JPH053650U - ボールスプライン式プロペラシヤフト構造 - Google Patents
ボールスプライン式プロペラシヤフト構造Info
- Publication number
- JPH053650U JPH053650U JP1424391U JP1424391U JPH053650U JP H053650 U JPH053650 U JP H053650U JP 1424391 U JP1424391 U JP 1424391U JP 1424391 U JP1424391 U JP 1424391U JP H053650 U JPH053650 U JP H053650U
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- JP
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- spline
- balls
- ball
- propeller shaft
- shaft
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- Bearings For Parts Moving Linearly (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目 的】 ボールスプライン式プロペラシャフトが伸
縮するときのボール同士の離散集合に伴う衝突音,振動
の発生を防止する。 【構 成】 内向きスプライン溝を形成されたスプライ
ンスリーブ2と、上記各内向きスプライン溝に対向する
外向きスプライン溝を形成されたスプラインシャフト4
と、両スプライン溝に転動自在に嵌合させた回転力伝達
用のボール5群と、このボール群の両端にそれぞれ配設
されていて、ボール同士を互いに寄せ合う向きに付勢す
るスプリング6,7とからなるプロペラシャフトにおい
て、上記ボール5群の両端に、上記コイルスプリング
6,27の振動を低減するダンパ16,17を配設した
ことを特徴とする。
縮するときのボール同士の離散集合に伴う衝突音,振動
の発生を防止する。 【構 成】 内向きスプライン溝を形成されたスプライ
ンスリーブ2と、上記各内向きスプライン溝に対向する
外向きスプライン溝を形成されたスプラインシャフト4
と、両スプライン溝に転動自在に嵌合させた回転力伝達
用のボール5群と、このボール群の両端にそれぞれ配設
されていて、ボール同士を互いに寄せ合う向きに付勢す
るスプリング6,7とからなるプロペラシャフトにおい
て、上記ボール5群の両端に、上記コイルスプリング
6,27の振動を低減するダンパ16,17を配設した
ことを特徴とする。
Description
【0001】
この考案は、車両の駆動力伝達手段の一部を成すボールスプライン式プロペラ シャフト構造に関する。
【0002】
車両の走行状態に応じて伸縮する構造のプロペラシャフトとして、内向きのス プライン溝を複数本形成されたスプラインスリーブと、このスプラインスリーブ に対して軸方向に摺動自在に挿通されていて、 その外周面に上記各内向きスプ ライン溝に対向して外向きのスプライン溝を複数本形成されたスプラインシャフ トと、互いに対向する内向きスプライン溝と外向きスプライン溝に転動自在に係 合させた回転力伝達用のボール群と、ボール群を構成するボール同士を互いに寄 せ合う向きに付勢するスプリングとからなるボールスプライン式プロペラシャフ トが提案されている。
【0003】 そして、スプラインシャフトとスプラインスリーブとは、互いに対向するスプ ライン溝に係合されたスチールボールからなるボール群によって回転を伝達され る。
【0004】 この方式のプロペラシャフトは、軸方向の伸縮に際してスチールボールが回転 することによってその摺動抵抗が小さいという特徴を有している。
【0005】
スプライン溝に列設し嵌合されたスチールボールは、スプリングによって互い に寄せ合う向きに付勢されているが、プロペラシャフトの伸縮に応じて転動する とき、スプライン溝との摩擦の違いによる個々のボールの移動距離が異なってい て、伸縮に連れて離間と集合を繰り返すことになり、集合するとき衝突音を発し たり振動を発生させる。ボールは、スプリングの振動が治まるまで続く傾向にあ り、これに対処すべく、スプリングの圧力を高くするとボールのスムーズな回転 を妨げるので望ましくない。
【0006】 そこで、本考案の目的は、ボールの衝突に起因する騒音,振動を早期に抑止で きるボールスプライン式プロペラシャフト構造の提供にある。
【0007】
本考案のボールスプライン式プロペラシャフト構造は、ボール群の両端に、ボ ールを付勢するコイルスプリングの振動を低減するダンパを配設したことを特徴 とする。
【0008】
車両の走行状態に応じてプロペラシャフトが伸縮するとき、スプラインシャフ トとスプラインスリーブとの間で転動するボール群は、コイルスプリングの振動 に連れて離散集合しようとするが、このコイルスプリングの振動はダンパによっ て早期に減衰させられる。
【0009】
以下、図示の実施例に基づいて本考案を詳細に説明する。
【0010】 図1乃至図3において、ボールスプライン式プロペラシャフト1は、一端2a にウェルドヨーク3を固着され、その内周面に内向きスプライン溝2bを形成さ れたスプラインスリーブ2と、その外周面に内向きスプライン2bに対向する外 向きスプライン溝4aを形成されていて、スプラインスリーブ2に摺動自在に挿 通されたスプラインシャフト4と、その一部を内向きスプライン溝2bに係合さ せ、その一部を外向きスプライン溝4aに係合させたボール5,5・・・からな るボール群と、ボール群を構成するボール5を互いに寄せ合う向きに付勢するコ イルスプリング6,7とからなっている。
【0011】 スプラインシャフト4の端部4bには、ウェルドカップリング8を介してプロ ペラチューブ8の一端8aが連結されている。プロペラチューブ8の他端8bに は、図示されないフランジヨークに連結されるウェルドヨーク9が固着されてい る。
【0012】 スプラインシャフト4の端部には、樹脂製カバーチューブ10の一端10aが 接着固定されている。カバーチューブ10の他端10bは、ダストシール11を 介してスプラインスリーブ2の外周面に摺動自在に嵌挿されている。
【0013】 ボール5は、図1に示すように、スプラインスリーブ2に図示されない止め輪 で軸方向の位置を決められたブッシュ12,13の間に列設されている。ブッシ ュ12,13とボール5との間には、ボール同士を互いに寄せ合う向きに付勢す るコイルスプリング6,7が弾発的に設けられている。図1において符号14は グリス保持用のフェルトシールを、符号15はスペーサをそれぞれ示している。
