JPH0545371Y2 - - Google Patents

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JPH0545371Y2
JPH0545371Y2 JP6347888U JP6347888U JPH0545371Y2 JP H0545371 Y2 JPH0545371 Y2 JP H0545371Y2 JP 6347888 U JP6347888 U JP 6347888U JP 6347888 U JP6347888 U JP 6347888U JP H0545371 Y2 JPH0545371 Y2 JP H0545371Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 (技術分野) 本考案は圧縮空気用フイルタ装置に係り、特に
捕捉し、分離せしめた、圧縮空気中に存在する水
分や油分等の液状粒子の再蒸発が有効に防止され
得て、圧縮空気管路内における液状粒子の除去効
率が有利に向上され得る。圧縮空気用フイルタ装
置の改良された構造に関するものである。
〔背景技術) 従来から、各種工場や医療分野および原子力プ
ラント等において用いられる種々の空気圧機器に
対して圧縮空気を供給するための管路上には、通
常、それら空気圧機器を保護するために、圧縮空
気用フイルタ装置が設けられ、該フイルタ装置に
よつて、圧縮空気中に含まれる水分や油分などの
除去が行なわれるようになつている。
そして、このような圧縮空気用フイルタ装置の
一種として、本願出願人らは、先に、実開昭63−
39414号及び実願昭63−46072号において、上下両
端開口が閉塞された外側筒体内に内側筒体が配さ
れてなる二重筒構造を有し、外部から供給される
圧縮空気が、それら内側筒体と外側筒体との間に
形成された外側空間内を下方に導かれた後、該内
側筒体が配されていない底部空間を通じて、該内
側筒体の内部に形成された内側空間内を上方に導
かれる流体流路が内部に形成されてなるハウジン
グに対して、その外側空間内にステンレスフアイ
バからなる網状物等の詰物を充填して第一のフイ
ルタ手段を、また内側空間内に綿繊維等の詰物を
充填して第二のフイルタ手段を、それぞれ構成す
ることにより、それら第一及び第二のフイルタ手
段を、互いに上下方向に偏倚して或いは偏倚する
ことなく、同心的に形成位置せしめてなる構造の
フイルタ装置を提案した。
すなわち、このような構造のフイルタ装置にあ
つては、圧縮空気が、第一のフイルタ内に通され
ることにより、該圧縮空気中に存在する蒸気乃至
は液状微粒子が凝縮乃至は合体せしめられて小滴
とされ、そしてこの小滴が底部空間内にて捕捉さ
れて、該底部空間の底壁部に設けられた排液孔を
通じて外部に排出されることにより、かかる圧縮
空気から分離せしめられる一方、この小滴の分離
された圧縮空気が、第二のフイルタ内に通される
ことにより、該圧縮空気中に残存する液状の微粒
子が気化せしめられることとなるのである。また
かかるフイルタ装置にあつては、二重筒構造とさ
れた装置ハウジングの内部において、第一及び第
二のフイルタ手段が、互いに上下方向に偏倚して
或いは偏倚することなく、同心的に形成位置せし
められることから、充分な流通断面積を確保しつ
つ、装置自体のコンパクト化が有利に達成され得
ることとなるのである。
ところで、このような圧縮空気用フイルタ装置
においては、圧縮空気から分離された小滴を、流
通空気の圧力を低下させることなく、効率的に排
出するために、例えば、前記排液孔に対して、特
公昭45−36182号公報に示されている如き、捕捉
した液体(小滴)が所定量まで溜つたときに自動
的にバルブを開くことにより、該液体のみを排出
するようにしたドレインバルブ等が、好適に配設
されることとなる。
しかしながら、このようなドレインバルブを用
いて、捕捉した小滴を排出するに際しては、装置
の底部空間内に液体が滞留することとなるため
に、該液体が再蒸発し易く、それによつて液状粒
子の除去効率が低下する恐れがあつたのである。
(解決課題) ここにおいて、本考案は、上述の如き事情を背
景として為されたものであつて、その解決課題と
するところは、捕捉した水分や油分等の液状粒子
の再蒸発が有効に防止され得て、圧縮空気管路内
における液状粒子の除去効率が有利に向上され得
る、改良された圧縮空気用フイルタ装置を提供す
ることにある。
(解決手段) そして、かかる課題を解決するために、本考案
