JPH0542966Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 ［技術分野］ 本考案は屋外に設置するごみ収納庫の改良に関
するものである。

［背景技術］ 従来、屋外に設置したごみ収納庫は家屋の外壁
に屋内側から屋外側に設けた投入筒体の先端部を
覆い隠すように屋外側より収納箱を取り付けてあ
り、収納箱の内部にごみを収納するためのごみ容
器を設置していある。そして屋内で発生したごみ
は投入筒体を介して収納箱内のごみ容器に投棄さ
れる。その後ごみ容器にごみが溜まつた場合には
収納箱に設けた開閉扉を開閉して内部のごみ容器
を取り出して溜まつたごみを投棄するというもの
であつた。上述のような従来例にあつては収納箱
は内部にごみ容器を設置しなくてはならず、収納
箱とごみ容器とで二重構造となり、ごみ容器より
も大きめの収納箱が必要で収納箱自体が大きいも
のとなり、設置する場合には設置場所も大きくと
らなければならなつた。

［考案の目的］ 本考案は外壁の屋外側に取着したカバー箱体の
下部開口に容器セツト枠体を設け、容器セツト枠
体に着脱自在に容器を吊り下げることで収納庫を
一重構造にして構造を簡易にすると共にコンパク
ト化することを目的とするものである。

［考案の開示］ 本考案屋外設置ごみ収納庫は外壁１に屋内と屋
外とを連通させるように投入筒体２を挿通し、上
面に屋根を有するカバー箱体３を投入筒体２の屋
外側の先端部が覆い隠されるように外壁１の屋外
側に取着し、カバー箱体３内に収容された吊り下
げ保持機構にてカバー箱体３の下部開口に垂直方
向で上下に移動自在に容器セツト枠体４を吊り下
げ保持し、上記吊り下げ保持機構にて吊り下げ保
持された容器セツト枠体４をカバー箱体３の下部
開口よりも下方に降下可能とし、投入筒体２の投
入口より投入されたごみを受けるための容器５を
着脱自在に上記容器セツト枠体４に吊り下げたこ
とにより従来例の欠点を解決したものである。

以下本考案を実施例により詳述する。

本考案は第１図に示すように屋内と屋外とを連
通するように外壁１に貫通孔が設けてあり、貫通
孔にごみを投棄するための投入筒体２を挿通して
ある。投入筒体２の屋外側の先端部の下方には引
掛金具６を屋外側の外壁１の壁面にねじ等の固着
具で固着してある。投入筒体２の屋外側の先端部
を覆い隠すように外壁１の屋外側にカバー箱体３
を取着してある。このカバー箱体３は上カバー７
と上部本体８とで主体が構成してある。上カバー
７は箱状で底部と背面部が開口した形状である。
上部本体８は箱状で上面と底面が開口し、両側面
板内面部には吊り下げ保持機構を構成するローラ
９が取り付けてあり、一側面板内面部にはロープ
巻き込み部１０を設けてあつて、ロープ巻き込み
部１０にはロープ巻き込みのためのハンドルを設
けてある。このロープ巻き込み部１０は両側面板
に亘つて連動している。背面板には上記投入筒体
２の先端部を挿通するための開口部１１を設けて
あり、下部には上記引掛金具６に引掛けて上部本
体８を固定するための引掛部１２が設けてある。
上部本体８の下部開口の周縁に断面略Ｌ字状の部
材１３を周方向に亘つて取り付けてあり、部材１
３の裏面に周方向に亘つてシールパツキン１４を
設けてある。正面板の上部略中央には換気フアン
のような換気装置１５が取り付けてある。上部本
体８の引掛部１２を上記引掛金具６に引掛けた
後、ねじ等の固着具により外壁１の屋外側に固着
してある。このとき上部本体８の背面板に設けた
開口部１１に投入筒体２の屋外側の先端部を挿通
するように外壁１に上部本体８を固着してある。
上部本体８の下部開口に容器セツト枠体４を介し
て容器５を配置してある。この容器セツト枠体４
は中央部が開口した枠体で両側部材の側面にはそ
れぞれローラ１６が取り付けてある。容器５は中
空の有底箱状で上部が開口し、ごみを受けるため
の受け袋の先端を上記容器５の開口枠とで挟みこ
んで受け袋を容器５内にセツトするための受け袋
セツト枠体１７を開口に配置してある。上記容器
セツト枠体４の中央部の開口に容器を挿通し、容
器セツト枠体４に容器５を吊り下げてあり、容器
５をつり下げた容器セツト枠体４は上部本体８の
下部に配置してある。上部本体８の一側面のロー
プ巻き込み部１０にはロープ１８を巻き込んであ
り、ロープ１８はまず容器セツト枠体４のローラ
１６ｂにかけわたしてあり、次に９ｂ、次に１６
ａ、最後に９ａという順序でかけわたしてある。
他側面も上述と同様にロープ１８をローラ１６
ｂ，９ｂ，１６ａ，９ａにかけわたしてあり、ロ
ープ１８を容器セツト枠体４のローラ１６ｂ，１
６ａと上部本体８のローラ９ｂ，９ａにかけわた
すことにより、容器セツト枠体４を上部本体８に
下部開口に配置してある。本考案を使用するにあ
たつては次のように行なう。屋内で発生したごみ
は投入口に投棄することで投入筒体２を介して容
器５内に設けてある受け袋に投棄される。このと
き受け袋内のごみより発生した臭気は上部本体８
に設けた換気装置１５を作動させて排臭する。そ
して受け袋にごみが溜まつた場合には上記ロープ
巻き込み部１０を駆動させてロープ１８をゆるめ
て、容器セツト枠体４を下方向に移動させる。こ
のとき容器セツト枠体４と一体に容器５を吊り下
げてあるので、容器セツト枠体４を下方向に移動
させることにより、容器５も同じく下方向に移動
する。またなおローラ９及び１６は上部本体８と
容器セツト枠体４にそれぞれ複数個取り付けられ
ているので、容器５内の受け袋のごみと容器セツ
ト枠体４の荷重はローラ９及び１６により分散さ
れるので、小力でも容器セツト枠体４を移動させ
ることができる。また他の実施例としてロープ１
８の端部にゼンマイばねを取り付けることによ
り、通常はばね力によつて、容器セツト枠体４は
上方に引き上げられていて、ゴミ投棄時に容器セ
ツト枠体４を手で下方に引き下げて容器セツト枠
体４内より受け袋と共にごみを取り出して投棄す
る。このとき容器セツト枠体４はばね力により自
動的に上方に引き上げられるので、ごみ投棄が一
層楽なものとなる。なおロープの巻き込み及び解
放は手動であつても、モータ等を使用した自動で
あつてもよい。

