JPH0536333A - パツフア形ガス遮断器 - Google Patents
パツフア形ガス遮断器Info
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- JPH0536333A JPH0536333A JP19156491A JP19156491A JPH0536333A JP H0536333 A JPH0536333 A JP H0536333A JP 19156491 A JP19156491 A JP 19156491A JP 19156491 A JP19156491 A JP 19156491A JP H0536333 A JPH0536333 A JP H0536333A
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 絶縁ノズルをタンクから取出さずに、絶縁ノ
ズルのスロート部の消耗による口径拡大量を測定でき、
短絡電流遮断性能が診断できるパッファ形ガス遮断器を
得る。 【構成】 シリンダー７の内部空間に向って開口部を有
する圧力伝送路19の他端に圧力センサー20を設けて、開
極時にシリンダー７の内部で圧縮された絶縁性ガス11の
圧力を検出できるように構成した。絶縁ノズル６のスロ
ート部6aの標準値に対する口径拡大量とシリンダー７の
内部の最高圧力との関係を予じめ較正しておけば、短絡
遮断によって消耗した絶縁ノズルスロート部6aの口径拡
大量が点検でき、その点検結果からパッファ形ガス遮断
器の短絡遮断性能の診断ができるようになった。
ズルのスロート部の消耗による口径拡大量を測定でき、
短絡電流遮断性能が診断できるパッファ形ガス遮断器を
得る。 【構成】 シリンダー７の内部空間に向って開口部を有
する圧力伝送路19の他端に圧力センサー20を設けて、開
極時にシリンダー７の内部で圧縮された絶縁性ガス11の
圧力を検出できるように構成した。絶縁ノズル６のスロ
ート部6aの標準値に対する口径拡大量とシリンダー７の
内部の最高圧力との関係を予じめ較正しておけば、短絡
遮断によって消耗した絶縁ノズルスロート部6aの口径拡
大量が点検でき、その点検結果からパッファ形ガス遮断
器の短絡遮断性能の診断ができるようになった。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、絶縁性ガスを圧縮
し、噴出するパッファ装置を備えたパッファ形ガス遮断
器に関するものである。
し、噴出するパッファ装置を備えたパッファ形ガス遮断
器に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】図６はパッファ形ガス遮断器主要部の開
極途中を示す縦断面図である。図において１，２は固定
接触子、３，４はこの固定接触子１，２とそれぞれ接離
可能な可動接触子、５は開極途中に固定接触子１と可動
接触子３の間に発生するアークである。６，７，８は絶
縁ノズル、シリンダーおよびロッドで可動接触子３，４
と一体に結合され、固定のシリンダー９および固定の摺
動接触子10に対して可動である。パッファ装置30は上記
３，４，６，７，８からなる可動部と固定のシリンダー
９で構成され、開極途中においてシリンダー７の内部空
間に存在する絶縁性ガス11を圧縮する。12はピストン９
と摺動接触子10を機械的に固定するとともに、電気的に
可動接触子３，４と同電位を有するフレームである。13
は、固定接触子１，２を支持するとともに、それらを可
動接触子３，４から電気的に絶縁する極間絶縁物であ
る。以上１〜13が高電圧部を形成する。14は点検用フラ
ンジ15とともに絶縁性ガス11を密閉するタンクで、これ
らは電気的に接地された接地部50を構成している。16，
17は、フレーム12およびロッド８と機械的に連結される
絶縁支持台および絶縁ロッドで、パッファ装置30を含む
高電圧部40を接地部50から絶縁する対地絶縁部60を形成
