JPH05500367A - 安定で水溶性の化学発光性1、2―ジオキセタンおよびそれらの中間体の合成法 - Google Patents
安定で水溶性の化学発光性1、2―ジオキセタンおよびそれらの中間体の合成法Info
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- JPH05500367A JPH05500367A JP51301690A JP51301690A JPH05500367A JP H05500367 A JPH05500367 A JP H05500367A JP 51301690 A JP51301690 A JP 51301690A JP 51301690 A JP51301690 A JP 51301690A JP H05500367 A JPH05500367 A JP H05500367A
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Claims (1)
- 【特許請求の範囲】 1.式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼〔 式中、Tは、YとZとの間の不安定な結合を意図的に開裂させる前にジオキセタ ン化合物の分解を阻止するスピロ結合置換または非置換ポリシクロアルキリデン 安定化基であり;Yはエネルギーを吸収して励起エネルギー状態を形成し、この 状態から光学的に検出可能なエネルギーを放出してその基底状態に戻ることので きる、−置換または多置換芳香族発光性の発蛍光団形成基であり;Zは水素、化 学的開裂性または酵素開裂性基であり;R3はC1〜C20分枝または非分枝、 置換または非置換、飽和または不飽和アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキ ル、シクロアルケニル、アリール、アラルキルまたはアラルケニル基、あるいは 放出フラグメントがラクトン環を含むようにYに融合したシクロアルケニル、シ クロアルキル、アリール、アラルキルもしくはアラルケニル、またはN、Oもし くはSヘテロ原子含有基、または酵素開裂性基であり;T,Y,ZもしくはR3 の一つ以上が1,2−ジオキセタンの水溶性を強化する基によって置換されてい ないかまたは置換されている〕 によって表される1,2−ジオキセタンの製造方法であって、式: PQ3 〔式中、Qはハロゲンまたは、R1が下記で定義される通りであるOR1である 〕によって表されるハロゲン化第一燐を式:R1OH または R1O−M+ 〔式中、R1は低級アルキル基またはトリアルキルシリル基であり、M+はアル カリ金属陽イオンである〕 によって表される低級アルカノールまたはそのアルカリ金属塩と反応させて、式 :(R1O)3P によって表される第三亜リン酸アルキルエステルを製造し;この亜リン酸エステ ルとヒス酸(his acid)を、対応アリールアルデヒドと式:R3OH ま たは HO−(CH2)n−OHで表される低級アルカノールまたはジオールと の反応によって製造される式:▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式 、化学式、表等があります▼〔式中、nは2以上の整数である〕 によって表されるアリールジアルキルまたは環状アセタールと反応させて、式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼に よって表される1−アルコキシ−1−アリールメタン−ホスホネートエステルを 製造し; この1−アルコキシ−1−アリールメタン−ホスホネートエステルを塩基と反応 させて、式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼に よって表されるホスホネート安定化カルバニオンを製造し;このホスホネート安 定化カルバニオンを式: T==O または O==T==O によって表されるカルボニル化合物と反応させて、式:▲数式、化学式、表等が あります▼または▲数式、化学式、表等があります▼で表されるモノ−またはジ −エノールエーテルを製造し、エノールエーテルの二重結合を酸化して、対応1 ,2−ジオキセタン化合物を得ることから成る方法。 2.ハロゲン化第一燐を塩基の存在下でR1OHと反応させる請求項1記載の方 法。 3.塩基がトリエチルアミン、ピリジン、ジメチルアニリンまたは酸化マグネシ ウムである請求項2記載の方法。 4.アリールジアルキルまたはシクロアルキルアセタールを触媒存在下での対応 アリールアルデヒドと低級アルカノールまたはジオールとの反応および水の除去 によって製造する請求項1記載の方法。 5.ルイス酸触媒または無機酸触媒がp−トルエンスルホン酸、アンバーリスト (Amberlyst)XN1010樹脂、HCl(g)、無水硫酸銅、メタン スルホン酸、またはBF3エーテレートである請求項4記載の方法。 6.水をトリアルキルオルトホルメート、2,2−ジメトキシプロパン、トリア ルキルオルトアセテート、またはジアルキルスルファイトまたはモレキュラーシ ープから成る群から選択される水スキャベンジャーによって除去する請求項4記 載の方法。 7.水を共沸蒸留によって除去する請求項4記載の方法。 8.アリールアルデヒドアルキルまたはシクロアルキルアセタールを第三亜リン 酸アルキルエステルと極性中性有機溶媒(aprotic organic s olvent)中、不活性雰囲気下、約0℃以下の温度において反応させる請求 項1記載の方法。 9.ルイス酸がBF3,エーテレート,SNCl4,TiCl4またはトリメチ ルシリルトリフレート(trimethylsilyl triflate)で ある請求項1記載の方法。 10.