JPH05340356A - 光駆動型マイクロアクチュエータ - Google Patents
光駆動型マイクロアクチュエータInfo
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- JPH05340356A JPH05340356A JP15204192A JP15204192A JPH05340356A JP H05340356 A JPH05340356 A JP H05340356A JP 15204192 A JP15204192 A JP 15204192A JP 15204192 A JP15204192 A JP 15204192A JP H05340356 A JPH05340356 A JP H05340356A
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- Japan
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- light
- heat
- tooth
- piston
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 光駆動型の装置において、装置の雰囲気温度
が変化しても作動せず、光の照射により確実に作動する
光駆動型装置とする。 【構成】 出力用のピストン4と、ピストンの一端側に
設けられた第1室31a,31bと、ピストンの他端側
に設けられた第2室32a,32bと、熱エネルギーを
受け膨張又は縮小する、第1室及び第2室内に充填され
た熱−容積可変換材と、第1室及び第2室内の熱−容積
可変換材に混入され、光エネルギーを受け、熱エネルギ
ーを発散する光−熱変換部材48と、一端が第1室及び
第2室内の光−熱変換部材に光を照射可能な位置に保持
され、他端が光発生手段に接続された光ファイバー13
〜16とを有する光駆動形マイクロアクチュエータ。
が変化しても作動せず、光の照射により確実に作動する
光駆動型装置とする。 【構成】 出力用のピストン4と、ピストンの一端側に
設けられた第1室31a,31bと、ピストンの他端側
に設けられた第2室32a,32bと、熱エネルギーを
受け膨張又は縮小する、第1室及び第2室内に充填され
た熱−容積可変換材と、第1室及び第2室内の熱−容積
可変換材に混入され、光エネルギーを受け、熱エネルギ
ーを発散する光−熱変換部材48と、一端が第1室及び
第2室内の光−熱変換部材に光を照射可能な位置に保持
され、他端が光発生手段に接続された光ファイバー13
〜16とを有する光駆動形マイクロアクチュエータ。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光エネルギーを利用し
て駆動する光駆動型マイクロアクチュエータに関し、特
に、微小な量の流体を駆動するマイクロポンプに適用で
き、医療分野における微量なるいは局所的な薬物投与
や、バイオ分野における細胞操作あるいは分析等数々の
分野において利用が可能である。
て駆動する光駆動型マイクロアクチュエータに関し、特
に、微小な量の流体を駆動するマイクロポンプに適用で
き、医療分野における微量なるいは局所的な薬物投与
や、バイオ分野における細胞操作あるいは分析等数々の
分野において利用が可能である。
【0002】
【従来の技術】従来、微小な量の流体を吐出するマイク
ロポンプとして、シリコン基板を用いて形成したシリコ
ンのダイヤフラムを圧電素子や熱による空気膨張を利用
して駆動するポンプや、静電気力を利用して駆動される
ポンプがある。
ロポンプとして、シリコン基板を用いて形成したシリコ
ンのダイヤフラムを圧電素子や熱による空気膨張を利用
して駆動するポンプや、静電気力を利用して駆動される
ポンプがある。
【0003】Sensors and Actuators, A21-A23(1990)の
第182頁乃至第186頁の“Micropump and Sample-i
njector for Integrated Chemical Analyzing System”
(以下、文献1と呼ぶ)には、半導体技術によりシリコ
ン基板でダイヤフラムを形成し、ダイヤフラム上に圧電
素子を配置させ、圧電素子に電圧をかけることでダイヤ
フラムを作動させ、流体を吐出させるマイクロポンプが
開示されている。
第182頁乃至第186頁の“Micropump and Sample-i
njector for Integrated Chemical Analyzing System”
(以下、文献1と呼ぶ)には、半導体技術によりシリコ
ン基板でダイヤフラムを形成し、ダイヤフラム上に圧電
素子を配置させ、圧電素子に電圧をかけることでダイヤ
フラムを作動させ、流体を吐出させるマイクロポンプが
開示されている。
【0004】日系エレクトロニクス,1989.8.21(no.48
