JPH0547450B2 - - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 この発明は、包装機構の包装ラインに巻タバコ
を供給する装置に関する。

従来、巻タバコは、ホツパにより包装機械に通
常入り、この包装機械には、巻タバコは、適当な
容器により、または、連続的な層になつて巻タバ
コを搬送するベルトコンベアにより供給される。
このホツパの出口では、巻タバコは、各グループ
が、１個の仕上つた１包み中の数に等しい数の巻
タバコからなるようにグループ化される。

各グループの巻タバコの品質は、検査され、不
良の巻タバコが１個でもあるとそのグループは、
排除される。

排除される巻タバコのグループの数を減らしか
なりの経済的な節約をもたらすために、本願出願
人ジ．デイ ソチエタ ペル アチオーニによる
米国特許第4376484号により、巻タバコがホツパ
内にあるうちに巻タバコの規格適合性を検査し
て、巻タバコがそのグループ化ステーシヨンに到
達する前に不良品を排除できる装置を提案した。
この装置では、巻タバコは、好ましくは空気作動
式の排除装置によりホツパから追い出される。こ
の排除装置は、不良品であることがわかつた巻タ
バコに圧縮空気を軸線方向に導いて、不良巻タバ
コをホツパ自体に形成した適当な孔から排出させ
る。

このタイプの装置は、特に欠点があるわけでは
ないのであるが、ホツパから不良の巻タバコが排
出される時に、不良品の巻タバコにより、しばし
ばその上方または下方に位置する巻タバコの整列
を乱すことがあることがわかつた。これに関連し
て、不良巻タバコの上方にある巻タバコが、包装
機械の稼動停止を必要とする程度までに殺到し
て、すぐ下にある巻タバコが突然追い出される
と、その上方にある巻タバコが突然無秩序な下降
に陥り、しばしば配列が不規則となることがあつ
た。

排除された巻タバコの下にある巻タバコもま
た、不良品の巻タバコを追い出している時に配列
が乱れがちであつた。これは巻タバコを上方に無
秩序に吸上げる空気の渦が発生するためである。

また、このような空気の渦により、不良の巻タ
バコに隣接した巻タバコは、上述の排出段階にお
いて孔の一方を通じてホツパから吸出されること
もあつた。

上述した装置の別の欠点は、各動作サイクルに
おいて検査位置と排除位置に到達する巻タバコの
位置が、一定していないことに由来する。このよ
うな位置変化は、巻タバコの直径における変化を
制御できないこと、また巻タバコ間にはさまれた
タバコ粉やタバコ片を原因とする。

このようなことが起こると、検査装置と排除装
置は、これらの作動を巻タバコの両端の中央部で
正常に行なわなくなり、巻タバコの周辺部でまた
は２本の巻タバコ間の接触部で作動を行うことに
なる。

この発明の目的は、このような欠点が生じない
上述したタイプの装置を提供することにある。

この目的は、包装機械に巻タバコを供給するホ
ツパであつて、巻タバコの直径に実質的に等しい
幅を有する複数個の流路に分かれ、これらの中
を、積み重なつて置かれた複数個の巻タバコが下
降するものと、流路の下端で巻タバコを引き出す
押出機構と、検査位置で巻タバコを連続して検査
するために、流路の各々内に設けたセンサ機構
と、このセンサ機構により制御されて不良の巻タ
バコを流路から排除位置で追い出すために、流路
の各々内に設けた排除装置とからなる、包装機械
の包装ラインに巻タバコを供給する装置におい
て、巻タバコ用の少なくとも２つの休止位置で、
各流路内に巻タバコを保留する機構を設け、これ
ら休止位置は、少なくとも１つが排除位置の上流
に、少なくとももう１つが排除位置の下流にあ
り、この保留機構は、２つの休止位置で、巻タバ
コを受入れるために流路の各々内に設けた凹部
と、凹部に接続された吸引源および圧縮空気源
と、凹部に吸引源および圧縮空気源の作用を選択
的に及ぼす機構とからなることを特徴とする装置
によつて達成される。

次に、非限定的な実施例を示した添付図面を参
照しながら詳述する。

第１図は巻タバコ２をタバコ包装機械（図示せ
ず）に送る公知の入口ホツパ１を示すものであ
る。

この入口ホツパ１は、第１図の図上左側壁３と
右側壁４とからなり、これらの壁は、垂直かつ平
行で、巻タバコ２の長さよりも若干長い幅を有す
る区画室を形成する。この区画室は、巻タバコ２
の直径よりも若干長い距離をおいて置かれた複数
のバツフル（baffle）６（このうちの２つが、第
２図に示されている）により複数個の基本流路
（そのうちの１つだけが示されている）５に分れ
ている。

基本流路５の下部は、水平壁７で仕切られてい
て、この壁に、基本流路５に収容される積み重な
つた巻タバコ２が載つている。巻タバコ２は、周
期的押出機構とグループ単位で接触する。この周
期的押出機構は、押出部材８を備えていて、押出
部材は、水平壁７に近接した位置で壁３及び４に
貫通形成され巻タバコ２の直径に少なくとも等し
い高さを備えた水平方向スロツト９及び１０を通
つて、壁３及び４とは直角な水平方向に往復運動
できる。

