JPH05337864A - ロボットの手探りによる穴の検出方法 - Google Patents
ロボットの手探りによる穴の検出方法Info
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- JPH05337864A JPH05337864A JP24789991A JP24789991A JPH05337864A JP H05337864 A JPH05337864 A JP H05337864A JP 24789991 A JP24789991 A JP 24789991A JP 24789991 A JP24789991 A JP 24789991A JP H05337864 A JPH05337864 A JP H05337864A
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- robot
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Abstract
(57)【要約】 (修正有)
【目的】 ロボットと作業対象物との相対位置と相対姿
勢が不正確な場合でも作業対象物の穴の位置を検出でき
る方法を提供する。 【構成】 ロボットの手探りによる穴の検出方法は、ロ
ボット1の手先7を作業対象物10にならい移動させて
作業対象物10の穴を検出し、手先7を作業対象物10
にならい移動させながらサンプリング時刻tにおける作
業対象物10の位置座標xおよびこの位置座標xにおけ
る手先が作業対象物10から受ける力Fを求め記憶する
工程と、この作業対象物10から受ける力のサンプリン
グ時刻tに対する変化分を求める工程と、一連の前記変
化分の分散値を第1の所定量w1と比較することにより
穴の有無を判定する工程と、穴があると判定された場合
に変化分の絶対値を第2の所定量w2と比較し所定範囲
にある変化分を選定する工程と、この選定された変化分
とこの選定された変化分に対応する位置座標とから穴の
位置座標を同定する工程とを備える。
勢が不正確な場合でも作業対象物の穴の位置を検出でき
る方法を提供する。 【構成】 ロボットの手探りによる穴の検出方法は、ロ
ボット1の手先7を作業対象物10にならい移動させて
作業対象物10の穴を検出し、手先7を作業対象物10
にならい移動させながらサンプリング時刻tにおける作
業対象物10の位置座標xおよびこの位置座標xにおけ
る手先が作業対象物10から受ける力Fを求め記憶する
工程と、この作業対象物10から受ける力のサンプリン
グ時刻tに対する変化分を求める工程と、一連の前記変
化分の分散値を第1の所定量w1と比較することにより
穴の有無を判定する工程と、穴があると判定された場合
に変化分の絶対値を第2の所定量w2と比較し所定範囲
にある変化分を選定する工程と、この選定された変化分
とこの選定された変化分に対応する位置座標とから穴の
位置座標を同定する工程とを備える。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ロボットの手探りによ
る穴の検出方法に係り、特にロボットの手先を作業対象
物にならい移動させて作業対象物の穴を検出するロボッ
トの手探りによる穴の検出方法に関する。
る穴の検出方法に係り、特にロボットの手先を作業対象
物にならい移動させて作業対象物の穴を検出するロボッ
トの手探りによる穴の検出方法に関する。
【0002】
【従来の技術】穴の位置や大きさが既知である作業対象
物に対してロボットの手先を操作して穴にボルトを入れ
たりする等の作業が行われている。ロボットには作業対
象物の位置座標や姿勢等の形状に関する情報が予め与え
られている。そして、この情報に基づきロボットは作業
対象物の幾何学モデルを形成し、ロボットの手先はこの
幾何学モデルを作業対象物とみなして作業を行う。
物に対してロボットの手先を操作して穴にボルトを入れ
たりする等の作業が行われている。ロボットには作業対
象物の位置座標や姿勢等の形状に関する情報が予め与え
られている。そして、この情報に基づきロボットは作業
対象物の幾何学モデルを形成し、ロボットの手先はこの
幾何学モデルを作業対象物とみなして作業を行う。
【0003】従来、このような作業において、作業対象
物のロボットに対する相対位置や相対姿勢に関して既知
であることを前提としていた。そしてこのような作業対
象物とロボットにとの相対位置や相対姿勢が明らかな場
