JPH0540075A - 光パルス試験器 - Google Patents
光パルス試験器Info
- Publication number
- JPH0540075A JPH0540075A JP3196491A JP19649191A JPH0540075A JP H0540075 A JPH0540075 A JP H0540075A JP 3196491 A JP3196491 A JP 3196491A JP 19649191 A JP19649191 A JP 19649191A JP H0540075 A JPH0540075 A JP H0540075A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- signal light
- light
- optical
- optical fiber
- test
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Granted
Links
Classifications
-
- Y—GENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/10—Energy storage using batteries
Landscapes
- Testing Of Optical Devices Or Fibers (AREA)
Abstract
器において、後方散乱波形上のフェージングノイズが小
さい光パルス試験器を提供すること。 【構成】 温度制御部22により半導体レ−ザ21の温
度を変化させ、光周波数が変化する試験信号光a及びロ
−カル信号光bを発生する。この試験信号光aをパルス
化すると共に偏波状態を変化させて被試験光ファイバ5
に入射し、この被試験光ファイバ5からの反射光及び後
方散乱光cとロ−カル信号光bと合分岐器6により合波
してビ−ト信号光dを生成する。このビ−ト信号光dを
受光器7で電気信号に変換し、加算処理した後、後方散
乱波形をCRT11に表示する。 【効果】 後方散乱波形上のフェ−ジングノイズが低減
され、被試験光ファイバ5の途中に接続箇所や損失の変
化する箇所があれば、後方散乱波形上で段差として判別
できるようになる。
Description
特に、光信号の伝送媒体である光ファイバ及び光ファイ
バ線路の光損失等の特性を試験する光パルス試験器に関
するものである。
ステムを実現するためには、高信頼で経済的な光ファイ
バ線路を構築することが重要であり、そのために光ファ
イバ線路の特性を、高信頼な試験器で短時間で遠距離ま
で測定、試験する必要がある。光パルス試験器(以下、
OTDR (Optical TimeDomain Reflectometer)と称す
る)は、被試験光ファイバに光パルスを送出し、光ファ
イバからの反射光や後方散乱光を受信し、これを解析し
て光損失等の特性をCRT等に表示する装置であり、光
ファイバの片端からの光の入出力により試験できること
から非常に有用な道具とされている。そのため、従来か
らOTDRの測定可能距離(これをダイナミックレンジ
と言う)を拡大する研究開発がなされてきた。
被試験光ファイバへの送出パルス強度を大きくすること
と、後方散乱光等の受信感度を向上する方法が取られ
る。受信感度を向上する一方法として、ヘテロダインも
しくはホモダイン受信と言ったコヒ−レント検波技術を
適用することが検討されている。
DRについて図2をもとに説明する。図2では試験信号
光とロ−カル信号光の発生を同一光源により行ってい
る。図において、1は狭線幅スペクトルの光を発生する
光源部、2は光源部1からの出射光を試験信号光aとロ
−カル信号光bとに分岐する第1の合分岐器、3は分岐
した試験信号光aを一定の周期でパルス化すると共に、
光周波数変調する第1の音響光学スイッチ(以下、AO
スイッチと称する)、4はパルス化した試験信号光aを
被試験光ファイバ5に入射すると共に被試験光ファイバ
5からの反射光及び後方散乱光cを試験器に導く第2の
合分岐器もしくは第2のAOスイッチである。
後方散乱光cと前記ロ−カル信号光bとを合波する第3
の合分岐器、7は合波された反射光及び後方散乱光cと
ロ−カル信号光bとのビ−ト信号光dを光−電気変換す
る受光器、8は受光器7から出力された電気信号をA/
D変換さらに自乗変換する信号変換器、9は自乗変換し
た一定周期の信号をSN比改善のために加算する加算処
理器、10は加算処理した信号を対数変換する対数変換
器、11は反射光及び後方散乱光cのそれぞれの強度の
長手方向分布を表示するCRT、12は試験信号光aを
