JPH0540896A - 交通渋滞度計測装置 - Google Patents

交通渋滞度計測装置

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JPH0540896A
JPH0540896A JP19772691A JP19772691A JPH0540896A JP H0540896 A JPH0540896 A JP H0540896A JP 19772691 A JP19772691 A JP 19772691A JP 19772691 A JP19772691 A JP 19772691A JP H0540896 A JPH0540896 A JP H0540896A
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image
traffic
input
congestion
processing unit
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JP19772691A
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English (en)
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Tadaaki Kitamura
忠明 北村
Masao Takato
政雄 高藤
Masakazu Yahiro
正和 八尋
Yoshiyuki Sato
良幸 佐藤
Kuniyuki Kikuchi
邦行 菊地
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】道路をテレビカメラで撮影し、渋滞度を数段階
に細かく判定する方法及び装置を提供するにある。 【構成】道路を俯瞰撮影するテレビカメラとこの画像を
処理する画像処理装置で構成し、画像処理装置には交通
量に関する特徴量計測手段と、車両の移動量に関する特
徴量計測手段とを設け、得られた各特徴量を、ニューラ
ルネットワーク28で構成される渋滞度判定処理部26
に入力して渋滞度を出力するようにしたもの。 【効果】道路の特徴量を計測するだけで、渋滞度を精度
よく判定できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は交通渋滞判定方法に関
し、特に道路をテレビカメラで撮影し渋滞度を求める装
置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から道路の各地点に車両感知器を備
え、各車両感知器から中央の演算装置に車両感知出力を
送出して各地点ごとの渋滞状況を判定している。この場
合、渋滞判定は占有率(時間占有率)に基づいて行われ
るのが普通であるが、占有率が大きくても交通量もそれ
に伴って大きい場合があり、占有率が大きいだけでは一
概に渋滞とはいえない。そこで、これを解決するため
に、特開昭55−13472 号「交通渋滞判定方法」に記載の
方法は、占有率と交通量を求めて上記問題点を解決した
ものである。
【0003】また、テレビカメラで道路を監視するもの
としては特開昭63−259798号などのように道路をテレビ
カメラで俯瞰撮影し、占有率,交通量を求めるものが開
示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記第1の従来技術は
車両を車両感知器で検出し占有率,交通量を計測するも
のであるが、車両感知器は複数車線を計測するためには
取付け方法が難しい,美観上見苦しいなどの問題があ
る。更に、渋滞が発生していると計測したとしても人間
がそれを確認するためには現地に足を運ばなければなら
ないという問題がある。
【0005】また、上記第2の従来技術では、道路に対
して俯瞰撮影しているため、車が渋滞してくると車両が
重なって見えるため、正確な交通量,占有率を求めるこ
とが困難となり、正確な渋滞判定ができていなかった。
【0006】また、上記方法は渋滞しているかしていな
いかを判断するだけであるため、どの程度の渋滞なのか
を区別することが出来ない問題がある。即ち、渋滞を例
えば10段階のレベルに分けたいと思ってもこれを実現
することが難しい。
【0007】また、渋滞の程度(以下渋滞度と称す)を
数段階に判定するために問題となることは、渋滞度その
ものがあいまいなデータであるため、道路の特徴量(例
えば、交通量、平均速度など)と渋滞度の関係をどのよ
うに定義するかが難しいことにある。すなわち、渋滞度
はその場所ごとに道路の状況が異なるため、同じ特徴量
でも渋滞度が異なってしまい、一意に関係式を導けな
い。また、同じ道路状況でも、道路管理者が変わると渋
滞度の評価も変わってしまい適正に判断することが困難
である。
【0008】本発明の目的は、細かな渋滞判定を可能と
する渋滞度計測装置を提供するにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、入力画像の交通量に関する特徴量をマ
クロに求める交通量計測手段と、時刻tと時刻t+Δt
の入力画像から車両の移動量に関する特徴量をマクロに
求める移動量計測手段と、交通量に関する特徴量と移動
量に関する特徴量とから渋滞度を計測する渋滞判定処理
部とを設けたものである。
【0010】
【作用】交通量計測手段及び移動量計測手段により、車
が多いまたは少ない、また、移動が多いまたは少ないと
いうマクロな特徴量が求められるため、道路領域全体の
状態がマクロに計測され、車両の重なりの問題は解消さ
れる。また、マクロに計測された情報に基づきニューラ
ルネットワーク等を有する渋滞判定処理部が渋滞度を計
測することにより、道路の特徴量と渋滞度との関係が得
られるものである。
【0011】
【実施例】
〔実施例1〕以下、本発明の一実施例を図を用いて説明
する。
【0012】道路をテレビカメラで俯瞰撮影し交通渋滞
度を計測するシステム構成を図1に示す。1はテレビカ
メラであり、その出力が交通渋滞度計測システム18に
入力される。交通渋滞度計測システム18は、テレビカ
メラ1からの映像信号をディジタル化するA/D変換器
11と、この出力を格納する画像メモリ12(この画像
メモリは濃淡画像メモリと2値画像メモリの2種類を持
っている)と、この画像メモリ12の画像から交通量に
