JPH0549352A

JPH0549352A - 伸縮性温室換気孔カバー

Info

Publication number: JPH0549352A
Application number: JP3238924A
Authority: JP
Inventors: Mitsuo Aoyama; 光男青山; Kazukiyo Segi; 一清世儀; Satoshi Yamagata; 聡山縣
Original assignee: Nippon Soda Co Ltd
Current assignee: Nippon Soda Co Ltd
Priority date: 1991-08-27
Filing date: 1991-08-27
Publication date: 1993-03-02

Abstract

(57)【要約】【目的】あらゆる構造の温室に適用しうる換気遮断シス
テムの提供【構成】開度調節可能であり、マットの伸縮に応じて換
気開口部のを開閉をすることに関する膨張可能な多段マ
ット群構成体を含む、温室の内または外壁に装備できる
温室の換気遮断システム。伸縮性のマットは、縁の内側
で密閉された透明なプラスチック製のエヤ−マットから
成り、多数の水平に横長の形の筒状のセクションと多数
の相互に内部空気の流通する空隙を有している。伸縮は
連接した最上部の水平筒状セクションが上部からマット
を伸縮させ、開口度に応じて下部が上下する機構になっ
ている。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は温室の換気システムに関
するものであり、壁面に上部が伸縮自在で、多数の水平
筒状のセクションとそれらの間の内部空気を流通させる
多数の開口部を有する透明なポリマ−性マットを内蔵し
た伸縮自在換気カバ−構成体であることを特徴とする。

【０００２】

【従来の技術】従来、温室の内部空間を制御するための
に、多くのマット状あるいは伸縮性の部品の構成体が開
発されたが、これらの構成体の多くは植物にかぶさる関
係位置に設置されたり、種々の高さの温室の天井を横断
して隔離カバ−がかぶさり、そして／または加温される
べき通気空間を最小にするように広がったりしている。
そのような例は、US.Patent 4,038,788、4,090,259、4,
297,813、4,301,626、4,305,235、4,318,251 および 4,
352,259に記載されている。しかし外国特許に述べられ
た構成体は温室の換気制御には関係していない。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】室内で栽培上の最適条
件を得る目的で多種類のシステムが所望の温度，湿度、
照度および水や肥料のような植物栄養の効率化などを目
指して、種々提案されているが、それらに共通に適合し
た制御システムは希れである。本発明はそのようなシス
テムの一種に関するものであり、特に、多数の遮閉でき
る開口部を通して温室内空気を外部に制御しながら排出
できる構造なので、あらゆる構造の温室に内装できる換
気システムに関するものである。その換気システムは所
望通りに開閉できる多数の開口窓または可動壁断面をか
ら成っている。それ故、本発明は換気を調整して、温室
の内側または外側に水平に設置した多断面の筒状マット
構成体の伸縮によってその通風開口部の開度や密接な閉
鎖を制御できる遮閉物構成体を指向した発明に関するも
のである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】本発明を、図に基づいて
説明する。図１は，温室に設けられた換気開口部６に関
して，膨張した伸縮性のこの換気システム２について示
している。この換気システム２は温室の滑らかな壁枠３
の外部、特に、温室壁３に設けられた換気開口部６に連
結した調節カバ−の中の枠群４に装備されていることが
示されている。温室の大きさと必要な換気量に応じて、
開口部の高さおよびその長さは、温室内部への充分な換
気能を準備するように調整される。例えば，ほとんどの
換気開口部の高さは３フィ−トから５フィ−トの範囲
で、温室の１つ以上の壁または同じく屋根に沿って数百
フィ−トに延ばすことができる。

【０００５】本発明システム２は原則的に木材板、亜鉛
鍍金金属板、アルミニウムその他の耐候性材料製の壁の
外部支持構成体８から構成され、温室壁と多数の水平に
広がった筒状セクション１２を有する互いに上下に重な
った伸縮性マット１０およびそのマット１０は、附属の
空気ポンプ１４と電源スイッチ１５とによって上部から
下部へ膨張させられるようになっている内部設備の間に
設置される。支持構成体８は上方および下方に水平に広
がり、結合フランジ部２０を介して枠群４に結合したフ
ランジ群１６および１８から構成されている。上部およ
び下部フランジ群１６および１８は温室壁から約６イン
チ離れて横に延びておりそこにもう一つのフランジ２２
がそれに沿って附属しており、多数の垂直支柱群２４が
風圧に特に耐えられるように（すなわち３〜６フィ−ト
の間隔で）充分な空間的な便宜を保つって横並びに設置
されている。特に、主な風向条件に従って、垂直支柱２
４は、マット１０の風力変化による外側または内側への
たわみを防ぐように、相互の間隔を長短に調整して設置
される。支持構成体８はこのようにしてマット１０の膨
張を、枠群４と垂直支柱２４の間の温室壁３に平行な垂
直軸に沿って制限し、それが充分膨張した際、そのマッ
ト１０を上部および下部のフランジ１６および１８の間
の開口部を遮断するように作動させる。周辺部からの空
気の侵入は末端のキャップ２６により最小限に留められ
る。フランジ１８の水抜き孔２７もまたその中に貯る水
を集めて排出する。

