JPH0537206U - 歯科治療用照明装置 - Google Patents

歯科治療用照明装置

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JPH0537206U
JPH0537206U JP9582991U JP9582991U JPH0537206U JP H0537206 U JPH0537206 U JP H0537206U JP 9582991 U JP9582991 U JP 9582991U JP 9582991 U JP9582991 U JP 9582991U JP H0537206 U JPH0537206 U JP H0537206U
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 患者の口腔内照明の調整が容易で、また照明
灯やその支持アーム等が患者が保有する病原菌等により
汚染されるおそれがなく、更に照明灯やその支持アーム
等が患者に心理的圧迫感を与えることがないようにした
歯科治療用照明装置を提供すること目的とする。 【構成】 口腔照明用の2個の照明灯1及び2を両端部
に支持したライト支持アーム3がアーム駆動装置4によ
り支持されるとともに水平回動させられ、傾動させられ
る。該駆動装置4はコントロール装置により遠隔操作さ
れる。アーム駆動装置4とライト支持アーム3とは天井
裏7に収納され、アーム駆動装置4は天井5に取付けら
れる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯科治療のために口腔内を照明する歯科治療用照明装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療のために口腔内を照明する照明装置としては、従来、単灯式の照明装 置と二灯式のユニット据付型照明装置とが用いられている。
【0003】 単灯式の照明装置は、その取付方式によって天井吊下げ式,スタンドポール式 ,壁掛式,チェアマウント式など種々のタイプがあるが、要するに可動式アーム の先端にいわゆる無影灯等の照明灯を単灯取付けたもので、術者が照明灯の位置 ,角度を調整して患者の口腔内を照明するものである。
【0004】 二灯式のユニット据付型照明装置は治療台上の仰臥位の患者の口腔内を照明す るように位置および角度が調整された2個の照明灯をアームに取付け、更にアー ムを治療台やポールスタンド等に取付けて据付けたものである。一灯は口腔内の 上顎部を,他の一灯は下顎部を照明するように調整されている。このユニット据 付型照明装置は上記のように調整されているので、通常の歯科治療部位の殆どを 明るく照明でき、患者が交代しても、また口腔内の治療部位が変わっても、原則 として照明灯の位置,角度を調整しない固定式である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
単灯式の照明装置では、患者の交代,治療部位の変更,治療台の高さや姿勢の 変更,調整等の度に術者や補助者が手で照明灯の位置,角度を調整しなければな らず、調整の頻度が甚だ多いので、術者や補助者の治療作業の効率を低下させ、 また疲労を招く憾みがある。また、術者や補助者が治療中に照明灯やアームに頻 繁に手で触れるために、照明灯やアームが患者がもつ病原菌等により汚染され、 術者等や患者間に感染が生じる危険がある。
【0006】 二灯式のユニット据付型照明灯の場合は、照明灯の位置,角度の調整が仰臥位 の患者の口腔内治療を対象としてセットされており、椅座位での診療(問診,印 象取り,咬合練習等)時の口腔内照明には適合しないので、別に椅座位用の単灯 式の照明灯を必要とし、この照明灯については上述したと全く同様な問題がある 。
【0007】 仰臥位の口腔内治療についても固定の二灯であらゆる場合に対応するには無理 がある。特殊な治療部位に対して適切な照明が得られない場合があるほか、術中 の微妙な調整ができないという憾みがある。また、例えば大人と子供のように体 長,体形差が著しい場合等に適切な照明が得られないために患者の頭部の位置を 照明に合わせて動かすという不都合を余儀なくされる場合もある。
【0008】 更に、従来の単灯式照明装置にしても、二灯式据付け型照明装置にしても、照 明灯が比較的低い場所、患者に近い場所にあるので、例えば患者の口腔内にター ビンで注水するときの飛沫により汚染される可能性もあり、また、汚染した手で 触れ易いという問題があるとともに、照明灯やアームが患者の視野に入り、患者 特に子供の患者に対して心理的圧迫感が強いという問題がある。
