JPH05322267A - 除湿装置 - Google Patents

除湿装置

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JPH05322267A
JPH05322267A JP4127837A JP12783792A JPH05322267A JP H05322267 A JPH05322267 A JP H05322267A JP 4127837 A JP4127837 A JP 4127837A JP 12783792 A JP12783792 A JP 12783792A JP H05322267 A JPH05322267 A JP H05322267A
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JP
Japan
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amount
dehumidifying
target
air
dehumidification
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JP4127837A
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Akira Morikawa
朗 森川
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Kubota Corp
Original Assignee
Kubota Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 対象域内の湿度状態の検出情報に基づいて、
目標湿度状態になるように除湿手段を制御する制御手段
を備える除湿装置において、目標の湿度状態を迅速に得
るとともに、精度良く安定して保持する。 【構成】 除湿手段の所定時間ΔZ当たりの判定除湿量
Gから域内空気中の所定時間ΔZ当たりの算出減水量Δ
Wdを減じて、対象域2における所定時間ΔZ当たりの
負荷水分量gを算出し、又、域内空気中の判定水分量W
から目標湿度状態での空気中水分量Wiiを減じて、目
標湿度状態を得るのに必要な減水量ΔWmを算出し、負
荷水分量gに必要減水量ΔWmを加えた値を目標除湿量
Gmとして、除湿手段の所定時間ΔZ当たりの除湿量G
が目標除湿量Gmになるように、除湿手段の出力を調整
する構成としてある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、対象域の域内空気を除
湿する除湿手段と、域内の湿度状態を検出する検出手段
と、その検出情報に基づいて、域内の湿度状態が目標湿
度状態になるように前記除湿手段を制御する制御手段と
を備える除湿装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、上記の制御手段には、検出される
域内相対湿度が目標範囲の下限値にまで低下すると除湿
運転を停止し、そして、その停止後、検出される域内相
対湿度が目標範囲の上限値にまで上昇すると除湿運転を
再開する、といったことを繰り返す所謂ON/OFF方
式が一般に採用されている。
【0003】又、このON/OFF方式に対し、域内相
対湿度について検出値と目標値との偏差に応じ、PI制
御やPID制御により除湿手段の除湿出力を調整する形
式も考えられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ON/OFF
方式では、その制御特性上、域内の相対湿度が周期的に
変化し、域内湿度状態を一定の目標状態に精度良く、か
つ、安定的に保つことができず、このため、対人快適性
を目的とする除湿では一定の快適性が安定して得られ
ず、又、品質向上等を目的とする産業上の除湿では、そ
の品質向上等の目的を充分に達成できない問題があっ
た。
【0005】一方、PI制御やPID制御といった所謂
一般的な比例制御では、これもその制御特性上、高湿度
