JPH0531426A - 二液混合型接着剤吐出装置 - Google Patents

二液混合型接着剤吐出装置

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JPH0531426A
JPH0531426A JP21154691A JP21154691A JPH0531426A JP H0531426 A JPH0531426 A JP H0531426A JP 21154691 A JP21154691 A JP 21154691A JP 21154691 A JP21154691 A JP 21154691A JP H0531426 A JPH0531426 A JP H0531426A
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JP
Japan
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frame
static mixer
holder
mixing
adhesive
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Application number
JP21154691A
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English (en)
Inventor
Tamio Komura
民雄 小村
Ryuichi Hosoi
隆一 細井
Michiyasu Saito
道康 斉藤
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
HIGASHI NIPPON SEKISUI KOGYO KK
TOKYO SEKISUI KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Polymer Systems Co Ltd
Original Assignee
HIGASHI NIPPON SEKISUI KOGYO KK
TOKYO SEKISUI KOGYO KK
Sekisui Chemical Co Ltd
Polymer Systems Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】粘度の高い接着剤(主剤及び硬化剤)を樹脂製の
スタティックミキサに供給した時に、接着剤の圧力によ
ってスタティックミキサが膨らんだり割れたり潰れたり
しないようにする。接着剤に対するミキシング効率を向
上させる。 【構成】ナイロン製のフレーム11の先端に真鍮製のノ
ズル14を挿入し、フレーム11の中に、ポリプロピレ
ン製のミキシングユニット12A〜12Dと、真鍮製の
中筒13を交互に挿入する。スタティックミキサ10は
その上下のホルダブロックに挟まれる。ホルダブロック
の対向面には半円筒状の凹部が形成されていて、この凹
部にスタティックミキサ10を嵌め込む。ボルトによっ
てホルダブロックを締め付けると、スタティックミキサ
10はホルダにしっかりと挟持される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、主剤と硬化剤とをス
タティックミキサで混合して吐出する二液混合型接着剤
吐出装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】接着剤には、使用する直前に主剤と硬化
剤とを混合して用いる二液混合型の接着剤がある。特開
昭62−91261号公報には、この種の接着剤を吐出
する接着剤吐出装置が開示されている。この接着剤吐出
装置においては、主剤と硬化剤とを混合するためにスタ
ティックミキサを用いている。スタティックミキサは、
中空円筒状をなすフレームの中にミキシングユニットが
収納されて構成されている。上記ミキシングユニットは
複数のエレメントが長手方向に連接されてなり、1エレ
メントは板状体を長手方向に進むにしたがって周方向に
例えば180度捩ったような形状をなしている。そし
て、隣合うエレメントの捩れ方向が互いに逆方向になっ
ている。主剤と硬化剤はフレームの中を流れる間に、各
エレメントによって均一に混合される。
【0003】ところで、二液混合型接着剤には硬化時間
が極めて早く、混合後数分で硬化するものがある。この
