JPH0540826U - 非円形歯車式流量計 - Google Patents

非円形歯車式流量計

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JPH0540826U
JPH0540826U JP10028391U JP10028391U JPH0540826U JP H0540826 U JPH0540826 U JP H0540826U JP 10028391 U JP10028391 U JP 10028391U JP 10028391 U JP10028391 U JP 10028391U JP H0540826 U JPH0540826 U JP H0540826U
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JP
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circular
working chamber
magnets
circular gear
gear
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Application number
JP10028391U
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English (en)
Inventor
厚 梨本
Original Assignee
株式会社三ツ葉電機製作所
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 非円形歯車のスラスト方向におけるクリアラ
ンスを一定の状態に維持する。 【構成】 一対の非円形歯車7、7のうち一方の歯車7
に複数の反射面部と非反射面部とが周方向に配設された
反射板22が装着され、作動室2の外部に発光素子19
と受光素子20が反射板22を臨むように設けられてお
り、非円形歯車7の回転に伴う受光素子20のパルス信
号を検出することによって流量を計測する非円形歯車式
流量計において、両非円形歯車7、7の軸方向両端面に
上側磁石27、28および下側磁石35、36がそれぞ
れ配設され、作動室壁面に上側磁石27、28および下
側磁石35、36と互いに反発する上側磁石31、32
および下側磁石39、40がそれぞれ配設されている。 【効果】 各磁石の反発力によって非円形歯車7、7の
スラスト方向におけるクリアランスが一定に維持され
る。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、非円形歯車式流量計に関し、特に、非円形歯車の軸受構造について の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、回転を光学的に計測する非円形歯車式流量計は、ギヤハウジング内に 噛合された一対の非円形歯車の少なくとも一方の端面に、反射面部を有する反射 板が回転軸に同心円的に配設されている。また、ケースに発光素子と受光素子と が設けられている。そして、流体の流れによって回転される非円形歯車の回転数 を、反射面部で反射される光を受光素子において検出することによって測定し、 もって、その回転数に比例する流量を計測するように構成されている。
【0003】 このような非円形歯車式流量計においては、ラジアルおよびスラスト方向から の洩れ損失と、軸および軸受とスラスト接触面とで発生するフリクション損失と が計測特性に影響する。
【0004】 このため、従来の非円形歯車式流量計においては、液体の洩れ損失を少なくす るために、ラジアルおよびスラスト方向におけるクリアランスは液体による潤滑 膜が形成される大きさと、加工精度を考慮して、数10μm程度になるように小 さく抑えられている。
【0005】 すなわち、スラスト方向におけるクリアランスと流体の洩れ量との関係は、洩 れ量がクリアランスの3乗に比例する式で表される。このため、スラスト方向に おけるクリアランスが数10μm程度になるように小さく設定されている。
【0006】 また、流体の洩れ量はスラスト方向におけるクリアランスが両方の非円形歯車 同士で共に等しいときが最小であることが知られている。このため、従来の非円 形歯車式流量計においては、両方の非円形歯車の軸方向両端面におけるクリアラ ンスが共に等しくなるように構成されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、従来の非円形歯車式流量計においては、一方の非円形歯車の一 端面には反射板が装着されていることにより、両方の非円形歯車同士の軸方向両 端部における流路の形状が異なるため、非円形歯車の頂部側の流体圧力が高く、 底部側の流体圧力が低くなり、非円形歯車が底部側に押圧されてスラスト方向に おけるクリアランスが相異なってしまうことが本考案者により究明された。この 現象は、例えば、水やアルコール等の液体を測定する場合に顕著になる。
