JPH05320226A - 初期部分連成と融合環多核芳香族化合物または芳香族ニトリル化合物から生じる末端部とを併合させた、減少したヒステリシスと改良された生粘度を有するジエンポリマー類 - Google Patents

初期部分連成と融合環多核芳香族化合物または芳香族ニトリル化合物から生じる末端部とを併合させた、減少したヒステリシスと改良された生粘度を有するジエンポリマー類

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JPH05320226A
JPH05320226A JP32987992A JP32987992A JPH05320226A JP H05320226 A JPH05320226 A JP H05320226A JP 32987992 A JP32987992 A JP 32987992A JP 32987992 A JP32987992 A JP 32987992A JP H05320226 A JPH05320226 A JP H05320226A
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    • C08C19/30Addition of a reagent which reacts with a hetero atom or a group containing hetero atoms of the macromolecule
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【構成】 主要ポリマーもしくはコポリマー鎖の中に炭
素−錫結合を含んでいるジエンポリマーもしくはコポリ
マー鎖と、融合環多核芳香族化合物もしくは芳香族ニト
リル化合物から誘導される末端を含んでいるジエンポリ
マーもしくはコポリマー鎖と、から成る混合物を含むジ
エンポリマー類もしくはコポリマー類。ポリハロゲン化
錫連成剤を用いて、アニオン重合で得られるリビングジ
エンポリマーもしくはコポリマー鎖の一部を最初に連成
させた後、融合環多核芳香族化合物もしくは芳香族ニト
リル化合物を用いて、その残存しているリビングジエン
ポリマーもしくはコポリマー鎖を終結させる、ことによ
って製造する。 【効果】 改良された生ポリマー粘度を有し、カーボン
ブラックを用いてコンパンド化した後硬化させると、減
少したヒステリシス特性を示し、減少した転がり抵抗を
有するタイヤ踏み面用に適する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の背景】本発明は、減少したヒステリシス特性を
有するエラストマー組成物および減少した転がり抵抗を
有するタイヤ踏み面を製造するに適合している、改良さ
れた生ポリマー粘度を有するジエンポリマー類もしくは
コポリマー類に関する。より詳細には、本発明は、主要
ポリマーもしくはコポリマー鎖の中に炭素−錫結合を含
んでいるジエンポリマーもしくはコポリマー鎖と、融合
環多核芳香族化合物もしくは芳香族ニトリル化合物から
誘導される末端を含んでいるジエンポリマーもしくはコ
ポリマー鎖と、から成る混合物を含んでいるジエンポリ
マー類もしくはコポリマー類に関する。
【0002】近年、タイヤ産業における活動では、減少
した転がり抵抗と良好な浸潤粘着摩擦特性の両方を有す
るタイヤを開発することに対する主張が益々増大してき
ている。よく知られているように、転がり抵抗と粘着摩
擦に最も大きな影響を与えるタイヤの部分は、踏み面も
しくは踏み面のゴム部分である。燃料消費の点では低い
転がり抵抗が望まれているが、安全の点では良好な浸潤
粘着摩擦が望まれている。しかしながら、一般的規則と
して、これらの特性は互いに対立するものであることが
確認されている。従って、転がり抵抗を低下させると、
一般に、ほとんど正比例的に浸潤粘着摩擦の低下をもた
らし、一方浸潤粘着摩擦を上昇させると、一般に、ほと
んど正比例的に転がり抵抗の上昇をもたらす。
【0003】従来技術において、上記課題を解決するた
めの数多くのアプローチが提案された。上記アプローチ
は、一般に、転がり抵抗と粘着摩擦との間の最も高い可
能性を示す均衡を達成する目的で、タイヤ踏み面の製造
で用いられるエラストマーもしくはエラストマー組成物
の特性を変化させることを伴うものであった。エラスト
マーの改質を伴うこれらのアプローチは、一般に、該エ
ラストマーへのカーボンブラックの分散を改良する目的
で、タイヤ踏み面組成物製造用エラストマーのコンパン
ド化で用いられるエラストマーとカーボンブラックとの
間の相互作用を改良することを基にしたものであった。
これは、このエラストマー組成物のヒステリシスを低下
させる効果を有してはいるが、これは逆に、それから製
造された踏み面が示す転がり抵抗を低下させる結果をも
たらす。
【0004】ジエンポリマーもしくはコポリマーのエラ
ストマーを改質して、それから作られたエラストマー組
成物のヒステリシスを減少させるための1つの公知方法
は、リビングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖と金
属ハロゲン化物の連成を伴うものである。このように、
米国特許番号4,383,085および4,515,922には、有機リチ
ウム開始剤を用いたアニオン重合で得られるリビングジ
エンポリマーもしくはコポリマー鎖と金属ハロゲン化
物、例えばハロゲン化錫、ハロゲン化ケイ素などとを連
成させることが記述されている。これらの特許には、こ
の連成させたポリマー類を含んでいるゴム組成物から製
造されたタイヤ踏み面は、減少した転がり抵抗および改
良された浸潤滑り抵抗と共に、減少したヒステリシスを
有する、ことが示されている。
【0005】エラストマー組成物のヒステリシスを減少
させる目的でジエンポリマーもしくはコポリマーのエラ
ストマーを改質するための別の公知方法は、リビングポ
リマーのリチウム末端に反応性を示す官能基を含んでい
る特別な化合物を用いて、リビングジエンポリマーもし
くはコポリマー鎖を終結させる、ことを伴うものであ
る。このように、上記目的で、カルボジイミド類、ハロ
ゲン化ニトリル類、複素環式窒素化合物、安息香酸アル
キル類、特定の置換イミン類および有機酸ハロゲ
【0006】
【化1】
【0007】[式中、X、Y、Zおよび種々のR基は、
アリール、置換アリール、アルキル、置換アルキル、シ