ような接着剤を上記接着剤吐出装置に供給して混合した
場合には、昼休み等において接着剤吐出装置を停止して
いる間に、スタティックミキサ内で混合された主剤と硬
化剤が硬化してしまうので、スタティックミキサの再使
用が不可能になる。したがって、スタティックミキサを
使い捨てにせざるを得ず、接着剤吐出装置を稼働する毎
に新しいスタティックミキサと交換するようにしてい
る。スタティックミキサには金属製のものと樹脂製のも
のとがあるが、両者を比較すると、樹脂製の方が金属製
よりも単価が安いので、上述のように使い捨てのスタテ
ィックミキサとして利用するのに有利であった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、硬化時間の
早い二液混合型接着剤の混合に樹脂製のスタティックミ
キサを用いると、接着剤の種類によっては次のような不
具合が生じた。二液混合型接着剤には非常に粘度の高い
ものがある。このように粘度の高い接着剤の場合には、
主剤及び硬化剤を相当な高圧でスタティックミキサに供
給する必要がある。しかしながら、スタティックミキサ
のフレームが樹脂製だと接着剤の圧力によってフレーム
が膨らみ、フレームとミキシングユニットとの間に隙間
ができて、この隙間を接着剤がショートパスするように
なるため、混合不良が生じた。又、フレームが膨らむ
と、ミキシングユニットが飛び出す虞れもあった。更
に、接着剤の圧力がある値を越えると、フレームがこの
圧力に耐えられず割れる虞れもあった。この発明は上述
従来の技術の問題点に鑑みてなされたものであり、その
目的とするところは、硬化時間が早く粘度の高い接着剤
を混合するのに好適で、且つ堅牢な二液混合型接着剤吐
出装置を提供しようとするところにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明は上述目的を達
成するためになされたもので、その要旨は、主剤と硬化
剤とをスタティックミキサに供給して混合し吐出する二
液混合型接着剤吐出装置において、上記スタティックミ
キサが、樹脂製で筒状をなす1本のフレームと、このフ
レームに挿入された複数の樹脂製のミキシングユニット
と、上記フレームに密接状態に挿入され隣合うミキシン
グユニット間に配置された金属製の中筒とからなり、こ
のスタティックミキサが金属製のホルダによって挟持さ
れており、而して、上記ホルダは、スタティックミキサ
のフレームをそのほぼ全長に亙って両側方から挟み込む
一対のホルダブロックと、このホルダブロックを連結す
る締結手段とからなり、上記両ホルダブロックの対向面
には筒状フレームの外半径にほぼ等しい曲率半径からな
る略半円筒状のフレーム収納用凹部が形成されているこ
とを特徴とする二液混合型接着剤吐出装置にある。
【0006】
【作用】スタティックミキサのフレームをその中に挿入
した中筒とともにホルダで挟持しているので、ホルダか
らフレームが飛び出すこともなく、フレームからミキシ
ングユニットや中筒が飛び出すこともない。スタティッ
クミキサのフレームの外周面が両ホルダブロックの凹部
に面当接した状態で、フレームがホルダに挟持されるの
で、スタティックミキサに接着剤を高圧で供給しても、
フレームが膨らんだり、割れることがない。フレームが
膨らまないので、フレームとミキシングユニットとの間
に隙間が生じなくなり、接着剤のショートパスが生じな
くなる。隣合うミキシングユニット間に中筒を移動不能
に設置することとなるので、ミキシングユニットもこの
中筒に係合して移動不能となり、ミキシングユニットが
潰れなくなる。
【0007】
【実施例】以下、この発明の一実施例を図1から図8ま
での図面に基づいて説明する。図2は二液混合型接着剤
吐出装置(以下、吐出装置と略称する)1の外観正面図で
ある。吐出装置1は、金属製の合流装置30と、合流装
置30に連結された樹脂製のスタティックミキサ10
と、スタティックミキサ10を外側から包み込む金属製
のホルダ20とを主要構成としている。ホルダ20は、
スタティックミキサ10をその上下から挟む一対のホル
ダブロック21,22と、ホルダブロック21,22を
締結するボルト(締結手段)29とから構成されている。
図1は、上側のホルダブロック21を取り外した状態に
おける吐出装置1の平断面図(図2I−I矢視断面図)であ
る。
【0008】初めに、合流装置30について説明する。
