JPH05334952A - 回路遮断器 - Google Patents

回路遮断器

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JPH05334952A
JPH05334952A JP15300892A JP15300892A JPH05334952A JP H05334952 A JPH05334952 A JP H05334952A JP 15300892 A JP15300892 A JP 15300892A JP 15300892 A JP15300892 A JP 15300892A JP H05334952 A JPH05334952 A JP H05334952A
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JP
Japan
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power supply
current
supply line
circuit breaker
magnitude
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JP15300892A
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English (en)
Inventor
Kenko Sha
健行 謝
Koso Kan
行祚 韓
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Industrial Technology Research Institute ITRI
Original Assignee
Industrial Technology Research Institute ITRI
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 わずかなオーバロード、厳しいオーバロー
ド、短絡により電源ラインの断路が惹起されるか否かを
示すことができる遮断器を提供する。 【構成】 電源から負荷に電流を配送するために利用さ
れる電源ラインに遮断器10が結合され、電源ラインが
遮断器10により断路されると、1組のLEDによりこ
の断路が短絡電流によるものか、厳しいオーバロードに
よるものか、又は負荷に流れるわずかなオーバロード電
流によるものかが示され、さらに、低オーバロード電流
の状態下では、電源ラインの断路前にブザー19により
警報音を発生し、又、LEDにより明滅光を発生する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は回路遮断器に係り、特に
電源ラインの断路が僅かにオーバロード(スライト・オ
ーバロード)な配送電流により惹起されたか、若しくは
かなりオーバロード(シビア・オーバロード)な配送電
流により惹起されたか、又は短絡電流により惹起された
か否かを表示する複数のディスプレイを備える遮断器に
関するものである。
【0002】
【従来の技術】回路遮断器としては、電源から負荷への
過剰大電流の配送が検出されたとき電源から負荷を遮断
するために用いられる装置である。このような遮断器と
しては従来からヒューズが用いられているが、溶断され
たヒューズを取り替えるのは不便であり、したがって、
その代わりに電源と負荷の間に結合されたスイッチを遮
断するソレノイドを駆動する電流検出装置を用いた電子
式遮断器が用いられている。
【0003】電源ラインが遮断器により遮断されたと
き、技術者にとっては、電源ラインを再接続する前に何
が遮断器をして電源ラインを遮断せしめたかを決定する
ことが重要である。遮断原因が電源ラインを流れる過度
の大電流、すなわちオーバロードに起因するときは、電
源ラインは負荷を低減させた後直ちに再接続することが
できる。しかし、遮断原因が短絡によるときは、電源ラ
インを再接続する前に短絡部分を見出して固定しなけれ
ばならない。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記した従
来の電子式の回路遮断器は、過剰大電流が検出されると
電源ラインを切り離すことができるだけで、電源ライン
の断路が短絡によって惹起されたかオーバロードによっ
て惹起されたか否かを示すことができないという問題点
を有している。このため、技術者は電源ライン断路の原
因を知るため、全ての電源配送ラインや負荷の全ての回
路部分を含む全回路網に対して断路チェックを行わなけ
ればならないという問題点があった。
【0005】したがって、遮断器がどのようにして配送
電流が電源ラインの断路をもたらしたかを示し得るイン
ジケータを備えるならば、電源ライン断路の原因を診断