【０００６】図１はこの換気システム２を、開口部６に
関して、システムが膨張した状況について示している
が、図２では部分的な断面のある換気システム２が収縮
された状況の透視図が示されている。図２に関しては、
マット１０の筒状セクション１２は、開口部６を露出さ
せるように、アコ−デオン風に支持構成体８をその支柱
の長さ方向に沿って折り畳まれていることに注目するべ
きである。この状況においてもまた、送風機１４から延
びたマニフォ−ルド２８はそれが下方へ延びるように筒
状セクションにやはり連続している。それに対して、図
１ではマニフォ−ルドは上向きに延びていた。この点に
ついて送風機１４の大きさの変化によって、そして／ま
たは複数の送風機１４の使用によって、マット１０が膨
張する速度を調整できることにも注目されなければなら
ない。しかし、毎分１００立方フィ−トの送風機１４
は、ほとんどの用途で充分に普及しているものであり、
２００フィ−ト以上の長さで幅５フィ−トのマットにも
適用できることが認められた。しかし、送風機１４の選
択に当たっては、それが過大加圧やマット１０をパンク
させないことと並んで、過大にならないことにも留意し
なければならない。ここに提起した形態のために、マッ
トの静圧は０．５〜１．０ｍｍＨｇの範囲のマットの静
圧で、パンクしないようにそのマットの膨張を保つため
には充分であるということに関心を払わなければならな
い。マットの材料や厚さにもよって、この圧力は調整し
てもよい。ここに提起した形態のために、6/1000インチ
厚のポリエチレン材がマット１０に用いられる。

【０００７】図３には、半ば伸長中の状況のマット１０
の断面図が示されている。この図から、筒状セクション
１２のそれぞれの接触面に起こる、接着点３０に関わる
マット１０を通しての下方気流について概念を持つこと
ができる。特に空気が最上段の筒セクション１２に入っ
た時、筒状セクションに沿って長さ方向の接着面３０の
間の多数の空隙を通って空気を押し込むようにその長さ
方向への伸長と内圧を増加させる。そして、次の下段の
筒状セクションに空気が満たされ、順次同様にして全段
１２が伸長されるまで充満する。

【０００８】縮小は送風機１４の逆作動あるいはマット
１０から空気を逃させるマニフォ−ルド２８の遮断によ
りこの逆の過程で行われる。断続接着３０については、
次の図４で詳述する。そこにある図式は、各筒状セクシ
ョン１２の間にあるこの断続接着点３０とその相互の横
方向に沿った横向きの空隙部の配置を示している。マッ
ト１０および筒状セクション１２の製造工程の中で、元
の筒状材料３２は適当な機械設備にかけられでマット１
０の長さ方向の各末端で完全に接着され、その材料３２
はさらに水平方向に多数の空隙ができるように断続的に
接着される。接着点３０は垂直に各筒状セクション１２
の所望の高さ保つために充分な程度の相互距離を空けて
ある。各筒状セクション１２の間の連続的な接着形成の
代わりに、筒状材料３２は、列間の垂直距離よりも僅か
に短い距離を置いて隣の列から離して、各水平の列に沿
って各断続接着点をもつように，横長方向に断続的に接
着されている。例えば、ここに提起した形態では，断続
状の接着３０の各水平列間隔は典型的には１０インチ、
断続接着間の空隙間隔は６インチであり、それに対して
断続接着３０の長さは１．２５インチの長さである。

【０００９】その膨張状態にはマット１０は、伸長によ
る各筒状セクションの外側への膨張のために平らにした
筒状材料３２程には高くはならないことに注意するべき
である。それ故、例えば、８０インチの高さの平面の筒
状材料に対して、前述の断続接着３０と空隙を設けると
すれば、伸長マット１０は約４８インチの高さになり、
支持構造８との組合せで、３６インチの開口部６に対応
する。同様に１００インチの平面の筒状材料は伸長時６
０インチとなり、４８インチの高さの開口部６に適応す
る。

【００１０】図３から分かるように、マット１０が一度
膨張して、その筒状セクション１２は互いに再整列する
傾向がある。すなわち、末端から見た場合、断続接着線
３０が中心線からずれて、相互に互い違いになり結果的
にひだが生じ、またそのひだがセクション１２の重畳を
容易にしている。