【0009】 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、患者に心理的圧迫感を与えること がなく、病原菌等による汚染のおそれがなく、そして調整が容易な歯科治療用照 明装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の歯科治療用照明装置は、少なくとも2個の口腔照 明灯と、該照明灯を支持するライト支持アームと,該支持アームを支持するとと もに支持アームを水平回動および垂直回動させるアーム駆動装置とから成り、ア ーム駆動装置が遠隔操作されかつ天井に取付けられていることを特徴とするもの である。
【0011】 また、本考案は上記のアーム駆動装置と支持アームとを天井裏に収納すること をも特徴とするものである。
【0012】 上記においてライト支持アームを水平回動させるとは、該支持アームをその支 持部を中心として回動させることを言い、またライト支持アームを垂直回動させ るとは支持アームの支持部を中心として水平軸の回りに該支持アームを回動させ るすなわち傾動させることを言うものである。
【0013】
【実施例】
本考案の詳細を実施例によりまた図面に基づき以下に説明する。図1は本考案 の歯科治療用照明装置の斜視図であり、図2は該照明装置を天井に取付けた状態 を示す説明図である。
【0014】 図において1および2は照明灯でありそれぞれライト支持アーム3の両端部に 支持されている。4は該支持アーム3を支持するとともにライト支持アーム3を その支持部41を中心として水平に回動させ、また同じく支持部41の水平な軸 42を中心として垂直に回動させるすなわち傾動させるアーム駆動装置である。 該駆動装置の上部板43はアンカーボルト(図示せず)により天井5に取付けら れている。
【0015】 照明灯1および2はハロゲンランプなどの高輝度の電灯とアルミニウム蒸着の 反射面とを備え、高輝度の照明光を特定方向に指向して照射できるようになされ ている。また、電灯の輝度,照射野および焦点を手動または遠隔操作により調整 する調整装置も設けられている。照明灯1および2は、図では垂直下向きに支持 されているが、通常は、治療台上に仰臥した患者の口腔内の上顎部を一方の照明 灯により照明し、下顎部を他方の照明灯により照明するように適当な角度で傾斜 させられている。この傾斜角度は固定されていることもあるが、手動または遠隔 操作により傾斜角度を調節できるようにすることもある。
【0016】 ライト支持アーム3には口腔内照明用の照明灯として上記の2個の照明灯1お よび2を取付けるほかに、例えばライト支持アームの中心すなわち支持部41の 付近からライト支持アームから直角に或いは傾斜して延びる分岐アーム(図示せ ず)を設け、この分岐アームにトレーテーブル照明用等の照明灯を設けてもよい 。
【0017】 ライト支持アームの水平回動はアーム駆動装置4内部の回動用モーターの回転 軸と該支持アームとを減速桟,円筒ラック,ピニオン等を介して回動自在に連結 することにより確保され、また、上記の回動用モーターとは別個の傾動用モータ ーにより減速桟等を介して軸42を回動させ、ライト支持アーム2を軸42を中 心として傾動させる。
【0018】 上記の水平回動は、通常は、治療台の仰臥位の姿勢にしたときの体長方向の軸 心を中心として片側へそれぞれ10度程度回動させることにより口腔内の照明の 調整にほぼ対応できるが、回動可能な角度範囲としては、片側90度近い角度ま で回動可能としておく方がよい。垂直回動の回動可能な角度範囲も水平線を中心 に少なくとも片側40乃至50度程度に選んでおく方がよい。
【0019】 アーム駆動装置4の上部は前述した通り天井5にアンカーボルト等により取付 けられるが、その取付位置は図3に示すように駆動装置の平面の中心が仰臥位の 姿勢にされた治療台8の体長方向の軸線上に在り、その軸線上の位置としては治 療台を椅座位の姿勢として患者を座らせたときの体軸センター位置とするのがよ い。上記の体軸センター位置は標準サイズの患者を治療台上に仰臥させた場合は 臀部に当たる。
【0020】 本考案は前述した通り、アーム駆動装置4およびライト支持アーム3を天井5 といわゆる飾り天井6との間の天井裏7に収納することをも特徴とするものであ り、図2においては照明灯1および2の下半部だけが飾り天井6の下部に表れる ように支持されている。照明灯の全体が飾り天井6の下部に表れるようにしても よいし、照明灯もほぼ全体を天井裏7に収納し、照明灯の先端部だけが飾り天井 面に表れているように支持してもよい。飾り天井6には上述したライト支持アー ムの回動に伴う照明灯の移動に支障を生じないように開口60を設けておく。
【0021】 アーム駆動装置を遠隔操作するコントロール装置(図示せず)は、コントロー ル装置とアーム駆動装置とを電線で連結した有線のコントロール装置でも不可で はないが、電線を介しての感染を防止する意味からも、無線もしくは光で操作す るコントロール装置とすることが望ましい。そして前述した照明灯の輝度,照射 野等の調整のための遠隔操作をも含めて操作できるコントローラーとして構成し 、衛生管理のためにディスポーザルな透明カバーで覆って使用するのが好ましい 。
