JPH0545849B2 - - Google Patents

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JPH0545849B2
JPH0545849B2 JP61059887A JP5988786A JPH0545849B2 JP H0545849 B2 JPH0545849 B2 JP H0545849B2 JP 61059887 A JP61059887 A JP 61059887A JP 5988786 A JP5988786 A JP 5988786A JP H0545849 B2 JPH0545849 B2 JP H0545849B2
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Japan
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liquid
steam
condensate
steam generator
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JP61059887A
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JPS62217025A (ja
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Tatsuo Hatsutori
Toshiaki Oomori
Shinichi Yokoi
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Tokyo Gas Co Ltd
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Tokyo Gas Co Ltd
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Publication of JPH0545849B2 publication Critical patent/JPH0545849B2/ja
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    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/10Energy storage using batteries

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  • Central Heating Systems (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は、蒸気発生器で発生した飽和蒸気を蒸
気管を経由して放熱チユーブまで導き、この放熱
チユーブにおいて凝縮潜熱を周囲の流体に与え、
凝縮した凝縮液を凝縮液管を介して一旦大気開放
型の凝縮液溜にため、次に前記蒸気発生器内の温
度低下に基づく減圧作用によつて凝縮液溜内の凝
縮液を前記蒸気管又はこれとは別の還液管を経由
して蒸気発生器内に戻し、再び蒸気発生器内の凝
縮液を加熱して蒸発させ、これを蒸気管を経由し
て放熱チユーブに送り出す作用を繰り返して熱搬
送を行なう熱搬送装置(蒸気搬送装置)に関する
ものである。
[従来技術とその問題点] 第5図は従来の単管式熱搬送装置を示し、符号
の1は蒸気発生器であり、その内部には熱媒液1
1aが封入されており、21は熱媒液11aの量
を検出するために蒸気発生器1内に取り付けられ
た液量センサである。10はガスバーナであり、
16は燃料供給管17の途中に設けた燃料弁であ
る。12は放熱チユーブであり、熱気発生器1の
頂部と蒸気管6で結ばれている。14は凝縮液溜
であり、その上部には大気との連通口15があい
ている。13は放熱チユーブ12の出口と凝縮液
溜14の下部とを連結している凝縮液管である。
蒸気発生器1内への熱媒液11aの封入量が液