合に、ロボットの手先の位置座標と作業対象物から受け
る力の情報から作業対象物の穴の位置を検出できること
が知られているにすぎなかった。
物のロボットに対する相対位置や相対姿勢に関して既知
であることを前提としていた。そしてこのような作業対
象物とロボットにとの相対位置や相対姿勢が明らかな場
合に、ロボットの手先の位置座標と作業対象物から受け
る力の情報から作業対象物の穴の位置を検出できること
が知られているにすぎなかった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ロボッ
トと作業対象物との相対位置や相対姿勢が予め正確に知
ることができない場合がある。また、作業対象物を正し
い位置に載置することが難しくロボットと作業対象物と
の相対位置や相対姿勢の不確定さが回避できない場合が
ある。
トと作業対象物との相対位置や相対姿勢が予め正確に知
ることができない場合がある。また、作業対象物を正し
い位置に載置することが難しくロボットと作業対象物と
の相対位置や相対姿勢の不確定さが回避できない場合が
ある。
【0005】従来はこのような場合でも、ロボットと作
業対象物との相対位置および姿勢が既知であることを前
提にせざるをえなかった。このため、作業対象物の穴の
位置を正確に検出できず、ロボットが信頼性をもって作
業できる作業範囲が制限されていた。
業対象物との相対位置および姿勢が既知であることを前
提にせざるをえなかった。このため、作業対象物の穴の
位置を正確に検出できず、ロボットが信頼性をもって作
業できる作業範囲が制限されていた。
【0006】そこで本発明の目的は、上記従来技術の有
する問題を解消し、ロボットと作業対象物との相対位置
と相対姿勢が不正確な場合でも作業対象物の穴の位置を
検出できる方法を提供することである。
する問題を解消し、ロボットと作業対象物との相対位置
と相対姿勢が不正確な場合でも作業対象物の穴の位置を
検出できる方法を提供することである。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、ロボットの手先を作業対象物にならい移
動させて作業対象物の穴を検出するロボットの手探りに
よる穴の検出方法において、手先を作業対象物にならい
移動させながらサンプリング時刻における作業対象物の
位置座標およびこの位置座標における手先が作業対象物
から受ける力を求め記憶する工程と、この作業対象物か
ら受ける力のサンプリング時刻に対する変化分を求める
工程と、一連の前記変化分の分散値を第1の所定量と比
較することにより穴の有無を判定する工程と、穴がある
と判定された場合に前記変化分の絶対値を第2の所定量
と比較し所定範囲にある前記変化分を選定する工程と、
この選定された前記変化分とこの選定された前記変化分
に対応する位置座標とから穴の位置座標を同定する工程
とを備えることを特徴とする。
に、本発明は、ロボットの手先を作業対象物にならい移
動させて作業対象物の穴を検出するロボットの手探りに
よる穴の検出方法において、手先を作業対象物にならい
移動させながらサンプリング時刻における作業対象物の
位置座標およびこの位置座標における手先が作業対象物
から受ける力を求め記憶する工程と、この作業対象物か
ら受ける力のサンプリング時刻に対する変化分を求める
工程と、一連の前記変化分の分散値を第1の所定量と比
較することにより穴の有無を判定する工程と、穴がある
と判定された場合に前記変化分の絶対値を第2の所定量
と比較し所定範囲にある前記変化分を選定する工程と、
この選定された前記変化分とこの選定された前記変化分
に対応する位置座標とから穴の位置座標を同定する工程
とを備えることを特徴とする。
【0008】
【作用】ロボットの手先を作業対象物にならい移動させ
ながら各サンプリング時刻における作業対象物の位置座
標およびこの位置座標における手先が作業対象物から受
ける力を求め記憶する。次に、作業対象物から受ける力
に関する記憶したデ−タを各サンプリング時刻で数値微
分して変化分を求める。一連の前記変化分の分散値を第
1の所定量と比較し穴の有無を判定する。穴があると判
定された場合に変化分の絶対値を第2の所定量と比較し
て穴の同定に寄与させるべきデ−タを選定する。この選
定された変化分とこの選定された変化分に対応する位置
座標とから穴の位置座標を同定する。
ながら各サンプリング時刻における作業対象物の位置座
標およびこの位置座標における手先が作業対象物から受
ける力を求め記憶する。次に、作業対象物から受ける力