にあつては、上下両端開口が閉塞された外側筒体
内に内側筒体が配されてなる二重筒構造を有し、
外部から供給される圧縮空気が、それら内側筒体
と外側筒体との間に形成された外側空間内を下方
に導かれた後、該内側筒体が配されていない底部
空間を通じて、該内側筒体の内部に形成された内
側空間内を上方に導かれる流体流路が内部に形成
されてなるハウジングに対して、前記外側空間内
に所定の第一の詰物を充填して第一のフイルタ手
段を、また前記内側空間内に所定の第二の詰物を
充填して第二のフイルタ手段をそれぞれ構成する
ことにより、それら第一及び第二のフイルタ手段
を、互いに上下方向に偏倚して或いは偏倚するこ
となく、同心的に形成位置せしめて、かかる第一
のフイルタ手段にて、前記ハウジング内に供給さ
れる圧縮空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子
を凝縮乃至は合体せしめて小滴と為し、且つこの
小滴を捕捉して圧縮空気から分離せしめると共
に、かかる第二のフイルタ手段にて、この小滴の
分離された圧縮空気中に残存する液状の微粒子を
気化せしめるように為す一方、前記底部空間内
に、かかる第一のフイルタ手段にて形成された小
滴を捕捉する多孔体を配すると共に、該底部空間
の底壁部に、かかる小滴をハウジング外部に排出
する排液孔が形成されてなる構造のフイルタ装置
本体を備えた圧縮空気用フイルタ装置において、
該フイルタ装置本体に対して、所定容積の密閉空
間を内部に有するドレインボトル部を設けて、か
かるフイルタ装置本体における前記排液孔を、か
かるドレインボトル部の内部空間に接続、連通せ
しめると共に、それらフイルタ装置本体とドレイ
ンボトル部との間に、それぞれの内部空間を相互
に連通し、且つ該フイルタ装置本体側の開口部が
前記内側筒体の内部に形成された内側空間の前記
第二の詰物の充填されていない部位において開口
せしめられる絞り通路を設け、更にかかるドレイ
ンボトル部の底部において、前記フイルタ装置本
体から前記排液孔を通じて導かれる小滴の集合物
を外部に排出するためのドレイン手段を配してな
ることを、その特徴とするものである。
(実施例) 以下、本考案を更に具体的に明らかにするため
に、本考案の実施例について、図面を参照しつ
つ、詳細に説明することとする。
先ず、第1図には、本考案に従う構造とされた
圧縮空気用フイルタ装置の一具体例が示されてい
る。かかる図において、10は、フイルタ装置本
体であつて、略円筒形状を呈する中間筒体12
と、該中間筒体12の軸方向両側に嵌着されて、
その開口部を閉塞する、それぞれ略有底円筒形状
を呈する上部及び下部蓋体14及び16とによつ
て構成されてなるハウジングを有している。
また、かかる中間筒体12には、軸方向中央部
において、その内部を軸直角方向に仕切る隔壁1
8が、一体的に設けられている。更にまた、該隔
壁18の中央部が、円筒形状をもつて軸方向下方
に凹陥されていると共に、その底部中央には、薄
肉円筒形状の内筒20が、軸方向一端部において
固着されることにより、かかる隔壁12を貫通し
て、下部蓋体16の軸方向略中央部にまで至る長
さで同心的に位置せしめられている。
そして、本実施例におけるフイルタ装置本体1
0においては、中間筒体12の隔壁18よりも下
側部分と下部蓋体16とによつて、その上下両端
開口が隔壁18と下部蓋体16の底部22にてそ
れぞれ閉塞された、外側筒体が構成されているの
であり、また一方、中間筒体12の隔壁18より
も上側部分と隔壁18及び内筒20によつて、そ
の上部開口が上部蓋体14にて閉塞され且つ下部
において外側筒体内に開口せしめられた、内側筒
体が構成されている。そして、かかる内側筒体
が、外側筒体の内部から上方にまで突出する状態
で同心的に位置せしめられていることによつて、
二重筒構造のハウジングが構成されているのであ
る。
なお、特に、本実施例にあつては、下部蓋体1
6の開口側外周面に、周方向に所定長さで分断さ
れた複数の周状突起24が設けられている一方、
該下部蓋体16が組み付けられる前記中間筒体1
2の下部開口側端部周縁には、周方向に所定長さ
で分断された複数の係止片26が設けられてお
り、そしてかかる下部蓋体16を中間筒体12の
開口部内に内挿せしめた状態で、周方向に相互に
相対回動せしめて、かかる突起24を係止片26
に係止せしめることによつて、該下部蓋体16が
中間筒体12に対して組み付けられるようになつ
