JPH054829Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 この考案は、簡易指圧・マツサージ健康器に関
するものである。

〔従来の技術〕

従来例としては、実開昭57−74035号公報や実
開昭52−137589号公報に記載のものが知られてい
る。前者はローラを回転可能に軸に取付け、これ
らローラに体を部位を圧接させるというものであ
り、後者はグリツプに棒材を設け、これら棒材に
ソロバン玉状の大きさの異なる複数の部材を取付
けたものである。

〔考案が解決しようとする課題〕

実開昭57−74035号公報に記載のものでは、ロ
ーラを回転可能に支持する軸は直線状のものであ
り、押圧する部位が限られている。しかも３列の
ローラ群は全て上面に突出し、全体は平板なもの
であり、これらローラ群が突出する面でのみ押圧
可能であるために使い方も限られていた。

実開昭52−137589号公報に記載のものでは、ソ
ロバン玉状のローラを回転可能に支持する軸が交
差して配置されローラの向きを変更することがで
きるが、これも足底を刺激するだけの用途であ
り、押圧する部位が限られていた。

そこで、この考案は、コンパクトであり、多用
途に用いること、すなわち体の諸々の部位を押圧
することができる簡易指圧・マツサージ健康器を
提供することを目的とする。

〔課題を解決するための手段〕

上述の目的を達成するため、この考案は、２つ
の対向する端板の対向面に３本の棒材の各端部を
三角形の頂点となる位置に固定し、３本の棒材を
互いに平行に配しかつ中間部を中心に向けてわん
曲させて各棒材に凹部を形成し、これら凹部の形
状は夫々形状を異ならせ、３本の棒材には夫々複
数のローラを回転可能に設けたものである。

〔作用〕

この考案では、３本の棒材の中間部の凹部形状
を異ならしめ、これらの凹部を体の各部位に適合
させれば、足底や腰部のみならず、頸椎部、脚
部、背骨部等も押圧することができる。また、全
体として三角柱形状の小さな枕程度のコンパクト
サイズとなり、回転させて体の部位を押圧する面
を簡単に変えながら、体のツボや筋肉に刺激を与
えることが容易に行える。

〔実施例〕

以下にこの考案の好適な実施例を図面に基づい
て説明する。

第１図に示す実施例において、２つの対向する
端板５，５を所定の距離を設けて配置し、３本の
棒材１〜３の各端部を三角形の頂点となるこれら
端板５，５の対向面に固定用部品６，６で固定し
てある。固定用部品６としてはナツト等が使用さ
れ、棒材１〜３の端部に雄ねじ部を形成してお
き、端板５を挿通してきた雄ねじ部にナツトを締
結すれば良い。

３本の棒材１〜３は、中間部を除いて互いに平
行に配置してある。棒材１〜３の中間部は夫々中
心に向けてわん曲させ、夫々形状の異なる凹部に
形成してある。第１図に示す実施例では、棒材１
の凹部が一番きつくわん曲し、棒材３の凹部が一
番緩やかにわん曲している。

各棒材１〜３には夫々複数のローラ４……を回
転可能に設けてある。これらローラ４……の形状
や大きさは、押圧部位に応じて変えられる。円筒
状、ソロバン玉状、マユ形、表面に小さなイボ状
突起があるもの等々、種々の形状、大きさ、さら
には材質（例えば磁石を用いる）も自由に選択す
ることができる。また、この実施例では、棒材１
の凹部の両側に他のローラ４……よりも大きな一
対のローラ８，８を設けてある。この大きなロー
ラ８，８をツボ（経路）に当て、手指の代りに指
圧の主役を担わせる。この大きなローラ８，８を
挿通した棒材１の部分は、一般的な押圧に用いる
ことができる。すなわち、足の裏の中心部（湧
泉）のツボの押圧（青竹踏みと同様）、全身マツ
サージ等に適する。足の裏の押圧には棒材２の部
分も用いることができる。棒材３の部分は腰部、
頸椎部、後頭部、背部を押圧するのに適してい
る。棒材３の凹部は一番緩やかにわん曲している
ので、この凹部の個所に背骨が位置し、背骨がロ
ーラ４……に直接触れることがない。