クロアルキルなどである]で表される基を含んでいる化
合物などの如き化合物と反応させることによって、リビ
ングジエンポリマー類もしくはコポリマー類の終結が行
われてきた。
【0008】例えば、U.S. 4,935,471には、(a)構造
式X−A−C≡N[式中、Xはハロゲン原子を表し、そ
してAは、1から20個の炭素原子を有するアルキレン
基を表す]を有するハロゲン化ニトリル類、(b)複素
環式芳香族窒素を含有している化合物、および(c)安
息香酸アルキル、から成る群から選択されるキャッピン
グ剤と金属末端ポリジエンとを反応させることから成
る、カーボンブラックに対して高レベルの親和性を示す
ポリジエンを製造するための方法が開示されている。特
定的に開示されているただ1つのハロゲン化ニトリル化
合物はクロロアセトニトリルである。
【0009】連成させたポリマー鎖と特定の末端官能ポ
リマー鎖とから成る混合物を含んでいるジエンポリマー
もしくはコポリマーエラストマー類およびそれらの製造
方法もまた、本分野で公知である。従って、米国特許番
号4,616,069には、アルカリ金属および/またはアルカ
リ土類金属末端を有する活性ジエンポリマーゴムと、
(1)一般式RaSnXb[式中、Rはアルキル、アルケ
ニル、シクロアルキルまたは芳香族炭化水素基を表し、
Xはハロゲン原子であり、aは0−2の整数であり、そ
してbは2−4の整数である]で表される錫化合物、お
よび(2)アミノアルデヒド類、アミノケトン類、アミ
ノチオアルデヒド類、アミノチオケトン類 結合[ここで、Aは酸素または硫黄原子を表す]を有す
る有機化合物、から成る群から選択される少なくとも1
種の有機化合物とを、反応させることから成る、ジエン
ポリマーゴムの製造方法が開示されている。
【0010】開示されている上記結合を含んでいる有機
化合物には、種々のアミド化合物、イミド化合物、ラク
タム化合物、尿素化合物、カルバミン酸誘導体および相
当する硫黄含有化合物が含まれている。
【0011】この特許は、錫化合物(1)と有機化合物
(2)の反応順序は任意である、即ちこれらの反応は、
任意の順で逐次的に行われるか、或は同時に行われても
よい、ことを開示している。この文献は更に、この発明
のゴム材料は良く均衡の取れた転がり抵抗(反発弾性)
と浸潤滑り抵抗を示すと共に良好な加工性と良好な貯蔵
安定性を示す、ことを開示している。
【0012】上述した特許に開示されているジエンポリ
マーおよびコポリマーのエラストマーは、重要な特性、
例えば減少したヒステリシス(即ちより低い転がり抵
抗)および良好な粘着摩擦、そして特定の場合として、
良好な加工性を示す点で特定の利点を有している。しか
しながら、ゴムおよびタイヤ分野の技術者は、上記特性
の優れた均衡を有するポリマー類およびゴム組成物を引
き続き探求している。
【0013】
【発明の要約】本発明に従い、改良された生ポリマー粘
度、未硬化状態での良好なコンパンド粘度、そして硬化
させた状態での減少したヒステリシスと低下した転がり
抵抗、の如き優れた特性均衡を示すジエンポリマー類も
しくはコポリマー類およびエラストマー組成物を提供す
る。
【0014】これらのジエンポリマー類もしくはコポリ
マー類は、(a)主要ポリマーもしくはコポリマー鎖中
に炭素−錫結合を有する、ジエンポリマーまたはジエン
モノマーとビニル芳香族炭化水素モノマーとのコポリマ
ーが、約10から約70重量%であり;そして(b)有
機アルカリもしくは有機アルカリ土類金属末端を有する
リビングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖と、融合
環多核芳香族化合物または芳香族ニトリル化合物とを、
反応させることで生じる末端を有する、ジエンポリマー
またはジエンモノマーとビニル芳香族炭化水素モノマー
とのコポリマーが、約90から約30重量%である;混
合物を含んで成る。
【0015】これらのジエンポリマー類もしくはコポリ
マー類は、アニオン重合で得られるリビングジエンポリ
マーもしくはコポリマーの一部とポリハロゲン化錫連成
剤とを最初に連成させた後、その残りのリビングポリマ
ーもしくはコポリマー鎖を、融合環多核芳香族化合物ま
たは芳香族ニトリル化合物で終結させる、ことを伴う初
期部分連成と呼ぶ方法で製造される。
【0016】本発明のエラストマー組成物は、(A)3
0から100重量%の上記ジエンポリマー類もしくはコ
ポリマー類と(B)0から70重量%の、天然ゴム、ポ
リブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴムおよびそ
れらの混合物から成る群から選択されるゴムとを含んで
いてもよい。
【0017】
【発明の詳細な記述】明細書および請求の範囲全体を通
して用いる言葉「リビングポリマー」は、有機リチウム
化合物の如き開始剤を用いたジエンモノマーまたはジエ
ンモノマーとビニル芳香族炭化水素モノマーとから成る
混合物のアニオン重合によって製造されるポリマー類を
表している。この得られるポリマーは、連成および/ま
たは終結反応を受け得る活性末端(例えばリチウム末
端)を含んでいる。
【0018】明細書全体を通して用いる言葉「ヒステリ
シス」は、加硫化エラストマーもしくはゴム組成物の熱
発生特性を表す。エラストマー組成物が有するヒステリ
シスを測定するための本分野で認識されている測定法
は、加硫化組成物のtanデルタ値である。50−65
℃における低いtanデルタ値は、ヒステリシスが低い
ことを示すものであり、その結果として、このようなエ
ラストマー組成物から製造されたタイヤは低い転がり抵
抗を示す。
【0019】本発明のジエンポリマー類もしくはコポリ
マー類は、共役ジエンモノマーか或は共役ジエンモノマ
ーとビニル芳香族炭化水素モノマーとの混合物をアニオ
ン重合させることによって、活性を示す有機アルカリも
しくは有機アルカリ土類金属末端を有するリビングジエ
ンポリマーもしくはコポリマーを最初に調製し、該リビ
ングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖の一部を、そ
れの活性を示す末端とポリハロゲン化錫とを反応させる
ことによって、連成させた後、該リビングジエンポリマ
ーもしくはコポリマー鎖の残存している部分を、それの
活性を示す末端と融合環多核芳香族化合物または芳香族