の初期状態から除湿運転により域内相対湿度が目標値に
向い徐々に低下して、検出値と目標値との偏差が縮小す
るほど、除湿手段の除湿出力が初期状態における大きな
出力(場合によっては最大出力)から次第に減少側に調
整されるため、初期状態からの立ち上げにおいて域内の
湿度状態を目標の状態に調整するまでの所要時間が伸長
化する問題があり、又、比例定数を大きくして立ち上げ
所要時間の短縮を図ると、いわゆるオーバーシュートや
アンダーシュートが大きくなって、やはり域内湿度状態
の安定性が損なわれたり、域内の湿度状態を目標状態に
安定させるまでに長時間が必要となる問題があった。
【0006】本発明の目的は、合理的な制御形態により
目標の湿度状態を迅速に現出し、かつ、安定して維持で
きるようにする点にある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による除湿装置の
特徴構成は、対象域の域内空気を除湿する除湿手段と、
域内の湿度状態を検出する検出手段と、その検出情報に
基づいて、域内の湿度状態が目標湿度状態になるように
前記除湿手段を制御する制御手段とを備える構成におい
て、前記除湿手段の所定時間当たりの除湿量を判定する
出力判定手段と、前記検出手段の検出情報に基づいて域
内空気中の水分量を判定する水分量判定手段とを設け、
前記水分量判定手段の判定結果に基づいて域内空気中の
所定時間当たりの減水量を演算する減水量演算手段と、
前記出力判定手段による判定除湿量から前記減水量演算
手段による算出減水量を減じて、前記対象域における所
定時間当たりの負荷水分量を算出する負荷演算手段と、
前記水分量判定手段による判定水分量から前記対象域に
おける目標湿度状態での空気中水分量を減じて、目標湿
度状態を得るのに必要な減水量を算出する必要量演算手
段と、前記負荷演算手段により算出される負荷水分量に
前記必要量演算手段により算出される必要減水量を加え
て目標除湿量を算出する目標量演算手段とを設け、前記
制御手段を、前記除湿手段の所定時間当たりの除湿量が
前記目標量演算手段により算出される目標除湿量になる
ように前記除湿手段の出力を調整する構成としてあるこ
とにあり、その作用・効果は次の通りである。
【0008】
【作用】つまり、上記の構成において、負荷演算手段に
より算出される負荷水分量g、すなわち、除湿手段の所
定時間当たりの除湿量G(出力判定手段の判定量)か
ら、その除湿運転による域内空気中の所定時間当たりの
減水量ΔWd(減水量演算手段の算出量)を減じた値
(g=G−ΔWd、負の値となる場合のあり得る)は、
対象域で定常的に発生する負荷水分の所定時間当たり発
生量を示す。
【0009】換言すれば、対象域での負荷水分の発生が
無い場合には域内空気中の減水量ΔWdは除湿手段の除
湿量Gに等しく(ΔWd=G)なるが、対象域で負荷水
分が発生することにより、その発生量gだけ除湿手段の
除湿量Gと域内空気中の減水量ΔWdとに差(G=ΔW
d+g)が生じる。
【0010】又、必要量演算手段により算出される必要
減水量ΔWm、すなわち、各時点における域内空気中の
水分量W(水分量判定手段の判定量)から目標湿度状態
での空気中水分量Wiiを減じた値(ΔWm=W−Wi
i)は、対象域における非定常的な負荷水分の存在量で
あって、除湿運転開始からの立ち上げ過程で言えば、初
期の負荷水分量Wsからそれまでの除湿による減水量Σ
ΔWを減じた残余の負荷水分量(ΔWm=Ws−ΣΔ
W)を示す。
【0011】換言すれば、この非定常的な負荷水分の全
てが除去された域内状態(すなわち、目標湿度状態)で
は、除湿手段の除湿量Gを前記の定常的な負荷水分の発
生量gに等しく(G=g)することにより域内湿度状態
を一定に維持できる。
【0012】従って、目標量演算手段が前記の負荷水分
量gに上記の必要減水量ΔWmを加えた値を目標除湿量
Gm(=g+ΔWm)とし、これに対して、除湿手段の
所定時間当たりの除湿量Gがその目標除湿量Gmとなる
ように制御手段が除湿手段を出力調整することにより、
