JPH054583A - 鉄道車両の曲線軌道走行時における軋み音防止方法及びその装置 - Google Patents

鉄道車両の曲線軌道走行時における軋み音防止方法及びその装置

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JPH054583A
JPH054583A JP15485491A JP15485491A JPH054583A JP H054583 A JPH054583 A JP H054583A JP 15485491 A JP15485491 A JP 15485491A JP 15485491 A JP15485491 A JP 15485491A JP H054583 A JPH054583 A JP H054583A
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JP
Japan
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water
rail
curved track
sprinkling
detector
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JP15485491A
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English (en)
Inventor
Katsuyoshi Kamidate
捷良 神立
Tetsumi Kondo
鐵美 近藤
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TOKYO KIYUUKOU DENTETSU KK
TOUYOKO SHARYO DENSETSU KK
Original Assignee
TOKYO KIYUUKOU DENTETSU KK
TOUYOKO SHARYO DENSETSU KK
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Abstract

(57)【要約】 【目的】鉄道車両が曲線軌道を走行する際に発生する軋
み音を防止する。 【構成】曲線軌道1の内側レール3に沿って複数の散水
ノズル4を設置から鉄道車両の走行時に内側レール3上
に散水する

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鉄道車両の曲線軌道走
行時に発生する軋み音を防止する方法とその装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】鉄道車両では、ボギー台車に設けられる
2本の輪軸が左右同一の回転数で回転するが、曲線軌道
では、内側軌条が外側軌条より短いため、車輪が軌条上
を滑りながら回転することになる。
【0003】これに対応して、鉄道車両の車輪は、踏面
が軌条の外側に向けてテーパーしており、曲線軌道通過
時は、遠心力により外側車輪のフランジが外側軌条に接
触し、従って車輪径の大なる部分で回転し、逆に内側車
輪のフランジは内側軌条より離れ、車輪径の小なる部分
で回転することにより上記の滑りを防止する構造となっ
ている。
【0004】しかしながら、この滑りは完全には解消せ
ず、特に急曲線軌道では微少な滑りがあるため、高い軋
み音が発生するのが常であり、沿線住民から苦情が寄せ
られている。
【0005】このため、軌条と車輪フランジとの接触部
に潤滑油を塗布して、摩擦を減らすための装置を地上側
に設置したり、車体に搭載したものや、また、車体に搭
載した水タンクから両側の車輪近傍へ散水パイプを配管
し、急曲線軌道を走行するときにレール上に散水して軋
み音の発生を防止しようとするものがある。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかし、潤滑油を塗布
する方式は、元来、車輪と軌条の摩耗を防止するための
もので、その点での効果はあっても、軋み音解消の効果
は小さい。
【0007】また、車体側に水タンクを搭載するもの
は、効果はあるものの、多数の長大編成列車が運転され
る大都市通勤線においては、水タンクの搭載数が膨大と
なり、水の補給等を考えると現実的な対策とはならな
い。
【0008】そこで本出願人は、上記の問題を解決する
ため種々の実験を行ったところ、曲線軌道の内側または
外側レール上に散水することにより軋み音の発生が解消