ニトリル化合物とを反応させることによって、終結させ
る、ことを伴う方法によって製造される。
【0020】このリビングジエンポリマーは、共役ジエ
ンのポリマーであり、そしてこのリビングジエンコポリ
マーは、共役ジエンとビニル芳香族炭化水素とのランダ
ムコポリマーである。
【0021】該リビングポリマー類およびコポリマー類
の調製で用いられ得る共役ジエン類には、1,3−ブタ
ジエン、2−メチル−1,3−ブタジエン(イソプレ
ン)、2,3−ジメチル−1,3−ブタジエン、1,3
−ペンタジエン、1,3−ヘキサジエンなど、並びにそ
れらの混合物が含まれる。好適なジエンは1,3−ブタ
ジエンである。
【0022】該リビングコポリマー類の調製で用いられ
得るビニル芳香族炭化水素には、スチレン、ビニルトル
エン、アルファ−メチルスチレン、ビニルナフタレン、
ビニルピリジンなどが含まれる。好適なビニル芳香族炭
化水素はスチレンである。
【0023】このリビングポリマーは、アニオン系開始
剤存在下、炭化水素溶媒中で該モノマーもしくはモノマ
ー類を重合させることによる、よく知られた方法で製造
され得る。このジエンポリマーもしくはコポリマーが有
する1,2−ミクロ構造を調節しそしてこのコポリマー
のランダム化を行うことが望まれている場合、これは、
この重合混合物中に適当な極性改質剤、例えばエーテル
または第三級アミンなどを含有させることによって容易
に達成され得る。
【0024】該リビングポリマー類およびコポリマー類
の調製で用いられ得るアニオン系開始剤は、ジエンポリ
マー類およびコポリマー類の製造に有効であることが本
分野で知られている有機アルカリ金属開始剤のいずれか
であってもよい。好適な開始剤は、有機リチウム開始
剤、特にアルキルリチウム開始剤である。利用できる適
切な有機リチウム開始剤には、エチルリチウム、n−ブ
チルリチウム、テトラメチレンジリチウム、ヘキシルリ
チウム、シクロヘキシルリチウム、フェニルリチウム、
トリルリチウムなどが含まれる。特に好適な開始剤はn
−ブチルリチウムである。
【0025】官能化剤と上記有機リチウム開始剤とを反
応させることで得られる開始剤を該アニオン系開始剤と
して用いることも可能である。従って、置換アルドイミ
ン類、ケトイミン類および第二級アミン類から成る群か
ら選択される官能化剤と該有機リチウム化合物とを反応
させることによって、上記開始剤を製造することができ
る。例えば、この種類のアニオン系開始剤は、ジメチル
アミノベンジリデンメチルアミンの如き置換アルドイミ
ンとn−ブチルリチウムとを反応させることによって製
造され得る。このような種類の数多くの開始剤が、Antk
owaiak他が1990年4月9日に出願した共出願中の我々の米
国出願連続番号506,306(この開示はここでは参照にい
れられる)の中に記述されている。
【0026】該リビングポリマー類およびコポリマー類
の製造で用いられ得る炭化水素溶媒には、該モノマー
類、開始剤および改質剤が溶解し得る芳香族および脂肪
族炭化水素が含まれる。適切な炭化水素溶媒には、ヘキ
サン、ヘプタン、ペンタン、オクタン、シクロヘキサ
ン、シクロヘプタン、シクロペンタン、メチルシクロヘ
キサン、ベンゼンおよびトルエンが含まれる。好適な炭
化水素溶媒はヘキサンおよびシクロヘキサンである。
【0027】該リビングポリマー類もしくはコポリマー
類が有する1,2−ミクロ構造を調節しそしてこれらの
コポリマー類のランダム化を行うために用いられ得る極
性改質剤は、ジエンポリマーもしくはコポリマー技術に
おいて上記目的で有効であることが今までに知られてい
る改質剤のいずれかであってもよい。適切な極性改質剤
には、エーテル類、例えばテトラヒドロフラン(TH
F)、テトラヒドロピラン、1,4−ジオキサン、モノ
グリコールメチルエーテル(モノグライム)、ジグリコ
ールメチルエーテル(ジグライム)、トリグリコールメ
チルエーテル(トリグライム)、および米国特許番号4,
429,091に記述されているオリゴマー状オキソラニルア
ルカン化合物、例えばビス(2−オキソラニル)メタ
ン;2,2−ビス(2−オキソラニル)プロパン;1,
1−ビス(2−オキソラニル)エタン;2,2−ビス
(5−メチル−2−オキソラニル)プロパンなど、並び
に第三級アミン化合物、例えばトリエチルアミン、トリ
プロピルアミン、トリブチルアミン、N,N,N’,
N’−テトラメチルエチレンジアミン(TMEDA)、
ジピペリジノエタンなどが含まれる。好適な極性改質剤
はTMEDAおよびオリゴマー状オキソラニルプロパン
類である。
【0028】本発明のコポリマー類の製造で用いられる
共役ジエン類とビニル芳香族炭化水素とから成るリビン
グランダムコポリマー類は、約99から20重量%から
成るジエン含有量と、約1から約80重量%から成るビ
ニル芳香族炭化水素含有量を有していてもよく、好適な
コポリマーは、90から50重量%から成るジエン含有
量と、10から50重量%から成るビニル芳香族炭化水
素含有量を有する。
【0029】本発明のポリマー類もしくはコポリマー類
の製造で用いられる、共役ジエン類のリビングポリマー
類、および共役ジエン類とビニル芳香族炭化水素とのラ
ンダムコポリマー類は、約10から約80%の範囲の
1,2−ミクロ構造含有量を有していてもよく、好適な
ポリマー類もしくはコポリマー類は、15から65%の
1,2−ミクロ構造含有量を有する。特別な1,2−ミ
クロ構造含有量を有するジエンポリマー類もしくはコポ
リマー類の製造は、特定の開始剤、極性改質剤の種類、
改質剤と開始剤との比率、および重合温度を含む数多く
の因子に依存している。
【0030】15から90%またはそれ以上の範囲の
1,2−ミクロ構造含有量を有するジエンポリマー類お
よびコポリマー類を製造するための説明的方法が、米国
特許番号3,451,988および4,264,753、そして出版物「極
性改質剤アルキルリチウム重合および共重合に対する温
度および濃度の効果」Journal of Polymer Science、 パ
ートA-1、 10巻、 1319-1334頁(1972)(これらの開示は
ここでは参照にいれられる)を含む数多くの特許および
出版物の中に記述されている。
【0031】重合分野における通常の技術者は、ここに
併記した特許および出版物の開示を用いることにより、
所望の1,2−ミクロ構造含有量を有するリビングジエ
ンポリマーもしくはコポリマー類を得るに必要な、開始
