JPH05317277A - 心拍変動解析方法及び測定装置 - Google Patents
心拍変動解析方法及び測定装置Info
- Publication number
- JPH05317277A JPH05317277A JP4155978A JP15597892A JPH05317277A JP H05317277 A JPH05317277 A JP H05317277A JP 4155978 A JP4155978 A JP 4155978A JP 15597892 A JP15597892 A JP 15597892A JP H05317277 A JPH05317277 A JP H05317277A
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- JP
- Japan
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- heartbeat
- interval data
- signals
- data
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- Measuring Pulse, Heart Rate, Blood Pressure Or Blood Flow (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 異常心拍間隔の不整脈もしくはアーチファク
トが発生している場合でも信頼性の高い指標で評価可能
な心拍変動測定装置を提供する。 【構成】 被検者の心拍信号を検出する心拍信号検出手
段1と、順に入力する心拍信号を取込んで、直前の心拍
信号間との心拍間隔を逐次計時する心拍間隔計時手段2
と、計時された連続する所定数の心拍間隔データを大き
さの順に並べるソート処理を行うソート手段3と、ソー
ト処理された最小及び最大の心拍間隔データからそれぞ
れ異常間隔の心拍信号混入の可能性を想定して設定した
所定数の心拍間隔データを除いた残りの中間領域の心拍
間隔データの最大及び最小の心拍間隔データ間の差に対
応するパラメータを心拍変動の評価用指標として演算す
る心拍解析手段4と、解析された指標を表示もしくはプ
リントアウトする出力手段5とを備えている。
トが発生している場合でも信頼性の高い指標で評価可能
な心拍変動測定装置を提供する。 【構成】 被検者の心拍信号を検出する心拍信号検出手
段1と、順に入力する心拍信号を取込んで、直前の心拍
信号間との心拍間隔を逐次計時する心拍間隔計時手段2
と、計時された連続する所定数の心拍間隔データを大き
さの順に並べるソート処理を行うソート手段3と、ソー
ト処理された最小及び最大の心拍間隔データからそれぞ
れ異常間隔の心拍信号混入の可能性を想定して設定した
所定数の心拍間隔データを除いた残りの中間領域の心拍
間隔データの最大及び最小の心拍間隔データ間の差に対
応するパラメータを心拍変動の評価用指標として演算す
る心拍解析手段4と、解析された指標を表示もしくはプ
リントアウトする出力手段5とを備えている。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、順に検出した所定数の
心拍信号の各心拍間隔の変動を解析する心拍変動解析方
法及び心拍変動測定装置に関するものである。
心拍信号の各心拍間隔の変動を解析する心拍変動解析方
法及び心拍変動測定装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】糖尿病性の自律神経障害等を有する患者
では、心拍変動の度合が小さいことが知られている。そ
して、心拍間隔(RR間隔)又は心拍数の変動量の減少
を定量化し、指標として評価するのには、通常所定数の
検出データに対する標準偏差及び変動係数等の統計的手
法を基にしている。このような手法では、異常心拍間隔
の不整脈が生じた場合、その指標に直接影響する問題が
あるが、対応策として、心拍信号を逐次検出する際に心
拍信号波形をモニタ画面でモニタし、異常心拍間隔の不
整脈が混入したと判断される場合には再測定を行った
り、或は直前のRR間隔とを逐次比較して例えば30%
以上変動した場合には、統計データから自動的に除外す
る心拍変動測定装置も周知となっている。
では、心拍変動の度合が小さいことが知られている。そ
して、心拍間隔(RR間隔)又は心拍数の変動量の減少
を定量化し、指標として評価するのには、通常所定数の
検出データに対する標準偏差及び変動係数等の統計的手