その調整後の所定時間で、その間に発生する定常的な負
荷水分と調整時点で存在する非定常的な負荷水分の全量
を除去して、域内を目標湿度状態に至らせることができ
る。
【0013】又、制御手段による上記の出力調整におい
て、目標量演算手段により算出される目標除湿量Gmが
除湿手段の最大除湿量Gmaxを上回る(G≧Gma
x)場合には、その目標除湿量Gmへの調整を目指す結
果として、目標量演算手段により算出される目標除湿量
Gmが除湿の進行により除湿手段の最大除湿量Gmax
未満(G<Gmax)となる調整時点まで除湿手段を最
大出力で除湿機能させることができる。
【0014】そして、除湿手段の除湿量Gを目標除湿量
Gmに調整して、その後の所定時間で域内が目標湿度状
態に至った時点での出力調整では、必要量演算手段によ
り算出される必要減水量ΔWmがゼロとなって、目標量
演算手段により算出される目標除湿量Gmが負荷演算手
段により算出される負荷水分量gと等しく(G=g)な
ることで、除湿手段の所定時間当たりの除湿量が対象域
における定常的な負荷水分の所定時間当たり発生量に等
しく調整され、これにより、対象域が目標湿度状態に保
たれる。
【0015】
【発明の効果】以上、作用の結果、本発明の特徴構成に
よれば、単に域内相対湿度の検出値と目標値との偏差に
のみ応じて除湿出力を調整する先述の一般比例制御方式
に比べ、オーバーシュートやアンダーシュートを効果的
に回避しながら目標の湿度状態を短時間で現出でき、
又、先述のON・OFF方式の如き域内湿度状態の周期
的な変化も回避して目標の湿度状態を精度良く安定的に
保持し得るに至った。
【0016】
【実施例】次に実施例を説明する。
【0017】図1において、1はパッケージ型の空調機
であり、空調対象域2から還気路3により機内へ導かれ
る還気RAを除湿用熱交換器4A及び温調用熱交換器4
Bに対し順次通過させて温湿度調整し、その調整空気を
給気SAとして給気路5を介し対象域2へ給送し、これ
に並行して、外気路6により屋外から機内へ導かれる外
気OAを第1及び第2の二つの熱源用熱交換器7A,7
Bに対し順次通過させ、その通過空気を排気路8を介し
屋外へ排出する構成としてある。
【0018】9は除湿用熱交換器4A及び温調用熱交換
器4Bに対し通過させる還気RAに外気OAの一部を混
合する外気分流路、10は第1及び第2熱源用熱交換器
7A,7Bに対し通過させる外気OAに還気RAの一部
を混合する還気分流路であり、これら混合により対象域
2を冷暖房と並行して換気する。
【0019】除湿用熱交換器4Aと第1熱源用熱交換器
7Aは、第1圧縮機11A、第2膨張弁12Aとともに
単独のヒートポンプを構成し、又、温調用熱交換器4B
と第2熱源用熱交換器7Bは、第2圧縮機11B、第2
膨張弁12Bとともに別の単独ヒートポンプを構成し、
温湿度調整側の熱交換器4A,4Bを蒸発器として機能
させ、かつ、熱源側の熱交換器7A,7Bを凝縮機とし
て機能させる状態と、逆に温湿度調整側の熱交換器4
A,4Bを凝縮器として機能させ、かつ、熱源側の熱交
換器7A,7Bを蒸発器として機能させる状態とを、冷
媒流れ形態の切り換えにより各ヒートポンプごとに選択
できるようにしてある。
【0020】13は給気ファン、14は排気ファンであ
る。
【0021】15は給気SAの温度tsを検出するセン
サ、16は給気SAの相対湿度rsを検出するセンサ、
17は還気RAの温度(すなわち、対象域2の域内温度
ti)を検出するセンサ、18は還気RAの相対湿度
(すなわち、対象域2の域内相対湿度ri)を検出する
センサであり、19はこれらセンサの検出情報に基づき
空調機1を運転制御する制御器である。
【0022】次ぎに冷房における運転制御形態を図2及
び図3に基づいて説明する。
【0023】運転開始指令が与えられると、制御器19
は給気ファン13及び排気ファン14の運転を開始し、
又、除湿用熱交換器4A、及び、温調用熱交換器4Bの
夫々を蒸発器として冷却機能させる冷房運転を開始す
る。
【0024】この冷房運転において、制御器19は、還
