JPH0543781Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 技術分野 本考案は、医療用座椅子、特に、歯科治療に適
した医療用座椅子に関するものである。

従来技術 病院へ出かけて治療を受けることができない寝
たきり老人や障害者に対しては、医師の訪問治療
が必要である。高齢化社会に伴い、在宅治療を希
望する数は増加している。歯科関係では、齲歯の
治療もさることながら、入れ歯の作成や調整の必
要な人の中で、在宅治療を行わねばならない割合
は急増している。しかし、歯科治療等のように特
別に設計された治療用の椅子を用い、頭部を安定
化して行なわなければならない治療は、そのよう
な椅子を患者の所まで運ぶことが困難であり、訪
問治療を難しいものとしている。

目 的 本考案は、上述のごとき実情に鑑みてなされた
もので、治療の際に頭部を安定にできる安頭具を
有する座椅子を提供することを目的とするもので
ある。

構 成 本考案は、上記目的を達成するために、治療用
座椅子において、座椅子の背もたれ部に安頭台を
着脱自在に取り付けたことを特徴とするものであ
る。以下、実施例に基づいて本考案を説明する。

第１図は、本考案の一実施例を説明するための
側面図で、図中、１は座部、２は背もたれ部、３
は連結部、４は安頭台、５は安頭台保持部、６は
支柱、７は取付部である。１〜３は周知の座椅子
と同様で、連結部３は背もたれ部の傾斜角度を適
宜に調節できるよう構成され、背もたれ部２には
安頭具が取り付けられている。安頭具は、安頭台
４を角度調節が可能に保持する安頭台保持部５を
有し、その下部に支柱６を有している。支柱６
は、背もたれ部の背部に取り付けられた取付孔に
挿入され、固定ねじ７ａにより締付固定される。
したがつて、固定ねじ７ａをゆるめることにより
高さの調節が可能で、また、取り外すことも可能
である。安頭台４としてはバケツトタイプやピロ
ータイプ等適宜の構造のものが利用できる。

第２図は、本考案の他の実施例を示す要部側面
図で、この実施例においては、座椅子の背もたれ
部２に予じめ取付部を固着しておく必要はなく、
安頭台８に、取付金具９を固定しておき、これで
背もたれ部を挟んで固定ねじ１０で固定する。固
定ねじ１０をゆるめることにより取り外しは容易
である。

第３図は、本考案の更に別の実施例を示す要部
側面図で、この実施例では、安頭台１１にやや幅
広のシート１２が固着されており、該シート１２
の裏面にマジツクテープ（登録商標）１３が取り
付けられている。背もたれ部２の裏面にもマジツ
クテープ１４が取り付けられており、これらマジ
ツクテープ１３，１４により安頭台を着脱自在に
取り付けるようにしたものである。この実施例で
は、マジツクテープ同士の貼り付け位置により安
頭台の高さを患者の体に合わせて調節することが
できる。

効 果 以上の説明から明らかなように、本考案によれ
ば、座椅子を治療用とすることにより、寝たきり
老人等の在宅治療を容易にすると共に、安頭具を
着脱自在としたので、この部分のみを訪問する医
師が持参することもでき、患者側で安頭具を用意
しておく必要もない利点もある。

また、治療用座椅子全体としても折り畳むこと
により携行も容易であるから、これを医師が持参
しても良く、歯科等の在宅治療が容易にできる効
果がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本考案による医療用座椅子の一実施
例を示す側面図、第２図，第３図は、それぞれ本
考案の他の実施例を示す要部側面図である。 ２……背もたれ部、４，８，１１……安頭台、
７ａ，１０……固定ねじ、１３，１４……マジツ
クテープ。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 背もたれ部に安頭台を着脱自在に取り付けたこ
   とを特徴とする医療用座椅子。