極性中性有機溶媒が塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼンまたはトルエ ンである請求項1記載の方法。 11.1−アルコキシ−1−アリールメタンホスホネートエステルを極性中性有 機溶媒中、不活性雰囲気下で、約0℃以下の温度において反応させる請求項1記 載の方法。 12.塩基が水素化ナトリウム、ナトリウムアミド、金属アルコキシド、または n−アルキルリチウム、またはリチウムアミドである請求項1記載の方法。 13.極性中性有機溶媒が脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ジグリム、環状エ ーテル、アルカノール、アルキル化ホルムアミドもしくはアセトアミド、アルキ ル化スルホキシド、またはこれらの溶媒の混合物である請求項11記載の方法。 14.ホスホネート安定化カルバニオンをモノ−またはジ−カルボニル化合物と 還流温度を含めた還流温度までの温度において反応させる請求項1記載の方法。 15.モノ−またはジ−カルボニル化合物が炭素数6から30まで(30を含む )の置換または非置換多環状アルキルケトンである請求項14記載の方法。 16.酸素化をハロゲン化有機溶媒中、約5℃以下の温度において実施する請求 項1記載の方法。 17.アリールアルデヒドが単環状、多環状、複素環状または多複素環状芳香族 モノ−またはポリーアルデヒドである請求項1記載の方法。 18.アリールまたはヘテロアリール誘導体がフェニル、ビフェニル、9,10 −ジヒドロフェナントリル、ナフチル、アントリル、ピリジル、キノリニル、イ ンキノリニル、フェナントリル、ピレニル、クマリニル、カルボスチリル、アク リジニル、ジベンゾスベリル、またはフタリル、またはこれらの誘導体を含む請 求項17記載の方法。 19.アリールまたはヘテロアリールアルデヒドがアリール基へのアルデヒド側 鎖の結合位置に対してメタの位置において、官能性R2基によって置換され、R 2基がアルキルエーテル、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アル キル)アミノ基もしくはその塩、スルホンアミド基、またはアシルオキシ基であ る請求項17記載の方法。 20.R2基がアルコキシ基またはピバロイルオキシ基である請求項19記載の 方法。 21.アリールアルデヒド基が、アリール基へのアルデヒド側鎖の結合位置に対 してオルト、メタまたはパラの位置に配置された官能性基X1によってさらに置 換され、X1が水素、ヘテロアリール、アリール、アリル、ヒドロキシアルキル 、アルキルチオエーテル、アルキルアミノ、ジアルキルアミノ、アルキル、アル コキシ、アルデヒド、ハロ、ニトロ、シアノ、スルホン、アルキルハロ、トリフ ルオロメチル、カルボン酸塩またはエステル基、アミドスルホニル基またはSO 2R6基(R6はメチル、フェニルまたはNHC6H5である)である請求項1 9記載の方法。 22.R3がアルキル、アリール、アルコキシ、アルキルシロキシアルキル、ア ミノアルキルまたはジアルキルアミノアルキル基である請求項1記載の方法。 23.エノールエーテルのアリール環のR2基を次の工程:(a)アルコキシ基 を極性中性溶媒中のナトリウムチオエトキシドによって、ピリジン中のヨウ化メ チルによって、還流ジメチルスルホキシド中のシアン化ナトリウムによって、ま たは還流N−メチル−2−ピロリドン中の硫化ナトリウムによってヒドロキシル 基に開裂する工程;または(b)ピバロイルオキシ基をアルカノール溶媒中の炭 酸カリウムまたはナトリウムメトキシドによって開裂する工程; によって遊離ヒドロキシ基に転化する請求項19記載の方法。 24.アルコキシまたはピバロイルオキシ基の開裂によって得られる遊離アリー ルヒドロキシ基を、ヒドロキシ基を塩基の存在下でカルボン酸無水物または塩化 物と反応させることをさらに含む方法によって酵素開裂性カルボン酸エステル基 に転化する請求項23記載の方法。 25.アルコキシまたはピバロイルオキシ基の開裂によって得られる遊離アリー ルヒドロキシ基を次の工程: (a)アリールヒドロキシル基を式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Qは電気陰性放出基(electronegative leavin g group)である〕によって表される環状ホスフェートエステルと、極性 中性有機溶媒中でルイス塩基または無機塩基と反応させて対応環状ホスフェート トリエステルを得る工程; (b)このようにして得られた環状ホスフェートトリエステルをシアン化物塩と 反応させて、環状ホスフェートトリエステル環を開裂して、対応2−シアノエチ ルジエステル一塩を得る工程;および(c)一塩(monosalt)に対して 塩基によるP脱離を実施して、対応モノホスフェートエステル塩を得る工程 から成る方法によって、酵素開裂性ホスフェート基に転化する請求項23記載の 方法。 26.Qがハロゲンである請求項25記載の方法。 27.塩基が第三アミン、酸化マグネシウム、またはモレキュラーシーブである 請求項25記載の方法。 28.極性中性有機溶媒が芳香族炭化水素、環状エーテル、アルキル置換ホルム アミドまたはアセトアミド、ジアルキルスルホキシド、ジアルキルエーテル、ヘ キサン、またはこれらの溶媒の混合物である請求項25記載の方法。 29.シアン化物塩がアルカリ金属塩、第四アンモニウム塩またはポリマーの第 四アンモニウム塩である請求項25記載の方法。 30.2−シアノエチルジエステル一塩のβ脱離を誘発する塩基が水酸化アンモ ニウム、ナトリウムメトキシド、または水酸化テトラメチルアンモニウムである 請求項25記載の方法。 31.