している。18は、図示しない操作機構の外力をパッファ
装置30に伝達するシャフトで、開極時には、シャフト1
8、絶縁ロッド17、ロッド８、シリンダー７、可動接触
子３，４および絶縁ノズル６の全体が図示の矢印方向に
動く。
極途中を示す縦断面図である。図において１，２は固定
接触子、３，４はこの固定接触子１，２とそれぞれ接離
可能な可動接触子、５は開極途中に固定接触子１と可動
接触子３の間に発生するアークである。６，７，８は絶
縁ノズル、シリンダーおよびロッドで可動接触子３，４
と一体に結合され、固定のシリンダー９および固定の摺
動接触子10に対して可動である。パッファ装置30は上記
３，４，６，７，８からなる可動部と固定のシリンダー
９で構成され、開極途中においてシリンダー７の内部空
間に存在する絶縁性ガス11を圧縮する。12はピストン９
と摺動接触子10を機械的に固定するとともに、電気的に
可動接触子３，４と同電位を有するフレームである。13
は、固定接触子１，２を支持するとともに、それらを可
動接触子３，４から電気的に絶縁する極間絶縁物であ
る。以上１〜13が高電圧部を形成する。14は点検用フラ
ンジ15とともに絶縁性ガス11を密閉するタンクで、これ
らは電気的に接地された接地部50を構成している。16，
17は、フレーム12およびロッド８と機械的に連結される
絶縁支持台および絶縁ロッドで、パッファ装置30を含む
高電圧部40を接地部50から絶縁する対地絶縁部60を形成
している。18は、図示しない操作機構の外力をパッファ
装置30に伝達するシャフトで、開極時には、シャフト1
8、絶縁ロッド17、ロッド８、シリンダー７、可動接触
子３，４および絶縁ノズル６の全体が図示の矢印方向に
動く。
【０００３】次にパッファ形ガス遮断器の電流遮断動作
について説明する。シャフト18を外部から機械的に操作
して往復動作させて開極、閉極の動作を行うが、電流遮
断を行う開極時は、図6 に示す矢印方向に移動するシリ
ンダー7 が固定のピストン9と共働してシリンダー7 の
内部空間に存在する絶縁性ガス10を圧縮しつつ、可動接
触子３と絶縁ノズル６との間隙から噴出させ、絶縁ノズ
ル６が噴出された絶縁性ガス10をアーク５に吹付けて消
弧を行うものである。
について説明する。シャフト18を外部から機械的に操作
して往復動作させて開極、閉極の動作を行うが、電流遮
断を行う開極時は、図6 に示す矢印方向に移動するシリ
ンダー7 が固定のピストン9と共働してシリンダー7 の
内部空間に存在する絶縁性ガス10を圧縮しつつ、可動接
触子３と絶縁ノズル６との間隙から噴出させ、絶縁ノズ
ル６が噴出された絶縁性ガス10をアーク５に吹付けて消
弧を行うものである。
【０００４】このようなパッファ形ガス遮断器において
短絡遮断を多数回行うと、アーク５の熱により絶縁ノズ
ル６の内径部が消耗する。特に絶縁ノズルのスロート部
6aは、口径が狭く、構造的にアーク５が直接に触れるこ
ともあるので、消耗が著しい。また前記スロート部6a
は、圧縮された絶縁性ガス11の流路のうちでコンダクタ
ンスが最も小さいのでスロート部6aの内径部の消耗によ
る口径拡大量が絶縁性ガス11の噴出状態に大きく影響
し、従って短絡遮断性能を左右する。そこで所定回数の
短絡遮断を行なった後では、図７に示すように絶縁ノズ
ル・スロート部6aの口径を内径測定器26を用いて測定
し、消耗による口径拡大量を点検することによってパッ
ファ形ガス遮断器の短絡遮断性能の診断が行われてい
た。この点検作業は、まずタンク14から絶縁性ガス11を
回収し、点検用フランジ15を図６の15ａの状態に開放し
た後、絶縁ノズル６をタンク14の外部に取出してから点
検する必要があった。
短絡遮断を多数回行うと、アーク５の熱により絶縁ノズ
ル６の内径部が消耗する。特に絶縁ノズルのスロート部
6aは、口径が狭く、構造的にアーク５が直接に触れるこ
ともあるので、消耗が著しい。また前記スロート部6a
は、圧縮された絶縁性ガス11の流路のうちでコンダクタ