【００１１】図１に示すように、筒状セクションは末端
のキャップ２６に関して摩擦調整をしている。しかし種
々の形態では、内部的にマット１０の側面の圧迫からお
よびマットの末端キャップ２６との相対的なの取り付け
方から、可能性のある突風を防ぐ目的で、さらに進んだ
方策が取られなければならない。図５に、それに替わる
そのようなマット１０の形態の方策を示した。特に、図
５はその垂直な一端が２インチの幅で連続的に密封さ
れ、その密封箇所３３に多数の鳩目３４がかけられ、上
部及び下部支柱群１６および１８（示されていない）の
間に延ばしたケ−ブル３６をそこに通したマット１０を
示している。このようにして、マット１０が膨張したと
きその動きが垂直支柱２４のみならず、ケ−ブル３６に
よっても統制される。

【００１２】この点ではまた、種々様々な留め金具部品
が、上部支柱１６の掛け金具とかみ合せられるように、
最上段の筒状セクション１２に沿って設けられてもよ
い．この方法では力不足を招くために、マット１０の収
縮と開口部の換気が意のままにならなくなるおそれがあ
る。例えば、磁石やその他の機械的な留め金機構を利用
するのが望ましい。ほとんどの温室には、マット１０の
折り畳みが終わるまでの充分長い時間が経過する前に、
送電が回復するようにバックアップ電力システムを備え
ているという理由から、この機構はここに述べた形態の
中には示さなかった。代表的な例では、マット１０の２
００フィ−トの長さを折り畳むのに１０−３０分間以上
必要である。

【００１３】本発明は、ここでは、その好ましい形態と
その種々の改変に関して述べているが、その他のこの技
術の習熟による改良をも包含するものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】温室の壁の部分に応じて伸長した条件下の本発
明の換気システムの一部の断面の透視図である。

【図２】縮小した状態のこの換気システムの一部の見取
り透視図である。

【図３】伸縮性マットとその支持材構成体の末端断面図
である。

【図４】横平面になった筒材料の接着方法の代表的な図
式を示す。

【図５】高い風圧に耐えられる位置にある、従来と異な
る別形態のマットの一端の透視図である。

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】外気を建築物の内部に導入するための以下
の組合せから成る換気開閉システム：（ａ）互いに隣接した各セクション(12)の長さ方向の軸
の交互の側において、セクションの長さの間に配置され
た断続接着(30)により結合した多数の水平筒状セクショ
ン(12)を有し、各断続接着部の間に多数の空気流通口を
内蔵している中空の密閉マット(10)、（ｂ）マットの伸縮手段、および（ｃ）上記建築物の外壁に、換気開口部（６) に隣接し
て設けられた、膨張時と収縮時の遮閉に関わる上記マッ
トを支持するための手段。
【請求項２】上記支持手段が、上部および下部の溝(16)
(18)、上方および下方の該溝を支える多数の相互に横方
向に間隔を空けた垂直な支柱群(24)および該支柱群の側
面端に設置された第１と第２のキャップで構成されてい
る第１項記載の装置。
【請求項３】少なくとも下方の支柱溝に貫通されている
多数の排水孔(27)を有する第２項記載の装置。
【請求項４】上記マットが、上記水平筒状セクションに
直角に横切って延びる少なくとも１つの接着部を有し、
そこに多数の鳩目(34)がかけられ、さらにケ−ブル群(3
6)が該鳩目を通してつながっている第１項記載の装置。
【請求項５】上記膨張手段が、該マットを上段から下段
方向へ膨張させるために、筒状セクション群の最上段に
連結している第１項記載の装置。
【請求項６】上記建築物は温室である第１項記載のシス
テム。
【請求項７】上記外壁が本質的に垂直である第１項記載
のシステム。
【請求項８】風に対する保持手段が、上記マットが受け
る外力に対して抵抗するように上記建築物の内側に垂直
に配置されている第１項記載のシステム。
【請求項９】風に対する保持手段が、その設置手段の間
に相互に関係する空間が設けられている第８項記載のシ
ステム。
【請求項１０】以下の組合せによって構成される建築物
内部への外気供給の閉鎖システム：（ａ）上下方向に設けられた各セクション(12)の長さ方
向の軸の交互の側において、セクションの長さの間に配
置された断続接着(30)により接着された多数の水平筒状
セクション(12)有し、各断続接着部の間に多数の空気流
通口を内蔵している、中空の密閉マット。（ｂ）上記マットを上から下に膨張および収縮させるた
めに、最上段の筒状セクションの１つに結合した手段、（ｃ）以下の部分を含む、上記建築物の外側の垂直壁に
設置され、換気開口部に隣接した、膨張時と収縮時の開
閉に関わる上記マットを支持するための手段。ｉ）上方及び下方の溝(16)(18)、但し該下方の溝は多数
の排水孔(27)を有する、 ii) 上方および下方の該溝を支える多数の相互に横方向
に間隔を空けた垂直な支柱群(24)および膨張した場合の
遮閉および収縮した場合の開放に関わる上記マットを保
持するために該支柱群の側面端に設けられた１と第２の
キャップを支える手段、および、（ｄ）上記マットが受ける外力に抗する支柱を備えた該
マットより内側に、上下の該溝群の間に相互に空間を空
けた垂直方向の風を支える手段。