剤の種類、極性改質剤の種類、必要な改質剤と開始剤と
の比率、および重合条件を容易に決定することが可能で
あろう。
【0032】所望量のリビングジエンポリマーもしくは
コポリマー鎖を、それのアルカリもしくはアルカリ土類
金属末端と式RaSnXb[式中、Rはアルキル、アルケ
ニル、シクロアルキルおよびアリール基から成る群から
選択され、Xはハロゲン原子であり、aは0−2の整数
であり、そしてbは2−4の整数である]を有するポリ
ハロゲン化錫とを反応させることによって、連成させ
る、ことにより、主要ポリマーもしくはコポリマー鎖の
中に炭素−錫結合を含んでいるジエンポリマー類もしく
はコポリマー類を製造する。
【0033】利用できるポリハロゲン化錫の説明的例に
は、メチルトリクロロ錫、ジメチルジクロロ錫、エチル
トリクロロ錫、ジエチルジクロロ錫、ブチルトリクロロ
錫、ジブチルジクロロ錫、オクチルトリクロロ錫、ジオ
クチルジクロロ錫、メチルトリブロモ錫、ジメチルジブ
ロモ錫、オクチルトリブロモ錫、四塩化錫、四臭化錫、
四ヨウ化錫、シクロヘキシルトリクロロ錫、フェニルト
リクロロ錫、1,2−ビス(トリクロロスタニル)エタ
ン、1,2−ビス(メチルジクロロスタニル)エタン、
1,4−ビス(トリクロロスタニル)ブタンおよび1,
4−ビス(メチルジクロロスタニル)ブタンなどが含ま
れる。好適なポリハロゲン化錫は四塩化錫およびジブチ
ルジクロロ錫である。
【0034】この連成反応は、好適には、それらを製造
するに適した炭化水素溶媒中の溶液中で、該リビングポ
リマー類と該ポリハロゲン化錫連成剤とを反応させる、
ことによって行われる。この反応は、望まれるならば、
連成剤それ自身を単に該ポリマー溶液に添加することに
よって行われてもよい。しかしながら、取り扱いを容易
にする目的で、適当な溶媒中の溶液状態の該連成剤を添
加するのが一般に好適である。
【0035】このリビングポリマーに添加する連成剤の
量は、このリビングポリマー中に存在する生きている有
機アルカリ金属末端基(例えば生きているリチウム末端
基)の量、並びに最終ポリマー組成物に望まれている連
成ポリマーの量に依存している。このリビングポリマー
中の生きているアルカリ金属末端基のモル数は、重合を
行うために用いる有機アルカリ金属開始剤中に存在して
いるアルカリ金属基のモル数に相当している、と見なす
ことを特記する。一般に、このリビングポリマー鎖の生
きているアルカリ金属末端基と反応させるために用いる
ポリハロゲン化錫連成剤の量は、リビングポリマー鎖1
モル当たり、上記ポリハロゲン化錫中のハロゲン原子数
を基準にして約0.1から約0.7当量のポリハロゲン
化錫、の範囲であってもよい。しかしながら、ポリハロ
ゲン化錫の好適な量は0.1から0.5当量の範囲であ
り、0.15から0.40当量が特に好適である。
【0036】該リビングポリマー鎖と該連成剤とを連成
させる時に用いる温度は、かなり変化させてもよく、そ
して該連成剤そして次の停止剤との反応を行うため、該
リビングポリマー鎖の生きているアルカリ金属末端基を
保存させる、基本的判断基準で選択される。従って、こ
の反応温度は、約0℃から約100℃の範囲であっても
よく、好適な温度は30℃から100℃の範囲であり、
特に好適な温度は50℃から80℃の範囲である。この
反応時間もまたいくらか変化させてもよく、一般に反応
温度に依存している。従って、この反応時間は約0.5
分から約60分の範囲であってもよく、好適な反応時間
は1から30分の範囲である。
【0037】好適には溶液中で、その残存しているリビ
ングポリマーもしくはコポリマー鎖と融合環多核芳香族
化合物または芳香族ニトリル化合物とを反応させること
によって、融合環多核芳香族化合物または芳香族ニトリ
ル化合物から誘導される末端を有するジエンポリマー類
もしくはコポリマー類を製造する。
【0038】この言葉「融合環」は、2つ以上のベンゼ
ンもしくは他の芳香族環(或は置換芳香族、即ち高級ジ
アルキル、アラルキルまたはアリール類似物置換芳香
族)を互いに2個以上の炭素で結合させた構造、即ち2
個以上の炭素を共有している環、を意味している。この
言葉「融合環」芳香族は、2個以上の環を有する化合物
を意味している。本発明においていくつかの反応性官能
ナフタレン類が有効性を示す可能性はあるが、3つ以上
の環を有する融合環芳香族系が好適であり、以下に、融
合環多核芳香族化合物に対する言及を行う。
【0039】利用できる融合環多核芳香族化合物には、
適切な反応性を示す官能基、例えばケトまたはアルドカ
ルボニル、ペンダント型ビニルまたは反応性を示す内部
二重結合などを有する化合物が含まれ、とりわけアント
ラセン類、ベンズアントレン類、フェナントレン類、ベ
ンズフェナントレン類、ピレン類、ベンゾピレン類、ベ
ンズアントラセン類、ベンゾキノリン類およびそれらの
高級融合環類似物の誘導体が含まれるが、但しリビング
ポリマーとの反応で充分な溶解性を示すことを条件とす
る。融合環化合物1モル当たり1モル以上のリビングポ
リマーと反応し得る反応性を示す官能基を有する融合環
多核芳香族化合物誘導体の使用は避けるべきである。適
切な化合物の説明的例には、ベンズアントロン、1−ピ
レンカルボキサルデヒド、ペリナフテノン、フェナント
レン−9−カルボキサルデヒド、ビニルフェナントレン
類、9−ビニルアントラセンなどが含まれる。好適な融
合環多核芳香族化合物はベンズアントロンである。
【0040】利用できる芳香族ニトリル化合物には、未
置換および置換ベンゾニトリル類、例えばo、mおよび
p−トルニトリル、2−メトキシベンゾニトリル、3−
メトキシベンゾニトリル、4−メトキシベンゾニトリル
など、並びにN,N−ジアルキルアミノベンゾニトリル
類、例えばN,N−ジメチルアミノベンゾニトリル、
N,N−ジエチルアミノベンゾニトリル、N,N−ジブ
チルアミノベンゾニトリル、N,N−ジヘキシルアミノ
ベンゾニトリル、N,N−ジオクチルアミノベンゾニト
リル、4−ピロリジノベンゾニトリル、5−シアノ−1
−メチルインドールなどが含まれる。好適な芳香族ニト
リル化合物はベンゾニトリルである。
【0041】溶液中の該リビングポリマーと該停止剤と
の反応は、望まれるならば、該停止剤それ自身を単に該
ポリマー溶液に添加することによって行われてもよい。
しかしながら、取り扱いを容易にする目的で、適当な溶
媒中の溶液形態として該停止剤を添加するのが一般に好