ている。また、上部蓋体14の中間蓋体12に対
する組付構造にあつても同様に、中間筒体12の
上部開口側外周面に周状突起28が、また上部蓋
体14の開口側端部周縁に係止片30が、それぞ
れ設けられ、そしてかかる上部蓋体14を中間筒
体12に外挿せしめた状態で、それらを周方向に
相対回動せしめて、かかる突起28を係止片30
に係止せしめることによつて組み付けられるよう
になつている。
そして、上述の如き構造とされたハウジングに
あつては、その内部空間が仕切られることによつ
て、前記外側筒体と内側筒体との間に位置する外
側空間32と、内側筒体の内部に位置する内側空
間34および内側筒体の下方に位置して、それら
外側空間32と内側空間34とを連通せしめる底
部空間36が、それぞれ形成されているのであ
る。そしてまた、中間筒体12の周壁部には、隔
壁18を挟んだ両側に位置して、前記外側空間3
2に連通する入口ポート54と、前記内側空間3
4に連通する出口ポート56とが、それぞれ設け
られており、それによつて該入口ポート54から
供給された圧縮空気が、外側空間32内を下方に
導かれた後、底部空間36を通じて、内側空間3
4内を上方に導かれて、出口ポート56から流出
せしめられる流体流路が、かかるハウジングの内
部に形成されているのである。
ところで、上述の如き流体流路が内部に形成さ
れたハウジング内には、その外側空間32の内部
において、ステンレス繊維からなる網状体の巻回
成形塊などの詰物38が充填され、それによつて
かかる部位に第一フイルタ40が構成されてい
る。
なお、かかる外側空間32の底部には、複数の
通孔42を備えた薄肉円環板形状の仕切板44
が、下部蓋体16の内周面に設けられた段付面4
6にて当接支持されることによつて、内筒20に
外挿された状態で配設されており、該仕切板44
によつて、前記詰物38がかかる外側空間32内
の下部に保持せしめられているのであり、またそ
れによつて、かかる詰物38の上部には環状の空
間が形成されて、入口ポート54から供給された
圧縮空気が、詰物38の上端面に対して略均一に
導かれるようになつている。
また、かかる外側空間32の下方に形成された
底部空間36内には、ハニカム構造の多孔体48
が、そのハニカム孔が上下方向に配列する状態で
収容されている。そしてまた、かかる底部空間3
6を画成する下部蓋体16の底部22中央には、
該底部22を貫通して排液孔50が設けられてい
る。
更にまた、ハウジング内における内側空間34
内には、円筒形状のスリーブ52が、中間筒体1
2の隔壁18と上部蓋体14との間において、そ
れら両部材間で軸方向に挟持された状態で同心的
に配されており、その下部開口が内筒20に連通
されていることによつて、かかる内筒20内を上
方に導かれる圧縮空気が、該スリーブ52内に導
かれて上方に流通せしめられた後、その上部周壁
部に設けられた通孔53を通じて出口ポート56
に導かれるようになつている。そして、かかるス
リーブ52内に対して、綿繊維からなる布材料巻
回塊などの詰物58が充填され、それによつてか
かる部位に第二フイルタ60が構成されている。
なお、かかる第二フイルタ60を構成する詰物
58は、その下端面が、環状スペーサ62にて、
隔壁18の上面から所定寸法離されていることに
よつて、該下端面に対して略均一に圧縮空気が導
かれるようになつていると共に、その上端面が、
上部蓋体14との間に介装された、複数の通孔6
4と脚部66とを備えた押え板68にて押さえら
れることによつて、スリーブ52内の軸方向中間
位置に保持せしめられている。
すなわち、このような構造とされたフイルタ装
置本体10にあつては、その入口ポート54が圧
縮空気管路の上流側に、出口ポート56が圧縮空
気管路の下流側に、それぞれ接続されることとな
り、それによつて入口ポート54から供給された
圧縮空気は、先ず、該入口ポート54から外側空
間32内に導かれて、該外側空間32内に構成さ
れた第一フイルタ40内を通過せしめられる際
に、かかる圧縮空気中に含まれる水や油の蒸気乃
至は液状微粒子は、小滴に凝縮乃至は合体される
こととなるのであり、そしてこの凝縮乃至は合体
された小滴は、流通圧縮空気によつて、底部空間
36内に運び込まれることとなる。
そして、かかる底部空間36は、その流通断面
積(空気流に対する容積)が、第一フイルタ40
よりも大きく、流入される圧縮空気の流速が低下
されるのであり、また該底部空間36が、第一フ