【0022】
【作用および効果】
上述した通りの構成を有する本考案の歯科治療用照明装置においては、ライト 支持アームに口腔内照明用の2個の照明灯が支持され、しかも該支持アームをア ーム駆動装置により水平回動させ、また傾動できるので、頻繁に調整する必要が ないという従来の二灯式のユニット据付け型照明装置の長所を維持しながら、同 装置では対応が困難であった口腔内の特殊な治療部位の照明や治療中の照明の微 妙な調整が可能かつ容易である。例えば、臼歯部の治療の際に患者頭部を右向き 或いは左向きに姿勢変更したときに望ましい照明の微妙な調整がライト支持アー ムの水平回動により可能になる。
【0023】 患者の姿勢を仰臥位から椅座位に変えたときも、アームを垂直回動すなわち傾 動させて照明灯の高さ位置を調整する等により対応でき、従来のように椅座位用 に別個の単灯照明装置を設ける必要がない。なお、椅座位で診療は、通常、前述 した通りの診療に限られるので、椅座位のときは一方の照明灯だけで照明し、他 方の照明灯は消灯する。
【0024】 本考案においては、照明灯の位置,角度を調整するライト支持アームの水平回 動や傾動を駆動するアーム駆動装置の制御がコントロール装置により遠隔操作さ れ、照明灯や支持アーム等に手が触れることがなく、また本考案の装置は天井に 取付けられ、治療中の患者の口腔部から充分に距離を隔てているので、照明灯や ライト支持アーム等が患者が保有する病原菌等に汚染される危険がない。従って 術者等や患者間の感染を防止できる。
【0025】 また、本考案の歯科治療用照明装置において、アーム駆動装置やライト支持ア ームが天井裏に収納されているときは、これらが患者の眼から隠されるので、こ れらが患者に心理的な圧迫感を与えるようなことがない。
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】考案の詳細な説明
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は歯科治療のために口腔内を照明する歯科治療用照明装置に関するもの である。
【0002】
【従来の技術】
歯科治療のために口腔内を照明する照明装置としては、従来、単灯式の照明装 置と二灯式のユニット据付型照明装置とが用いられている。
【0003】 単灯式の照明装置は、その取付方式によって天井吊下げ式,スタンドポール式 ,壁掛式,チェアマウント式など種々のタイプがあるが、要するに可動式アーム の先端にいわゆる無影灯等の照明灯を単灯取付けたもので、術者が照明灯の位置 ,角度を調整して患者の口腔内を照明するものである。
【0004】 二灯式のユニット据付型照明装置は治療台上の仰臥位の患者の口腔内を照明す るように位置および角度が調整された2個の照明灯をアームに取付け、更にアー ムを治療台やポールスタンド等に取付けて据付けたものである。一灯は口腔内の 上顎部を,他の一灯は下顎部を照明するように調整されている。このユニット据 付型照明装置は上記のように調整されているので、通常の歯科治療部位の殆どを 明るく照明でき、患者が交代しても、また口腔内の治療部位が変わっても、原則 として照明灯の位置,角度を調整しない固定式である。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
単灯式の照明装置では、患者の交代,治療部位の変更,治療台の高さや姿勢の 変更,調整等の度に術者や補助者が手で照明灯の位置,角度を調整しなければな らず、調整の頻度が甚だ多いので、術者や補助者の治療作業の効率を低下させ、 また疲労を招く憾みがある。また、術者や補助者が治療中に照明灯やアームに頻 繁に手で触れるために、照明灯やアームが患者がもつ病原菌等により汚染され、 術者等や患者間に感染が生じる危険がある。
【0006】 二灯式のユニット据付型照明灯の場合は、照明灯の位置,角度の調整が仰臥位 の患者の口腔内治療を対象としてセットされており、椅座位での診療(問診,印 象取り,咬合練習等)時の口腔内照明には適合しないので、別に椅座位用の単灯 式の照明灯を必要とし、この照明灯については上述したと全く同様な問題がある 。
【0007】 仰臥位の口腔内治療についても固定の二灯であらゆる場合に対応するには無理 がある。特殊な治療部位に対して適切な照明が得られない場合があるほか、術中 の微妙な調整ができないという憾みがある。また、例えば大人と子供のように体 長,体形差が著しい場合等に適切な照明が得られないために患者の頭部の位置を 照明に合わせて動かすという不都合を余儀なくされる場合もある。