合流装置30は金属製であり、装置本体40と、スタテ
ィックミキサ10及びホルダ20に連結されるアダプタ
ー50と、装置本体40とアダプター50とを接続する
接続管60とから構成されている。装置本体40の一端
面には、主剤供給管(図示せず)がねじ込まれる第1ねじ
孔41と、硬化剤供給管(図示せず)がねじ込まれる第2
ねじ孔42が設けられている。二液混合型接着剤の主剤
はポンプアップされ主剤供給管を介して第1ねじ孔41
に供給され、硬化剤はポンプアップされ硬化剤供給管を
介して第2ねじ孔42に供給されるようになっている。
装置本体40の中央部には空洞部43が形成されてい
る。上記第1ねじ孔41の先端は空洞部43の周縁部に
直接に連なっており、上記第2ねじ孔42は装置本体4
0の内部に形成された硬化剤通路44を介して空洞部4
3の底部に連なっている。一方、装置本体40の他端面
には、上記空洞部43に連なるねじ孔45が設けられて
いる。
【0009】上記装置本体40のねじ孔45に接続管6
0の一端側の雄ねじ部61がねじ込み固定されている。
装置本体40と接続管60とはOリング63によってシ
ールされている。又、上記装置本体40の硬化剤通路4
4における空洞部43への接続端はねじ孔になってい
て、このねじ孔に硬化剤吐出管46がねじ込み固定され
ている。硬化剤吐出管46の先端は、接続管60の他端
側の雄ねじ部62の先端よりも若干内側に位置している
そして、接続管60の他端側の雄ねじ部62にアダプタ
ー50がねじ込み固定されている。接続管60とアダプ
ター50とはOリング64によってシールされている。
【0010】図3はアダプター50の拡大断面図であ
る。アダプター50は真鍮製で略円筒状をなしている。
アダプター50は、一端側を厚肉部51、他端側を薄肉
部52とされており、アダプター50の外周面において
厚肉部51と薄肉部52との境には、環状の凹部53が
形成されている。厚肉部51側の端面には上記接続管6
0の雄ねじ部62が螺合するねじ孔54が設けられ、薄
肉部52側の端面には断面円形の大径孔55が形成され
ており、ねじ孔54と大径孔55は、第1小径孔56と
第2小径孔57によって連通されている。この第2小径
孔57にスタティックミキサ10の基端が嵌め込まれ、
大径孔55に、スタティックミキサ10との間をシール
するシール材70が装着されている。
【0011】スタティックミキサ10は、図1に示すよ
うに、ナイロン製で長尺な筒状をなす一本のフレーム1
1と、フレーム11に挿入された4つのポリプロピレン
製のミキシングユニット12A,12B,12C,12
Dと、このフレーム11に挿入され隣合うミキシングユ
ニット12,12間に配置された真鍮製の中筒13と、
このフレーム11の先端に挿入された真鍮製のノズル1
4、とから構成されている。
【0012】図4(A)はミキシングユニット12Aの正
面図、図4(B)は同右側面図である。ミキシングユニッ
ト12Aは8つのエレメント12aが長手方向に連続し
て繋がって構成されている。各エレメント12aは長方
形の板を長手方向に進むにしたがって180度捩ったよ
うな形状をなしていて、隣合うエレメント12a,12
aの端面が直交するように配置され、且つ、隣合うエレ
メント12a,12aの捩り方向は逆方向にされてい
る。このミキシングユニット12Aは側方から見ると図
4(B)に示すように円形をなし、その外径はフレーム1
1の内径にほぼ等しいか、あるいはそれよりも若干大き
くされていて、フレーム11に挿入するとミキシングユ
ニット12Aの外周面がフレーム11の内周面に隙間な
く密接するようになっている。ミキシングユニット12
B,12Cはミキシングユニット12Aと全く同じに形
成されており、ミキシングユニット12Dは、エレメン
ト12aの数が4つである点を除き、ミキシングユニッ
ト12Aと同様に形成されている。
【0013】中筒13はパイプ状をなし、ミキシングユ
ニット12A,12Bの間、ミキシングユニット12
B,12Cの間、ミキシングユニット12C,12Dの
間に、それぞれ1つずつ配置されている。中筒13の外
径はフレーム11の内径とほぼ同径にされていて、フレ
ーム11に挿入した状態では、中筒13の外周面がフレ
ーム11の内周面に隙間なく密接するようになってい
る。
【0014】ノズル14はパイプ状をなし、図5に示す
