JPH053165U - 箱入りテツシユペーパーの収納ケース - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【目的】 ペーパーを最後の一枚まで確実に引き出すこ
とのできる収納ケースを提供すること。 【構成】 蓋部１は、テーパー状に形成した前面部１ａ
と小物を収納するトレー部３とが一体に成形されてい
て、前面部１ａにはミラー４が取り付けられている。一
方、胴部２は、逆テーパー状に形成された前面部２ｂを
備え、そのほぼ中央部には、テッシュペーパーを引き出
す開口部２ｃが形成されている。又、この胴部２の内部
の収納スペースＳの底部には、斜めに傾斜した上げ底構
造を備え、箱入りテッシュペーパーを収納スペースＳに
収納した時に箱入りテッシュペーパーのペーパー引出口
が胴部２の前面部２ｂの内側に合致するようになってい
る。他方、胴部２から一体成形された足部２ａは、前部
突出部分に小物を載置するアンダートレイ５が形成され
ている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

本考案は、市販の箱入りテッシュペーパーを収納した状態から引き出すことの できる箱入りテッシュペーパーの収納ケースに関する。

【０００２】

【従来の技術】

日本人の日常生活に最も密着した紙としては、トイレトペーパーとテッシュペ ーパーが広く用いられているが、その普及は戦後からである。 日本で一般庶民が用便の始末に紙を使用するようになったのは江戸時代中期以降 といわれているが、それも都会の町人までのことで、昭和の時代になってもごく 最近まで、山間僻地では用便の始末に縄、木製のヘラ、植物の葉などを使用する 地方も残っていた。 また、戦後の物資の不自由な時代には、都会でも古新聞や古雑誌を切ってトイレ で使った時代があったが、戦後の高度成長期に入り、物資が豊富になると同時に 日本人の生活様式が洋風化すると、建築ブームで水洗トイレが普及し、トイレで 用いる紙の種類も従来の平判チリ紙からロール状のトイレットペーパーへと移り 変わった。そして、１９７７年には、トイレットペーパーの消費量がチリ紙の消 費量を上回るようになった。 一方、主に芸者や女性の化粧落しとして使われていた化粧紙は、平判状で、高 知県が主産地の京花紙と、静岡県、四国が主産地のチリ紙がほとんどであったが 、トイレットペーパーの普及と平行して、テッシュペーパーが市場に供給される ようになると、化粧紙に代わって一般に普及し、１９７８年には国民一人あたり の消費量がアメリカの消費量を上回るようになった。 この、テッシュペーパーが一般の目に触れるようになるのは、１９６１年に当時 の山陽パルプ（現山陽国策パルプ）とアメリカのスコットペーパー社が合併で山 陽スコツトを設立し、スコッティが国産化された１９６４年頃からである。 これに続いて十條製紙の十條キンバリーがクリネックスを国産化し、世界的ブラ ンドであるスコッティとクリネックスの両者によって日本のテッシュペーハーの 歴史が始まった。 テッシュペーパーは京花紙の高級な紙質にクレープをつけ、化粧落しなどの用途 にも適するように、濡れても紙が破れにくい湿潤強化剤を添加し、汎用に適する ように加工され、使いやすさのために箱から連続的に取り出せるなど、折り方に 工夫がされている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところが、上記のような非常に便利なテッシュペーパーでも、箱Ｔの内容量が 少なくなってくると、図９（ａ）に示す様にペーパーＰの最上部が箱Ｔの引き出 し口Ｅの位置より下がってしまい、ペーパーＰを引き出し口Ｅから連続的に引き 出せなくなることがあった。この対策として、図９（ｂ）に示す様にテッシュペ ーパーの箱Ｔを横に倒して置くことが考えられる。 この方法だと、箱Ｔの中のペーパーＰの最上部は引き出し口Ｅの位置にくるので 、ペーパーＰはなんとか引き出し口Ｅから連続的に引き出すことができるように なる。しかしながら、この方法でも、箱Ｔの中のペーパーＰの残量が十数枚にな ると、ペーパーＰは箱Ｔの下側に落ち込んでしまい、結局最後の十数枚は全て箱 Ｔから取り出して用いなければならないという不便な問題があった。 そこで、本考案は、上記問題を解決するために成されたもので、箱入りテッシュ ペーパーのペーパーを最後の一枚まで確実に引き出すことのできる箱入りテッシ ュペーパーの収納ケースの提供を目的としている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために成された本考案は、 着脱自在な蓋部と当該蓋部に嵌合する胴部とからなる直方体の箱入りテッシュ ペーパーの収納ケースにおいて、 上記胴部には、箱入りテッシュペーパーのペーパー引き出し部を下側斜め方向 に支持する底部と前板とを備えると共に、当該前板の所定の位置には、上記箱入 りテッシュペーパーのペーパー引き出し口に連通する開口部を設けたことを特徴 とする箱入りテッシュペーパーの収納ケースを要旨としている。 蓋部の上面には、小物を収納する一つ以上の凹部を形成すると良い。 胴部の下部には、当該胴部から前方に張り出した足部を備えると共に当該足部 の上面には小物を載置する凹部を形成すると良い。