0) の135頁乃至139頁の「実用に至近距離,マイ
クロポンプなど流体制御用デバイス」(以下、文献2と
呼ぶ)には上記圧電素子を利用したマイクロポンプの他
にダイヤフラム上部に空気を密閉した空間を設け、この
空間を加熱する発熱抵抗を備えて、空間内の空気を加熱
して空気を膨張させダイヤフラムを作動させて、流体を
吐出させるマイクロポンプが開示されている。
0) の135頁乃至139頁の「実用に至近距離,マイ
クロポンプなど流体制御用デバイス」(以下、文献2と
呼ぶ)には上記圧電素子を利用したマイクロポンプの他
にダイヤフラム上部に空気を密閉した空間を設け、この
空間を加熱する発熱抵抗を備えて、空間内の空気を加熱
して空気を膨張させダイヤフラムを作動させて、流体を
吐出させるマイクロポンプが開示されている。
【0005】IEEE Micro-Elector-Mechanical-Systems
Janu 1991 の第182頁乃至186頁の“SURFACE-MACH
INED MICROMECHANICAL MEMBRANE PUMP”(以下、文献3
と呼ぶ)には、上下に形成した2枚の電極間に流体通路
を設け、この電極間に電圧を加えることで通路内の流体
を排除または許可して流体を順に送り出すマイクロポン
プが開示されている。
Janu 1991 の第182頁乃至186頁の“SURFACE-MACH
INED MICROMECHANICAL MEMBRANE PUMP”(以下、文献3
と呼ぶ)には、上下に形成した2枚の電極間に流体通路
を設け、この電極間に電圧を加えることで通路内の流体
を排除または許可して流体を順に送り出すマイクロポン
プが開示されている。
【0006】上記文献1〜3においては、何れも電力を
使用してマイクロポンプを駆動している。しかし、医療
用、特に人体に内蔵するタイプのマイクロポンプとして
使用するには、電圧を駆動力として使用することは危険
である。医療用電気機器では、一般に漏れ電流を10μ
Aに抑えるよう基準化されている。これは僅かな電流で
あっても生体に電気刺激を及ぼし生体に悪影響を与える
おそれがあるからである。したがって、上記文献のよう
に100Vもの高い電圧を使用するマイクロポンプを生
体内部にて使用することには非常に危険が伴う。
使用してマイクロポンプを駆動している。しかし、医療
用、特に人体に内蔵するタイプのマイクロポンプとして
使用するには、電圧を駆動力として使用することは危険
である。医療用電気機器では、一般に漏れ電流を10μ
Aに抑えるよう基準化されている。これは僅かな電流で
あっても生体に電気刺激を及ぼし生体に悪影響を与える
おそれがあるからである。したがって、上記文献のよう
に100Vもの高い電圧を使用するマイクロポンプを生
体内部にて使用することには非常に危険が伴う。
【0007】そこで、電気を用いず光を使用した光駆動
型マイクロバルブが開発されている。このマイクロバル
ブは米国特許第4,943,032号に開示されている
ように、室の内部に熱を受けて膨張する材料を入れてお
き、室内に光を当てることでダイヤフラムにより形成さ
れたバルブを開閉させるものである。
型マイクロバルブが開発されている。このマイクロバル
ブは米国特許第4,943,032号に開示されている
ように、室の内部に熱を受けて膨張する材料を入れてお
き、室内に光を当てることでダイヤフラムにより形成さ
れたバルブを開閉させるものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記技術にお
いては、光のオン/オフ時における室内の圧力が温度に
依存するため、装置が置かれる雰囲気温度が一定に保た
れている必要があった。
いては、光のオン/オフ時における室内の圧力が温度に
依存するため、装置が置かれる雰囲気温度が一定に保た
れている必要があった。
【0009】雰囲気温度が上昇すると、光を照射してい
ないにもかかわらず、室内の圧力が高まりダイヤフラム
が駆動されてしまうおそれがある。
ないにもかかわらず、室内の圧力が高まりダイヤフラム
が駆動されてしまうおそれがある。
【0010】そこで本発明においては、光駆動型の装置
において、装置の雰囲気温度が変化しても作動せず、光
の照射により確実に作動する光駆動型装置とすることを
課題とする。
において、装置の雰囲気温度が変化しても作動せず、光
の照射により確実に作動する光駆動型装置とすることを
課題とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明において用いた手段は、ピストンの両端に第
1室および第2室を設け、この両室に熱−容積可変換材
および光−熱変換部材を入れ、両室内の光−熱変換部材
に光を照射可能な光ファイバーを取り付けたことであ
る。
に、本発明において用いた手段は、ピストンの両端に第