法を基にしている。このような手法では、異常心拍間隔
の不整脈が生じた場合、その指標に直接影響する問題が
あるが、対応策として、心拍信号を逐次検出する際に心
拍信号波形をモニタ画面でモニタし、異常心拍間隔の不
整脈が混入したと判断される場合には再測定を行った
り、或は直前のRR間隔とを逐次比較して例えば30%
以上変動した場合には、統計データから自動的に除外す
る心拍変動測定装置も周知となっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
対応策は、目視に頼るために、評価結果に不安が残り、
また簡易な測定方法とも云えない。後者の対応策は、不
整脈と見なす変動率について医学的に明確な論理が存在
する訳でなく、自動測定が可能であるにしても医学的根
拠の明確な指標は得られなかった。よって、本発明は、
異常心拍間隔の不整脈もしくはアーチファクトが発生し
た場合でも信頼性の高い指標で評価可能な心拍変動解析
方法を提供することを目的とする。別の目的は、この解
析方法による心拍変動測定装置を提供することである。
対応策は、目視に頼るために、評価結果に不安が残り、
また簡易な測定方法とも云えない。後者の対応策は、不
整脈と見なす変動率について医学的に明確な論理が存在
する訳でなく、自動測定が可能であるにしても医学的根
拠の明確な指標は得られなかった。よって、本発明は、
異常心拍間隔の不整脈もしくはアーチファクトが発生し
た場合でも信頼性の高い指標で評価可能な心拍変動解析
方法を提供することを目的とする。別の目的は、この解
析方法による心拍変動測定装置を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明は、この目的を達
成するために、請求項1により、直前の心拍信号間との
心拍間隔を逐次計時して所定数の心拍間隔データを作成
し、作成された所定数の心拍間隔データを大きさの順に
並べるソート処理を行い、ソート処理された最小及び最
大の心拍間隔データからそれぞれ異常間隔の心拍信号混
入の可能性を想定して設定した所定数の心拍間隔データ
を除いた残りの中間領域の心拍間隔データを抽出し、中
間領域の心拍間隔データ中の最大及び最小の心拍間隔デ
ータ間の差に対応するパラメータを心拍変動の評価用指
標として演算して、心拍間隔変動を解析することを特徴
とする。
成するために、請求項1により、直前の心拍信号間との
心拍間隔を逐次計時して所定数の心拍間隔データを作成
し、作成された所定数の心拍間隔データを大きさの順に
並べるソート処理を行い、ソート処理された最小及び最
大の心拍間隔データからそれぞれ異常間隔の心拍信号混
入の可能性を想定して設定した所定数の心拍間隔データ
を除いた残りの中間領域の心拍間隔データを抽出し、中
間領域の心拍間隔データ中の最大及び最小の心拍間隔デ
ータ間の差に対応するパラメータを心拍変動の評価用指
標として演算して、心拍間隔変動を解析することを特徴
とする。
【0005】典型的な統計処理手法として、請求項2に
より、中間領域を四分位範囲法により設定し、第1四分
位及び第3四分位間の差に相当する四分位範囲を指標と
して演算する。
より、中間領域を四分位範囲法により設定し、第1四分
位及び第3四分位間の差に相当する四分位範囲を指標と
して演算する。
【0006】この心拍振動解析方法を実施する装置とし
ては、請求項3により、図1に示すように、被検者の心
拍信号を検出する心拍信号検出手段1と、順に入力する
心拍信号を取込んで、直前の心拍信号間との心拍間隔を
逐次計時する心拍間隔計時手段2と、計時された連続す
る所定数の心拍間隔データを大きさの順に並べるソート
処理を行うソート手段3と、ソート処理された最小及び
最大の心拍間隔データからそれぞれ異常間隔の心拍信号
混入の可能性を想定して設定した所定数の心拍間隔デー
タを除いた残りの中間領域の心拍間隔データの最大及び
最小の心拍間隔データ間の差に対応するパラメータを心
拍変動の評価用指標として演算する心拍データ解析手段
4と、解析された指標を表示もしくはプリントアウトす
る出力手段5とを備えることを特徴とする。
ては、請求項3により、図1に示すように、被検者の心
拍信号を検出する心拍信号検出手段1と、順に入力する
心拍信号を取込んで、直前の心拍信号間との心拍間隔を
逐次計時する心拍間隔計時手段2と、計時された連続す
る所定数の心拍間隔データを大きさの順に並べるソート
処理を行うソート手段3と、ソート処理された最小及び
最大の心拍間隔データからそれぞれ異常間隔の心拍信号