【０００５】

【作用】

本考案の箱入りテッシュペーパーの収納ケースによれば、 まず、蓋部を胴部から取り外す。次に、ペーパー引き出し部を開封した箱入りテ ッシュペーパーを、ペーパー引き出し部が胴部前板の内側に当たる様に胴部の内 部に収納する。すると、胴部の前板に設けた開口部と箱入りテッシュペーパーの ペーパー引き出し部の位置が合致する。この作用により、胴部の前板に設けた開 口部から、箱入りテッシュペーパーのペーパーを連続的に引き出すことができる 。 又、蓋部の上面には、一つ以上の凹部を形成したので小物を収納することが できる。 更に、胴部の下部には、足部を備えると共に当該足部の上面には凹部を形成し たので、小物を載置することができる。

【０００６】

【実施例】

本考案の箱入りテッシュペーパーの収納ケースの実施例について、図面に基づ き説明する。 本実施例の箱入りテッシュペーパーの収納ケースは、図１に示す如く、合成樹脂 等から一体成形したもので、着脱自在な蓋部１，内部に収納スペースＳを備えた 胴部２及び胴部２から下方へ一体に成形された足部２ａから構成されている。

【０００７】 蓋部１は、図２に示す如く、テーパー状に形成した前面部１ａと小物を収納す るトレー部３とが一体に成形されていて、前面部１ａにはミラー４が取り付けら れている。一方、胴部２は、逆テーパー状に形成された前面部２ｂを備え、その ほぼ中央部には、テッシュペーパーを引き出す開口部２ｃが形成されている。 又、この胴部２の内部の収納スペースＳの底部には、斜めに傾斜した上げ底構造 を備え、箱入りテッシュペーパーを収納スペースＳに収納した時に箱入りテッシ ュペーパーのペーパー引出口が胴部２の前面部２ｂの内側に合致するようになっ ている。他方、胴部２から一体成形された足部２ａは、前部突出部分に小物を載 置するアンダートレイ５が形成されている。

【０００８】 次に、本実施例の作用・効果について説明する。 まず、胴部２から蓋部１を取り外し、図７に示す如く、箱入りテッシュペーパー Ｔのペーパー引出口Ｅが胴部２の前面部２ｂの内側に合致するように収納する。 すると、ペーパー引出口Ｅと開口部２ｃとの位置が一致するので、箱入りテッシ ュペーパーＴのペーパーＰは、図８に示す如く、胴部２の開口部２c から連続的 に引き出すことができるようになる。 更に、本実施例では、箱入りテッシュペーパーＴのペーパー引出口Ｅを下方斜め 方向にして収納することができるので、箱の中のペーパーは常にペーパー引出口 Ｅに来ることで、最後の一枚まで確実に引き出すことができる。 又、蓋部１には、トレー部３とミラー４を備え、足部２ａにはアンダートレイ５ を備えたので、トレー等に化粧品等を載置すれば、本実施例の箱入りテッシュペ ーパーの収納ケースは化粧台として用いることができる非常に有益なものである 。

【０００９】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案の箱入りテッシュペーパーの収納ケースは、 胴部に、箱入りテッシュペーパーのペーパー引き出し部を下側斜め方向に支持す る底部と前板とを備え、更に前板の所定の位置には、箱入りテッシュペーパーの ペーパー引き出し口に連通する開口部を設けたことで、箱入りテッシュペーパー のペーパーを、開口部を介して、最後の一枚まで連続的に引き出すことができる ようになる。 また、蓋部の上面と足部の上面に凹部を形成したので、小物を収納したり載置す ることもできるようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】図１は本考案の箱入りテッシュペーパーの収納
ケースの実施例を表わした斜視図である。

【図２】図２は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの断面図である。

【図３】図３は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの正面図である。

【図４】図４は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの平面図である。

【図５】図５は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの背面図である。

【図６】図６は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの側面図である。

【図７】図７は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの作用を表わした断面図である。

【図８】図８は本実施例の箱入りテッシュペーパーの収
納ケースの作用を表わした斜視図である。

【図９】図９は箱入りテッシュペーパーを表わした従来
技術の説明図である。

【符号の説明】

１ 蓋部 １ａ 前面部 ２ 胴部２ ２ａ 足部 ２ｂ 前面部 ２ｃ 開口部 ３ トレー部３ ４ ミラー ５ アンダートレイ Ｓ 収納スペース Ｔ 箱入りテッシュペーパー Ｅ ペーパー引出口 Ｐ ペーパー

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 着脱自在な蓋部と当該蓋部に嵌合する胴
   部とからなる直方体の箱入りテッシュペーパーの収納ケ
   ースにおいて、 上記胴部には、箱入りテッシュペーパーのペーパー引き
   出し部を下側斜め方向に支持する底部と前板とを備える
   と共に、当該前板の所定の位置には、上記箱入りテッシ
   ュペーパーのペーパー引き出し口に連通する開口部を設
   けたことを特徴とする箱入りテッシュペーパーの収納ケ
   ース。
2. 【請求項２】 蓋部の上面には、小物を収納する一つ以
   上の凹部を形成したことを特徴とする請求項第１項記載
   の箱入りテッシュペーパーの収納ケース。
3. 【請求項３】 胴部の下部には、当該胴部から前方に張
   り出した足部を備えると共に当該足部の上面には小物を
   載置する凹部を形成したことを特徴とする請求項第１項
   記載の箱入りテッシュペーパーの収納ケース。