1室および第2室を設け、この両室に熱−容積可変換材
および光−熱変換部材を入れ、両室内の光−熱変換部材
に光を照射可能な光ファイバーを取り付けたことであ
る。
【0012】
【作用】上記手段によれば、第1室側の光ファイバーか
ら光を照射すると、その光エネルギーを受けた第1室内
の光−熱変換部材が熱を発する。この熱を受け、第1室
内の熱−容積可変換材が容積変化を起こし、第1室内の
圧力を高める。ここで第2室に対し第1室の圧力が高ま
るため、ピストンが第2室に向けて駆動される。
ら光を照射すると、その光エネルギーを受けた第1室内
の光−熱変換部材が熱を発する。この熱を受け、第1室
内の熱−容積可変換材が容積変化を起こし、第1室内の
圧力を高める。ここで第2室に対し第1室の圧力が高ま
るため、ピストンが第2室に向けて駆動される。
【0013】第1室側の光ファイバーからの光照射を停
止すると、外気等により熱−容積可変換材が冷やされ、
ピストンが元の位置に戻る。反対に第2室側の光ファイ
バーから光を照射すると、同様に作用し、ピストンが第
1室側にに向けて駆動される。
止すると、外気等により熱−容積可変換材が冷やされ、
ピストンが元の位置に戻る。反対に第2室側の光ファイ
バーから光を照射すると、同様に作用し、ピストンが第
1室側にに向けて駆動される。
【0014】第1室および第2室のいずれにも光を照射
しないとき、第1室および第2室の温度はほぼ同じであ
り、温度が変化してもピストンは同じ位置に保たれる。
しないとき、第1室および第2室の温度はほぼ同じであ
り、温度が変化してもピストンは同じ位置に保たれる。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しながら
説明する。
説明する。
【0016】図1は本発明を使用した実施例の光駆動型
マイクロポンプの断面図である。図1において、光駆動
型マイクロポンプ10は、第1層20,第2層21,第
3層22,第4層23,第5層24および第6層25か
らなる本体と、流入ポート11、流出ポート12、光フ
ァイバー13〜16から構成されている。光ファイバー
13〜16の図示しない他端は図示しない光源が接続さ
れている。
マイクロポンプの断面図である。図1において、光駆動
型マイクロポンプ10は、第1層20,第2層21,第
3層22,第4層23,第5層24および第6層25か
らなる本体と、流入ポート11、流出ポート12、光フ
ァイバー13〜16から構成されている。光ファイバー
13〜16の図示しない他端は図示しない光源が接続さ
れている。
【0017】図2は本体の形状を示す分解斜視図であ
る。第6層25には、王の字状の溝が形成されており、
同じく王の字状をした出力ピストン26が溝に沿って往
復動可能に収納されている。出力ピストン26は、図6
に示すように、それぞれ対向する歯26aと26c、歯
26bと26d、および26eと26fを備えている。
る。第6層25には、王の字状の溝が形成されており、
同じく王の字状をした出力ピストン26が溝に沿って往
復動可能に収納されている。出力ピストン26は、図6
に示すように、それぞれ対向する歯26aと26c、歯
26bと26d、および26eと26fを備えている。
【0018】歯26eおよび26fは他の歯に比べ幅広
になっている。図2において、出力ピストン26の歯2
6a,26b,26c,26d,26eおよび26fに
面してそれぞれ第1室31a,31b、第2室32a,
32b、第3室33および第4室34が形成される。第
1室31a,31b、第2室32a,32bにはそれぞ
れ光ファイバー13,14,15,16の先端が固定さ
れ、それぞれの室を密閉している。第5層24は第6層
25の上部に重ねられる。第5層24には第3室に連通
する通路25と、第4室に連通する通路36が形成され
ている。第4層23は第5層24の上部に重ねられる。
第4層23には第5室37および第6室38が形成され
ている。第5室37は通路35の上部に形成され、第6
室38は通路36の上部に形成されている。第3層22
は第4層23の上部に重ねられる。
になっている。図2において、出力ピストン26の歯2
6a,26b,26c,26d,26eおよび26fに
面してそれぞれ第1室31a,31b、第2室32a,
32b、第3室33および第4室34が形成される。第
1室31a,31b、第2室32a,32bにはそれぞ
れ光ファイバー13,14,15,16の先端が固定さ
れ、それぞれの室を密閉している。第5層24は第6層
25の上部に重ねられる。第5層24には第3室に連通
する通路25と、第4室に連通する通路36が形成され
ている。第4層23は第5層24の上部に重ねられる。
第4層23には第5室37および第6室38が形成され
ている。第5室37は通路35の上部に形成され、第6
室38は通路36の上部に形成されている。第3層22
