JPH0546639Y2

JPH0546639Y2 -

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Publication number: JPH0546639Y2
Application number: JP1987115174U
Authority: JP
Priority date: 1987-07-27
Filing date: 1987-07-27
Publication date: 1993-12-07
Anticipated expiration: 2002-07-27
Also published as: JPS6419799U

Description

【考案の詳細な説明】 (イ) 産業上の利用分野本考案は、梯子安定支持体に関するものであ
る。

(ロ) 従来の技術従来、梯子は壁等に立掛けて使用しているが、
風等により横方向から梯子に力が作用すると、倒
れやすく危険であつた。

そのために、特に、長尺の梯子の場合、同梯子
の下端部のみを幅広に形成して、安定性を保つこ
とができるようにしている。

ところが、かかる梯子を収納する際や、運搬す
る際に、幅広の下端部が支障となるために、上端
部に比してわずかに幅広となつているだけで、安
定性に不安があつた。そこで、実開昭57−13799
号公報に見られるように、梯子の下端に筒状の支
持枠を横架し、同支持枠の左右開口からそれぞれ
左右の伸縮枠を挿入し、不使用時には左右伸縮枠
を支持枠内に収納し、使用時には左右伸縮枠を引
き出して、梯子の下端部を拡幅するようにしたも
のが考案された。

(ハ) 考案が解決しようとする問題点ところが、上記考案は、不使用時の伸縮枠収納
状態では、支持枠中で左右の伸縮枠が互いに突き
合わせ状態になるため、一方の伸縮枠が利用でき
る収納スペースは、左右方向で支持枠左右長さの
１／２に過ぎず、そのため、支持枠が梯子の下端部
から大きく左右に張り出している。そして、この
張り出し部が運搬の邪魔になり、また、保管時に
も大きなスペースを要する。

(ニ) 問題点を解決するための手段そこで、本考案では、梯子の下端に、同梯子の
前後幅と略同一前後幅を有する筒状の支持本体を
横架し、同支持本体の内部に隔壁を設けて前後空
間を形成し、前空間の一端開口から一方の支持脚
部の基端部を摺動自在に挿入し、後空間の他端開
口から他方の支持脚部の基端部を摺動自在にに挿
入し、各支持脚部の先端部にそれぞれ接地部を取
付けたことを特徴とする梯子安定支持体を提供せ
んとするものである。

(ホ) 作用・効果本考案では、梯子を壁等に立掛けるに際し、梯
子の下端に横架状に取付けた支持本体から左右支
持脚部をそれぞれ左右方向に引き出して、左右接
地部を地面上に載置するものであり、間隔が広い
左右接地部によつて、梯子を安定に支持するもの
である。

また、梯子を収納、又は運搬等する際には、左
右支持脚部を各々支持本体に押込み収納状態にし
ておけば、梯子安定支持体自体がコンパクトにな
り、運搬しやすく、また、格納時の支障をに支障
となることがないものである。

すなわち、左右支持脚部は支持本体中の前後空
間に別々に挿入されているので、収納時に左右支
持脚部が他がいに干渉せず、左右支持脚部の収納
スペースは、それぞれ支持本体の横幅一杯を利用
することができるので、長い支持脚部を用いて安
定性を向上しても、不使用時（支持脚部収納状
態）において、梯子安定支持体の梯子左右側面か
らの張り出しを小さくすることができる。

また、左右支持脚を、梯子の前後幅と略同一前
後幅を有する支持本体の内部に収納するので、梯
子、支持本体及び左右支持脚よりなる梯子の下部
が平たくなり、前記した張り出しの小さいことと
相俟つて、運搬しやすく、また、積重ね保管のス
ペースの小さくてすむという効果がある。

なお、梯子安定支持体は、あらかじめ梯子の下
端に一体的に取付けておいてもよいものである。

(ヘ) 実施例本考案の実施例を図面にもとづき詳説すれば、
第１図に示すＡは、本考案に係る梯子安定支持体
であり、同支持体Ａは、既存の梯子Ｂの下端に着
脱自在に取付け可能としている。

以下、かかる支持体Ａを第１図〜第４図にもと
づき詳述する。

すなわち、梯子安定支持体Ａは、梯子Ｂの前後
幅と略同一前後幅を有する横長矩形筒状の支持本
体１と、同本体１中に、不使用収納状態から使用
引出し状態まで、左右横方向に伸縮自在に取付け
た左右支持脚部２，３とからなる。

そして、支持本体１は、第２図〜第３図に示す
ように、上下側壁１ａ，１ｂの中央部間に隔壁１
ｃを介設して同本体１内を前後に分割して、長手
状の前後空間Ｓ，S′を形成し、前空間Ｓの左端開
口から左支持脚部２の基端部を摺動自在に挿入
し、後空間S′の右端開口から右支持脚部３の基端
部を摺動自在に挿入して、各支持脚部２，３を、
不使用時の支持脚部収納状態から使用時の支持脚
部伸長状態までの間で移動自在としている。

上記のように、左右支持脚部２，３は前後空間
Ｓ，S′にそれぞれ挿入されているので、支持脚体
収納時に左右脚部の相互干渉がなく、左右支持脚
部２，３の収納スペースとして、支持本体１の横
幅一杯を利用することができる。

