JPH053890Y2 - - Google Patents

Info

Publication number
JPH053890Y2
JPH053890Y2 JP1089287U JP1089287U JPH053890Y2 JP H053890 Y2 JPH053890 Y2 JP H053890Y2 JP 1089287 U JP1089287 U JP 1089287U JP 1089287 U JP1089287 U JP 1089287U JP H053890 Y2 JPH053890 Y2 JP H053890Y2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
port
pilot
pressure chamber
diaphragm
gas
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP1089287U
Other languages
English (en)
Other versions
JPS63121251U (ja
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed filed Critical
Priority to JP1089287U priority Critical patent/JPH053890Y2/ja
Publication of JPS63121251U publication Critical patent/JPS63121251U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JPH053890Y2 publication Critical patent/JPH053890Y2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Feeding And Controlling Fuel (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 〔考案の目的〕 (産業上の利用分野) 本考案は、ダイアフラムの上下部の圧力差によ
つてガスの流入口および流出口に連通するメイン
ポートを開閉するようにしたガスバルブに関す
る。
(従来の技術) この種のガスバルブは、ガスバルブ器体にガス
の流入口および流出口に連通するメインポートが
形成され、このメインポートを開閉するダイアフ
ラムがスプリングにり閉塞方向に付勢して配設さ
れ、そのダイアフラムの上部に流入口に連通する
上部圧力室が設けられ、ダイアフラムの下部に上
部圧力室にオリフイスを介して連通する下部圧力
室が設けられている。
また、上記バルブ器体内には上記下部圧力室に
連通したパイロツトポートをサーモ部の感温に応
じて開閉するパイロツト部を設けるとともに、そ
のパイロツトポートと上記流出口とに連通した圧
力調整ポートを流出口のガス流出圧力に応じて開
閉するガバナ部を設けている。
そして、流入口から上部圧力室に流入したガス
は、オリフイスを介して下部チヤンバー室に流入
するとともに下部チヤンバー室からサーモ部およ
びガバナ部に流入し、そして、そのサーモ部およ
びカバナ部のいずれかが閉状態の場合には、上部
および下部チヤンバー室の圧力が等圧状態にあつ
てダイアフラムがメインポートを閉塞しており、
また、サーモ部およびガバナ部が開状態の場合に
は、下部チヤンバー室のガスが流出口に流出し、
下部チヤンバー室の圧力が低下して上部と下部チ
ヤンバー室との間に圧力差が生じ、この圧力差に
よりダイアフラムが可動してメインポートが解放
され、ガスがメインポートを通つて流出口に流出
するようになつている。
(考案が解決しようとする問題点) 上記のようなガスバルブにおいて、寿命となつ
た箇所あるいは損傷を受けた箇所があると交換が
必要となるが、各機構がバルブ器体に一体化され
ている場合にはバルブ全体を交換する必要があ
り、過大な費用がかかる。
そこで、各機構を複数にユニツト化することが
考えられるが、各ユニツト間のガス流路の接続箇
所が多くなるため、ガス流路が複雑化して加工が
困難になるとともに接続箇所の外部シールが複雑
になり、補修のための交換作業が容易でなく、バ
ルブ全体が大型化してしまう問題が考えられる。
本考案は上述のような問題点に鑑みなされたも
ので、損傷等を生じた部分のバルブ器体からの交
換を可能とし、そのバルブ器体とのガス流路の接