アルコキシまたはピバロイルオキシ基の開裂によって得られる遊離アリー ルヒドロキシル基を、次の工程: (a)アリールヒドロキシル基を式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Qは電気陰性放出基であり、R4とR5はそれぞれ独立的にシアノ、ニ トロフェニル、ジニトロフェニル、アリールスルホニル、アルキルスルホニル、 またはトリメチルシリルである〕 で表される化合物を、極性中性有機溶媒中でルイス塩基と反応させて、式:▲数 式、化学式、表等があります▼ で表される対応ホスフェートトリエステルを得る工程;および (b)このホスフェートトリエステルを塩基MF,MOHまたはMOCN3〔陽 イオンM+はアルカリ金属、アンモニウム、またはC1〜C7アルキル、アラル キル、または芳香族第四アンモニウム陽イオン(NR104)+(R10はアル キルもしくはアラルキル基であるかまたは複素環系の一部を形放する)である〕 と反応させて、式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される対応ホスフェートモノエステル塩を得る工程を含む方法によっ て、酵素開裂性ホスフェート基に転化する請求項23記載の方法。 32.エノールエーテルホスフェートエステル二塩中のM+のモノ−、ジ−また はトリアルキルアンモニウム陽イオンまたはピリジニウム(H+)陽イオンヘの イオン交換による交換をさらに含む請求項31記載の方法。 33.Qがハロゲンである請求項31記載の方法。 34.アルコキシ基の開裂によって得られる遊離アリールヒドロキシル基を、次 の工程: (a)アリールヒドロキシル基をテトラ−O−アセチル−D−ヘキソピラノシル ハライドと、不活性雰囲気下、極性中性有機溶媒中で塩基と共に反応させて、ア リール−O−D−ヘキソピラノシドテトラアセテートを得る工程;および(b) ヘキサピラノシドテトラアセテートの保護アセチル基を加水分解して、ヘキソピ ラノシジル部分を得る工程 をさらに含む方法によって、酵素開裂性グリコシドに転化する請求項23記載の 方法。 35.D−ヘキソピラノシドがD−グルコース、D−ガラクトース、D−フルク トースまたはD−マンノースである請求項34記載の方法。 36.Tがポリシクロアルキリデン基であり、Yがフェニル、ナフチル、フェナ ントリル、ビフェニル、ピリジル、アントリル、フタリルまたは一つ以上のアリ ール環に融合した不飽和複素環であり、R3がメチルまたはエチルであり、Zが アセトキシ、ホスフェートモノエステル塩、またはO−D−ヘキソピラノシドで ある請求項1記載の方法。 37.Tがアダマント−2−イリデンである請求項36記載の方法。 38.アリールアルデヒドのアリール基が、アルキルエーテル、アルキルチオエ ーテル、ヒドロキシル、アシルオキシ、スルホンアミド、または置換または非置 換アミノ基である官能基R2によって置換され、アリール基への官能基R2の結 合位置が、R2基が結合する環炭素原子とアリールアルデヒドのアルデヒド基が 結合する環炭素原子とを分離する環炭素原子の総数が、結合位置の環炭素子をも 含めて、奇数の整数であるような位置である請求項17記載の方法。 39.奇数の整数が5以上である請求項38記載の方法。 40.式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼〔 式中、R1は低級アルキル基であり;R3はC1〜C20非分枝または分枝、置 換または非置換、飽和または不飽和アルキル、ヘテロアルキル、シクロアルキル 、シクロアルケニル、アリールまたはアラルキル基、放出フラグメントがラクト ン環を含むようにYに縮合しうる縮合環シクロアルケニル、シクロアルキル、ア リール、アラルキルもしくはアラルケニル基、またはN,OもしくはSヘテロ原 子含有基、または酵素開裂性基であり;Yが芳香族環またはヘテロ芳香族環であ り;Zが水素、化学的開裂性基または酵素開裂性基であり;nが2以上の整数で あり;T,Y,ZまたはR3の一つ以上は1,2−ジオキセタンの水溶性を強化 する基によって置換されているかまたはこのような基によって置換されていない 〕によって表される1−アルコキシ−1−アリールメタン−ホスホネートエステ ルの製造方法において、 式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼に よって表されるアリールジアルキルまたは環状アセタールを式:(R1O)3P によって表される第三亜リン酸アルキルエステルと、不活性雰囲気下、中性溶媒 中、0℃以下の温度においてルイス酸と共に反応させることを含む方法。 41.アセタールが式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中nは2以上の整数である〕 のR3基の一つが芳香族Y環に結合し、他のR3がY環への縮合R3とは異なる 基であることによって製造される非対称アリールまたはヘテロアルデヒド環状ア セタールであり、製造されるホスホネートエステルが5−もしくは7−R2−置 換イソクロマン−1−イル、4もしくは6−R2−置換1,3−ジヒドロイソベ ンゾフラン−1−イル、5もしくは8−R2−置換1H,3H−2−オキサフェ ナレン−1−イル、7もしくは10−R2−置換3−オキサ−1,2,3,4− テトラヒドロフェナントリ−4−イル、6,8もしくは9−R2−置換2−オキ サ−1,2,3,4−テトラヒドロフェナントル−1−イル、またはR2置換ジ ヒドロイソナフトフラン−1もしくは3−イルホスホネートエステルであり、R 2がアルキルエーテル、ハロゲン、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アルキ ル)アミノ基もしくはその塩、スルホンアミド基、またはアシルオキシ基である 請求項40記載の方法。 