気RAの検出温度tiと対象域2の目標温度tiiとの
偏差Δtiに基づき第1及び第2圧縮機11A,11B
夫々の出力を所定の分担関係で調整して、還気RAの温
度tiが目標温度tiiとなるように除湿用熱交換器4
Aの冷却出力Hcと温調用熱交換器4Bの冷却出力H
c’との和(Hc+Hc’)を調整する。
【0025】又、この冷却出力調整に対し、調整された
上記の出力和(Hc+Hc’)に応じて所定の関係Q=
F(Hc+Hc’)を保つように給気風量Qを給気ファ
ン13の出力調整により調整する。
【0026】尚、上記の関係Q=F(Hc+Hc’)
は、出力和(Hc+Hc’)が大きくなるほど給気風量
Qを大きくする傾向を有し、又、出力和(Hc+H
c’)が最低値近傍へ調整された状況において必要最低
限の給気風量Qを確保するように決定してある。
【0027】この冷房運転で域内温度tiは目標温度t
iiに調整され、又、除湿用熱交換器4A及び温調用熱
交換器4B夫々での空気冷却に伴う付随の除湿機能によ
り域内の相対湿度riも対象域2の潜熱負荷に応じたあ
る平衡値に収束する傾向となるが、冷房運転において、
還気RAの検出温度tiが目標温度tii以下となり、
かつ、還気RAの検出相対湿度riが設定上限値rio
以上の状況となると、制御器19は冷房運転から除湿調
温運転へ運転モードを切り換える。
【0028】除湿調温運転において制御器19は、除湿
用熱交換器4Aを蒸発器として冷却機能させ、かつ、温
調用熱交換器4Bを凝縮器として再熱機能させる状態に
冷媒流れ形態を切り換る。
【0029】そして、制御器19における判定演算部2
0は、除湿調温運転における初期設定として、除湿用熱
交換器4Aの冷却出力Hcについて目標値Hccを除湿
用熱交換器4Aの最大冷却出力Hcmaxに設定(Hc
c=Hcmax)するとともに、給気風量Qの目標値Q
mを最大給気風量Qmaxの1/2に設定(Qm=Qm
ax/2)し、この初期設定に対し制御器19は、除湿
用熱交換器4Aの冷却出力Hcを目標値Hccである最
大冷却出力Hcmaxとするように第1圧縮機11Aを
最大出力に調整するとともに、給気風量Qを目標値Qm
である最大給気風量Qmaxの1/2とするように給気
ファン13を出力調整する。
【0030】又、還気RAの検出温度tiと目標温度t
iiとの偏差Δtiに基づく第2圧縮機11Bの出力調
整により、還気RAの温度tiが目標温度tiiになる
ように温調用熱交換器4Bの再熱出力Hhを調整する。
【0031】上記の初期設定、及び、それに対する調整
の後、判定演算部20は所定時間ΔZ(例えば10分
間)ごとに各センサの検出情報に基づいて、除湿用熱交
換器4Aの冷却出力Hcの目標値Hcc、及び、給気風
量Qの目標値Qmを更新設定し、この所定時間ΔZごと
の目標値更新に対し制御器19は、除湿用熱交換器4A
の冷却出力Hcを更新の目標値Hccとするように第1
圧縮機11Aを出力調整するとともに、給気風量Qを同
じく更新の目標値Qmとするように給気ファン13を出
力調整する。
【0032】上記の判定演算部20は下記(イ)〜
(ト)の各手段を備え、これら手段による判定・演算に
より、除湿用熱交換器4Aの冷却出力Hcの目標値Hc
c、及び、給気風量Qの目標値Qmを更新設定する構成
としてある。
【0033】(イ) 給気SAの検出温度tsと検出相
対湿度rsとに基づき給気SAの絶対湿度xsを求める
とともに、同様に還気RAの検出温度tiと検出相対湿
度riとに基づき還気RAの絶対湿度xiを求め、そし
て、次式の如く、還気RAの絶対湿度xiから給気SA
の絶対湿度xsを減じた値に上記の所定時間ΔZ当たり
の給気風量Qを乗じることにより、除湿用熱交換器4A
の所定時間ΔZ当たりの除湿量Gを判定する出力判定手
段20a。 G=620(xi−xs)・Q・ΔZ/v v;比容積
【0034】(ロ) 算出した還気RAの絶対湿度xi
に対し、予め設定されている対象域2の域容積Vを次式
の如く乗じて、対象域2における域内空気中の水分量W
を判定する水分量判定手段20b。 W=xi・V
【0035】(ハ) 上記の水分量判定手段20bによ