する技術者にとっては非常に有用になる。
【0006】本発明の主要な目的は、電源ラインの断路
が僅かなオーバロード(スライト・オーバロード)によ
り惹起されたか、厳しいオーバロード(シビア・オーバ
ロード)によるか、あるいは短絡により惹起されたかを
示し得る遮断器を提供することにある。
【0007】本発明の他の目的によれば、本発明の回路
遮断器は、負荷に対する配送電源が所定の期間定格電源
より単にわずかに大きいとき警報信号を発生し得るイン
ジケータをさらに備えて構成される。これにより、技術
者は電源を定格値以下に下げるために直ちに負荷を低減
させることができる。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明による遮断器は、
第1LED、第2LED、及び第3LEDを備える。遮
断器により電源ラインが断路されると、この断路の原因
は上記したLEDによりチェックすることができる。す
なわち、原因が短絡によるときは、第1LEDが点灯
し、原因が厳しいオーバロード(過負荷)によるとき
は、第2のLEDが点灯し、さらに原因がわずかなオー
バロードによるときは、第3LEDが点灯するのであ
る。
【0009】本発明による回路遮断器は、上記した3つ
のLEDインジケータの他に、わずかなオーバロード
(スライト・オーバロード)の状態に係るブザーと第4
LEDを備える。上記遮断器は、初期時間の間に定格電
力よりほんの僅かに大きな配送電源を検出すると、ブザ
ーが作動して警報音を発生し、さらに電源ラインが遮断
されると第3LEDが点灯する前に所定期間第4LED
が作動して点滅光を点灯する。この間に、技術者は負荷
を直ちに低減させて配送電源を低下させることができる
ので、電源ラインは断路されないことになる。しかし、
誰も負荷を低減させないときは、遮断器は、最終的には
所定期間の後電源ラインを遮断することになる。
【0010】
【実施例】以下、図面の実施例に基づいて本発明を詳細
に説明する。回路遮断器においては、電源ラインを断路
する応答時間は配送電流の大きさにほゞ逆比例し、オー
バロード電流が大きいほど、遮断器は電源ラインをより
迅速に遮断することが一般に望まれる。したがって、本
発明による回路遮断器の好適な実施例では、配送電流に
対して4つの所定範囲、すなわち安全動作範囲、わずか
にオーバロード(スライト・オーバロード)な範囲、厳
しくオーバロード(シビア・オーバロード)な範囲、及
び短絡範囲が提案される。
【0011】上記した安全動作範囲は、配送電流の大き
さがIR 以下のときのものとして定義され、わずかにオ
ーバロードな範囲は、配送電流の大きさがIR からN・
IRの範囲内にあるときのものとして定義され、厳しく
オーバロードな範囲は、同じものがNIR から20IR
の範囲内にあるときのものとして定義され、さらに短絡
範囲は、同じものが20・IR 以上のときのものとして
定義される。ただし、IR は電源ラインの定格電流であ
り、Nは5、7.5、あるいは10のいずれかから選択
し得る所定数である。
【0012】図1は、本発明の好適な実施例により設計
された回路遮断器10の外観が示してある。図1に示す
ように、本発明による回路遮断器10は、電源スイッチ
14やテストスイッチ16等の従来の部材のほかに、第
1LED17a,第2LED17b、第3LED17
c、第4LED18、ブザー19、及び選択スイッチ1
5をに備えている。さらに、図1に示すように、回路遮
断器10を図示しない3相電源に接続するために使用さ
れる3つで1組のコネクタ11a,12a,13a及び
回路遮断器10を3相電源の負荷に接続するために使用
される3つで1組のコネクタ11b,12b,13bを
設けてある。
【0013】回路遮断器10には前記した数Nを選択す
るための選択スイッチ15を有し、この選択スイッチ1
5はスライドレバー15aを手動で移動させることによ
り3つの異なる位置に切替可能である。レバー15aが
数値「5」で示した位置に移動していると数Nは「5」
に設定され、レバー15aが数値「7.5」で示した位
置に移動していると数Nは「7.5」に設定され、さら
にレバー15aが数値「10」で示した位置に移動して
いると数Nは「10」に設定される。
【0014】3相電源から負荷への配送電流がわずかに
オーバロードの範囲内にある場合には、回路遮断器10
は第4LED18が点滅し、ブザー19が警報音を送出
するようにトリガして状態を表示させる。したがって、
回路遮断器10の近くにいる技術者は負荷を直ちに減ら
して配送電流を定格電流値IR 以下に低下させることが
できる。そして、配送電流が応答時間前に定格電流値I
R 以下に低減されているときは、電源ラインは断路され
ないことになる。
【0015】3相電源から負荷への配送電流がシビア・
オーバロード範囲内にある場合は、遮断回路10は0.