適である。
【0042】該リビングポリマーに添加する停止剤の量
は、該リビングポリマー中に存在する生きている有機ア
ルカリ金属末端基(例えば生きているリチウム末端基)
の量、並びに最終ポリマー組成物に望まれている終結ポ
リマーの量に依存している。このリビングポリマー中の
生きているアルカリ金属末端基のモル数は、重合を行う
ために用いられる有機アルカリ金属開始剤中に存在して
いるアルカリ金属基のモル数に相当している、と見なす
ことを特記する。一般に、このリビングポリマー鎖の生
きているアルカリ金属末端基と反応させるために用いら
れる停止剤の量は、リビングポリマー鎖1モル当たり約
0.3から約100モルの上記停止剤から成る範囲であ
ってもよい。しかしながら、好適な量は、リビングポリ
マー鎖1モル当たり0.4から2.0モルの上記停止剤
から成る範囲である。
【0043】該リビングポリマーと該停止剤とを反応さ
せる時に用いる温度は、かなり変化させてもよく、そし
て該停止剤との反応を行うため、該リビングポリマーの
生きているアルカリ金属末端基を保存させる、基本的判
断基準で選択される。従って、この反応温度は、約0℃
から約100℃の範囲であってもよく、好適な温度は3
0℃から100℃の範囲であり、特に好適な温度は50
℃から80℃の範囲である。この反応時間もまたかなり
変化させてもよく、一般に反応温度に依存している。従
って、この反応時間は約15分から約24時間の範囲で
あってもよい。この終結反応が完了した後、残存してい
る可能性のある如何なる生きているアルカリ金属末端基
(例えばリチウム末端基)も不活性化する目的で、この
ポリマー混合物をクエンチするのが一般に望ましい。こ
れは、存在している可能性のある二酸化炭素または酸素
と該リビングポリマーとが反応するのを防止する働きを
有する。このクエンチング反応は、該ポリマー溶液に水
またはアルコール(例えばイソプロパノール)の如き通
常のポリマー停止剤を添加することによる通常の方法で
行われてもよい。
【0044】炭素−錫結合を含んでいるポリマーと、融
合環多核芳香族化合物もしくは芳香族ニトリル化合物か
ら誘導される末端を含んでいるポリマーと、から成る混
合物を含んでいる、得られるジエンポリマーもしくはコ
ポリマーを該ポリマー溶液から回収した後、通常の操作
で乾燥してもよい。従って例えば、直接ドラム乾燥、押
出し乾燥、空気乾燥することによるか、或はこのポリマ
ーに適した非溶媒液(例えばアルコール)の充分な量を
該溶液に添加するか、或は二者択一的に、このポリマー
溶液を充分な量の非溶媒に添加することによる、凝固に
よって回収してもよい。この凝固操作を行う場合、通
常、この非溶媒中に該ポリマーに適した適当な抗酸化剤
を含有させるのが望ましい。その後、この回収したポリ
マーを、通常のポリマー乾燥操作、例えばドラム乾燥、
真空乾燥、押出し乾燥、トンネル乾燥、オーブン乾燥な
どで乾燥してもよい。
【0045】本発明のジエンポリマー類もしくはコポリ
マー類には、炭素−錫結合を含んでいるポリマーもしく
はコポリマーが約10から約70重量%含まれていても
よく、そしてそれに相当して、融合環多核芳香族化合物
または芳香族ニトリル化合物から誘導される末端を含ん
でいるポリマーもしくはコポリマーが約90から約30
重量%含まれていてもよい。しかしながら、好適な組成
物は、炭素−錫結合を含んでいるポリマーもしくはコポ
リマーが約15から約40重量%含まれており、そして
融合環多核芳香族化合物または芳香族ニトリル化合物か
ら誘導される末端を含んでいるポリマーもしくはコポリ
マーが約50から約85重量%含まれている組成物であ
る。
【0046】ここで、該リビングジエンポリマーもしく
はコポリマー類を製造するためのモノマー(類)を重合
させる時、水素によるか、或はこの重合を高温で行った
場合特に水素化リチウムの損失によって、若干のリビン
グ末端が終結してもよい、ことを特記する。従って、こ
れらのポリマー組成物は、本発明のジエンポリマー類も
しくはコポリマー類に加えて、上記の如く終結したポリ
マー類を若干含んでいてもよい。
【0047】示したように、本発明のエラストマー組成
物には、(A)炭素−錫結合を有するジエンポリマーも
しくはコポリマーと、融合環多核芳香族化合物もしくは
芳香族ニトリル化合物から誘導される末端を含んでいる
ジエンポリマーもしくはコポリマーと、から成るジエン
ポリマーもしくはコポリマー混合物が、30から100
重量%含まれており、そして(B)天然ゴム、ポリイソ
プレン、ポリブタジエンゴム、スチレン−ブタジエンゴ
ムまたはそれらの混合物から成る群から選択されるゴム
が、0から70重量%含まれていてもよい。上記組成物
は、標準的ゴム混合装置と操作を用いて、任意に他のゴ
ム成分が入っている、上記ジエンポリマーもしくはコポ
リマー組成物成分と、カーボンブラックおよび他の通常
のゴム添加剤、例えば充填材、可塑剤、抗酸化剤、硬化
剤などと一緒にコンパンド化もしくは混合することによ
って、製造され得る。このようなエラストマー組成物
は、通常のゴム加硫条件で加硫化したとき、減少したヒ
ステリシス特性を示し、そして特に、減少した転がり抵
抗を有するタイヤに適した踏み面用ゴムとして用いるに
適合している。
【0048】以下に示す実施例は、本発明の性質を更に
詳しく説明する目的で示すものであり、本発明の範囲を
限定するものであると見なすべきではない。実施例中に
示す部およびパーセントは、特に明記されていない限り
重量である。
【0049】
【実施例】実施例1 (A)ブタジエン/スチレンから成るリビングランダム
コポリマーの製造 以下に示す操作に従って「リビング」媒介ビニルブタジ
エン/スチレンコポリマーを調製した。
【0050】撹拌機と温度計が備わっておりそして窒素
雰囲気下に維持されている5ガロンのステンレス鋼製反
応槽に、0.68ポンド(2.96モル)のスチレン、
2.72ポンド(22.88モル)の1,3−ブタジエ
ン、25.1ポンドのヘキサン、8.1ミリモル(以後
mMと省略する)のN,N,N’,N’−テトラメチル
エチレンジアミン(TMEDA)および12.3mMの
n−ブチルリチウム開始剤を仕込んだ。これらの材料の
添加が終了した後、撹拌しながら正の窒素圧下で、この
反応混合物の温度を約3.5時間かけて43℃に上昇さ
せた。この得られるリビングコポリマーのサンプルを、
