JPH0539874U - ベアリングプーラ - Google Patents

ベアリングプーラ

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JPH0539874U
JPH0539874U JP9680691U JP9680691U JPH0539874U JP H0539874 U JPH0539874 U JP H0539874U JP 9680691 U JP9680691 U JP 9680691U JP 9680691 U JP9680691 U JP 9680691U JP H0539874 U JPH0539874 U JP H0539874U
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JP
Japan
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adapter
bearing
hole
outer race
adapter body
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Pending
Application number
JP9680691U
Other languages
English (en)
Inventor
勝広 小向
利彦 林
Original Assignee
日産工機株式会社
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Publication date
Application filed by 日産工機株式会社 filed Critical 日産工機株式会社
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Publication of JPH0539874U publication Critical patent/JPH0539874U/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】操作杆の先端部にアダプタを取り付けたベアリ
ングプーラにおいて、軸受アウタレース内径部の口径が
小さい場合でも容易に取り外すことができるものとす
る。 【構成】貫通孔2を備えたアダプタ本体5の該貫通孔2
にスプリング9を介して係止爪8,8を摺動自在に対向
挿入配備する。係止爪8には、先端部に球面状のカムテ
ーパ面61 を形成すると共に、基端部近くまでスライド
溝7を形成しておき、アダプタ本体5に形成したネジ穴
3,3に止めピン10,10を螺入してスライド溝7に
突出させてアダプタ11を構成する。カムテーパ面61
のカム作用によりアダプタ長が縮小するので、口径が小
さい軸受アウタレース内径部であってもアダプタ11を
容易に通過させることができる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、アダプタを操作杆の先端部に取付け、このアダプタを軸受のアウタ レースに当接させ、操作杆を手前に牽引してベアリングを取り外すようにしたベ アリングプーラに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、例えば図5に示す船外機の下部ギヤハウジング32に圧入された軸受2 6のアウタレース261 を取り外すためのベアリングプーラ(図示せず)として は、長方形の板体からなり、その両端部を係止爪としたアダプタを操作杆の先端 部に直交させて取り付けてT字状に構成したものが知られている。 すなわち、前記アウタレース261 の取り外しに際しては、予め例えばロック ナット21,プロペラ軸支持ハウジング22,かさ歯車23を備えたドライブシ ャフト24,シフト操作杆25の順に取り外したのち、軸受26,正転用かさ歯 車27,クラッチ28,軸受29及び逆転用かさ歯車30を備えた推進軸31を 取り外すと共に、軸受26のインナレース及びローラを取り外してアウタレース 261 だけとし、推進軸挿入室41においてベアリングプーラの操作杆を傾斜さ せ、アダプタの一端側からシフト室42に挿入したのち、操作杆を小さい角度範 囲で左右に回動させることにより、下部ギヤハウジング32のアウタレース26 1 圧入部に隣接してかつ互いに上下に対向して形成された一組の凹溝321 ,3 21 にアダプタの両端部を挿入してその背面をアウタレース261 の側面に当接 させ、別に用意した操作杆牽引用のアダプタを操作杆に挿入または螺合して推進 軸挿入室41の入口部411 の端面に当接させると共に、ナットを操作杆に螺合 して締付けることによりアウタレース261 を取り外すものである。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、軸受26がインナレース一体型またはローラー体型である等の 場合には、アウタレース261 内径部の口径が小さいため、操作杆を、推進軸挿 入室41の入口部411 の口径で決まる最大傾斜角まで傾斜させても前記内径部 を通過させられないので、アウタレース261 の取り外し作業ができないという 問題点があった。
【0004】 本考案は、アダプタ本体に係止爪を摺動可能に対向挿入配備し、アウタレース 内径部の口径の大,小に応じてカム作用で前記係止爪を摺動させることによりア ダプタ長を可変として、上記従来のベアリングプーラの問題点を解決したもので ある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本考案は、先端部前面側をカムテーパ面とすると共に基端部近くまでスライド 溝を穿設した係止爪を、中心に縦方向貫通孔を備えたアダプタ本体の該縦方向貫 通孔にスプリングを介して摺動自在に対向配備し、該アダプタ本体に止めピンを 設けて前記係止爪のスライド溝に挿入し、さらに該アダプタ本体の背面側に操作 杆を固着したことを特徴とするベアリングプーラである。