ローラ４……やローラ８，８の材質としては、
先にも述べた如く、磁石の他にもプラスチツク材
料、木質系材料、硬質ゴム材料、あるいは竹等が
使用できる。磁石を使用するときは、磁力による
血行促進等の効果も期待することができる。

このように構成されたこの考案の実施例のもの
は、全体として三角柱形状の小さな枕程度の大き
さのものとなり、コンパクトで扱い易く安定性も
良いものである。これを使用するには、手で持つ
ても良いし、床に置いても良く、使用目的に応じ
て第３図〜第６図に示す如く諸々の部位を押圧す
ることができる。

まず腕、脚等の普通の経路（ツボ）には第１図
に示す如く、一対の大きなローラ８，８を使用
し、第３図に示す状態で、手、指の代りに大きな
ローラ８，８をツボに当て、指圧の要領により、
押したり、もんだり、前後に動かしてマツサージ
する。

次に頸椎部、背部には、棒材１、又は棒材２を
使用する。一般にこの部分は１人での指圧、マツ
サージはやり難いが、第４図の使用態様略図の如
く、両手を用い、本器を使用すれば容易に出来
る。

但し背部全域の場合は第２図の如く、棒材１の
凹部にローラ８，８を落込ませて（破線図位置符
号７で示す）使用した背骨に触れぬよう考慮す
る。

更に腰部には第４図の使用態様略図の如く、両
手を用い、棒材３の部位を使用し、指圧・マツサ
ージを行う。

一方本器の特長の１つとして、寝ながら、床の
中でも実施出来ることがある。本器を第５図の使
用態様略図の如く、敷布団等の上に置き、後頭
部、頸椎部、背骨等のツボに当て、静かに体重を
かけ、指圧・マツサージの要領により、体を上
下・左右に動かし、体の重みを利用し、より効果
的に行うことが出来ることである。特に脊髄を指
圧・マツサージする時には、本器を縦に脊髄と平
行して使用することも一策である。

又足裏の中心部（湧泉）を指圧する場合は第１
図の棒材１又は棒材２を使用し、第６図の使用態
様略図の如く、本器を床に置き、足を乗せるか、
或は両手で持ち、本器を当て、ツボを刺激すれば
青竹踏み以上の効果がある。

〔効果〕

以上説明したように、この考案によれば、全体
が三角柱形状でコンパクト化され、扱い易く、回
転させて体の部位に応じて３本の棒材のいずれか
を選択することで体の諸々の部位を押圧したりマ
ツサージしたりすることができる。この考案は、
座してよし、立ちてよし、寝ても使用可能であ
る。本器が１台あれば独りで、簡便に、全身の指
圧・マツサージが出来、かつ毎日自分で行うこと
が運動にもつながり、老化を防ぎ、健康増進への
相乗効果も大きく期待出来る。

【図面の簡単な説明】

第１図はこの考案の好適な実施例を示す斜視
図、第２図はわん曲が一番強い凹部を有する棒材
の凹部の個所の断面図、第３図ないし第６図は
種々の使用態様を説明する概略図である。 １〜３……棒材、４……ローラ、５……端板、
８……ローラ。

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 １ ２つの対向する端板５の対向面に３本の棒材
   １〜３の各端部を三角形の頂点となる位置に固
   定し、 ３本の棒材１〜３を互いに平行に配しかつ中
   間部を中心に向けてわん曲させて各棒材１〜３
   に凹部を形成し、 これら凹部の形状は夫々形状を異ならせ、 ３本の棒材１〜３には夫々複数のローラ４を
   回転可能に設けたことを特徴とする簡易指圧・
   マツサージ健康器。 ２ わん曲度合が一番強い凹部を有する棒材１の
   凹部の両側に一対の大きなローラ８を回転可能
   に設けたことを特徴とする実用新案登録請求の
   範囲第１項に記載の簡易指圧・マツサージ健康
   器。