一定周期でパルス化したり加算処理するためのタイミン
グ発生器である。8〜11によって電気信号処理系13
が構成されている。
TDRは、微弱な反射光及び後方散乱光cに対して比較
的大きな強度のロ−カル信号光bを合波したビ−ト信号
光dを受信検波するものである。ビート信号光dの強度
Adは、反射光及び後方散乱光cの強度をAc、ローカ
ル信号光bの強度をAbとすると、これらの積の平方根
(Ac・Ab)1/2 に比例する。従って、ローカル信号
光強度Abを比較的大きくすることによって、より微弱
な反射光及び後方散乱光cまで受信できることになり、
OTDRとしてのダイナミックレンジを拡大することが
できる。
コヒーレント検波を行なうには、数KHzといった狭線
幅スペクトルの光を発生する光源部1が不可欠であり、
これを実現するために分布帰還型半導体レーザ(以下、
DFBーLDと称する)14等の出力端に長さ1km程
度のシングルモ−ド光ファイバ15を融着接続し、光フ
ァイバ15からの後方散乱光を利用して狭線幅化するこ
となどが行なわれている。
た従来の光パルス試験器(OTDR)では、コヒーレン
ト検波技術を用いることによってダイナミックレンジは
拡大できるが、狭線幅スペクトルの光源部1を用いるた
めに、後方散乱波形上にフェージングノイズと称される
ノイズを生じる欠点がある。
波依存性が被試験光ファイバ5の長手方向で違うこと
と、光源部1のコヒーレンシの良さに起因してファイバ
中の光パルス幅相当の微小区間からの散乱光が干渉する
ことにある。
観測した後方散乱波形例を示す。図3は、10km長の
被試験光ファイバ5に、波長1.55μm、パルス幅1
μs、パルス周期1ms、ピーク強度ー10dBmの光
パルスを入射したときの後方散乱波形である。
数は3.9×105 回行なっている。波形は、フェージ
ングノイズがなければ、ほぼ一直線になるべきである
が、フェージングノイズのために±0.2dB程度の揺
らぎが見られる。このようなノイズは、被試験光ファイ
バ5の途中に接続箇所や損失の変化する箇所があって、
本来、後方散乱波形上に段差が見られるべき場合に、段
差を判別できなくする恐れがある。本来の段差が0.1
dB程度であれば、段差は全く判別できない結果とな
る。従って、コヒーレント検波OTDR波形上のフェー
ジングノイズは、高信頼な光線路を構築する場合の道具
として使う上で好ましくない。
ーレント検波方式を用いる光パルス試験器(OTDR)
において、後方散乱波形上のフェージングノイズが小さ
い光パルス試験器を提供することにある。
成するために、試験信号光及びロ−カル信号光の信号光
発生手段と、前記試験信号光をパルス化して所定周期ご
とに被試験光ファイバに繰り返し送出する光パルス生成
手段と、前記被試験光ファイバから繰り返し戻ってくる
反射光及び後方散乱光を受光し、前記ロ−カル信号光と
合波してビ−ト信号光を生成する光合波手段と、該ビ−
ト信号光を電気信号に変換する光電気変換手段と、該電
気信号を加算処理する加算処理手段と、該加算処理の結
果に基づいて前記反射光及び後方散乱光の波形を表示す
る表示手段とを備えた光パルス試験器において、前記試
験信号光及びロ−カル信号光の光周波数を、前記光パル
スの所定周期毎に変化させる光周波数可変手段と、前記
試験信号光もしくは前記ロ−カル信号光の偏波状態を、
前記光パルスの所定周期毎に変化させる偏波状態制御手
段とを設けた光パルス試験器を提案する。
信号光及びロ−カル信号光が発生され、該試験信号光は
光パルス生成手段によってパルス化され所定周期毎に被
試験光ファイバに繰り返し送出される。前記試験信号光
及びロ−カル信号光の光周波数は、光周波数可変手段に
よって前記光パルスの一周期毎或いは複数周期毎に変化
される。さらに、偏波状態制御手段によって、前記試験
信号光もしくは前記ロ−カル信号光の偏波状態が、前記
光パルスの一周期毎或いは複数周期毎に変化される。ま
た、前記被試験光ファイバから繰り返し戻ってくる反射
光及び後方散乱光は、光合波手段によって受光されると
共に前記ロ−カル信号光と合波されてビ−ト信号光とさ
れる。ここで、例えば前記光周波数可変手段によって前
記試験信号光及びロ−カル信号光の光周波数が僅かづつ
変化されると、前記反射光、後方散乱光及び前記ビ−ト
信号光の干渉特性等は前記光パルスの所定周期毎に異な
るものになる。さらに、前記偏波状態制御手段によって
前記試験信光もしくは前記ロ−カル信号光の偏波状態が
僅かずつ変化されると、前記反射光、後方散乱光及びビ
−ト信号光の偏波特性は前記光パルスの所定周期毎に異
なるものになる。これらのビ−ト信号光は光電気変換手
