JPH05323078A - 炉心シュラウド溶接部の補修方法及び装置 - Google Patents

炉心シュラウド溶接部の補修方法及び装置

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JPH05323078A
JPH05323078A JP4127794A JP12779492A JPH05323078A JP H05323078 A JPH05323078 A JP H05323078A JP 4127794 A JP4127794 A JP 4127794A JP 12779492 A JP12779492 A JP 12779492A JP H05323078 A JPH05323078 A JP H05323078A
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JP
Japan
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repair
shroud
core shroud
repairing
core
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Application number
JP4127794A
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English (en)
Inventor
Hiroshi Tsujimura
浩 辻村
Yasukata Tamai
康方 玉井
Seiichi Toyoda
清一 豊田
Koichi Kurosawa
孝一 黒沢
Toshiichi Kikuchi
敏一 菊池
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Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
Hitachi Kyowa Engineering Co Ltd
Original Assignee
Hitachi Kyowa Kogyo Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Nuclear Engineering Co Ltd
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
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Abstract

(57)【要約】 【目的】原子炉圧力容器内の炉心シュラウドに発生した
割れ部の補修加工と応力腐食割れの再発防止が可能な溶
接部の補修方法及び補修装置を提供する。 【構成】超音波探傷試験装置50で溶接部の検査を行
い、シュラウド7の内側のみに炉水16を供給し、内面
から貫通割れ部8の表面の酸化膜除去、放電加工による
貫通割れ部8の開先加工、開先部の水中溶接を行う。そ
の後外側にも炉水16を供給し、外面からも同様の手順
を行い、その後シュラウド7の外面及び内面から溶接部
の表面改質処理を行う。探傷試験装置50は、駆動制御
部15からの遠隔制御で超音波探触子9を上下・回転さ
せシュラウド7の任意の部位にアクセスできる。また探
触子9等のヘッドほかを交換するだけでミガキ装置5
1、放電加工装置52、水中溶接装置53としても使用
できる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、原子炉圧力容器内面に
固定された円筒状の炉心シュラウドにおいて、溶接によ
り生ずる熱影響部に応力腐食割れ等により発生する割れ
部を除去し、さらにその溶接部の応力腐食割れの再発を
防止するのに好適な炉心シュラウド溶接部の補修方法及
び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】原子炉圧力容器内面に固定される炉心シ
ュラウドは、シュラウドサポートレグの上に固定された
シュラウドサポートシリンダ、さらにその上に固定され
たシュラウドサポートの上端に周溶接及び縦溶接により
形成されるのが通常である。
【0003】一方、オーステナイトステンレス鋼等の金
属材料は、高温水中に置かれた場合その溶接部またはそ
の近傍において応力腐食割れ(以下、IGSCCと略
す)が発生することが一般的に知られている。IGSC
Cは、材料、応力、環境の3つの発生要因が重畳した条
件下で生ずるとされている。材料要因としてはCr炭化
物が結晶粒界へ析出しその周囲に耐食性の劣るCr欠乏
層が形成されることによる鋭敏化、応力要因としては溶
接や加工によって材料内部に残留する引張残留応力、環
境要因としては高温水中の溶存酸素量などが挙げられ
る。IGSCCはこれらの3つの要因が重畳した条件下
で発生するので、これらの3つの要因の中から1つの要
因を取り除けばIGSCCの発生を防止できる。
【0004】従来は、このような溶接部のIGSCCの
発生を防止するために材料要因を除去する方法、すなわ
ち表面改質処理によって腐食に関係する部分の表面部の
みを脱鋭敏化する方法がとられており、高エネルギービ
ームを照射することによって部材表面の鋭敏化部を溶体
化温度以上に加熱する方法が考案されている。この場合
のエネルギー源としては、急熱急冷の熱サイクルにより
冷却過程での炭化物の析出の抑止が可能であるレーザビ
ームが有力視されている。
【0005】このレーザーによるIGSCCの発生防止
法の公知例として、以下の4つがある。 1.ステンレス鋼溶接部のウエルドデイケイ防止方法
(特開昭60−165323) 2.オーステナイト系ステンレス鋼の脱鋭敏化処理法
(特開昭61−52315) 3.部材の非鋭敏化法(特開昭61−96025) 4.ステンレス鋼溶接部の耐食性改善方法(特開昭61
−177325) 5.ステンレス鋼の粒界腐食防止方法(特開平3−17
234) これら1〜5の公知技術は、いずれもステンレス鋼等の
溶接熱影響部近傍表面にレーザービーム若しくは電子ビ
ームを照射して表面を溶体化温度以上まで急速に加熱し
鋭敏化部材の表面部に析出している炭化物を溶融させ、
その後急冷し炭化物の析出を抑制することにより脱鋭敏
化を図るものである。
【0006】また、応力要因を除去する方法、すなわち
溶接熱影響部の表面残留応力を改善することによりIG
SCCの発生を防止する方法も一般に知られている。表
面残留応力を改善する方法の公知例として、次のものが
ある。 6.溶接補修方法(特開昭61−88994) この公知技術は、溶接補修を行った後その溶接補修部に
対し、ローラ加工、ハンマリング等の機械的方法により
加工効果と圧縮残留応力とを付与することにより引張残
留応力を除去するものである。
【0007】また表面残留応力改善方法としては上記の
方法のほかにも熱処理による方法、例えば、当該部材の
板厚方向に温度勾配をもたせるように加熱し、冷却後に
加熱時の低温側に圧縮の残留応力を発生させる方法や水
冷溶接による方法等がある。
