JPH0532409Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本考案は妻楊子包装機に於いて、巻き取り包装
紙の上に楊子を供給する装置に関するものであ
る。

〔従来の技術〕

従来の楊子包装機は、楊子移送ロールが中央押
さえロールと接合板の間に位置し、楊子移送ロー
ルから落下する楊子が中央押さえロールと接合板
の間でＶ字形に曲折した包装紙の溝に落下するよ
うになつていた。

〔考案が解決しようとする課題〕

従来の楊子包装機は、連続して移行する包装紙
を移行中に移行方向にＶ字形に形成し、Ｖ字形の
曲折部の溝に楊子が落下して包装紙と共に移行し
ながら包装紙の上方と前後３面が接着されると同
時に、一定長さに切断して各個の楊子を包装する
ように構成されていた。

このような楊子包装機では、これをなるべく早
く稼動して生産量を増加させる場合、巻き取り包
装紙の送り速度を早くしなければならないが、送
り速度を早くすれば包装紙上に落下する楊子は慣
性の作用と包装紙との摩擦精度、落下時の反転力
等の相違のために常に一定位置を維持することが
で出来ず、したがつて、生産量を増大させること
は不可能であつた。

このような欠点を解消するため、本考案は包装
紙上に供給する楊子を、包装紙の移行速度に関係
なく一定の位置に供給し、楊子包装機を高速に稼
動し、生産量を増大させることを目的としたもの
である。

〔課題を解決するための手段〕

上記目的を達成するため本考案装置は、楊子貯
蔵筒、楊子嵌入溝及び案内板を有する楊子移送ロ
ール、包装紙の中央押さえロール及び接合板、包
装紙の上端接合ロール及び両端接合と切断を行う
両端接合兼切断ロールを有する楊子包装機に於い
て、中央押さえロールの前方に楊子移送ロールを
設け、中央押さえロールと楊子移送ロール間に包
装紙の下面を受ける下部ロールを設置し、該下部
ロールの上方に楊子移送ロールより移送される楊
子を押さえる押さえロールが設置されているもの
である。

〔作用〕 次に本考案装置の作用を説明すれば、楊子貯蔵
筒より移送ロールの楊子嵌入溝に嵌入された楊子
は、案内板により途中落下しないよう案内され、
下部ロールの上面を通過する包装紙上に落下す
る。この瞬間、押さえロールが下降し、楊子と包
装紙を下部ロールに密着させながら自由回転し、
下部ロールの回転で楊子と包装紙は押さえロール
と下部ロールに挟持され移動するから、楊子は安
定し、包装紙の移行速度を早めても常に一定間隔
にて移送される。

〔実施例〕

以上本考案の実施例を図面に基づき説明すれ
ば、１は楊子貯蔵筒であり、下部に楊子嵌入溝２
を設けた楊子移送ロール３が設置されている。

４は案内板であり、電子移送ロール３の楊子嵌
入溝２に嵌入され、下向きに移送される楊子５が
楊子嵌入溝２より外れないように楊子移送ロール
３の側面に設けられている。

６は楊子移送ロール３の前方に設けた下部ロー
ルであり、該下部ロール６上を包装紙７が移行す
るものである。

８は下部ロール６の上方に設けた押さえロール
であり、該押さえロール８は基端を機体の側枠９
に回動可能に軸着１０したレバー１１の先端に回
転自在に取り付けられている。

又、レバー１１は常に上方に位置するようスプ
リング（図示せず）等により付勢されている。

１２はレバー１１の下方に設けた稼動レバーで
あり、前記レバー１１と同様、基端を機体の側枠
９に回動可能に軸着１３し、先端にカム１４に係
合するローラー１５が設けられている。

稼動レバー１２はスプリング１６によりレバー
１１に連結され、又稼動レバー１２に上向きの引
つ張りスプリング１７の下端が取り付けられ、該
引つ張りスプリング１７の上端は機体の側枠９に
固定されている。

そして、第２図の押さえロール８が上昇してい
る状態より押さえロール８が下降する場合は、第
３図の如く、カム１４の突部が稼動レバー１２の
ローラー１５を押し下げると稼動レバー１２が下
がり、スプリング１６により連結されているレバ
ー１１も下降し、押さえロール８が下降する。

又、押さえロール８はスプリング１６によつて
引つ張られるため、いくらかの弾力を有し、した
がつて、押さえロール８によつて楊子５が傷付く
恐れはない。

又、カム１４は楊子移送ロール３が楊子５を移
送して下部ロール６の上部包装紙７上に置く瞬
間、カム１４の突部がローラー１５を押し下げ、
レバー１１を下降し、押さえロール８を下降させ
る。

１８は包装紙７の中央を押す中央押さえロール
であり、該中央押さえロール１８は巾が狭く、円
柱部がＶ字形に形成されている。

１９は２枚の鋼板を僅かの間隙を有し接合した
接合板である。

そして、包装紙７は中央を中央押さえロール１
８で継続して押さえられ、中央押さえロール１８
を通過した包装紙７は、接合板１９間でＶ字形に
曲折され、両面が密着し、二つ折りした状態で移
送される。

２０は包装紙７の上端接合ロール、２１は上端
接合された包装紙７の両端接合と切断を行う両端
接合兼切断ロールである。

〔考案の効果〕

本考案によれば、包装紙の上に楊子が落下する
と同時に、押さえロールによつて楊子を押さえら
れるから、楊子が包装紙上で安定し、包装紙と共
に移送され、従来の如く、楊子の落下による反転
力等により楊子の定位置を維持することの困難さ
が解消された。

したがつて、常に一定間隔にて楊子を移送でき
るため、楊子包装機の稼動速度を増大しても楊子
の供給はスムーズに行われ、包装状態も良好で生
産量を増加し得る効果を有するものである。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の実施例を示した側面図、第２
図及び第３図は同上の作用を示した部分側面図で
ある。 符号、１は楊子貯蔵筒、２は楊子嵌入溝、３は
楊子移送ロール、４は案内板、５は楊子、６は下
部ロール、７は包装紙、８は押さえロール、１８
は中央押さえロール、１９は接合板、２０は上端
接合ロール、２１は両端接合兼切断ロール。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 楊子貯蔵筒１、楊子嵌入溝２及び案内板４を有
   する楊子移送ロール３、包装紙７の中央押さえロ
   ール１８及び接合板１９、包装紙７の上端接合ロ
   ール２０及び両端接合と切断を行う両端接合兼切
   断ロール２１を有する楊子包装機に於いて、中央
   押さえロール１８の前方に楊子移送ロール３を設
   け、中央押さえロール１８と楊子移送ロール３間
   に包装紙７の下面を受ける下部ロール６を設置
   し、該下部ロール６の上方に楊子移送ロール３よ
   り移送される楊子５を押さえる押さえロール８が
   設置されている楊子包装機の楊子供給装置。