段によって電気信号に変換される。さらに、この干渉特
性及び偏波特性が僅かずつ異なるビ−ト信号は、加算処
理手段によって加算処理されて後方散乱光上の干渉によ
るノイズ及び偏波依存性によるノイズ成分が平均化さ
れ、該加算処理の結果に基づいて、表示手段によって前
記反射光及び後方散乱光の波形が表示される。
発する光源の光周波数、及び試験信号光もしくはロ−カ
ル信号光の偏波状態を、繰り返し送出している光パルス
の少なくとも1パルス毎に僅かに変化させることによっ
て、後方散乱波形上のフェージングノイズを低減しよう
とするものである。但し、光源からの光出力をほぼ一定
に保たなければならない。
光周波数を変える方法としては、DFBーLDの温度を
変える方法が知られている。例えば、ペルチェ素子上に
マウントした1.5μm帯のDFBーLDを用いて、L
D駆動電流を一定にし、LD温度を15℃から28℃の
間で変化させた結果、光出力は±0.5dB以下とほと
んど変動無く、光周波数を±70GHz変化させること
ができた。
複数の電極に流す電流を制御することによって、光出力
をほぼ一定に保ちながら光周波数を変えることが可能で
ある。例えば、1.5μm帯の2電極DFBーLDを用
いて、それぞれの電極に流す電流を変化させたところ、
光出力は±0.5dB以下とほとんど変動無く、光周波
数を±30GHz変化させることができた。
バに入射する光パルスの波長即ち光周波数を、少なくと
も1パルス毎に僅かに変化させると共に、試験信号光も
しくはロ−カル信号光の偏波状態を少なくとも1パルス
毎に僅かに変化させる。その結果、被試験光ファイバか
ら戻ってくる後方散乱光、及び後方散乱光とロ−カル信
号光とを合波して得られるビート信号光は、少なくとも
1パルス毎に僅かずつ干渉特性及び偏波特性が異なる。
この僅かずつ異なるビート信号光を検出して電気信号処
理系で加算処理すると、被試験光ファイバからの後方散
乱光上の干渉によるノイズ及び偏波依存性によるノイズ
成分が平均化されるので、後方散乱波形上のフェージン
グノイズを低減できる。
明する。図1は本発明の第1の実施例を示す構成図であ
る。図において、前述した従来例と同一構成部分は同一
符号をもって表し、その説明を省略する。21は温度制
御可能なDFBーLD等の半導体レ−ザ、22はペルチ
ェ素子等により構成され、半導体レ−ザ21の温度を制
御する温度制御部であり、これらは狭線幅化用シングル
モード光ファイバ15と合わせて光周波数可変な光源部
23をなす。24は偏波状態制御器で、例えば(1/
4)波長板と(1/2)波長板の2個の位相板が直列接
続された回転位相板方式のもの、或いは2つのファイバ
型ファラデ−回転子がファイバコイルを介して直列接続
されたファラデ−回転子方式のもの等が用いられる。2
5はCPU等からなる主制御部で、温度制御部22、偏
波状態制御器24及びタイミング発生器12の動作を制
御する。光源部23は、従来例における光源部1に代え
て用いられる。また、偏波状態制御器24は、AOスイ
ッチ3と合分岐器4との間に介在される。
実施例のコヒーレント検波OTDRの動作について説明
する。温度制御可能な半導体レ−ザ21は、温度制御部
22からの制御により前述したように周辺の温度が制御
され、その結果、光出力はほぼ一定に保たれながら光周
波数が変化される。さらに、半導体レ−ザ21から出射
されたレ−ザ光のスペクトル線幅は狭線幅化用光ファイ
バ15によって、コヒ−レント検波を行うために十分な
線幅に狭くされる。
の出射光は第1の合分岐器2により試験信号光aとロー
カル信号光bとに分岐される。分岐された試験信号光a
はAOスイッチ3で一定の周期でパルス化されると共に
光周波数変調され、さらに偏波状態制御器24によりそ
の偏波状態が制御され、第2の合分岐器4を介して被試
験光ファイバ5に入射される。被試験光ファイバ5から
の反射光及び後方散乱光cは第2の合分岐器4を介して
第3の合分岐器6に導かれる。この第3の合分岐器6に
はローカル信号光bも導かれ、反射光及び後方散乱光c
とロ−カル信号光bとが合波され、ビ−ト信号光dが生
成される。
ト信号光dは、ダブルバランス型PIN−FET等の受
光器7で光/電気変換される。受光器7によって光/電
気変換されたビート信号は、信号変換器8でA/D変換
されると共に自乗変換され、加算処理器9でSN改善の
ために加算される。さらにこの後、対数変換器10で対
数変換され、CRT11に信号の時間的変化,即ち長手
方向の分布として表示される。タイミング発生器12
は、試験信号光aをパルス化するための信号をAOスイ
ッチ3の駆動部に供給すると共に加算処理器9へ加算処