量センサ21の位置以上であれば、運転スイツチ
を入れると、燃料弁16が開き、燃料供給管17
からガスが供給されてガスバーナ10が燃焼を開
始する。
蒸気発生器1内の圧力が大気圧以上となつたと
きに熱媒蒸気が蒸気管6を通つて放熱チユーブ1
2に送出され熱媒蒸気は放熱チユーブ12の周囲
流体に潜熱を与えて凝縮し、凝縮液は凝縮液管1
3より凝縮液溜14に吐出する。凝縮液溜14内
の凝縮液面にかかる圧力は、大気連通口15によ
り、常に大気圧に保たれている。
蒸気発生器1内の熱媒液11aの量が液量セン
サ21の位置以下になると、燃料弁16が閉止し
て蒸気発生器1の加熱を停止し、蒸気発生器1が
器壁を通して空冷されることにより生ずる減圧作
用により、凝縮液溜14内にためられた凝縮液1
1cが大気圧の作用下で凝縮液管13、放熱チユ
ーブ12、蒸気管6を通つて蒸気発生器1に還流
し、熱媒液が所定の量還流したときに燃料弁16
を開いて加熱を再開して、蒸気を再び送出すると
いうことの繰り返しで、蒸気を放熱部に搬送する
ものであつた。
上記従来例では蒸気発生器1内の熱媒温度が蒸
気発生器体と平衡を保ちながら冷却するので、蒸
気発生器体、蒸気発生器1内に残された熱媒液1
1aおよび蒸気発生器1周囲をおおう内胴が大気
圧下での飽和温度以下に降下するまで蒸気発生器
1内への還流が始まらず、還流を完了するのに長
時間を要するとともに、熱エネルギを放出しなけ
ればならないという問題があつた。
また、凝縮液の還流時に蒸気発生器1内を大気
圧以下に減圧させるため燃料弁16を閉止して蒸
気発生器1の加熱を中断する必要があり制御系が
複雑になるばかりでなく、搬送熱量の時間平均値
が中断時間分小さいという問題もあつた。さら
に、液量センサとしては熱媒液と熱媒蒸気の電気
伝導度の相違を利用する方式の電極を用いる例が
多いが、電極の場合には腐食消耗や水垢の付着な
どに起因する誤動作が問題となつていた。
[発明の目的] 本発明は、斯かる点に鑑みて提案されるもの
で、その目的は蒸気発生器の加熱を継続しながら
還液を行なうことによつてロスタイムをなくし、
かつ熱のロスを最小限にとどめ、電極を使用しな
いで蒸気発生器内の液量検出を行なうことができ
るようにすることである。
[発明の構成] 本発明の構成は次のとおりである。
蒸気発生器で発生した飽和蒸気を蒸気管を経由
して放熱チユーブまで導き、この放熱チユーブに
おいて凝縮熱を周囲の流体に与え、凝縮した凝縮
液を凝縮液管を介して一旦大気開放型の凝縮液溜
にため、次に前記蒸気発生器内の温度低下に基づ
く減圧作用によつて凝縮液溜内の凝縮液を前記蒸
気管又はこれとは別の還液管を経由して蒸気発生
器内に戻し、再び蒸気発生器内の凝縮液を加熱し
て蒸発させ、これを蒸気管を経由して放熱チユー
ブに送り出す作用を繰り返して熱搬送を行なう装
置において、 蒸気発生器よりも上方に液溜を配置し、この液
溜と蒸気発生器内の底部に近い位置とを液管にて
連通すると共に液溜内上部と前記蒸気管とを連結
管にて連通し、この連結管に制御弁を取り付け、
この制御弁を前記液管の一部であつて蒸気発生器
外に取り付けられた温度センサが設定以上の高温
を検出したときに開放し、更に蒸気発生器又は蒸
気管の一部に取り付けた温度センサが設定以上の
高温を検出したときに閉止するように構成した熱
搬送装置。
更に、実施態様の例としては次のものが考えら
れる。
凝縮液管の途中に設けた逆止弁と、蒸気管の放
熱チユーブ入口部分と凝縮液溜とを接続する還流
管を設け、前記還流管の途中に更に逆止弁を設け
た構成の特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装
置。
凝縮液溜の底部と液溜の上部とを還流管にて連
結し、凝縮液管と還流管に夫々逆止弁を介装して
成る特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装置。
凝縮液溜と液溜から蒸気管に至る連結管とを還
流管にて連結し、制御弁をこの連結部と蒸気管と
の連結部間に介装すると共に凝縮液管と還流管に
夫々逆止弁を介装し、液管の下端を蒸気発生器の