42.ルイス酸がBF3,エーテレート,SnCl4,TiCl4,およびトリ メチルシリルトリフレートである請求項40または41記載の方法。 43.極性中性有機溶媒が塩化メチレン、クロロホルム、ベンゼンまたはトルエ ンである請求項40または41記載の方法。 44.Yがフェニル、ビフェニル、9,10−ジヒドロフェナントリル、ナフチ ル、アントリル、ピリジル、キノリニル、インキノリニル、フェナソトリル、ピ レニル、クマリニル、カルボスチリル、アクリジニル、ジベンゾスベリル、フタ リルもしくはその誘導体であり、R3がメチルまたはエチルであり、Zがアセト キシ、ホスフェートモノエステル塩またはグリコシドである請求項40または4 1記載の方法。 45.アリール基YがZ基に対してオルト、メタまたはパラの位置に存在するX 1基によってさらに置換され、X1が水素、またはアリール、アリル、ヒドロキ シアルキル、アルキルチオエーテル、アミノ、アルキルアミノ、ジアルキルアミ ノ、アルキル、アルコキシ、B−9アルデヒド、ハロ、ニトロ、シアノ、トリア ルキルシリル、アルキルハロ、トリフルオロメトリル、ヘテロアリール、ヘテロ アラルキル、アルコキシカルボニル、またはSO2R6(R6はメチル、フェニ ル、またはNHC6H5基である)である請求項44記載の方法。 46.式: ▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼〔 式中、Tは置換または非置換ポリシクロアルキル基であり;R3はC1〜C20 非分枝または分枝、置換または非置換、飽和または不飽和アルキル、ヘテロアル キル、シクロアルキル、シクロアルケニル、アリールまたはアラルキル基、放出 フラグメントがラクトン環を含むようにYに縮合しうる縮合環シクロアルケニル 、シクロアルキル、アリール、アラルキルもしくはアラルケニル基、N,Oもし くはSヘテロ原子含有基または酵素開裂性基であり;Yは芳香環またはヘテロ芳 香環であり、二重結合へのシングレット酵素(singl−et oxygen )の添加によって形成されるジオキセタンが活性化可能であり、エネルギーを吸 収して励起エネルギー状態を形成し、この状態から光学的に検出可能なエネルギ ーを放出してその基底状態に戻ることのできる発光性蛍光発色団を形成する;Z は水素、化学的開裂性基または酵素開裂性基であり、T,Y,ZもしくはR3の 一つ以上を化合物の水溶性を強化する基によって置換されるまたは置換されない 〕 で表されるエノールエーテルの製造方法であって、対応1−アルコキシ−1−ア リールメタンホスホネートエステルを不活性雰囲気下、極性中性溶媒中、約0℃ 以下の温度において金属含有塩基によって処理することによって製造された、式 :▲数式、化学式、表等があります▼または▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R3、YおよびZは上記で定義した通りであり、R1は低級アルキル基 であり、nは2以上の整数である〕 によって表されるホスホネート安定化カルバニオンを式:T=0 または 0= T=0 〔式中Tは上記で定義した通りである〕によって表されるケトンと、還流条件ま で(還流条件を含む)の温度において反応させることを含む方法。 47.塩基がナトリウムアミド、金属アルコキシド、n−アルキルリチウムまた はリチウムジアルキルアミドである請求項46記載の方法。 48.極性中性有機溶媒が脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、ジグリム、環状エ ーテル、アルカノール、アルキル化ホルムアミドもしくはアセトアミド、アルキ ル化スルホキシド、またはこれらの溶媒の混合物である請求項46記載の方法。 49.カルボニル化合物が、炭素数6〜30の置換または非置換多環状アルキル ケトンである請求項46記載の方法。 50.Y基がフェニル、ビフェニル、9,10−ジヒドロフェナントリル、ナフ チル、アントリル、ピリジル、キノリニル、インキノリニル、フェナントリル、 ピレニル、クマリニル、カルボスチリル、アクリジニル、ジベンゾスベリル、フ タリルまたはこれらの誘導体である請求項46記載の方法。 51.Tがポリシクロアルキリデン基であって、Yがフェニル、ナフチル、クマ リニルまたはフェナントリルであり、R3がメチルまたはエチルであり、Zが水 素またはカルボン酸エステル、ホスフェートモノエステル塩またはグリコシドで ある請求項46から50までのいずれかに記載の方法。 52.R3とYが複素環を形成する請求項46記載の方法。 53.複素環が5もしくは7−R3−置換イソクロマン−1−イル、4もしくは 6−R2−置換1,3−ジヒドロイソベンゾフラン−1−イル、5もしくは8− R2−直換1H,3N−2−オキサフェナレン−1−イル、7もしくは10−R 2−置換3−オキサ−1,2,3,4−テトラヒドロフェナントリ−4−イル、 6,8−もしくは9−R2−置換2−オキサ−1,2,3,4−テトラヒドロフ ェン−アントル−1−イルまたはR2−置換ジヒドロイソナフトフラン−1もし くは3−イルホスホネートエステルであり、R2がアルキルエーテル、ハロゲン 、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基もしくはその塩、ス ルホンアミド基、またはアシルオキシ基である請求項52記載の方法。 54.