【0008】 本考案の目的は、スラスト方向のクリアランスを一定の状態に維持することが できる非円形歯車式流量計を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本考案に係る非円形歯車式流量計は、作動室に装着されて互いに噛合されてい る一対の非円形歯車の少なくとも一方における軸方向一端面に、複数の反射面部 と非反射面部とが周方向に交互に配設されているとともに、作動室の外部に発光 素子および受光素子が前記反射板の反射面部および非反射面部に臨むように設け られており、非円形歯車の回転に伴う受光素子のパルス信号を検出することによ って流量を計測するように構成されている非円形歯車式流量計において、 前記各非円形歯車の軸方向両端面に磁石がそれぞれ配設されており、前記作動 室内面のこれら磁石と相対向する各位置に非円形歯車側のこれら磁石に反発する 磁石がそれぞれ配設されていることを特徴とする。
【0010】
【作用】
前記した手段によれば、非円形歯車における頂部側の流体圧力と、底部側の流 体圧力とが異なっても、スラスト方向におけるクリアランスを常に一定の状態に 維持することができる。このため、両方の非円形歯車のスラスト方向における初 期クリアランスを共に等しく設定した場合は、各クリアランスを常に等しいかつ 一定の状態に維持することができる。また、各非円形歯車のスラスト面が作動室 内面接触することが無いので、フリクションロスを少なくすることができる。
【0011】
【実施例】
図1は本考案の一実施例である非円形歯車式流量計を示す縦断面図、図2は図 1のII−II線に沿う平面断面図である。
【0012】 本実施例において、非円形歯車式流量計は、ステンレス鋼またはアルミ材が用 いられて略直方体に形成されているギヤハウジング1を備えており、このギヤハ ウジング1には作動室2が、ギヤハウジング1の一端面(以下、上面とする。) において開口されるとともに、平面形状が2組の大小口径の半円形を十字形に配 して成る柱形状の空所に形成されている。また、ギヤハウジング1には入口通路 3および出口通路4が互いに180度方向(以下、前後方向とする。)にそれぞ れ配されて、作動室2の両小径室にそれぞれ連通するように開設されており、ギ ヤハウジング1の前面および後面にはインレットパイプ5およびアウトレットパ イプ6が、入口通路3および出口通路4にそれぞれ流体的に接続するように突設 されている。
【0013】 作動室2には非円形歯車7が一対、互いに噛合されて配設されており、両非円 形歯車7、7はギヤハウジング1に互いに並行に立設された各支軸8に回転自在 に支承されている。非円形歯車7はカーボンまたは樹脂(例えば、ポリフェニレ ンサルファイド樹脂等)が用いられて成形されている。
【0014】 一方の非円形歯車7の上面には円形の穴9が、支軸8と同心的に配されて一定 の深さに没設されており、この穴9の内周面には、位置決め凹部9aが一対、非 円形歯車7の長軸に対応する位置にそれぞれ配されて没設されている。この穴9 内には反射板22が嵌め込まれて装着されており、反射板22は、その外周の所 定位置にそれぞれ配されて突設された位置決め凸部22aが穴側の凹部9aに嵌 入されることにより、非円形歯車7に対して所定の関係を確保されている。
【0015】 ギヤハウジング1の上面には円形の環状溝10が作動室2の開口を取り囲むよ うに配されて没設されており、この環状溝10には円形のOリング11が収納さ れている。ギヤハウジング1にはケース12がOリング11を挟んで重ね合わさ れており、ケース12はアルミニウムが用いられてギヤハウジング1と略同一の 平面形状に形成されている。ギヤハウジング1とケース12とは、その四隅に配 されたボルト13によって一体的に締結されている。
【0016】 ケース12の底壁には凹所14が、一方の非円形歯車7における反射板22の 周辺部に対向する位置に配されて下向きに没設されており、凹所14内には小円 形の板状に形成された透明部材15が嵌合されているとともに、接着剤等(図示 せず)が用いられて固着されている。ケース12の底壁には一対の透孔17、1 8が透明部材15に対向する位置に配されて、両者の延長線が反射板22の表面 で略交差するようにそれぞれ傾斜されて開設されている。
【0017】 一方の透孔17の上部には発光素子19が反射板22の一部を投光するように 配されて挿入されており、他方の透孔18の上部には受光素子20が反射板22 からの反射光を受光するように配されて挿入されている。そして、発光素子19 および受光素子20は入出力装置21に接続されており、ケース12内には計測 に必要な電子部品ないしは電子機器(図示せず)が組み込まれている。
【0018】 本実施例において、両非円形歯車7、7の上面には、円形リング形状の保持穴 25、26が同心円に配されて一定幅一定深さにそれぞれ没設されており、両保 持穴25、26内には同一形状の磁石(歯車上側磁石という。)27、28がそ れぞれ収容されている。そして、これら磁石27、28と相対向するケース12 の壁面には、前記保持穴25、26と同形状の保持穴29、30がそれぞれ相対 向するようにそれぞれ没設されており、これら保持穴29、30内には同一形状 の磁石(以下、作動室上側磁石という。)31、32がそれぞれ収容されている 。そして、一方の歯車側上磁石27と、これに対向する作動室上側磁石31とは 互いに反発する極性になるように構成されており、他方の歯車上側磁石28と、 これに対向する作動室上側磁石32とは互いに反発する極性になるように構成さ れている。
