JPH0540844Y2

JPH0540844Y2 -

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Publication number: JPH0540844Y2
Application number: JP12965290U
Authority: JP
Priority date: 1990-11-30
Filing date: 1990-11-30
Publication date: 1993-10-15
Anticipated expiration: 2003-10-15
Also published as: JPH0483131U

Description

【考案の詳細な説明】Ａ産業上の利用分野本考案はエスプレツソコーヒー粉の充填カート
リツジに関する。

Ｂ従来の技術従来のエスプレツソコーヒー抽出機械におい
て、例えば次のようなものがあつた。コーヒー粉
が入れられるカツプ状ホルダの底に抽出孔が開け
られ、側壁に把手が付けられたものが使用され
た。そして、その把手をコーヒーを入れる人が一
方の手で保持し、次に他方の手でホルダの中に袋
状のフイルタを挿入し、その上からスプーンで必
要量のコーヒー粉を入れ、粉の上面をそのスプー
ン等で押さえ付けていた。そして、機械の熱湯シ
ヤワー板の下面に前記ホルダを挿入し、把手を約
90度回すことによつて、ホルダをシヤワー板の直
下に取付けていた。その後にシヤワー板から熱湯
が噴出してホルダの抽出孔からエスプレツソコー
ヒーが抽出されていた。

Ｃ考案が解決しようとする課題ところが、いちいち人手によつてコーヒーがホ
ルダに入れられるので、手間がかかると共に、コ
ーヒー粉の入れる量が一定せず、またコーヒー粉
を圧縮する力も一定していなかつた。従つて、良
好な泡を生じたエスプレツソコーヒーを得ること
は難しかつた。

本考案は前記欠点を除去し、あらかじめ計量さ
れたコーヒー粉の入れられたカートリツジをホル
ダに装填して、常に一定した圧力を与え、良好な
泡状態のコーヒーを得るようにしたエスプレツソ
コーヒー粉の充填カートリツジを提供することを
目的とする。

Ｄ課題を解決するための手段上記課題を解決するため、本考案の構成は次の
とおりとする。即ち、本考案の第１構成は、底壁
に多数の抽出孔を持ち、円筒側壁を持つ容器状本
体と、前記円筒側壁の上面に固着された上下変形
に富む多孔シート状蓋とを含むことである。

第２構成は、底壁に多数の抽出孔を持ち、上に
広くなる段付き円筒側壁を持つ容器状本体と、前
記段の上面に固着された上下変形に富む多孔シー
ト状蓋とを含むことである。

第３構成は、底壁に多数の抽出孔を持ち、該底
に連続する上広円錐状側壁の上端に円筒状側壁が
連続した容器状本体と、多数の抽出孔を持つ水平
円板の周縁から短円筒状の脚部が連続され、該脚
部の外円周面が前記容器状本体の円筒状側壁に上
下摺動自在に嵌合し、前記脚部の下端が前記容器
状本体の円錐状側壁の上端に支持されるようにし
た板状蓋とを含むことである。

第４構成は第１または第２または第３構成に加
え、前記容器状本体の底の上面または下面にシー
ト状フイルタが取付けられたことである。

Ｅ作用カートリツジが収容されたホルダが抽出機械の
シヤワー板の直下に取付けられると、それと同時
に、シヤワー板が蓋を押し下げると共に、その下
方のコーヒー粉を圧縮する。次いで、シヤワー板
より熱湯が噴出する。コーヒー液はホルダ底の孔
から滴下する。

Ｆ実施例以下に本考案の実施態様を図面に示す一実施例
にもとづき説明する。

第１図において、合成樹脂で一体成形された容
器状本体１０は、底壁１１に多数の抽出孔１１ａ
を持ち、それに連続して、上広円錐状側壁１２、
円筒状第１側壁１３、半径方向外向き段１４、第
２側壁１５が一体に連続し、第２側壁１５の上端
に外フランジ１６を持つ。そして、前記段１４の
上面に伸縮性多孔シートたるナイロン編成布から
なる蓋２０がヒートシール（熱融着）手段により
固着される。

以上において使用状態を説明する。

カートリツジＡの本体１０内にあらかじめ計量
されたコーヒー粉が入れられ、蓋２０が本体段１
４の上におかれ、その上から、熱シール装置で圧
着される。このようなカートリツジが多量生産さ
れ、真空包装または不活性ガス包装されている。

コーヒーを飲むときは、このカートリツジＡが
ホルダ内に装填され、熱湯シヤワー板の直下に嵌
合される。即ち、第２図において、抽出機械の熱
湯シヤワー部にカートリツジＡのホルダ１が取り
付けられる状態は次のとおりである。ホルダ１は
カツプ状本体１ａの底に抽出孔１ｂを有し、上端
に外フランジ１ｃを持ち、本体１ａの側壁に把手
１ｄが取り付けられる。止めねじ２ａで機械に固
定された多孔水平円板からなる熱湯シヤワー板２
の外周に円環にシールガスケツト３が設けられ、
このガスケツト３の外周面に嵌合して円筒状ホル
ダ装着環４が機械本体に固定される。そして、環
４の支持フランジ４ａとガスケツト３との間隙内
にホルダ１の外フランジ１ｃが保持される。

そして、カートリツジＡばホルダ１内に入れら
れ、カートリツジの外フランジ１６がホルダ外フ
ランジ１ｃの上面に支持される。この状態で把手
１ｄを約90度回すと、ホルダ１が上昇してガスケ
ツト３に押圧され密着する。これと同時に、シヤ
ワー板２の止めねじ２ａが、蓋２０を伸張させな
がら押し下げると共に、その下方のコーヒー粉を
圧縮する。次いで、シヤワー板２より熱湯が噴出
する。このようにして常に一定した圧縮力が得ら
れることにより、良好な泡状態のエスプレツソコ
ーヒーが抽出される。