【0008】他方、原子炉圧力容器の検査方法として次
の公知例がある。 7.原子炉圧力容器の供用中検査方法(特開昭62−2
45993) この公知技術は、圧力容器内面との間に環状空間を形成
する炉心槽を配設し、その環状空間内へ試験手段を挿入
することにより、原子炉の下部炉内構造物を取り出すこ
となく圧力容器の内面及び溶接部を供用中に検査するも
のである。
【0009】さらに、水中構造物の検査方法として次の
公知例がある。 8.水中構造物溶接線自動追尾探傷方法(特開昭63−
37256) この公知技術は、超音波センサーを搭載した自走台車を
水中溶接線に沿い走行させることにより、溶接部欠陥の
分析評価を自動的に行うものである。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記公知
例には、以下の問題点が存在する。上記1〜6の公知例
は、IGSCCの発生を防止するための方法すなわちI
GSCC発生前の対策であり、IGSCCが発生した後
の補修については考慮されていない。したがってIGS
CC等により割れが発生した後に施工した場合には、割
れが残存するかあるいは更に成長する可能性がある。
【0011】また、上記7,8の公知例における検査方
法についての公知技術を炉心シュラウド溶接部の補修作
業における割れ部の探査に適用する場合には、以下の問
題点が存在する。7の公知例の適用は、検査できる対象
が圧力容器のみに限られ、シュラウドの検査には適用で
きない。また圧力容器の内側に炉心槽を配設するので構
造的に汎用性がない。8の公知例の適用は、台車が走行
できる面が平面若しくは緩曲面に限られるので、円筒状
のシュラウドにおいては適用できない。
【0012】本発明の目的は、原子炉圧力容器内面に固
定された炉心シュラウドにおいて、応力腐食割れ等の原
因により発生した割れ部の補修加工が可能で、かつその
補修加工部の応力腐食割れの再発防止が可能な炉心シュ
ラウド溶接部の補修方法及び補修装置を提供することで
ある。本発明の他の目的は、作業員の被曝を極力押さえ
ることができる炉心シュラウド溶接部の補修方法及び補
修装置を提供することである。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、原子炉圧力容器内面にシュラウドサポー
トレグ及びシュラウドサポートシリンダを介して溶接に
より固定された円筒状の炉心シュラウド溶接部の補修方
法において、炉心シュラウド表面から超音波探傷試験装
置により溶接部の検査を行う第1の手順と、その検査に
より割れ部が発見された場合その割れ部の補修加工を行
う第2の手順と、前記補修加工の後加工部の表面改質処
理を行う第3の手順とを有する。
【0014】好ましくは、前記炉心シュラウド溶接部の
補修方法において、前記第2の手順は、炉心シュラウド
表面から割れ部の表面の酸化膜を除去する第4の手順
と、放電加工により割れ部の開先加工を行う第5の手順
と、前記開先加工による開先部の溶接を行う第6の手順
とを有する。
【0015】また好ましくは、前記炉心シュラウド溶接
部の補修方法において、前記第1の手順から第3の手順
は原子炉炉水を少なくとも部分的に保持したまま行う
か、若しくは、放射線の遮蔽のための遮蔽板を設けて行
ってもよい。
【0016】また好ましくは、前記炉心シュラウド溶接
部の補修方法において、前記第1の手順において貫通割
れが発見された場合、炉心シュラウド内側のみに原子炉
炉水を供給し、その炉水中から炉心シュラウド内面に対
し前記第2の手順を行い、その後炉心シュラウド外側に
も原子炉炉水を供給し、その炉水中から炉心シュラウド
外面に対し前記第2の手順を行う。
【0017】また好ましくは、前記炉心シュラウド溶接
部の補修方法において、前記第3の手順は、小入熱TI
G溶融若しくはウォータジェットピーニングにより行
う。
【0018】また好ましくは、前記炉心シュラウド溶接
部の補修方法において、前記第1の手順により発見され
た割れ部に劣化回復熱処理を行う第7の手順をさらに有
し、この後前記第2の手順及び第3の手順を行う。
【0019】上記目的を達成するために、本発明は、円
筒状の炉心シュラウド溶接部の補修を行う炉心シュラウ
ド溶接部の補修装置において、シュラウドの割れ部を探
知するための超音波探傷試験を行う検査手段と、シュラ
ウド内面から補修加工及び表面改質処理を行う第1の補
修手段と、シュラウド外面から補修加工及び表面改質処
理を行う第2の補修手段とを有する。
【0020】好ましくは、前記第1の補修手段は、炉心
シュラウドの溶接部の内面に接して補修加工及び表面改
質処理を行う第1の補修施工手段と、上部がシュラウド
の上部格子板に挿入され下部が炉心支持板上端に固定さ
れ、前記第1の補修施工手段を格納する第1の支持手段
と、前記第1の補修施工手段をシュラウドの軸方向また
は格納のために駆動させる第1の駆動手段と、前記第1
の補修施工手段をシュラウドの周方向若しくは径方向に
駆動させる第2の駆動手段と、前記第1の補修施工手段
並びに第1及び第2の駆動手段を遠隔制御する第1の制
御手段と、前記第1の補修施工手段並びに第1及び第2
の駆動手段と前記第1の制御手段とを結ぶ通信ケーブル
とを有する。
【0021】また好ましくは、前記第2の補修手段は、
炉心シュラウドの溶接部の外面に接して補修加工及び表
面改質処理を行う第2の補修施工手段と、炉心シュラウ
ド外表面と原子炉圧力容器内壁で支持され、前記第2の
補修施工手段を備えた第2の支持手段と、前記第2の補
修施工手段をシュラウドの軸方向若しくは周方向若しく
は径方向に駆動させる第3の駆動手段と、前記第2の補
修施工手段及び第3の駆動手段を遠隔制御する第2の制
御手段と、前記第2の補修施工手段並びに第3の駆動手
段と前記第2の制御手段とを結ぶ通信ケーブルとを有す
る。
【0022】また好ましくは、前記炉心シュラウド溶接
部の補修装置において、前記検査手段は超音波探触子を
有する。
【0023】また好ましくは、前記炉心シュラウド溶接
部の補修装置において、前記第1または第2の補修手段
は、シュラウド表面の酸化膜の除去を行う研磨手段か、
若しくは、放電加工によりシュラウドの割れ部の開先加
工を行う開先加工手段か、若しくは、開先加工されたシ
ュラウドの割れ部を水中溶接する溶接手段か、若しく
は、シュラウドの溶接部の表面改質処理を行う表面改質
処理手段を有していてもよい。
【0024】また好ましくは、前記表面改質処理手段
は、小入熱TIGを行う水中溶接装置若しくはウォータ
ジェットピーニング装置である。
【0025】また、本発明は、円筒状の炉心シュラウド
溶接部の補修作業を行う炉心シュラウド溶接部の補修装
置において、炉心シュラウドの溶接部の内面に接して補
修加工及び表面改質処理を行う補修施工手段と、上部が
シュラウドの上部格子板に挿入され下部が炉心支持板上
端に固定され、前記補修施工手段を格納する支持手段
と、前記補修施工手段をシュラウドの軸方向若しくは周
方向若しくは径方向に駆動させまたは格納のために駆動
させる駆動手段と、前記補修施工手段及び駆動手段を遠
隔制御する制御手段と、前記補修施工手段及び駆動手段
