JPH05322100A - 液化ガス容器用安全弁 - Google Patents

液化ガス容器用安全弁

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Publication number
JPH05322100A
JPH05322100A JP15412592A JP15412592A JPH05322100A JP H05322100 A JPH05322100 A JP H05322100A JP 15412592 A JP15412592 A JP 15412592A JP 15412592 A JP15412592 A JP 15412592A JP H05322100 A JPH05322100 A JP H05322100A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
safety valve
liquefied gas
cylinder
superconductor
gas container
Prior art date
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Pending
Application number
JP15412592A
Other languages
English (en)
Inventor
Junji Sakuraba
順二 桜庭
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sumitomo Heavy Industries Ltd
Original Assignee
Sumitomo Heavy Industries Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Sumitomo Heavy Industries Ltd filed Critical Sumitomo Heavy Industries Ltd
Priority to JP15412592A priority Critical patent/JPH05322100A/ja
Publication of JPH05322100A publication Critical patent/JPH05322100A/ja
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来のバネ式あるいは破裂板式の安全弁の
諸問題を解決するとともに、作動が確実で経年変化する
ことなく、再シールも容易であり、その作動圧力を精度
高く設定可能な液化ガス容器用安全弁を提供すること。 【構成】 超電導体が磁場を半永久的に捕捉し磁性体
を安定して浮上させる効果(サスペンション効果、ある
いは通称ヤスハラ効果)に着目したものであり、内部の
ガス圧力を導入するガス圧導入配管4に取り付けた超電
導体円筒22と、超電導体円筒22の内部に位置させて
ガス圧導入配管4に取り付けたシール部材(Oリング
7)と、超電導円筒体22を超電導状態に冷却する円筒
冷却手段21と、超電導体円筒22に磁場を捕捉させる
電磁石23と、永久磁石から構成するとともに超電導体
円筒22の内部に配置してシール部材7に接離可能とし
たシール用弁体24と、を有することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は液化ガス容器用安全弁に
かかるもので、とくに液体窒素や液体ヘリウムなどの極
低温液化ガスを貯蔵するとともに、その液化ガスの安全
対策を施した液化ガス容器用安全弁に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】一般に、図6に示すように、超電導磁石
用の液体ヘリウムあるいは液体窒素、さらには液体水素
その他の液化ガスを充填した低温容器などの液化ガス容
器1では、充填ガスの圧力により容器の破損を防止する
ために安全弁2を取り付けている。
【0003】従来の液化ガス容器用安全弁としては、た
とえば図7に示すバネ式の液化ガス容器用安全弁3があ
る。
【0004】この液化ガス容器用安全弁3は、ガス圧導
入配管4と、このガス圧導入配管4に設けたシール用弁
体5と、バネ6と、シール部材としてのOリング7とを
有する。
【0005】この液化ガス容器用安全弁3では、ガス圧
がバネ6を変形させ、シール用弁体5を押し上げ、容器
1内を所定圧力に維持することができる。
【0006】しかしながら当該液化ガス容器用安全弁3
では、ガス流路にバネ6が位置するためガス流量の確保
に問題があること、バネ定数の経時変化により作動圧が
変化すること、作動圧を変えるときにはバネ6を交換す
る必要があること、低温ガスによりバネ6が固くなって
作動不良を生じること、およびバネ6が伸縮する空間を
確保する必要があるためガス圧導入配管4を長くかつ太
く形成する必要があり構造が大型化することなどの諸問
題がある。
【0007】図8は、従来の他の液化ガス容器用安全弁
10を示す断面図であって、この液化ガス容器用安全弁
10は、ガス圧導入配管4にネジ止めした破裂治具11