関する特徴量を抽出する特徴量抽出回路20と移動量に
関する特徴量を抽出する特徴量抽出回路21とこれらで
抽出した特徴量を用いて渋滞度を判定する渋滞度判定処
理部26からなる。交通量に関する特徴量抽出回路20
は図2のように、画像メモリ12に取り込まれた画像に
対し輪郭を強調する微分回路13,微分画像をある所定
のしきい値で2値化処理する2値化回路15,2値画像
の面積を計測する面積計測回路16を備える。また、移
動量に関する特徴量抽出回路21は図3のように、画像
メモリ12に取り込まれた複数の画像に対し画像間での
差分処理などを行う画像間演算回路14,この結果の濃
淡画像をある所定のしきい値で2値化処理する2値化回
路15,2値画像の面積を計測する面積計測回路16を
備える。上記2値化回路15及び面積計測回路16は通
常同じ回路を共有する。これらの要素は全てCPU2で
制御される。道路の渋滞度を求めるためには、これまで
は車の通過台数や占有率,平均速度などを求めることが
実施されていたが、渋滞した場合は車両が重なってしま
うため、これらの計測精度が低下する。このため、図4
に示すように特徴量抽出回路は得られた画像に対し車両
が重なっている状態でも道路の状態をある程度把握でき
るようにマクロに計測するようにしている。渋滞度は車
の通行量と車の走行速度によってほぼ定まるため、交通
量,走行速度(移動量)に関する状態量を求めている。
【0013】図4(a)は交通量に関する特徴量の求め
方の一例であるが、入力画像を微分回路13で微分処理
し、この微分画像を2値化回路15を用いてある所定の
しきい値で2値化処理し、得られる2値画像の面積を面
積計測回路16で求める。この面積は車の輪郭を抽出し
ているため、車の台数に比例した量となるが、渋滞が生
じて車の重なりが多くなっても正確な台数を求めるので
はないため、十分道路の交通量の状態を表すことが出来
る。
【0014】また、走行速度(移動量)に関する特徴量
は、個別の車両の走行速度を求めるのではなく、図4
(b)に示すように入力画像f(t)と、ある時間経過し
た入力画像f(t+Δt)との差分から求める。走行速度
が速ければ車の前後に差分値が大きい領域が多くなる
が、遅ければ差分値が大きい領域は少なくなる。したが
って、ある時間間隔で入力した画像f(t),f(t+Δ
t)の差分画像を画像間演算回路14で求め、これを2
値化回路15を用いてある所定のしきい値で2値化処理
し、得られる2値画像の面積を面積計測回路16で求め
る。これを移動量に関する特徴量として用いる。図5に
実際に道路の画像を処理して上記交通量,移動量に関す
る特徴量を求めた結果の一例を示す。信号機の変化に見
合った車の流れを良く捕えていることが判る。
【0015】この2つの特徴量から渋滞度を渋滞度判定
処理部26で判定する。このとき、特徴量とそのときの
渋滞度を実際に計測して図6のようなマップを作成し、
特徴量と渋滞度の関係を求める方法もあるが、特徴量の
値と渋滞度の関係は必ずしも線形的に決定出来ない場合
が多く、特徴量と渋滞度との関係を一意に表すことが困
難な場合がある。
【0016】そこで、これを解決するために図1の渋滞
度判定処理部26を、ニューロコンピュータにて構成
し、これを用いて渋滞度を判定し出力するように構成し
た。図7にニューロコンピュータ27の構成を示す。
【0017】ニューロコンピュータ27はニューラルネ
ットワーク28,入力切り替え部29,学習機構31か
ら構成されている。また、学習機構31は学習時の各要
素を制御する学習制御機構32,入力信号発生機構3
4,教師信号発生機構35,ニューラルネットワークの
荷重を変更するパラメータ変更機構33,ニューラルネ
ットワーク28の出力と教師信号発生機構35からの教
師信号との突き合わせを行う突き合わせ部37から構成
されている。ここで用いるニューラルネットワーク28
は、図8のように入力層40,中間層41,出力層42
から構成されるRumelhart型ニューラルネットワーク
で、各層のニューロン36の出力は自層内でフィードバ
ックが無く、入力層40から出力層42へ向かうフィー
ドフォワード的に情報が伝達される構成となっている。
なお、中間層41の層数が複数の場合もある。このニュ
ーロコンピュータ27を用いるときの動作について以下
説明する。
【0018】(1)想起処理 想起処理は入力データから出力データを求める処理であ
る。図9にニューラルネットワーク28を構成するニュ
ーロン36の構成を示す。ニューロン36の入力信号x
(i)は荷重の値w(i)が乗算され、加算器においてニュ
ーロンの入力された入力信号x(i)と荷重の値w(i)の
積が加算される(積和演算)38。そして、積和演算し
た結果は関数変換器39に入力される。関数変換器では
SIGMOID関数のような連続微分可能な関数変換を行い、
関数変換後のデータがニューロン36から出力される。
【0019】図9におけるニューロン36を簡素化して
表すと図10のようになり、信号の流れは入力から出力
の方向へ流れる。
【0020】図8において具体的な動作は、複数のニュ
ーロンから構成される入力層40にデータx(i)を入力
する。入力層40のニューロン36の出力は複数のニュ
ーロン36から構成される中間層41に前記積和演算を
経て入力され、中間層41のニューロン36の出力は同
様に出力層42のニューロン36の入力となり、出力層
42のニューロン36の出力がニューラルネットワーク
28の最終出力となる。なお、ニューラルネットワーク
28が未学習の時はニューロン36の荷重w(i)は不定
であるため、入力層40に入力されたデータに対し、出
力層42の出力は不定となる。このため、学習を行い荷
重を最適にする必要がある。以下、ニューロン36の荷
重を決定する学習方法について簡単に説明する。
【0021】(2)学習処理 学習処理はニューラルネットワーク28を構成するニュ
ーロン36の荷重w(i)を決定する処理である。ニュー
ラルネットワーク28が未学習の時はニューロン36の
荷重w(i)は不定であり、通常は乱数で与えている。そ
の結果、入力層40に入力されたデータに対し、出力層
42の出力は不定となる。このため、学習を行い荷重を
最適化する必要がある。この荷重w(i)を決める方法と
しては、例えば「電子情報通信学会誌」第71巻,11
号,第1241から1247頁に記載されている「ニュ