［考案の効果］ 本考案は外壁に設けた投入筒体の屋外側の先端
部を覆い隠すように外壁の屋外側にカバー箱体を
取着し、カバー箱体の下部開口に容器セツト枠体
と容器を垂直方向で上下に移動自在に設けたの
で、従来のように収納箱内にごみ容器を入れる構
造にしなくてもカバー箱体に対して容器を直接脱
着できる構造となり、ごみを受ける部分を一重構
造にできて構造を容易にできると共に収納庫をコ
ンパクト化することができ、また、カバー箱体内
に収容された吊り下げ保持機構にてカバー箱体の
下部開口に垂直方向で上下に移動自在に容器セツ
ト枠体を吊り下げ保持しているので、収納庫の下
方に容器を昇降させるための部材を別途に設ける
ような必要がなくてこの点においても収納庫のコ
ンパクト化を図ることができ、さらに、カバー箱
体内に収納された吊り下げ保持機構にてカバー箱
体の下部開口に垂直方向で上下に移動自在に容器
セツト枠体を吊り下げ保持し、上記吊り下げ保持
機構にて吊り下げ保持された容器セツト枠体をカ
バー箱体の下部開口よりも下方に降下可能として
容器を上下に移動させるだけで脱着できるため、
従来のように開閉扉の開閉のような手間を要せ
ず、簡易にごみの投棄や容器のセツトができるも
のである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例の縦断面図、第２図
は同上の分解斜視図であつて、１は外壁、２は投
入筒体、３はカバー箱体、４は容器セツト枠体、
５は容器である。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 外壁に屋内と屋外とを連通させるように投入筒
   体を挿通し、上面に屋根を有するカバー箱体を投
   入筒体の屋外側の先端側が覆い隠されるように外
   壁の屋外側に取着し、カバー箱体内に収容された
   吊り下げ保持機構にてカバー箱体の下部開口に垂
   直方向で上下に移動自在に容器セツト枠体を吊り
   下げ保持し、上記吊り下げ保持機構にて吊り下げ
   保持された容器セツト枠体をカバー箱体の下部開
   口よりも下方に降下可能とし、投入筒体の投入口
   より投入されたごみを受けるための容器を着脱自
   在に上記容器セツト枠体に吊り下げて成る屋外設
   置ごみ収納庫。