と、所定のガス圧以上で変形する破裂板12とを有す
る。
【0008】この液化ガス容器用安全弁10では、ガス
圧により破裂板12が変形し、破裂治具11の尖端部1
1Aにより破壊されることによって、ガス圧を外部に逃
がすことができる。
【0009】さらに、破裂治具11および破裂板12の
取付け部分の長さないし太さは小さくて良く、またガス
圧の完全開放が可能である。
【0010】しかしながら当該液化ガス容器用安全弁1
0では、破裂板12の取付け方法によっては作動圧がば
らつくこと、ガス圧が低下しても自己復帰不可能であり
再シールに手間がかかることなどの諸問題がある。
【0011】
【発明が解決しようとする課題】本発明は以上のような
諸問題にかんがみなされたもので、上述のような諸問題
を解決するとともに、作動が確実で経年変化することな
く、再シールも容易であり、その作動圧力を精度高く設
定可能な液化ガス容器用安全弁を提供することを課題と
する。
【0012】
【課題を解決するための手段】すなわち本発明は、超電
導体が磁場を半永久的に捕捉し磁性体を安定して浮上さ
せる効果(サスペンション効果、あるいは通称ヤスハラ
効果)に着目したものであり、所定圧力の液化ガスを貯
蔵する液化ガス容器用安全弁であって、上記液化ガス容
器に取り付けるとともに、内部のガス圧力を導入するガ
ス圧導入配管と、上記ガス圧導入配管に取り付けた超電
導体円筒と、この超電導体円筒の内部に位置させて上記
ガス圧導入配管に取り付けたシール部材と、上記超電導
円筒体を超電導状態に冷却する円筒冷却手段と、上記超
電導体円筒に磁場を捕捉させる電磁石と、永久磁石から
構成するとともに、上記超電導体円筒の内部に配置して
上記シール部材に接離可能としたシール用弁体と、を有
することを特徴とする液化ガス容器用安全弁である。
【0013】なお、上記シール用弁体の配置位置として
は、上記超電導体円筒の内部において上記捕捉させた磁
場中心に対してガス圧とは反対側で上記シール部材と同
じ側かつガス圧とは遠い側が望ましい。
【0014】また、上記円筒冷却手段としては、液体窒
素、あるいは冷凍機などを用いることができる。
【0015】
【作用】本発明による液化ガス容器用安全弁において
は、電磁石により超電導体円筒に磁場を半永久的に捕捉
発生させることができ、この磁場によりシール用弁体を
を磁場中心に向かって所定設定圧力でシール部材に安定
して圧接させ、当該安全弁を閉鎖させておくことができ
る。
【0016】この所定設定圧力より大きなガス圧により
シール用弁体は、シール部材から離れ、ガス圧の開放に
より再びシール部材に所定圧力で圧接して安全弁を閉鎖
する。
【0017】なお上記所定設定圧力は、超電導体円筒に
磁束がトラップされたときの磁場の強さ、およびシール
用弁体の磁場強さにより任意にこれを変えることができ
るので、安全弁としての作動圧を精度よく設定すること
ができる。
【0018】
【実施例】つぎに、本発明の一実施例による液化ガス容
器用安全弁を図1ないし図5にもとづき説明する。ただ
し、図6ないし図8と同様の部分には同一符号を付し、
その詳述はこれを省略する。
【0019】図1は、上記一実施例による液化ガス容器
用安全弁20の断面図であって、この液化ガス容器用安
全弁20は、前記ガス圧導入配管4と、このガス圧導入
配管4の先端部分に形成した円筒冷却手段21と、超電
導体円筒22と、この超電導体円筒22の外周に位置し
て着脱可能な電磁石23と、シール用弁体24と、前記
シール部材としてのOリング7と、電源25とを有す
る。
【0020】円筒冷却手段21は、円筒状収容容器26
と、この円筒状収容容器26内に収容した低温液体たと
えば液体窒素27とを有する。
【0021】超電導体円筒22は、たとえば酸化物超電
導体によりこれを構成するもので、液体窒素27内にこ
れを浸してある。
【0022】シール用弁体24は、永久磁石による板
材、あるいは永久磁石を埋め込んだ板材からこれを構成
したもので、Oリング7の部分に所定圧力でこれを当接
するものである。
【0023】この超電導体円筒22、電磁石23および
シール用弁体24の相互作用については、本出願人によ
る特願平2−71809号(「非接触浮上装置」)に記
載があるが、図2ないし図5にもとづき概説する。
【0024】図2に示すように、任意の成分からなる酸
化物超電導体など、液体窒素温度以上の臨界温度を持つ
材料により超電導体円筒22を任意の製造方法により製
造する。
【0025】ただし、この超電導体としては、磁束を閉
じこめる作用を有して前記サスペンション効果を有する
ものを選択する。
【0026】この超電導体円筒22を冷却することによ
り超電導状態においた状態で、外周の電磁石23に電源
25により通電し、その後電流をゼロに戻すと、超電導
体円筒22に磁束がトラップされる。
【0027】すなわち、電磁石23により発生した磁場
を超電導体円筒22に保持することができる。
【0028】図3に示すように、この状態で超電導体円
筒22内に永久磁石(シール用弁体24)を入れると、
超電導体円筒22内で最も磁場の強い位置にシール用弁
体24が浮上した状態で保持され、この位置にとどまる
