JPH0538078Y2 - - Google Patents
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- Publication number
- JPH0538078Y2 JPH0538078Y2 JP4753788U JP4753788U JPH0538078Y2 JP H0538078 Y2 JPH0538078 Y2 JP H0538078Y2 JP 4753788 U JP4753788 U JP 4753788U JP 4753788 U JP4753788 U JP 4753788U JP H0538078 Y2 JPH0538078 Y2 JP H0538078Y2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- drying
- drying drum
- shell
- roll crown
- drum
- Prior art date
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- Expired - Lifetime
Links
- 238000001035 drying Methods 0.000 claims description 48
- 238000004519 manufacturing process Methods 0.000 claims description 3
- 238000004804 winding Methods 0.000 claims description 2
- 238000010586 diagram Methods 0.000 description 7
- 230000037303 wrinkles Effects 0.000 description 5
- 238000010438 heat treatment Methods 0.000 description 4
- 230000007547 defect Effects 0.000 description 3
- 230000005674 electromagnetic induction Effects 0.000 description 3
- 230000000694 effects Effects 0.000 description 2
- 238000000034 method Methods 0.000 description 2
- 238000006073 displacement reaction Methods 0.000 description 1
- 230000005284 excitation Effects 0.000 description 1
Landscapes
- Paper (AREA)
Description
【考案の詳細な説明】
[産業上の利用分野]
本考案は製紙機械のドライパートにおいて使用
する乾燥ドラム及び乾燥装置に関するものであ
る。
する乾燥ドラム及び乾燥装置に関するものであ
る。
[従来の技術]
製紙機械のドライパートでは第6図に示すよう
に多数の乾燥ドラムaを上下に交互に配列し、紙
匹bを上下の乾燥ドラムaに順次巻き掛けて乾燥
し、巻取工程へ送るようにしている。
に多数の乾燥ドラムaを上下に交互に配列し、紙
匹bを上下の乾燥ドラムaに順次巻き掛けて乾燥
し、巻取工程へ送るようにしている。
該乾燥ドラムaは第7図に示すように、中空の
シエルcを有してシリンダ状をなしており、一方
の軸d端から蒸気を送給し、他方の軸e端から抜
き出し、乾燥に必要な熱をシエルcに供給するよ
うにしている。図中、fは軸受、gは軸受箱を示
す。
シエルcを有してシリンダ状をなしており、一方
の軸d端から蒸気を送給し、他方の軸e端から抜
き出し、乾燥に必要な熱をシエルcに供給するよ
うにしている。図中、fは軸受、gは軸受箱を示
す。
[考案が解決しようとする課題]
しかしながら、近年乾燥工程の高速化及び高効
率化の要請により、乾燥ドラムaの温度が例えば
80〜160℃から約400℃へ高温化し、シエルc薄肉
化する傾向がある。
率化の要請により、乾燥ドラムaの温度が例えば
80〜160℃から約400℃へ高温化し、シエルc薄肉
化する傾向がある。
そのため、シエルcのロールクラウンの幅方向
プロフアイルが、例えば幅方向中央部のふくらみ
が大きくなる等変位差が大きくなり、第3図にお
いて二点鎖線で示すように紙匹bの幅方向の伸び
に差が生じ、紙匹b自体の幅方向プロフアイルが
崩れて平坦でなくなり、皺の発生等欠陥の原因と
なつてしまう。
プロフアイルが、例えば幅方向中央部のふくらみ
が大きくなる等変位差が大きくなり、第3図にお
いて二点鎖線で示すように紙匹bの幅方向の伸び
に差が生じ、紙匹b自体の幅方向プロフアイルが
崩れて平坦でなくなり、皺の発生等欠陥の原因と
なつてしまう。
本考案は斯かる技術的課題を解決し、紙匹の幅
方向のプロフアイルを平坦にすることを目的とす
るものである。
方向のプロフアイルを平坦にすることを目的とす
るものである。
[課題を解決するための手段]
本考案は、常温において負のロールクラウンを
有し、使用温度において熱膨張により外形が円柱
状となるシエルを回転自在に支承してなることを
特徴とする製紙機械の乾燥ドラム、及び複数の乾
燥ドラムに紙匹を巻き掛けて走行させることによ
り乾燥する乾燥装置において、少なくとも1本の