ンスが最も小さいのでスロート部6aの内径部の消耗によ
る口径拡大量が絶縁性ガス11の噴出状態に大きく影響
し、従って短絡遮断性能を左右する。そこで所定回数の
短絡遮断を行なった後では、図７に示すように絶縁ノズ
ル・スロート部6aの口径を内径測定器26を用いて測定
し、消耗による口径拡大量を点検することによってパッ
ファ形ガス遮断器の短絡遮断性能の診断が行われてい
た。この点検作業は、まずタンク14から絶縁性ガス11を
回収し、点検用フランジ15を図６の15ａの状態に開放し
た後、絶縁ノズル６をタンク14の外部に取出してから点
検する必要があった。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】従来のパッファ形ガス
遮断器では、パッファ装置の絶縁ノズルスロート部がア
ーク熱で消耗しスロート部口径が拡大したとしてもその
口径拡大量を検知する装置を備えたものが無かったの
で、所定の短絡回数毎に、タンクから絶縁性ガスを回収
し、点検用フランジを開放し、絶縁ノズルを取出してか
ら口径拡大量を点検せねばならず、点検作業には作業員
・装置・工具と数時間の作業時間を必要とするので点検
費用が嵩むばかりでなく、しかも当該のガス遮断器は電
路から切離して点検されるため長時間の停電を伴うなど
の問題点があった。
遮断器では、パッファ装置の絶縁ノズルスロート部がア
ーク熱で消耗しスロート部口径が拡大したとしてもその
口径拡大量を検知する装置を備えたものが無かったの
で、所定の短絡回数毎に、タンクから絶縁性ガスを回収
し、点検用フランジを開放し、絶縁ノズルを取出してか
ら口径拡大量を点検せねばならず、点検作業には作業員
・装置・工具と数時間の作業時間を必要とするので点検
費用が嵩むばかりでなく、しかも当該のガス遮断器は電
路から切離して点検されるため長時間の停電を伴うなど
の問題点があった。
【０００６】この発明は上記のような繁雑で高費用を要
し、しかも停電を伴うパッファ形ガス遮断器の保守・点
検性の欠点を解消するためになされたもので、使用中の
当該ガス遮断器を高電圧線路に接続したまま、絶縁ノズ
ルスロート部の消耗量が測定できて、短絡遮断性能が診
断できるパッファ形ガス遮断器を得ることを目的として
いる。
し、しかも停電を伴うパッファ形ガス遮断器の保守・点
検性の欠点を解消するためになされたもので、使用中の
当該ガス遮断器を高電圧線路に接続したまま、絶縁ノズ
ルスロート部の消耗量が測定できて、短絡遮断性能が診
断できるパッファ形ガス遮断器を得ることを目的として
いる。
【０００７】
【課題を解決するための手段】この発明に係るパッファ
形ガス遮断器は、開極時にパッファ装置シリンダーの内
部において圧縮された絶縁性ガスの圧力を検出する圧力
センサーを備えたものである。
形ガス遮断器は、開極時にパッファ装置シリンダーの内
部において圧縮された絶縁性ガスの圧力を検出する圧力
センサーを備えたものである。
【０００８】また、シリンダー内部と圧力センサーとの
間に対地絶縁部を含む圧力伝送路を構成し、タンクを電
気的に接地して接地部を設けるとともに、圧力センサー
を接地部に配備したものである。
間に対地絶縁部を含む圧力伝送路を構成し、タンクを電
気的に接地して接地部を設けるとともに、圧力センサー
を接地部に配備したものである。
【０００９】
【作用】開極時のシリンダー内部圧力は絶縁ノズルのス
ロート部の口径に強く依存するので、上記のように構成
されたパッファ形ガス遮断器では、圧力センサーで検出
されるシリンダー内部圧力によってスロート部口径が測
定でき、短絡遮断後のスロート部の口径拡大量を点検す
ることができる。
ロート部の口径に強く依存するので、上記のように構成
されたパッファ形ガス遮断器では、圧力センサーで検出
されるシリンダー内部圧力によってスロート部口径が測
定でき、短絡遮断後のスロート部の口径拡大量を点検す
ることができる。
【００１０】また、接地されたタンクに圧力センサーを