また、支持本体１の前後幅が梯子Ｂの前後幅と
略同一であるから、左右支持脚部２，３を収納し
たとき、梯子Ｂ及び梯子安定支持体Ａよりなる梯
子下部が平らになる。

なお、支持本体１は、形状が横長矩形筒状に限
らず、断面Ｃ型としてもよく、又は、基板に左右
支持脚部２，３をスライド自在に支持する支持具
を取付けて構成してもよい。

しかも、かかる支持本体１の前後側壁１ｄ，１
ｅには、左右支持脚部２，３の基端部に取付けた
係止ピン４，５を、各々不使用収納状態と使用引
出し状態とにおいて係止するための収納時用係止
孔６，７と使用時用係止孔６′，７′とを設けてい
る。

そして、上記した係止ピン４，５は、左右支持
脚部２，３の各基端部に横架したピン収納筒２
４，２５内に進退自在に取付けると共に、各々ス
プリング１８，１８により進出方向に付勢して、
各係止孔６，６′，７，７′との符合時に係合し
て、各支持脚部２，３を固定可能としている。

また、８，９は支持本体１の左右側部に取付け
た梯子連結用ブラケツトであり、同ブラケツト
８，９の基端８ａ，９ａは、支持本体１の前後側
壁１ｄ，１ｅに設けた長孔１０，１１を介して、
取付けボルト１２，１３により長手方向にスライ
ド位置調節自在に取付け、両ブラケツト８，９の
間隔を取付ける梯子Ｂの下端の間隔に適合させる
ことができるようにしている。

しかも、各ブラケツト８，９の先端部には、梯
子Ｂの下端に連結するための連結孔１４，１５を
設けている。２６，２７は連結ボルトである。

また、１６，１６′は、二連梯子の上部側梯子
の下端を当接支持するための支持体である。

また、支持本体１の上側壁１ａにはステツプ用
凹凸部１７を形成して、梯子Ｂの立掛け時や、二
連梯子の伸長時等に、片足を同凹凸部１７に掛け
ることができるようにしている（第３図、第５図
参照）。

第５図中、Ｍは作業者を示す。

また、左右支持脚部２，３の先端部には接地部
２ａ，３ａを取付けており、同接地部２ａ，３ａ
は左右支持脚部２，３の先端に固設しても、又前
後揺動自在に枢支して、取付けた梯子Ｂの前傾角
度を自由に調節可能としてもよい。

また、２０は、各支持脚部の側壁に設けた干渉
回避溝であり、全記した取付けボルト１２，１３
との干渉を回避するためのもである。

また、２２，２３は、支持本体１の下側壁１６
左右側部と、各支持脚部２，３の基端部に設けた
ピン収納筒２４，２５との間に介設した可撓性の
ストツパー帯体であり、同ストツパー帯体２２，
２３により、各支持脚部２，３が支持本体１から
離脱するのを防止している。２２′，２３′はスト
ツパー帯体２２，２３の固定部である。

本考案の実施例では、上記のように構成してい
るものであり、梯子安定支持体Ａを梯子Ｂに取付
ける際には、同梯子Ｂの下端幅に合せて梯子連結
用ブラケツト８，９の間隔を取付けボルト１２，
１３により調節した後、同ブラケツト８，９を介
して梯子Ｂの下端に取付けるものである。

その後、梯子Ｂを壁等に立掛ける際には、収納
時用係止孔６，７に係合している係止ピン４，５
を、内方へ押圧して、係止孔６，７との係合を解
除すると共に、左右支持脚部２，３を、スプリン
グ１８，１８により弾性付勢されている係止ピン
４，５が使用時用係止孔６′，７′に係合するま
で、横外側方向へ引出す。

かかる状態にした後、各支持脚部２，３の接地
部２ａ，３ａを所定の場所に接地させて、梯子Ｂ
を壁等に立掛けるものである（第５図参照）。

この際、横外側方向に張出した左右支持脚部
２，３により、梯子Ｂは安定に支持されるもので
ある。

また、梯子Ｂを収納したり、又は運搬等する場
合には、左右支持脚部２，３を支持本体１内に収
納すれば、梯子安定支持体Ａ自体をコンパクトに
することができるものであり、この際、かかる支
持脚部２，３の収納は、係止ピン４，５を押圧し
て使用時用係止孔６′，７′との係合を解除すると
共に、同支持脚部２，３を収納方向へ同係止ピン
４，５が収納時用係止孔６，７と係合するまで摺
動させるものである。

なお、上記した梯子安定支持体Ａは、あらかじ
め梯子Ｂの下端に一体的に取付けておいてもよ
い。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による梯子安定支持体の正面
図。第２図は、同支持体の側面図。第３図は、同
支持体の平面図。第４図は、第３図の−線断
面図。第５図は、同支持体の使用状態説明図。Ａ……梯子安定支持体、Ｂ……梯子、１……支
持本体、２，３……左右支持脚部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

梯子Ｂの下端に、同梯子Ｂの前後幅と略同一前
後幅を有する筒状の支持本体１を横架し、同支持
本体１の内部に隔壁１ｃを設けて前後空間Ｓ，
S′を形成し、前空間Ｓの一端開口から一方の支持
脚部の基端部を摺動自在に挿入し、後空間S′の他
端開口から他方の支持脚部の基端部を摺動自在に
挿入し、各支持脚部２，３の先端部にそれぞれ接
地部２ａ，３ａを取付けたことを特徴とする梯子
安定支持体。