理タイミング信号を供給する。
態制御器24及びタイミング発生器12の動作制御を行
ない、その結果、被試験光ファイバ5に送出する光パル
スのタイミングに応じて試験信号光a及びロ−カル信号
光bの光周波数を変化させると共に、試験信号光aの偏
波状態の制御を行なうものである。これら光周波数及び
偏波状態の制御は、光周波数及び偏波状態を、例えば光
パルスの送出前に変化させて光パルスを送出した後、次
の光パルス送出前までの間は一定に保ったり、或いは光
パルスの送出タイミングに関係なく時間に対応して直線
的に変化させるように行う。
TDRを用いた実験結果に基づいて本発明の効果につい
て説明する。この実験では、回転位相板方式の偏波状態
制御器24を用いた。また、被試験光ファイバ5の長さ
は10km、被試験光ファイバ5に送出する光パルス
は、波長1.55μm、パルス幅1μs、パルス周期1
ms、ピーク強度−10dBmであり、図2に示す従来
例と同じである。さらに、長さ1kmの狭線幅化用シン
グルモ−ド光ファイバ15によってスペクトル線幅は3
KHz以下とされると共に、第3の合分岐器6に入力さ
れるローカル信号光bの強度はほぼ0dBmであり、従
来例の場合と同じに設定されている。また、後方散乱波
形のSN改善のための加算回数は従来例と同様に3.9
×105 回行なった。従って、加算時間は390秒であ
る。
た後方散乱波形を示す。それぞれの図において、横軸は
被試験光ファイバ5の長さを表し、縦軸は後方散乱光c
の強度を表している。
定に保ち、3.9×105 回の加算の間、光周波数を変
化させたときの後方散乱波形を示す図である。ここで、
光周波数変化は、光パルス送出タイミングに関係なく時
間に対応してほぼ直線的に±70GHzの間を往復さ
せ、一往復時間を65秒とした。図3に示す従来例の実
験結果に比べてフェ−ジングノイズが小さくなっている
ことが分かる。
号光bの光周波数を一定に保ち、3.9×105 回の加
算の間、0.65×105 回の加算回数毎に試験信号光
aの偏波状態を変えたときの後方散乱波形を示す図であ
る。これもまた、図3に示す従来例の実験結果に比べて
フェ−ジングノイズが小さくなっていることが分かる。
図4(c) は、試験信号光a及びロ−カル信号光bの光
周波数変化させると共に、試験信号光aの偏波状態を変
化させたときの後方散乱波形を示す図である。ここで
は、光周波数変化は、光パルス送出タイミングに関係な
く時間に対応してほぼ直線的に±70GHzの間を往復
させ、一往復時間を65秒とし、3.9×105 回の加
算の間、0.65×105 回の加算回数毎に試験信号光
aの偏波状態を変化させた。図3に示す従来例の実験結
果に比べてフェ−ジングノイズは0.05dB以下と非
常に小さくなっており、波形がほぼ一直線になっている
ことが分かる。また、光周波数だけを変化させた図4
(a) 及び偏波状態だけを変化させた図4(b) の後方散乱
波形よりもさらにフェ−ジングノイズは小さくなってお
り、本発明の有効性が確認できた。
る光パルスの光周波数を、少なくとも1パルス毎に僅か
に変化させると共に、試験信号光aの偏波状態を少なく
とも1パルス毎に僅かに変化させると、被試験光ファイ
バ5から戻ってくる後方散乱光c、及び後方散乱光cと
ロ−カル信号光bとを合波して得られるビート信号光d
は、少なくとも1パルス毎に僅かずつ干渉特性及び偏波
特性が異なる。この僅かずつ異なるビート信号光dを検
出して電気信号処理系で加算処理すると、被試験光ファ
イバ5からの後方散乱光上の干渉によるノイズ及び偏波
依存性によるノイズが平均化されるので、後方散乱波形
上のフェージングノイズを低減することができる。
いて説明する。図5は第2の実施例を示す構成図であ
る。図において、前述した第1の実施例と同一構成部分
は同一符号をもって表し、その説明を省略する。31は
複数の電極を有する半導体レーザで、例えば2電極を有
するDFBーLD、32は半導体レ−ザ31の複数の電
極に対応した駆動電流制御部、33は主制御部で、駆動
電流制御部32、偏波状態制御器24及びタイミング発
生器12を制御する主制御部である。半導体レ−ザ3
1、駆動電流制御部32及び主制御部33のそれぞれ
は、前述した第1の実施例における半導体レ−ザ21、
温度制御部22、主制御部25に代えて用いられる。ま
た、第2の実施例においては、AOスイッチ3からの出
力光パルスを直接第2の合分岐器4に入射すると共に、
偏波状態制御器24を第1の合分岐器2と第3の合分岐
器6との間に介在させ、ロ−カル信号光bの偏波状態を
変化させている。
た数の電流駆動ができる駆動電流制御部32によって制