イルタ40からの圧縮空気の吐出方向に位置せし
められて、かかる吐出空気が多孔体48に向かつ
て吹きつけられることとなり、それによつて該圧
縮空気流に乗せられた小滴は効果的に分離され、
重力と遠心力によつて、下方に落下せしめられ
て、多孔体48内に送られることとなる。なお、
かかる多孔体48内では、空気運動が可及的に防
止され、該多孔体48内に送られた小滴の再蒸発
の低減が図られている。
さらに、このように略乾燥された圧縮空気は、
次に、内側空間34内に案内されて、そこに配さ
れたスリーブ52内に構成された第二フイルタ6
0内に導かれ、該第二フイルタ60内を通過する
際に惹起される空気流の渦巻現象等の作用によつ
て、該圧縮空気中に液状の粒子として残存する水
分や油分は、略完全に気化されることとなるので
あり、以て水分や油分が液状粒子として存在して
いない圧縮空気が、出口ポート56から圧縮空気
管路内に供給されることとなるのである。
また、ここにおいて、本実施例におけるフイル
タ装置にあつては、上述の如き構造とされたフイ
ルタ装置本体10に対して、その下部に一体的に
取り付けられた状態で、密閉容器状のドレインボ
トル70を備えている。
かかるドレインボトル70は、有底円筒状の容
器72と、該容器72の開口部に螺着されて、該
開口部を気密に閉塞する蓋体74とによつて構成
されている。なお、かかるドレインボトル70に
あつては、複数の窓部を有する略有底筒体状のボ
トルカバー82が、その上部開口部において、保
持リング84を介して、蓋体74に支持されるこ
とにより、容器72の外側を覆うように配設され
ている。また、図中、80は、容器72と蓋体7
4との間を気密にシールするパツキンである。
そして、かかる蓋体74の中央部を内外に貫通
して形成された連通孔76と、前記フイルタ装置
本体10を構成する下部蓋体16に形成された排
液孔50とが、スリーブ状の連結継手78にて連
結されることにより、かかるドレインボトル70
が、フイルタ装置本体10に対して取り付けられ
ている。
そして、それにより、かかる取付状態下にあつ
ては、フイルタ装置本体10における排液孔50
が、連結継手78を介して、ドレインボトル70
の内部に対して、その連通孔70において連通さ
れており、前記フイルタ装置本体10の底部空間
36内にて捕捉された小滴が、排液孔50からド
レインボトル70内に導かれるようになつている
のである。
また、かかるドレインボトル70の底部には、
オートドレイン96が配設されており、ドレイン
70内に導かれて、底部に溜つた液体(小滴)
は、かかるオートドレイン96によつて、適時自
動的に外部に排出せしめられるようになつてい
る。
ここにおいて、かかるオートドレイン96は、
第2図に示されているように、網状のスクリーン
108を通じて、前記フイルタ装置本体10から
導かれるエアーや捕捉液体が、内部に導かれるよ
うになつていると共に、その下部において、排液
口98を開閉するバルブ100を一体的に備えた
ピストン102が、シリンダ104内を滑動可能
に配されており、該ピストン102の下降状態
(図中、実線状態)下で、排液口98が開口され
て捕捉液体等が排出せしめられる一方、該ピスト
ン102の上昇状態(図中、一点鎖線状態)下で
は、排液口98が閉塞されるようになつている。
また、かかるピストン102は、通常は、ドレ
インボトル70の内圧がシリンダ104の下側シ
リンダ室106に及ぼされることによつて、コイ
ルスプリング114の付勢力に抗して、シリンダ
104内の上昇位置に保持されることとなるので
あり、一方、前記フイルタ装置本体10からドレ
インボトル70内に導かれる小滴が所定量まで溜
ると、フロート110が浮上されることによつ
て、シリンダ104の上側シリンダ室112が、
エアー流入孔115を通じて、ドレインボトル7
0内に連通せしめられる結果、該上側シリンダ室
112側からピストン102に及ぼされる空気圧
と、コイルスプリング114の付勢力とが加わつ
て、該ピストン102がシリンダ104内の下降
位置に導かれることとなる。
そして、かかるピストン102が下降されるこ
とによつて、排液孔98が開口される結果、ドレ
インボトル70内に溜つた捕捉液体が、その内圧
に基づいて短時間で良好に排出されると共に、該
ドレインボトル70内に滞留する液体の量(水
位)が、或る程度減少すると、フロート110が
下降してエアー流入孔115のドレインボトル7
0内への開口が閉塞されることによつて、ピスト
