JPH05331923A - 太陽光受照屋根壁材及びシーリング材保有ジョイント並びに シーリング材保有ワッシャー - Google Patents

太陽光受照屋根壁材及びシーリング材保有ジョイント並びに シーリング材保有ワッシャー

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JPH05331923A
JPH05331923A JP4099008A JP9900892A JPH05331923A JP H05331923 A JPH05331923 A JP H05331923A JP 4099008 A JP4099008 A JP 4099008A JP 9900892 A JP9900892 A JP 9900892A JP H05331923 A JPH05331923 A JP H05331923A
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JP
Japan
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washer
sealing material
solar
roof
roof wall
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Kazuo Kuroiwa
一男 黒岩
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    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02BCLIMATE CHANGE MITIGATION TECHNOLOGIES RELATED TO BUILDINGS, e.g. HOUSING, HOUSE APPLIANCES OR RELATED END-USER APPLICATIONS
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    • Y02B10/10Photovoltaic [PV]
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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    • Y02E10/50Photovoltaic [PV] energy

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  • Building Environments (AREA)
  • Roof Covering Using Slabs Or Stiff Sheets (AREA)
  • Photovoltaic Devices (AREA)

Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 水平の屋根材や東西南北向きの屋根壁材その
ものに、太陽電池、高温集熱器、低温集熱器を設けて、
屋根壁材の構成材料を節約するとともに、太陽エネルギ
ーの多角的利用、その効率アップとコストダウンに貢献
する。 【構成】 屋根壁材に、直接、所定の太陽光受照期間内
において、適切な方向と勾配の太陽光受照面2と、太陽
光非受照面4とを繰り返し設け、この受照面2に、太陽
電池や高温集熱器を、非受照面4に、低温集熱器を設け
るとともに、屋根壁材のジョイントや貫通孔は、これら
を覆うシーリング材保有体やワッシャーを設け、シーリ
ング材を外気から保護して内部に保有できるシーリング
材保有ジョイント及びシーリング材保有ワッシャーとす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、屋根壁材に、直接、太
陽光受照面と太陽光非受照面とが繰り返して設けられ、
この受照面に、発電素子や高温の熱を集熱する太陽エネ
ルギー収集体が設けられているとともに、この非受照面
に、雪、霜、低温大気等と熱交換する低温熱交換器が設
けられている太陽光受照屋根壁材、及び屋根壁材等の延
長方向又は直角方向をジョイントするシーリング材保有
ジョイント、並びに屋根壁材等の貫通部をシールするシ
ーリング材保有ワッシャーに関する。
【0002】
【従来の技術】太陽エネルギーの利用は、その効率アッ
プとコストダウンが大きな課題となっているが、従来、
太陽エネルギーの効率的利用において、その受照面が、
方向についても勾配についても、屋根面や壁面に合わな