る水分量判定に基づき、次式の如く前回の目標値設定時
における判定水分量W’から所定時間ΔZ後の今回の目
標値設定時における判定水分量Wを減じて、域内空気中
の所定時間ΔZ当たりの減水量ΔWdを演算する減水量
演算手段20c。 ΔWd=W’−W (W’−W=(xi’−xi)
・V) x’;前回の目標値設定時における還気RAの絶対湿度
【0036】(ニ) 前記の出力判定手段20aによる
判定除湿量Gから上記の減水量演算手段20cによる算
出減水量ΔWdを次式の如く減じて、対象域2における
所定時間ΔZ当たりの負荷水分量g(すなわち、対象域
2で定常的に発生する負荷水分の所定時間ΔZ当たりの
発生量)を算出する負荷演算手段20d。 g=G−ΔWd
【0037】(ホ) 対象域2が目標温度tiiで、か
つ、目標の相対湿度rii(<前記の設定上限値ri
o)である場合(すなわち、目標の域内温湿度状態)で
の空気中水分量Wiiを算出し、この算出した目標状態
の空気中水分量Wiiを次式の如く水分量判定手段20
bによる判定水分量Wから減じて、目標状態を得るのに
必要な減水量ΔWm(すなわち、対象域2における非定
常的な負荷水分の残余量)を算出する必要量演算手段2
0e。 ΔWm=W−Wii (Wii=xii・V) xii;目標温度tii,目標相対湿度riiでの絶対
湿度
【0038】(ヘ) 負荷演算手段20dにより算出さ
れる負荷水分量gに対し必要量演算手段20eにより算
出される必要減水量ΔWmを次式の如く加えて目標除湿
量Gmを算出する目標量演算手段20f。 Gm=g+ΔWm
【0039】(ト) 上記の目標除湿量Gmを前記の判
定除湿量Gで除した値Gm/Gを補正係数Kとし、前回
の目標値設定に対して調整された除湿用熱交換器4Aの
冷却出力Hc(すなわち、現状の冷却出力Hc)に補正
係数Kを次式の如く乗じた値を冷却出力Hcの新たな目
標値Hccとして更新設定するとともに、前回の目標値
設定に対して調整された給気風量Q(すなわち、現状の
給気風量Q)に同じく上記の補正係数Kを次式の如く乗
じた値を給気風量Qの新たな目標値Qmとして更新設定
する設定手段20g。 Hcc=K・Hc Qm=K・Q
【0040】上記構成の判定演算部20により設定され
る各目標値Hcc,Qmに除湿用熱交換器4Aの冷却出
力Hc、及び、給気風量Qを調整することにおいて、制
御器19は、更新設定された冷却出力Hcの目標値Hc
cが除湿用熱交換器A4の最大冷却出力Hcmax以上
である場合には、第1圧縮機11Aを最大出力で運転し
て除湿用熱交換器4Aを最大冷却出力Hcmaxで冷却
機能させ、又、更新設定された給気風量Qの目標値Qm
が最大給気風量Qmax以上の場合にも同様に給気ファ
ン13を最大出力Qmaxで運転して給気風量Qを最大
風量Qmaxにする。
【0041】上述の更新設定、及び、それに対する調整
の結果、図4に示すように、対象域2で定常的に発生す
る負荷水分の所定時間ΔZ当たりの発生量(負荷水分量
g)と、対象域2における非定常的な負荷水分の残余量
(必要減水量ΔWm)との和に等しい目標除湿量Gmが
除湿用熱交換器4Aの最大除湿量Gmax(すなわち、
第1圧縮機11Aを最大出力で運転して除湿用熱交換器
4Aを最大冷却出力Hccで冷却機能させた状態での除
湿量G)を下回るまでは、除湿用熱交換器4Aは最大冷
却出力Hcmaxに維持され、これにより、域内の絶対
湿度xiが能率良く低減される。
【0042】換言すれば、温調用熱交換器4Bの再熱出
力Hhの調整により域内温度tiが目標温度tiiに維
持される状況下で、域内の相対湿度riが能率良く低減
される。
【0043】この湿度低下に対し、ある回の目標値更新
において目標除湿量Gmが除湿用熱交換器4Aの最大除
湿量Gmaxを下回る状況で目標値Hccが設定され、
冷却手段4Aの冷却出力Hcがその目標値Hcc(すな
わち、除湿用熱交換器4Aの最大冷却出力Hmaxより
も小さい目標値Hcc)に調整されると、その調整後の
所定時間ΔZで、その間に発生する定常的な負荷水分
(負荷水分量g)と調整時点で残余する非定常的な負荷