ン102が上昇されて、排液孔98が閉塞せしめ
られることとなるのである。
なお、かかるオートドレイン96は、公知のも
のであつて、その構造及び作動は、特公昭45−
36182号公報等において開示されているところか
ら、その詳細な説明はここでは省略することとす
る。
ところで、ここにおいて、前記ドレインボトル
70には、第3図にも示されている如く、外周面
にねじ溝を有する円筒状の螺着部88と、該螺着
部88から下方に延びる複数枚(本実施例におい
ては、全体として十文字状断面を呈する4枚)の
羽根部90とを有する支持体92が、蓋体74の
連通孔76に対して、内側から螺入されて取り付
けられている。なお、かかる支持体92の螺着状
態下においても、フイルタ装置本体10内とドレ
インボトル70内との連通孔76を通じての連通
は、羽根部90間を通じて確保され得るようにな
つている。
また、この支持体92には、複数枚の羽根部9
0が交叉する中央部において、軸方向に貫通する
通孔94が形成されていると共に、該通孔94内
に下端部が嵌入されて支持されることにより、細
径パイプ状の絞り管86が、一体的に取り付けら
れている。そして、それによつて、かかる支持体
92が、ドレインボトル70の連通孔76に螺着
された際、かかる絞る管86が、該ドレインボト
ル70の内部から、蓋体74の連通孔76を貫通
して、フイルタ装置本体10の内部にまで延び出
し、その内側空間34を構成する前記内筒20内
において開口せしめられることとなり、以て該絞
り管86の内孔93及び支持体92の通孔94に
よつて、ドレインボトル70内とフイルタ装置本
体10内とを連通する絞り通路が構成されている
のである。
すなわち、このようなドレインボトル70にあ
つては、その内部から延び出す絞り管86が、前
記フイルタ装置本体10の内側空間34内におい
て、圧縮空気の流通方向たる上方に向かつて開口
せしめられているところから、かかる絞り管86
によつて構成された絞り通路の両側開口部間に圧
力差が生ぜしめられることとなり、この圧力差に
基づいて、かかる絞り通路を通じて、ドレインボ
トル70内からフイルタ装置本体10内へ向かつ
て、連続的に空気が流動されることとなる。
そして、かかる絞り通路を通じての空気の流動
によつて、ドレインボトル70の内圧が減少せし
められる結果、前記排液孔50から連通孔76を
通じて、フイルタ装置本体10内からドレインボ
トル70内への、経常的な空気の流動が惹起せし
められることとなるのであり、またかかる空気の
流動に基づいて、前記フイルタ装置本体10にお
いて圧縮空気から分離されて底部空間36の底部
に導かれた小滴に対して、ドレインボトル70内
への吸引作用が及ぼされ得ることとなるのであ
る。
なお、ドレインボトル70内の空気の流動は、
フイルタ装置本体10内に比して充分に小さく、
特に底部においては殆どないことから、そこに導
かれた小滴の再蒸発が、実質的に排除されている
と共に、連通孔76に螺着される支持体92の羽
根部90下端面が、通孔94の開口部から離れた
部位程、下方に延びるように斜めにカツトされて
おり、該羽根部90にてドレインボトル70内に
導かれる小滴が導かれることにより、かかる小滴
の通孔94(絞り通路)内への侵入が、有効に回
避され得るようになつている。
従つて、上述の如き構造のドレインボトル70
を備えた、本実施例におけるフイルタ装置にあつ
ては、フイルタ装置本体10内において捕捉され
た小滴が、空気の流動に伴つてドレインボトル7
0内へ速やかに導かれて、フイルタ装置本体10
内から排出され得ることころから、かかる捕捉小
滴の再蒸発が可及的に防止され得るのであり、以
て液状粒子の除去効率が有利に向上され得ると共
に、その優れた液状粒子の除去効率が安定して発
揮され得ることとなるのである。
また、本実施例におけるフイルタ装置にあつて
は、フイルタ装置本体10のハウジング内におい
て、第一フイルタ40と第二フイルタ60とが、
略同一軸心上に配されていることから、装置のコ
ンパクト化が有利に達成され得るのであり、更に
それら第一のフイルタ40と第二のフイルタ60
とは、軸方向に所定距離を隔てて配置されている
ことから、それぞれの流通断面積を有利に確保す
ることが可能となるのである。
更にまた、本実施例に用いられているフイルタ
装置本体10にあつては、空気圧管路に接続され
る入口ポート54及び出口ポート56を備えた中
間筒体12に対して、上部蓋体14及び下部蓋体