混入の可能性を想定して設定した所定数の心拍間隔デー
タを除いた残りの中間領域の心拍間隔データの最大及び
最小の心拍間隔データ間の差に対応するパラメータを心
拍変動の評価用指標として演算する心拍データ解析手段
4と、解析された指標を表示もしくはプリントアウトす
る出力手段5とを備えることを特徴とする。
【0007】
【作用】図1において、心拍信号検出手段1は例えば心
電図信号、脈波信号等により心拍信号を検出する。心拍
間隔計時手段2は、順に入力する心拍信号を取込んで、
直前の心拍信号間との心拍間隔を逐次計時する。ソート
手段3は、計時された連続する所定数の心拍間隔データ
を時間間隔の長い順又は短い順に並べ替える。心拍デー
タ解析手段4は、ソート処理された心拍間隔データから
所定数の中間領域の心拍間隔データを抽出して、その最
大及び最小の心拍間隔データ間の差自体もしくは対応す
るパラメータを指標として演算し、出力手段5に表示も
しくはプリントアウトさせる。
電図信号、脈波信号等により心拍信号を検出する。心拍
間隔計時手段2は、順に入力する心拍信号を取込んで、
直前の心拍信号間との心拍間隔を逐次計時する。ソート
手段3は、計時された連続する所定数の心拍間隔データ
を時間間隔の長い順又は短い順に並べ替える。心拍デー
タ解析手段4は、ソート処理された心拍間隔データから
所定数の中間領域の心拍間隔データを抽出して、その最
大及び最小の心拍間隔データ間の差自体もしくは対応す
るパラメータを指標として演算し、出力手段5に表示も
しくはプリントアウトさせる。
【0008】
【実施例】図2は、本発明の解析方法を実施するための
携帯型の心拍変動計時装置のパネル面10及び内蔵の回
路部分の構成を示す。パネル面10を備えた装置ケース
からは、被検者の四肢に装着される電極11、11aが
導出されると共に、回路駆動用のバッテリ16を内蔵し
ている。パネル面10には、電源スイッチ12、液晶表
示器13、キー群14、パーソナルコンピュータへデー
タを転送する端子15及び1秒ごとに入力するクロック
を保持して1秒ごとに循環点灯させるシーケンス回路が
付属し、かつ5個の発光素子が配列された深呼吸用表示
器17が配列されている。
携帯型の心拍変動計時装置のパネル面10及び内蔵の回
路部分の構成を示す。パネル面10を備えた装置ケース
からは、被検者の四肢に装着される電極11、11aが
導出されると共に、回路駆動用のバッテリ16を内蔵し
ている。パネル面10には、電源スイッチ12、液晶表
示器13、キー群14、パーソナルコンピュータへデー
タを転送する端子15及び1秒ごとに入力するクロック
を保持して1秒ごとに循環点灯させるシーケンス回路が
付属し、かつ5個の発光素子が配列された深呼吸用表示
器17が配列されている。
【0009】20はCPUであり、動作プログラムを格
納されたROM21、作業領域等を有するRAM22、
電源オフ後もデータを記憶する不揮発性メモリ23、ク
ロック24及びインタフェース25等が付属し、電極1
1、11aで検出された心電図信号を前置増幅器28で
増幅し、A/Dコンバータ29でディジタル化して取込
んでデータ処理を行う。
納されたROM21、作業領域等を有するRAM22、
電源オフ後もデータを記憶する不揮発性メモリ23、ク
ロック24及びインタフェース25等が付属し、電極1
1、11aで検出された心電図信号を前置増幅器28で
増幅し、A/Dコンバータ29でディジタル化して取込
んでデータ処理を行う。
【0010】CPU20は先ず図1の心拍信号検出手段
1及び心拍間隔計時手段2を構成するために、順に入力
する101個の心電図信号を取込んでQRS波を検出
し、クロック24を基準に心拍間隔(RR間隔)を計時
してRR間隔データを作成し、RAM22に格納する。
また、順に直前の心電図信号とのRR間隔に対する変動
率を演算し、±30%を越える場合には、異常心拍間隔
の不整脈或はアーチファクトの可能性があると判断して
逐次カウントし、カウント値を格納する不整脈カウント
手段も構成している。
1及び心拍間隔計時手段2を構成するために、順に入力
する101個の心電図信号を取込んでQRS波を検出
し、クロック24を基準に心拍間隔(RR間隔)を計時
してRR間隔データを作成し、RAM22に格納する。
また、順に直前の心電図信号とのRR間隔に対する変動
率を演算し、±30%を越える場合には、異常心拍間隔
の不整脈或はアーチファクトの可能性があると判断して
逐次カウントし、カウント値を格納する不整脈カウント
手段も構成している。