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R1はトリアルキルシリル基または炭素数12までの低級アルキル基で あり;R2はヒドロキシル基、エーテル(OR4)基またはチオエーテル(SR 4)基(R4は炭素数20までの置換もしくは非置換アルケニル、低級アルキル またはアラルキル基である)、アシルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、アミ ノ基、モノもしくはジ(低級)アルキル基またはその酸塩(各低級アルキル基は 炭素数7までであり、各低級アルキル基はY基に結合して、一つ以上の縮合環を 形成する)、NHSO2R5基(R5はメチル、トリル、またはトリフルオロメ チル基である)、炭素数20までの置換アリール、アラルキルまたはβ−スチレ ニル基であり;R3は炭素数20までの置換または非置換低級アルキル、アラル キルまたはヘテロアラルキル基、さらに置換されうる炭素数14までのアリール またはヘテロアリール基、(低級)アルキル−OSiX3基(低級アルキル基は 炭素数6までであり、Xは独立的にメチル、フェニルまたはt−ブチルである) 、炭素数6までのアルコキシ(低級)アルキル基、またはアミノ(低級)アルキ ルまたはモノもしくはジ(低級)アルキルアミノ基(各低級アルキル基は炭素数 7までである)であり;X1は水素または炭素数20までの置換もしくは非置換 アリール、アラルキル、ヘテロアルキルまたはヘテロアルキル基、アリル基、炭 素数6までのヒドロキシ(低級)アルキル基、(低級)アルキル−OSiX3基 (アルキルとXラジカルは上記で定義した通りである)、エーテル(OR4)ま たはチオエーテル(SR4)(R4は上記で定義した通りである)、SO2R6 基(R6はメチル、フェニルまたはNHC6H5である)、炭素数7までの置換 もしくは非置換アルキル基、ニトロ基、CN基、アルデヒドまたはそのオキシム またはジメチルヒドラゾン、炭素数6までのアルキルハリド基、ハロゲン基、カ ルボン酸塩、エステルまたはヒドラジド、トリアルキルケイ素に基づく基または ホスホリルオキシ基であり;Yはフェニル、ビフェニル、9,10−ジヒドロフ ェナントリル、ナフチル、アントリル、ピリジル、キノリニル、インキノリニル 、フェナントリル、ピレニル、クマリニル、カルボスチリル、アクリジニル、ジ ベンゾスベリル、フタリルまたはこれらの誘導体である〕によって表される化合 物。 55.R2がホスホネートエステル含有側鎖のY基への結合位置に対してメタで あり、X1がR2環に対してオルト、メタまたはパラである請求項54記載の化 合物。 56.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、ホスホネート含有側鎖のYへの結合位置に対してメタであるR2がエー テル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素数20までの置換も しくは非置換、飽和または不飽和低級アルキルまたはアラルキルである)、ハロ ゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アセトキシ基、ピバロイルオキシ基、ア ミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までで ある)、またはNHSO2R5基(R5はトリフルオロメチルまたはトリルであ る)であり;X1は水素、または2−Me、4−OEt、4−OMe、5−CH O、5−CH(OMe)2、5−Br、5−ヒドロキシル、5−OMe、または 6−OMeである〕で表される化合物。 57.R2が3−O−Meまたは3−ピバロイルオキシである請求項56記載の 化合物。 58.R2が3−O−Meまたは3−ピバロイルオキシであり、X1が5−CH Oである請求項56記載の化合物。 59.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ で表される化合物。 60.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 61.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 62.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 63.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 64.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、側鎖のYへの結合位置に対してメタであるR2はエーテル(OR4)ま たはチオエーテル(SR4)(R4は炭素数20までの低級アルキル基である) であり;X1は水素、2−Me、4−OEt、4−OMe、5−CHO、5−C H(OMe)2、5−Br、5Cl、5−OMeまたは6−OMeである〕 によって表される化合物。 65.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、側鎖のYへの結合位置に対してメタであるR2はエーテル(OR4)ま たはチオエーテル(SR4)(R4は炭素数20までの低級アルキル基である) 、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アルキル)ア ミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までである)、またNHSO2R5基 (R5はメチルまたはエチルである)であり;X1は水素、2−Me、4−OE t、4−OMe、5−CHO、5−CH(OMe)2、5−Br、5Cl、5− OMeまたは6−OMeである〕によって表される化合物。 66.