第３図は他の実施例を示し、前記シート状蓋２
０に代えて、板状蓋３０が用いられたものであ
る。蓋３０は合成樹脂より一体成形されてなり、
基本的に多孔水平円板部３１と脚部３３とよりな
る。即ち、多数の抽出孔３１ａを持つ水平円板３
１の周縁から、短円筒状で下方に薄くなつた脚部
３３が連続され、該脚部の外円周面が前記容器状
本体の円筒状側壁１３に上下摺動自在に嵌合し、
前記脚部３３の下端が前記容器状本体１０の円錐
状側壁１２の上端に支持される。なお、前記止め
ねじ２ａが納まる有底円筒部３２が円板部３１の
中央に設けられる。

この第３図の実施例のものでは、蓋３０がシヤ
ワー板２で押し下げられると、脚部３３の下部が
徐々に縮径して、本体円錐状側壁１２内面に進入
すると共に、円板部３１が下降する。これによつ
て、コーヒー粉は平板部３１によつて水平面内に
おいて均一に圧縮される。脚部３３の高さによつ
て、圧縮力が一定値に定まる。

ここで、前記本体底の抽出孔１１ａは下広角錐
状であり、下広となつているので、孔内にコーヒ
ー粉が詰まつてコーヒー抽出に支障を来すことが
防がれる。また、角錐状のほか、円錐状などでも
よい。次に第３図の蓋平板部の孔３１ａも下広角
錐状である。下広のために熱湯の噴出範囲が下広
錐状に広がるので、熱湯散布範囲が水平面内で均
一となる。形状は円錐状などでもよい。

また、第１図仮想線示のように、底１１の上面
または下面に紙、不織布などのシート状フイルタ
５を取付ければ、コーヒー粉の微粒がコーヒー液
中に混入することが防がれる。

第１図で、段部１４、第２円筒部１５があるの
は、シヤワー板２の進入を許すためであり、必ず
しもこれらを設ける必要なく、また、外フランジ
１６を除き、他の手段でホルダ１を機械に取付け
てもよい。

ここで、前記シート状蓋２０の伸縮性のある素
材構造として、編成布、網体などが用いられる。
また、非伸縮性のものも適用される。例えば第４
図示のごとく、不織布が、浅い球面状部の周囲に
円環フランジを持つ皿状にあらかじめ成形され、
このフランジが本体１０に融着される。この場合
は、球面状部が上から押されると、下方に対称的
に塑性変形する（仮想線示）。そのほか、ポリプ
ロピレン、ポリカーボネイトなどの合成樹脂フイ
ルムや網体なども適用される。前記は非伸縮性で
自己形状保持性があるが、自己形状保持性のない
ものも適用出来る。

本考案は前記した実施例や実施態様に限定され
ず、実用新案登録請求の精神および範囲を逸脱せ
ずに種々の変形を含む。

Ｇ考案の効果本考案の構成により、コーヒーを入れる人の手
間が省け、しかもコーヒーを入れる量が一定し
て、コーヒー粉に対する圧縮力が一定しているの
で、常に良好な泡状態のエスプレツソコーヒーを
得ることができることとなつた。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一実施例を示す縦断面図、第
２図は使用状態を示す縦断面図、第３図、第４図
は他の実施例を示す縦断面図である。１……ホルダ、１ａ……本体、１ｂ……抽出
孔、１ｃ……外フランジ、１ｄ……把手、２……
熱湯シヤワー板、２ａ……止めねじ、３……ガス
ケツト、４……ホルダ装着環、４ａ……支持フラ
ンジ、Ａ……カートリツジ、１０……本体、１１
……底壁、１１ａ……抽出孔、１２……円錐状側
壁、１３……円筒状第１側壁、１４……半径方向
外向き段、１５……円筒状第２側壁、１６……外
フランジ、２０……シート状蓋、３０……板状
蓋、３１……平板部、３１ａ……孔、３２……有
底円筒部、３３……脚部。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】 (1) 底壁に多数の抽出孔を持ち、円筒側壁を持つ
容器状本体と、前記円筒側壁の上面に固着され
た上下変形に富む多孔シート状蓋とを含むこと
を特徴とするエスプレツソコーヒー粉の充填カ
ートリツジ。 (2) 底壁に多数の抽出孔を持ち、上に広くなる段
付き円筒側壁を持つ容器状本体と、前記段の上
面に固着された上下変形に富む多孔シート状蓋
とを含むことを特徴とするエスプレツソコーヒ
ー粉の充填カートリツジ。 (3) 底壁に多数の抽出孔を持ち、該底に連続する
上広円錐状側壁の上端に円筒状側壁が連続した
容器状本体と、多数の抽出孔を持つ水平円板の
周縁から短円筒状の脚部が連続され、該脚部の
外円周面が前記容器状本体の円筒状側壁に上下
摺動自在に嵌合し、前記脚部の下端が前記容器
状本体の円錐状側壁の上端に支持されるように
した板状蓋とを含むことを特徴とするエスプレ
ツソコーヒー粉の充填カートリツジ。 (4) 前記容器状本体の底の上面または下面にシー
ト状フイルタが取付けられたことを特徴とする
請求項１または２または３記載のエスプレツソ
コーヒー粉の充填カートリツジ。