に関する記憶したデ−タを各サンプリング時刻で数値微
分して変化分を求める。一連の前記変化分の分散値を第
1の所定量と比較し穴の有無を判定する。穴があると判
定された場合に変化分の絶対値を第2の所定量と比較し
て穴の同定に寄与させるべきデ−タを選定する。この選
定された変化分とこの選定された変化分に対応する位置
座標とから穴の位置座標を同定する。
【0009】
【実施例】以下本発明によるロボットの手探りによる穴
の検出方法の実施例を図1乃至図6を参照して説明す
る。
の検出方法の実施例を図1乃至図6を参照して説明す
る。
【0010】図1において、ロボット1は基台2に設け
られた基柱3に回動自在に取り付けられたポ−ル4と、
関節8、9で枢支さらたア−ム5、6と、ア−ム6の先
端に取り付けられた手先7とを備えている。
られた基柱3に回動自在に取り付けられたポ−ル4と、
関節8、9で枢支さらたア−ム5、6と、ア−ム6の先
端に取り付けられた手先7とを備えている。
【0011】またロボット1が作業をする対象である作
業対象物10の平面11には4個の穴12a、12b、
12c、12dがあけられている。作業ロボット1の手
先7は作業対象物10の表面をならい移動しながら、穴
12a、12b、12c、12dの位置を手探りする。
手先7の先端部8には、手先7が作業対象物10から受
ける力を検出する図示しない力覚センサ−が設けられて
いる。また、手先7の位置座標はロボット1に設けられ
た図示しない位置センサ−によって検出される。
業対象物10の平面11には4個の穴12a、12b、
12c、12dがあけられている。作業ロボット1の手
先7は作業対象物10の表面をならい移動しながら、穴
12a、12b、12c、12dの位置を手探りする。
手先7の先端部8には、手先7が作業対象物10から受
ける力を検出する図示しない力覚センサ−が設けられて
いる。また、手先7の位置座標はロボット1に設けられ
た図示しない位置センサ−によって検出される。
【0012】作業対象物10の形状や寸法等はすべて正
確に既知であり、この既知の情報からロボット1の記憶
部は作業対象物10の仮想モデルである幾何学モデルを
有している。
確に既知であり、この既知の情報からロボット1の記憶
部は作業対象物10の仮想モデルである幾何学モデルを
有している。
【0013】一方、作業対象物は本来点線15で示す位
置に載置されるべきであるとする。しかし、作業対象物
10はロボット1に対して所定の位置に正確に載置され
るとは限らない。ロボットの記憶部は、ロボット1と本
来の位置にある作業対象物15との相対位置および相対
姿勢について情報を有している。このため、ロボット1
と作業対象物15との位置関係および姿勢関係について
当初に有している情報は、ロボット1と作業対象物10
との現実の相対関係を正確には示していないため、後述
するように手先7のならい移動の結果に基づいて修正さ
れるべきものである。
置に載置されるべきであるとする。しかし、作業対象物
10はロボット1に対して所定の位置に正確に載置され
るとは限らない。ロボットの記憶部は、ロボット1と本
来の位置にある作業対象物15との相対位置および相対
姿勢について情報を有している。このため、ロボット1
と作業対象物15との位置関係および姿勢関係について
当初に有している情報は、ロボット1と作業対象物10
との現実の相対関係を正確には示していないため、後述
するように手先7のならい移動の結果に基づいて修正さ
れるべきものである。
【0014】次に作業対象物10の穴を検出する手順に
ついて説明する。
ついて説明する。
【0015】図2に示すように手先7をラインk、例え
ばライン15、16、17・・・に沿ってならい移動す
る。各ラインについて以下のステップを踏む。
ばライン15、16、17・・・に沿ってならい移動す
る。各ラインについて以下のステップを踏む。
【0016】ならい移動しながら、図5の(a)、
(b)に示すようにサンプリング時刻tの位置座標x、
および手先7が作業対象物10から受ける力Fを検出
し、ロボット1の記憶部で記憶する。サンプリング時刻
t=iにおける位置座標をxi、力FをFiと表示す
る。
(b)に示すようにサンプリング時刻tの位置座標x、
および手先7が作業対象物10から受ける力Fを検出
し、ロボット1の記憶部で記憶する。サンプリング時刻
t=iにおける位置座標をxi、力FをFiと表示す
る。
【0017】次に各サンプリング時刻t=iにおけるx
