JPH0536228Y2 - - Google Patents

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JPH0536228Y2
JPH0536228Y2 JP3424186U JP3424186U JPH0536228Y2 JP H0536228 Y2 JPH0536228 Y2 JP H0536228Y2 JP 3424186 U JP3424186 U JP 3424186U JP 3424186 U JP3424186 U JP 3424186U JP H0536228 Y2 JPH0536228 Y2 JP H0536228Y2
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circular non
winding
cut wound
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  • Measurement Of Resistance Or Impedance (AREA)

Description

【考案の詳細な説明】 産業上の利用分野 本考案は、架橋ポリエチレン電力ケーブル用損
失角測定器に関するものである。
従来の技術 従来、送配電系統における電力ケーブル、特に
6600V以上の単心架橋ポリエチレン電力ケーブル
(CV)や6600V以上のトリプレツクス形(CV−
T)架橋ポリエチレン電力ケーブルの損失角を測
定するには、タンデルタ(tan δ)計が使用され
ている。
考案が解決しようとする問題点 従来のタンデルタ計を使用する方法では、高圧
トランスを使用しなければならず、その上、損失
角の測定時にはその電力ケーブルの使用を停止し
なけれなばらず、その間の停電をまぬがれないと
いう問題があり、また、高圧トランスの使用はそ
れだけ高価なものとなつていた。
本考案の目的は、前述したような従来の問題点
を解消し安価な電力ケーブル用損失角測定器を提
供することである。
問題点を解決するための手段 本考案による架橋ポリエチレン電力ケーブル用
損失角測定器は、架橋ポリエチレン電力ケーブル
のしやへい層の接地線を通す同一の第1及び第2
の円形ノンカツト巻鉄心を備えており、該各円形
ノンカツト巻鉄心には、1次巻線と2次巻線とが
施されており、前記第1の円形ノンカツト巻鉄心
の前記1次巻線と前記第2の円形ノンカツト巻鉄
心の前記1次巻線とは互いに逆極性にて直列に接
続されていて、前記第1の円形ノンカツト巻鉄心
の前記第2次巻線と前記第2の円形ノンカツト巻
鉄心の前記第2次巻線とは整流器及び抵抗を介し
て逆極性で直列に接続されており、前記直列接続
された1次巻線端間には、前記電力ケーブルの使
用状態におけるその相電圧に相当する電圧が加え
られて、前記直列接続された2次巻線端間に相電
圧と前記接地線に流れる充電電流との損失角を表
わす信号が出力される。
実施例 次に、添付図面に基づいて本考案の実施例につ
いて本考案をより詳細に説明する。
第1図は、本考案の損失角測定器を6600V以上
のしやへい層片端接地のトリプレツクス形架橋ポ
リエチレン電力ケーブルに適用した実施例を概略
的に示している。この実施例では、トリプレツク
ス形架橋ポリエチレン電力ケーブルの各心線1
1,12及び13のしやへい層14,15及び1
6のそれぞれに接続された接地線17,18及び
19を貫通させるようにしてそれぞれ2つの円形
ノンカツト巻鉄心21及び22,31及び32並
びに41及び42が設けられる。第1図には示し
ていないが、これら各円形ノンカツト巻鉄心には
入力巻線と出力巻線とが施されている。これら入
力巻線と出力巻線の接続関係について第2図を参
照して以下詳述する。
第2図は、第1図における1相分の損失角測定
器の回路結線を詳細に示しており、この第2図に
示すように、第1の円形ノンカツト巻鉄心21に
は、1次巻線23と2次巻線24とが施され、第
2の円形ノンカツト巻鉄心22には、1次巻線2
5と2次巻線26とが施されている。これら第1
及び第2の円形ノンカツト巻鉄心21及び22、