イソプロパノールでクエンチした後、ドラム乾燥するこ
とで、実施例1のコポリマー用対照(便利さのためC1
と表示)として用いた。比較の目的で、ポリハロゲン化
錫に連成させた後イソプロパノールで終結させたコポリ
マーのサンプルと、ベンズアントロンで終結させたコポ
リマーのサンプルを製造して、追加的対照(便利さのた
めそれぞれC2およびC3と表示)として用いた。
【0051】(B)連成したコポリマー鎖とベンズアン
トロンで終結させたコポリマー鎖とから成る混合物を含
んでいるコポリマーを生じさせるための、リビングコポ
リマーの反応 段階(A)で製造したリビングコポリマーのサンプル
を、ニードルを用いて該加圧反応槽から採取して、ヘキ
サン中1.08規定溶液として加えた0.3当量(リチ
ウム当量当たり)の連成剤SnCl4が入っている28
オンスのガラス製ボトル(3つ穴キャップとゴム製ライ
ナーで蓋をした)の中に入れた後、このボトルの内容物
を撹拌しながら1.0時間50℃で加熱した。次に、ト
ルエン中0.25モル溶液として添加した0.6当量の
停止剤ベンズアントロンを、上記ボトルに入れた後、こ
れらの内容物を、更に2時間、50℃に加熱しながら撹
拌した。このようにして、全体で0.9当量の試薬を一
緒に用いた。これらのボトルから、得られるコポリマー
溶液を取り出し、イソプロパノールでクエンチし、抗酸
化剤で処理し、イソプロパノール中で凝固させた後、ド
ラム乾燥した。用いた試薬の種類と量を表Iに示す。
【0052】
【表1】 表I 連成剤 停止剤 実施例 種類 量(meq/mMLi) 種類 量(meq/mMLi) C1 − − イソプロパノール − C2 SnCl4 0.9 イソプロパノール − C3 − − ベンズアントロン 0.9 1 SnCl4 0.3 ベンズアントロン 0.6 対照コポリマーC1を、GPC、HNMRおよびDSC
で分析することにより、分子量(MwおよびMn)、分
子量分布(Mw/Mn)、ビニル含有量(1,2−含有
量)、スチレン含有量およびガラス転移温度(Tg)を
測定した。結果は下記の通りであった。
【0053】 HSGPC(THF): Mn=151,963 Mw=170,200 Mw/Mn=1.12 NMR: スチレン=20.8% ビニル含有量=62.5%(ブタジエン=100を基
準) Tg=−28.1℃。
【0054】実施例2 (A)ブタジエン/スチレンから成るリビングランダム
コポリマーの製造 以下に示す操作に従って「リビング」媒介ビニルブタジ
エン/スチレンコポリマーを調製した。
【0055】撹拌機と温度計が備わっておりそして窒素
雰囲気下に維持されている5ガロンのステンレス鋼製反
応槽に、0.68ポンド(2.96モル)のスチレン、
2.72ポンド(22.88モル)の1,3−ブタジエ
ン、25.1ポンドのヘキサン、8.1ミリモル(以後
mMと省略する)のN,N,N’,N’−テトラメチル
エチレンジアミン(TMEDA)および12.3mMの
n−ブチルリチウム開始剤を仕込んだ。これらの材料の
添加が終了した後、撹拌しながら正の窒素圧下で、この
反応混合物の温度を約3.5時間かけて43℃に上昇さ
せた。この得られるリビングコポリマーのサンプルを、
イソプロパノールでクエンチした後、ドラム乾燥するこ
とで、実施例2のコポリマー用対照(便利さのためC4
と表示)として用いた。比較の目的で、ポリハロゲン化
錫に連成させた後イソプロパノールで終結させたコポリ
マーのサンプルと、ベンゾニトリルで終結させたコポリ
マーのサンプルを製造して、追加的対照(便利さのため
それぞれC5およびC6と表示)として用いた。
【0056】(B)連成したコポリマー鎖とベンゾニト
リルで終結させたコポリマー鎖とから成る混合物を含ん
でいるコポリマーを生じさせるための、リビングコポリ
マーの反応 段階(A)で製造したリビングコポリマーのサンプル
を、ニードルを用いて該加圧反応槽から採取して、ヘキ
サン中1.08規定溶液として加えた0.3当量(リチ
ウム当量当たり)の連成剤SnCl4が入っている28
オンスのガラス製ボトル(3つ穴キャップとゴム製ライ
ナーで蓋をした)の中に入れた後、このボトルの内容物
を撹拌しながら0.5時間50℃で加熱した。次に、ト
ルエン中0.25モル溶液として添加した0.6当量の
停止剤ベンゾニトリルを、上記ボトルに入れた後、これ
らの内容物を、更に2時間、50℃に加熱しながら撹拌
した。このようにして、全体で0.9当量の試薬を一緒
に用いた。これらのボトルから、得られるコポリマー溶
液を取り出し、イソプロパノールでクエンチし、抗酸化
剤で処理し、イソプロパノール中で凝固させた後、ドラ
ム乾燥した。用いた試薬の種類と量を表IIに示す。
【0057】
【表2】 表II 連成剤 停止剤 実施例 種類 量(meq/mMLi) 種類 量(meq/mMLi) C4 − − イソプロパノール − C5 SnCl4 0.9 イソプロパノール − C6 − − ベンゾニトリル 0.9 2 SnCl4 0.3 ベンゾニトリル 0.6 対照コポリマーC4を、GPC、HNMRおよびDSC
で分析することにより、分子量(MwおよびMn)、分
子量分布(Mw/Mn)、ビニル含有量(1,2−含有
量)、スチレン含有量およびガラス転移温度(Tg)を
測定した。結果は下記の通りであった。
【0058】 HSGPC(THF): Mn=151,963 Mw=170,200 Mw/Mn=1.12 NMR: スチレン=20.8% ビニル含有量=62.5%(ブタジエン=100を基
準) Tg=−28.1℃。
【0059】(C)踏み面用ゴムコンパンドの製造 コンパンド化に先立って、上述したコポリマー類のサン
プルを、生もしくはゴム状態でムーニー粘度(ML/4
/100℃)に関して試験し、これを以後ムーニー粘度
(ゴム)と呼ぶ。次に、標準的踏み面用ゴム組成を用い
て、これらのコポリマーのサンプルをカーボンブラック
および通常のゴム添加剤と一緒にコンパンド化した。こ
の標準的踏み面ゴムコンパンドは下記の組成を有してい
た: 通常のゴム混合装置と操作を用いて、これらのゴムコン
パンドを混合した。これらの得られる踏み面ゴムコンパ
ンドのサンプルのムーニー粘度(ML/4/100℃)
を試験し、これを以後ムーニー粘度(cpd)と呼ぶ。
これらの踏み面ゴムコンパンドのサンプルを1.5”x
4”x0.040”プラークとして、149℃で35分
間硬化させた後、これを切り出して、応力−歪み試験用