は第4層23の上部に重ねられる。
【0019】第2層21は第3層22の上部に重ねられ
る。第2層21は第3層を介して第4層の第5室37に
連通し、分岐する通路41および43を有する。また、
第2層21は第3層を介して第4層の第6室38に連通
し、分岐する通路42および44を有する。第1層20
は第2層21の上部に重ねられる。第1層20は第2層
21の通路41および42と連通する通路45および通
路46を備える。また、第1層20は第2層21の通路
43および44と連通する通路47を備える。
る。第2層21は第3層を介して第4層の第5室37に
連通し、分岐する通路41および43を有する。また、
第2層21は第3層を介して第4層の第6室38に連通
し、分岐する通路42および44を有する。第1層20
は第2層21の上部に重ねられる。第1層20は第2層
21の通路41および42と連通する通路45および通
路46を備える。また、第1層20は第2層21の通路
43および44と連通する通路47を備える。
【0020】更に、図3の断面図に示すように、第4層
23の第5室37と第5層24の通路35の間には第1
ダイヤフラム27が形成されている。また、第4層23
の第6室38と第5層24の通路36の間には第2ダイ
ヤフラム28が形成されている。第3層22には、第2
層21の通路41と第4層23の第5室37を連通する
通路39と、第2層21の通路42と第4層23の第6
室38を連通する通路40を備える。尚、図3には図示
しないが、同様に、第3層22には、第2層21の通路
43と第4層23の第5室37を連通する通路と、第2
層21の通路44と第4層23の第6室38を連通する
通路を備えている。また、通路41と通路39の間に
は、通路41側からの流体の流れのみを許容する流入側
1方向弁29aが形成されている。通路42と通路40
の間には、通路42側からの流体の流れのみを許容する
流入側1方向弁29bが形成されている。また、図2お
よび図5に示すように、通路43には第5室37からの
流体の流れのみを許容する流出側1方向弁30aが形成
され、通路44には第6室38からの流体の流れのみを
許容する流出側1方向弁30bが形成されている。
23の第5室37と第5層24の通路35の間には第1
ダイヤフラム27が形成されている。また、第4層23
の第6室38と第5層24の通路36の間には第2ダイ
ヤフラム28が形成されている。第3層22には、第2
層21の通路41と第4層23の第5室37を連通する
通路39と、第2層21の通路42と第4層23の第6
室38を連通する通路40を備える。尚、図3には図示
しないが、同様に、第3層22には、第2層21の通路
43と第4層23の第5室37を連通する通路と、第2
層21の通路44と第4層23の第6室38を連通する
通路を備えている。また、通路41と通路39の間に
は、通路41側からの流体の流れのみを許容する流入側
1方向弁29aが形成されている。通路42と通路40
の間には、通路42側からの流体の流れのみを許容する
流入側1方向弁29bが形成されている。また、図2お
よび図5に示すように、通路43には第5室37からの
流体の流れのみを許容する流出側1方向弁30aが形成
され、通路44には第6室38からの流体の流れのみを
許容する流出側1方向弁30bが形成されている。
【0021】各室31a,31b,32a,32bの内
部には、図7に示すように、熱を受け膨張する熱−容積
可変換材50が封入されている。また、各室31a,3
1b,32a,32bの内部には、光を受け熱を発する
光−熱変換部材48が入れられている。尚、熱−容積可
変換材50は熱を加えることより容積を増大させるもの
でも、容積を減少させるものでも、何れも使用可能であ
る。この熱−容積可変換材50には、低沸点ガスのよう
な、熱量を加えることにより体積を増加させる流体がよ
い。例えば、フロン11,フロン113,メタノール,
エタノール等を使用すればよい。尚、熱−容積可変換材
50はゲル状の物質であっても構わない。熱−容積可変
換材50には、低沸点ガスを、光−熱変換部材48には
カーボンファイバーを用いるとよい。カーボンファイバ
ーを丸め、或いは砕いて液状化した低沸点ガスに混ぜ、
カーボンファイバーに光を当てると、カーボンファイバ
ーの光の当たった部分が発熱し、その部分に接していた
液体状の低沸点ガスが気化する。気化した低沸点ガスは
膨張している。気化していない液体状の低沸点ガスは表
面張力によりカーボンファイバーの光の当たっている部
分に入り込み、そこで気化される。このように、カーボ
ンファイバーの光の当たっている部分に常時液体状の低
沸点ガスが供給され、効率よく気化が行われる。
部には、図7に示すように、熱を受け膨張する熱−容積
可変換材50が封入されている。また、各室31a,3
1b,32a,32bの内部には、光を受け熱を発する