と前記制御手段とを結ぶ通信ケーブルとを有する。
【0026】さらに、本発明は、円筒状の炉心シュラウ
ド溶接部の補修作業を行う炉心シュラウド溶接部の補修
装置において、炉心シュラウドの溶接部の外面に接して
補修及び表面改質処理を行う補修施工手段と、炉心シュ
ラウド外表面と原子炉圧力容器内壁で支持され、前記補
修施工手段を備えた支持手段と、前記補修施工手段をシ
ュラウドの軸方向若しくは周方向若しくは径方向に駆動
させる駆動手段と、前記補修施工手段及び駆動手段を遠
隔制御する制御手段と、前記補修施工手段及び駆動手段
と前記制御手段とを結ぶ通信ケーブルとを有する。
【0027】
【作用】以上のように構成した本発明においては、原子
炉圧力容器内面にシュラウドサポートレグ及びシュラウ
ドサポートシリンダを介して溶接により固定された円筒
状の炉心シュラウド溶接部の補修方法において、第1の
手順において炉心シュラウド内面から超音波探傷試験装
置により溶接部の検査を行い、その検査により割れ部が
発見された場合第2の手順においてその割れ部の補修加
工を行い、第3の手順において前記補修加工の後加工部
の表面改質処理を行うことにより、応力腐食割れ等の原
因により発生した割れ部の補修加工が可能であり、かつ
その補修加工部の応力腐食割れの再発防止が可能であ
る。
【0028】また、前記第2の手順において、第4の手
順で炉心シュラウド表面から割れ部の表面の酸化膜を除
去し、第5の手順で放電加工により割れ部の開先加工を
行い、第6の手順でその開先加工による開先部の溶接を
行うことにより、応力腐食割れ等の原因により発生した
割れ部に対し溶接による補修加工が可能である。
【0029】また、前記第1の手順〜第3の手順は原子
炉炉水を少なくとも部分的に保持したまま行うか、若し
くは放射線の遮蔽のための遮蔽板を設けて行うことによ
り、作業員の被曝を極力抑えることができる。
【0030】また、前記第1の手順において貫通割れが
発見された場合には、炉心シュラウド内側のみに原子炉
炉水を供給し、その炉水中から炉心シュラウド内面に対
し前記第2の手順を行い、その後炉心シュラウド外側に
も原子炉炉水を供給し、その炉水中から炉心シュラウド
外面に対し同様に第2の手順を行う。これにより、先に
炉心シュラウドの内側から第2の手順を行うときは外側
には炉水はなく、外側から貫通割れの中を水が侵入して
加工作業に支障するようなことがないので、貫通割れが
発生した場合にも対処できる。
【0031】また、前記第7の手順において、前記第1
の手順で発見された割れ部に劣化回復熱処理を行った後
に前記第2の手順及び第3の手順を行うことにより、対
象となる部位が照射の影響による材料の劣化がある場合
にも、その部位の補修加工及び応力腐食割れの再発防止
が可能となる。
【0032】また、本発明においては、検査手段により
シュラウド表面から超音波探傷試験を行い、第1の補修
手段によりシュラウド内面から補修加工及び表面改質処
理を行い、第2の補修手段によりシュラウド外面から補
修加工及び表面改質処理を行うことができる。
【0033】また、前記第1の補修手段は、前記第1の
駆動手段が前記第1の補修施工手段をシュラウドの軸方
向または格納のために駆動させ、前記第2の駆動手段が
第1の補修施工手段をシュラウドの周方向若しくは径方
向に駆動させることにより、該第1の補修施工手段を炉
心シュラウド内面の全ての溶接部にアクセスすることが
できる。さらに前記第1の補修施工手段並びに第1及び
第2の駆動手段を前記第1の制御手段で通信ケーブルを
介して遠隔制御することにより、作業員の被曝を極力抑
えつつ制御を行うことができる。
【0034】また、前記第2の補修手段は、前記第3の
駆動手段が前記第2の補修施工手段をシュラウドの軸方
向若しくは周方向若しくは径方向に駆動させることによ
り、第2の補修施工手段を炉心シュラウド外面の全ての
溶接部にアクセスすることができる。さらに前記第2の
補修施工手段及び第3の駆動手段を前記第2の制御手段
で通信ケーブルを介して遠隔制御することにより、作業
員の被曝を極力抑えつつ制御を行うことができる。
【0035】また、前記検査手段及び第1または第2の
補修手段において、超音波探触子、研磨手段、開先加工
手段、溶接手段、表面改質処理手段と第3の駆動手段以
外の部分はすべて共通とすることができる。すなわち、
この共通部分に超音波探触子を取り付ければ超音波探傷
試験を、研磨手段を取り付ければ酸化膜の除去作業を、
開先加工手段を取り付ければ開先加工を、溶接手段を取
り付ければ水中溶接を、表面改質処理手段を取り付けれ
ば表面改質処理を行うことができる。
【0036】
【実施例】以下本発明の実施例を図1〜図14により説
明する。本発明の第1の実施例を図1〜図12により説
明する。図1は原子炉圧力容器内全体の断面図である。
原子炉圧力容器1内の底面にはシュラウドサポートレグ
2が固定され、シュラウドサポートレグ2の上部にはシ
ュラウドサポートシリンダ3が配置され、炉心シュラウ
ド7を支持している。炉心シュラウド7内の下部には炉
心支持板5、炉心シュラウド7の上部には上部格子板6
が配置され、これらにより燃料集合体28が支持されて
いる。さらに炉心シュラウド7の上方にはシュラウドヘ
ッド27及び蒸気乾燥器26が配置されている。原子炉
圧力容器1内の炉心シュラウド7の外側には、シュラウ
ド内の炉水を炉心シュラウド7の外側に噴出するジェッ
トポンプ4が配置されている。また、このとき圧力容器
1内に炉水16が満たされており、炉心シュラウド7の
溶接部88の近傍には、その溶接時の熱影響による貫通
割れ部8が発生している。
【0037】本発明の炉心シュラウド溶接部の補修方法
は、炉心シュラウドの溶接部近傍に生じた割れの補修加
工及び表面改質処理を行うものであって、その作業手順
を以下図2〜図12により説明する。図2は、本実施例
の内面補修用超音波探傷試験装置による超音波探傷試験
を行う手順を示す図である。この試験を行うに先立ち、
原子炉圧力容器1内の炉水16を一旦抜き、図1におい
て示した原子炉内部機器である蒸気乾燥器26、気水分
離器及びシュラウドヘッド27、燃料集合体28等を取
り外す。その後で、再度炉水16を圧力容器1内へ満た
し、炉心シュラウド7の内面から内面補修用超音波探傷
試験装置50により、炉心シュラウド7の溶接部88近
傍の貫通割れ部8の形状を検査する。
【0038】この超音波探傷試験を行う手順において用
いた内面補修用超音波探傷試験装置50の構造図を図3
に示す。内面補修用超音波探傷試験装置50は、超音波
探触子9、超音波探触子9を炉心シュラウド7の周方向
に移動させる周方向駆動部31、超音波探触子9を炉心
シュラウド7の径方向に移動させる径方向駆動部10、
及び内面補修用装置32により構成され、内面補修用装
置32は、下部が炉心シュラウド7内の炉心支持板5に
着座し内面補修用超音波探傷試験装置50を支持するマ
スト13、上部格子板6内に差し込まれるマスト頭部2
9、マスト13を上部格子板に釣り込む釣金具30、超
音波探触子9及び径方向駆動部10をマスト13に対し