御され、複数の電極に流す電流の比が適切に設定される
ことによって、光出力の変動を小さく保ちながら、光周
波数が変化させられる。
動作を説明する。半導体レ−ザ31の出力光は、狭線幅
化用シングルモ−ド光ファイバ15によってスペクトル
線幅が小さくされ、第1の合分岐器2によって試験信号
光aとローカル信号光bに分岐される。試験信号光aは
AOスイッチ3でパルス化された後、第2の合分岐器4
を介して被試験光ファイバ5に入射される。被試験光フ
ァイバ5からの反射光及び後方散乱光cは、第2の合分
岐器4を介して第3の合分岐器6に導かれる。また、ロ
−カル信号光bは、偏波状態制御器24によってその偏
波状態が制御された後、第3の合分岐器6に導かれる。
この第3の合分岐器6において、反射光及び後方散乱光
cとロ−カル信号光bとが合波され、ビ−ト信号光dが
生成される。この後、第3の合分岐器6によって生成さ
れたビート信号光dが、受光器7によって光/電気変換
され、さらに電気信号処理系13によって電気処理され
て表示される点は、前述した第1の実施例と同様であ
る。
TDRを用いた実験においても、図4に示す第1の実験
結果と同様の後方散乱波形が得られた。即ち、この実験
においても前述した第1の実施例の実験と同様に、回転
位相板方式の偏波状態制御器24を用いると共に、被試
験光ファイバ5の長さを10km、被試験光ファイバ5
に送出する光パルスを、波長1.55μm、パルス幅1
μs、パルス周期1ms、ピーク強度−10dBmとし
た。また、光周波数及び偏波状態を変化させる条件も第
1の実施例の実験と同様とした。
光bの光周波数だけを変化させたときは図4(a) と同様
の後方散乱波形が得られ、ロ−カル信号光bの偏波状態
だけを変化させたときは図4(b) と同様の後方散乱波形
が得られた。また、試験信号光a及びロ−カル信号光b
の光周波数変化させると共に、ロ−カル信号光bの偏波
状態を変化させたときの後方散乱波形は図4(C) と同様
となった。
る光パルスの光周波数を、少なくとも1パルス毎に僅か
に変化させると共に、ロ−カル信号光bの偏波状態を少
なくとも1パルス毎に僅かに変化させると、被試験光フ
ァイバ5から戻ってくる後方散乱光c、及び後方散乱光
cとロ−カル信号光bとを合波して得られるビート信号
光dは、少なくとも1パルス毎に僅かずつ干渉特性及び
偏波特性が異なる。この僅かずつ異なるビート信号光d
を検出して電気信号処理系で加算処理すると、被試験光
ファイバ5からの後方散乱光上の干渉によるノイズ及び
偏波依存性によるノイズ成分が平均化されるので、後方
散乱波形上のフェージングノイズを低減することができ
る。
の実施例は、光周波数可変な光源部1を用いて、試験信
号光a及びロ−カル信号光bの光周波数を少なくとも1
パルス毎に僅かに変化させると共に、試験信号光aもし
くはロ−カル信号光bの偏波状態を少なくとも1パルス
毎に僅かに変化させ、干渉特性及び偏波特性が僅かずつ
異なるビート信号光dを加算処理することによって、被
試験光ファイバ5からの後方散乱光c上のフェージング
ノイズを低減するものである。
とにより、コヒーレント検波技術を用いるOTDRの最
大の問題であった後方散乱波形上のフェージングノイズ
が低減されるので、被試験光ファイバ5の途中に接続箇
所や損失の変化する箇所があれば、後方散乱波形上で段
差として判別できるようになる。即ち、高信頼な光線路
を構築するための道具としてコヒーレント検波OTDR
を実用に供することが可能となる。
パルスの所定周期毎に試験信号光及びロ−カル信号光の
光周波数が変化され、さらに前記試験信号光もしくは前
記ロ−カル信号光の偏波状態が変化されるので、被試験
光ファイバからの後方散乱光及びビ−ト信号光の干渉特
性及び偏波特性は前記光パルスの所定周期毎に異なるも
のになり、前記後方散乱光の干渉によるノイズ及び偏波
依存性によるノイズ成分が平均化され、後方散乱波形上
のフェ−ジングノイズが低減される。これにより、被試
験光ファイバの途中に接続箇所や損失の変化する箇所が
あれば、後方散乱波形上で段差として判別できるように
なり、高信頼な光線路を構築するための道具としてコヒ
ーレント検波光パルス試験器を実用に供することができ
るという非常に優れた効果を奏するものである。
光パルス試験器を示す構成図
を示す構成図
乱波形を示す図
光パルス試験器を示す構成図
チ、5…被試験光ファイバ、7…受光器、8…信号変換
器、9…加算処理器、10…対数変換器、11…CR
T、12…タイミング発生器、13…電気信号処理系、
14…DFB−LD、15…狭線幅化用光ファイバ、2
1…半導体レ−ザ、22…温度制御部、23…光源部、