続箇所を少なくしてガス流路を簡素化するととも
に外部シールが簡単で交換作業を容易に行なえる
ガスバルブを提供することを目的とするものであ
る。
〔考案の構成〕
(問題点を解決するための手段) 本考案は、バルブ器体1の内部に流入口4およ
び流出口5に連通するメインポート48を設け、
このメインポート48を開閉するダイアフラム4
2をスプリング47により閉塞方向に付勢して配
設し、このダイアフラム42の上下部の上部圧力
室44とこの上部圧力室44にオリフイス42a
を介して連通する下部圧力室45との圧力差に応
じてメインポート48を開閉するようにしたガス
バルブにおいて、上記バルブ器体1に着脱可能に
取付けられるユニツト器体50に、上記下部圧力
室45にパイロツト連通路71a,71bを介し
て連通するパイロツト室58を設けこのパイロツ
ト室58内にサーモ部64の感温に応じてパイロ
ツトポート59を開閉するスナツプアクシヨンレ
バー60を配設したパイロツト部52と、上記流
出口5にガバナ連通路79a,79bを介して連
通して流出口5のガス流出圧力に応じて圧力調整
ポート74を開閉するガバナ部53とを一体に設
け、かつ、上記パイロツト部52のパイロツトポ
ート59とガバナ部53の圧力調整ポート74と
を連通する連通口72を設けたものである。
(作用) 本考案のガスバルブは、流入口4から上部圧力
室44に流入したガスが、オリフイス42aを通
じて下部圧力室45に流入するとともにパイロツ
ト部52のパイロツト室58およびガバナ部53
に流入し、そして、パイロツト室58のパイロツ
トポート59の開閉およびガバナ部53の圧力調
整ポート74の開閉によつて下部圧力室45の圧
力が変化し、その上部と下部圧力室44,45の
圧力差に応じてダイアフラム42がメインポート
48を開閉動作するものである。また、パイロツ
ト部52およびガバナ部53を交換する際には、
ユニツト器体50をバルブ器体1から取外して交
換するものである。
(実施例) 以下、本考案の一実施例の構成を図面を参照し
て説明する。
1はバルブ器体で、このバルブ器体1は、上部
枠体2と下部枠体3とから構成され、この上部枠
体2のX軸方向の一端に内ねじを形成したガスの
流入口4が設けられ、他端に内ねじを形成したガ
スの流出口5が設けられている。
上部枠体2には、流入口4に連通しかつ一端が
上部枠体2の外側に開口してY軸方向に沿つて設
けられた流入通路6と、この流入通路6の他端に
連通しかつ一端が上部枠体2の外側に開口してX
軸方向に沿つて設けられた流入通路7と、この流
入通7の他端に連通して上部枠体2の上下面に開
口して設けられた円筒状の栓体収納部8と、この
栓体収納部8に隣接して上部枠体2の下面に開口
して設けられた流出通路9と、この流出通路9に
一端が連通して他端が上記流出口5に連通してX
軸方向に沿つて設けられた流出通路10とを備え
ており、その流入通路6の途中には流入ポート6
aが形成されている。
上記流入通路6の上部枠体2の外側に開口する
一端側内部には電磁石11が気密に配設され、こ
の電磁石11の励磁によつて進退するプランジヤ
ー12の先端に流入ポート6aを開閉するシート
13が取付けられ、このシート13はスプリング
14によつて流入ポート6aの閉塞方向に付勢さ
れている。また、電磁石11の外側にはサーモカ
ツプル15が接続線16によつて接続されてお
り、そして、このサーモカツプル15に熱(後述
するパイロツトの炎の熱)が加えられることによ
つて熱起電力が発生し、上記電磁石11を磁化し
てプランジヤー12をスプリング14に抗して吸
引し、シート13を開放移動させるようになつて
いる。
また、上記シート13に一端を臨ませてプラン
ジヤー12と平行にシヤフト17が設けられ、こ
のシヤフト17は、流入通路7の縁部を貫通し、
Oリング18によつて気密状態で軸方向に摺動可
能になつており、このシヤフト17の上部枠体2
の外側に突出する他端に押しボタン19およびこ
の押しボタン19を外方に付勢するスプリング2
0が取付けられ、また、流入通路7に突出する軸
部にスプリング20による外方への付勢を規制す
るストツパ21が取付けられている。
上記流入通路7の外側に開口する一端は蓋体2
2によつて気密に閉塞されている。
上記栓体収納部8には栓体23が回動可能に配
置され、この栓体23は、外周面で流入通路7を
気密に閉塞するとともに、その外周面の一部に設
けられた通孔24が流入通路7に臨むことにより