1秒内に直ちに電源ラインを断路し、その後第2LED
17bが点灯される。
【0016】配送電流が短絡範囲内にある場合は、回路
遮断器10は0.03秒内に直ちに電源ラインを断路
し、その後第3LED17cが点灯される。
【0017】本発明による回路遮断器は、産業上の用途
においては、3相誘導モータに関しての使用が可能と認
められる。その場合、誘導モータがオンになされる時点
においては、誘導モータに流れる定格電流の約6倍の大
きさの始動電流が常に存在する。この始動電流は0.5
秒間継続し、次に定格電流の以下の正常の大きさに低下
する。
【0018】したがって、本発明における回路遮断器の
目的は、厳しくオーバロード範囲に対して3つの選択自
在な低限界を提供することにある。例えば、始動電流の
ピーク値が6IR に等しい場合には、厳しいオーバロー
ド範囲の低限界は少なくとも7.5IR として選択され
るべきであり、さもなければ電源ラインは常に断路され
ることになる。始動電流のピーク値が約8IR のとき
は、厳しいオーバロード範囲の低下限は少なくとも10
IR として選択されるべきである。
【0019】2つの過剰な配送電流を識別するために、
2つのLED、即ち17b及び17cを用いる目的は、
厳しいオーバロード配送電流の場合は、回路遮断器10
の電源スイッチ14が負荷が低減された直径に再び電源
を配送するために再度スイッチオンが可能であることに
あり、一方、短絡配送電流の場合には技術者は全電源配
送回路網及び負荷の回路を徹底的にチェックしてどこに
短絡が生じたかを見出し、さらに電源スイッチ14が再
びオンしてスイッチされる前に負荷を固定しなければな
らない。そのようにしなければ、電源はなお短絡電流を
配送することになる。
【0020】次に、図2を説明すると、図2は回路遮断
器10の概略回路図を示してある。本発明の回路遮断器
10は、配送電流の検出のためスライト・オーバロード
検出器100と、シビア・オーバロード検出器200、
及び短絡検出器300を組み合わせて利用する。3本の
電源ライン21、22、23が用いられて電源を負荷に
接続する。さらに、これらの3本の電源ライン21、2
2、23の各々には、それぞれ電流検出器31、32、
及び33が結合されている。この各電流検出器は誘導形
のものであり、したがってその出力は関係する電源ライ
ンを流れる配送電流により誘起される交流電源である。
誘起電流の大きさは電源ラインを流れる配送電流の大き
さに比例している。電源ライン21、22、23を流れ
る電流をI1 、I2 、I3で示し、誘起電流をIA 、IB
、IC で示すと、
【0021】
【数1】 が成立する。但し、Pは定数である。
【0022】前記した誘起電流IA 、IB 、およびIC
は5つの直流電圧出力VA 、VB 、VC 、VREF および
VCC、すなわち、
【0023】
【数2】 を発生するように設計された整流・定電圧回路40によ
り受信される。ここで、qは定数であり、またk=p・
q、さらにVCCは回路遮断器10を駆動する電源として
使用される直流電圧である。
【0024】整流・定電圧回路40の設計には単に基本
的な直流・交流電源変換法が含まれるもので、直流出力
規格を示せば当業者による同じ機能を有する回路の設計
には十分と考えられる。したがって、整流・定電圧回路
40の詳細な回路構成についてはここでは具体的に説明
しないことにする。
【0025】上記電圧VA 、VB 、VC は最大電圧セレ
クタ50に配送される。オーバロードの場合には3つの
配送電流I1 、I2 、I3 が同じ原因でほゞ増加する
が、短絡の場合には、電源ライン21、22、23の1
つだけが短絡電流を配送することが可能である。したが
って、3つの直流電圧VA 、VB 、VC の大きさを比較
し、その出力として最大の大きさを持つものを選択する
ことが最大電圧セレクタ50の仕事になる。ここで、最
大電圧セレクタ50の出力電圧はVmax として示され
る。
【0026】図3は最大電圧セレクタ50の回路構成を
示したものであり、これには3つのダイオード51、5
2、53のアレイが含まれている。ここで、例えば電圧
V1 が最大電圧のとき、ダイオード(D1)51のカソ
ードにおける相対電圧はダイオード(D2)52のアノ
ードにおけるものより、またダイオードD3 53のアノ
ードにおけるものより大きくなる。その結果、ダイオー
ド(D2)52およびダイオード(D3)53は逆バイ
アスされ、したがって電圧V1 のみがRC回路54、5
5を通して出力ポートに配送される。
【0027】スライト・オーバロード検出器100、シ