【0011】次に、ソート手段3及び心拍データ解析手
段4を構成するように次の処理を行う。即ち、100個
のRR間隔データが作成された時点で、信号検出を終了
して従来の手法により標準偏差及び変動係数データを作
成し、RR間隔データの中央値を検索して格納してお
く。また、RR間隔データを心拍数(拍数/分)、即ち
HR(60,000/RR間隔)に変換して、その最大
値−最小値間の差データ、HRの平均値及び中央値を検
索して格納しておく。
段4を構成するように次の処理を行う。即ち、100個
のRR間隔データが作成された時点で、信号検出を終了
して従来の手法により標準偏差及び変動係数データを作
成し、RR間隔データの中央値を検索して格納してお
く。また、RR間隔データを心拍数(拍数/分)、即ち
HR(60,000/RR間隔)に変換して、その最大
値−最小値間の差データ、HRの平均値及び中央値を検
索して格納しておく。
【0012】続いて、RR間隔の大きい順に100個の
心拍間隔データを順に並べるソート処理を行ってRAM
22に格納しておく。そして、四分位範囲法により、第
1四分位の25番目に大きな時間間隔のデータ及び第3
四分位の75番目に大きな時間間隔のデータを検索し、
第1四分位及び第3四分位間の差に相当する四分位範囲
を演算する。さらに、CPU20は、RAM22に格納
されたこのような評価データをキー群14のキー操作に
応答して逐次一対づつ表示データとして液晶表示器13
に出力する。
心拍間隔データを順に並べるソート処理を行ってRAM
22に格納しておく。そして、四分位範囲法により、第
1四分位の25番目に大きな時間間隔のデータ及び第3
四分位の75番目に大きな時間間隔のデータを検索し、
第1四分位及び第3四分位間の差に相当する四分位範囲
を演算する。さらに、CPU20は、RAM22に格納
されたこのような評価データをキー群14のキー操作に
応答して逐次一対づつ表示データとして液晶表示器13
に出力する。
【0013】測定に際しては、電極11、11aを被検
者の四肢両側に装着し、電源スイッチ12をオンにす
る。被検者は、表示器17の5個の循環点灯状態を確認
しつつ5秒間吸気を行い、次の5秒間に呼気を行う。こ
のように深呼吸を行いつつ心電図信号を検出して、10
1個に達すると、表示面に測定終了が表示されると共
に、図3に示すフローチャートに従い解析処理が開始さ
れる。
者の四肢両側に装着し、電源スイッチ12をオンにす
る。被検者は、表示器17の5個の循環点灯状態を確認
しつつ5秒間吸気を行い、次の5秒間に呼気を行う。こ
のように深呼吸を行いつつ心電図信号を検出して、10
1個に達すると、表示面に測定終了が表示されると共
に、図3に示すフローチャートに従い解析処理が開始さ
れる。
【0014】キー群14の所属のキーを押すごとに、例
えばRRの中央値及び四分位範囲、HRの中央値及び平
均値、標準偏差及び変動係数、HRの最大値−最小値差
及び不整脈カウント値が一対づづの心拍変動評価用の指
標として順に表示される。本発明による指標として、例
えば、25番目のRR間隔データが856ms、75番
目のRR間隔データが750msであるとすると、その
四分位範囲である「106」が表示される。
えばRRの中央値及び四分位範囲、HRの中央値及び平
均値、標準偏差及び変動係数、HRの最大値−最小値差
及び不整脈カウント値が一対づづの心拍変動評価用の指
標として順に表示される。本発明による指標として、例
えば、25番目のRR間隔データが856ms、75番
目のRR間隔データが750msであるとすると、その
四分位範囲である「106」が表示される。
【0015】処理データをグラフィック表示、或はより
詳細に解析する場合には、出力端子15からパーソナル
コンピュータに、メモリ23に格納されている前述した
種々の従来の手法及び本発明による評価データ、RRデ
ータ、HRデータ、ソートデータ等を転送する。
詳細に解析する場合には、出力端子15からパーソナル
コンピュータに、メモリ23に格納されている前述した
種々の従来の手法及び本発明による評価データ、RRデ
ータ、HRデータ、ソートデータ等を転送する。
【0016】この装置により、重症の糖尿病性神経障害
を対象にして、深呼吸時の100個のRR間隔データの
四分位範囲を測定したところ、健常者の平均値が150
ms以上であるのに対して、10〜30msに低減して
測定されることが確認された。その際、中間領域の50
個のデータ幅に対する解析が行われることにより、心拍