1次巻線23及び25、並びに2次巻線24及び
26は、それぞれ同一仕様であつてよい。1次巻
線23と1次巻線25とは互いに逆極性にて直列
に接続されている。2次巻線24と2次巻線26
とは全波整流器27及び28並びに抵抗Rを介し
て逆極姓で直列に接続されている。直列接続され
た1次巻線23及び25の端間には、電力ケーブ
ルの使用状態において、その相電圧を測定する接
地形計器用変圧器(G.P.T)又はコンデンサ形計
器用変圧器PDの2次相電圧Vf,Vf′が加えられ
るようになつている。また、接地線17には充電
電流Icが流れているものとする。ここで、1次巻
線23および25の円形ノンカツト巻鉄心21お
よび22に対する巻回数をNとし、1次巻線23
および25にVf,Vf′が加えられて、これら1次
巻線21および22にそれぞれVf/r、−Vf/r
アンペアの電流が流れるとし(ここで、rは、各
巻線の抵抗等を表す定数)、また、接地線17の
円形ノンカツト巻鉄心21および22に対する巻
回数を1とする。1次巻線23に電流Vf/rが
流れることにより第1の円形ノンカツト巻鉄心2
1に作用するアンペアターンは、N×Vf/r=
nVfアンペアターンであり(ここで。nは、N/
rを示す定数)、接地線17にIcが流れていると
きに、これにより、第1の円形ノンカツト巻鉄心
21に作用するアンペアターンは、1×Ic=Ic
ンペアターンである。同様に、1次巻線25に電
流−Vf/rが流れることにより第2の円形ノン
カツト巻鉄心22に作用するアンペアターンは、
N×(−Vf/r)=−nVfアンペアターンであり、
接地線17にIcが流れているときに、これによ
り、第2の円形ノンカツト巻鉄心22に作用する
アンペアターンは、1×Ic=Icアンペアターンで
ある。
このような回路において、第1の円形ノンカツ
ト巻鉄心21の2次巻線24には、nVf+Icに比
例した電圧S1が生じ、第2の円形ノンカツト巻
鉄心22の2次26には、−nVf+Icに比例した電
圧S2が生じる。ここで第3図に示すように、2
次相電圧Vfと充電電流Icとの位相差をθとして、
S1及び、S2をベクトルで表すと、 S1∝nVf+Iccosθ+jIcsinθ S2∝−nVf+Iccosθ+jIcsinθ となる。S1とS2を全波整流して差をとつたもの
が、抵抗R,Rの両端の出力信号Sであるから S=|S1|−|S2|∝|nVf+Iccosθ+jIcsinθ| −|−nVf+Iccosθ+jIcsinθ| =√(fc2c 2 2 −√(−fc2c 2 2 nVf》Icとすれば、 前記式中のIc 2sin2θの項は、(nVf+Iccosθ)2
(−nVf+Iccosθ)2の項に対して無視しうるものと
なるので、 S≒(nVf+Iccosθ)−(nVf−Iccosθ)=2Iccosθ と表すことができる。
2次相電圧Vfと充電電流Icとの損失角をδとす
ると、π/2−δ=θの関係が成り立ち、比例定
数をKとすると、結局、抵抗R,R端の出力端子
に出力される信号Sは、 S=KIccosθ=KIccos(π/2−δ)=KIcsinδ で表されることになる。従つて、この信号Sは、
相電圧と接地線に流れる充電電流との損失角を表
わす信号である。
相電圧及び温度の変化等によりKIcsinδは、測
定値1/20程度変動するがCVケーブルの劣化監視
で問題になるのは1〜5%程度なのでその1/20程
度の誤差は実用上支障はない。また、δが10%以
下のときはδとsinδ及びtanδの差は1/1000以下に
なる。更にまた、相電圧Vf,Vf′のアンペアター
ンを充電電流Icの10倍以上とし、鉄心の透磁率を
考慮して決定すれば、誤差を0〜0.5%以下に抑
えることができる。このことは、次の計算例から
明らかであろう。
計算例1: δを1/2πとし、Vf回路のアンペアターン
(A.T)を4とし、充電電流Icを0.2Aとすれば、
出力は、 K{(4A+0.2A)−(4A−0.2A))}=0.2A×2K となり、この場合、誤差は0である。
計算例2: δを5/100とし、その他の条件を同じとすれば、
出力は、 K〔(4A+0.2A×5/100)2+0.2A21/2−〔(4A−0.