ビア・オーバロード検出器200、及び短絡検出器30
0が最大電圧セレクタ50の出力電圧Vmax にしたがっ
て配送電流の範囲の決定に協同的に利用される。配送電
流がわずかにオーバロードな範囲内にあるときは、スラ
イト・オーバロード検出器100がトリガされてディジ
タル信号BRK1=1を送出し、配送電流が厳しいオー
バロード範囲内にあるときはシビア・オーバロード検出
器200がトリガされてディジタル信号BRK2=1を
送出し、さらに、配送電流が短絡範囲内にあるときは短
絡検出器300がトリガされてディジタル信号BRK3
=1を送出する。
【0028】ディジタル信号BRK1、BRK2、BR
K3の出力ラインは3入力ORゲート60に結合されて
いる。このORゲート60の出力はBRKと呼ばれる。
電源スイッチ14をオフの位置に戻すために電源スイッ
チ制御装置70が用いられ、これは信号BRK=1が存
在するとき常にトリガされる。したがって、ディジタル
信号BRK1、BRK2、またはBRK3のいずれか1
つが1のとき、電源スイッチ制御装置70がトリガされ
る。電源スイッチ制御装置70は図示しないソレノイド
を利用して電源スイッチ14をOFFの位置に引き戻
し、さらにその構造は従来の方法によるが、ここではそ
の詳細な説明は必要ない。
【0029】信号BRKを用いて電源ラインの断路をト
リガすると同時に、信号BRKを1になる様にトリガす
る関連する信号、すなわちBRK1、BRK2またはB
RK3の何れかもLED制御装置400に送られて関連
するLEDを点灯する。
【0030】以下にスライト・オーバロード検出器10
0、シビア・オーバロード検出器200、短絡検出器3
00、LED制御装置400の詳細な構造をそれぞれ以
下に説明する。
【0031】スライト・オーバロード検出器100につ
いて。図4を参照すると、スライト・オーバロード検出
器100は、主として、差動増幅器110、電圧制御パ
ルス発生器(VCO)120、ディジタルカウンタ13
0、マグニチュードコンパレータ140、さらに出力が
MOSFETスイッチ160に結合された周波数分割器
150とを備えて構成される。
【0032】差動増幅器110は増幅率Aを有し、大き
さが電圧Vmax と電圧Vcompl との差に比例するエラー
電圧δVを発生するために用いられる。電圧Vcompl は
2つの抵抗器(R2)105および(R3)106によ
り電圧VREF を分圧することにより形成される。ここで
R2=1.9KΩ、R3=100Ωである。したがっ
て、
【0033】
【数3】 が得られ、また、
【0034】
【数4】 となる。ただし、Imax は配送電流I1 、I2 、及びI
3 の最大値である。
【0035】次に、上記エラー電圧δVによりトリガさ
れると、VCO120は、
【0036】
【数5】 により決定される周波数fのパルス列を送出する。ただ
し、BはVCO120の感度(Hz/volt)である。この
エラー電圧δVが負の時は、VCO120は作動せず、
パルス列は送出されない。しかし、エラー電圧δVが正
の時は、出力パルス列は周波数分割器150及びディジ
タルカウンタ130に同時に供給される。
【0037】上記周波数分割器150はVCO120の
出力パルス列の周波数を4分割するために用いられる。
したがって、低い周波数を持つパルス列は、電源電圧V
ccがLED18とブザー19を通して間欠的に配送され
るようにMOSFETスイッチ160のゲートに供給さ
れる。この結果、ブザー19が作動されて周期的警報音
を発生するとともにLED18が作動されて点滅光が発
生する。LED18とブザー19を平行に用いる理由
は、電源スイッチ盤には一連の遮断器が設置されること
が多く、したがって遮断器の1つがわずかなオーバロー
ド電流を検出するとブザー19により発生された音によ
り近くにいる人に警報することができ、さらに技術者が
これにより電源スイッチ盤に達すると、LED18の点
滅光によりどの遮断器が作動しているかを識別し得るよ
うにすることによる。
【0038】さらに、カウンタ130は、VCO120
の出力パルスを計数するのに使用する。出力パルスの計
数値がプリセット数Mに達すると、これに結合されたデ
ィジタルマグニチュードコンパレータ140が作動して
スイッチ制御装置70に信号BRK1=1を示す2進信
号1を送出して電源スイッチ14をオフ位置に切り替え
る。これにより電源ラインが断路される。
【0039】最大配送電流Imax が検出された時点から
ディジタルコンパレータが信号BRK1=1を送出する
時点までの応答時間は、
【0040】