ーロンの可能性」の第2節「誤差逆伝搬学習法」に詳細
に述べられている。
【0022】図11を用いてその動作を簡単に説明す
る。ニューラルネットワーク28の入力層40に入力す
るデータを入力し(学習時はニューラルネットワークの
入力データは、入力切り替え部29で入力信号発生機構
34からのデータを入力する)、前記想起処理を行う。
一方、その入力データに対応した出力させたいデータ4
7を、教師信号発生機構35から発生させ突合せ部37
に入力する。突合せ部37では、教師信号47とニュー
ラルネットワーク28の出力45との2乗誤差が減少方
向に向かうように出力層42の荷重を変える。出力層4
2の荷重を変更後、同様に中間層41の荷重を変更す
る。
【0023】具体的な例を図12で示すと、道路の交通
量,移動量に関する特徴量を求め、x(1),x(2)とし
て入力層40に入力する。このときの渋滞度(教師デー
タ)をKとすると、未学習のときは出力層42の出力は
Kとはならないため、この出力値と教師データ(期待
値)Kとの2乗誤差を小さくするように出力層42,中
間層41の荷重を変更する。この操作を色々なデータで
繰返し学習することによって、ある特徴量の組を入力す
るとそのデータに見合った出力(渋滞度を0から1の実
数値で表す)が得られるようになる。以上の操作(学
習)を行うことで、道路の特徴量と渋滞度の関係を明確
にすることが可能となる。
【0024】ところで、渋滞度はあいまいなデータであ
るため、上記のように教師データを1つの渋滞度で与え
る方法では良好な判定を行うネットワークができるとは
限らない。すなわち、あるときには渋滞度が0.5 であ
ると教えたにも係らず、同じような道路状況のときに
0.6 であると教えたりしてしまうため、収束判定を甘
く設定しなければ収束しない。このため、判定精度が悪
くなってしまう。
【0025】そこで、渋滞度の教師データ自体をあいま
いな与え方にする。すなわち、教師データの与え方を図
13のように分類したい渋滞度の数だけ用意し、与える
データはそれぞれの渋滞度の確信度で与えるようにす
る。
【0026】具体的な処理は図14のように、まず教師
データを人間の判断で与える。例えば渋滞度が0.5 で
あったとすると、分布データ作成手段で渋滞度0.3 は
0%,渋滞度0.4 は50%(0.5),0.5は100
%(1.0)などといった分布データを作成する。これを
図13のように教師データとして与え、入力データで想
起したときに得られる出力層の出力と分布した教師デー
タとの2乗誤差を最小にするように学習すれば学習をス
ムーズに行うことができる。全ての学習が終了し、実際
に渋滞度を求めるときは出力データが分布データとなる
ため、例えばその分布データの重心を求め、最終的な渋
滞度を求めれば良い。このようにすることで、あいまい
な渋滞度を良好に学習することができる。なお、分布デ
ータの与え方は図15のようにテーブルで管理し、例え
ば0.5 の渋滞度を与えたとするとT3のパターンを分
布データとすれば良い。
【0027】(3)具体的渋滞判定方法 具体的渋滞判定方法は、まず、図1のようにテレビカメ
ラで道路を俯瞰撮影し、この画像f(t)を入力する。交
通渋滞度計測システムでは、図4のように画像の微分処
理を微分回路13で行い、これを2値化回路15を用い
ある所定のしきい値で2値化する。この2値画像の面積
を面積計測回路16で計測し交通量に関する特徴量とす
る。更に、ある時間経過した画像f(t+△t)を入力し
先に入力した画像f(t)との間で画像間演算回路14で
差分を求める。この差分画像に対し2値化回路15を用
い、ある所定のしきい値で2値化処理し同様に面積を計
測し移動量に関する特徴量とする。これら特徴量は例え
ば2000,3000といった値となるが、ニューラル
ネットワーク28では入力データは0から1の範囲とな
っているため、例えば、計測領域の全面積で正規化し、
特徴量を0から1の範囲にする。そして、これを図16
のニューラルネットワーク28の入力層40に入力し前
記した学習,想起処理を行う。本実施例のネットワーク
構成は入力層40のニューロン2個,中間層41のニュ
ーロン3個,出力層42のニューロン5個である(中間
層のニューロン数は特に3個でなくてもよい)。出力層
は渋滞度を1から5に分類する場合を示す。学習すると
きは特徴量を与えたときの、その時の渋滞度を教師デー
タとして与え、これを分布データ作成手段で教師データ
を分布データに変換する。これと想起結果との2乗誤差
を減少するように荷重データを修正する。こうして出来
上がったネットワークは道路の特徴量と渋滞度の関係を
記憶しているため、前記特徴量をネットワークに入力す
るだけでそれぞれの渋滞度に対応した出力ニューロンに
確信度が出力される。この出力分布から例えば出力分布
の重心位置や、出力値が最大となるニューロンの位置を
求めれば渋滞度を求めることができる。なお、出力層の
ニューロン数は状況に応じて変えることがある。又、渋
滞度は瞬間瞬間の計測では誤計測する可能性があるた
め、求めた渋滞度を数回平均化処理することでなだらか
に変化する道路状況を良好に計測することができる。
【0028】ここで、交通量に関する特徴量は上記のほ
かに次のようなものを採用することもできる。
【0029】(1)入力画像を微分処理し、この微分画
像の平均濃度を用いる。
【0030】(2)入力画像を微分処理し、この微分画
像の平均濃度,濃度の分散を用いる。
【0031】(3)入力画像をある所定のしきい値で2
値化し、この2値画像の面積と周囲長を求め複雑度を求
める。
【0032】(4)図17のように入力画像を微分処理
し、ある所定のしきい値で2値化し(図17(b))、
この2値画像の各物体の水平方向の長さがあるしきい値
より長い物体の数を求める(図17(c))。図18に
処理フローを示す。 (5)上記微分処理は道路の白線が強調されないよう
に、垂直方向(道路の方向)の微分処理とする。
【0033】(6)画像処理でなく車両感知器によって
得られる単位時間当たりの交通量を用いる(ただし、広
域を監視出来ないためある地点の渋滞度しか計測出来な
い)。
【0034】(7)入力画像から車両を抽出し、抽出し
た車両がその画像中に何台存在しているかあるいは単位
時間当りに通過した台数を用いる。または、占有率を用
いる。ただし、カメラを高所に設置する場合以外は、渋
滞時に精度が低下する。
【0035】などがある。