90°回転させマスト13への出し入れを行う格納駆動
部11、超音波探触子9を炉心シュラウド7の軸方向に
移動させる軸方向駆動部12により構成される。
【0039】図2において、内面補修用超音波探傷試験
装置50とその制御を行う駆動制御部15との間は通信
ケーブル14により結ばれ、内面補修用超音波探傷試験
装置50は、駆動制御部15からの制御に従い径方向駆
動部10、軸方向駆動部12、周方向駆動部31により
超音波探触子9を上下・回転させ炉心シュラウド7の任
意の部位について超音波探傷試験を行なうことができ
る。また駆動制御部15はオペレーションフロアーに設
置され、遠隔操作により内面補修用超音波探傷試験装置
50の制御を行うことにより、作業者の被爆低減を図る
ことができる。
【0040】図4は、本実施例の内面補修用遠隔自動ミ
ガキ装置による酸化膜除去を行う手順を示す図である。
この酸化膜除去作業に先立ち、原子炉圧力容器1内の炉
水16を抜き、ジェットポンプの先端に水シールプラグ
17を取り付ける。この状態で炉心シュラウド7の内側
のみに上端まで再度炉水16を張る。これによりオペレ
ーションフロアーの作業者の被爆低減を図る。その後、
先の手順において内面補修用超音波探傷試験装置50に
より検出された貫通割れ部8に対して、放電加工による
開先加工を行うための前処理として内面補修用遠隔自動
ミガキ装置51により酸化膜除去作業を行う。
【0041】図において、内面補修用遠隔自動ミガキ装
置51は、内面補修用遠隔自動ミガキ装置51の先端に
備えられ研磨を行うフラッパホイール18、フラッパー
ホイイール18を炉心シュラウド7の周方向に移動させ
る周方向駆動部78、フラッパホイール18を回転させ
かつ炉心シュラウド7の径方向に移動させる径方向駆動
部68、及び内面補修用装置32から構成され、内面補
修用遠隔自動ミガキ装置51とその制御を行う駆動制御
部19との間は通信ケーブル14により結ばれている。
すなわち、内面補修用装置32と通信ケーブル14は内
面補修用超音波探傷試験装置50において用いたものと
同一のものを共用できる。
【0042】以上の構成により、内面補修用遠隔自動ミ
ガキ装置51は、駆動制御部19からの制御に従い径方
向駆動部68、軸方向駆動部12、周方向駆動部78に
よりフラッパホイール18に一定の回転を与えながら任
意の位置に移動し開先加工を行う範囲をくまなく研磨す
ることができる。
【0043】図5は、本実施例の内面補修用遠隔自動放
電加工装置による開先加工を行う手順を示す図である。
この手順において、先の手順で内面補修用遠隔自動ミガ
キ装置51で酸化膜を除去した面に対し、内面補修用遠
隔自動放電加工装置52により開先加工を行う。
【0044】図において、内面補修用遠隔自動放電加工
装置52は、内面補修用遠隔自動放電加工装置52の先
端に備えられ放電加工を行うカーボン電極20、カーボ
ン電極20を炉心シュラウド7の周方向に移動させる周
方向駆動部79、カーボン電極20を炉心シュラウド7
の径方向に移動させる径方向駆動部70、及び内面補修
用装置32から構成され、内面補修用遠隔自動放電加工
装置52とその制御を行う駆動制御部21との間は通信
ケーブル14により結ばれている。すなわち、上記内面
補修用遠隔自動ミガキ装置51と同様に、内面補修用装
置32と通信ケーブル14は内面補修用超音波探傷試験
装置50と同一のものを共用できる。また内面補修用遠
隔自動放電加工装置52の電源及び駆動制御部21は、
既存の放電加工装置のものを用いる。
【0045】以上の構成により、内面補修用遠隔自動放
電加工装置52は、駆動制御部21からの制御に従い径
方向駆動部70、軸方向駆動部12、周方向駆動部79
により任意の位置に移動し開先加工を行うことができ
る。また超音波探傷試験の結果によりカーボン電極20
の大きさを選択し、開先加工の大きさを任意に変えるこ
とが可能である。
【0046】図6は、本実施例の内面補修用遠隔自動水
中溶接装置による水中溶接を行う手順を示す図である。
この手順において、先の手順で内面補修用遠隔自動放電
加工装置52による開先加工部を内面補修用遠隔自動水
中溶接装置53により水中溶接作業を行う。
【0047】図において、内面補修用遠隔自動水中溶接
装置53は、内面補修用遠隔自動水中溶接装置53の先
端に備えられ水中溶接を行う水シールチャンバを備えた
溶接ヘッド22、溶接ヘッド22を炉心シュラウド7の
周方向に移動させる周方向駆動部80、溶接ヘッド22
を炉心シュラウド7の径方向に移動させる径方向駆動部
72、及び内面補修用装置32から構成され、内面補修
用遠隔自動溶接装置53とその制御を行う駆動制御部2
3との間は通信ケーブル14により結ばれている。すな
わち、上記内面補修用遠隔自動放電加工装置52と同様
に、内面補修用装置32と通信ケーブル14は内面補修
用超音波探傷試験装置50と同一のものを共用できる。
また内面補修用遠隔自動水中溶接装置53の電源及び駆
動制御部23は、既存の溶接機のものを用いる。
【0048】以上の構成により、内面補修用遠隔自動水
中溶接装置53は、駆動制御部23からの制御に従い径
方向駆動部72、軸方向駆動部12、周方向駆動部80
により溶接ヘッドを任意の位置に移動し、水中溶接を行
うことができる。
【0049】図7は、本実施例の外面補修用遠隔自動ミ
ガキ装置による表面改質処理を行う手順を示す図であ
る。この酸化膜除去作業に先立ち、図6において、ジェ
ットポンプ4の上端の水シールプラグ17を取外し、原
子炉圧力容器上端まで炉水16を張る。これによりオペ
レーションフロアーの作業者の被爆低減を図る。その
後、内面補修用超音波探傷試験装置50により検出され
た貫通割れ部8に対して、炉心シュラウド7の外側か
ら、前述した内面からの補修と同様に外面補修用遠隔自
動ミガキ装置54により酸化膜除去作業を行う。
【0050】この酸化膜除去作業を行う手順において用
いた外面補修用遠隔自動ミガキ装置54の構造図を図8
に示す。外面補修用遠隔自動ミガキ装置54は、フラッ
パーホイール18、フラッパーホイールを炉心シュラウ
ド7の周方向に移動させる周方向駆動部34、フラッパ
ーホイール18を炉心シュラウド7の径方向に移動させ
る径方向駆動部35、フラッパーホイール18を炉心シ
ュラウド7の軸方向に移動させる軸方向駆動部36、及
び外面補修用装置82により構成され、外面補修用装置
82は、ミガキ装置本体24、ミガキ装置本体24を支
持するために炉心シュラウド7の外表面と原子炉圧力容
器1の内表面の間を突っ張る支持脚33により構成され
る。
【0051】図7において、外面補修用遠隔自動ミガキ
装置54とその制御を行う駆動制御部19との間は通信
ケーブル14により結ばれている。ここで通信ケーブル
14、駆動制御部19、及びフラッパーホイール18
は、内面補修用遠隔自動ミガキ装置51において使用し
たものと同一のものを共用できる。
【0052】以上の構成により、外面補修用遠隔自動ミ
ガキ装置54は、駆動制御部19からの制御によりフラ
ッパーホイール18を任意の位置に移動させ、開先加工
を行う範囲をくまなく研磨することができる。