いという決定的な問題に直面している。屋根面や壁面を
効率的な受照面の方向や勾配に合わせれば、屋根の傾斜
方向が限定されるうえ、急勾配になり、壁は大きく傾斜
した南面壁に限られる。また、受照面の勾配を屋根面や
壁面に合わせれば、受照効率が著しく低下し、太陽エネ
ルギー収集体そのものの変換効率がよくても、実際のエ
ネルギー収集量は減少する。屋根を急勾配にすると、屋
根の構成材料が増大して不経済になり、屋根の上に架台
を作り、そこに太陽エネルギー収集体を取り付けると、
架台や収集体が屋根から突出して、風圧や地震力を受け
易くなるため、頑丈な架台が必要となるとともに、二重
構造となって、さらに不経済となる。しかも、急勾配の
屋根や収集体の突出する形状は造形上好ましくない場合
が多く、これらのことが太陽エネルギー利用の上で大き
な障害の一つとなっている。
【0003】太陽電池は、その一部に影ができると、極
端に効率が低下するという致命的な課題を抱えている。
しかし、部分的に全く影を生じない使用法では、使用場
所が限定されるため、従来の太陽電池発電では、木の影
や建物の影が生じる場所に使用される場合、エネルギー
の変換損失を余儀なくしている。
【0004】従来技術おいて、水平ないし緩やかな勾配
の屋根材や屋根壁材のコーナー部分は、漏水止めが非常
に困難なため、長尺材料を使用したり、溶接ジョイント
を使用している。そのため、加工・取付・溶接作業に多
大な費用が投じられており、このためのコストダウンが
望まれている。
【0005】さらに、溶接ジョイントができない薄板屋
根壁材の従来接続法では、この接続部にシーリング材を
盛りつけてシールする方法をとっている。しかし、この
方法は、シーリング材を外気に暴露した状態で使用する
ため、これが衝撃によって脱落したり、経年使用によっ
て劣化し、そこに亀裂を生じるようになり、雨水漏洩の
大きな原因となっている。
【0006】従来、屋根壁材を貫通する緊結ボルト等
は、この屋根壁材の凸部に設けられ、合成樹脂パッキン
グやウールパッキングでシールされている。しかし、風
や地震などによる屋根壁材の振動や経年使用によるパッ
キング材の収縮などのにより、ボルトとパッキング材と
の間、屋根壁材とパッキング材との間に隙間ができ、こ
こから漏水するようになるため、この貫通孔をシールす
るシール性能の向上が期待されている。
【0007】このように、従来は、簡単で決定的なシー
ル方法がないため、屋根壁材のジョイントは制限され、
貫通場所は限定されており、自由な屋根壁材の構成が妨
げられている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】以上の問題点に鑑み、
本発明は、水平の屋根材、及び東西南北向きの緩やかな
勾配の屋根材や鉛直の壁材に、適切な方向と勾配の太陽
光受照面及び非受照面が簡単に設けられ、その構成材料
が節約されるうえ、発電素子の部分的な影による効率低
下を防ぎ、有効な高温及び低温集熱に対処できる構成を
提案するとともに、屋根壁材等の接続部や貫通孔が容易
に永年シールできる構成を提案することにより、造形的
自由度の拡大、自由な屋根壁材等の構成、多角的な太陽
エネルギーの利用、その性能アップとコストダウンに貢
献できる太陽光受照屋根壁材、及びシーリング材保有ジ
ョイント、並びにシーリング材保有ワッシャーを提供す
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め、水平ないし緩やかな勾配の屋根材や鉛直な壁材に、
所定の太陽光受照期間内において、適切角を成す太陽光
受照面と非受照面とを繰り返し設けて、この受照面に太
陽エネルギー収集体を設け、地域により季節によって北
側にも太陽が回るため、これらが東西北向きであっても
受照面を設ける。太陽光受照期間が、太陽高度一定角以
上の時間帯を一年間受照するとき、南北方向の適切角
は、地域により、緯度−20゜〜緯度+24°とする。
このとき、この太陽光受照面に設けられる太陽エネルギ
ー収集体は、その受照条件により、複数系統とする。
【0010】太陽光受照面に設けられる収集体は、発電
素子や高温の熱を集熱する熱交換器とし、低温熱利用に
対しては、太陽光非受照面に、雪、霜、低温大気等と熱
交換する低温熱交換器を設ける。ここで、収集体を発電
素子とする場合、この発電素子への電流の逆流を防止す
るダイオードを設ける。
【0011】風雨を凌ぐ屋根壁材等の延長方向及び直角
方向のジョイントは、リベット又はダブル鈎継ぎ等によ
るジョイント部に、これを覆うシーリング材保有体を設