24…偏波状態制御器、25…主制御部、31…半導体
レ−ザ、32…駆動電流制御部、33…主制御部。
Claims (1)
- 【請求項1】 試験信号光及びロ−カル信号光の信号光
発生手段と、前記試験信号光をパルス化して所定周期ご
とに被試験光ファイバに繰り返し送出する光パルス生成
手段と、前記被試験光ファイバから繰り返し戻ってくる
反射光及び後方散乱光を受光し、前記ロ−カル信号光と
合波してビ−ト信号光を生成する光合波手段と、該ビ−
ト信号光を電気信号に変換する光電気変換手段と、該電
気信号を加算処理する加算処理手段と、該加算処理の結
果に基づいて前記反射光及び後方散乱光の波形を表示す
る表示手段とを備えた光パルス試験器において、 前記試験信号光及びロ−カル信号光の光周波数を、前記
光パルスの所定周期毎に変化させる光周波数可変手段
と、 前記試験信号光もしくは前記ロ−カル信号光の偏波状態
を、前記光パルスの所定周期毎に変化させる偏波状態制
御手段とを設けた、 ことを特徴とする光パルス試験器。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03196491A JP3088031B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 光パルス試験器 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP03196491A JP3088031B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 光パルス試験器 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0540075A true JPH0540075A (ja) | 1993-02-19 |
JP3088031B2 JP3088031B2 (ja) | 2000-09-18 |
Family
ID=16358662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP03196491A Expired - Lifetime JP3088031B2 (ja) | 1991-08-06 | 1991-08-06 | 光パルス試験器 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088031B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996024038A1 (fr) * | 1995-02-02 | 1996-08-08 | Yokogawa Electric Corporation | Dispositif de detection a fibres optiques |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6056034B2 (ja) * | 2012-04-27 | 2017-01-11 | 宇部興産海運株式会社 | 揚荷装置 |
JP6056030B2 (ja) * | 2012-10-09 | 2017-01-11 | 宇部興産海運株式会社 | 粉粒体運搬船及びその粉粒体流動化方法 |
-
1991
- 1991-08-06 JP JP03196491A patent/JP3088031B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO1996024038A1 (fr) * | 1995-02-02 | 1996-08-08 | Yokogawa Electric Corporation | Dispositif de detection a fibres optiques |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP3088031B2 (ja) | 2000-09-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4708471A (en) | Optical time-domain reflectometer using heterodyne reception | |
CN113405577B (zh) | 一种测量方法及测量装置 | |
US10461850B2 (en) | Frequency synthesis-based optical frequency domain reflectometry method and system | |