【0008】 更に、従来の単灯式照明装置にしても、二灯式据付け型照明装置にしても、照 明灯が比較的低い場所、患者に近い場所にあるので、例えば患者の口腔内にター ビンで注水するときの飛沫により汚染される可能性もあり、また、汚染した手で 触れ易いという問題があるとともに、照明灯やアームが患者の視野に入り、患者 特に子供の患者に対して心理的圧迫感が強いという問題がある。
【0009】 本考案は上述の点に鑑みてなされたもので、患者に心理的圧迫感を与えること がなく、病原菌等による汚染のおそれがなく、そして調整が容易な歯科治療用照 明装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成する本考案の歯科治療用照明装置は、少なくとも2個の口腔照 明灯と、該照明灯を支持するライト支持アームと,該支持アームを支持するとと もに支持アームを水平回動および垂直回動させるアーム駆動装置とから成り、ア ーム駆動装置が遠隔操作されかつ天井に取付けられていることを特徴とするもの である。
【0011】 また、本考案は上記のアーム駆動装置と支持アームとを天井裏に収納すること をも特徴とするものである。
【0012】 上記においてライト支持アームを水平回動させるとは、該支持アームをその支 持部を中心として回動させることを言い、またライト支持アームを垂直回動させ るとは支持アームの支持部を中心として水平軸の回りに該支持アームを回動させ るすなわち傾動させることを言うものである。
【0013】
【実施例】 本考案の詳細を実施例によりまた図面に基づき以下に説明する。図1は本考案 の歯科治療用照明装置の斜視図であり、図2は該照明装置を天井に取付けた状態 を示す説明図である。
【0014】 図1及び図2において1および2は照明灯でありそれぞれライト支持アーム3 の両端部に支持されている。4は該支持アーム3を支持するとともにライト支持 アーム3をその支持41を中心として水平に回動させ、また水平な軸42を中 心として垂直に回動させるすなわち傾動させるアーム駆動装置である。該駆動装 置の上部板43はアンカーボルト(図示せず)により天井5に取付けられている 。
【0015】 照明灯1および2はハロゲンランプなどの高輝度の電灯とアルミニウム蒸着の 反射面とを備え、高輝度の照明光を特定方向に指向して照射できるようになされ ている。また、電灯の輝度,照射野および焦点を手動または遠隔操作により調整 する調整装置も設けられている。照明灯1および2は、図では垂直下向きに支持 されているが、通常は、治療台上に仰臥した患者の口腔内の上顎部を一方の照明 灯により照明し、下顎部を他方の照明灯により照明するように適当な角度で傾斜 させられている。この傾斜角度は固定されていることもあるが、手動または遠隔 操作により傾斜角度を調節できるようにすることもある。
【0016】 ライト支持アーム3には口腔内照明用の照明灯として上記の2個の照明灯1お よび2を取付けるほかに、例えばライト支持アームの中心すなわち支持41の 付近からライト支持アームから直角に或いは傾斜して延びる分岐アーム(図示せ ず)を設け、この分岐アームにトレーテーブル照明用等の照明灯を設けてもよい 。
【0017】 ライト支持アームの水平回動はアーム駆動装置4内部の回動用モーターの回転 軸と該支持アームとを減速桟,円筒ラック,ピニオン等を介して回動自在に連結 することにより確保され、また、上記の回動用モーターとは別個の傾動用モータ ーにより減速桟等を介して軸42を回動させ、ライト支持アーム2を軸42を中 心として傾動させる。
【0018】 上記の水平回動は、通常は、治療台の仰臥位の姿勢にしたときの体長方向の軸 心を中心として片側へそれぞれ10度程度回動させることにより口腔内の照明の 調整にほぼ対応できるが、回動可能な角度範囲としては、片側90度近い角度ま で回動可能としておく方がよい。垂直回動の回動可能な角度範囲も水平線を中心 に少なくとも片側40乃至50度程度に選んでおく方がよい。
【0019】 アーム駆動装置4の上部は前述した通り天井5にアンカーボルト等により取付 けられるが、その取付位置は図3に示すように駆動装置の平面の中心が仰臥位の 姿勢にされた治療台8の体長方向の軸線上に在り、その軸線上の位置としては治 療台を椅座位の姿勢として患者を座らせたときの体軸センター位置とするのがよ い。上記の体軸センター位置は標準サイズの患者を治療台上に仰臥させた場合は 臀部に当たる。
【0020】 本考案は前述した通り、アーム駆動装置4およびライト支持アーム3を天井5 といわゆる飾り天井6との間の天井裏7に収納することをも特徴とするものであ り、図2においては照明灯1および2の下半部だけが飾り天井6の下部に表れる ように支持されている。照明灯の全体が飾り天井6の下部に表れるようにしても よいし、照明灯もほぼ全体を天井裏7に収納し、照明灯の先端部だけが飾り天井 面に表れているように支持してもよい。飾り天井6には上述したライト支持アー ムの回動に伴う照明灯の移動に支障を生じないように開口60を設けておく。