け、ジョイント部をシールするシーリング材を外気から
保護して保有できるシーリング材保有ジョイントとす
る。
【0012】また、屋根壁材等に設けられる緊結ボルト
・配管・電線ケーブル等の貫通孔には、この回りを覆う
ワッシャーを設け、このワッシャーは、シーリング材を
長期に渡って内部に保有できるシーリング材保有ワッシ
ャーとする。
【0013】
【発明の作用】水平ないし緩やかな勾配の屋根材や鉛直
の壁材に、直接、適切な太陽光受照面を繰り返し設ける
ことにより、東西北向きの屋根壁にも受照面が得られる
ようになり、高効率で多角的な太陽エネルギー利用が可
能となるとともに、造形的自由度が拡大されるうえ、容
易に台風や地震に対して安全な受照面が得られ、その構
成材料が節約される。
【0014】太陽光受照面に設けられる太陽エネルギー
収集体を複数の系統に分けることにより、受照時間帯や
影の大小に応じて、段階的に系統の異なる収集体を機能
させることができ、高効率系統を選択することができ
る。
【0015】特に、本発明の繰り返し受照構造では、小
ブロック系統分けが簡単なため、収集体を発電素子とす
る場合、発電素子への電流の逆流を防止する整流ダイオ
ードを設けることによって、自動スイッチング作用が行
われ、常に高効率収集体が自動的に選択されて、部分的
な影による効率低下を防ぐことができるとともに、収集
体として透明なアモルファスシリコンの太陽電池を使用
するときは、この収集体と明り取りを兼用して、簡単に
採光窓を設けることができる。
【0016】本発明の繰り返し受照構造では、容易に非
受照面が得られるため、その非受照面に低温熱交換器が
設けられるようになり、低熱源利用が可能となる。
【0017】屋根壁材等の延長方向又は直角方向のジョ
イントは、シーリング材保有体を設けることにより、シ
ーリング材の脱落や経年劣化による亀裂が防止されて接
続が簡単になり、長尺材料や溶接ジョイントが不要にな
るため、作業が省力化され、そのための費用が節約され
る。
【0018】屋根壁材等の貫通孔に、シーリング材保有
ワッシャーを設けることによって、どこにでも容易に安
全なシールができるため、自由な屋根壁材等の構成が可
能となる。
【0019】
【発明の実施例】図1と図2は、本発明の太陽光受照屋
根壁材のうちで、太陽光受照屋根材の実施例であり、屋
根材1が、カラー鉄板で作られている例を示す。図1と
図2は、その横断面図で、緩やかな勾配の南向きの屋根
に使用されている例である。
【0020】図1と図2において、屋根材1は、太陽光
受照面2と樋部分3と太陽光非受照面4のうちの一以上
を一回以上含む一枚の屋根板が、何枚も並べられて、一
つの屋根を形成する。その結果、一つの屋根に、太陽光
受照面2と太陽光非受照面4が幾つも繰り返して設けら
れ、この太陽光受照面には、それぞれ太陽エネルギー収
集体5〜8が設けられている。
【0021】太陽光受照面の勾配について、緯度36°
の地域において、太陽光受照期間が、太陽高度6°〜1
8°以上になる時間帯を一年間受照するとき、適切角
は、受光量・集熱熱量・集熱温度・構成材料の経済性・
造形美などを考慮して決定する。本例では、これを屋根
のとき42°、壁のとき56°としている。
【0022】図1において、本例では、太陽エネルギー
収集体5〜8は、Aブロック系統5と、Bブロック系統
6と、Cブロック系統7と、Dブロック系統8の4つの
大きな系統に別れている。もし、この各ブロック系統
に、木の影や建物の影ができる場合には、この各ブロッ
ク系統を、さらに縦横に小ブロック系統分けを行うこと
ができる。
【0023】図1において、屋根材1は、屋根の勾配と
平行に設けられ、ライン9は、その屋根勾配を示してい
る。ライン10は、その地域の朝日と夕日における所定
の太陽高度時の太陽光線を示す線で、日の出や日没の時
刻の太陽光は弱いため、本例では、朝日の太陽高度が1
2°になったときから、夕日の太陽高度が12°になる
ときまで、太陽エネルギーを収集できるようになってい
る。ライン11は、その地域の冬至日における南中時の
太陽光線を示しており、緯度36°の地域では31°で
ある。こうして、影の大きさは、Bブロック系統6から
Dブロック系統8の間を変化し、この間で多くの系統に
別れている程、多くの太陽エネルギーを収集することが
できる。ただし、緯度36°の地域の夏至日には、朝方
の7時半から夕方の16時半まで、太陽高度は31°以
上になるため、このブロック系統分けに関係なく、太陽
エネルギーが収集される。
【0024】太陽エネルギー収集体5〜8をブロック系