この周期的押出機構の各動作サイクルでは、押
出部材８が、入口ホツパ１の外部の停止位置から
（第１図参照）入口ホツパ１内の位置に移動して、
巻タバコ２を基本流路５からコンベアベルト１２
に支持された複数個の容器（そのうちの１つだけ
を図示してある）１１に押込む。コンベアベルト
は、間欠的に動作してグループ化された巻タバコ
２を包装ユニツト（図示せず）の方に移送する。
押出部材は、第１図に示した位置に戻る行程で
は、入口ホツパ１の底部から引つ込んで、巻タバ
コ１本分の直径に等しい幅分各基本流路５の巻タ
バコ２の積み重なりを降下させ、この重なりが、
水平壁７と接触する。

グループ化された巻タバコ２をコンベアベルト
１２で移送している間に、排除装置（図示せず）
が、１以上の不良巻タバコを含んでいる巻タバコ
のグループを容器１１から追い出す。入口ホツパ
１、基本流路５、押出部材８、コンベアベルト１
２及び排除装置（図示せず）の構造をよりよく理
解するためには、本願出願人ジ．デイ ソチエタ
ペル アチオーニの名儀である英国特許第
1298785号及び同第2028994号の明細書及び図面を
参照されたい。各基本流路５のいわゆる検査位置
には、全体を符号１３で示した、個々の巻タバコ
２の健全性を検査するセンサ機構またはセンサ装
置が設けられる。このセンサ機構は、２つの向い
合つたセンサ１４と１５からなり、センサの各々
には、検知ピン１６が弾性的に取付けられてい
る。これら検知ピン１６は、相互間及び、入口ホ
ツパ１の壁３及び４に形成された各孔１７に位置
合わせされていて、押出部材８の周期で作動する
往復駆動機構１８に制御されて同期して一つの位
置から他の位置へ移動して、巻タバコが検査位置
に入つてくる毎にその両端を検査する。

検査装置１３の下方には、入口ホツパ１の外側
で壁３の前に巻タバコ２の直径に等しい距離だけ
検知ピン１６の位置から離れたいわゆる排除位置
に、排除装置１９が設けられる。この排除装置
は、圧縮空気源（図示せず）に導管２１により接
続されたノズル２０からなる。このノズル２０
は、実質的に水平な空気流を壁３に形成された孔
２２を通じて基本流路５に導くことができる。入
口ホツパ１の壁４には、孔２２の位置に合わせ
て、排除される巻タバコ２用の出口孔すなわち出
口孔２３が形成される。

検査装置１３は、常開接点（図示せず）に接続
していて、この接点は、検知ピン１６が、長さが
規定よりも短い巻タバコ２、または端部に十分に
タバコがつまつていない巻タバコ２を検知すると
閉成する。この接点は、記憶装置（図示せず）に
より排除装置１９を作動させて、不良の巻タバコ
２が孔２２及び２３と位置が合つた時にこれを排
除できるようにすることができる。

検査装置１３と排除装置１９をさらに理解する
ためには、前述の米国特許第4376484号の明細書
を参照されたい。

基本流路５の各々の右側壁（第２図の図上にお
いて）には、巻タバコ２の軸線と平行にのびる２
個のシート部すなわち溝部が形成されている。こ
れらについては、上方のものを符号２４で、下方
のものを符号２５で示してある。上方の溝部２４
は、検知ピン１６に対応した位置に設けてあり、
一方、下方の溝部２５は、排除装置１９のすぐ下
に設けてある。

これら溝部２４及び２５は、バツフル６に形成
した内孔すなわち導管２６及び２７の各々により
導管２８と連通している。入口ホツパ１のバツフ
ル６の導管２８のすべては共通分配バルブ２９か
らなるバルブ機構により吸引源３０と圧縮空気源
３１に接続している。

溝部２４及び２５、導管２６，２７及び２８、
分配バルブ２９、吸引源３０、並びに圧縮空気源
３１は、一緒になつて基本流路５の各々の内側で
巻タバコ２を保留する機構を構成する。

分配バルブ２９は、押出部材８用の周期制御機
構（後述する）により制御される。

基本流路５の各々の左側の壁（第２図の図上に
おいて）には、２個の案内部材すなわち案内機構
３２，３３が設けられており、これらの目的は、
巻タバコ２を溝部２４及び２５の方に導くことに
ある。案内部材３２，３３は、巻タバコ２の軸線
に平行なプレートにより構成され、これらの下端
は基本流路５中に突出している。

動作について説明すると、各マシンサイクルの
間欠運動の休止時（pause stage）に、巻タバコ
２の積み重なりが基本流路５の内側で止まつてい
る時に、各対をなす互いに向い合つた検知ピン１
６が、孔１７を通じて巻タバコ２の各々を検査す
る。