【数6】 により与えられる。
【0041】図8Aに式(6)の曲線を示してある。式
(6)によれば、応答時間tは、Imax =IR のとき理
論的無限大にあり、これは、最大配送電流Imax が定格
電流IR に正確に等しいとき電源ラインは決して断路さ
れないことを意味する。したがって、電圧Vcompl は図
8Aの曲線を左に距離δIR シフトさせて、式
【0042】
【数7】 を持ち、図8Bに示したような曲線を形成するようにわ
ずかに低減されるべきである。この調整により、応答時
間Iは、Imax =IR の時所定の有限値になる。
【0043】しかし、実際には、パラメータの不正確な
変動に起因して曲線の左へのシフトは、抵抗器(R2)
105または(R3)106を、応答時間tがImax =
IRのとき所定の有限値を与えるような値に微調整する
ことにより実施される。
【0044】通常の工業的用途の場合は、IR は例えば
IR =100Aである。この場合、配送電流が正確にI
R =100Aに等しいときは電源ラインは約240秒後
に断路されるように設計され、また配送電流が10IR
=1000Aに等しいときは電源ラインは1.2秒後に
断路されるように設計される。このようにして、パラメ
ータM、B、A、kは上記設計要件を満足する適切な値
とともに選択され得る。
【0045】図9Aは上記要件に従って応答時間tと最
大配送電流Imax との曲線を示している。わずかにオー
バロードな範囲では、N=5とすると、応答時間は、点
Aと点Bの間の曲線部分にしたがって与えられ、N=
7.5とすると、点Aと点Cの間の曲線部分にしたがっ
て与えられ、さらにN=10とすると点Aと点Cの間の
曲線部分にしたがって与えられる。
【0046】スライト・オーバロード検出器100に
は、ディジタル出力がカウンタ130に接続されたアナ
ログコンパレータ101が更に設けられている。配送電
流が定格電流IR より低い時は、アナログコンパレータ
101が2進信号1を示す高圧が送出されてカウンタ1
30のカウントを0にリセットする。このアナログコン
パレータ101がないと、定格電流IR よりわずかに高
く、ほんの短い期間だけ存在するオーバロード電流が生
じる毎に、カウンタ130のカウントを計数してゆき、
最終的に電源ラインを遮断する指数として用いられる数
値Mになるまで計数してしまう。
【0047】したがって、カウンタ130のカウントが
Mに到着する前の短い期間に、定格電流IR よりも高い
配送電流が定格電流IR よりも低い正常値に戻る毎に、
アナログコンパレータ101を作動させてカウンタ13
0をリセットする。
【0048】シビア・オーバロード検出器200につい
て。図9Bに示すように、最大配送電流の大きさが予め
選択されたレベルN・IRより大きいが、20IR 以下
であり、すなわち厳しいオーバロード範囲内にあると検
出されたときは、電源ラインを断路する応答時間は約
0.1秒になるように設計される。
【0049】図5に示したように、シビア・オーバロー
ド検出器200は実質的に第1アナログコンパレータ2
10及び第2アナログコンパレータ240で構成され
る。第1アナログコンパレータ210は電圧Vmax と配
送電流N・IR に対応する電圧Vcomp2 を比較するため
に用いられる。電圧Vmax を電圧Vcomp2 に分圧するた
めに抵抗器群(R4)201、(R5)202、(R
6)203、および(R7)204が利用される。ただ
し、
【0050】
【数8】 とする。
【0051】したがって、選択スイッチ15が抵抗器
(R4)201を選択すると、抵抗器(R4)201は
抵抗器(R5)202に接続され、したがって、
【0052】
【数9】 となる。また、選択スイッチ15がN=7.5を選択す
ると、抵抗器(R4)201は抵抗器(R6)203に
接続され、したがって、
【0053】
【数10】 となり、さらに選択スイッチ15がN=10を選択する
と、抵抗器(R)201は抵抗器(R7)204に接続
され、したがって、
【0054】
【数11】 となる。
【0055】Imax <N・IR を示すVmax <comp2 の
とき、アナログ増幅器210の出力は一定低電圧V
(0)になり、またImax >N・IR を示すVmax >V
comp2 のときは、アナログ増幅器210の出力は一定高
電圧V(1)になる。
【0056】さらに、第1アナログコンパレータ210
と第2アナログコンパレータ240の中間にはRCタイ
ミング回路220が結合されている。上記RCタイミン
グ回路220は、抵抗器(R8)221とコンデンサ
(C1)222からなり、したがってタイミング定数R