統分けにするのは、収集体が発電素子の場合であり、収
集体が高温熱交換器の場合には、受照時間帯が違うな
ど、収集体の温度が異なる範囲でブロック系統分けを行
い、温度が同時に上昇する収集体については、ブロック
系統分けを要しない。
【0025】太陽エネルギーが、発電素子によって電力
に変換されるのは、およそ10%〜20%程度であり、
残りの太陽エネルギーは熱に変わる。一方、発電素子は
温度が低い程、電気抵抗が少なくなり、変換効率が上昇
する。このため、発電素子の裏側に熱媒体循環系を設け
ると、最も経済的であるが、この場合は、熱媒体循環系
を単独に使用した場合よりも、集熱熱量は少なくなり、
集熱温度は低くなる。
【0026】熱交換器による太陽エネルギーの収集につ
いて、本発明では、高温集熱も低温集熱もできるため、
72℃の高温集熱と−5℃の低温集熱による熱利用のと
き、変換効率36%の太陽電池で得られる電力を使用し
て、これらの温度の熱に変換した場合に等しい能力の熱
利用ができる。
【0027】図2において、断熱材12は、カラー鉄板
の裏に設けられており、夏の暑さや冬の寒さが屋根裏に
入らないようにするとともに、外気温が低いときに屋根
裏の湿気が結露しないようにしている。本例の場合、緊
結ボルト13は、屋根材1の重ね継ぎ部分14に設けら
れていて、屋根材1を下地材(図示しない)に固定する
とともに、太陽エネルギー収集体5〜8を下地材に取り
付けている。緊結ボルト15は、一枚の屋根板の途中で
屋根材1と太陽エネルギー収集体5〜8を下地材に固定
し、パッキング16は、リング状の金属製パッキング又
はプラスチック製のコイン状パッキングを示しており、
断熱材12が緊結材13、15によって締めつけられて
縮むのを防いでいる。
【0028】図2において、屋根材1は、屋根の勾配方
向に対して屋根面内で垂直な方向にも僅かな勾配が設け
られていて、樋部分3に溜まった雨水は、横に流れてか
ら縦樋(図示しない)に導かれて排水されている。
【0029】図3と図4も、本発明の太陽光受照屋根壁
材のうちで、太陽光受照屋根材の実施例であり、屋根材
1は、カラー鉄板で作られている例を示している。図3
と図4は、その横断面図で、図3は、水平の屋根(陸屋
根)又は東西向きの屋根に使用されている例であり、図
4は、緩やかな勾配の北向きの屋根に使用されている例
である。
【0030】図3と図4において、その基本構成は、図
1及び図2と同様で、屋根材1は、太陽光受照面2と樋
部分3と太陽光非受照面4のうちの一以上を一回以上含
む一枚の屋根板が、何枚も並べられて、一つの屋根を形
成する。
【0031】図3において、ライン17は、南北方向の
ラインであり、屋根面に平行であって、水平線である。
このライン17は、屋根材1が東や西向きの勾配屋根に
使用される場合も水平になる。また、本例の太陽エネル
ギー収集体5〜8’には、ライン11よりも下方に、E
ブロック系統8’が設けられていて、このEブロック系
統8’は、一年間のうちで冬至日前後の35日間以外の
日の太陽エネルギーを収集するようになっており、年間
収集量を多く必要とする場合に設けられる。
【0032】図3において、本例では、太陽光非受照面
4に、窓(断熱窓)18が設けられており、ボルト19
によって、窓枠20が締め付けられ、窓枠20は、屋根
材1と窓18を両側から挟みながら、窓18を取り付け
ている。なお、図3には、作業用足場板21が使用され
ている様子を示している。
【0033】図4において、屋根材1は、北向きの屋根
面に平行に設けられており、ライン22は、その屋根勾
配を示している。本例では、太陽光受照面2に、太陽熱
又は高温大気熱を集熱する高温熱交換器23が設けら
れ、太陽光非受照面4に、雪・霜・低温大気等と熱交換
する低温熱交換器24が設けられていて、これら熱交換
器には、それぞれ熱媒体循環系が設けられている。ま
た、本例の熱交換器23、24には、取付ボルト25が
設けられ、取付作業を容易にしている。
【0034】図5は、本発明の太陽光受照屋根壁材のう
ちで、太陽光受照壁材の実施例であり、壁材26が、カ
ラー鉄板又はアルミ製のカーテンウォールで作られてい
る例を示す。図5は、その横断面図で、南向きの壁に使
用されている例である。なお、この壁材26は、東西北
向きの壁にも使用され、水平使用・鉛直使用・斜め使用
される。特に、高緯度地方では、鉛直使用又は斜め使用
が有利である。
【0035】図5において、壁材26は、太陽光受照面
27と太陽光非受照面28のうちの一以上を一回以上含
む一枚の壁板が、何枚も並べられて一つの壁を形成す