16が別個に取外し可能とされ、且つそれら上部
蓋体14および下部蓋体16を取り外すことによ
つて、その内部に収容された第一及び第二フイル
タ40,60を取り出すことができることから、
それら第一及び第二フイルタ40,60の詰物3
8,58の交換を、それぞれ別個に且つ容易に行
なうことができ、保守が容易であるといつた利点
をも有しているのである。
以上、本考案の実施例について詳述してきた
が、これは文字通りの例示であつて、本考案はか
かる具体例にのみ限定して解釈されるものではな
い。
例えば、フイルタ装置本体10として前記実開
昭63−39414号公報に開示されている如き、二重
筒構造のハウジング内において、外側空間に第一
フイルタが、また内側空間に第二フイルタが、互
いに軸方向に偏倚することなく、同心的に配置さ
れてなる構造のものを適用することも可能であ
る。
また、前記実施例においては、絞り通路を構成
する絞り管86が、支持体92にて支持されて、
フイルタ装置本体10の排液孔50を貫通して配
されていたが、その配設部位や構造は何等限定さ
れるものではなく、支持体92にあつても、必ず
しも設ける必要はない。
さらに、かかる絞り通路(絞り管86)が開口
せしめられる部位における内筒20の内径を縮径
すること等によつて、フイルタ装置本体10の底
部空間36に対する排液孔50を通じての吸引効
果を調節することも可能である。
更にまた、ドレインボトル70内に導かれた液
体を外部に排出するためのドレイン手段として
も、例示の如き構造のオートドレイン96に限定
されるものではなく、公知の各種構造のものが適
用され得るものであり、例えば、実開昭62−
99313号公報に開示されている如き構造のドレイ
ンバルブを用いることも可能である。
加えて、前記実施例では、フイルタ装置本体1
0とドレインボトル70とのハウジングが、それ
ぞれ、別体構造とされていたが、それらを一体的
構造として、その内部を区画すること等によつ
て、一体的なハウジングをもつて構成すること
も、勿論可能である。
その他、一々列挙はしないが、本考案は当業者
の知識に基づいて種々なる変更、修正、改良等を
加えた態様において実施され得るものであり、ま
たそのような実施態様が、本考案の趣旨を逸脱し
ない限り、何れも本考案の範囲内に含まれるもの
であることは、言うまでもないところである。
(考案の効果) 上述の説明から明らかなように、本考案に従う
構造とされた圧縮空気用フイルタ装置にあつて
は、フイルタ装置本体内にて捕捉され、圧縮空気
から分離された小滴が、空気の対流に伴つて、該
フイルタ装置本体の排液孔からドレインボトル部
の内部に速やかに排出され得るところから、圧縮
空気流路たるフイルタ装置本体内に捕捉液体(小
滴)が滞留することがなく、その再蒸発が可及的
に防止され得ることとなるのであり、以て圧縮空
気中における液状粒子の除去効率の向上とその安
定化とが有利に図られ得るのである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての圧縮空気用
フイルタ装置を示す縦断面図である。また、第2
図はかかる圧縮空気用フイルタ装置を構成するド
レインボトルに用いられるオートドレインを説明
するための縦断面説明図である。また、第3図は
かかるドレインボトルに用いられる支持体を拡大
して示す底面図である。 10……フイルタ装置本体、12……中間筒
体、14……上部蓋体、16……下部蓋体、18
……隔壁、20……内筒、22……底部、32…
…外側空間、34……内側空間、36……底部空
間、38……第一の詰物、40……第一フイル
タ、48……多孔体、50……排液孔、54……
入口ポート、56……出口ポート、58……第二
の詰物、60……第二フイルタ、70……ドレイ
ンボトル、76……連通孔、86……絞り管、9
2……支持体、93……内孔、94……通孔、9
6……オートドレイン。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 上下両端開口が閉塞された外側筒体内に内側筒
    体が配されてなる二重筒構造を有し、外部から供
    給される圧縮空気が、それら内側筒体と外側筒体
    との間に形成された外側空間内を下方に導かれた
    後、該内側筒体が配されていない底部空間を通じ
    て、該内側筒体の内部に形成された内側空間内を
    上方に導かれる流体流路が内部に形成されてなる