【0036】また、移動度に関する特徴量は上記のほか
に次のようなものを採用することもできる。
【0037】(1)図19のように時刻tの入力画像と
時刻t+△tの入力画像で画像間の差分を取り、この差
分画像をあるしきい値で2値化し(図19(b))、こ
の2値画像の投影分布から各物体の移動方向の幅wd
(i)を求め(図19(c))、これを実際の距離に換算
して平均化処理する。図20に処理フローを示す。ま
た、図21のように2値化処理し、ラベリングで各物体
を切り出し、x幅,y幅が所定の値を満足する物体のy
幅を距離に変換しその平均値を求めても良い。
【0038】(2)時刻tの入力画像と時刻t+△tの
入力画像で画像間の差分をとり、この差分画像の平均濃
度を用いる。
【0039】(3)時刻tの入力画像と時刻t+△tの
入力画像で画像間の差分をとり、この差分画像の平均濃
度,濃度の分散を用いる。
【0040】(4)図22のように時刻tの入力画像と
時刻t+△tの入力画像のそれぞれで道路の進行方向に
対して垂直方向の投影分布(濃度の累積または、それぞ
れの画像をある所定のしきい値で2値化したときの画素
の累積)を求める。この投影分布は△tが微小時間であ
れば2つの画像で相関があるため、この投影分布間のず
れ量を求めれば2画像での移動量を求めることが出来
る。このため、このずれ量を用いる。
【0041】(5)画像処理でなく車両感知器によって
得られる単位時間当たりの平均走行速度を用いる(ただ
し、広域を監視出来ないためある地点の渋滞度しか計測
出来ない)。
【0042】(6)入力画像から車両を抽出しその車両
の走行速度を求め、複数台の車両の速度から単位時間当
りの平均速度を求めこれを用いる。ただし、カメラを高
所に設置する場合以外は、渋滞時に精度が低下する。
【0043】などがある。ここで、特徴量を画像の面積
を用いない場合は、例えば濃度値を用いるなら最大濃度
で正規化するなどの処理が必要である。
【0044】以上の交通量,移動量に関する特徴量計測
手段はある1つの値を画像から求める方法であるが、図
23のように画像データそのものを特徴量データとする
ことも可能である。図23は交通量に関する画像データ
の求め方であるが、図23(a)は入力した画像データ
に計測領域50を設定し、この領域の投影分布から分布
データを求める。車が多ければ、分布の波形は複雑にな
り、少なければ分布の波形は平坦になる。この違いを認
識するために、図のようなニューラルネットワークで学
習し、車の量が「多い」「中くらい」「少ない」などに
分類する。図23(b)は入力画像を微分処理した画像
に対し上記と同様に分布データを求めたものである。微
分画像の方が車の輪郭を抽出しやすいので通常この方法
を用いる。
【0045】一方、移動量に関する特徴量は時刻tと時
刻t+Δtの画像で差分処理し、この画像について上記
と同様に分布データを求め、車の移動量が多いか否かを
ネットワークで学習することで例えば、車の移動量が
「多い」「中くらい」「少ない」などに分類できる。この
データを図24のように前述の渋滞度判定処理部26に
入力し、渋滞を計測することができる。
【0046】また、以上は、ニューラルネットワークを
利用して分布データからそれぞれの特徴量を求め渋滞度
判定処理部26に入力したが、図25のように渋滞度判
定処理部26に直接上記分布データを入力し、渋滞度を
計測しても良い。このような方法を用いることで複雑な
画像処理で面積などの特徴量を求めなくても渋滞度を計
測可能となる。なお、計測領域を複数本設け、それぞれ
の領域で求めた濃度投影分布の平均値を分布データとす
るとノイズの影響を少なくすることができる。 〔実施例2〕ところで、画像処理で前記特徴量を求める
場合、対象の明るさが変化すると同じ道路の交通量や移
動量でも、前記特徴量の値が変化する。例えば昼間の微
分画像と夜の微分画像では、昼間は車両の輪郭が見える
が、夜は車両を前面から撮影するとヘッドライトしか見
えないため、車の台数が同じ場合でも特徴量は小さくな
ってしまう(車両を後方から撮影する場合は、テールラ
ンプしか見えないため更に小さくなる)。このため、夜
の渋滞判定は昼の場合と異なるニューラルネットワーク
を構築する必要がある。しかし、薄暮時には昼と夜の両
方の画像が存在する時間帯であるため、ニューラルネッ
トワークを2つ用意するだけではこれを解決出来ない。
【0047】そこで、昼と夜等の区別を自動的に行うた
め、ニューラルネットワーク28の入力データとして、
入力画像の明るさ情報を加えて学習するようにする。即
ち、図26のようにニューラルネットワーク28の入力
層40のニューロン36の数を3個にし、2個の特徴量
(交通量,移動量に関する特徴量)と入力画像の明るさ
情報(路面輝度)を入力する。このようにすると、例え
ば昼間の交通量,移動量に関する特徴量がそれぞれ0.
3,0.5、明るさが0.7の時の渋滞度を0.3、同様
に夜の特徴量がそれぞれ0.1,0.2、明るさが0.2
の時の渋滞度を同じ0.3 とすることが出来る(入力デ
ータは正規化したデータ)。ここで、明るさ情報は、入
力画像の平均濃度を用いることも考えられるが、出来る
だけ路面の明るさだけを抽出することが望ましいため、
以下の2つの方法が望ましい。
【0048】(1)入力画像を微分処理し、微分値が小
さい領域に相当する入力画像の平均濃度とする(車両以
外の画像データの平均濃度)。これにより、車両部分の
明るさをほとんど除去できる。
【0049】(2)入力画像を微分処理し、微分値が小
さい領域に相当する入力画像のうち、ある明るさ以下の
濃度の平均濃度とする(道路は車両より暗いことを利
用)。これにより、微分値が小さくても明るい車両領域
の濃度については無視することができる。
【0050】〔実施例3〕渋滞度は交差点のある一般の
道路では信号機の現示信号と密接に関係する。すなわ
ち、図27のように計測している領域の渋滞状況は走行
する先の信号機S1の状態に依存する。信号が赤で停滞
していても次の青信号で車が捌ければ渋滞ではない。信
号機が青になっているのに車が停滞しているときが渋滞
であると判断しなければならない。このような判断をす
るためには、この信号機の状態を共に監視できることが
望ましい。このため、図28のようにニューラルネット
ワーク28の入力層40の入力データに信号機の状態
「青」「黄色」「赤」(例えば青を0.2,黄色を0.