底部に近い位置に連結して成る特許請求の範囲第
1項記載の熱搬送装置。
上記本発明によると、蒸気発生器内の液量が減
少し、液管の先端以下になると、液管の先端内に
蒸気が入り込み、液管の温度が上昇する。
このように、液管の温度が上昇すると、温度セ
ンサがこれを検出して制御弁を開く。制御弁が開
くと、液溜内の冷たい液がヘツド圧により蒸気発
生器内に流下する。この結果、蒸気発生器内は加
速度的に冷却され、この内部の蒸気が凝縮して真
空状態となる。蒸気発生器内が真空状態になると
凝縮液流内の凝縮液が蒸気管を経由して蒸気発生
器内に戻り始め、蒸気発生器内が還流した液で満
たされると戻りが終り、再び温度上昇し、飽和蒸
気となつて蒸気管から放熱チユーブに流れ始め
る。このようにして、蒸気が流れ始めると蒸気管
側の温度センサが高温を検出して前記開いていた
制御弁を閉じる。この繰り返しにより熱搬送が行
なわれる。
[実施例] 本発明の一実施例を第1図に基づき説明する。
符号の1は蒸気発生器であり、その内部には熱
媒液11aが封入されている。12は放熱チユー
ブであり、この放熱チユーブ12の入口と蒸気発
生器1の頂部とは蒸気管6により接続されてい
る。2は蒸気発生器より上方に配置された液溜で
あり、この液溜2の底部は液管3により蒸気発生
器1に、また頂部は連結管4により蒸気管6に結
ばれている。液管3の下端3′は蒸気発生器1の
底部に開口し、連結管4の途中には電磁弁5が介
装されている。7は蒸気発生器1内の熱媒液11
aの量が減少したことを検出するために、液管3
に取り付けた温度センサである。8は液溜2の頂
部に設けられた注液口であり、9は注液口8を封
ずる栓である。10は蒸気発生器を加熱するため
のガスバーナである。13は放熱チユーブ12の
出口と凝縮液溜14とを結ぶ凝縮液管であり、凝
縮液管13の下端は凝縮液溜14の底部に開口し
ている。15は凝縮液11cの表面に大気圧が作
用するようにあけた大気連通口である。
16は燃料供給管17の途中に取り付けた燃料
弁である。
実施例は以上のような構成から成り、次にその
運転例を説明する。
装置を装置後、初めて運転する際には、蒸気発
生器1、液溜2、蒸気管6、放熱チユーブ12、
凝縮液管13、液管3、連結管4の容積の総量に
等しいか、やや多目の熱媒液を用意して、液溜2
の頂部に設けられた注液口8の栓9を開放して蒸
気発生器1および液溜2が熱媒液で満たされるま
で注入し、その後栓9を閉じる。残りの熱媒液は
凝縮液溜14に大気連通口15から注ぎ入れる。
運転スイツチを入れるとガスバーナ10で燃焼を
開始し、蒸気発生器1内の熱媒液11aが加熱さ
れ、熱媒液11aの温度が大気圧下の沸点に到達
すると熱媒蒸気が蒸気管6を通り放熱チユーブ1
2に導かれる。このとき蒸気管6、放熱チユーブ
12内にあつた空気は凝縮液管13を経て大気連
通口15より大気中に放出される。通常時には、
蒸気発生器1、液溜2、および管路6,12,1
3は熱媒液で満たされた状態になつている。この
場合、運転スイツチを入れて、蒸気発生器1内が
大気圧以上となると、蒸気管6、放熱チユーブ1
2内の熱媒液はまず凝縮液溜14に排出され、そ
の後、熱媒蒸気が放熱チユーブ12に搬送され
る。
蒸気発生器1内の熱媒液11aの量が液管3の
下端3′の位置に減少するまで熱媒蒸気は放熱チ
ユーブ12に搬送され続け、放熱チユーブ12で
周囲の流体(暖房の場合は室内空気、追いだきの
場合は浴場)と熱交換して凝縮し、凝縮液管13
を通つて凝縮液溜14に吐出する。凝縮液11c
の表面は大気連通口15により大気圧に保たれて
いる。
蒸気搬送中、連結管4の途中に介装した電磁弁
5は閉止しており、また液管3の下端3′が熱媒
液11aの中に浸つているために、液溜2内の熱
媒液11bは液管3の径を、管内で対流が生じな
い寸法(熱媒液が水の場合10mm程度)に選べば、
液管3、液管3中の熱媒液および連結管4を通し
て、熱伝導によるわずかな熱を伝えられるだけな
ので、蒸気発生器1内の熱媒液11aよりも低温
度に保たれる。
蒸気発生器1内の熱媒液11aが液管3の下端
3′の位置にまで減量すると、液管3は下端3′で