乾燥ドラムに、常温において負のロールクラウン
を有し、使用温度において熱膨張により外形が円
柱状となる中空の内部加熱可能なシエルを回転自
在に支承してなる乾燥ドラムを備えたことを特徴
とする製紙機械の乾燥装置にかかるものである。
有し、使用温度において熱膨張により外形が円柱
状となるシエルを回転自在に支承してなることを
特徴とする製紙機械の乾燥ドラム、及び複数の乾
燥ドラムに紙匹を巻き掛けて走行させることによ
り乾燥する乾燥装置において、少なくとも1本の
乾燥ドラムに、常温において負のロールクラウン
を有し、使用温度において熱膨張により外形が円
柱状となる中空の内部加熱可能なシエルを回転自
在に支承してなる乾燥ドラムを備えたことを特徴
とする製紙機械の乾燥装置にかかるものである。
[作用]
所定の操業温度に内部加熱されると乾燥ドラム
の外形が幅方向全長に亘つて円柱状となる。
の外形が幅方向全長に亘つて円柱状となる。
操業温度に昇温して外径が円柱状となつた乾燥
ドラムに巻掛けられる紙匹は、幅方向に平坦な乾
燥ドラムの表面により、幅方向に凹凸のない平面
状に乾燥される。
ドラムに巻掛けられる紙匹は、幅方向に平坦な乾
燥ドラムの表面により、幅方向に凹凸のない平面
状に乾燥される。
[実施例]
以下、図面に基づいて本考案の実施例を説明す
る。
る。
第1図は本考案の乾燥ドラムの第1実施例であ
り、円筒状のシエル1の両端に中空軸2,3を側
板4を介し同心に嵌着し、該中空軸2,3をフレ
ームに固定した軸箱の軸受5,6により回転自在
に支持し、一方の中空軸2を蒸気導入用とする。
り、円筒状のシエル1の両端に中空軸2,3を側
板4を介し同心に嵌着し、該中空軸2,3をフレ
ームに固定した軸箱の軸受5,6により回転自在
に支持し、一方の中空軸2を蒸気導入用とする。
前記シエル1は稼動中幅方向中央部の熱膨張が
最も大きく、ロールクラウンが最大となる傾向に
あるので、シエル1を使用温度まで加温した状態
で右上り斜線部の凸状のロールクラウン7を研削
加工し、幅方向全長に亘り円柱状に成型する。前
記研削量はシエル1の材質、使用温度、径等によ
り夫々異なるが、各機種及び操業条件を考慮して
使用温度を決定し、該使用温度に加温してプラス
のロールクラウン7を研削すればよい。
最も大きく、ロールクラウンが最大となる傾向に
あるので、シエル1を使用温度まで加温した状態
で右上り斜線部の凸状のロールクラウン7を研削
加工し、幅方向全長に亘り円柱状に成型する。前
記研削量はシエル1の材質、使用温度、径等によ
り夫々異なるが、各機種及び操業条件を考慮して
使用温度を決定し、該使用温度に加温してプラス
のロールクラウン7を研削すればよい。
以上のように構成した乾燥ドラム8を第2図に
示すように上下に交互に多数配列し、各乾燥ドラ
ム8の一方の中空軸2に蒸気供給管9を夫々接続
し、蒸気を供給しつつ各乾燥ドラム8に紙匹10
を巻き掛けて通過させると、蒸気を内部に供給さ
れた各乾燥ドラム8は使用前の常温状態において
負のロールクラウンを有していたものが(第1図
中一点鎖線で示す)、熱膨張により幅方向全長に
亘り円柱状となり、各乾燥ドラム8に巻掛けられ
た紙匹10に幅方向均等な張力がかかり、第3図
に示すように乾燥された紙匹10の幅方向にたる
み等が生ずることなく平面的に乾燥され、皺の発
生等が著しく減少する。
示すように上下に交互に多数配列し、各乾燥ドラ
ム8の一方の中空軸2に蒸気供給管9を夫々接続
し、蒸気を供給しつつ各乾燥ドラム8に紙匹10
を巻き掛けて通過させると、蒸気を内部に供給さ
れた各乾燥ドラム8は使用前の常温状態において
負のロールクラウンを有していたものが(第1図
中一点鎖線で示す)、熱膨張により幅方向全長に
亘り円柱状となり、各乾燥ドラム8に巻掛けられ
た紙匹10に幅方向均等な張力がかかり、第3図
に示すように乾燥された紙匹10の幅方向にたる
み等が生ずることなく平面的に乾燥され、皺の発
生等が著しく減少する。
第4図は本考案の第2実施例であり、前記第1
実施例と略同様の構成において、蒸気による内部
加熱に代え、乾燥ドラム8′内の固定軸13に電
磁誘導コイル11を複数個連設し、外部の複数個
の励磁ユニツト12により内部から電磁誘導加熱
し得るようにした例である。図中、14は内部軸
受を示す。
実施例と略同様の構成において、蒸気による内部
加熱に代え、乾燥ドラム8′内の固定軸13に電
磁誘導コイル11を複数個連設し、外部の複数個
の励磁ユニツト12により内部から電磁誘導加熱
し得るようにした例である。図中、14は内部軸
受を示す。
第5図は本考案の更に他の実施例であり、前記
第1実施例と略同様の構成において、蒸気による
内部加熱に加えバーナ15及び循環フアン16を
設けて内部加熱し得るようにした乾燥ドラム8″
の例である。
第1実施例と略同様の構成において、蒸気による
内部加熱に加えバーナ15及び循環フアン16を
設けて内部加熱し得るようにした乾燥ドラム8″
の例である。
これらの実施例においても、使用温度において
シエル1の外形が幅方向に円柱状となり、乾燥さ
れる紙匹の幅方向の伸び差がなくなり、皺の発生
等の欠陥が生じ難くなる。
シエル1の外形が幅方向に円柱状となり、乾燥さ
れる紙匹の幅方向の伸び差がなくなり、皺の発生
等の欠陥が生じ難くなる。
なお、本考案は上述の実施例のみに限定される
ものではなく、全部の乾燥ドラムに適用するばか
りでなく、少なくとも1本の乾燥ドラムに適用す