【0006】
【作用】
ベアリングプーラを軸受のアウタレースに向かって前進させるとアダプタの係 止爪のカムテーパ面がアウタレース内径部またはローラ列の内側に衝合し、カム テーパ面のカム作用によって係止爪がスプリングの付勢力に抗してアダプタ本体 の縦方向貫通孔内を摺動し、アダプタ長を縮小させつつ前記内径部を通過する。 該通過が完了すると、前記カムテーパ面と内径部との接触が解除されスプリング の付勢力によって係止爪が前記縦方向貫通孔を上記と逆向きに摺動する。この摺 動は係止爪のカムテーパ面がアダプタ周辺の部材と衝合するまで、または係止爪 のスライド溝の段部が止めピンと衝合するまで継続し、係止爪はアウタレースの シフト室側の外周面に接触する。そして、この状態で操作杆を手前に引いて係止 爪をアウタレースの側面に当接させ、そのまま操作杆を牽引すれば該アウタレー スを取り外すことができる。
【0007】
【実施例】
本考案の実施例を図面に基づいて説明すると、ベアリングプーラ1の構造は図 1乃至図3に示すとおり、T型アダプタ本体5に係止爪8,8を摺動自在に対向 挿入配備してなるアダプタ11に操作杆12を螺着してT型に構成したものであ る。 前記T型アダプタ本体5は、円柱体の中心に断面円形の縦方向貫通孔2を形成 すると共に、該円柱体の上下基端部に前面側から前記貫通孔2に至るネジ穴3, 3を貫通形成し、さらに他方の円柱体の背面側に横方向のネジ穴4を形成したも のである。 前記係止爪8は、円柱体の後面側に段部を介して平面部62 を形成し、先端部 を断面円弧状とし、それに続く前面側を球面状のカムテーパ面61 とすると共に 、この円柱体の前面側に、その中心線と平行に前記カムテーパ面61 から円柱体 基端部の近傍位置に至るスライド溝7を穿設したものである。
【0008】 前記アダプタ11は、アダプタ本体5の貫通孔2に、スプリング9を介して一 対の係止爪8,8を摺動自在に対向挿入配備し、ネジ穴3,3に止めピン10, 10を螺入し、その先端部をスライド溝7内に突出させたものである。そして、 アダプタ本体5のネジ穴4に操作杆12の先端部を螺合してT型ベアリングプー ラ1とする。 なお、係止爪の長さは軸受外径に合わせて多数用意しておき、軸受外径に合わ せて選択して使用される。 図3には、アダプタ11を軸受26のアウタレース261 に係止させた状態が 一点鎖線で示されている。
【0009】 次に、このベアリングプーラ1の使用方法を、図4に示す船外機の下部ギヤハ ウジング32に圧入された軸受26の構成部品である、ローラ262 一体型のア ウタレース261 を取り外す場合について説明する。 まず、アダプタ11の自然長L(図1の状態)がアウタレース261 の外径よ りわずかに大きくなるような係止爪8を選択してベアリングプーラ1を組立てる 。 そして、操作杆12を推進軸挿入室41の中心線とほぼ平行に、かつ係止爪8 ,8を上,下の方向に保ちながらベアリングプーラ1を該推進軸挿入室41に挿 入,前進させて、係止爪8のカムテーパ面61 をローラ262 に衝合させれば、 カムテーパ面61 のカム作用により係止爪8がスプリング9の付勢力に抗してア ダプタ本体5の貫通孔2内に押し込まれてアダプタ長が縮小し、アダプタ11は アウタレース261 内径部を通り抜けてシフト室42に挿入される。 次に、操作杆12を小さい角度範囲で左右に回動させながら手前に引いて、下 部ギヤハウジング32に予め設けられた凹溝321 を探り、該凹溝321 に係止 爪8を嵌入してその先端部の平面部62 をアウタレース261 の側面に当接させ る(図3を参照)。さらに操作杆12の後端部にアダプタ13とナット14を螺 合し、アダプタ13を推進軸挿入室41の入口部411 の端面に当接させて図4 の状態とし、ナット14を締付けることにより操作杆12を手前に牽引してアウ タレース261 を取り外すものである。 以上の操作中、前記止めピン10は、アダプタ長を自然長に設定,維持する作 用と、アダプタ本体5に対する係止爪8の回り止め作用をなすものである。 なお、アダプタ本体の縦方向貫通孔及び係止爪は、断面多角形のものとするこ ともできる。
【0010】
【考案の効果】
本考案では、操作杆の先端部にアダプタを取り付けてなるベアリングプーラに おいて、アダプタ本体にスプリングを介して係止爪を摺動自在に対向挿入配備し てアダプタを構成し、係止爪の先端部に形成されたカムテーパ面をアウタレース の内径部に接触させ、該カムテーパ面のカム作用によりスプリングの付勢力に抗 してアダプタ長を縮小して前記内径部を通過させたのち、スプリングの付勢力に よりアダプタ長を拡大して係止爪をアウタレースの側面に当接させてこれを取り 外すように構成したものであり、アダプタ長が前記内径部の口径に応じて縮小す るものであるから、操作杆を傾斜させる必要がなく、奥深い所に設けられた軸受 の取り外しを簡便、かつ確実に行なうことができる効果がある。 また、請求項2の考案では、係止爪はアダプタ本体との係合により該本体に対 し回り止めされているから、前記止めピン及びスライド溝に代えてボールディテ ント係止手段で足りるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の縦断面図である。
【図2】図1の2−2線断面図である。
【図3】図1の左側面図である。
【図4】使用状態を示す縦断面図である。
【図5】船外機の下部構造を示す縦断面図である。
【符号の説明】
1 ベアリングプーラ 2 貫通孔 3 ネジ穴 4 ネジ穴 5 アダプタ本体 61 カムテーパ面 62 平面部 7 スライド溝 71 段部 8 係止爪 9 スプリング 10 止めピン 11 アダプタ 12 操作杆 13 アダプタ 14 ナット 26 軸受 261 アウタレース 262 ローラ 32 下部ギヤハウジング 321 凹溝 41 推進軸挿入室 411 入口部 42 シフト室