2A×5/100)2+0.2A21/2K K(4.01498−3.99500)A=0.01998AK となり、正しい出力は、0.4A×5/100K=0.02A
×Kであるので、誤差は0.1%である。
以上は論理値で、実際には残留磁気系統の電圧
変動及び温度等の影響で計測値の1/10〜1/20程度
の誤差が見込まれるが、CVケーブルの劣化監視
の目 的には十分である。
また、充電電流Icが非常に大きい場合は、Vf
アンペアターンを充電電流Icの1/10以下にとれ
ば、KVfsinδが出力される。
尚、接地線17に関する相に対する回路結線と
その出力信号について説明したのであるが、接地
線18及び19に関する他の相の回路結線及びそ
の出力信号についても同様であるので、繰り返し
説明はしない。
また、前述の実施例は、本考案の測定器を、
6600V以上のしやへい層片端接地のトリプレツク
ス形架橋ポリエチレン電力ケーブルに適用した場
合であつたが、本考案は、それに限らず、しやへ
い層両端接地のトリプレツクス形架橋ポリエチレ
ン電力ケーブルにも、また、しやへい層片端接地
の単心架橋ポリエチレン電力ケーブルにも同様に
適用しうるものである。
考案の効果 本考案の電力ケーブル用損失角測定器は、電力
ケーブルに通常の電流、電圧をかけた状態にて、
継続的に損失角を測定できるので、電力ケーブル
の劣化監視を常時容易にでき、従つて、電力系統
の保守管理をより確実に適切に行なうことができ
る。また、本考案の損失角測定器は、従来の如
く、高圧トランス等の使用を全く必要としないの
で、非常に安価且つ軽量なものとすることができ
る。例えば、1次巻線23及び2次巻線24を有
した円形ノンカツト巻鉄心21と、1次巻線25
及び2次巻線26を有した円形ノンカツト巻鉄心
22とを互いに重ねて磁気しやへいして一体的に
モールドして貫通形センサーとしてまとめること
により、約300g程度の重さのものとすることが
できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案の一実施例としての架橋ポリエ
チレン電力ケーブル用損失角測定器の構成を示す
概略図、第2図は第1図における1相分の損失角
測定器の回路結線を示す詳細図、第3図は相電圧
と充電電流との関係を示すベクトル図である。 11,12,13……電力ケーブル心線、1
4,15,16……しやへい層、17,18,1
9……接地線、21,22,31,32,41,
42……円形ノンカツト巻鉄心、23,25……
1次巻線、24,26……2次巻線、27,28
……全波整流器、R……抵抗。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 架橋ポリエチレン電力ケーブルのしやへい層の
    接地線を通す同一の第1及び第2の円形ノンカツ
    ト巻鉄心を備えており、該各円形ノンカツト巻鉄
    心には、1次巻線と2次巻線とが施されており、
    前記第1の円形ノンカツト巻鉄心の前記1次巻線
    と前記第2の円形ノンカツト巻鉄心の前記1次巻
    線とは互いに逆極性にて直列に接続されていて、
    前記第1の円形ノンカツト巻鉄心の前記第2次巻
    線と前記第2の円形ノンカツト巻鉄心の前記第2
    次巻線とは整流器及び抵抗を介して逆極性で直列
    に接続されており、前記直列接続された1次巻線
    端間には、前記電力ケーブルの使用状態における
    その相電圧に相当する電圧が加えられて、前記直
    列接続された2次巻線端間に相電圧と前記接地線
    に流れる充電電流との損失角を表わす信号が出力
    されることを特徴とする架橋ポリエチレン電力ケ
    ーブル用損失角測定器。
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