【0021】 アーム駆動装置を遠隔操作するコントロール装置(図示せず)は、コントロー ル装置とアーム駆動装置とを電線で連結した有線のコントロール装置でも不可で はないが、電線を介しての感染を防止する意味からも、無線もしくは光で操作す るコントロール装置とすることが望ましい。そして前述した照明灯の輝度,照射 野等の調整のための遠隔操作をも含めて操作できるコントローラーとして構成し 、衛生管理のためにディスポーザルな透明カバーで覆って使用するのが好ましい 。
【0022】 図4は上記説明した本考案の歯科治療用照明装置の天井への取付けの一例の詳 細を示す分解斜視図である。飾り天井6の開口部61の奥側の天井5に設けられ たアンカーボルト51にアーム駆動装置4の上部板43を挿通し、ナット52及 び53の間に固定する。この上部板43の固定によって、アーム駆動装置4、支 持アーム3及び支持アーム両端部の照明灯1及び2が天井に取付けられる。上部 板43と天井5との間の間隔はナット52の位置調整によって調整できる。
【0023】 飾り天井6の開口部61には上部カバー9が嵌合され、該カバーの下端の枠体 91をビス92により飾り天井6にビス止めし、上部カバー9を飾り天井6に固 定する。枠体91には飾りカバー10が嵌込まれ、枠体91の側面のねじ孔93 にねじ102を螺合し、飾りカバー10を上部カバー9に固定する。103は飾 りカバー10の開口部101に嵌込まれる樹脂プレートで、該プレート103に は2個の開口104、104が設けられ、これらの開口を通じて照明灯1及び2 が照射される。105は前記のコントロール装置が赤外光で操作するものである 場合のセンサーの受光部用の孔である。
【0024】 図5は本考案の歯科治療用照明装置におけるアーム駆動装置の駆動機構の一例 を示す説明図(断面図)である。アーム駆動装置4の函体40は、上記の上部板 43とロックナット411、411によって螺合固定された支持軸41に軸受部 48により可回転的に支持されている。水平回動用のモーター44はねじ441 により函体40に固定されている。モーター44の軸の先端の歯車442は軸4 43により函体40に自転回転可能に固定された遊星歯車444と噛合い、該遊 星歯車は上記の支持軸41の函体内先端に固定された固定歯車445と噛合って いる。従って、モーター44が駆動されると、その駆動トルクを歯車442を介 して伝達された遊星歯車444が固定歯車445の周りを転動し、函体40は支 持軸41を中心として水平回動させられる。
【0025】 傾動回動用のモーター45は、支持部材46により函体40内に支持されてい る。モーター45の軸の先端の歯車451は、支持部材47に回転可能に支持さ れている回転軸452の一端に固定された歯車453と噛合っている。回転軸4 52の他端側の歯車454は水平な回転軸42に固定された歯車455と噛合っ ている。軸42には、更に歯車456が固定され、これはライト支持アーム3に 固定されている扇形歯車457と噛合っている。扇形歯車457にはライト支持 アーム3の垂直回動すなわち傾動回動の回動可能な角度範囲、例えば水平線を中 心に片側50度の範囲に相当する円周部分だけに歯車の歯が設けられている。
【0026従って、傾動回動用のモーター45を駆動すれば、その回転トルクが歯車45 1及び453を介して回転軸452に伝達され、回転軸452の回転は、更に、 歯車454及び455を介して回転軸42に伝達されて回転軸42を回転させる 。回転軸42はライト支持アーム3に固定されているので、ライト支持アーム3 は水平な回転軸42を中心として傾動回動させられる。ただし、回転軸42の回 転可能な角度範囲は扇形歯車457により所定の範囲に限られる。なお、49及 び49′は回転軸42を函体40に可回転的に支持する軸受部である。
【0027図6は本考案の歯科治療用照明装置における照射野の変更を示す説明図(斜視 図)である。アーム駆動装置4の支持軸41を中心とする水平回動(点線の矢印 方向)により、照明灯1及び2の照射野は矢印Aの方向に移動し、また水平な回 転軸42を中心とするアーム3の垂直回動すなわち傾動回動(一点鎖線の矢印方 向)により照明灯1及び2の照射野は矢印Bの方向に移動する。
【0028
【作用および効果】
上述した通りの構成を有する本考案の歯科治療用照明装置においては、ライト 支持アームに口腔内照明用の2個の照明灯が支持され、しかも該支持アームをア ーム駆動装置により水平回動させ、また傾動できるので、バックレストやヘッド レストを傾動させても従来 装置では対応が困難であった口腔内の特殊な治療部位 の照明や治療中の照明の微妙な調整が可能かつ容易である。また、臼歯部の治療 の際に患者頭部を右向き或いは左向きに姿勢変更したときに望ましい照明の微妙 な調整がライト支持アームの水平回動により可能になる。