8 ・C1 =20msを有する。RCタイミング回路220
の目的は、第1アナログコンパレータ210の出力信号
を遅延させるために用いられる。アナログ増幅機210
が上記一定高電圧V(1)を送出すると、コンデンサ2
22が充電される。電圧V4 は、電圧VCCを一対の抵抗
器(R9)231と(R10)232で分圧することに
より形成された一定電圧V5 と比較してコンデンサ22
2をスパンする。電圧V4 が一定電圧V5 より大きいと
きは、第2コンパレータ240は信号BRK2=1を表
す高電圧V(1)を送出する。第1アナログコンパレー
タ210の出力電圧V(1)の出現時から第2コンパレ
ータ240の出力電圧V(1)の出現時までの時間はほ
ゞ4R8C1=80msとなる。
【0057】短絡検出器300について。最大配送電流
Imax の大きさが20IR 以上、すなわち短絡範囲内に
あると検出されたときは、電源ラインを断路する応答時
間はできるだけ速くなるように設計される。
【0058】図6に示すように、短絡検出器300は単
に、電圧Vmax を電圧VREF と比較するアナログコンパ
レータ301から構成されている。電圧Vmax が電圧V
REFより小さいときは、アナログコンパレータ301の
出力はディジタル信号BRK3=0を表す低電圧にな
り、また電圧Vmax が電圧VREF より大きいときはアナ
ログコンパレータ301の出力はディジタル信号BRK
3=1を表す高電圧になる。電流検出器30による配送
電流の検出時から電源スイッチ14のオフ時までの時間
幅は約0.03秒になる。図9Bに示すように、この時
間幅は短絡範囲内で電源ラインを断路する回路遮断器1
0の応答時間になる。
【0059】LED制御装置400について。図7に示
すように、LED制御装置400は、それぞれがLED
17a、17b、17cの1つに結合された3個の光ト
リガTRIAC410、420、430を有している。
LED制御装置400は電源ライン22、23から取出
した電源を用いて作動される。その理由は、電源スイッ
チ15が過度の配送高電流に起因してオフにされ、VCC
=0を惹起したとき、LED制御装置400はなお電源
から電力を取り出してLED17a、17b、17cの
1つを点灯できることにする。
【0060】或る場合、例えば信号BRK1=1がLE
D制御装置400に与えられた場合は、光トリガTRI
AC410がトリガされ、導通される。その結果、関係
するLED17aを通して電流が配送されてこのLED
を点灯する。この時点で電源スイッチ制御装置70がオ
フになされ、VCC=0およびBRK1=0を惹起して
も、電流はなおLED17aに配送されており、これ
は、光トリガTRIAC410の特性がいったん点灯さ
れると導通状態を維持することによる。
【0061】LED制御装置400はさらにリセットス
イッチ440を備える。このリセットスイッチ440は
通常通りオンされて、LED制御装置400の電源ライ
ン22、23への電源接続を可能にし、これにより光ト
リガTRIAC410、420または430の1つが点
灯されたときは常に関連するLEDに電流を供給するこ
とができる。電源ラインの断路を惹起する問題が固定さ
れており、又、回路遮断器10の電源スイッチが再度オ
ン位置に切り替えられたときは、点灯されているLED
はリセットされ、オフになされるべきである。この目的
を達成するために、電源スイッチ14がオフ位置からオ
ン位置に切り替えられるごとに、リセットスイッチ42
0がトリガされ、約2〜3秒の短時間オフになされる。
この結果、点灯されているLEDを流れる電流が遮断さ
れ、したがって関連する光トリガTRIACがリセット
されて開放スイッチのようになる。
【0062】テストスイッチ16は、回路遮断器10が
動作可能か否かのテストに用いられる。図2に示すよう
に、テストスイッチ16がテスト信号発生器80と検出
器100、200、300の間に結合されている。テス
ト信号発生器80は電圧VCCにより付勢される。図1に
示したテストスイッチ16が押圧されると、すなわちオ
ンされると、テスト信号発生器80は一定の大きさITE
STの直流電流を送出する。ITESTの大きさは、短絡検出
器300がトリガされて電源スイッチ14をオフにする
ように短絡電流をシミュレートするように予め設定され
る。
【0063】本発明は例示としての好適な実施例により
以上に説明を与えたが、本発明の範囲は上記好適な実施
例に限定されるものではなく、特許請求の範囲に記載し
た範囲内で多くの変形、同様の構成が可能である。特許