光−熱変換部材48が入れられている。尚、熱−容積可
変換材50は熱を加えることより容積を増大させるもの
でも、容積を減少させるものでも、何れも使用可能であ
る。この熱−容積可変換材50には、低沸点ガスのよう
な、熱量を加えることにより体積を増加させる流体がよ
い。例えば、フロン11,フロン113,メタノール,
エタノール等を使用すればよい。尚、熱−容積可変換材
50はゲル状の物質であっても構わない。熱−容積可変
換材50には、低沸点ガスを、光−熱変換部材48には
カーボンファイバーを用いるとよい。カーボンファイバ
ーを丸め、或いは砕いて液状化した低沸点ガスに混ぜ、
カーボンファイバーに光を当てると、カーボンファイバ
ーの光の当たった部分が発熱し、その部分に接していた
液体状の低沸点ガスが気化する。気化した低沸点ガスは
膨張している。気化していない液体状の低沸点ガスは表
面張力によりカーボンファイバーの光の当たっている部
分に入り込み、そこで気化される。このように、カーボ
ンファイバーの光の当たっている部分に常時液体状の低
沸点ガスが供給され、効率よく気化が行われる。
【0022】図7において、出力ピストン26の歯の端
部には、表面張力の高い、例えば水銀のような液体が入
れられており、液体ピストンヘッド49を形成してい
る。出力ピストン26の歯の端部はこの液体に対しぬれ
性を高く、また、出力ピストン26の端部以外の部分は
液体に対しぬれ性を低く形成してある。また、上下の第
5層24および第6層25の表面は液体に対してぬれ性
を高く形成してある。これにより、液体は表面張力によ
り、上下の第5層24および第6層25と出力ピストン
26の端部の間にに張り付けられ、出力ピストン26の
移動につれて移動し、熱−容積可変換材50が漏れるの
を防止している。尚、表面張力の高い液体の代わりに粘
性の高い流体を入れることも考えられる。
部には、表面張力の高い、例えば水銀のような液体が入
れられており、液体ピストンヘッド49を形成してい
る。出力ピストン26の歯の端部はこの液体に対しぬれ
性を高く、また、出力ピストン26の端部以外の部分は
液体に対しぬれ性を低く形成してある。また、上下の第
5層24および第6層25の表面は液体に対してぬれ性
を高く形成してある。これにより、液体は表面張力によ
り、上下の第5層24および第6層25と出力ピストン
26の端部の間にに張り付けられ、出力ピストン26の
移動につれて移動し、熱−容積可変換材50が漏れるの
を防止している。尚、表面張力の高い液体の代わりに粘
性の高い流体を入れることも考えられる。
【0023】次に、図4を参照して出力ピストン26の
動きを説明する。光ファイバー13〜16から光を照射
していないとき、第1室31a,31bと第2室32
a,32bの圧力は略等しく、出力ピストン26は、図
4(A)に示すように、バランスし安定している。周囲
の温度が上昇しても、第1室31a,31bと第2室3
2a,32bの圧力は略等しいので、バランスは崩れな
い。ここで、光ファイバー13および14のいずれか一
方又は両方から光を照射すると、第1室31aおよび/
又は31bの内部の圧力が高まる。一方、光ファイバー
15および16は光を照射しいないので、第2室32a
および32bの内部の圧力は変わらない。
動きを説明する。光ファイバー13〜16から光を照射
していないとき、第1室31a,31bと第2室32
a,32bの圧力は略等しく、出力ピストン26は、図
4(A)に示すように、バランスし安定している。周囲
の温度が上昇しても、第1室31a,31bと第2室3
2a,32bの圧力は略等しいので、バランスは崩れな
い。ここで、光ファイバー13および14のいずれか一
方又は両方から光を照射すると、第1室31aおよび/
又は31bの内部の圧力が高まる。一方、光ファイバー
15および16は光を照射しいないので、第2室32a
および32bの内部の圧力は変わらない。
【0024】このため、圧力バランスが崩れ、図4
(B)に示すように、出力ピストンが図示左方向に移動
する。このとき、第3室33の容積が増大し、第4室3
4の容積が減少する。この状態で、光ファイバー13お
よび/又は14への光照射を停止すると、第1室31
a,31bの内部が外気により冷やされて、内部の圧力
が減少し、再び出力ピストン26が図4(A)の位置ま
で復帰する。また、光ファイバー15および16のいず
れか一方又は両方から光を照射すると、同様にして、第
2室32aおよび/又は32bの内部の圧力が高まる。
このため、圧力バランスが崩れ、図4(C)に示すよう
に、出力ピストンが図示右方向に移動する。このとき、
第3室33の容積が減少し、第4室34の容積が増加す
る。
(B)に示すように、出力ピストンが図示左方向に移動
する。このとき、第3室33の容積が増大し、第4室3
4の容積が減少する。この状態で、光ファイバー13お