【0053】図9は、本実施例の外面補修用遠隔自動放
電加工装置による開先加工を行う手順を示す図である。
この手順において、先の手順で外面補修用遠隔自動ミガ
キ装置54で酸化膜を除去した面に対し、外面補修用遠
隔自動放電加工装置55により開先加工を行う。
【0054】図において、外面補修用遠隔自動放電加工
装置55は、外面補修用遠隔自動放電加工装置55の先
端に備えられ放電加工を行うカーボン電極20、カーボ
ン電極20を炉心シュラウド7の周方向・径方向・軸方
向にそれぞれ移動させる図示しない周方向駆動部、径方
向駆動部、軸方向駆動部及び外面補修用装置82から構
成され、外面補修用遠隔自動放電加工装置55とその制
御を行う駆動制御部21との間は通信ケーブル14によ
り結ばれている。すなわち、通信ケーブル14、駆動制
御部19及びカーボン電極20は、内面補修用遠隔自動
放電加工装置52において使用したものと同一のものを
共用でき、かつ外面補修用装置82は外面補修用遠隔自
動ミガキ装置51と同一のものを共用できる。
【0055】以上の構成により、外面補修用遠隔自動放
電加工装置55は、駆動制御部19からの制御に従い炉
心シュラウド7の外側の任意の位置に移動し開先加工を
行うことができる。また超音波探傷試験の結果によりカ
ーボン電極20の大きさを選択し、開先加工の大きさを
任意に変えることが可能である。
【0056】図10は、本実施例の外面補修用遠隔自動
水中溶接装置による水中溶接を行う手順を示す図であ
る。この手順において、先の手順で外面補修用遠隔自動
放電加工装置55で加工した開先加工部に対し、外面補
修用遠隔自動水中溶接装置56により水中溶接を行う。
【0057】図において、外面補修用遠隔自動水中溶接
装置56は、外面補修用遠隔自動水中溶接装置56の先
端に備えられ水中溶接を行う水シールチャンバを備えた
溶接ヘッド22、溶接ヘッド22をを炉心シュラウド7
の周方向・径方向・軸方向にそれぞれ移動させる図示し
ない周方向駆動部、径方向駆動部、軸方向駆動部及び外
面補修用装置82から構成され、外面補修用遠隔自動水
中溶接装置56とその制御を行う駆動制御部23との間
は通信ケーブル14により結ばれている。すなわち、通
信ケーブル14、駆動制御部23及び溶接ヘッド22
は、内面補修用遠隔自動水中溶接装置53において使用
したものと同一のものを共用でき、かつ外面補修用装置
82は外面補修用遠隔自動ミガキ装置51と同一のもの
を共用できる。
【0058】以上の構成により、外面補修用遠隔自動水
中溶接装置56は、駆動制御部23からの制御に従い炉
心シュラウド7の外側の任意の位置に移動し水中溶接を
行うことができる。
【0059】図11は、本実施例の外面補修用遠隔自動
HAZ表面改質処理装置による表面改質処理を行う手順
を示す図である。この手順において、先の手順で外面補
修用遠隔自動水中溶接装置56で溶接を行った部分を外
面補修用遠隔自動HAZ装置57により表面改質処理を
行う。
【0060】図において、外面補修用遠隔自動HAZ表
面改質処理装置57は、外面補修用遠隔自動HAZ表面
改質処理装置57の先端に備えられ表面改質処理を行う
改質ヘッド25、改質ヘッド25をを炉心シュラウド7
の周方向・径方向・軸方向にそれぞれ移動させる図示し
ない周方向駆動部、径方向駆動部、軸方向駆動部及び外
面補修用装置82から構成され、外面補修用遠隔自動H
AZ表面改質処理装置57とその制御を行う駆動制御部
75との間は通信ケーブル14により結ばれている。す
なわち、通信ケーブル14と外面補修用装置82は外面
補修用遠隔自動ミガキ装置51と同一のものを共用でき
る。また表面改質処理装置としては、例えば、水中溶接
装置による小入熱TIG溶融あるいは、ウオータジェッ
トピーニング装置を使用する。
【0061】以上の構成により、外面補修用遠隔自動H
AZ表面改質処理装置57は、駆動制御部75からの制
御に従い炉心シュラウド7の外側の任意の位置に移動し
表面の改質を行うことができる。
【0062】図12は、本実施例の内面補修用遠隔自動
HAZ表面改質処理装置による表面改質処理を行う手順
を示す図である。外面補修用遠隔自動HAZ表面改質処
理装置57による外面の表面改質処理作業を行った後、
炉水16はそのままの状態で、この手順において、先述
した内面補修用遠隔自動水中溶接装置53による溶接面
に対し、内面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装置5
8により表面改質処理を行う。
【0063】図において、内面補修用遠隔自動HAZ表
面改質処理装置58は、内面補修用遠隔自動HAZ表面
改質処理装置58の先端に備えられ表面改質処理を行う
改質ヘッド25、改質ヘッド25を炉心シュラウド7の
周方向に移動させる周方向駆動部79、改質ヘッド25
を炉心シュラウド7の径方向に移動させる径方向駆動部
70、及び内面補修用装置32から構成され、内面補修
用遠隔HAZ表面改質処理装置58とその制御を行う駆
動制御部75との間は通信ケーブル14により結ばれて
いる。すなわち、通信ケーブル14、内面補修用装置3
2は内面補修用超音波探傷試験装置50と同一のものを
共用でき、駆動制御部75、及び表面改質処理ヘッド2
5は上記外面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装置5
7と同一のものを共用できる。また前記外面補修用遠隔
自動HAZ表面改質処理装置57と同様に、表面改質処
理装置としては、例えば、水中溶接装置による小入熱T
IG溶融あるいは、ウオータジェットピーニング装置を
使用する。
【0064】以上の構成により、内面補修用遠隔自動H
AZ表面改質処理装置58は、駆動制御部75からの制
御に従い径方向駆動部70、軸方向駆動部12、周方向
駆動部79により任意の位置に移動し表面の改質を行う
ことができる。
【0065】本実施例によれば、炉心シュラウド7の表
面から内面補修用超音波探傷試験装置50により溶接部
の検査を行い、その検査により貫通割れ部8が発見され
た場合、炉心シュラウド7の内側のみに原子炉炉水16
を供給し、まず炉心シュラウド7の内面から、貫通割れ
部8の表面の酸化膜除去、放電加工による貫通割れ部8
の開先加工、開先部の水中溶接を行い、その後炉心シュ
ラウド7の外側にも原子炉炉水16を供給し、炉心シュ
ラウド7の外面から同様の手順を行い、その後炉心シュ
ラウド7の外面及び内面から溶接部の表面改質処理を行
うので、先に内側から作業を行っている際に外側から貫
通割れ部8の中を水が侵入して作業に支障することな
く、応力腐食割れ等の原因により発生した貫通割れ部8
の補修加工が可能であり、かつその補修加工部の応力腐
食割れの再発防止が可能である。また、常に炉心シュラ
ウド7の内側か若しくは内側と外側の両側に原子炉炉水
16を保持したまま作業を行うので、作業員の被曝を極
力抑えることができる。
【0066】また本実施例の構成によれば、軸方向駆動
部12及び格納駆動部11、周方向駆動部32及び径方
向駆動部10により、超音波探傷試験を行う超音波探触