される知見を得た。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の知見に基づく本発
明は、第1の発明では、曲線軌道の内側または外側レー
ルに沿って設置した複数の散水ノズルから、鉄道車両の
走行時に、前記内側または外側レール上に散水する方法
を特徴とし、第2の発明では、曲線軌道の内側または外
側レールに沿って該内側または外側レール上に散水する
散水ノズルを複数設置した装置を特徴とし、第3の発明
では、鉄道車両の接近を検知する検知器と、曲線軌道の
内側または外側レールに沿って設置される複数の散水ノ
ズルと、前記検知器の信号に従って鉄道車両の走行直前
に、前記散水ノズルから曲線軌道の内側または外側レー
ル上に一定時間散水する制御機構とを備えた装置を特徴
としている。
【0010】
【作 用】したがって、内側レール上に散水した場合に
は、外側車輪が駆動輪となり、内側レール上に散水され
た水がレールと内側車輪間の潤滑作用をし、また、外側
レールに散水した場合には、内側車輪が駆動輪となり、
外側レール上に散水された水がレールと外側車輪間の潤
滑作用をするので、いずれの場合も軋み音の発生が防止
される。
【0011】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて説
明する。
【0012】曲線軌道1に沿って設けられる軋み音防止
装置2は、内側レール3に沿って一定間隔で設置される
複数の散水ノズル4と、走行車両の接近を検知する検知
器5と、該検知器5の信号に従って前記散水ノズル4か
ら内側レール3上に一定時間散水する制御機構6と、各
散水ノズル4への給水タンク7とを備えている。
【0013】また、内側レール3の内側道床内には、給
水タンク7から各散水ノズル4への給水管8と、制御機
構6から各散水ノズル4の電磁弁9を開閉する配線10
と、検知器5と制御機構6との間の配線11とがそれぞ
れ布設されている。
【0014】散水ノズル4は、給水タンク7から供給さ
れる水の吹出と遮断を行う電磁弁9と、凍結防止用のヒ
ーター12と、手動開閉コック13とを有し、軌道1の
保守作業時に取外せるように、内側レール3の内側底部
に着脱可能にボルト14にて取付けられ、ノズル部15
を内側レール3の頭部上面と略同一高さに位置させてい
る。
【0015】また、本実施例では、1m間隔で設置され
た25個の散水ノズル4で1散水ユニット16を構成
し、各散水ユニット16毎に制御機構6に制御されて水
の吹出と遮断を行う。
【0016】検知器5は、各散水ユニット16の車両進
行方向手前に設けられ、最先端の散水ユニット16の手
前には、2つの車両検知センサー17,18と、位置検
知センサー19とが設けられ、後続の散水ユニット16
には位置検知センサー19だけが設けられている。これ
ら各センサー17,18,19は、メタローチスイッチ
等の近接スイッチで構成されている。
【0017】給水タンク7は、受水槽20と、該受水槽
20に貯溜された水を3〜4kg圧に加圧するポンプ21
と、加圧水貯溜タンク22とで構成されている。
【0018】給水管8は、加圧水貯溜タンク22から延
出し、各散水ユニット16毎に分岐し、分岐した給水管
23には、フィルター24と、水圧を2kgに調整するレ
ギュレータ25と、電磁弁26と、圧力スイッチ27と
が設けられ、該給水管23はさらに分岐してフィルター
28を備えたホース29で各散水ノズル4と接続してい
る。
【0019】上記圧力スイッチ27は、ホース29の破
裂や散水ノズル4の故障等により水圧が下がると電磁弁
26を閉じ、その散水ユニット16への給水を遮断し
て、制御機構6に異常を報知する。
【0020】制御機構6は、演算装置30と、温度コン
トローラ31と、タイマー32とで構成され、前記車両
検知センサー17,18と、位置検知センサー19と、
大気温度センサー33と、レール温度センサー34及び
雨滴感知センサー35が接続されている。
【0021】このように構成された軋み音防止装置2
は、曲線軌道1上を車両が走行してくると、制御機構6
が2つの車両検知センサー17,18間を通過する車両
の速度と、大気温度センサー33、レール温度センサー
34とで検知されるそれぞれの温度に基づいて散水時間
を決め、最初の位置検知センサー19の信号により、車
両の進行に合わせて最初の散水ユニット16の各散水ノ
ズル4の電磁弁9を開いて、各散水ノズル4から2乃至
3秒程度の一定時間内側レール3上に散水し、続いて後
続の位置検知センサー19の信号により該当する散水ユ