る。その結果、一つの壁に、太陽光受照面27と太陽光
非受照面28が幾つも繰り返して設けられ、この太陽光
受照面27に、太陽エネルギー収集体29〜33、3
4、太陽光非受照面28に、低温熱交換器35が設けら
れる。
【0036】図5について、ライン36は、壁面に平行
な線で、壁材が水平使用されるときは、鉛直線である。
ライン37は、冬至日における南中時の太陽光線を示
し、ライン38は、夏至日における南中時の太陽光線を
示している。緯度36°の地域では、ライン37は31
°になり、ライン38は78°になる。
【0037】図5において、本例では、太陽エネルギー
収集体29〜33は、Fブロック系統29と、Gブロッ
ク系統30と、Hブロック系統31と、Iブロック系統
32と、Jブロック系統33の5つの大きな系統に別れ
ており、この各ブロック系統に、木の影や建物の影がで
きる場合には、この各ブロック系統は、さらに縦横に小
ブロック系統に分けられる。また、太陽エネルギー収集
体34は、熱媒体循環系が設けられている高温熱交換器
であり、冬至日を除いて、日差しの強い日中には下方受
照だけで受照面全体が高温になるため、ブロック系統分
けを行わない。
【0038】図5に示すように、太陽光非受照面28に
は、低熱源とする低温熱交換器35が設けられ、必要に
より、この太陽光非受照面28に、窓(断熱窓)39も
設けられる。
【0039】図6〜図8は、本発明のシーリング材保有
ジョイントの実施例であり、屋根材1、1’がカラー鉄
板、壁材26、26’がカラー鉄板又はアルミ製のカー
テンウォールで作られている例を示し、図6と図7は横
断面図、図8は外観図で、図6は延長方向のジョイント
を、図7と図8は直角方向のジョイントを示す。なお、
この発明は、屋根壁材だけでなく、これに類する風雨を
凌ぐ材料に適用される。
【0040】図6の例は、屋根壁材1、26に、ジョイ
ント材40を鈎継ぎ(seam)によってジョイントす
るとともに、このジョイント材40に、屋根壁材1’、
26’を鈎継ぎによってジョイントし、このとき、屋根
壁材1’、26’は、ジョイント材40を上部に持ち上
げながら差し込む。さらに、固定材41の脚42は、二
つの鈎継ぎの間から挿入し、ビス(vis)43が右ね
じの場合は、固定材41を右回転しながら嵌め込まれ
る。ここで、脚42の長さは、二つの鈎継ぎの間隔より
も若干長くなっているため、90°以上は回転しないよ
うになり、また、固定材41の挿入によって、二つの鈎
継ぎは外れないようになる。こうして、ジョイント部
は、シーリング材44によって、くまなくシールされ、
シーリング材保有体45は、ビス43によって強固に取
り付けられる。なお、この保有体45は、必要により、
展延性材とし、また、シーリング材注入口も設けられ
る。
【0041】図6において、断熱材12’は、ジョイン
ト部に適合する形状に作られ、二つの鈎継ぎが終了して
から、断熱材12の間に設けられる。
【0042】図7の例では、屋根材1と壁材26を鈎継
ぎにし、かつ、展延性冷間リベット46でジョイントす
る。リベット頭の断面は鍋状であるが、その平面は長方
形である。シーリング材保有体47は、シーリング材4
4を充填した後、鈎継ぎ部分に嵌め込まれ、シーリング
材が硬化すると、固定される。なお、この保有体47に
は、必要によって、固定ビス48が設けられ、このビス
孔はシーリング材注入口として使用される。
【0043】図8は、シーリング材保有体47の外観
と、冷間リベットのない鈎継ぎ部分の断面を示してい
る。図8に示すように、保有体47は、シェル状となっ
てシーリング材を保有している。
【0044】図9〜図12は、本発明のシーリング材保
有ワッシャーの実施例で、屋根材1がカラー鉄板、壁材
26がカラー鉄板又はアルミ製カーテンウォールで作ら
れている例を示す。図9〜図12はその断面図である。
なお、この発明も、屋根壁材だけでなく、これに類する
風雨を凌ぐ材料に使用される。
【0045】図9の例は、屋根材又は壁材1、26に、
これを貫通する緊結ボルト49を設ける場合、この貫通
孔を覆う支持ワツシャー50とカバーワッシャー51が
設けられているシーリング材保有ワッシャーを示し、支
持ワッシャー50は、緊結ボルト49に対して平行のワ
ッシャーとなっている。図9のシーリング材52は、カ
バーワッシャー51をセットする前に充填され、パッキ
ング16は、リング状の金属性パッキングで、断熱材1
2’は、コイン状の断熱材である。
【0046】図10のシーリング材保有ワッシャーの基
本構成は、図9のそれと同様であるが、支持ワッシャー