    ハウジングに対して、前記外側空間内に所定の第
    一の詰物を充填して第一のフイルタ手段を、また
    前記内側空間内に所定の第二の詰物を充填して第
    二のフイルタ手段をそれぞれ構成することによ
    り、それら第一及び第二のフイルタ手段を、互い
    に上下方向に偏倚して或いは偏倚することなく、
    同心的に形成位置せしめて、かかる第一のフイル
    タ手段にて、前記ハウジング内に供給される圧縮
    空気中に存在する蒸気乃至は液状微粒子を凝縮乃
    至は合体せしめて小滴と為し、且つこの小滴を捕
    捉して圧縮空気から分離せしめると共に、かかる
    第二のフイルタ手段にて、この小滴の分離された
    圧縮空気中に残存する液状の微粒子を気化せしめ
    るように為す一方、前記底部空間内に、かかる第
    一のフイルタ手段にて形成された小滴を捕捉する
    多孔体を配すると共に、該底部空間の底壁部に、
    かかる小滴をハウジング外部に排出する排液孔が
    形成されてなる構造のフイルタ装置本体を備えた
    圧縮空気用フイルタ装置において、 該フイルタ装置本体に対して、所定容積の密閉
    空間を内部に有するドレインボトル部を設けて、
    かかるフイルタ装置本体における前記排液孔を、
    かかるドレインボトル部の内部空間に接続、連通
    せしめると共に、それらフイルタ装置本体とドレ
    インボトル部との間に、それぞれの内部空間を相
    互に連通し、且つ該フイルタ装置本体側の開口部
    が前記内側筒体の内部に形成された内側空間の前
    記第二の詰物の充填されていない部位において開
    口せしめられる絞り通路を設け、更にかかるドレ
    インボトル部の底部において、前記フイルタ装置
    本体から前記排液孔を通じて導かれる小滴の集合
    物を外部に排出するためのドレイン手段を配した
    ことを特徴とする圧縮空気用フイルタ装置。
JP6347888U 1988-04-05 1988-05-13 Expired - Lifetime JPH0545371Y2 (ja)

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US07/330,907 US4897094A (en) 1988-04-05 1989-03-31 In-line filter assembly for compressed air
EP89105878A EP0337248B1 (en) 1988-04-05 1989-04-04 In-line filter assembly for compressed air
DE8989105878T DE68902568T2 (de) 1988-04-05 1989-04-04 In-line-filtereinrichtung fuer druckluft.
ES198989105878T ES2035404T3 (es) 1988-04-05 1989-04-04 Un dispositivo de filtro en linea.
AU32480/89A AU606509B2 (en) 1988-04-05 1989-04-05 In-line filter assembly for compressed air
KR1019890004521A KR960010372B1 (ko) 1988-04-05 1989-04-06 압축공기용 필터장치
GR920401964T GR3005634T3 (ja) 1988-04-05 1992-09-07

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2021501861A (ja) * 2017-11-06 2021-01-21 ソゲフィ・フィルトレイション・フランス 濾過デバイスおよびブレーキダストを分離し収集するための当該デバイスの使用法

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JP2021501861A (ja) * 2017-11-06 2021-01-21 ソゲフィ・フィルトレイション・フランス 濾過デバイスおよびブレーキダストを分離し収集するための当該デバイスの使用法

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