流入通路7と栓体23の下面に開口する流通開口
25とが連通するようになつている。また、この
栓体23の外周面の所定角度域に沿つて流入通路
7に連通する流通溝26が設けられており、栓体
23のパイロツト点火位置および全開位置への回
動時に、栓体収納部8の内側部に開口したパイロ
ツト用流出口27に流入通路7を連通させてガス
を流すようになつている。また、栓体23の上部
には、周縁部に栓体収納部8の内周面に気密に接
合する縁部28が突設されているとともに、通孔
24の軸方向に沿つて溝を有した環状の係合突部
29が突設されている。
上記上部枠体2の栓体収納部8の上面にはガス
コツク取付板30がねじ止め固定され、このガス
コツク取付板30にはコツク軸31が回動自在か
つ上下動自在に貫通配置され、このコツク軸31
の上端の小径部31aにコツク摘み32が取付け
られているとともに小径部31aを上下動可能と
したラツチカム33が取付けられ、そのコツク摘
み32とラツチカム33との間にスプリング34
が取付けられ、また、コツク軸31の下端にスプ
リングピン35が水平に取付けられている。そし
て、ガスコツク摘み32を押し下げることにより
コツク軸31の下端が栓体23の係合突部29の
内側に進入するとともにスプリングピン35がそ
の係合突部29の溝内に係合し、続いて、コツク
摘み32の消火位置からパイロツト点火位置およ
び全開位置への回動に伴つて、栓体23が一体に
回動するようになつている。
なお、栓体23の上部には、栓体23を下方に
付勢して気密を保たせるためのスプリング36お
よびこのスプリング36を支持するスプリング取
付板37が配設されている。
また、上部枠体2の上面のコツク摘み32の側
部には点火器38が設けられ、ガスコツク摘み3
2を消火位置からパイロツト点火位置へ回動させ
ることによつて、ラツチカム33が点火器38の
ハンマー部39をスプリング40に抗して移動さ
せるとともに、ラツチカム33が一定角度回動す
ると係合が外れてハンマー部39がスプリング4
0の弾力によつて圧電部41に衝突し、上記パイ
ロツト用流出口27から流出するガスに着火して
パイロツト点火するようになつている。
上記栓体23の流通開口25は下部枠体3に取
付けられたダイアフラム42の上部側に連通して
いる。このダイアフラム42は、周縁部が下部枠
体3の下面とこの下部枠体3の下面にねじ止め固
定されるダイアフラム取付板43との間に気密に
固定され、上下に上部および下部圧力室44,4
5を構成するとともに、この両圧力室44,45
をダイアフラム42に直接開口形成された小径の
オリフイス42aにより連通している。そして、
このダイアフラム42は、ダイアフラム42のシ
ート46とダイアフラム取付板43との間に配置
されたスプリング47により付勢されて、上記流
出通路9に連通する下部枠体3に設けられたメイ
ンポート48を閉塞する。
上記バルブ器体1の流出口5および流出通路1
0の側部に設けられた取付凹部49には、ユニツ
ト器体50が着脱自在に側面から螺着される複数
のねじ51によつて取付けられ、このユニツト器
体50内にはパイロツト部52およびガバナ部5
3が一体に設けられている。
このユニツト器体50は、パイロツト部52を
配置する収納空間54が上下面に開口して形成さ
れ、その上面および下面を上板55が閉塞すると
ともに底板56が気密に閉塞している。
上記パイロツト部52は、収納空間54を上下
に気密に仕切るシールダイアフラム57の下部に
パイロツト室58を形成し、このパイロツト室5
8には、上記ガバナ部53に連通するパイロツト
ポート59が開口され、このパイロツトポート5
9をスナツプアクシヨンレバー60の先端に取付
けられた弁体61によつて開閉するようになつて
いる。このスナツプアクシヨンレバー60は、薄
板状に形成されて基端部を揺動レバー62ととも
にパイロツト室58の上面に固定され、揺動レバ
ー62から下方に切り起こされた突片62aにば
ね片60aが彎曲状態で引掛けられ、そして、そ
の揺動レバー62の上下方への揺動によつて、ば
ね片60aによる付勢方向が上下反転し、弁体6
1がパイロツトポート59を開閉するようになつ
ている。
なお、このスナツプアクシヨンレバー60が下
方に反転した際には、底板56に螺合された設定
ねじ63に当接しており、この設定ねじ63によ
つてスナツプアクシヨンレバー60の上方への反
転時期すなわちパイロツトポート59の閉塞時期
を設定して、下限温度(詳細は後述する)を任意