ニット16が順次散水する。
【0022】この際に、1散水ユニット16の各散水ノ
ズル4が一斉に散水するので、時間差なく散水できる。
【0023】これにより、車両の内外輪の回転差により
内側の車輪36が滑りを起こしても内側レール3上に散
水された水が内側レール3と車輪36間の潤滑作用をす
るので、軋み音の発生が防止される。
【0024】また、制御機構6は、受水槽20のフロー
ト37が故障した場合には、水位センサー38で水位の
上昇を検知して水道本管39に取付けられた締切弁40
を閉じ、さらに、加圧水貯溜タンク22内の加圧水が減
ると、ポンプ21を駆動して補給する。
【0025】尚、凍結防止用のヒーター12は、大気温
度センサー33、レール温度センサー34とで検知した
温度により作動する。また、降雨中は、内側レール3の
上面が濡れ軋み音は発生しないので、雨滴感知センサー
35が降雨を検知して散水を中止させる。さらに、車両
検知センサー17,18が車両の通過を検知しても、一
定時間内に位置検知センサー19が検知しない場合は、
車両が停止したものとして散水を止めることもできる。
【0026】以上のようにして地上側に設置した軋み音
防止装置2にて内側レール3上に散水して、車両の走行
時の軋み音を防止するので、沿線住民の苦情は解消さ
れ、また、潤滑油と違って水を用いるので、制動にも問
題が少なく、さらに、曲線軌道が多い路線でも各曲線部
に設置すればよい。
【0027】尚、上記実施例では、複数の散水ユニット
16を順次散水させるもので説明したが、単独の散水ユ
ニットだけでもよく、各散水ノズル4間は適宜な間隔で
もよい。また、複線の場合には両軌道の内側レールに沿
ってそれぞれ設ければよい。さらに、散水ノズル4から
の水の吹出、遮断に電磁弁9を用いたが他の開閉弁でも
よく、また、制御機構はシーケンス制御でもよい。
【0028】さらに、上記実施例では、軌道の内側レー
ルに散水するもので説明したが、外側レールに散水して
も同様の効果が得られる。
【0029】
【発明の効果】本発明は以上のように、曲線軌道の内側
または外側レールに沿って設置した複数の散水ノズルか
ら、鉄道車両の走行時に、前記内側または外側レール上
に散水して、車両が曲線軌道を走行するときに発生する
軋み音を防止するので、沿線住民の苦情は解消され、ま
た、潤滑油と違って水を用いるので、制動にも問題がな
く、さらに、曲線軌道が多い路線でも各曲線部に設置す
ればよい。また、車両の接近を検知して自動的に散水す
れば、運転士の負担もない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 軋み音防止装置全体の設置状態を示す平面図
である。
【図2】 散水ノズルの取付け状態を示す一部断面正面
図である。
【図3】 散水ノズルの一部断面平面図である。
【図4】 軋み音防止装置の概略図である。
【符号の説明】
1 曲線軌道、2 軋み音防止装置、3 内側レール、
4 散水ノズル、5検知器、6 制御機構、7 給水タ
ンク、8 給水管、9 散水ノズル4の電磁弁

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 曲線軌道の内側または外側レールに沿っ
    て設置した複数の散水ノズルから、鉄道車両の走行時
    に、前記内側または外側レール上に散水することを特徴
    とする鉄道車両の曲線軌道走行時における軋み音防止方
    法。
  2. 【請求項2】 曲線軌道の内側または外側レールに沿っ
    て該内側または外側レール上に散水する散水ノズルを複
    数設置したことを特徴とする鉄道車両の曲線軌道走行時
    における軋み音防止装置。
  3. 【請求項3】 鉄道車両の接近を検知する検知器と、曲
    線軌道の内側または外側レールに沿って設置される複数
    の散水ノズルと、前記検知器の信号に従って前記散水ノ
    ズルから前記内側または外側レール上に一定時間散水す
    る制御機構とを備えたことを特徴とする鉄道車両の曲線
    軌道走行時における軋み音防止装置。
JP15485491A 1991-06-26 1991-06-26 鉄道車両の曲線軌道走行時における軋み音防止方法及びその装置 Pending JPH054583A (ja)

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Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 19970218