配備したので、短絡遮断後のスロート部口径拡大量の点
検を接地タンクの外部で行うことができ、パッファ形ガ
ス遮断器の点検を簡便に行うことができる。
配備したので、短絡遮断後のスロート部口径拡大量の点
検を接地タンクの外部で行うことができ、パッファ形ガ
ス遮断器の点検を簡便に行うことができる。
【００１１】
実施例１．以下、この発明の実施例１を図１について説
明する。開極途中を示す図１において１〜18は、８，1
2，14，および16の内部にそれぞれ貫通孔を設けた点を
除いて上記従来例と同様である。19はシリンダー７の内
部圧力をタンク14の外部に配備された圧力センサー20に
伝える圧力伝送路である。この圧力伝送路19は、シリン
ダー7 の内部空間に開口するピストン9 の開口部9a、ピ
ストン９の貫通孔9b、フレーム12の２つの貫通孔12a,12
b 、絶縁支持台16の内部に設けられた貫通孔16ａ、およ
び接地されたタンク14の貫通孔14ａの各部を連通して、
接地部であるタンク14の外部に配備された圧力センサー
20に至る経路で形成されている。圧力センサー20は、セ
ラミック圧電センサーなどの電子素子または金属ベロー
ズなどの機械的素子で構成されている。21は圧力センサ
ー20に接続された圧力測定装置である。
明する。開極途中を示す図１において１〜18は、８，1
2，14，および16の内部にそれぞれ貫通孔を設けた点を
除いて上記従来例と同様である。19はシリンダー７の内
部圧力をタンク14の外部に配備された圧力センサー20に
伝える圧力伝送路である。この圧力伝送路19は、シリン
ダー7 の内部空間に開口するピストン9 の開口部9a、ピ
ストン９の貫通孔9b、フレーム12の２つの貫通孔12a,12
b 、絶縁支持台16の内部に設けられた貫通孔16ａ、およ
び接地されたタンク14の貫通孔14ａの各部を連通して、
接地部であるタンク14の外部に配備された圧力センサー
20に至る経路で形成されている。圧力センサー20は、セ
ラミック圧電センサーなどの電子素子または金属ベロー
ズなどの機械的素子で構成されている。21は圧力センサ
ー20に接続された圧力測定装置である。
【００１２】この発明のパッファ形ガス遮断器は、電流
遮断時の開極動作、すなわちシリンダー７の内部で圧縮
された絶縁性ガス11が絶縁ノズル６からアーク５に吹付
けられて消弧を行う一連の動作、においては従来例と同
じであるが、圧力伝送路19、圧力センサー20および圧力
測定装置21を設けたので、上記シリンダーの内部圧力を
観測することができる。開極動作時に観測されたシリン
ダーの内部圧力波形を可動接触子のストローク曲線とと
もに図２に示した。図２において、シリンダー７の内部
圧力は、可動接触子３，４の閉極位置で定常圧力Ｐ1 を
示し、開極動作開始とともに増大して最高圧力Ｐ2 を経
て減衰し、開極動作の完了後、開極位置で定常圧力Ｐ1
に復帰する。この定常圧力Ｐ1 はシリンダー７の外部、
つまりタンク14の内部の定常圧力Ｐ0 とほぼ等しい。上
記の最高圧力Ｐ2 の定常圧力Ｐ1 に対する倍率は、通常
は数倍にも達する。短絡電流遮断を多数回繰返すと、上
記の最高圧力Ｐ2 は低下してくることが観測された。
遮断時の開極動作、すなわちシリンダー７の内部で圧縮
された絶縁性ガス11が絶縁ノズル６からアーク５に吹付
けられて消弧を行う一連の動作、においては従来例と同
じであるが、圧力伝送路19、圧力センサー20および圧力
測定装置21を設けたので、上記シリンダーの内部圧力を
観測することができる。開極動作時に観測されたシリン
ダーの内部圧力波形を可動接触子のストローク曲線とと
もに図２に示した。図２において、シリンダー７の内部
圧力は、可動接触子３，４の閉極位置で定常圧力Ｐ1 を
示し、開極動作開始とともに増大して最高圧力Ｐ2 を経
て減衰し、開極動作の完了後、開極位置で定常圧力Ｐ1
に復帰する。この定常圧力Ｐ1 はシリンダー７の外部、
つまりタンク14の内部の定常圧力Ｐ0 とほぼ等しい。上