子9、貫通割れ部8近傍表面の酸化膜の除去を行うフラ
ッパーホイール18、貫通割れ部8の開先加工を行うカ
ーボン電極20、開先加工部を水中溶接する溶接ヘッド
22、表面改質処理を行う改質ヘッド25を炉心シュラ
ウド7の内面の全ての貫通割れ部8の発生部位にアクセ
スすることができる。また駆動制御部15,19,2
1,23により通信ケーブル14を介し遠隔制御を行う
ので、作業員の被曝を極力抑えつつ制御を行うことがで
きる。
【0067】また、支持脚33並びに軸方向駆動部36
及び周方向駆動部34及び径方向駆動部35により、貫
通割れ部8近傍表面の酸化膜の除去を行うフラッパーホ
イール18、貫通割れ部8の開先加工を行うカーボン電
極20、開先加工部を水中溶接する溶接ヘッド22、表
面改質処理を行う改質ヘッド25を炉心シュラウド7の
外面の全ての貫通割れ部8の発生部位にアクセスするこ
とができる。また駆動制御部15,19,21,23に
より通信ケーブル14を介し遠隔制御を行うので、作業
員の被曝を極力抑えつつ制御を行うことができる。
【0068】また、内面補修用超音波探傷試験装置5
0,内面補修用遠隔自動ミガキ装置51,内面補修用遠
隔自動放電加工装置52,内面補修用遠隔自動水中溶接
装置53,外面補修用遠隔自動ミガキ装置54,外面補
修用遠隔自動放電加工装置55,外面補修用遠隔自動水
中溶接装置56,外面補修用遠隔自動HAZ表面改質処
理装置57,内面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装
置58の各装置における共用可能な部品については以下
の7つの組み合わせがある。 50〜58すべてについて 通信ケーブル14 50〜53,58について 内面補修用装置32 54〜57について 外面補修用装置82 51,54について フラッパーホイール18及び駆動
制御部19 52,55について カーボン電極20及び駆動制御部
21 53,56について 溶接ヘッド22及び駆動制御部2
3 57,58について 改質ヘッド25及び駆動制御部7
5 したがって、部品の共用化よりコストダウンが図れ、ま
た部品交換の手間が省略できるので、作業効率の向上が
図れる。
【0069】本発明の第2の実施例を図13〜図14に
より説明する。本実施例は、シュラウドに発生した割れ
が貫通割れでなく、シュラウド内面若しくは外面のみの
非貫通割れであった場合の実施例である。すなわち、第
1の実施例の最初の手順を示す図2において、内面補修
用超音波探傷試験装置50による超音波探傷試験でシュ
ラウド7の内面のみに発生している非貫通割れが発見さ
れたときは、原子炉圧力容器1内の炉水16を抜くこと
なくそのままの状態で、次の手順である内面補修用遠隔
自動ミガキ装置51により酸化膜の除去作業を行う。し
たがってジェットポンプ4の先端にも何も取り付けな
い。この酸化膜除去の手順を図13に示す。内面割れ部
8Aは非貫通割れでありその先端はシュラウド外面まで
達していない。この場合、炉水16の状態が異なるほか
は第1の実施例と同様の手順で、この酸化膜除去作業の
後、内面補修用遠隔自動放電加工装置52により開先加
工を行い、さらに内面補修用遠隔自動水中溶接装置53
により水中溶接を行い、その後内面補修用遠隔自動HA
Z表面改質処理装置58により表面改質処理を行ってす
べての作業手順が終了する。
【0070】また、第1の実施例の最初の手順を示す図
2において、内面補修用超音波探傷試験装置50による
超音波探傷試験でシュラウド7の外面のみに発生してい
る非貫通割れが発見されたときも同様に、原子炉圧力容
器1内の炉水16を抜くことなく、外面割れ部8Bに対
し外面補修用遠隔自動ミガキ装置54により酸化膜の除
去作業を行う。この手順を図14に示す。この手順の
後、外面補修用遠隔自動放電加工装置55により開先加
工を行い、さらに外面補修用遠隔自動水中溶接装置56
により水中溶接を行い、その後外面補修用遠隔自動HA
Z表面改質処理装置57により表面改質処理を行ってす
べての作業手順が終了する。
【0071】本実施例によれば、非貫通割れが発見され
た場合にも、第1の実施例と同様の効果が得られる。
【0072】本発明の第3の実施例を図15により説明
する。本実施例は、放射線の遮蔽のために、炉水を維持
するかわりに遮蔽板を設置した場合である。この場合炉
水を保持する必要がないので、最初の手順を示す図2に
おいて内面補修用超音波探傷試験装置50による超音波
探傷試験を行う手順に先立ち、炉水16を抜いておく手
順がある以外、その他の手順については上記第1の実施
例及び第2の実施例とほぼ同様である。その本実施例の
手順の一例として外面補修用遠隔自動ミガキ装置54に
よる酸化膜除去を行う手順を図15に示す。図におい
て、原子炉圧力容器1内に炉水はなく、放射線の遮蔽の
ために原子炉圧力容器の上端に蓋状の遮蔽板89を設置
する。遮蔽板89の一端には開口部が設けられ、この開
口部を通じて通信ケーブル14を通す。また、遮蔽板8
9を設置する場所は炉心と駆動制御部の間において放射
線の遮蔽が可能である位置であれば足り、任意に選択で
きる。
【0073】本実施例によれば、上記第1及び第2の実
施例で得られた効果に加え、すべての作業を大気中で行
うことができるので水中における作業に比べ作業の信頼
性の向上を図ることができる。
【0074】なお、上記3つの実施例において、対象と
なる部位に製造時若しくは前回の補修時でのレーザー照
射の影響による劣化がある場合は、劣化回復熱処理を施
工した後に本発明の方法による補修及び表面改質処理作
業の手順を実行することにより、照射劣化した材料に対
しても本発明の目的とする効果を得ることができる。
【0075】
【発明の効果】本発明によれば、応力腐食割れ等等の原
因により円筒状の炉心シュラウドに発生した割れ部の補
修加工が可能で、かつその補修加工部の応力腐食割れの
再発防止が可能である。また、原子炉炉水または遮蔽板
による遮蔽を行うので、作業員の被曝を極力押さえつつ
作業を行うことができる。遮蔽板により遮蔽を行う場合
には、水中溶接にかえて大気中で溶接および表面改質処
理を実施するので信頼性の向上も図れる。さらに、シュ
ラウド外側から水が侵入しないので、貫通割れが発生し
た場合にも対処が可能である。また、対象となる部位に
材料の劣化がある場合にも、その部位の補修加工及び応
力腐食割れの再発防止が可能である。
【0076】また、本発明によれば、割れの発生部位及
びその態様に応じて、シュラウドの内面からでも外面か
らでもその部位の補修加工及び表面改質処理を行うこと
ができる。さらに、作業員の被曝を極力抑えつつ遠隔制
御により炉心シュラウド内面及び外面のすべての溶接部
にアクセスし、補修加工及び表面改質処理を行うことが
できる。また、部品の共用化よりコストダウンが図れ、
また部品交換の手間が省略できるので、作業効率の向上
が図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】原子炉圧力容器内全体の断面図である。
【図2】本発明の第1の実施例の内面補修用超音波探傷