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 先端部前面側をカムテーパ面とすると共
    に基端部近くまでスライド溝を穿設した係止爪を、中心
    に縦方向貫通孔を備えたアダプタ本体の該縦方向貫通孔
    にスプリングを介して摺動自在に対向配備し、該アダプ
    タ本体に止めピンを設けて前記係止爪のスライド溝に挿
    入し、さらに該アダプタ本体の背面側に操作杆を固着し
    たことを特徴とするベアリングプーラ。
  2. 【請求項2】 前記アダプタ本体の縦方向貫通孔を断面
    多角形とすると共に、前記係止爪を前記縦方向貫通孔と
    合致する断面多角形に形成した請求項1記載のベアリン
    グプーラ。
JP9680691U 1991-10-30 1991-10-30 ベアリングプーラ Pending JPH0539874U (ja)

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JP9680691U JPH0539874U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 ベアリングプーラ

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JP9680691U JPH0539874U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 ベアリングプーラ

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JPH0539874U true JPH0539874U (ja) 1993-05-28

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ID=14174854

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JP9680691U Pending JPH0539874U (ja) 1991-10-30 1991-10-30 ベアリングプーラ

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JP (1) JPH0539874U (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011255431A (ja) * 2010-06-07 2011-12-22 Nippon Gear Co Ltd 軸受引抜き工具
JP2014517796A (ja) * 2011-05-11 2014-07-24 オーチス エレベータ カンパニー 循環式搬送装置

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