5,赤を0.7 とする)を入力し、先に述べた道路の特
徴量と共に学習すれば的確に渋滞度を判定することが可
能となる。
【0051】ところで、この信号機の状態を交通信号制
御機や交通管制システムなどから渋滞計測システムに伝
送できるとは限らない。このため、画像処理で信号機の
状態を認識することも必要な場合がある。通常道路を撮
影する場合、図27のように計測領域の手前側の信号機
S2は撮影できるが計測領域の先の信号機S1の状態ま
では撮影できないことが多い。このため、S2の状態を
認識する。図29に信号機のモデルを示すが、例えば
「青」が点灯している場合のA−A′ラインの濃度(明
るさ)の分布は図29−(a)のようになる。この分布か
ら最大濃度の座標xmaxを求め、色判別すれば良い。
また、ノイズに対して影響を受けないように図29−
(b)のように信号機存在領域全体について垂直方向の濃
度の累積分布を求める。
【0052】この濃度累積分布の最大濃度を求めれば最
も明るく点灯している水平方向の座標が求まるため、こ
の座標の位置によって、信号機のどの色が点灯している
かが判る。ここで、タイミングによっては「青」から
「黄色」などに信号機が変わる瞬間の画像を処理してい
る可能性があるため、ある時間間隔で数枚画像を入力
し、それぞれの画像で求まった信号機の状態の平均値を
用いることが良い。この時、「黄色」の状態は渋滞度に
はほとんど影響を与えないと考えられるので、黄色の信
号と判断した場合は「赤」の状態であると判断しても良
い。図30に処理フローを示す。判定部63は画像を入
力する回数分繰り返すことを意味する。また、図31の
方法は青,赤それぞれの領域を設定し、それぞれの領域
で平均濃度を算出し、その平均濃度を比較することで点
灯色を判断するものである。更に、カラー処理が可能な
画像処理装置を用いれば「青」「赤」それぞれの色を抽
出し、例えば青色が点灯しているか否かを判断すれば良
い。または、図32のように「青」色成分だけを白黒画
像処理装置に入力し、青領域の明るさ変化から(点灯し
ているときと別の色に変わっているときでは青色領域の
明るさが異なる)青色が点灯しているかどうかの判断を
行っても良い。
【0053】このようにして手前側の信号機S2の状態
を認識できるが、通常信号機と信号機の間には切り替え
時間のオフセット値が設定されているのでこのオフセッ
ト値から信号機S1の状態を推定し、先のネットワーク
に入力データとして与える。そして、信号機の状態と道
路の特徴量を共に学習すれば信号待ちなのか本当の渋滞
なのかを判断することが可能となる。当然ながら、S1
の信号機を認識できれば、これを認識すれば良い。
【0054】〔実施例4〕上記した実施例では、ある時
間に於ける道路の特徴量のみを入力したが、図33のよ
うに時系列データとして入力すれば更に効果がある。即
ち、ある時刻tの特徴量と時刻t−△t,時刻t−2△
t,…を入力データとして用いれば渋滞判定の精度向上
が可能となる。この時、過去のデータを入力しているた
め、時系列データの変動パターンから将来の渋滞発生状
況の推定も可能となる。図33のように出力層に現時点
(時刻t)の渋滞度の出力と△t′時間後(例えば5分
後)の渋滞度推定出力を設け、過去数日のデータを用い
て学習すれば、現時点tの渋滞度とt1時間後の渋滞度
を出力することが可能となる。出力は2つ以上設けても
よい。これによって、将来渋滞が起きるであると推定さ
れる場合は、予め信号機のタイミングを変更するなどの
対策を実行できる。
【0055】また、時系列データには特徴量入力画像の
明るさ情報を入れても良い。そのようにした場合には上
述の実施例2の効果も加わるものである。
【0056】また、求まった渋滞度を時系列に捉え、こ
れを入力データとすることもできる。図34に構成を示
すが、渋滞度を例えば10秒おきに計測し、その渋滞度
を数分間時系列に並べ、これを渋滞度推定用のニューロ
コンピュータの入力層40に入力する。そして、現在時
刻tに対しt+n・△t′(nは自然数)後の渋滞度を
教師データとして与えれば渋滞度推定用の学習が可能で
ある。図33との違いはネットワークの規模を小さくで
きる効果がある。
【0057】〔実施例5〕道路の状況を計測するシステ
ムには渋滞監視だけでなく「特開平2−83799号」に記載
のような車番認識システムや「特開昭63−259798号」に
記載のような交通流計測システムなどがある。これらは
いずれも道路を俯瞰撮影して車両のナンバープレートを
認識したり、車自体を抽出して通過台数や、走行速度を
計測するものである。このようなシステムは、車が混ん
でくると車間距離が詰まるためにカメラの画像は車両が
重なって見えてしまい、特に車番認識システムでは認識
ができない場合が発生しやすくなる。このようなシステ
ムは通常複数の地点で計測した結果を中央処理装置に、
例えば車番認識の場合は、認識したナンバープレートの
番号を伝送し管理している。この時、渋滞によって認識
精度が悪くなっていても中央処理装置には何も情報はな
いためそのまま伝送されてきたデータを利用してしま
い、信頼性の悪いシステムになってしまっていた。
【0058】そこで、渋滞計測システムと上記車番認識
や交通流計測システムとを組み合わせてシステム性能を
向上することが考えられる。図35に車番認識システム
と渋滞計測システムを組み合わせた構成を示す。車番認
識システムのデータが正しいか否かを渋滞度によって判
断し、渋滞している場合は認識番号の精度は信用できな
いものとして扱うようにする。車番認識システムはカメ
ラの視野を車両前面部だけが写る程度に設定しているた
め、渋滞計測システムの視野と異なる。このため、カメ
ラ2台を用いて処理する。図35のように画像処理装置
(車番認識システム)にはカメラ入力部を2系統設け車
番認識用と、渋滞計測用にそれぞれ用いる。そして、車
番認識部で認識した結果を伝送部に送り、渋滞計測部で
はその時の渋滞度を計測して同様に伝送部に送る。伝送
部では車番認識結果と渋滞度を判定し、認識率が低下す
るときの渋滞度を予めテストしておけば渋滞度がある値
を超えたときには、例えば、認識結果を不定値として中
央処理装置に伝送する。または、中央処理装置に車番認
識結果と渋滞度を伝送し、中央部で最終判断しても良
い。いずれにしても、渋滞度を計測しその渋滞度によっ
て車番認識結果を制御する。このようにすることで、車
番認識システムの信頼性を向上することが可能となる。
また、図36は渋滞計測システムと車番認識システムを