i、Fiを用いて、サンプリング時刻tに対する力Fの
数値微分による変化分dF/dtを計算する。サンプリ
ング時刻t=iにおける数値微分による変化分dF/d
tをdFi/dtと表示する。この結果を図5の(c)
に示す。
i、Fiを用いて、サンプリング時刻tに対する力Fの
数値微分による変化分dF/dtを計算する。サンプリ
ング時刻t=iにおける数値微分による変化分dF/d
tをdFi/dtと表示する。この結果を図5の(c)
に示す。
【0018】次に数値微分による変化分dF/dtの変
化分平均値dFAV/dtを求める。各サンプリング時
刻t=iにおける変化分dFi/dtの変化分平均値d
FiAV/dtは式(1)に従って求められる。すなわ
ち、変化分平均値dFiAV/dtはサンプリング時刻
t=iの左右に隣接する(2M+1)個による単純移動
平均値として求められる。この結果を図5の(d)に示
す。このようにして、雑音成分を除去することができ
る。
化分平均値dFAV/dtを求める。各サンプリング時
刻t=iにおける変化分dFi/dtの変化分平均値d
FiAV/dtは式(1)に従って求められる。すなわ
ち、変化分平均値dFiAV/dtはサンプリング時刻
t=iの左右に隣接する(2M+1)個による単純移動
平均値として求められる。この結果を図5の(d)に示
す。このようにして、雑音成分を除去することができ
る。
【0019】
【数1】 次に式(2)に従って二乗分散値σ2を計算する。
【0020】
【数2】 ここでnは対象としているラインkにおけるサンプリン
グ数である。
グ数である。
【0021】次に第一の所定量をw1とし、式(2)で
求めたσ2とw1の大小を比較する。σ2が大きいとい
うことは、作業対象物10の平面11の起伏が急激であ
り、穴の存在を示唆する。
求めたσ2とw1の大小を比較する。σ2が大きいとい
うことは、作業対象物10の平面11の起伏が急激であ
り、穴の存在を示唆する。
【0022】σ2がw1より小さい場合は、いま対象と
したラインkには穴はないと判定される。ラインkに穴
がないということは、ラインkが平坦な平面の一部であ
ることを示す。従って、この平坦な平面の一部をならい
移動して実際に収集して得た位置座標xiの情報を用い
ることにより、ロボット1が当初有していた幾何学モデ
ルとロボット1との相対位置および相対姿勢に関する情
報を良質に修正することができる。このような修正を送
り返すことによりロボット1と作業対象物10との相対
位置と相対姿勢に関して当初存在していた不正確さは、
漸減させることができる。
したラインkには穴はないと判定される。ラインkに穴
がないということは、ラインkが平坦な平面の一部であ
ることを示す。従って、この平坦な平面の一部をならい
移動して実際に収集して得た位置座標xiの情報を用い
ることにより、ロボット1が当初有していた幾何学モデ
ルとロボット1との相対位置および相対姿勢に関する情
報を良質に修正することができる。このような修正を送
り返すことによりロボット1と作業対象物10との相対
位置と相対姿勢に関して当初存在していた不正確さは、
漸減させることができる。
【0023】一方、σ2がw1以上の場合には、ライン
kに穴が存在すると判定される。
kに穴が存在すると判定される。
【0024】この場合、第2の所定量をw2とし、w2
σと平均値dFiAV/dtの絶対値とを図6の(a)
に示すように比較する。平均値dFiAV/dtの絶対
値がw2σより大きくなるようなサンプリング時刻iを
選定し、このサンプリング時刻iにおける平均値dF
iAV/dtを図6の(b)に示すように選定する。
σと平均値dFiAV/dtの絶対値とを図6の(a)
に示すように比較する。平均値dFiAV/dtの絶対
値がw2σより大きくなるようなサンプリング時刻iを
選定し、このサンプリング時刻iにおける平均値dF
iAV/dtを図6の(b)に示すように選定する。
【0025】次に選定された平均値dFiAV/dtの
絶対値、および対応する位置座標xiを用いて式(3)
により穴の位置座標xhを求める。
絶対値、および対応する位置座標xiを用いて式(3)
により穴の位置座標xhを求める。
【0026】
【数3】 式(3)においては、平均値dFiAV/dtの絶対値
が大きいほどこれに対応する位置座標xiは穴の近傍の
位置座標を示すと期待されることより、平均値dF
iAV/dtの絶対値を重みづけしながら各位置座標x
iを平均化して穴の位置座標xhを求めたものである。