に設定することができる。
上記シールダイアフラム57の上部の収納空間
54には、スナツプアクシヨンレバー60を反転
させるサーモ部64が配設され、このサーモ部6
4は、上板55に螺合されたダイヤルシヤフト6
5の下部にダイアフラム66が取付けられ、この
ダイアフラム66の下面に上記シールダイアフラ
ム57に気密に取付けられるとともに上記揺動レ
バー62に取付けられたプランジヤー67が当接
している。そして、ダイアフラム66には、ユニ
ツト器体50の外部に接続線68を介して引出さ
れた感温部69が接続され、その感温部69の感
温温度に応じてダイアフラム66が上下方向に可
動することにより、シールダイアフラム57およ
び揺動レバー62を介してスナツプアクシヨンレ
バー60を反転動作させるようになつている。
また、ダイヤルシヤフト65の上端にはダイヤ
ル70が取付けられ、このダイヤル70の回動操
作によりダイヤルシヤフト65を上下動させ、ス
ナツプアクシヨンレバー60の反転時期を調整し
て温度設定を行なう。
また、パイロツト射出58はユニツト器体50
の側面に開口するパイロツト流通路71aとバル
ブ器体1の取付凹部49の側面に開口するパイロ
ツト流通路71bを通じて上記下部圧力室45に
連通している。なお、その各パイロツト流通路7
1a,71bの開口部は、バルブ器体1の取付凹
部49の側面とユニツト器体50の側面との間に
介在される図示しないシール部材によつて気密に
連通される。
上記ガバナ部53は、上記パイロツトポート5
9に連通口72を介して連通する入口側圧力室7
3を備え、この入口側圧力室73は上板55の圧
力調整ポート74を通じてダイアフラム75によ
つて形成される2次側圧力室76に連通し、さら
に、その2次側圧力室76から上記圧力調整ポー
ト74の外縁部の通口77を通じて入口側圧力室
73の周囲の環状圧力室78に連通するととも
に、この環状圧力室78はユニツト器体50の側
面に開口するガバナ流通路79aとバルブ器体1
の取付凹部49の側面に開口するガバナ流通路7
9bを介して上記流出通路10に連通している。
なお、その各カバナ流通路79a,79bの開口
部は、バルブ器体1の取付凹部49の側面とユニ
ツト器体50の側面との間に介在される図示しな
いシール部材によつて気密に連通される。
また、2次側圧力室76を形成するダイアフラ
ム75から圧力調整ポート74を貫通するシール
軸80が突設されて、その先端に圧力調整ポート
74を開閉するシール81が取付けられている。
また、ダイアフラム75の周縁部は上板55に
ねじ止め固定されるカバー82によつて気密に取
付けられ、このカバー82には内側に内ねじを形
成したねじ筒体83が突設され、このねじ筒体8
3内にダイアフラム75を下方に付勢するスプリ
ング84を介してナツト85が螺合されている。
なお、上記連通口72のユニツト器体50の外
側に開口する端部は封止体86が気密に閉塞して
いる。
次に、本実施例の作用を説明する。
ガス点火前の状態では、シート13が流入ポー
ト6aを閉塞しているため流入口4に導かれたガ
スは流入通路6内で止められている。
また、上部および下部圧力室44,45の圧力
は等しくダイアフラム42のシート46がメイン
ポート48を閉塞し、パイロツトポート59を開
放しているとともに圧力調整ポート74を開放し
ている。
そして、ガス点火時には、押しボタン19を押
して流入ポート6aを開放させることにより、流
入通路7にガスが流入し、続いて、ガスコツク摘
み21を押し込んでパイロツト点火位置(消火位
置から例えば60°)まで回動させることにより、
栓体23の連通溝26がパイロツト用流出口27
に連通してそのパイロツト用流出口27からパイ
ロツト点火部にガスが流出する。そのコツク摘み
32の回動と同時に、ラツチカム33が回動して
点火器38のハンマー部39を駆動し、その点火
器38によつてパイロツト点火部に点火する。
パイロツト点火部が点火すると、その炎により
サーモカツプル15が熱せられて熱起電力が発生
し、電磁石11が励磁されプランジヤー12が吸
引保持される。この状態で、押しボタン19から
手を離しても、シート13は流入ポート6aを開
放状態に保ち、パイロツト点火が継続される。
なお、パイロツト点火部の本考案の炎が消えた
時には、サーモカツプル15の熱起電力が急速に
減少するため、電磁石11の励磁が解かれ、スプ
リング14の弾力によつてシート13が流入ポー
ト6aを閉塞する。
次に、ガスコツク摘み32の押し込みを解除し