水分(必要減水量ΔWm)の全量が除去され、これによ
り、域内温湿度状態が目標の状態(温度tii,相対湿
度rii,絶対湿度xii)に至る。
【0044】そして、目標の温湿度状態に至った時点で
の目標値更新では、必要量演算手段20eにより算出さ
れる必要減水量ΔWmがゼロとなって、目標量演算手段
20fにより算出される目標除湿量Gmが負荷演算手段
20dにより算出される負荷水分量gと等しくなること
で、除湿用熱交換器4Aの所定時間ΔZ当たりの除湿量
Gが対象域2における定常的な負荷水分の所定時間ΔZ
当たりの発生量gに等しくなるような目標値Hccが設
定され、除湿用熱交換器4Aの冷却出力Hcがこの目標
値Hccに調整されることにより、域内が先に到達した
目標の温湿度状態(温度tii,相対湿度rii,絶対
湿度xii)に維持される。
【0045】上述の除湿調温運転において、還気RAの
検出温度tiが設定上限値tio(>目標温度tii)
以上となるか、又は、温調用熱交換器4Bの再熱出力H
hが設定下限値Hhmin以下となると、すなわち、何
らかの原因で域内顕熱負荷が増大して域内温度tiが設
定上限値tio以上となったり、又、そのような域内温
度上昇に対し再熱出力Hhが設定下限値Hhminにま
で低減されると、制御器19は除湿調温運転から前述の
冷房運転へ運転モードを再び切り換える。
【0046】尚、冷房運転から除湿調温運転への運転モ
ード切り換え、及び、除湿調温運転から冷房運転への運
転モード切り換えのいずれについても、運転モード切り
換え後、設定時間ΔTの間に次の運転モードへの切り換
え条件が整ったとしても、その設定時間ΔTの間は運転
モード切り換えを牽制し、これにより、ハンチング的な
運転モード切り換えを防止するようにしてある。
【0047】〔別実施例〕次に別実施例を列記する。
【0048】図5に示すように、検出される域内温度t
iと目標温度tiiとの偏差Δtiに応じて、域内温度
tiを目標温度tiiに調整・維持するように各対象室
2aの給気風量q(Q=Σq)を調整する変風量装置V
を設ける形式において、通常の冷房運転では、除湿用熱
交換器4Aと温調用熱交換器4Bとの両方を蒸発器とし
て冷却機能させ、そして、給気SAの温度tsが設定温
度tssになるように、両熱交換器4A,4Bの冷却出
力和(Hc+Hc’)を制御器19に調整させ、一方、
除湿調温運転では、除湿用熱交換器4Aを蒸発器として
冷却機能させるとともに、温調用熱交換器4Bを凝縮器
として再熱機能させ、そして、給気SAの温度tsが設
定温度tssになるように、温調用熱交換器4Bの再熱
出力Hhを制御器19に調整させながら、前述実施例の
如き出力判定手段20a、水分量判定手段20b、減水
量演算手段20c、負荷演算手段20d、必要量演算手
段20e、目標量演算手段20fによる判定・演算に基
づき、除湿用熱交換器4Aの所定時間ΔZ当たりの除湿
量Gが目標量演算手段20fにより算出される目標除湿
量Gmになるように、除湿用熱交換器4Aの冷却出力H
cを制御器19に調整させ、これら冷房運転と除湿調温
運転とを適宜切り換える構成としてもよい。
【0049】又、この形式での除湿調温運転において、
前述実施例の如く除湿用熱交換器4Aの冷却出力Hcに
対する補正係数Kと等しい補正係数をその時の給気風量
Qに乗じた値を給気風量Qの目標値Qmとして、除湿用
熱交換器4Aの冷却出力調整に伴い給気風量Qを調整す
る場合には、給気温度tssの設定値変更により、その
給気温度変更に対して域内温度tiを目標温度tiiに
維持する上で変風量装置Vに給気風量変更を行わせるよ
うにし、この給気温度tssの設定値変更による給気風
量変更をもって給気風量Qを目標値Qmに調整する形態
を採用すればよい。
【0050】冷房運転と除湿調温運転との切り換えを実
施せず、除湿調温運転のみを実施する構成としてもよ
い。
【0051】除湿手段は、前述実施例における除湿用熱
交換器4Aの如きヒートポンプにおける蒸発器(すなわ
ち、直膨式冷却コイル)に限定されるものではなく、冷