第２図に示した装置の動作段階では、導管２８
は、分配バルブ２９により吸引源３０と連通す
る。このため、検査されている巻タバコ２と、排
出装置１９のすぐ下にある巻タバコ２とが、各々
溝部２４と２５内に保留される。

検査段階を終えると、分配バルブ２９は、導管
２８と吸引源３０間の連通を中断する。押出部材
８により入口ホツパ１の底部から巻タバコ２が引
き出されると、巻タバコ２の積み重なりが、各基
本流路５内で巻タバコ１本分下降できる。

この下降動作中に、導管２８は、分配バルブ２
９により圧縮空気源３１に接続されて、導管２
６，２７を通じて２つの空気流が生じ巻タバコ２
の下降を阻害することなくタバコ粉又はタバコ片
を追い出すことができる。

下降動作の最終段階では、分配バルブ２９が、
再び導管２８を吸引源３０に接続して、案内部材
３２及び３８の各々により導かれた２本の巻タバ
コ２を、溝部２４及び２５の各々に入り込ませ
る。

これら２本の巻タバコ２は、次の検査段階の
間、及び両者間に位置する巻タバコ２を排除する
必要がある場合にはその間、溝部２４と２５に保
留される。

上述の説明から明らかなように、吸引源３０に
接続すると、溝部２４と２５は、検査と排除動作
を行うべき巻タバコ２と正確な位置付けをもたら
す。

さらに、溝部２４に保留された巻タバコ２は、
それよりも上にある巻タバコ２の積み重なりの重
量を支持するので、その下の巻タバコ２を排除す
る必要がある場合にはその排除を容易にする。

本発明による装置のもう１つの利点は、排除位
置に隣接する２本の巻タバコは、不良巻タバコ２
の排除中溝部２４と２５の各々に保留されるの
で、排除装置１９の作用による影響を全く受けな
いことにある。

なお、溝部２４に類似した１以上の溝を、検査
装置１３の上方に形成してこれよりも上方に重な
つている巻タバコ２をもつと効果的に支持するよ
うにしても良い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による巻タバコ供給装置の概
略側面図を示すものである。第２図は、第１図に
示した巻タバコ供給装置の部分正面図を示すもの
である。

Claims (1)

1. 【特許請求の範囲】 １ 包装機械に巻タバコ２を供給するホツパ１で
   あつて、巻タバコ２の直径に実質的に等しい幅を
   有する複数個の流路５に分かれ、これらの中を、
   積み重なつて置かれた複数個の巻タバコ２が下降
   するものと、流路５の下端で巻タバコ２を引き出
   す押出機構８と、検査位置で巻タバコ２を連続し
   て検査するために、流路の各々内に設けたセンサ
   機構１３と、このセンサ機構１３により制御され
   て不良の巻タバコ２を流路５から排除位置で追い
   出すために、流路の各々内に設けた排除装置１９
   とからなり、巻タバコ２用の少なくとも２つの休
   止位置で、各流路５内に巻タバコ２を保留する機
   構２４ないし３１を設け、これら休止位置は、少
   なくとも１つが排除位置の上流に、少なくともも
   う１つが排除位置の下流にあり、 この保留機構２４ないし３１は、２つの休止位
   置で、巻タバコ２を受入れるために流路の各々内
   に設けた凹部２４，２５と、凹部に接続された吸
   引源３０および圧縮空気源３１と、凹部２４，２
   ５に吸引源３０および圧縮空気源３１の作用を選
   択的に及ぼす機構とからなる、包装機械の包装ラ
   インに巻タバコを供給する装置。 ２ 前記押出機構８は、周期的に作動する、特許
   請求の範囲第１項に記載の装置。 ３ 前記センサ機構１３を設けた検査位置と、前
   記排除装置１９を設けた排除位置とは、前記巻タ
   バコ２の下降方向に関して上流から下流の順に配
   置される、特許請求の範囲第１項または第２項に
   記載の装置。 ４ 前記凹部２４，２５は、前記吸引源３０と前
   記圧縮空気源３１とに導管２６ないし２８により
   接続される、特許請求の範囲第１項ないし第３項
   のいずれかに記載の装置。 ５ 前記凹部２４，２５は、巻タバコ２を案内す
   る機構３２，３３を備える、特許請求の範囲第１
   項ないし第４項のいずれかに記載の装置。 ６ 前記吸引源３０および前記圧縮空気源３１の
   作用を選択的に及ぼす機構は、前記押出機構８の
   周期で周期的に作動して、前記凹部２４，２５に
   それぞれ開口する前記導管２６ないし２８に、前
   記吸引源を接続するバルブ機構２９からなる、特
   許請求の範囲第４項または第５項に記載の装置。 ７ 前記検査位置は、前記少なくとも２つの休止
   位置のうち最下位にあるもの以外のものに一致し
   ている、特許請求の範囲第１項ないし第６項のい
   ずれかに記載の装置。 ８ 前記巻タバコ２用の前記少なくとも２つの休
   止位置は、前記排除位置に隣接して設けられる、
   特許請求の範囲第１項ないし第７項のいずれかに
   記載の装置。