通信手段で接続した例を示す。この方式の運用方法は上
記と同様であるが、1つの渋滞計測システムの結果を複
数の車番認識システムに伝送可能なこと、及び既存の車
番認識システムに簡単に接続可能なことである。
【0059】また、交通流計測システムと渋滞計測シス
テムを組み合わせた構成を図37に示す。交通流計測シ
ステムは車番認識システムと違いカメラの視野が渋滞計
測システムとほぼ同じであるのでカメラは共通に使うこ
とができる。しかしながら、交通流計測システムは通過
する車両の全てを監視する必要があるため、同じ画像処
理装置で処理するわけにはいかない。すなわち、渋滞計
測している間に通過する車を見逃すことはできない。そ
こで、図35と同様に交通流計測と渋滞計測は別のハー
ドウエアで処理する。そして、それぞれで認識した結果
を伝送部に送り、車番認識システムの場合と同じように
渋滞度を基に信頼性があるか否かを判断し、中央処理装
置に伝送する。この場合も、計測結果を全て伝送し、中
央処理装置で最終判断させることも可能である。また、
図36のような構成も勿論可能である。
【0060】以上は車番認識システム,交通流計測シス
テムの場合について述べたが道路をカメラで撮影して車
両の情報について計測するシステムは全て同じような応
用が可能である。また、上記した組合せ方式は現状の画
像処理スピードが遅いためであり、近い将来画像処理性
能は10倍あるいは100倍高速化される可能性が有
り、1つのハードウエアで両機能を計測することも可能
となる。すなわち、各種道路画像計測システムの1つの
機能として渋滞計測を組み入れることが可能となる。
【0061】〔実施例6〕以上の実施例は画像全体を処
理するものであるが、図38のような構成をとれば領域
を限定して前記特徴量を求めることが可能となり、細か
い渋滞判定が出来る。図1の画像処理装置に領域設定手
段23を追加したものであり、例えば、図39のように
道路を撮影した場合、上り,下りレーン毎に渋滞度を計
測するためには上り,下りのレーン領域を設定する必要
があるが、これを実行できるようにしたものである。処
理の流れとしては、まず、予めレーン領域を画面に対し
てマウスやキーボードを用いて設定し(図39
(b))、レーンのマスク画像を作成する(図39
(c))。このマスク画像は処理したい領域だけを
‘1’にそれ以外を‘0’にした画像である。そして、
このマスク画像と入力画像の論理積を実行して例えば、
上りレーンだけの画像を切り出し(図39(d))、図
4のような微分処理などの特徴量の計測を行い(図39
(e))、正規化データを作成してニューラルネットワ
ークで渋滞判定を行う(図39(f))。この場合、特
徴量は設定したレーン領域の面積で正規化することにな
る。この結果、例えば、上りは渋滞度が低く、下りは渋
滞度が高いなどと判断することが出来る。本例では上
り,下りに分けたが、車線ごとに分けたりすることも容
易に可能である。
【0062】以上述べた方法は、求めた渋滞度判定処理
部26は特徴量をニューロコンピュータを用いて渋滞度
を判定するようにしたものであるが、ファジィコンピュ
ータを用いても同様の効果があることは明らかである。
すなわち、複数の特徴量の組合せを予め計測し、 IF 特徴量1がだいたい300で、特徴量2がだ
いたい500なら THEN 渋滞度が小さい。
【0063】と言った推論ルールを作成すれば同じこと
になる。ただし、しきい値の決定方法が難しい。
【0064】このようなルールの作成方法は以下の文献
に明記されているので説明は省略する。
【0065】(1)「ファジィモデリング」:計測自動
制御学会論文誌:Vol.23,No.6,pp.650−
652 (2)「ファジィ・ニューロコンピューティング」:ト
リケップス出版部:No.8,pp.104−113 以上実施例を複数説明したが、当然ながらそれぞれを組
み合わせる方法も考えられる。
【0066】
【発明の効果】多層ニューラルネットワークやファジィ
コンピュータに道路をマクロに計測した特徴量を入力し
て、学習することで特徴量と渋滞度との関係を明らかに
することができるため、細かい渋滞判定が可能となる。
また、時系列データを入力すれば将来の渋滞状況を推定
できるため、予め渋滞が生じないように信号機の制御な
どを行うことも可能となる。また、道路を監視する他の
システムと渋滞計測システムを組み合わせることで総合
的なシステム性能を向上することが可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の構成を説明する図である。
【図2】道路の交通量に関する特徴量を画像処理で求め
る方法を示す図である。
【図3】道路の移動量に関する特徴量を画像処理で求め
る方法を示す図である。
【図4】特徴量抽出の具体的処理を示す図である。
【図5】特徴量を実測した例を示す図である。
【図6】各特徴量をマップ化した図である。
【図7】ニューロコンピュータを説明する図である。
【図8】ニューラルネットワークの構成例を示す図であ
る。
【図9】ニューロンのしくみを説明する図である。
【図10】ニューロンのしくみをモデル化した図であ
る。
【図11】ニューロコンピュータの学習方法を説明する
図である。
【図12】渋滞判定のための学習方法を説明する図であ
る。
【図13】教師データを分布データとする場合の学習方
法を説明する図である。
【図14】教師データから分布データを作成し学習する
方法を示す図である。
【図15】分布データの一例を示す図である。
【図16】渋滞判定方法を具体例で示す図である。
【図17】交通量に関する特徴量の抽出方法を示す図で
ある。
【図18】交通量に関する特徴量の抽出処理フローを示
す図である。
【図19】移動量に関する特徴量の抽出方法を示す図で
ある。
【図20】移動量に関する特徴量の抽出処理フローを示
す図である。
【図21】移動量に関する特徴量の抽出処理フローの他
の例を示す図である。
【図22】移動量に関する特徴量の抽出方法の他の例を
示す図である。
【図23】交通量に関する特徴量を画像データそのもの
からニューラルネットワークで求める場合の一例を示す
図である。
【図24】交通量,移動量を画像データからニューラル
ネットワークを用いて計測し、これを渋滞判定用のニュ
ーラルネットワークで渋滞を計測する場合の構成を示す
図である。
【図25】交通量,移動量に関する画像分布データを渋
滞判定用ニューラルネットワークに直接入力して渋滞を
計測する場合の構成を示す図である。
【図26】明るさ情報をニューラルネットワークに入力