液封が切れ、蒸気が液管3内の熱媒液と入れかわ
るので、温度センサ7における温度は、熱媒とし
て水を使用する場合、たとえば10秒間で70℃から
90℃にはね上がる。この温度変化をとらえて電磁
弁5を開放するようにしている。電磁弁5が開放
されると、液溜2内に封入されていた熱媒液11
bは重力の作用により蒸気発生器1内に流入す
る。
蒸気発生器1内の熱媒液温度は、電磁弁5を開
放する直前の熱媒液11a,11bの混合平均温
度に等しく、大気圧下の沸点より十分に低い温度
となるように、11bの容量が設計されており、
表面に大気圧を受けている凝縮液11cは、蒸気
発生器1の加熱を中断することなく蒸気管6を経
由して液溜2および蒸気発生器1に還流する。還
流終了後、電磁弁5を閉止する。
電磁弁閉止のタイミングは、タイマーを用いて
電磁弁5を開放してから一定時間(30〜60秒間)
後としたが、蒸気管6あるいは蒸気発生器1に温
度センサ7aを取り付けて、凝縮液の還流時に一
旦冷えた後加熱されて、あらかじめ定められた温
度に上昇した時としてもよい。
蒸気発生器1内の熱媒11aの温度が沸点に達
すれば放熱チユーブ12への蒸気搬送が再開す
る。
なお、液管3および連結管4の材質は、熱伝導
による伝熱量を小さくするために耐熱ゴム等熱伝
導率の小さい物質が望ましい。
又、温度センサ7をサーモスタツト弁の感温部
とし、電磁弁5を操作部としてもよい。
第2図は本発明の第2の実施例であり、符号の
18は凝縮液管13の途中に介装した逆止弁、1
9は蒸気管6の放熱チユーブ12の入口部分と、
凝縮液管13の逆止弁18と凝縮液溜14との間
部分とを結びつける還流管であり、この還流管1
9の途中には逆止弁20が取り付けられている。
また、液管3の下端開口3′は蒸気発生器1の
低液位レベルになるよう、蒸気発生器1の側面下
部に連結されている。液管3は水平あるいは上向
き勾配に取り付けられている。液溜2はその底部
が低液位レベルの上方になるように配置されてい
る。
第2の実施例において、蒸気の搬送時には、逆
止弁20は閉止するように働き、熱媒蒸気は放熱
チユーブ12に導かれ、周囲の流体と熱交換後凝
縮液は逆止弁18を通過して凝縮液溜14に吐出
する。蒸気発生器1内の熱媒液11aが液管3の
下端3′のレベルまで減量すると、液管3内の凝
縮液が蒸気と入れかわり、温度センサ7の温度が
急上昇する。この温度変化をとらえて電磁弁5を
開放すると液溜2内の凝縮液11bは重力の作用
で蒸気発生器1に流入し、熱媒温度を低下させ
る。蒸気発生器1および液溜2内は、ほぼ飽和状
態とみなしうるので、圧力が急激に降下する。凝
縮液溜14内の凝縮液11cはその表面に受けて
いる大気圧の作用で還流管19、蒸気管6を通つ
て液溜2および蒸気発生器1に還流する。凝縮液
の還流時、逆止弁18は閉止、逆止弁20は開放
となつている。
第3図は本発明の第3の実施例であり、これは
凝縮液溜から蒸気発生器内に還流する際の系路を
蒸気管とは別の系路としたものである。
第3図において符号の1は蒸気発生器であり、
その内部には熱媒液11aが封入されている。1
2は放熱チユーブであり、この放熱チユーブ12
の入口と蒸気発生器1の頂部とは蒸気管6で接続
されている。14は凝縮液溜であり、その頂部に
は大気連通口15が設けられている。放熱チユー
ブ12の出口と凝縮液溜14の底部とは、凝縮液
管13で接続され、凝縮液管13の途中には逆止
弁18が介装されている。
2は蒸気発生器1よりも上方に配置された液溜
であり、その頂部には熱媒液の注液口8と栓9が
取り付けられている。液溜2の底部と蒸気発生器
1の底部は液管3により結ばれ、液管3には温度
センサ7が取り付けられている。また液溜2の頂
部は蒸気管6に連結管4を介して接続しており、
連結管4の途中には電磁弁5が取り付けられてい
る。液溜2の頂部と凝縮液溜14の底部は還流管
21で接続されており、還流管21の途中には逆
止弁22が介装されている。
次にその運転例を説明する。
装置を設置後初めて運転する際には、蒸気発生
器1、液溜2、蒸気管6、放熱チユーブ12、凝