が大きいほどこれに対応する位置座標xiは穴の近傍の
位置座標を示すと期待されることより、平均値dF
iAV/dtの絶対値を重みづけしながら各位置座標x
iを平均化して穴の位置座標xhを求めたものである。
【0027】具体的に穴の位置座標xhは次のようにし
て求める。
て求める。
【0028】まず図6(b)に示す平均値dFiAV/
dtの絶対値のうちピ−ク値20を与える位置座標x
p1に着目しする。この位置座標xp1を中心として予
め既知である穴の直径の値を半径として穴候補円を描
く。この穴候補円の内部に含まれる位置座標xiの集合
に対して式(3)を適用して位置座標xhを決定する。
次に上で求めた穴候補円に含まれる位置座標xiを除い
たのち、平均値dFiAV/dtの絶対値のピ−ク値、
例えば符号21で示す第2のピ−ク値に着目し、同様に
位置座標xp2を中心として穴候補円を求め、第2の穴
の位置座標を決定する。このような工程を既知の穴の数
だけ繰り返す。
dtの絶対値のうちピ−ク値20を与える位置座標x
p1に着目しする。この位置座標xp1を中心として予
め既知である穴の直径の値を半径として穴候補円を描
く。この穴候補円の内部に含まれる位置座標xiの集合
に対して式(3)を適用して位置座標xhを決定する。
次に上で求めた穴候補円に含まれる位置座標xiを除い
たのち、平均値dFiAV/dtの絶対値のピ−ク値、
例えば符号21で示す第2のピ−ク値に着目し、同様に
位置座標xp2を中心として穴候補円を求め、第2の穴
の位置座標を決定する。このような工程を既知の穴の数
だけ繰り返す。
【0029】このようにして求めた穴の位置座標xhは
必要に応じて、幾何学モデルにおける穴の位置座標と比
較され、求め方の正確さを評価する。また、さらに正確
に穴の位置座標を求める必要があるときは、図3に示す
ようにラインkの間隔をより細かくして手探りし、得ら
れた情報を演算することにより先に求めた穴の位置25
を穴の位置26に修正する。
必要に応じて、幾何学モデルにおける穴の位置座標と比
較され、求め方の正確さを評価する。また、さらに正確
に穴の位置座標を求める必要があるときは、図3に示す
ようにラインkの間隔をより細かくして手探りし、得ら
れた情報を演算することにより先に求めた穴の位置25
を穴の位置26に修正する。
【0030】次に以上に示した工程のフロ−チャ−トを
図4に示す。
図4に示す。
【0031】まずST1でならい移動するラインkを選
定する。次にST2で各サンプリング時刻iにおける位
置座標xiと、手先7が作業対象物10から受ける力F
iを収集する。次にST3において力Fiを各サンプリ
ング時刻iで数値微分して変化分dFi/dtを求め
る。次にST4において雑音成分を除去するために式
(1)に従って変化分平均値dFiAV/dtを計算す
る。
定する。次にST2で各サンプリング時刻iにおける位
置座標xiと、手先7が作業対象物10から受ける力F
iを収集する。次にST3において力Fiを各サンプリ
ング時刻iで数値微分して変化分dFi/dtを求め
る。次にST4において雑音成分を除去するために式
(1)に従って変化分平均値dFiAV/dtを計算す
る。
【0032】次にST5においてラインkにおける変化
分平均値dFiAV/dtの二乗分散値σ2を計算し、
σ2がw1より小さいかを判定する。
分平均値dFiAV/dtの二乗分散値σ2を計算し、
σ2がw1より小さいかを判定する。
【0033】σ2がw1より小さい場合には、ST6で
ラインkには穴が存在しないと判定し、ST7でこれま
でに得た情報に基づいて幾何学モデルとロボットとの相
対位置および相対姿勢の情報を修正する。
ラインkには穴が存在しないと判定し、ST7でこれま
でに得た情報に基づいて幾何学モデルとロボットとの相
対位置および相対姿勢の情報を修正する。
【0034】一方、σ2がw1より小さくない場合には
ST8に進み、変化分平均値dFiAV/dtの絶対値
がw2σ以上となるようなサンプリング時刻iを選定す
る。次にST9において式(3)に従って穴の位置座標
xhを求める。
ST8に進み、変化分平均値dFiAV/dtの絶対値
がw2σ以上となるようなサンプリング時刻iを選定す
る。次にST9において式(3)に従って穴の位置座標
xhを求める。
【0035】本実施例の構成によれば、手先7が作業対
象物10をならい移動し手先7が作業対象物10から受
ける力をサンプリング時刻tに対して数値微分して二乗