する場合のネットワーク構成を示す図である。
【図27】テレビカメラで撮影する場合の信号機の位置
関係を示す図である。
【図28】信号機情報をニューラルネットワークに入力
する場合のネットワーク構成を示す図である。
【図29】信号機の点灯状態を認識する方法を示す図で
ある。
【図30】信号機の点灯状態を認識する処理フローを示
す図である。
【図31】信号機の点灯状態を認識する他の方法を示す
図である。
【図32】カラーカメラを用いて信号機の点灯状態を認
識する方法を示す図である。
【図33】道路の特徴量を時系列データとしてニューラ
ルネットワークに入力する場合のネットワーク構成を示
す図である。
【図34】渋滞度を時系列データとしてニューラルネッ
トワークに入力して渋滞度を推定する場合のネットワー
ク構成を示す図である。
【図35】ナンバープレートを認識する車番認識部と渋
滞度計測部を設けた車番認識システムの構成を示す図で
ある。
【図36】渋滞計測システムと車番認識システムを伝送
系で接続する場合の構成を示す図である。
【図37】車の流れを計測する交通流計測部と渋滞計測
部を設けた交通流計測システムの構成を示す図である。
【図38】画像処理装置に領域設定手段を設けた構成図
である。
【図39】領域設定を用いてレーン毎に処理する手順を
説明する図である。
【符号の説明】
10…画像処理装置、13…微分回路、14…画像間演
算回路、15…2値化回路、16…面積抽出回路、27
…ニューロコンピュータ、28…ニューラルネットワー
ク、36…ニューロン。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 佐藤 良幸 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内 (72)発明者 菊地 邦行 茨城県日立市大みか町五丁目2番1号 株 式会社日立製作所大みか工場内

Claims (25)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】道路の渋滞度を計測するシステムにおい
    て、道路を俯瞰撮影するテレビカメラと、このテレビカ
    メラの画像を処理して道路の各種特徴量を計測する画像
    処理部と渋滞を判定する渋滞判定処理部を設け、該画像
    処理部は入力画像の交通量に関する特徴量をマクロに求
    める交通量計測手段と、時刻tと時刻t+Δtの入力画
    像から車両の移動量に関する特徴量をマクロに求める移
    動量計測手段とを有し、該交通量計測手段と移動量計測
    手段で求めた道路の交通量に関する特徴量と車両の移動
    量に関する特徴量を該渋滞判定処理部に入力して渋滞度
    を計測することを特徴とする交通渋滞度計測装置。
  2. 【請求項2】請求項1において、該画像処理部に入力画
    像の明るさを計測する路面輝度計測手段を設け、前記画
    像処理部で求めた道路の交通量に関する特徴量と、車両
    の移動量に関する特徴量、及び該路面輝度計測回路で求
    めた明るさを該渋滞判定処理部に入力し、渋滞度を計測
    することを特徴とする交通渋滞度計測装置。
  3. 【請求項3】請求項1において、交通信号制御機あるい
    は交通管制コンピュータから交差点の信号の点灯状態を
    受取る信号機点灯状態入力手段を設け、この入力手段か
    ら得られる点灯状態と前記画像処理部で求めた特徴量を
    前記渋滞判定処理部に入力し、渋滞度を計測することを
    特徴とする交通渋滞度計測装置。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記画像処理部に入力
    画像から信号機の点灯状態を認識する信号機認識回路を
    設け、画像処理部で求めた特徴量と該信号機認識回路で
    認識した信号機の点灯状態を前記渋滞判定処理部に入力
    し、渋滞度を計測することを特徴とする交通渋滞度計測
    装置。
  5. 【請求項5】請求項1において、前記渋滞判定処理部を
    学習手段を有するニューロコンピュータとし、この入力
    層に前記画像処理部で求めた特徴量や信号機の点灯状態
    などを入力し、出力層には渋滞の度合いを出力するニュ
    ーロンを1つ設け、学習時には渋滞度に対する割合であ
    る確信度を教師データとして与え、想起時には出力層ニ
    ューロンの出力値から渋滞度を算出することを特徴とす
    る交通渋滞度計測装置。
  6. 【請求項6】請求項1において、該渋滞判定処理部に推
    論機構を有するファジィコンピュータを用いることを特
    徴とする交通渋滞度計測装置。
  7. 【請求項7】請求項1において、該画像処理部に画像を
    微分する微分回路と濃淡画像の投影分布を求める投影分
    布回路を設け、入力した画像を微分処理し、この画像の
    車線領域の濃度分布を求め、この分布データを交通量に
    関する特徴量として渋滞判定処理部に入力し、更に時刻
    tと時刻t+Δtの画像を入力し、これらの画像で差分
    処理し、この差分画像の車線領域の濃度分布を求め、こ
    の分布データを移動量に関する特徴量として渋滞判定処
    理部に入力し、渋滞度を計測することを特徴とする交通
    渋滞度計測装置。
  8. 【請求項8】請求項1において、渋滞判定処理部をニュ
    ーロコンピュータとし、前記画像処理部で現在の時刻t
    と時刻t−n・Δt(nは自然数)における特徴量をそ
    れぞれ求め、これらの時系列データを該渋滞判定処理部
    に入力し、渋滞度を計測することを特徴とする交通渋滞
    度計測装置。
  9. 【請求項9】請求項1において、ある時間後の渋滞度を
    推定する渋滞度推定部を設け、渋滞判定処理部で求まっ
    た、現在の時刻tと時刻t−n・Δt(nは自然数)に
    おける渋滞度を該渋滞度推定部に入力し、時刻t+n・
    △t′(nは自然数)の渋滞度を推定計測することを特
    徴とする交通渋滞度計測装置。
  10. 【請求項10】請求項1において、前記渋滞判定処理部
    をニューロコンピュータとし、この入力層に前記画像処
    理部で求めた特徴量や信号機の点灯状態などを入力し、
    出力層には渋滞の度合いに対応する数だけのニューロン
    を設け、学習時には各渋滞度に対する割合である確信度
    を教師データとして与え、想起時には出力層ニューロン