【0014】 コイルスプリング6,7の内部には、ダンパ16,17がそれぞれ配設されて いる。これらダンパ16,17は、同じ構造であって、適宜のガスを封入された シリンダ16a,17aと、 これに出入り自在且つ突出習性を与えられて挿通 されたプッシュロッド16b,17bからなっている。シリンダ16a,17a は、両端に位置するボール5,5に当接されていて、プッシュロッド16b,1 7bは、ブッシュ12,13にそれぞれ当接させられている。
【0015】 以上のように構成されたプロペラシャフト1は、車両の走行に連れて例えばス プラインスリーブ2が回転駆動されると、このスリーブの回転は、その内向きス プライン溝2bがボール5,5を押動し、これらのボールが外向きスプライン溝 4aを押動することによりスプラインシャフト4に伝達される。走行状態に応じ てプロペラシャフト1が伸縮すると、スプラインスリーブ2とスプラインシャフ ト4は、それぞれのスプライン溝に係合しているボールを転動させながら軸方向 に伸縮する。転動するボール群5は、スプリング6,7で付勢されているとはい え、接触しているスプライン溝との間の摩擦の違いによって個々の移動距離が異 なる。
【0016】 特に、プロペラシャフト1が伸びる場合には、ボール間に隙間が生じ易い。そ して、プロペラシャフト1の伸縮が「伸び」から「縮み」に変わるとボール同士 が衝突する。ボール5は互いの衝突時に異音を発生する。ボール同士の衝撃に連 れてコイルスプリング6,7が振動しようとするが、この振動はダンパ16,1 7の緩衝作用によって緩衝され、スプリングの振動は急速に減衰させられる。従 って、ボールの振動に伴う異音が回避され、プロペラシャフト自体の振動も低減 される。
【0017】
以上のように、本考案のプロペラシャフト構造によれば、該シャフトの伸縮に 伴うコイルスプリングによるボールの衝撃と振動が、ダンパによって急速に減衰 され緩衝されるので異音の発生と振動が抑止される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示すボールスプライン式プ
ロペラシャフトの要部拡大平断面図である。
ロペラシャフトの要部拡大平断面図である。
【図2】図3中のA−A線拡大断面図である。
【図3】本考案の一実施例を示すボールスプライン式プ
ロペラシャフトを軸方向に半分断面した平面図である。
ロペラシャフトを軸方向に半分断面した平面図である。
1・・・ボールスプライン式プロペラシャフト 2・・・スプラインスリーブ 2b・・・内向きスプライン溝 4・・・スプラインシャフト 4a・・・外向きスプライン溝 5・・・ボール 6・・・コイルスプリング 7・・・コイルスプリング 16・・・ダンパ 17・・・ダンパ
Claims (1)
- 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】車両の駆動力伝達手段の一部を成してい
て、内周面に内向きスプライン溝を複数本形成されたス
プラインスリーブと、このスプラインスリーブに対して
軸方向に移動自在に挿通されていて、その外周面に上記
各内向きスプライン溝に対向して外向きスプライン溝を
複数本形成されたスプラインシャフトと、その一部を内
向きスプライン溝に他の部分を外向きスプライン溝に転
動自在に嵌合させた回転力伝達用のボール群と、このボ
ール群の両端にそれぞれ配設されていて、ボール同士を
互いに寄せ合う向きに付勢するコイルスプリングとから
なるボールスプライン式プロペラシャフトにおいて、 上記ボール群の両端に、上記コイルスプリングの振動を
低減するダンパを配設したことを特徴とするボールスプ
ライン式プロペラシャフト構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1424391U JPH053650U (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | ボールスプライン式プロペラシヤフト構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1424391U JPH053650U (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | ボールスプライン式プロペラシヤフト構造 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH053650U true JPH053650U (ja) | 1993-01-19 |
Family
ID=11855650
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1424391U Withdrawn JPH053650U (ja) | 1991-02-20 | 1991-02-20 | ボールスプライン式プロペラシヤフト構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH053650U (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005061258A1 (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | インホイールモータシステム |
WO2005097533A1 (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | インホイールモータシステム |
-
1991
- 1991-02-20 JP JP1424391U patent/JPH053650U/ja not_active Withdrawn
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005061258A1 (ja) * | 2003-12-22 | 2005-07-07 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | インホイールモータシステム |
WO2005097533A1 (ja) * | 2004-04-05 | 2005-10-20 | Kabushiki Kaisha Bridgestone | インホイールモータシステム |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 19950518 |