て全開位置(消火位置から例えば180°)まで回動
させると、栓体23の通孔24が流入通路7に臨
み、その流入通路7から栓体23の通孔および流
通開口25を通じて上部圧力室44に流入する。
ガスが流入した上部圧力室44は圧力が高くな
つて下部圧力室44と圧力差が生じ、この圧力差
でダイアフラム42をスプリング47に抗して押
し下げてメインポート48を開放する。このメイ
ンポート48の開放に伴い、ガスが上部圧力室4
4から流出通路9,10および流出口5を通じて
メインバーナーに流れ、上記パイロツト点火の炎
によつてメインバーナーが着火される。
また、上部圧力室44に流入したガスは、ダイ
アフラム42の小径のオリフイス42aを通じて
下部圧力室45に流入するとともに、この下部圧
力室45からパイロツト流通路71b,71aを
通じてパイロツト室58に流入し、さらに、この
パイロツト室58からパイロツトポート59およ
び連通口72を通じてガバナ部53の入口側圧力
室73に流入し、この入口側圧力室73から圧力
調整ポート74、2次側圧力室76、通孔77、
環状圧力室78、ガバナ流通路79a,79bを
通じて流出通路10に流出する。
そして、メインバーナーで加熱される例えば水
などの被加熱物の温度が上昇すると、それをサー
モ部64の感温部69が感温してダイアフラム6
6が膨脹し、プランジヤー67を介して揺動レバ
ー62を下方に押し下げていく。
そうして、被加熱物が設定上限温度付近に達す
ると、揺動レバー62の突片62aが下方に下が
ることから、スナツプアクシヨンレバー60のば
ね片6レバーaによる付勢方向が上方に反転し、
スナツプアクシヨンレバー60の先端の弁体61
がパイロツトポート59を閉塞する。
このパイロツトポート59の閉塞により、下部
圧力室45に流入したガスの流出路が断たれて、
下部圧力室45内の圧力が上昇し、そして、上部
圧力室44との圧力差が少なくなるにつれてスプ
リング47の弾力によりダイアフラム42が上昇
してシート46がメインポート48を閉塞し、メ
インバーナーが消火されてパイロツト点火のみと
なる。
そして、メインバーナーが消火されてから被加
熱物の温度が下降すると、それをサーモ部64の
感温部69が感温してダイアフラム66が縮小
し、シールダイアフラム57の弾力によりプラン
ジヤー6,7を介して揺動レバー62を上方に揺
動させていく。
そうして、上記被加熱物が設定下限温度付近に
達すると、揺動レバー62の突片62aが上方に
上がることから、スナツプアクシヨンレバー60
のばね片60aによる付勢方向が下方に反転し、
スナツプアクシヨンレバー60の先端の弁体61
がパイロツトポート59から離反し、そのパイロ
ツトポート59を開放する。
このパイロツトポート59の開放により、パイ
ロツト室58および下部圧力室45のガスがパイ
ロツトポート59およびガバナ部53を通じて流
出通路10に流出する。そして、それとともに上
部圧力室44から下部圧力室45にガスが流入す
るが、小径のオリフイス42aによつて流入量が
規制されるため、下部圧力室45の圧力が上部圧
力室44の圧力よりも小さくなり、この圧力差に
よりスプリング47に抗してダイアフラム42が
押し下げられて、メインポート48が開放され、
上記メインバーナーが再び点火される。
このように感温部69の感温によつてダイアフ
ラム66が膨脹および縮小し、スナツプアクシヨ
ンレバー60を反転動作させてパイロツトポート
59を開閉し、メインバーナーを点火および消火
して被加熱物を設定温度に保つようにする。ま
た、その設定温度は、ダイヤル70を回動操作し
てダイアフラム66の位置を上下方向に移動させ
ることにより任意に設定でき、さらに、設定ねじ
63の調整によつてスナツプアクシヨンレバー6
0の上方への反転タイミングを設定して下限温度
を設定できる。
また、パイロツトポート59の開放時すなわち
メインポート48の開放時において、流出口5か
らのガスの流出圧力がガバナ部53によつて調整
される。
このガバナ部53では、流出口5の出力が2次
側圧力室76に作用しており、そして、メインポ
ート48の開度が大きく(上部圧力室44と下部
圧力室45の圧力差が大きいことから生じる)流
出圧力が大きい場合に、2次側圧力室76の圧力
が高まつてダイアフラム75がスプリング84に
抗して上方に可動し、シート81が圧力調整ポー
ト74の開度を少なくする。
この圧力調整ポート74の開度が少なくなるこ