記の最高圧力Ｐ2 の定常圧力Ｐ1 に対する倍率は、通常
は数倍にも達する。短絡電流遮断を多数回繰返すと、上
記の最高圧力Ｐ2 は低下してくることが観測された。
【００１３】一方、別の実験において、絶縁ノズル６の
スロート部6aの口径を種々変えて、標準口径Ｄからの口
径拡大量ｄにおけるシリンダー内部の最高圧力Ｐ2 を測
定すると、両者の関係は図３に示すように、口径拡大量
ｄが増加する程シリンダー内部の最高圧力Ｐ2 は低下す
ることが確認された。図３のように、口径拡大量ｄとシ
リンダー内部の最高圧力Ｐ2 との関係を予じめ較正して
おくことにより、この発明のパッファ形ガス遮断器にお
いては、シリンダー７の内部圧力を圧力伝送路19、圧力
センサー20および圧力測定装置21を用いて測定すること
ができ、その測定結果から短絡電流遮断によって消耗し
た後の絶縁ノズル６のスロート部6aの口径拡大量を測定
することが可能になった。
スロート部6aの口径を種々変えて、標準口径Ｄからの口
径拡大量ｄにおけるシリンダー内部の最高圧力Ｐ2 を測
定すると、両者の関係は図３に示すように、口径拡大量
ｄが増加する程シリンダー内部の最高圧力Ｐ2 は低下す
ることが確認された。図３のように、口径拡大量ｄとシ
リンダー内部の最高圧力Ｐ2 との関係を予じめ較正して
おくことにより、この発明のパッファ形ガス遮断器にお
いては、シリンダー７の内部圧力を圧力伝送路19、圧力
センサー20および圧力測定装置21を用いて測定すること
ができ、その測定結果から短絡電流遮断によって消耗し
た後の絶縁ノズル６のスロート部6aの口径拡大量を測定
することが可能になった。
【００１４】実施例２．図１の実施例をさらに改良した
実施例２を図４に示す。短絡電流遮断の際、固定接触子
１，２と可動接触子３，４はアーク５の熱によって蒸発
するので、これらの金属蒸気が圧力伝送路19にも侵入し
て絶縁支持台16の貫通孔16ａの内面に蒸着する。図４に
示した22は、絶縁支持台の絶縁性能の低下を防止するた
めのフィルターであって、ピストン９のシリンダーへの
開口部9aと絶縁支持台16の貫通孔16ａとの中間位置で圧
力伝送路19の中に設けてある。また、圧力センサー20と
して小形高精度の電子素子が多用されるが、その耐用年
数は当該ガス遮断器に要求される寿命年数よりも一般に
短いので、この圧力センサー20を変換する場合は従来の
当該ガス遮断器の点検作業と同様な繁雑な交換作業が必
要である。図４に示した23はタンク14の外部に設けられ
た圧力バルブで、圧力センサー20を交換する際この圧力
バルブ23を閉じることにより、絶縁性ガス11の漏洩も無
く安全で簡便な交換作業が可能になる。
実施例２を図４に示す。短絡電流遮断の際、固定接触子
１，２と可動接触子３，４はアーク５の熱によって蒸発
するので、これらの金属蒸気が圧力伝送路19にも侵入し
て絶縁支持台16の貫通孔16ａの内面に蒸着する。図４に
示した22は、絶縁支持台の絶縁性能の低下を防止するた
めのフィルターであって、ピストン９のシリンダーへの
開口部9aと絶縁支持台16の貫通孔16ａとの中間位置で圧
力伝送路19の中に設けてある。また、圧力センサー20と
して小形高精度の電子素子が多用されるが、その耐用年
数は当該ガス遮断器に要求される寿命年数よりも一般に
短いので、この圧力センサー20を変換する場合は従来の
当該ガス遮断器の点検作業と同様な繁雑な交換作業が必
要である。図４に示した23はタンク14の外部に設けられ
た圧力バルブで、圧力センサー20を交換する際この圧力
バルブ23を閉じることにより、絶縁性ガス11の漏洩も無
く安全で簡便な交換作業が可能になる。
【００１５】実施例３．上記の従来例（図６）、実施例
（図１，図４）では、タンクが接地され、また圧力セン
サーを接地部に設けた場合を示したが、図５はタンク14
Ｃが非接地の場合の実施例を示す。圧力センサー20ａに
は機械的に堅牢で信頼性の高い金属ベローズを用いて、
この金属ベローズをピストン９の開口部9aに直結し、シ