請求の範囲はこのような全ての変形及び同様の構成を包
含するように最も広い解釈を与えられるべきである。
【0064】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
電源ラインを流れる配送電流の大きさを検出する手段
と、配送電流の大きさが所定レベルを越えたとき電源ラ
インを断路する手段と、電源ラインが断路されたときの
みトリガされて配送電流の範囲を示す手段とを設けるこ
とにより、どれ程の大きさの配送電流が電源ラインの断
路をもたらしたかを容易に示すことができる効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の好適な実施例による遮断器の外観を示
す説明図である。
【図2】図1の遮断器の概略構成図である。
【図3】図1の遮断器に用いられる最大入力信号選択器
の回路図である。
【図4】図1の遮断器に用いられるスライト・オーバロ
ード検出器の回路図である。
【図5】図1の遮断器に用いられるシビア・オーバロー
ド検出器の回路図である。
【図6】図1の遮断器に用いられる短絡検出器の回路図
である。
【図7】図1の遮断器に用いられるLED制御装置の回
路図である。
【図8】図8A、図8B共に、応答時間曲線のシフトを
示すためにもちいられるグラフである。
【図9】図9A、図9B共に、本発明の好適な実施例に
よる遮断器の応答時間と電源ラインの配送電流を示す曲
線を表すグラフである。
【符号の説明】
10 遮断器 14 電源スイッチ 15 選択スイッチ 16 テストスイッチ 17a,17b,17c,17d LED 19 ブザー 21,22,23 電源ライン 100 スライト・オーバロード検出器 200 シビア・オーバロード検出器 300 短絡検出器

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電源から付加に電力を配送する電源ライ
    ンに結合された回路遮断器において、 前記電源ラインを流れる配送電流の大きさを検出する手
    段と、 配送電流の大きさが所定レベルを越えたとき電源ライン
    を断路する手段と、 電源ラインが断路されたときのみトリガされて前記配送
    電流の範囲を示す手段とで構成された回路遮断器。
  2. 【請求項2】 前記検出手段は、 電流の大きさが第1の所定範囲内にあるか否かを検出す
    るスライト・オーバロード検出器と、 電流の大きさが第2の所定範囲内にあるか否かを検出す
    るシビア・オーバロード検出器と、 電流の大きさが第3の所定範囲内にあるか否かを検出す
    るショート・サーキット検出器とで構成され、 前記断路手段は、電流の大きさが第1の所定範囲内にあ
    る場合に第1の所定期間の後に電源ラインを断路し、 前記断路手段は、電流の大きさが第2所定範囲内にある
    場合に第2の所定期間の後に電源ラインを断路し、 さらに、前記断路手段は、電流の大きさが第3の所定範
    囲内にある場合に第3の所定期間の後に電源ラインを断
    路する請求項1に記載の回路遮断器。
  3. 【請求項3】 前記スライト・オーバロード検出器は、 前記第1の所定期間内に警報信号を発生する手段で構成
    される請求項2に記載の回路遮断器。
  4. 【請求項4】 前記警報信号発生手段は、 警報音を発生するブザーと、 点滅光を発生するLEDとを有する請求項3に記載の回
    路遮断器。
  5. 【請求項5】 前記シビア・オーバロード検出器は、 前記配送電流が所定のしきい値で電源ラインを流れてい
    るか否かを検出する第1コンパレータ手段であって、電
    源ラインを流れる配送電流が所定のしきい値以上のとき
    第1信号を発生し、当該遮断器が前記第1信号に応じて
    電源ラインを断路する第1コンパレータ手段と、 この第1コンパレータ手段の出力に結合されて所定の時
    間幅で前記第1信号の出力を遅延させる時間遅延手段と
    で構成される請求項2に記載の回路遮断器。
  6. 【請求項6】 前記表示手段は、 前記電源ラインの断路が前記第1の所定範囲内に配送電
    流により惹起されたとき点灯される第1LEDと、 前記電源ラインの断路が全基台2の所定範囲内に配送電
    流により惹起されたとき点灯される第2LEDと、 前記電源ラインの断路が第3の所定範囲内に配送電流に
    より惹起されたとき点灯される第3LEDとを備える請
    求項2に記載の回路遮断器。
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