ればよいこと等本考案の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
ものではなく、全部の乾燥ドラムに適用するばか
りでなく、少なくとも1本の乾燥ドラムに適用す
ればよいこと等本考案の要旨を逸脱しない範囲内
において種々変更を加え得ることは勿論である。
[考案の効果]
以上説明したように本考案によれば下記の如き
種々の優れた効果を奏し得る。
種々の優れた効果を奏し得る。
内部加熱可能な乾燥ドラムのシエルを使用温度
において円柱状となるようにしたので、稼動時に
昇温して幅方向に平坦なロールクラウンが形成さ
れる。シエルを使用温度に加温して円柱加工すれ
ばよいので、マイナスロールクラウンを決定する
ための複雑な計算や加工が必要ない。
において円柱状となるようにしたので、稼動時に
昇温して幅方向に平坦なロールクラウンが形成さ
れる。シエルを使用温度に加温して円柱加工すれ
ばよいので、マイナスロールクラウンを決定する
ための複雑な計算や加工が必要ない。
乾燥装置の少なくとも1本の乾燥ドラムに使用
温度において外形が円柱状となる乾燥ドラムを備
えたので、定常運転される乾燥ドラムの幅方向の
クラウンは略平坦となり、紙匹の幅方向の伸び差
がなくなり略平面状となる。従つて、紙匹に皺等
が発生して欠陥を生ずることを防止でき、製品品
質が向上する。更に、既設の乾燥装置にも乾燥ド
ラムを少なくとも1本交換するだけで実施でき、
汎用性が極めて広い。
温度において外形が円柱状となる乾燥ドラムを備
えたので、定常運転される乾燥ドラムの幅方向の
クラウンは略平坦となり、紙匹の幅方向の伸び差
がなくなり略平面状となる。従つて、紙匹に皺等
が発生して欠陥を生ずることを防止でき、製品品
質が向上する。更に、既設の乾燥装置にも乾燥ド
ラムを少なくとも1本交換するだけで実施でき、
汎用性が極めて広い。
第1図は本考案の乾燥ドラムの第1実施例の説
明図、第2図は本考案の乾燥装置の一実施例の説
明図、第3図は本考案の乾燥装置及び従来の乾燥
装置により夫々乾燥された紙匹の断面図、第4図
は本考案の乾燥ドラムの第2実施例の説明図、第
5図は本考案の乾燥ドラムの第3実施例の説明
図、第6図は従来の乾燥装置の一例を示す図、第
7図は従来の乾燥ドラムの一例を示す図である。 1はシエル、2,3は中空軸、7はロールクラ
ウン、8,8′,8″は乾燥ドラム、9は蒸気供給
管、10は紙匹、11は電磁誘導コイル、15は
バーナ、16は循環フアンを示す。
明図、第2図は本考案の乾燥装置の一実施例の説
明図、第3図は本考案の乾燥装置及び従来の乾燥
装置により夫々乾燥された紙匹の断面図、第4図
は本考案の乾燥ドラムの第2実施例の説明図、第
5図は本考案の乾燥ドラムの第3実施例の説明
図、第6図は従来の乾燥装置の一例を示す図、第
7図は従来の乾燥ドラムの一例を示す図である。 1はシエル、2,3は中空軸、7はロールクラ
ウン、8,8′,8″は乾燥ドラム、9は蒸気供給
管、10は紙匹、11は電磁誘導コイル、15は
バーナ、16は循環フアンを示す。
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 1) 常温において負のロールクラウンを有し、
使用温度において熱膨張により外形が円柱状と
なるシエルを回転自在に支承してなることを特
徴とする製紙機械の乾燥ドラム。 2) 複数の乾燥ドラムに紙匹を巻き掛けて走行
させることにより乾燥する乾燥装置において、
少なくとも1本の乾燥ドラムに、常温において
負のロールクラウンを有し、使用温度において
熱膨張により外形が円柱状となる中空の内部加
熱可能なシエルを回転自在に支承してなる乾燥
ドラムを備えたことを特徴とする製紙機械の乾
燥装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4753788U JPH0538078Y2 (ja) | 1988-04-08 | 1988-04-08 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4753788U JPH0538078Y2 (ja) | 1988-04-08 | 1988-04-08 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01149496U JPH01149496U (ja) | 1989-10-17 |
JPH0538078Y2 true JPH0538078Y2 (ja) | 1993-09-27 |
Family
ID=31273738
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4753788U Expired - Lifetime JPH0538078Y2 (ja) | 1988-04-08 | 1988-04-08 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0538078Y2 (ja) |
-
1988
- 1988-04-08 JP JP4753788U patent/JPH0538078Y2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01149496U (ja) | 1989-10-17 |
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