(サスペンション効果、あるいはヤスハラ効果)。
【0029】図4に示すように、超電導体円筒22の軸
方向中心に磁場の強い分布で磁束がトラップされると、
図5に示すように、シール用弁体24をこの中心から軸
方向にずらせると、該中心に向かってシール用弁体24
を戻す力が作用する。
【0030】このシール用弁体24を戻す力は、超電導
体円筒22に磁束がトラップされたときの磁場の強さ、
およびシール用弁体24の磁場強さにより任意にこれを
変えることができる。
【0031】上述のような現象を利用し、シール用弁体
24とOリング7とによって当該液化ガス容器用安全弁
20のシール手段を構成しようとするものである。
【0032】すなわち、電源25から所定量の電流を流
し、超電導体円筒22に磁束をトラップさせる。
【0033】こののち、シール用弁体24を超電導体円
筒22内に入れると、このシール用弁体24がサスペン
ション効果により保持され、Oリング7に所定設定圧力
で圧接してガス圧導入配管4をシールする。
【0034】なお、Oリング7の位置は、シール用弁体
24に図中下方向きの力が作用するように、磁場中心よ
り若干上方に設定しておく。
【0035】また、シール用弁体24を上方に持ち上げ
る力は、磁束をトラップさせるときの電源25による発
生磁場、およびシール用弁体24の磁場強さにより適当
に定めて決定しておく。
【0036】こうした構成の液化ガス容器用安全弁20
において、ガス圧が作用すると、サスペンション力に応
じて、シール用弁体24が上方に持ち上がり、ガスが開
放される。
【0037】ガス圧が下がると、Oリング7に密着する
位置にシール用弁体24を戻す力があるため、自動的に
再シールが行われる。
【0038】ガス圧が急激に大きく作用したときには、
シール用弁体24が超電導体円筒22の内部から完全に
抜き去られ、前記破裂板12と同様の安全性を図ること
も可能である。
【0039】こうした開閉作用によって、前述したよう
な従来の液化ガス容器用安全弁3(図7)、および液化
ガス容器用安全弁10(図8)の欠点を解消することが
できる。
【0040】すなわち、シール用弁体24を持ち上げる
力は、磁束をトラップさせるときの磁場と、シール用弁
体24の磁場の強さとで精度良くこれを決めることがで
きるため、従来のバネ式の液化ガス容器用安全弁3、あ
るいは破裂板式の液化ガス容器用安全弁10とは異な
り、液化ガス容器用安全弁20としての作動圧力の設定
精度を向上させることができる。
【0041】さらにバネ式の液化ガス容器用安全弁3の
ように、バネ6の低温冷却にともなう作動不良の問題が
ない。
【0042】あるいは、破裂板式の液化ガス容器用安全
弁10のように、部品を破壊するものではなく、シール
用弁体24は自己復帰可能で、再シールを行うことがで
きる。
【0043】また、破裂板12を用いた場合と同様に、
ガス圧を完全開放させることも可能である。
【0044】さらに、ガス流路に、バネ6および破裂治
具11などの作動物がなく、構造単純で、ガス流量の設
定が容易である。
【0045】なおまた、安全弁として各種装置に設置後
であっても、シール用弁体24を取り替えることによ
り、あるいはその磁場を制御することにより、任意に作
動圧力を変更することが可能である。
【0046】また、必要に応じて電磁石23を取り外し
可能とし、作動圧力を任意に変えることができる。
【0047】なお本発明は、液化ガス容器用のみなら
ず、高圧ガス容器用としてもこれを使用可能である。
【0048】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、超電導体
が磁束をトラップする効果を応用し、永久磁石から構成
したシール用弁体をシール部材とともにシール手段とし
て利用するようにしたので、信頼性、保守性を向上さ
せ、作動圧力の設定精度高く、性能良好な安全弁を提供
することができる。
【0049】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例による液化ガス容器用安全弁
20の断面図である。
【図2】同、超電導体円筒22に磁束をトラップすると
きの説明図である。
【図3】同、超電導体円筒22内にシール用弁体24
(永久磁石)を浮上させる状態の説明図である。
【図4】同、超電導体円筒22の軸方向におけるトラッ
プした磁場の強さ分布を示す図である。
【図5】同、超電導体円筒22内におけるシール用弁体
24に作用する力の説明図である。
【図6】従来の液化ガス容器1およびその安全弁2の説
明図である。
【図7】従来の液化ガス容器用安全弁3の断面図であ
る。
【図8】従来の液化ガス容器用安全弁10の断面図であ
る。
【符号の説明】
1 液化ガス容器 2 安全弁 3 液化ガス容器用安全弁 4 ガス圧導入配管 5 シール用弁体 6 バネ 7 Oリング(シール部材) 10 液化ガス容器用安全弁 11 破裂治具 11A 破裂治具11の尖端部 12 破裂板 20 液化ガス容器用安全弁 21 円筒冷却手段 22 超電導体円筒 23 電磁石 24 シール用弁体(永久磁石) 25 電源 26 円筒状収容容器 27 液体窒素