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、ホスホネートエステル含有側鎖のYへの結合位置に対するメタであるR 2がエーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素数20まで の低級アルキルまたはアラルキル置換基である)、アセトキシまたはピバロイル オキシ、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アルキ ル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までである)、またはNHSO 2R5基(R5はトリルまたはトリフルオロメチルである)であり、X1は水素 、2−Me、4−OEt、4−OMe、5−CHO、5−CH(OMe)2、5 −Br、5−Cl、5−OMeまたは6−OMeである〕 によって表される化合物。 67.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R2はエーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素 数20までの低級アルキルまたはアラルキル基である)、アセトキシまたはピバ ロイルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低 級アルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までである)、または NHSO2R5(R5はメチルまたはトリルである)であり、R2が結合する環 炭素とアルデヒド基が結合する環炭素原子とを分離する環炭素原子の総数が、結 合位置の環炭素原子を含めて、奇数の整数である〕 によって表される化合物。 68.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R2はエーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素 数20までの低級アルキルまたはアラルキル置換基である)、アセトキシまたは ピバロイルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ (低級アルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までである)、ま たはNHSO2R5(R5はトリルまたはトリフルオロメチルである)である〕 によって表される化合物。 69.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R2はエーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素 数20までの低級アルキルまたはアルキルである)、アセトキシまたはピバロイ ルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級ア ルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までである)、またはNH SO2R5基(R5はトリルまたはメチル基である)である〕によって表される 化合物。 70.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R2はエーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素 数20までの低級アルキルまたはアラルキル基である)、アセトキシまたはピバ ロイルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低 級アルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数7までである)、または NHSO2R5基(R5はトリルである)である〕 によって表される化合物。 71.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R2はエーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素 数20までの低級アルキルまたはアラルキル基である)、ハロゲン原子、ニトロ 基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基(各低級アルキル 置換基は炭素数77までである)、またはNHSO2R5基(R5はトリルまた はメチルである)である〕 によって表される化合物。 72.式: ▲数式、化学式、表等があります▼によって表される化合物。 73.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 74.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 75.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 76.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、X1は水素、2−Me、4−OEt、4−OMe、5−CHO、5−C HO、5−CH(OME)2、5−Br、5−Cl、5−OMeまたは6−OM eである〕によって表される化合物。 77.