53が被取付材の一部を構成している例で、ワッシャー
53が屋根壁材1、26から離れるにつれて緊結ボルト
49に近づく斜めワッシャーを使用している。なお、図
10のパッキング16は、プラスチック製のコイン状パ
ッキングとなっている。
【0047】図11のシーリング材保有ワッシャーは、
図10のそれと同様に、ワッシャー54が被取付材の一
部を構成している。これは緊結ボルト49のナットが屋
根材又は壁材1、26の裏側にあり、表側にナットを現
せない場合に使用される。この例には、カバーワッシャ
ーはなく、緊結ボルト49がワッシャー54に溶接さ
れ、シーリング材52を充填するビス付注入口55が設
けられている。
【0048】図12には、屋根材又は壁材1、26に、
これを貫通する配管や電線ケーブル56などを設ける場
合、この貫通孔を覆う1/4円弧のワッシャー57が設
けられている例を示す。このワッシャー57には、固定
バンド58が設けられており、固定バンド58は、弾性
体で作られていて、ボルト59で締め付けられる。ま
た、シーリング材52は、ビスが設けられている注入口
60から充填されるとともに、屋根壁材1、26の裏側
には、平ワッシャー61が設けられ、ここにも固定バン
ド58が設けられている。
【0049】
【発明の効果】本発明は、南向きだけでなく、東西北向
きの屋根や壁にも受照面が設けられ、水平ないし緩やか
な勾配の屋根や鉛直の壁にも適切な受照面が設けられる
とともに、非受照面も容易に設けることができる。これ
により、太陽エネルギーの多角的利用が可能となり、造
形的自由度も拡大される。
【0050】本発明は、屋根や壁の勾配を適切な受照勾
配に構成した場合と比較すると、小屋組材料や架台構成
材料がそのまま節約され、また、直接に、水平の屋根や
鉛直の壁に収集体を設けた場合と比較すると、屋根につ
いては、平均 69.8%、壁については、平均 2
2.1%の効率アップとなり、太陽エネルギー利用のコ
ストダウンに貢献することができる。
【0051】本発明のブロック系統分けによる高効率収
集体の自動選択により、発電素子の無効電流による効率
低下が防止され、発熱による発電素子の故障原因が除去
される。さらに、収集体に透明な発電素子を使用すると
き、ここを容易に採光窓とすることができる。
【0052】特に、本発明は、熱交換器によって、高温
集熱も低温集熱もできるため、これにより、72℃の高
温集熱と−5℃の低温集熱を行うとき、変換効率36%
の太陽電池で得られる電力を使用して熱変換した場合と
同じ能力の熱利用ができる。
【0053】また、本発明のシーリング材保有ジョイン
トによって、シーリング材の脱落や経年劣化を防ぐこと
により、容易に永年シールができるようになり、作業が
簡略化されて、作業コストが節約される。
【0054】さらに、本発明のシーリング材保有ワッシ
ャーにより、簡単に恒久的なシールが得られるため、ど
の部分にも緊結ボルトや貫通孔が設けられ、自由な屋根
壁材の構成が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】南向き屋根用太陽光受照屋根材の横断面図。
【図2】図1に同じ。
【図3】水平屋根及び東西向き屋根用太陽光受照屋根材
の横断面図。
【図4】北向き屋根用太陽光受照屋根材の横断面図。
【図5】東西南北向き用太陽光受照壁材の横断面図。
【図6】屋根壁材の延長方向シーリング材保有ジョイン
ト横断面図。
【図7】屋根壁材の直角方向シーリング材保有ジョイン
ト横断面図。
【図8】屋根壁材の直角方向シーリング材保有ジョイン
ト外観図。
【図9】屋根壁材の貫通孔用シーリング材保有ワッシャ
ー断面図。
【図10】図9に同じ。
【図11】図9に同じ。
【図12】図9に同じ。
【符号の説明】
1:屋根材、2:太陽光受照面、3:樋部分、4:太陽
光非受照面、5〜8:太陽エネルギー収集体、9:屋根
勾配ライン、10:太陽高度12度の太陽光ライン、1
1:冬至日南中時の太陽光ライン、12:断熱材、1
3:緊結ボルト、14:重ね継ぎ部分、15:緊結ボル
ト、16:パッキング、17:屋根勾配ライン、18:
断熱窓、19:ボルト、20:窓枠、21:作業用足場
板、22:屋根勾配ライン、23:高温熱交換器、2
4:低温熱交換器、25:取付ボルト、26:壁材、2
7:太陽光受照面、28:太陽光非受照面、29〜3
3:太陽エネルギー収集体、34:太陽エネルギー収集
体(高温熱交換器)、35:低温熱交換器、36:壁面
のライン、37:冬至日南中時の太陽光ライン、38:
夏至日南中時の太陽光ライン、39:断熱窓、40:ジ