間隔が異常に増大又は減少する不整脈或はアーチファク
トの指標への影響が大幅に抑制される。つまり、心拍変
動解析自体が困難な不整脈が連続発生する特殊な患者を
除いた通常の心拍変動解析に際して、異常間隔の心拍信
号の影響をほとんど受けずに、統計的手法に基づく信頼
度の高い心拍変動の診断指標が自動的に求められる。
を対象にして、深呼吸時の100個のRR間隔データの
四分位範囲を測定したところ、健常者の平均値が150
ms以上であるのに対して、10〜30msに低減して
測定されることが確認された。その際、中間領域の50
個のデータ幅に対する解析が行われることにより、心拍
間隔が異常に増大又は減少する不整脈或はアーチファク
トの指標への影響が大幅に抑制される。つまり、心拍変
動解析自体が困難な不整脈が連続発生する特殊な患者を
除いた通常の心拍変動解析に際して、異常間隔の心拍信
号の影響をほとんど受けずに、統計的手法に基づく信頼
度の高い心拍変動の診断指標が自動的に求められる。
【0017】尚、RR間隔データは、30個程度でも充
分に信頼性のある診断データが得られることも確認され
ており、また敢えて四分位範囲法に依らなくても、ほぼ
同じ結果が得られるヒンジ散布度を指標にすることもで
きる。例えば、29個のRR間隔データの場合、中央に
位置するデータは15番目であり、上ヒンジである22
番目のデータと、下ヒンジである8番目のデータとの差
をヒンジ散布度として演算する。さらに、四分位範囲を
二分の一にした四分位偏差としたり、他の分位数による
範囲を指標にすることもできる。要するに、異常間隔の
心拍信号に対する所望の混入確率に応じて、除外するR
R間隔データ数を減らすと共に有効なRR間隔データ数
を相対的に増やすことにより、測定時間及び処理コスト
を短縮・低減することもできる。また、場合によって
は、データ数を100個よりも増やすことも可能であ
る。心拍信号としては、指尖脈波信号等を用いることも
可能である。評価データは測定装置からプリントアウト
させることも可能である。
分に信頼性のある診断データが得られることも確認され
ており、また敢えて四分位範囲法に依らなくても、ほぼ
同じ結果が得られるヒンジ散布度を指標にすることもで
きる。例えば、29個のRR間隔データの場合、中央に
位置するデータは15番目であり、上ヒンジである22
番目のデータと、下ヒンジである8番目のデータとの差
をヒンジ散布度として演算する。さらに、四分位範囲を
二分の一にした四分位偏差としたり、他の分位数による
範囲を指標にすることもできる。要するに、異常間隔の
心拍信号に対する所望の混入確率に応じて、除外するR
R間隔データ数を減らすと共に有効なRR間隔データ数
を相対的に増やすことにより、測定時間及び処理コスト
を短縮・低減することもできる。また、場合によって
は、データ数を100個よりも増やすことも可能であ
る。心拍信号としては、指尖脈波信号等を用いることも
可能である。評価データは測定装置からプリントアウト
させることも可能である。
【0018】
【発明の効果】以上、本発明のソート処理データに対す
る心拍変動解析によれば、検出した心拍データについて
個々に不整脈であるか否かを評価することなく、統計手
法に基づいて異常間隔の不整脈もしくはアーチファクト
の影響を回避でき、かつ簡易なデータ処理で信頼性の高
い指標による心拍変動の評価が可能になる。
る心拍変動解析によれば、検出した心拍データについて
個々に不整脈であるか否かを評価することなく、統計手
法に基づいて異常間隔の不整脈もしくはアーチファクト
の影響を回避でき、かつ簡易なデータ処理で信頼性の高
い指標による心拍変動の評価が可能になる。
【図1】本発明の心拍振動計時装置の構成を示すブロッ
ク図である。
ク図である。
【図2】本発明の一実施例による心拍振動計時装置の構
成を示す図である。
成を示す図である。
【図3】同装置の解析処理動作を説明するフローチャー
トである。
トである。
10 パネル面 11、11a 電極 13 液晶表示器
Claims (3)
- 【請求項1】 順に検出した所定数の心拍信号の各心拍
間隔の変動を解析する心拍変動解析方法において、 直前の心拍信号間との心拍間隔を逐次計時して所定数の
心拍間隔データを作成し、 作成された前記所定数の心拍間隔データを大きさの順に
並べるソート処理を行い、 このソート処理された最小及び最大の心拍間隔データか
らそれぞれ異常間隔の心拍信号混入の可能性を想定して
設定した所定数の心拍間隔データを除いた残りの中間領
域の心拍間隔データを抽出し、 前記中間領域の心拍間隔データ中の最大及び最小の心拍