分散値σ2を求め穴の有無を判定するので、ロボット1
と作業対象物10との相対位置と相対姿勢が不正確な場
合でも作業対象物10の穴の位置を検出することができ
る。この結果、ロボット1は信頼性をもって作業できる
作業範囲が制限されることがないので、作業効率をあげ
ることができる。
象物10をならい移動し手先7が作業対象物10から受
ける力をサンプリング時刻tに対して数値微分して二乗
分散値σ2を求め穴の有無を判定するので、ロボット1
と作業対象物10との相対位置と相対姿勢が不正確な場
合でも作業対象物10の穴の位置を検出することができ
る。この結果、ロボット1は信頼性をもって作業できる
作業範囲が制限されることがないので、作業効率をあげ
ることができる。
【0036】また、ラインkをならい移動してラインk
に穴がないと判定された場合はラインkが平坦な平面の
一部であることを示す。この平坦な平面の一部をならい
移動して得た情報を用いることにより、ロボット1と幾
何学モデルとの相対位置および相対姿勢を効率的に修正
することができる。この結果、ロボット1と幾何学モデ
ルとの相対位置および相対姿勢に関する情報を逐次的に
真の値に近付けることができる。
に穴がないと判定された場合はラインkが平坦な平面の
一部であることを示す。この平坦な平面の一部をならい
移動して得た情報を用いることにより、ロボット1と幾
何学モデルとの相対位置および相対姿勢を効率的に修正
することができる。この結果、ロボット1と幾何学モデ
ルとの相対位置および相対姿勢に関する情報を逐次的に
真の値に近付けることができる。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
手先が作業対象物をならい移動し手先が作業対象物から
受ける力のサンプリング時刻に対する変化分を求めるの
で、ロボットと作業対象物との相対位置と相対姿勢が不
正確な場合でも作業対象物の穴の位置を検出することが
できる。
手先が作業対象物をならい移動し手先が作業対象物から
受ける力のサンプリング時刻に対する変化分を求めるの
で、ロボットと作業対象物との相対位置と相対姿勢が不
正確な場合でも作業対象物の穴の位置を検出することが
できる。
【図1】本発明によるロボットの手探りによる穴の検出
方法の実施例を示す説明図。
方法の実施例を示す説明図。
【図2】手先が作業対象物をならい移動するラインを示
す図。
す図。
【図3】求めた穴の位置座標を修正するために手先がな
らい移動するラインの間隔を小さくした場合を示す図。
らい移動するラインの間隔を小さくした場合を示す図。
【図4】本発明によるロボットの手探りによる穴の検出
方法を示すフロ−チャ−ト図。
方法を示すフロ−チャ−ト図。
【図5】(a)はサンプリング時刻tとならい移動して
収集した位置座標xとの関係、(b)はサンプリング時
刻tと手先が作業対象物から受ける力Fの関係、(c)
は力Fをサンプリング時刻tに対して数値微分して得た
変化分dF/dt、(d)は(c)に示す関係を平均操
作した結果、の各々を示す図。
収集した位置座標xとの関係、(b)はサンプリング時
刻tと手先が作業対象物から受ける力Fの関係、(c)
は力Fをサンプリング時刻tに対して数値微分して得た
変化分dF/dt、(d)は(c)に示す関係を平均操
作した結果、の各々を示す図。
【図6】(a)は図5(d)に示すdFAV/dtをw
2σと比較することを、(b)はw2σ以上であるdF
AV/dtの絶対値を選定することを各々示す図。
2σと比較することを、(b)はw2σ以上であるdF
AV/dtの絶対値を選定することを各々示す図。
1 ロボット 7 手先 10 作業対象物 12a 穴 12b 穴 12c 穴 12d 穴
Claims (3)
- 【請求項1】ロボットの手先を作業対象物にならい移動
させて作業対象物の穴を検出するロボットの手探りによ
る穴の検出方法において、手先を作業対象物にならい移
動させながらサンプリング時刻における作業対象物の位
置座標およびこの位置座標における手先が作業対象物か
ら受ける力を求め記憶する工程と、この作業対象物から
受ける力のサンプリング時刻に対する変化分を求める工
程と、一連の前記変化分の分散値を第1の所定量と比較
することにより穴の有無を判定する工程と、穴があると
判定された場合に前記変化分の絶対値を第2の所定量と
比較し所定範囲にある前記変化分を選定する工程と、こ
の選定された前記変化分とこの選定された前記変化分に
対応する位置座標とから穴の位置座標を同定する工程と