【0019】 同様に、両非円形歯車7、7の下面には、保持穴33、34がそれぞれ没設さ れており、両保持穴33、34内には磁石(以下、歯車下側磁石という。)35 、36がそれぞれ収容されている。また、これら磁石35、36と相対向する作 動室2の底壁面には保持穴37、38がそれぞれ没設されており、各保持穴37 、38には磁石(以下、作動室下側磁石という。)39、40がそれぞれ収容さ れている。そして、一方の歯車下側磁石35と、これに対向する作動室下側磁石 39とは互いに反発する極性になるように構成され、他方の歯車下側磁石36と 、これに対向する作動室下側磁石40とは互いに反発する極性になるように構成 されている。
【0020】 次に作用を説明する。 作動流体としての被流量測定液体がインレットパイプ5から入口流路3を経て 作動室2に導入されると、液体は作動室2で仕事をした後、出口流路4を通って アウトレットパイプ6から導出されて行く。液体が作動室2を通過するとき、互 いに噛合して作動室2を仕切っている一対の非円形歯車7、7はその流れにより 、図2中、破線矢印で示されている方向に回転される。
【0021】 一方、発光素子19からの光は透明部材15を透過して非円形歯車7の端面に 照射し反射する。反射光は透明部材15を透過して受光素子20に受光される。 このとき、反射面部と非反射面部とでは、反射率に大きな差があるため、受光素 子20の出力に基づいて非円形歯車7の回転角度を測定することができる。そし て、非円形歯車7の回転角度はこれを回転させている液体の流量と比例するため 、回転角度を測定することにより流量を実質的に計測されることになる。
【0022】 ところで、本実施例において、作動室2内に作動流体が導入されると、非円形 歯車7の軸方向両端面に接する空間でそれぞれ乱流が発生し、この乱流によって 各非円形歯車7の頂部側と底部側とに圧力差が生じる。しかし、両非円形歯車7 、7の磁石27、28、35、36と、作動室壁面側の磁石31、32、39、 40とが互いに反発した状態で、両非円形歯車7、7が回転するため、この反発 力によって、両非円形歯車7、7のスラスト方向におけるクリアランスは、両者 で等しく、かつ、一定の状態に維持されることになる。
【0023】 そして、作動室2の上部側におけるケース12と非円形歯車7との間のクリア ランスと、作動室2の底部側におけるギヤハウジング1と非円形歯車7との間の クリアランスとが、互いに可及的に同一になるように設定されていると、この両 者空間内の乱流は、両非円形歯車7、7の軸方向両側において互いに略同一の状 態を示すことになる。したがって、両非円形歯車7、7に対する流体圧力バラン スが軸方向両側においてそれぞれ維持されるために、両非円形歯車7、7は作動 室2の底部側に押されることがなく、両非円形歯車7、7と作動室2の底部との 摺動摩耗がそれぞれ防止されることになる。
【0024】 なお、本考案は前記実施例に限定されるものでなく、その要旨を逸脱しない範 囲において、種々の変更可能であることはいうまでもない。
【0025】 例えば、反射板を両方の非円形歯車にそれぞれ配設することにより、逆流を検 出し得るように構成することができる。
【0026】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案によれば、非円形歯車側の磁石と作動室壁面側の 磁石とが互いに反発するように構成したため、非円形歯車のスラスト方向におけ るクリアランスを一定に保つことができ、非円形歯車と作動室底部との摺動摩擦 を防止してフリクションロスを低減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例である非円形歯車式流量計を
示す縦断面図である。
【図2】図1のII−II線に沿う平面断面図である。
【符号の説明】
1…ギヤハウジング、2…作動室、3…入口通路、4…
出口通路、5…インレットパイプ、6…アウトレットパ
イプ、7…非円形歯車、8…支軸、9…穴、10…環状
溝、11…Oリング、12…ケース、13…ボルト、1
4…凹所、15…透明部材、17、18…透孔、19…
発光素子、20…受光素子、21…入出力装置、22…
反射板、25、26…保持穴、27、28…歯車上側磁
石、29、30…保持穴、31、32…作動室上側磁
石、33、34…保持穴、35、36…歯車下側磁石、
37、38…保持穴、39、40…作動室下側磁石。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 作動室に装着されて互いに噛合されてい
    る一対の非円形歯車の少なくとも一方における軸方向一
    端面に、複数の反射面部と非反射面部とが周方向に交互
    に配設されているとともに、作動室の外部に発光素子お
    よび受光素子が前記反射板の反射面部および非反射面部
    に臨むように設けられており、非円形歯車の回転に伴う
    受光素子のパルス信号を検出することによって流量を計
    測するように構成されている非円形歯車式流量計におい
    て、 前記各非円形歯車の軸方向両端面に磁石がそれぞれ配設
    されており、前記作動室内面のこれら磁石と相対向する
    各位置に非円形歯車側のこれら磁石に反発する磁石がそ
    れぞれ配設されていることを特徴とする非円形歯車式流
    量計。
JP10028391U 1991-11-08 1991-11-08 非円形歯車式流量計 Pending JPH0540826U (ja)

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