よび/又は14への光照射を停止すると、第1室31
a,31bの内部が外気により冷やされて、内部の圧力
が減少し、再び出力ピストン26が図4(A)の位置ま
で復帰する。また、光ファイバー15および16のいず
れか一方又は両方から光を照射すると、同様にして、第
2室32aおよび/又は32bの内部の圧力が高まる。
このため、圧力バランスが崩れ、図4(C)に示すよう
に、出力ピストンが図示右方向に移動する。このとき、
第3室33の容積が減少し、第4室34の容積が増加す
る。
【0025】上記の光ファイバー13及び/又は14へ
の光照射と光ファイバー15及び/又は16への光照射
を交互に繰り返すと、出力ピストン26が往復動する。
図3に示すように、出力ピストン26が図示左方向に移
動すると、第3室33の圧力が減少し、第1ダイヤフラ
ム27が図示下方向に移動して、第5室37の圧力が減
少し、通路46から流入側1方向弁29aを介して流体
が第5室37に流れ込む。また、出力ピストン26が図
示右方向に移動すると、第3室34の圧力が減少し、第
2ダイヤフラム28が図示下方向に移動して、第6室3
8の圧力が減少し、通路46から流入側1方向弁29b
を介して流体が第6室38に流れ込む。
の光照射と光ファイバー15及び/又は16への光照射
を交互に繰り返すと、出力ピストン26が往復動する。
図3に示すように、出力ピストン26が図示左方向に移
動すると、第3室33の圧力が減少し、第1ダイヤフラ
ム27が図示下方向に移動して、第5室37の圧力が減
少し、通路46から流入側1方向弁29aを介して流体
が第5室37に流れ込む。また、出力ピストン26が図
示右方向に移動すると、第3室34の圧力が減少し、第
2ダイヤフラム28が図示下方向に移動して、第6室3
8の圧力が減少し、通路46から流入側1方向弁29b
を介して流体が第6室38に流れ込む。
【0026】したがって、出力ピストン26を往復動さ
せることで、流入ポート11から流体を吸い込むことが
できる。また、出力ピストン26が往復動すると、ダイ
ヤフラム27,28が上下動する。第1ダイヤフラム2
7が下方向に移動すると、図5(A)に示すように、流
入ポート11から第5室37への流体の吸い込みが行わ
れる。また、第1ダイヤフラム27が上方向に移動する
と、図5(B)に示すように、第5室37から流出ポー
ト12への流体の吐きだしが行われる。第2ダイヤフラ
ム28についても同様であり、第6室38を介して流入
ポート11からの吸い込み及び流出ポート12への吐き
だしが行われる。したがって、出力ピストン26の往復
動を繰り返すことで、流入ポート11から流出ポート1
2へ流体を吐出させることができ、ポンプを形成でき
る。
せることで、流入ポート11から流体を吸い込むことが
できる。また、出力ピストン26が往復動すると、ダイ
ヤフラム27,28が上下動する。第1ダイヤフラム2
7が下方向に移動すると、図5(A)に示すように、流
入ポート11から第5室37への流体の吸い込みが行わ
れる。また、第1ダイヤフラム27が上方向に移動する
と、図5(B)に示すように、第5室37から流出ポー
ト12への流体の吐きだしが行われる。第2ダイヤフラ
ム28についても同様であり、第6室38を介して流入
ポート11からの吸い込み及び流出ポート12への吐き
だしが行われる。したがって、出力ピストン26の往復
動を繰り返すことで、流入ポート11から流出ポート1
2へ流体を吐出させることができ、ポンプを形成でき
る。
【0027】第1層から第6層までの各層は、半導体の
マイクロエレクトロニクス技術を用いて製造することが
できる。図8〜12は、それぞれ第1層20,第3層2
4,第2層22,第4層23及び第6層25の製造工程
を示す。それぞれシリコン基板に対して酸化,エッチン
グ等を行い、室や通路の形成を行っている。尚、ダイヤ
フラム27,28は第4層23に形成される。ダイヤフ
ラム27,28はシリコン酸化膜シリコン酸化膜(Si
O2 )にスパッタリングによりNiCrSi等の金属膜
14を重ねて形成している。
マイクロエレクトロニクス技術を用いて製造することが
できる。図8〜12は、それぞれ第1層20,第3層2
4,第2層22,第4層23及び第6層25の製造工程
を示す。それぞれシリコン基板に対して酸化,エッチン
グ等を行い、室や通路の形成を行っている。尚、ダイヤ
フラム27,28は第4層23に形成される。ダイヤフ
ラム27,28はシリコン酸化膜シリコン酸化膜(Si
O2 )にスパッタリングによりNiCrSi等の金属膜
14を重ねて形成している。
【0028】上記実施例においては、光ファイバー13
および14から光を投入する際、光源の故障、制御装置
の故障、光ファイバー自身の故障等で、いずれか一方の
光ファイバーから光が照射されない場合においても、効
率は落ちるが、ポンプとして機能する。ポンプとして高
パワーを得るには、光ファイバーを更に複数本並列に使