環を生じさせた。追加的コンパンドサンプルを149℃
で40分間硬化させ、ヒステリシス(tanデルタ)特
性を試験した。1ヘルツの周波数および7%歪みで作動
しているDynastat装置を用いて、tanデルタ(以後t
an δ)を50℃で測定した。tan δは、貯蔵モジ
ュラスに対するこのコンパンドの損失モジュラスの比率
から成る尺度であり、そして一般に、上で示した如く、
このtan δ値が低ければ低い程、このコンパンドの
ヒステリシスが低くなる。試験および試験結果を表II
IおよびIVに示す。
【0060】
【表3】 表IIIコポリマー実施例123 1 連成剤 − SnCl4 − SnCl4 停止剤 イソプロ イソプロ ベンズア ベンズア パノール パノール ントロン ントロン ムーニー粘度 39.7 71.0 50.0 84.5 (ML/4/100℃)(ゴム)コンパンド特性 ムーニー粘度 68.0 80.5 80.5 85.0 (ML/4/100℃)(cpd) tan−δ(50℃) 0.1514 0.1323 0.1131 0.1003 %Δ、tanδ* − −12.6 −25.3 −33.8 応力−歪み(室温) 300%モジュラス(psi) 1961 2281 2226 2497 張力(psi) 2871 3240 2648 2684 伸び@破壊(%) 470 457 398 366 *=tan δの変化%(負の値は、tan δが減少
したことを示している)。
【0061】
【表4】 表IVコポリマー実施例456 2 連成剤 − SnCl4 − SnCl4 停止剤 イソプロ イソプロ ベンゾ ベンゾ パノール パノール ニトリル ニトリル ムーニー粘度 39.7 71.0 46.0 85.0 (ML/4/100℃)(ゴム)コンパンド特性 ムーニー粘度 70.4 83.5 85.0 89.0 (ML/4/100℃)(cpd) tan−δ(50℃) 0.1583 0.1294 0.1020 0.0979 %Δ、tanδ* − −18.3 −35.6 −38.2 応力−歪み(室温) 300%モジュラス(psi) 1972 2234 2236 2348 張力(psi) 2995 3074 3140 3016 伸び@破壊(%) 480 442 445 416 *=tan δの変化%(負の値は、tan δが減少
したことを示している)。
【0062】これらの実施例は、ベンズアントロン(実
施例1)またはベンゾニトリル(実施例2)と組み合わ
せて部分連成を用いることは、特に、高い生ポリマー粘
度、適度なコンパンド粘度および低ヒステリシスに関す
る所望の均衡を達成するに有効である、ことを示してい
る。
【0063】本発明の特徴および態様は以下のとうりで
ある。
【0064】1. 順に、 (a)有機アルカリ金属もしくは有機アルカリ土類金属
開始剤を用い、炭化水素溶媒中で、共役ジエンモノマー
か或は共役ジエンモノマーとビニル芳香族炭化水素モノ
マーとの混合物をアニオン重合させることによって、活
性を示す有機アルカリもしくは有機アルカリ土類金属末
端を有するリビングジエンポリマーもしくはコポリマー
を調製し; (b)該リビングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖
の約10から約70重量%を、それの有機アルカリもし
くは有機アルカリ土類金属末端と、上記リビングジエン
ポリマーもしくはコポリマー鎖1モル当たり、ポリハロ
ゲン化錫中のハロゲン原子の数を基準にして約0.1か
ら約0.7当量の、一般式RaSnXb[式中、Rはアル
キル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリール基か
ら成る群から選択され、Xはハロゲン原子であり、aは
0−2の整数であり、そしてbは2−4の整数である]
を有するポリハロゲン化錫とを、反応させることによっ
て、連成させ;そして (c)その残存しているリビングジエンポリマーもしく
はコポリマー鎖を、それの有機アルカリもしくは有機ア
ルカリ土類金属末端と、約0.3から約100モルの、
融合環多核芳香族化合物および芳香族ニトリル化合物か
ら成る群から選択される化合物とを、反応させることに
よって、終結させる;段階を含んで成る、改良された生
粘度を有し、そして減少したヒステリシス特性を有する
エラストマー組成物を製造するに適合している、ジエン
ポリマーもしくはコポリマーを製造する方法。
【0065】2. 上記リビングジエンポリマーもしく
はコポリマーが、ブタジエンのリビングポリマーか或は
ブタジエンとスチレンとのコポリマーである第1項の方
法。
【0066】3. 上記ポリハロゲン化錫が、メチルト
リクロロ錫、ジメチルジクロロ錫、エチルトリクロロ
錫、ジエチルジクロロ錫、ブチルトリクロロ錫、ジブチ
ルジクロロ錫、オクチルトリクロロ錫、ジオクチルジク
ロロ錫、メチルトリブロモ錫、ジメチルジブロモ錫、オ
クチルトリブロモ錫、四塩化錫、四臭化錫、四ヨウ化
錫、シクロヘキシルトリクロロ錫、フェニルトリクロロ
錫、1,2−ビス(トリクロロスタニル)エタン、1,
2−ビス(メチルジクロロスタニル)エタン、1,4−
ビス(トリクロロスタニル)ブタンおよび1,4−ビス
(メチルジクロロスタニル)ブタンから成る群から選択
される第1項の方法。
【0067】4. 上記ポリハロゲン化錫が四塩化錫で
ある第1項の方法。
【0068】5. 上記ポリハロゲン化錫がジブチルジ
クロロ錫である第1項の方法。
【0069】6. 上記融合環多核芳香族化合物が、ア
ントラセン類、ベンズアントレン類、フェナントレン
類、ベンズフェナントレン類、ピレン類、ベンゾピレン
類、ベンズアントラセン類、ベンゾキノリン類および高
級融合環類似物から成る群から選択される第1項の方
法。
【0070】7. 上記融合環多核芳香族化合物がベン
ズアントロンである第1項の方法。
【0071】8. 上記芳香族ニトリル化合物が、ベン
ゾニトリル、o、mおよびp−トルニトリル、2−メト
キシベンゾニトリル、3−メトキシベンゾニトリル、4
−メトキシベンゾニトリルおよびN,N−(ジアルキル
アミノ)ベンゾニトリル類から成る群から選択される第
1項の方法。
【0072】9. 上記芳香族ニトリル化合物がベンゾ
ニトリルである第1項の方法。
【0073】10. (a)主要ポリマーもしくはコポ
リマー鎖中に炭素−錫結合を有する、ジエンポリマーま