縮液管13、液管3、連結管4および還流管21
の容積の総量に等しいか、やや多目の熱媒液を用
意して、液溜2の頂部に設けられた注液口8の栓
9を開いて、蒸気発生器1および液溜2が熱媒液
で満たされるまで注入し、その後栓9を閉じる。
残りの熱媒液は凝縮液溜14に大気連通口15か
ら注ぎ入れる。
運転スイツチを入れるとガスバーナ10で燃焼
が開始し、蒸気発生器1内の熱媒液11aが加熱
され、熱媒液11aの温度が大気圧下の沸点に到
達すると熱媒蒸気が蒸気管6を通り放熱チユーブ
12に導かれる。このとき、蒸気管6および放熱
チユーブ12内にあつた空気は凝縮液管13を経
て大気連通口15より大気中に放出される。通常
時は、蒸気発生器1、液溜2、液管3、連結管
4、蒸気管6、放熱チユーブ12、凝縮液管13
および還流管21は熱媒液で満たされた状態にな
つている。この場合、運転スイツチを入れて、蒸
気発生器1内が大気圧以上になると、蒸気管6お
よび放熱チユーブ12内の熱媒液は、まず凝縮液
溜14に排出され、その後、熱媒蒸気が放熱チユ
ーブ12に搬送される。
蒸気発生器1内の熱媒液11aの量が液管3の
下端3′の位置に減少するまで熱媒蒸気は放熱チ
ユーブ12に搬送され続け、放熱チユーブ12で
周囲の流体(暖房の場合は室内空気、追いだきの
場合は給湯)と熱交換して凝縮し、凝縮液管13
を通つて凝縮液溜14に吐出し、ためられる。凝
縮液11cの表面は大気連通口15により大気圧
に保たれている。
蒸気搬送中、逆止弁22は閉止、逆止弁18は
開放の状態に、また電磁弁5は閉止している。
液溜2の底部と蒸気発生器3の底部とを結ぶ液
管3の下端3′は熱媒液11aの中に浸つている
ために、液溜2内の熱媒液11bは、液管3の径
を、管内で対流が生じない寸法(熱媒液が水の場
合、10mm程度)に選べば、液管3、液管3中の熱
媒液および連結管4を介して熱伝導によりわずか
な熱を伝えられるだけなので、蒸気発生器1内の
熱媒液11aよりも低温度に保たれる。
蒸気発生器1内の熱媒液11aが液管3の下端
3′の位置まで減量すると、液管3は下端3′で液
封が切れ、蒸気が液管3内の熱媒液と入れかわる
ので、温度センサ7における温度は、熱媒として
水を使用する場合、たとえば10秒間で70℃から90
℃にはね上がる。この温度変化をとらえて電磁弁
5を開放するようにしている。電磁弁5が開放さ
れると、液溜2内に封入されていた熱媒液11b
は重力の作用により蒸気発生器1内に流入する。
蒸気発生器1内の熱媒液温度は、電磁弁5を開
放する直前の熱媒液11a,11bの混合平均温
度に等しく、大気圧下の沸点より十分に低い温度
となるように、11bの容量が設計されており、
表面に大気圧を受けている凝縮液11cは、蒸気
発生器1の加熱を中断することなく還流管21を
通つて液溜2および蒸気発生器1に還流する。還
流時、逆止弁22は開、逆止弁18は閉となつて
いる。
本例の場合には、凝縮液11cが液溜2および
蒸気発生器1に還流する経路として、還流管21
が確保されているので、液溜2内の低温熱媒液1
1bが蒸気発生器1に流下後、直ちに電磁弁5を
閉止してよく、実施例ではタイマーを用いて閉弁
時間を3秒間とした。
蒸気発生器1内の熱媒液11aの温度が沸点に
達すれば放熱チユーブ12への蒸気搬送が再開す
る。
なお、液管3および連結管4の材質は、熱伝導
による伝熱量を小さくするために耐熱ゴム等熱伝
導率の小さい物質が望ましい。
又、温度センサ7をサーモスタツト弁の感温部
とし、電磁弁5を操作部としてもよい。
第4図は本発明の第4の実施例であり、液溜2
と蒸気発生器1とを結ぶ液管3は蒸気発生器1の
側面下部に水平かあるいは上向き勾配で接続され
ており、還流管21は連結管4の液溜2と電磁弁
5間に接続されている。
運転状態は前記第3の実施例と同じである。
[発明の効果] 本発明の構成と作用は以上のごときものであ
り、次のような効果が得られる。
a 蒸気発生器の上方に低温の還流した熱媒液を
入れる液溜を配置し、蒸気発生器の下部と液溜
底部とを液管で結ぶ構成としてので、蒸気発生
器内の熱媒液の量が液管の下端開口にまで減少