間隔データ間の差に対応するパラメータを心拍変動の評
価用指標として演算して、心拍間隔変動を解析すること
を特徴とする心拍変動解析方法。 - 【請求項2】 中間領域を四分位範囲法により設定し、
第1四分位及び第3四分位間の差に相当する四分位範囲
を指標として演算することを特徴とする請求項1の心拍
変動解析方法。 - 【請求項3】 被検者の所定数の心拍信号を順に取込ん
で心拍間隔の変動を解析し、解析結果を出力するように
なった心拍変動測定装置において、 被検者の心拍信号を検出する心拍信号検出手段と、順に
入力する心拍信号を取込んで、直前の心拍信号間との心
拍間隔を逐次計時する心拍間隔計時手段と、 計時された連続する所定数の心拍間隔データを大きさの
順に並べるソート処理を行うソート手段と、このソート
処理された最小及び最大の心拍間隔データからそれぞれ
異常間隔の心拍信号混入の可能性を想定して設定した所
定数の心拍間隔データを除いた残りの中間領域の心拍間
隔データの最大及び最小の心拍間隔データ間の差に対応
するパラメータを心拍変動の評価用指標として演算する
心拍データ解析手段と、解析された前記指標を表示もし
くはプリントアウトする出力手段とを備えたことを特徴
とする心拍変動測定装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155978A JPH05317277A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 心拍変動解析方法及び測定装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4155978A JPH05317277A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 心拍変動解析方法及び測定装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05317277A true JPH05317277A (ja) | 1993-12-03 |
Family
ID=15617687
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4155978A Pending JPH05317277A (ja) | 1992-05-22 | 1992-05-22 | 心拍変動解析方法及び測定装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05317277A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LT4756B (lt) | 2000-01-11 | 2001-01-25 | Kauno Medicinos Universiteto Psichofiziologijos Ir Reabilitacijos Institutas | Sinusinio ir ektopinių širdies ritmų išskyrimo būdas |
EP2050387A1 (en) | 2007-10-18 | 2009-04-22 | Nipro Corporation | Heart-rate variability analysis method and analysis device |
-
1992
- 1992-05-22 JP JP4155978A patent/JPH05317277A/ja active Pending
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
LT4756B (lt) | 2000-01-11 | 2001-01-25 | Kauno Medicinos Universiteto Psichofiziologijos Ir Reabilitacijos Institutas | Sinusinio ir ektopinių širdies ritmų išskyrimo būdas |
EP2050387A1 (en) | 2007-10-18 | 2009-04-22 | Nipro Corporation | Heart-rate variability analysis method and analysis device |
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