とにより、下部圧力室45に流入したガスの流出
量が少なくなつて下部圧力室45内の圧力が上昇
し、そして、上部圧力室44との圧力差が少なく
なるにつれてスプリング47の弾力によりダイア
フラム42が上昇して、メインポート48の開度
を少なくしてガスの流出圧力を弱める。
また、ガスの流出圧力が弱まると、ダイアフラ
ム75がスプリング84によつて下げられて圧力
調整ポート74の開度が大きくなり、下部圧力室
45のガスの流出量が多くなつて、下部圧力室4
5の圧力が小さくなり、この圧力差によりダイア
フラム42が押し下げられてメインポート48の
開度が大きくなり、ガスの流出圧力が大きくな
る。
このように流出口5のガスの流出圧力に応じて
圧力調整ポート74の開度を調整して、下部圧力
室45の圧力を調整することにより、メインポー
ト48の開度を調整して流出口5のガスの流出圧
力を一定に保つことができる。また、その圧力設
定は、ナツト85を回動操作してダイアフラム7
5を押圧するスプリング84の弾力を調整するこ
とにより任意に設定できる。
また、パイロツト部52およびガバナ部53が
損傷を生じた場合には、複数のねじ51を外して
ユニツト器体50をバルブ器体1から取外し交換
できる。そして、交換するユニツト器体50をバ
ルブ器体1に取付ける際、パイロツト連通路71
aと71b、ガバナ連通路79aと79bの2箇
所のみ連通させればよいため、外部シールが簡単
にできて交換作業を容易に行なえる。
なお、サーモカツプル15の電磁石11やメイ
ンコツク部分(コツク軸31等)の交換にあたつ
ては、それぞれ独立して容易に交換できる。
また、栓体収納部8の上面のシールは栓体23
で行なう構造でコツク軸31にOリング等のシー
ル構造を設ける必要がないため、コツク軸31の
がたつきが少なく、外力による損傷に対して強固
であるとともに、ガス漏れが生じることがない。
〔考案の効果〕
本考案によれば、バルブ器体に対して着脱可能
に取付けられるユニツト器体内にパイロツト部お
よびガバナ部を一体に設けるとともに、そのパイ
ロツト部とガバナ部とをユニツト器体内の連通口
で連通したので、パイロツト部およびガバナ部が
損傷した際などにユニツト器体をバルブ器体から
取外して交換することができ、また、ユニツト器
体とバルブ器体とのガス流路の連通はパイロツト
連通路とガバナ連通路の2箇所のみであるため、
ガス流路が簡素で加工が容易であるとともに、ガ
ス流路の外部シールが簡単で交換作業を容易に行
なえる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案のガスバルブの一実施例を示す
断面図、第2図はその平面図である。 1……バルブ器体、4……流入口、5……流出
口、42……ダイアフラム、42a……オリフイ
ス、44……上部圧力室、45……下部圧力室、
47……スプリング、48……メインポート、5
0……ユニツト器体、52……パイロツト部、5
3……ガバナ部、58……パイロツト室、59…
…パイロツトポート、60……スナツプアクシヨ
ンレバー、64……サーモ部、71a,71b…
…パイロツト流通路、72……連通口、79a,
79b……ガバナ連通路。

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 バルブ器体の内部に流入口および流出口に連通
    するメインポートを設け、このメインポートを開
    閉するダイアフラムをスプリングにより閉塞方向
    に付勢して配設し、このダイアフラムの上下部の
    上部圧力室とこの上部圧力室にオリフイスを介し
    て連通する下部圧力室との圧力差に応じてメイン
    ポートを開閉するようにしたガスバルブにおい
    て、 上記バルブ器体に着脱可能に取付けられるユニ
    ツト器体に、上記下部圧力室にパイロツト連通路
    を介して連通するパイロツト室を設けこのパイロ
    ツト室内にサーモ部の感温に応じてパイロツトポ
    ートを開閉するスナツプアクシヨンレバーを配設
    したパイロツト部と、上記流出口にガバナ連通路
    を介して連通して流出口のガス流出圧力に応じて
    圧力調整ポートを開閉するガバナ部とを一体に設
    け、かつ、上記パイロツト部のパイロツトポート
    とガバナ部の圧力調整ポートとを連通する連通口
    を設けたことを特徴とするガスバルブ。