試験装置による超音波探傷試験を行う手順を示す図であ
る。
【図3】内面補修用超音波探傷試験装置の構造図であ
る。
【図4】内面補修用遠隔自動ミガキ装置による酸化膜除
去を行う手順を示す図である。
【図5】内面補修用遠隔自動放電加工装置による開先加
工を行う手順を示す図である。
【図6】内面補修用遠隔自動水中溶接装置による水中溶
接を行う手順を示す図である。
【図7】外面補修用遠隔自動ミガキ装置による酸化膜除
去を行う手順を示す図である。
【図8】外面補修用遠隔自動ミガキ装置の構造図であ
る。
【図9】外面補修用遠隔自動放電加工装置による開先加
工を行う手順を示す図である。
【図10】外面補修用遠隔自動水中溶接装置による水中
溶接を行う手順を示す図である。
【図11】内面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装置
による表面改質処理を行う手順を示す図である。
【図12】外面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装置
による表面改質処理を行う手順を示す図である。
【図13】本発明の第2の実施例の内面補修用遠隔自動
ミガキ装置による酸化膜除去を行う手順を示す図であ
る。
【図14】本発明の第2の実施例の外面補修用遠隔自動
ミガキ装置による酸化膜除去を行う手順を示す図であ
る。
【図15】本発明の第3の実施例の外面補修用遠隔自動
ミガキ装置による酸化膜除去を行う手順を示す図であ
る。
【符号の説明】
7 炉心シュラウド 8 貫通割れ部 8A 内面割れ部 8B 外面割れ部 9 超音波探触子 10 径方向駆動部 11 格納駆動部 12 シュラウド軸方向駆動部 13 マスト 14 通信ケーブル 15 駆動制御部 16 炉水 18 フラッパーホイール 19 駆動制御部 20 カーボン電極 21 駆動制御部 22 溶接ヘッド 23 駆動制御部 24 ミガキ装置本体 25 改質ヘッド 29 マスト頭部 30 釣金具 31 周方向駆動部 32 内面補修用装置 33 支持脚 34 周方向駆動部 35 径方向駆動部 36 軸方向駆動部 50 内面補修用超音波探傷試験装置 51 内面補修用遠隔自動ミガキ装置 52 内面補修用遠隔自動放電加工装置 53 内面補修用遠隔自動水中溶接装置 54 外面補修用遠隔自動ミガキ装置 55 外面補修用遠隔自動放電加工装置 56 外面補修用遠隔自動水中溶接装置 57 外面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装置 58 内面補修用遠隔自動HAZ表面改質処理装置 68 径方向駆動部 70 径方向駆動部 72 径方向駆動部 75 駆動制御部 78 周方向駆動部 79 周方向駆動部 80 周方向駆動部 82 外面補修用装置 88 溶接部 89 遮蔽板
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 G21C 17/003 (72)発明者 辻村 浩 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 玉井 康方 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 豊田 清一 茨城県日立市弁天町三丁目10番2号 日立 協和工業株式会社内 (72)発明者 黒沢 孝一 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 株式会 社日立製作所日立工場内 (72)発明者 菊池 敏一 茨城県日立市幸町3丁目1番1号 日立ニ ュークリアエンジニアリング株式会社内

Claims (18)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 原子炉圧力容器内面にシュラウドサポー
    トレグ及びシュラウドサポートシリンダを介して溶接に
    より固定された円筒状の炉心シュラウド溶接部の補修方
    法において、炉心シュラウド表面から超音波探傷試験装
    置により溶接部の検査を行う第1の手順と、その検査に
    より割れ部が発見された場合その割れ部の補修加工を行
    う第2の手順と、前記補修加工の後加工部の表面改質処
    理を行う第3の手順とを有することを特徴とする炉心シ
    ュラウド溶接部の補修方法。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修方法において、前記第2の手順は、炉心シュラウド
    表面から割れ部の表面の酸化膜を除去する第4の手順
    と、放電加工により割れ部の開先加工を行う第5の手順
    と、前記開先加工による開先部の溶接を行う第6の手順
    とを有することを特徴とする炉心シュラウド溶接部の補
    修方法。
  3. 【請求項3】 請求項1記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修方法において、前記第1の手順から第3の手順は原
    子炉炉水を少なくとも部分的に保持したまま行うことを
    特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修方法。
  4. 【請求項4】 請求項1記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修方法において、前記第1の手順から第3の手順は放
    射線の遮蔽のための遮蔽板を設けて行うことを特徴とす
    る炉心シュラウド溶接部の補修方法。
  5. 【請求項5】 請求項1記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修方法において、前記第1の手順において貫通割れが
    発見された場合、炉心シュラウド内側のみに原子炉炉水
    を供給し、その炉水中から炉心シュラウド内面に対し前
    記第2の手順を行い、その後炉心シュラウド外側にも原
    子炉炉水を供給し、その炉水中から炉心シュラウド外面
    に対し前記第2の手順を行うことを特徴とする炉心シュ
    ラウド溶接部の補修方法。
  6. 【請求項6】 請求項1記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修方法において、前記第3の手順は、小入熱TIG溶
    融若しくはウォータジェットピーニングにより行うこと
    を特徴をする炉心シュラウド溶接部の補修方法。
  7. 【請求項7】 請求項1記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修方法において、前記第1の手順により発見された割
    れ部に劣化回復熱処理を行う第7の手順をさらに有し、
    この後前記第2の手順及び第3の手順を行うことを特徴
    とする炉心シュラウド溶接部の補修方法。
  8. 【請求項8】 円筒状の炉心シュラウド溶接部の補修を
    行う炉心シュラウド溶接部の補修装置において、シュラ