たはジエンモノマーとビニル芳香族炭化水素モノマーと
のコポリマーが、約10から約70重量%であり;そし
て (b)有機アルカリもしくは有機アルカリ土類金属末端
を有するリビングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖
と、融合環多核芳香族化合物および芳香族ニトリル化合
物から成る群から選択される化合物とを、反応させるこ
とで生じる末端を有する、ジエンポリマーまたはジエン
モノマーとビニル芳香族炭化水素モノマーとのコポリマ
ーが、約90から約30重量%である;混合物を含んで
成るジエンポリマーもしくはコポリマー組成物。
【0074】11. 上記ジエンポリマーがポリブタジ
エンである第10項の組成物。
【0075】12. 上記コポリマーがブタジエンとス
チレンとのコポリマーである第10項の組成物。
【0076】13. リビングジエンポリマーもしくは
コポリマー鎖を、それの有機アルカリもしくは有機アル
カリ土類金属末端と一般式RaSnXb[式中、Rはアル
キル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリール基か
ら成る群から選択され、Xはハロゲン原子であり、aは
0−2の整数であり、そしてbは2−4の整数である]
を有するポリハロゲン化錫とを反応させることによっ
て、連成させることにより、上記炭素−錫結合含有ジエ
ンポリマーもしくはコポリマーが作られている第10項
の組成物。
【0077】14. 上記ポリハロゲン化錫が、メチル
トリクロロ錫、ジメチルジクロロ錫、エチルトリクロロ
錫、ジエチルジクロロ錫、ブチルトリクロロ錫、ジブチ
ルジクロロ錫、オクチルトリクロロ錫、ジオクチルジク
ロロ錫、メチルトリブロモ錫、ジメチルジブロモ錫、オ
クチルトリブロモ錫、四塩化錫、四臭化錫、四ヨウ化
錫、シクロヘキシルトリクロロ錫、フェニルトリクロロ
錫、1,2−ビス(トリクロロスタニル)エタン、1,
2−ビス(メチルジクロロスタニル)エタン、1,4−
ビス(トリクロロスタニル)ブタンおよび1,4−ビス
(メチルジクロロスタニル)ブタンから成る群から選択
される第13項の組成物。
【0078】15. 上記ポリハロゲン化錫が四塩化錫
である第13項の組成物。
【0079】16. 上記ポリハロゲン化錫がジブチル
ジクロロ錫である第13の組成物。
【0080】17. 上記融合環多核芳香族化合物が、
アントラセン類、ベンズアントレン類、フェナントレン
類、ベンズフェナントレン類、ピレン類、ベンゾピレン
類、ベンズアントラセン類、ベンゾキノリン類および高
級融合環類似物から成る群から選択される第10項の組
成物。
【0081】18. 上記融合環多核芳香族化合物がベ
ンズアントロンである第10項の組成物。
【0082】19. 上記芳香族ニトリル化合物が、ベ
ンゾニトリル、o、mおよびp−トルニトリル、2−メ
トキシベンゾニトリル、3−メトキシベンゾニトリル、
4−メトキシベンゾニトリルおよびN,N−(ジアルキ
ルアミノ)ベンゾニトリル類から成る群から選択される
第10項の組成物。
【0083】20. 上記芳香族ニトリル化合物がベン
ゾニトリルである第10項の組成物。

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 順に、 (a)有機アルカリ金属もしくは有機アルカリ土類金属
    開始剤を用い、炭化水素溶媒中で、共役ジエンモノマー
    か或は共役ジエンモノマーとビニル芳香族炭化水素モノ
    マーとの混合物をアニオン重合させることによって、活
    性を示す有機アルカリもしくは有機アルカリ土類金属末
    端を有するリビングジエンポリマーもしくはコポリマー
    を調製し; (b)該リビングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖
    の約10から約70重量%を、それの有機アルカリもし
    くは有機アルカリ土類金属末端と、上記リビングジエン
    ポリマーもしくはコポリマー鎖1モル当たり、ポリハロ
    ゲン化錫中のハロゲン原子の数を基準にして約0.1か
    ら約0.7当量の、一般式RaSnXb[式中、Rはアル
    キル、アルケニル、シクロアルキルおよびアリール基か
    ら成る群から選択され、Xはハロゲン原子であり、aは
    0−2の整数であり、そしてbは2−4の整数である]
    を有するポリハロゲン化錫とを、反応させることによっ
    て連成させ;そして (c)その残存しているリビングジエンポリマーもしく
    はコポリマー鎖を、それの有機アルカリもしくは有機ア
    ルカリ土類金属末端と、約0.3から約100モルの、
    融合環多核芳香族化合物および芳香族ニトリル化合物か
    ら成る群から選択される化合物とを、反応させることに
    よって、終結させる;段階を含んで成る、改良された生
    粘度を有し、そして減少したヒステリシス特性を有する
    エラストマー組成物を製造するに適合している、ジエン
    ポリマーもしくはコポリマーを製造する方法。
  2. 【請求項2】 (a)主要ポリマーもしくはコポリマー
    鎖中に炭素−錫結合を有する、ジエンポリマーまたはジ
    エンモノマーとビニル芳香族炭化水素モノマーとのコポ
    リマーが、約10から約70重量%であり;そして (b)有機アルカリもしくは有機アルカリ土類金属末端
    を有するリビングジエンポリマーもしくはコポリマー鎖
    と、融合環多核芳香族化合物および芳香族ニトリル化合
    物から成る群から選択される化合物とを、反応させるこ
    とで生じる末端を有する、ジエンポリマーまたはジエン
    モノマーとビニル芳香族炭化水素モノマーとのコポリマ
    ーが、約90から約30重量%である;混合物を含んで
    成るジエンポリマーもしくはコポリマー組成物。
JP32987992A 1991-11-18 1992-11-17 初期部分連成と融合環多核芳香族化合物または芳香族ニトリル化合物から生じる末端部とを併合させた、減少したヒステリシスと改良された生粘度を有するジエンポリマー類 Expired - Fee Related JP3334197B2 (ja)

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