JP1089287U 1987-01-28 1987-01-28 Expired - Lifetime JPH053890Y2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1089287U JPH053890Y2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP1089287U JPH053890Y2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPS63121251U JPS63121251U (ja) 1988-08-05
JPH053890Y2 true JPH053890Y2 (ja) 1993-01-29

Family

ID=30797613

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP1089287U Expired - Lifetime JPH053890Y2 (ja) 1987-01-28 1987-01-28

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH053890Y2 (ja)

Also Published As

Publication number Publication date
JPS63121251U (ja) 1988-08-05

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5988215A (en) Fluid control assembly
US6062245A (en) Gaseous fuel burner manifold with integral pressure regulator assembly
US3777777A (en) Flow control device
US3999932A (en) Valve assembly having leak detection apparatus
US4346835A (en) Instantaneous water heater gas control valve
JPH053890Y2 (ja)
US3235180A (en) Combination pressure and temperature control
US2814447A (en) Valve structure
US4655239A (en) Water-pressure-operated gas valve for instantaneous gas water heater
US4749005A (en) Combined gas pressure regulator and shut off valve
US4354633A (en) Manual main shutoff valve for a gas burner combination control
US4765536A (en) Thermostatic control valve assembly for fuel gas burner
US2777639A (en) Valve structure
US5067651A (en) Fuel control device, fuel control system using the device and method of making the device
US3020921A (en) Manifold valve
JP2002303418A (ja) ガスバルブ
US3035774A (en) Valve structure and system
US3343557A (en) Manifold valve
US3155316A (en) Thermostatic control device
US3858611A (en) Step opening thermostatic control device
US3020762A (en) Gas water heater thermostat
US1999732A (en) Thermostat control device
US2837287A (en) Thermostatic control device for fuel burners
JPS62297579A (ja) ガスバルブ
US2898046A (en) Gas water heater combination control valve