リンダー７の内部圧力を金属ベローズの伸縮量として検
出する。この場合圧力伝送路19は不要でその代り、金属
ベローズの伸縮量を直接または他の物理量に変換して、
その圧力情報を非接地タンク14Ｃの外部に取出すための
圧力情報の伝達路24を設ける。この圧力情報の伝達路24
は、非接地タンク14Ｃを貫通する部分14ａにおいて対地
絶縁された絶縁部24ａを有し、非接地タンク14Ｃの外部
に配備され且つ接地された圧力測定装置21に接続され
る。この実施例３では、圧力センサー20ａが高電圧部40
に配備され、タンク14Ｃが非接地の場合を示したが、図
１，図４のように接地されたタンク14の場合でも、圧力
センサー20ａを高電圧部40に設けることができる。
（図１，図４）では、タンクが接地され、また圧力セン
サーを接地部に設けた場合を示したが、図５はタンク14
Ｃが非接地の場合の実施例を示す。圧力センサー20ａに
は機械的に堅牢で信頼性の高い金属ベローズを用いて、
この金属ベローズをピストン９の開口部9aに直結し、シ
リンダー７の内部圧力を金属ベローズの伸縮量として検
出する。この場合圧力伝送路19は不要でその代り、金属
ベローズの伸縮量を直接または他の物理量に変換して、
その圧力情報を非接地タンク14Ｃの外部に取出すための
圧力情報の伝達路24を設ける。この圧力情報の伝達路24
は、非接地タンク14Ｃを貫通する部分14ａにおいて対地
絶縁された絶縁部24ａを有し、非接地タンク14Ｃの外部
に配備され且つ接地された圧力測定装置21に接続され
る。この実施例３では、圧力センサー20ａが高電圧部40
に配備され、タンク14Ｃが非接地の場合を示したが、図
１，図４のように接地されたタンク14の場合でも、圧力
センサー20ａを高電圧部40に設けることができる。
【００１６】
【発明の効果】以上のように、この発明によればシリン
ダーの内部圧力検出する圧力センサーを設けたので、短
絡電流遮断によって口径の消耗した絶縁ノズルスロート
部の口径拡大量を点検でき、その点検結果からパッファ
形ガス遮断器の短絡遮断性能の診断ができるようになっ
た。
ダーの内部圧力検出する圧力センサーを設けたので、短
絡電流遮断によって口径の消耗した絶縁ノズルスロート
部の口径拡大量を点検でき、その点検結果からパッファ
形ガス遮断器の短絡遮断性能の診断ができるようになっ
た。
【００１７】またシリンダーの内部圧力を検出する圧力
センサーを接地部に設けたので、パッファ形ガス遮断器
を高電圧線路から切離さずに、絶縁性ガスの回収や点検
用フランジの開放を伴うことなく、たとえば通電中であ
っても遮断即投入法（すなわち高速再閉路）により短絡
遮断性能の診断を随時行なえるようになった。
センサーを接地部に設けたので、パッファ形ガス遮断器
を高電圧線路から切離さずに、絶縁性ガスの回収や点検
用フランジの開放を伴うことなく、たとえば通電中であ
っても遮断即投入法（すなわち高速再閉路）により短絡
遮断性能の診断を随時行なえるようになった。
【図１】この発明の実施例１を示すパッファ形ガス遮断
器の要部の縦断面図である。
器の要部の縦断面図である。
【図２】この発明のパッファ形ガス遮断器の開極ストロ
ークとシリンダーの内部圧力の時間的変化を示すグラフ
である。
ークとシリンダーの内部圧力の時間的変化を示すグラフ
である。
【図３】この発明の絶縁ノズルスロート部の標準口径に
対する口径拡大量とシリンダーの内部圧力の最高値との
関係を示すグラフである。
対する口径拡大量とシリンダーの内部圧力の最高値との
関係を示すグラフである。
【図４】この発明の実施例２を示すパッファ形ガス遮断
器の要部の縦断面図である。
器の要部の縦断面図である。
【図５】この発明の実施例３を示すパッファ形ガス遮断
器の要部の縦断面図である。
器の要部の縦断面図である。
【図６】従来のパッファ形ガス遮断器の要部の縦断面図
である。
である。
【図７】従来の絶縁ノズルスロート部の口径点検方法を
示す概略図である。
示す概略図である。