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R1は炭素数12までの低級アルキル基であり;R2はエーテル(OR 4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭素数20までの低級アルキルまた はアラルキルである)、アセトキシまたはピバロイルオキシ基、ハロゲン原子、 ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ(低級アルキル)アミノ基(各低級ア ルキル置換基が炭素数7までである)、またはNHSO2R5(R5はトリルま たはトリフルオロメチルである)であり;A3は炭素数20までの低級アルキル 、アラルキル、アリールまたはヘテロアラルキル基、(低級アルキル)−O−S iX3基(低級アルキル部分は炭素数7までであり、Xはメチル、ベンジルまた はt−ブチルである)、炭素数6までのヒドロキシ(低級)アルキル基、または アミノ(低級)アルキルまたはジ(低級)アルキルアミノ基(各低級アルキル基 が炭素数7までである)である〕によって表される化合物。 78.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、各ホスホネートエステル含有側鎖のアリール環への結合位置に対してメ タであるR2は、エーテル(OR4)またはチオエーテル(SR4)(R4は炭 素数20までの低級アルキルまたはアラルキル置換基である)、アセトキシまた はピバロイルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、 ジ(低級アルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基は炭素数6までである)、 またはNHSO2R5基(R5はトリルまたはトリフルオロメチルである)であ る〕によって表される化合物。 79.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R2はエーテル(OR4)またはチオーテル(SR4)(R4は炭素数 20までの低級アルキルまたはアラルキル置換基である)、アセトキシまたはピ バロイルオキシ基、ハロゲン原子、ニトロ基、ヒドロキシル基、アミノ基、ジ( 低級アルキル)アミノ基(各低級アルキル置換基が炭素数7までである)、また はNHSO2R5(R5はトリルまたはトリフルオロメチルである)である〕に よって表される化合物。 80.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ によって表される化合物。 81.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Tは総合、置換または非置換ポリシクロアルキリデン基であり;OR3 はエーテル基であり;Yはヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩 から形成される1,2−ジオキセタンの分解によって形成される発光性物質の一 部であり、エネルギーを吸収して励起状態を形成し、この状態から光学的に検出 可能なエネルギーを放出してその基底状態に戻ることができる発光性発蛍光団形 成基であり;AM+はアルカリ金属陽イオンである〕によって表されるヒドロキ シアリールエノールエーテルアルカリ金属塩。 82.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Tは総合、置換または非置換ポリシクロアルキリデン基であり;OR3 はメチル、エチル、ベンジルまたはエトキシエチルであり;Yはヒドロキシアリ ールエノールエーテルアルカリ金属塩から形成される1,2−ジオキセタンの分 解によって形成される発光性物質の一部であり、エネルギーを吸収して励起状態 を形成し、この状態から光学的に検出可能なエネルギーを放出してその基底状態 に戻ることができる発光性発蛍光団形成基であり;X1は水素、アルキル、ヒド ロキシアルキル、ハロ、アルコキシ、シアノ、メタンスルホニルまたはトリフル オロメチルであり;AM+は金属陽イオンである〕によって表されるヒドロキシ アリールエノールエーテルアルカリ金属塩。 83.Tがアダマント−2−イリデン基である請求項81または請求項2記載の ヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩。 84.ナトリウム3−(メトキシトリシクロ〔3,3,1,13,7〕デク−2 −イリデンメチル〕フェノキシド。 85.リチウム3−(メトキシトリシクロ〔3,3,1,13,7〕デク−2− イリデンメチル〕フェノキシド。 86.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Tは融合、置換または非置換ポリシクロアルキリデン基であり;OR3 がエーテルであり;Yがヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩か ら形成される1,2−ジオキセタンの分解によって形成される発光性物質の一部 であり、エネルギーを吸収して励起状態を形成し、この状態から光学的に検出可 能なエネルギーを放出してその基底状態に戻ることができる、発光性発蛍光団形 成基であり;AM+はアルカリ金属陽イオンである〕によって表されるヒドロキ シアリールエノールエーテルアルカリ金属塩の製造方法であって、次の工程: (1)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R1はアルキル基であり、R2は反応中に実質的に変化なく留まるヒド ロキシ保護アシル基である〕 によって表される対応ジアルキル1−アルコキシ−1−アリールメタンホスホネ ートを不活性雰囲気下、低温の溶液中でアルカリ金属含有塩基と反応させる工程 ;(2)生成するホスホネート安定化α−カルバニオンを式:T=0で表される ケトンと反応させて、その陰イオンとしてのジアルキル1−アルコキシ−1−ア リールメタンホスホネート出発物質、対応R2脱エステル化ジアニオンまたはそ の分解生成物、対応ヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩、およ びR2エステル化アリールエノールエーテルから成る混合物を形成する工程;( 3)前記混合物を再エステル化して、再エステル化混合物からのヒドロキシアリ ールエノールエーテルアルカリ金属塩を実質的にエステル化する工程;(4)R 2再エステル化アリールエノールエーテルを分離する工程;および(5)無水条 件下で分離R2再エステル化アリールエノールエーテルに対して、エステル開裂 を実施してヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩を得る工程 から成る方法。 