したときに液管中の熱媒液が熱媒液蒸気と入れ
かわる現象が生じ、液管の温度が急上昇する。
この温度上昇を液管に取り付けた温度センサで
検出するようにしたので蒸気発生器内の熱媒液
の減量を簡易に、しかも確実に検知でき、従来
の電極方式の場合のように腐食等によるトラブ
ルの心配がない。
b 蒸気発生器内の熱媒液の減量を検知後、液溜
頂部と蒸気管を結ぶ連結管の途中に設けた弁を
開放するようにしたので、液溜にためられてい
た低温の熱媒液が蒸気発生器内に重力(ヘツド
圧)の作用で流入し、蒸気発生器内を冷却して
減圧状態を作り出し、凝縮液溜にためられた凝
縮液を蒸気発生器の加熱を中断することなく蒸
気発生器内に還流させることができる。
この結果、還液に要するロスタイムが非常に少
なくなると共に熱ロスも少なく、よつて高性能な
熱搬送装置を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る熱搬送装置(蒸気搬送装
置)の説明図である。第2〜4図は本発明の他の
実施例を示す説明図である。第5図は従来の熱搬
送装置(蒸気搬送装置)の説明図である。 1……蒸気発生器、2……液溜、3……液管、
4……連結管、5……電磁弁、6……蒸気管、7
……温度センサ、12……放熱チユーブ、13…
…凝縮液管、14……凝縮液溜。

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 1 蒸気発生器で発生した飽和蒸気を蒸気管を経
    由して放熱チユーブまで導き、この放熱チユーブ
    において凝縮潜熱を周囲の流体に与え、凝縮した
    凝縮液を凝縮液管を介して一旦大気開放型の凝縮
    液溜にため、次に前記蒸気発生器内の温度低下に
    基づく減圧作用によつて凝縮液溜内の凝縮液を前
    記蒸気管又はこれとは別の還液管を経由して蒸気
    発生器内に戻し、再び蒸気発生器内の凝縮液を加
    熱して蒸発させ、これを蒸気管を経由して放熱チ
    ユーブに送り出す作用を繰り返して熱搬送を行な
    う装置において、 蒸気発生器よりも上方に液溜を配置し、この液
    溜と蒸気発生器内の底部に近い位置とを液管にて
    連通すると共に液溜内上部と前記蒸気管とを連結
    管にて連通し、この連結管に制御弁を取り付け、
    この制御弁を前記液管の一部であつて蒸気発生器
    外に取り付けられた温度センサが設定以上の高温
    を検出したときに開放し、更に蒸気発生器又は蒸
    気管の一部に取り付けた温度センサ又はタイマー
    が設定以上の高温を検出したとき又は時間を経過
    したときに閉止するように構成した熱搬送装置。 2 凝縮液管の途中に設けた逆止弁と、蒸気管の
    放熱チユーブ入口部分と凝縮液溜とを接続する還
    流管を設け、前記還流管の途中に更に逆止弁を設
    けた構成の特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装
    置。 3 凝縮液溜の底部と液溜の上部とを還流管にて
    連結し、凝縮液管と還流管に夫々逆止弁を介装し
    て成る特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装置。 4 凝縮液溜と液溜から蒸気管に至る連結管とを
    還流管にて連結し、制御弁をこの連結部と蒸気管
    との連結部間に介装すると共に凝縮液管と還流管
    に夫々逆止弁を介装し、液管の下端を蒸気発生器
    の底部に近い位置に連結して成る特許請求の範囲
    第1項記載の熱搬送装置。 5 連結管に取り付ける制御弁として電磁弁を用
    いる特許請求の範囲第1項記載の熱搬送装置。 6 液管に取り付ける温度センサをサーモスタツ
    ト弁の感温部とし、連結管に取り付ける制御弁を
    前記サーモスタツト弁の弁部とする特許請求の範
    囲第1項記載の熱搬送装置。
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