【0029】 患者の姿勢を仰臥位から椅座位に変えたときも、アームを垂直回動すなわち傾 動させて照明灯の高さ位置を調整する等により対応でき、従来のように椅座位用 に別個の単灯照明装置を設ける必要がない。なお、椅座位で診療は、通常、前述 した通りの診療に限られるので、椅座位のときは一方の照明灯だけで照明し、他 方の照明灯は消灯することもできる
【0030】 本考案においては、照明灯の位置,角度を調整するライト支持アームの水平回 動や傾動を駆動するアーム駆動装置の制御がコントロール装置により遠隔操作さ れ、照明灯や支持アーム等に手が触れることがなく、また本考案の装置は天井に 取付けられ、治療中の患者の口腔部から充分に距離を隔てているので、照明灯や ライト支持アーム等が患者が保有する病原菌等に汚染される危険がない。従って 術者等や患者間の感染を防止できる。
【0031】 また、本考案の歯科治療用照明装置において、アーム駆動装置やライト支持ア ームが天井裏に収納されているときは、これらが患者の眼から隠されるので、こ れらが患者に心理的な圧迫感を与えるようなことがない。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の装置の斜視図。
【図2】本考案の装置の天井への取付を説明する説明
図。
【図3】本考案の装置の取付位置を説明するための説明
図。
【符号の説明】
1および2 照明灯 3 ライト支持アーム 4 アーム駆動装置 5 天井 7 天井裏
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成3年11月22日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】全図
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
【図2】
【図3】 ─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成4年11月19日
【手続補正2】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】図面の簡単な説明
【補正方法】変更
【補正内容】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施例の装置の斜視図。
【図2】本考案の装置の天井への取付を説明する説明
図。
【図3】本考案の装置の取付位置を説明するための説明
図。
【図4】本考案の装置への天井への取付けの詳細を示す
分解斜視図。
【図5】本考案の装置におけるアーム駆動装置の駆動機
構の説明図。
【図6】本考案の装置における照射野の変更を示す説明
図。
【符号の説明】 1および2 照明灯 3 ライト支持アーム 4 アーム駆動装置 5 天井 7 天井裏
【手続補正3】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図4
【補正方法】追加
【補正内容】
【図4】
【手続補正4】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図5
【補正方法】追加
【補正内容】
【図5】
【手続補正5】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図6
【補正方法】追加
【補正内容】
【図6】

Claims (2)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2個の口腔照明灯と、該照明
    灯を支持するライト支持アームと、該支持アームを支持
    するとともに支持アームを水平回動および垂直回動させ
    るアーム駆動装置とから成り、該アーム駆動装置が遠隔
    操作されかつ天井に取付けられていることを特徴とする
    歯科治療用照明装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の歯科治療用照明装置にお
    いて,アーム駆動装置および支持アームが天井裏に収納
    されていることを特徴とする歯科治療用照明装置。
JP1991095829U 1991-10-25 1991-10-25 歯科治療用照明装置 Expired - Fee Related JPH0749928Y2 (ja)

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JPH0332662A (ja) * 1989-03-31 1991-02-13 W C Heraeus Gmbh 手術用照明器

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