水コイルやブラインコイルを採用してもよく、又、冷却
除湿に代えて吸着式の除湿手段を採用してもよい。
【0052】除湿目的によっては除湿に続く再熱を省略
してもよい。
【0053】尚、特許請求の範囲の項に図面との対照を
便利にするため符号を記すが、該記入により本発明は添
付図面の構成に限定されるものではない。
【図面の簡単な説明】
【図1】装置構成を示すブロック図
【図2】制御フローチャート
【図3】制御フローチャート
【図4】域内湿度状態の変化形態を示すグラフ
【図5】別実施例を示す装置構成のブロック図
【符号の説明】
2 対象域 4A 除湿手段 17,18 検出手段 19 制御手段 20a 出力判定手段 20b 水分量判定手段 20c 減水量演算手段 20d 負荷演算手段 20f 目標量演算手段 G 除湿量 Gm 目標除湿量 g 負荷水分量 Hc 除湿手段出力 W 水分量 Wii 目標状態水分量 ΔWd 減水量 ΔWm 必要減水量 ΔZ 所定時間

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 対象域(2)の域内空気を除湿する除湿
    手段(4A)と、域内の湿度状態を検出する検出手段
    (17),(18)と、その検出情報に基づいて、域内
    の湿度状態が目標湿度状態になるように前記除湿手段
    (4A)を制御する制御手段(19)とを備える除湿装
    置であって、 前記除湿手段(4A)の所定時間(ΔZ)当たりの除湿
    量(G)を判定する出力判定手段(20a)と、前記検
    出手段(17),(18)の検出情報に基づいて域内空
    気中の水分量(W)を判定する水分量判定手段(20
    b)とを設け、 前記水分量判定手段(20b)の判定結果に基づいて域
    内空気中の所定時間(ΔZ)当たりの減水量(ΔWd)
    を演算する減水量演算手段(20c)と、前記出力判定
    手段(20a)による判定除湿量(G)から前記減水量
    演算手段(20c)による算出減水量(ΔWd)を減じ
    て、前記対象域(2)における所定時間(ΔZ)当たり
    の負荷水分量(g)を算出する負荷演算手段(20d)
    と、前記水分量判定手段(20b)による判定水分量
    (W)から前記対象域(2)における目標湿度状態での
    空気中水分量(Wii)を減じて、目標湿度状態を得る
    のに必要な減水量(ΔWm)を算出する必要量演算手段
    (20e)と、前記負荷演算手段(20d)により算出
    される負荷水分量(g)に前記必要量演算手段(20
    e)により算出される必要減水量(ΔWm)を加えて目
    標除湿量(Gm)を算出する目標量演算手段(20f)
    とを設け、 前記制御手段(19)を、前記除湿手段(4A)の所定
    時間(ΔZ)当たりの除湿量(G)が前記目標量演算手
    段(20f)により算出される目標除湿量(Gm)にな
    るように前記除湿手段(4A)の出力(Hc)を調整す
    る構成としてある除湿装置。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009041841A (ja) * 2007-08-08 2009-02-26 Fuji Electric Holdings Co Ltd 除湿空調装置
JP2010121817A (ja) * 2008-11-18 2010-06-03 Dai-Dan Co Ltd 給気システムおよび給気方法
JP2013108652A (ja) * 2011-11-18 2013-06-06 Shinwa Controls Co Ltd 空気調和方法および空気調和装置
JP2017053537A (ja) * 2015-09-09 2017-03-16 ジョンソンコントロールズ ヒタチ エア コンディショニング テクノロジー(ホンコン)リミテッド 空調機、及び空調システム

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