１ 固定接触子
２ 固定接触子
３ 可動接触子
４ 可動接触子
６ 絶縁ノズル
７ シリンダー
９ ピストン
11 絶縁性ガス
14 タンク
19 圧力伝送路
20 圧力センサー
22 フィルター
30 パッファ装置
40 高電圧部
50 接地部
60 対地絶縁部
Claims (3)
- 【請求項１】 固定接触子に対して接離可能な可動接触
子、絶縁ノズル、シリンダー、およびピストンを備えて
開極時に絶縁性ガスを圧縮し噴出させるためのパッファ
装置と、このパッファ装置を包囲し前記絶縁性ガスを密
封するタンクとを有するガス遮断器において、前記シリ
ンダーの内部で圧縮された前記絶縁性ガスの圧力を検出
する圧力センサーを備えたことを特徴とするパッファ形
ガス遮断器。 - 【請求項２】 高電圧部に存在するシリンダーの内部と
圧力センサーとの間に圧力伝送路を構成し、その圧力伝
送路の一部を貫通孔を有する対地絶縁部で構成するとと
もに、タンクを電気的に接地して接地部を設け、前記圧
力センサーを前記接地部に配備したことを特徴とする請
求項第１項記載のパッファ形ガス遮断器。 - 【請求項３】 シリンダーの内部への開口部と圧力伝送
路の一部を構成する対地絶縁部との間にフィルターを設
けたことを特徴とする請求項第２項記載のパッファ形ガ
ス遮断器。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19156491A JPH0536333A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | パツフア形ガス遮断器 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP19156491A JPH0536333A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | パツフア形ガス遮断器 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0536333A true JPH0536333A (ja) | 1993-02-12 |
Family
ID=16276772
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP19156491A Pending JPH0536333A (ja) | 1991-07-31 | 1991-07-31 | パツフア形ガス遮断器 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH0536333A (ja) |
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101395098B1 (ko) * | 2006-11-27 | 2014-05-15 | 에이비비 테크놀로지 아게 | 감소된 퍼퍼 볼륨 압력을 가진 퍼퍼 회로 차단기 |
| CN104871277A (zh) * | 2012-10-29 | 2015-08-26 | 欧米克朗电子仪器有限公司 | 用于诊断自熄式断路器的方法和诊断装置 |
-
1991
- 1991-07-31 JP JP19156491A patent/JPH0536333A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR101395098B1 (ko) * | 2006-11-27 | 2014-05-15 | 에이비비 테크놀로지 아게 | 감소된 퍼퍼 볼륨 압력을 가진 퍼퍼 회로 차단기 |
| CN104871277A (zh) * | 2012-10-29 | 2015-08-26 | 欧米克朗电子仪器有限公司 | 用于诊断自熄式断路器的方法和诊断装置 |
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