用するとよい。
および14から光を投入する際、光源の故障、制御装置
の故障、光ファイバー自身の故障等で、いずれか一方の
光ファイバーから光が照射されない場合においても、効
率は落ちるが、ポンプとして機能する。ポンプとして高
パワーを得るには、光ファイバーを更に複数本並列に使
用するとよい。
【0029】尚、上記実施例における流体ピストンヘッ
ドは直径が数100μm以下でしか作用しないため、装
置を大型かする場合には、カーボングラファイトのピス
トンヘッド等の普通のピストンヘッドを用いればよい。
ドは直径が数100μm以下でしか作用しないため、装
置を大型かする場合には、カーボングラファイトのピス
トンヘッド等の普通のピストンヘッドを用いればよい。
【0030】上記実施例は、光駆動型のマイクロポンプ
であるが、出力ピストン26の動きを取り出して物理的
なアクチュエータとして作用させることもできる。
であるが、出力ピストン26の動きを取り出して物理的
なアクチュエータとして作用させることもできる。
【0031】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の光駆動型
装置は、装置の雰囲気温度が変化しても誤作動せず、光
の照射により確実に作動する。
装置は、装置の雰囲気温度が変化しても誤作動せず、光
の照射により確実に作動する。
【図1】本発明を使用した実施例の光駆動型マイクロポ
ンプの斜視図
ンプの斜視図
【図2】図1の実施例の分解斜視図
【図3】図1の実施例の断面図
【図4】図1の実施例のピストンの動きを示す断面図
【図5】図1の実施例のダイヤフラム及び1方向弁の動
きを示す断面図
きを示す断面図
【図6】図1の実施例の出力ピストンの斜視図
【図7】図1の実施例の流体ピストンヘッド部分の断面
図
図
【図8】図1の第1層の製造方法を示す製造工程図
【図9】図1の第5層の製造方法を示す製造工程図
【図10】図1の第2層の製造方法を示す製造工程図
【図11】図1の第4層の製造方法を示す製造工程図
【図12】図1の第6層の製造方法を示す製造工程図
10 光駆動型マイクロポンプ 11 流入ポート 12 流出ポート 13〜16 光ファイバー 20 第1層 21 第2層 22 第3層 23 第4層 24 第5層 25 第6層 25 通路 26 出力ピストン 26a,26b,26c,26d,26e,26f 歯 27,28 ダイヤフラム 29a,29b 流入側1方向弁 30a,30b 流出側1方向弁 31a,31b 第1室 32a,32b 第2室 33 第3室 34 第4室 35,36,39〜47 通路 37 第5室 38 第6室 48 光−熱変換部材 49 液体ピストンヘッド 50 熱−容積可変換材
Claims (4)
- 【請求項1】 出力用のピストン、 該ピストンの一端側に設けられた第1室、 該ピストンの他端側に設けられた第2室、 熱エネルギーを受け膨張又は縮小する、前記第1室及び
第2室内に充填された熱−容積可変換材、 前記第1室及び第2室内の熱−容積可変換材に混入さ
れ、光エネルギーを受け、熱エネルギーを発散する光−
熱変換部材、 一端が前記第1室及び第2室内の光−熱変換部材に光を
照射可能な位置に保持され、他端が光発生手段に接続さ
れた光ファイバー、を有する光駆動形マイクロアクチュ
エータ。 - 【請求項2】 両側に複数の歯を有する櫛状の出力用ピ
ストン、 該櫛状のピストンの少なくとも1つの歯の先端に対向し
て設けられた第1室、 前記第1室に面する歯の反対側に設けられた少なくとも
1つの歯の先端に対向して設けられた第2室、 熱エネルギーを受け膨張又は縮小する、前記第1室及び
第2室内に充填された熱−容積可変換材、 前記第1室及び第2室内の熱−容積可変換材に混入さ
れ、光エネルギーを受け、熱エネルギーを発散する光−
熱変換部材、 一端が前記第1室及び第2室内の光−熱変換部材に光を
照射可能な位置に保持され、他端が光発生手段に接続さ
れた光ファイバー、を有する光駆動形マイクロアクチュ
エータ。 - 【請求項3】 両側に複数の歯を有する櫛状のピスト
ン、 該櫛状のピストンの少なくとも1つの歯の先端に対向し
て設けられた第1室、 前記第1室に面する歯の反対側に設けられた少なくとも
1つの歯の先端に対向して設けられた第2室、 前記第1室に面する歯の側に設けられた歯であり、前記
第1室に面しない残りの歯の先端に対向して設けられた
第3室、 前記第2室に面する歯の側に設けられた歯であり、前記
第2室に面しない残りの歯の先端に対向して設けられた
第4室、 熱エネルギーを受け膨張又は縮小する、前記第1室及び
第2室内に充填された熱−容積可変換材、 前記第1室及び第2室内の熱−容積可変換材に混入さ
れ、光エネルギーを受け、熱エネルギーを発散する光−
熱変換部材、 一端が前記第1室及び第2室内の光−熱変換部材に光を