を備えるロボットの手探りによる穴の検出方法。 - 【請求項2】前記選定された前記変化分とこの選定され
た前記変化分に対応する位置座標とから穴の位置座標を
同定する工程は、選定された前記変化分の絶対値を重み
付けして選定された前記変化分に対応する位置座標を平
均化して求めることを特徴とする請求項1に記載のロボ
ットの手探りによる穴の検出方法。 - 【請求項3】穴が無いと判定された場合には、収集して
得た位置座標の情報を用いて、ロボットと作業対象物と
の相対位置および相対姿勢に関する情報を修正すること
を特徴とする請求項1に記載のロボットの手探りによる
穴の検出方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24789991A JPH05337864A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | ロボットの手探りによる穴の検出方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP24789991A JPH05337864A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | ロボットの手探りによる穴の検出方法 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05337864A true JPH05337864A (ja) | 1993-12-21 |
Family
ID=17170222
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP24789991A Pending JPH05337864A (ja) | 1991-09-26 | 1991-09-26 | ロボットの手探りによる穴の検出方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05337864A (ja) |
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5838882A (en) * | 1996-10-31 | 1998-11-17 | Combustion Engineering, Inc. | Dynamic position tracking and control of robots |
JPH1142576A (ja) * | 1997-07-28 | 1999-02-16 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ロボットの制御方法および装置 |
CN105904455A (zh) * | 2015-02-20 | 2016-08-31 | 发那科株式会社 | 基于外力而使机器人进行退避动作的人机协调机器人系统 |
JP2018001330A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 富士通株式会社 | 弁別装置、弁別方法、および弁別プログラム |
-
1991
- 1991-09-26 JP JP24789991A patent/JPH05337864A/ja active Pending
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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CN105904455B (zh) * | 2015-02-20 | 2017-09-05 | 发那科株式会社 | 基于外力而使机器人进行退避动作的人机协调机器人系统 |
US9827681B2 (en) | 2015-02-20 | 2017-11-28 | Fanuc Corporation | Human cooperation robot system in which robot is caused to perform retreat operation depending on external force |
JP2018001330A (ja) * | 2016-06-30 | 2018-01-11 | 富士通株式会社 | 弁別装置、弁別方法、および弁別プログラム |
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