ョイント材、41:固定材、42:固定材脚、43:ビ
ス、44:シーリング材、45:シーリング材保有体、
46:展延性冷間リベット、47:シーリング材保有
体、48:固定ビス付注入口、49:緊結ボルト、5
0:支持ワッシャー、51:カバーワッシャー、52:
シーリング材、53:支持ワッシャー、54:ワッシャ
ー、55:ビス付注入口、56:配管及び電線ケーブ
ル、57:1/4円弧ワッシャー、58:固定バンド、
59:ボルト、60:ビス付注入口、61:平ワッシャ
ー。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 H01L 31/042

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】東西南北向きの屋根壁材に、所定の太陽光
    受照期間内において、適切角を成す太陽光受照面が設け
    られ、 その太陽光非受照側に、太陽光非受照面が設けられてい
    るとともに、 この太陽光受照面に、太陽エネルギー収集体が設けら
    れ、 これらが繰り返し設けられていることを特徴とする太陽
    光受照屋根壁材。
  2. 【請求項2】太陽エネルギー収集体が、複数の系統に別
    れている請求項1に記載の太陽光受照屋根壁材。
  3. 【請求項3】太陽エネルギー収集体が、半導体の光電効
    果による発電素子である請求項1に記載の太陽光受照屋
    根壁材。
  4. 【請求項4】発電素子への電流の逆流を防止するダイオ
    ードが設けられている請求項3に記載の太陽光受照屋根
    壁材。
  5. 【請求項5】太陽エネルギー収集体が、太陽熱又は高温
    大気熱を集熱する高温熱交換器であり、この熱交換器に
    熱媒体循環系が設けられている請求項1に記載の太陽光
    受照屋根壁材。
  6. 【請求項6】太陽光非受照面に、雪、霜、低温大気等と
    熱交換する低温熱交換器が設けられ、この熱交換器に熱
    媒体循環系が設けられている請求項1に記載の太陽光受
    照屋根壁材。
  7. 【請求項7】風雨を凌ぐ屋根壁材等の延長方向又は直角
    方向のジョイントにおいて、この屋根壁材等がリベット
    又はダブル鈎継ぎ等によりジョイントされ、 このジョイント部を覆うシーリング材保有体が設けられ
    ていて、 この保有体によってつくられる空間に、シーリング材が
    保有されていることを特徴とするシーリング材保有ジョ
    イント。
  8. 【請求項8】シーリング材保有体に、固定材が設けられ
    ている請求項7に記載のシーリング材保有ジョイント。
  9. 【請求項9】シーリング材保有体に、シーリング材注入
    口が設けられている請求項7に記載のシーリング材保有
    ジョイント。
  10. 【請求項10】風雨を凌ぐ屋根壁材等に設けられる緊結
    ボルト、配管、電線ケーブル等の貫通部に、その貫通孔
    を覆うワッシャーが設けられ、 このワッシャーによってつくられる空間に、シーリング
    材が保有されていることを特徴とするシーリング材保有
    ワッシャー。
  11. 【請求項11】ワッシャーが、支持ワッシャーとカバー
    ワッシャーで構成されている請求項10に記載のシーリ
    ング材保有ワッシャー。
  12. 【請求項12】ワッシャーが、被取付材の一部を構成し
    ている請求項10に記載のシーリング材保有ワッシャ
    ー。
  13. 【請求項13】貫通孔を覆うワッシャーの横断面が、1
    /4円弧を成しており、このワッシャーに、固定バンド
    が設けられている請求項10に記載されたシーリング材
    保有ワッシャー。
  14. 【請求項14】ワッシャーに、シーリング材注入口が設
    けられている請求項10に記載のシーリング材保有ワッ
    シャー。
JP4099008A 1992-03-09 1992-03-09 太陽光受照屋根壁材及びシーリング材保有ジョイント並びに シーリング材保有ワッシャー Pending JPH05331923A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009162046A (ja) * 2008-01-04 2009-07-23 Photowatt Internatl 太陽電池モジュールを備えたモジュラー要素

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