照射可能な位置に保持され、他端が光発生手段に接続さ
れた光ファイバー、を備えた、第3室及び/又は第4室
の圧力を調整する光駆動形圧力調整装置。 - 【請求項4】 前記請求項3記載の圧力調整装置を備
え、 前記第3室に対して第1ダイヤフラムにより区画された
第5室、 前記第4室に対して第2ダイヤフラムにより区画された
第6室、 流入ポートから第5室に流体を流し込む第1の流入側1
方向弁、 第5室から流出ポートへ流体を流しだす第1の流出側1
方向弁、 流入ポートから第6室に流体を流し込む第2の流入側1
方向弁、 第6室から流出ポートへ流体を流しだす第2の流出側1
方向弁、を備える光駆動形マイクロポンプ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15204192A JPH05340356A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 光駆動型マイクロアクチュエータ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP15204192A JPH05340356A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 光駆動型マイクロアクチュエータ |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05340356A true JPH05340356A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=15531773
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP15204192A Pending JPH05340356A (ja) | 1992-06-11 | 1992-06-11 | 光駆動型マイクロアクチュエータ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05340356A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003027508A1 (en) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | The Regents Of The University Of California | Low power integrated pumping and valving arrays for microfluidic systems |
JP2010048177A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Ricoh Co Ltd | マイクロバルブ、マイクロポンプ、及びマイクロバルブの製造方法 |
CN107795443A (zh) * | 2017-11-20 | 2018-03-13 | 南京理工大学 | 光推进仿生肌肉动力系统及其做功方法 |
CN109958487A (zh) * | 2019-03-13 | 2019-07-02 | 华北电力大学 | 一种基于光热效应的蒸汽驱动液柱活塞式运动执行器 |
-
1992
- 1992-06-11 JP JP15204192A patent/JPH05340356A/ja active Pending
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2003027508A1 (en) * | 2001-09-21 | 2003-04-03 | The Regents Of The University Of California | Low power integrated pumping and valving arrays for microfluidic systems |
JP2010048177A (ja) * | 2008-08-21 | 2010-03-04 | Ricoh Co Ltd | マイクロバルブ、マイクロポンプ、及びマイクロバルブの製造方法 |
CN107795443A (zh) * | 2017-11-20 | 2018-03-13 | 南京理工大学 | 光推进仿生肌肉动力系统及其做功方法 |
CN109958487A (zh) * | 2019-03-13 | 2019-07-02 | 华北电力大学 | 一种基于光热效应的蒸汽驱动液柱活塞式运动执行器 |
CN109958487B (zh) * | 2019-03-13 | 2024-05-28 | 华北电力大学 | 一种基于光热效应的蒸汽驱动液柱活塞式运动执行器 |
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