87.工程(1)を−20℃以下の温度において約1〜約1.2当量のアルカリ 金属含有塩基を用いて実施し、工程(2)を低温から還流まで、1モル弱過剰な ケトンT=Oを用いて実施し、工程(3)を約0℃〜約50℃の温度において、 存在する全てのアリールオキシドアルカリ金属塩の総量に少なくとも等しいモル 当量である量の酸塩化物を用いて実施し、工程(4)を再結晶によって実施し、 工程(5)を室温において約1当量のアルカリ金属アルコキシドを用いて低級ア ルカノール中で実施する請求項86記載の方法。 88.R2がピバロイル基であり、工程(1)で用いるアルカリ金属含有塩基が リチウムジイソプロピルアミドまたはn−ブチルリチウムであり、工程(3)で 用いる酸塩化物がピバロイルクロリドであり、工程(5)で用いるアルカリ金属 アルコキシドと低級アルカノールがそれぞれナトリウムメトキシドとメタノール である請求項87記載の方法。 89.ジアルキル1−アルコキシ−1−アリールメタンホスホネートがジエチル 1−メトキシ−1−(3−ピバロイルオキシフェニル)メタンホスホネートであ る請求項88記載の方法。 90.ケトンT=0が2−アダマンタノンである請求項88または89記載の方 法。 91.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Tは縮合、置換または非置換ポリシクロアルキリデン基であり、OR3 がエーテル基であり、Yがヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩 から形成される1,2−ジオキセタンの分解によって形成される発光性物質の一 部であり、エネルギーを吸収して励起状態を形成し、この状態から光学的に検出 可能なエネルギーを放出してその基底状態に戻ることのできる発光性発蛍光団形 成基である〕 によって表されるヒドロキシアリールエノールエーテルリチオ(lithio) 塩の製造方法であって、 (1)式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R1はアルキル基であり、R2は反応中に実質的に開裂されるヒドロキ シ保護アシル基である〕 によって表される対応ジアルキル1−アルコキシ−1−アリールメタンホスホネ ートを3当量のリチウムアルキル化合物と、不活性雰囲気下、低温の溶液状態で 反応させる工程;および (2)対応ホスホネート安定化α−カルバニオンを含む生成混合物に式T=0で 表されるケトンを加えて、反応させて、ヒドロキシアリールエノールエーテルリ チオ塩を得る工程 を含む方法。 92.工程(1)を−20℃以下の温度において実施し、工程(2)を低温から 還流まで1モル弱過剰なケトンT=0を用いて実施する請求項91記載の方法。 93.R2がアセチル基であり、工程(1)で用いるリチウムアルキル化合物が n−ブチルリチウムである請求項92記載の方法。 94.ジアルキル1−アルコキシ−1−アリールメタンホスホネートがジエチル 1−メトキシ−1−(3−アセトキシフェニル)メタンホスホネートである請求 項92記載の方法。 95.ケトンT=0が2−アダマンタノンである請求項93または94記載の方 法。 96.式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、Tは縮合、置換または非置換ポリシクロアルキリデン基であり、OR3 はエーテル基であり、Yはヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩 から次に形成される1,2−ジオキセタンの分解によって形成される発光性物質 の一部であり、エネルギーを吸収して励起状態を形成し、この状態から光学的に 検出可能なエネルギーを放出してその基底状態に戻ることのできる発光性発蛍光 団形成基であり、Eは酸素または硫黄であり、AM+はアルカリ金属陽イオンで ある〕 によって表されるヒドロキシアリールエノールエーテルアルカリ金属塩の製造方 法であって、 式: ▲数式、化学式、表等があります▼ 〔式中、R7は置換もしくは非置換アルキル、アルケニルまたはアラルキル基で ある〕 によって表される対応エステル化またはチオエステル化ヒドロキシアリールエノ ールエーテルに対して、アルカリ金属含有試薬による開裂を実施して、ヒドロキ シアリールエノールエーテルアルカリ金属塩またはメルカプトアリールエノール エーテルアルカリ金属塩を得ることを含む方法。 97.アルカリ金属含有試薬がナトリウムチオエトキシド、ヨウ化リチウム、シ アン化ナトリウムまたは一硫化ナトリウムである請求項96記載の方法。 98.R7がメチルであり、Eが酸素であり、ヒドロキシアリールエノールエー テルアルカリ金属塩をエーテル非溶媒を用いて0℃における沈殿によって回収す る請求項97記載の方法。 99.R3がピバロイルであり、Yがフェニルである請求項98記載の方法。 100.Tがアダマント−2−イリデンである請求項98または99記載の方法 。
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