    ウドの割れ部を探知するための超音波探傷試験を行う検
    査手段と、シュラウド内面から補修加工及び表面改質処
    理を行う第1の補修手段と、シュラウド外面から補修加
    工及び表面改質処理を行う第2の補修手段とを有するこ
    とを特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修装置。
  9. 【請求項9】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部の
    補修装置において、前記第1の補修手段は、炉心シュラ
    ウドの溶接部の内面に接して補修加工及び表面改質処理
    を行う第1の補修施工手段と、上部がシュラウドの上部
    格子板に挿入され下部が炉心支持板上端に固定され、前
    記第1の補修施工手段を格納する第1の支持手段と、前
    記第1の補修施工手段をシュラウドの軸方向または格納
    のために駆動させる第1の駆動手段と、前記第1の補修
    施工手段をシュラウドの周方向若しくは径方向に駆動さ
    せる第2の駆動手段と、前記第1の補修施工手段並びに
    第1及び第2の駆動手段を遠隔制御する第1の制御手段
    と、前記第1の補修施工手段並びに第1及び第2の駆動
    手段と前記第1の制御手段とを結ぶ通信ケーブルとを有
    することを特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修装
    置。
  10. 【請求項10】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部
    の補修装置において、前記第2の補修手段は、炉心シュ
    ラウドの溶接部の外面に接して補修加工及び表面改質処
    理を行う第2の補修施工手段と、炉心シュラウド外表面
    と原子炉圧力容器内壁で支持され、前記第2の補修施工
    手段を備えた第2の支持手段と、前記第2の補修施工手
    段をシュラウドの軸方向若しくは周方向若しくは径方向
    に駆動させる第3の駆動手段と、前記第2の補修施工手
    段並びに第3の駆動手段を遠隔制御する第2の制御手段
    と、前記第2の補修施工手段並びに第3の駆動手段と前
    記第2の制御手段とを結ぶ通信ケーブルとを有すること
    を特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修装置。
  11. 【請求項11】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部
    の補修装置において、前記検査手段は、超音波探触子を
    有することを特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修装
    置。
  12. 【請求項12】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部
    の補修装置において、前記第1または第2の補修手段
    は、シュラウド表面の酸化膜の除去を行う研磨手段を有
    することを特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修装
    置。
  13. 【請求項13】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部
    の補修装置において、前記第1または第2の補修手段
    は、放電加工によりシュラウドの割れ部の開先加工を行
    う開先加工手段を有することを特徴とする炉心シュラウ
    ド溶接部の補修装置。
  14. 【請求項14】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部
    の補修装置において、前記第1または第2の補修手段
    は、開先加工されたシュラウドの割れ部を水中溶接する
    溶接手段を有することを特徴とする炉心シュラウド溶接
    部の補修装置。
  15. 【請求項15】 請求項8記載の炉心シュラウド溶接部
    の補修装置において、前記第1または第2の補修手段
    は、シュラウドの溶接部の表面改質処理を行う表面改質
    処理手段を有することを特徴とする炉心シュラウド溶接
    部の補修装置。
  16. 【請求項16】 請求項15記載の炉心シュラウド溶接
    部の補修装置において、前記表面改質処理手段は、小入
    熱TIGを行う水中溶接装置若しくはウォータジェット
    ピーニング装置であることを特徴をする炉心シュラウド
    溶接部の補修装置。
  17. 【請求項17】 円筒状の炉心シュラウド溶接部の補修
    作業を行う炉心シュラウド溶接部の補修装置において、
    シュラウドの割れ部を探知するための超音波探傷試験を
    行う検査手段と、炉心シュラウドの溶接部の内面に接し
    て補修加工及び表面改質処理を行う補修施工手段と、上
    部がシュラウドの上部格子板に挿入され下部が炉心支持
    板上端に固定され、前記補修施工手段を格納する支持手
    段と、前記補修施工手段をシュラウドの軸方向若しくは
    周方向若しくは径方向に駆動させまたは格納のために駆
    動させる駆動手段と、前記補修施工手段及び駆動手段を
    遠隔制御する制御手段と、前記補修施工手段及び駆動手
    段と前記制御手段とを結ぶ通信ケーブルとを有すること
    を特徴とする炉心シュラウド溶接部の補修装置。
  18. 【請求項18】 円筒状の炉心シュラウド溶接部の補修
    作業を行う炉心シュラウド溶接部の補修装置において、
    炉心シュラウドの溶接部の外面に接して補修及び表面改
    質処理を行う補修施工手段と、炉心シュラウド外表面と
    原子炉圧力容器内壁で支持され、前記補修施工手段を備
    えた支持手段と、前記補修施工手段をシュラウドの軸方
    向若しくは周方向若しくは径方向に駆動させる駆動手段
    と、前記補修施工手段及び駆動手段を遠隔制御する制御
    手段と、前記補修施工手段及び駆動手段と前記制御手段
    とを結ぶ通信ケーブルとを有することを特徴とする炉心
    シュラウド溶接部の補修装置。
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EP2006045A2 (en) * 2006-04-11 2008-12-24 IHI Corporation Apparatus for preserving of welded joint portion and method therefor
JP2017062199A (ja) * 2015-09-25 2017-03-30 株式会社東芝 表面処理システム及び表面処理方法

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