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 所定圧力の液化ガスを貯蔵する液化ガ
    ス容器用安全弁であって、 前記液化ガス容器に取り付けるとともに、内部のガス圧
    力を導入するガス圧導入配管と、 前記ガス圧導入配管に取り付けた超電導体円筒と、 この超電導体円筒の内部に位置させて前記ガス圧導入配
    管に取り付けたシール部材と、 前記超電導円筒体を超電導状態に冷却する円筒冷却手段
    と、 前記超電導体円筒に磁場を捕捉させる電磁石と、 永久磁石から構成するとともに、前記超電導体円筒の内
    部に配置して前記シール部材に接離可能としたシール用
    弁体と、 を有することを特徴とする液化ガス容器用安全弁。
JP15412592A 1992-05-22 1992-05-22 液化ガス容器用安全弁 Pending JPH05322100A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP15412592A JPH05322100A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 液化ガス容器用安全弁

Applications Claiming Priority (1)

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JP15412592A JPH05322100A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 液化ガス容器用安全弁

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05322100A true JPH05322100A (ja) 1993-12-07

Family

ID=15577465

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP15412592A Pending JPH05322100A (ja) 1992-05-22 1992-05-22 液化ガス容器用安全弁

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JP (1) JPH05322100A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196686A (ja) * 2007-02-12 2008-08-28 Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co Ltd Lng運搬船の安全弁及びその開閉方法

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2008196686A (ja) * 2007-02-12 2008-08-28 Daewoo Shipbuilding & Marine Engineering Co Ltd Lng運搬船の安全弁及びその開閉方法

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