    の各出力値の分布から渋滞度を算出することを特徴とす
    る交通渋滞度計測装置。
  11. 【請求項11】道路を俯瞰撮影して道路状況を画像処理
    で計測する各種道路状況計測システムにおいて、該道路
    状況計測システムと前記渋滞度を計測する渋滞度計測シ
    ステムを接続または該道路状況計測システムに渋滞計測
    機能を設け、該道路状況計測システムで計測した結果を
    渋滞計測機能で計測した渋滞度によって制御することを
    特徴とする道路状況計測システム。
  12. 【請求項12】請求項1において、該画像処理部に画像
    を微分する微分回路と濃淡画像の投影分布を求める投影
    分布回路を設け、入力した画像を微分処理し、この画像
    の車線領域の濃度分布を求め、この分布データを出力層
    に交通量の分類数だけ出力ニューロンを設けたニューラ
    ルネットワークに入力し、交通量を学習することで交通
    量の度合いを求め、これを交通量に関する特徴量とする
    交通渋滞度計測装置。
  13. 【請求項13】請求項1において、該画像処理部に画像
    を微分する微分回路と濃淡画像をある所定のしきい値で
    2値画像に変換する2値化回路と2値画像の面積を求め
    る面積計測回路を設け、前記交通量計測手段は入力画像
    を微分処理し、ある所定のしきい値で該微分画像を2値
    化し、この2値の面積を求め、これを交通量に関する特
    徴量とする交通渋滞度計測装置。
  14. 【請求項14】請求項1において、該画像処理部に画像
    を微分する微分回路と濃淡画像をある所定のしきい値で
    2値画像に変換する2値化回路と2値画像のそれぞれの
    幅を求める幅計測回路を設け、前記交通量計測手段は入
    力画像を微分処理し、ある所定のしきい値で該微分画像
    を2値化し、この2値画像の各物体の幅がある所定の値
    を越えている物体の数を計測し、これを交通量に関する
    特徴量とする交通渋滞度計測装置。
  15. 【請求項15】請求項1において、該画像処理部に画像
    を微分する微分回路と濃淡画像の平均濃度,分散などを
    求める特徴抽出回路を設け、前記交通量計測手段は入力
    画像を微分処理し、該微分画像の平均濃度,分散などを
    求め、これを交通量に関する特徴量とする交通渋滞度計
    測装置。
  16. 【請求項16】交通渋滞度計測装置において、前記画像
    処理部の微分回路は車の進行方向に対して垂直方向のエ
    ッジを強調する微分処理を行うことを特徴とする交通渋
    滞度計測装置。
  17. 【請求項17】請求項1において、該画像処理部に濃淡
    画像をある所定のしきい値で2値画像に変換する2値化
    回路と2値画像の面積を求める面積計測回路と2値画像
    の周囲長を求める特徴抽出回路を設け、前記交通量計測
    手段は入力画像をある所定のしきい値で2値化し、該2
    値画像の面積と周囲長から形状係数を求め、これを交通
    量に関する特徴量とする交通渋滞度計測装置。
  18. 【請求項18】請求項1において、前記交通量計測手段
    は画像処理で求めた入力画像に存在する車両の台数や単
    位時間あたりの通過交通量あるいは、単位時間あたりの
    占有率を求め、これを交通量に関する特徴量とする交通
    渋滞度計測装置。
  19. 【請求項19】請求項1において、該画像処理部に2画
    像間の差分演算などを行う画像間演算回路と濃淡画像を
    ある所定のしきい値で2値画像に変換する2値化回路と
    2値画像の面積を求める面積計測回路を設け、前記移動
    量計測手段は時刻tと時刻t+Δtの入力画像で画像間
    の差分をとり、該差分画像をある所定のしきい値で2値
    化したときの面積を求め、これを移動量に関する特徴量
    とする交通渋滞度計測装置。
  20. 【請求項20】請求項1において、該画像処理部に画像
    間の演算を実行する画像間演算回路を設け、時刻tと時
    刻t+Δtの画像を入力し、これらの画像で差分処理
    し、この差分画像の車線領域の濃度分布を求め、この分
    布データをニューラルネットワークに入力し、移動量を
    学習することで移動量を求めることを特徴とする交通渋
    滞度計測装置。
  21. 【請求項21】請求項1において、該画像処理部に2画
    像間の差分演算などを行う画像間演算回路と濃淡画像を
    ある所定のしきい値で2値画像に変換する2値化回路と
    2値画像の面積を求める面積計測回路を設け、前記移動
    量計測手段は時刻tと時刻t+Δtの入力画像で画像間
    の差分をとり、該差分画像をある所定のしきい値で2値
    化し、この2値画像の各物体の進行方向の幅から実距離
    を算出し、この距離の平均値を移動量に関する特徴量と
    する交通渋滞度計測装置。
  22. 【請求項22】請求項1において、該画像処理部に2画
    像間の差分演算などを行う画像間演算回路と濃淡画像の
    平均濃度を求める特徴抽出回路を設け、前記移動量計測
    手段は時刻tと時刻t+Δtの入力画像で画像間の差分
    をとり、該差分画像の平均濃度を求め、これを移動量に
    関する特徴量とする交通渋滞度計測装置。
  23. 【請求項23】請求項1において、該画像処理部に画像
    の投影分布を求める投影分布計測回路を設け、前記移動
    量計測手段は時刻tと時刻t+Δtの入力画像のそれぞ
    れで道路の進行方向に対して垂直方向の投影分布(濃度
    の累積または、2値化したときの画素の累積)を求め、
    この投影分布間のずれ量を求め、この値を移動量に関す
    る特徴量とする交通渋滞度計測装置。
  24. 【請求項24】請求項1において、前記移動量計測手段
    は画像処理で求めた単位時間あたりの平均速度を求め、
    これを移動量に関する特徴量とする交通渋滞度計測装
    置。
  25. 【請求項25】請求項2において、前記路面輝度計測手
    段は入力した画像のうち微分値が小さく、かつ、ある所
    定の明るさよりも暗い部分の平均濃度を求めるようにし
    たことを特徴とする交通渋滞度計測装置。
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