US5767956A (en) | Backward brillouin scattering optical time domain reflectometry | |
CN113098595B (zh) | 一种少模光纤差分模式群时延测量方法、系统和装置 | |
US5764359A (en) | Laser linewidth measuring apparatus utilizing stimulated brillouin scattering | |
JP3306819B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
US7636524B2 (en) | All-optical timing jitter measurement system and method | |
JP3236661B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
JP3088031B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
CN110375960A (zh) | 一种基于超连续谱光源otdr的装置及方法 | |
US7016023B2 (en) | Chromatic dispersion measurement | |
JP2001165808A (ja) | 後方散乱光の測定方法およびその装置 | |
CN110631617B (zh) | 一种长距离高分辨率布里渊光学时域分析方法 | |
JP3078632B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
JP3152314B2 (ja) | 後方散乱光の測定方法およびその装置 | |
JPH08184502A (ja) | 光波形測定装置 | |
JP2731320B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
JPH0534239A (ja) | 光パルス試験器 | |
JP2901106B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
JP3327416B2 (ja) | 光パルス試験器 | |
Kito et al. | Simplified and fast acquirable BOTDA with frequency-swept probe pulse | |
Wang et al. | Brillouin optical fiber sensing via optical chirp chain for ultrafast distributed measurement | |
JP2000193528A (ja) | 消光比測定方法および消光比測定装置 | |
JPH0313835A (ja) | 後方散乱光測定方式及びその装置 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20070714 Year of fee payment: 7 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080714 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20080714 Year of fee payment: 8 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090714 Year of fee payment: 9 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20100714 Year of fee payment: 10 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20110714 Year of fee payment: 11 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714 Year of fee payment: 12 |
|
EXPY | Cancellation because of completion of term | ||
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20120714 Year of fee payment: 12 |