JPH0533832U - 気泡発生装置 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 貯め池或いは貯水槽、生け簀等の浄水装置に
適用する気泡発生装置に使用する。 【構成】 圧力送風装置と、該圧力送風装置に連通した
エアー通路にマグネットを配備して通過エアーに磁気を
滞留させるエアー滞磁装置と、該滞磁装置に連通した噴
射ノズルの外周にエジェクターパイプを配備してノズル
からのエアー噴射により液体を誘引して混合させる噴流
ユニットとを具備し構成して成る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、貯め池或いは貯水槽、生け簀等の浄水装置に適用する気泡発生装 置に関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、気泡発生装置としては種々構造の装置が提案されているが、何れの装置 も単に気液を混合し噴射するに止まる。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

この種、気泡発生装置は、水中の溶存酸素量を増加させることが究極の狙いで あり、このため、装置内部に種々工夫を施して気泡の微細化、至っては、水との 接触面積の増大を図っている。 ところが、気泡の微細化には機構的に限界がある。

【０００４】 このため、最近、当業界に於いて、滞磁エアーを水中に噴射して気泡化するこ とより浄水効果を得る装置の出現が強く要望されているが、現在、そのような装 置は存在しない。

【０００５】 そこで、この考案は極めて簡単な構成により、上記の要望を満足し、優れた浄 水効果を得る新規な気泡発生装置を提供することを目的とするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

この考案にかかる気泡発生装置は、圧力送風装置と、該圧力送風装置に連通し たエアー通路にマグネットを配備して通過エアーに磁気を滞留させるエアー滞磁 装置と、該エアー滞磁装置に連通した噴射ノズルの外周にエジェクターパイプを 配備してノズルからのエアー噴射により液体を誘引して混合させる噴流ユニット とから構成したものである。

【０００７】

【作用】

上記構成の装置によると、圧力送風装置の作動によりこれに連続したエアー滞 磁装置に圧力エアーが強制的に供給され、圧力エアーをしてマグネット間を通過 して磁気を滞びた後、噴流ユニットに於ける噴射ノズルからエジェクタパイプの 内孔へ勢い噴射し、かかるエジェクターにより水を誘引し、水中に微細気泡の状 態で噴出する。

【０００８】

【実施例】

図１は、この考案の一実施例として浄水装置に適用した全体の構成図を示し、 図２は、エアー滞磁装置の断面図を示し、図３は、図２の一部を拡大した断面図 を示し、図４は、マグネット支持板の平面図を示し、図５は、隙間板の平面図を 示し、図６は、噴流ユニットの断面図を示す。

【０００９】 この考案にかかる気泡発生装置は、図１に示す如く、圧力送風装置１と、該圧 力送風装置１に可撓性ホース２を介して接続されたエアー滞磁装置３と、該エア ー滞磁装置３の流出口に可撓性ホース４を介して取付けられた噴流ユニット５と から構成したものである。

【００１０】 前記エアー滞磁装置３は、図２に示す如く、一方の側壁に流入口３２、他方の 側壁に流出口３３を設けて可撓性ホース２、４を接続したケーシング３１内に複 数のマグネット支持板３４と２枚の隙間板３７、３７ａとを交互に積層し、内蔵 して成る。

【００１１】 上記マグネット支持板３４は、図４に示す如く、ベークライト板その他の非磁 性板の面内に多数の止孔３５を整列して設け、各止孔３５に対し、適合する外径 及び厚みのマグネット３６を嵌着し、構成してある。

【００１２】 隙間板３７、３７ａは、図５に示す如く、黄銅板その他の金属板の面内に前記 支持板３４のマグネット３６と対向する略同径の抜孔３８を整列して設けると共 に、隙間板３７ａには適所に隙間用凸子４０を設けてある。かかる隙間板３７、 ３７ａを重合してマグネット支持板３４間に積層し、隙間板３７、３７ａ間およ びマグネット３６、３６間に流入口３２流出口３３に連通する多数のエアー通路 ３９を形成する。

【００１３】 前記噴流ユニット５は、図６に示す如く、エアー滞磁装置３に可撓性ホース４ を介して接続された噴射ノズル５１と、この噴射ノズル５１外周に所定の間隙５ ２を設けて配備したエジェクターパイプ５４とから成る。

【００１４】 噴射ノズル５１は、ノズルバイプの周面に、斜め前方に向けて開口する多数の 噴射孔５３を穿設して成り、ノズル５１の各噴射孔５３から勢いエアーが噴射す るとき、ノズル５１とパイプ５４との間隙５２に生じるエジェクターにより液体 つまり水が誘引されるようにしてある。

【００１５】 然して、圧力送風装置１が作動することにより、これに連続したエアー滞磁装 置３に圧力エアーが強制的に供給される。かかる圧力エアーは、マグネット３６ 、３６間を通過して磁気を滞びた後、噴流ユニット５に於ける噴射ノズル５１か らエジェクタパイプ５４の内孔へ勢い噴射し、エジェクターにより水を誘引し、 水中に微細気泡の状態で噴出するもので、水に対し、滞磁エアーによる溶存酸素 量を増大し得、以て、バクテリアの発生に顕著な効果を奏するものである。

【００１６】

【考案の効果】

この考案は上記の如く、圧力送風装置からの圧力エアーを滞磁装置に強制通過 させて磁化エアーを作り、この磁化エアーを噴流ユニットに於ける噴射ノズルか らエジェクタパイプの内孔へ勢い噴射し、エジェクターによる水の誘引、微細気 泡の発生を行うようにしたから、気泡発生装置の構造が一段と簡易化されるとと もに、特に、磁化エアーによる気泡のため溶存酸素量が増大して優れた浄化効果 が得られる等、考案目的を達成したものである。

【００１７】

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の一実施例として浄水装置に適用した
全体の構成図を示す。

【図２】エアー滞磁装置の断面図を示す。

【図３】図２の一部を拡大した断面図を示す。

【図４】マグネット支持板の平面図を示す。

【図５】隙間板の平面図を示す。

【図６】噴流ユニットの断面図を示す。

【符号の説明】

１．圧力送風装置 ２．可撓性ホース ３．エアー滞磁装置 ４．可撓性ホース ５．噴流ユニット

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 圧力送風装置と、該圧力送風装置に連通
   したエアー通路にマグネットを配備して通過エアーに磁
   気を滞留させるエアー滞磁装置と、該滞磁装置に連通し
   た噴射ノズルの外周にエジェクターパイプを配備してノ
   ズルからのエアー噴射により液体を誘引して混合させる
   噴流ユニットとを具備して成るを特徴とする気泡発生装
   置。
2. 【請求項２】 噴射ノズルが、ノズルバイプの周面に、
   斜め前方に向けて開口した多数の噴射孔を穿設して構成
   されている請求項１記載の気泡発生装置。