ように、その基部側は所謂竹の子ニップル14aとさ
れ、先端側はストレート部14bとされている。ノズル
14の外径はフレーム11の内径とほぼ同径にされてい
て、フレーム11に挿入した状態では、ノズル14のス
トレート部14bの外周面、及び竹の子ニップル14a
のうち大径部分が、フレーム11の内周面に隙間なく密
接するようになっている。
【0015】ストレート部14bの先端はフレーム11
の先端と面一になるようにセットされている。そして、
このノズル14の基端にミキシングユニット12Dの先
端が突き当たてられ、ミキシングユニット12Dの基端
に中筒13の先端が突き当てられ、同様にその後方に順
次、ミキシングユニット12C、中筒13、ミキシング
ユニット12B、中筒13、ミキシングユニット12A
が突き当てられている。そして、ミキシングユニット1
2Aの基端はフレーム11の基端とほぼ面一にされてい
る。
【0016】シール材70はウレタンゴムで形成されて
おり、スタティックミキサ10及びアダプター50に装
着される前においては、図8(A)に示す形状をなしてい
る。即ち、シール材70はほぼ中空円筒状をなしてい
る。そして、図においてシール材70の左端面には略V
字形の溝71が設けられており、この溝71によってシ
ール材70の左端部は、内環部72と外環部73に分け
られている。シール材70の右端部の内径はスタティッ
クミキサ10のフレーム11の外径よりも若干大きくさ
れているが、内環部72の内径は左端面に接近するにつ
れて円弧状に縮径しており、左端面における内径は上記
フレーム11の外径よりも若干小さくされている。又、
シール材70の右端部の外径はアダプター50の大径孔
55の内径よりも若干小さくされているが、外環部73
の外径は左端面に接近するにつれてテーパ状に拡径して
おり、左端面における外径は上記大径孔55の内径より
も若干大きくされている。
【0017】上記シール材70にスタティックミキサ1
0を右側から左側に突き通すと、シール材70の内環部
72がスタティックミキサ10のフレーム11によって
若干押し広げられ、図8(B)に示すように内環部72の
左端部のみがフレーム11の外周面に密接する。このシ
ール材70は、外環部73を弾性に抗して縮径させるこ
とによって、アダプター50の大径孔55に圧入されて
いる。したがって、シール材70の外環部73はその弾
性によって大径孔55の内周面に密接している。
【0018】上記アダプター50と上記スタティックミ
キサ10はホルダ20によって相対移動不能に連結され
ている。図6は下側のホルダブロック22の平面図であ
る。ホルダブロック22の上面(ホルダブロック21に
対する対向面)の中央には、半円筒状の凹部23がホル
ダブロック22の長手方向に沿いほぼ全長に亙って形成
されている。この凹部23の曲率半径はスタティックミ
キサ10におけるフレーム11の外半径とほぼ等しくさ
れていて、この凹部23にスタティックミキサ10の下
半分が嵌まり込むようになっている。ホルダブロック2
2の上面であって上記凹部23の両側は平坦面になって
おり、突き合わせ面24とされている。突き合わせ面2
4にはボルト29が螺合可能な多数のねじ孔25が設け
られている。ホルダブロック22の基端面には、アダプ
ター50の凹部53の下半分が嵌まり込む半円筒状の凹
部26が形成され、更にこの凹部26に連なって、アダ
プター50の薄肉部52の下半分が嵌まり込む半円筒状
の凹部27が形成されている。上記凹部23はこの凹部
27に連なっている。
【0019】尚、上側のホルダブロック21も上記下側
のホルダブロック22とほぼ同一構成をなしており、上
側のホルダブロック21が上記下側のホルダブロック2
2と相違する点は、ねじ孔25の代わりに、ボルト2
9のシャンク部が挿通可能な挿通孔が設けられている点
と、ホルダブロック21の上面に、ボルト29のヘッ
ド部が着座する座ぐり部が設けられている点、の二点だ
けである。
【0020】上記ホルダブロック21,22の凹部26
にアダプター50の凹部53が嵌まり込み、ホルダブロ
ック21,22の凹部27にアダプター50の薄肉部5
2が嵌まり込むことによって、ホルダ20とアダプター
50は相対移動不能に連結されている。又、ホルダブロ
ック21,22の凹部23にスタティックミキサー10
を嵌め込み、ボルト29をねじ孔25にねじ込んで締め
付けることによって、ホルダブロック21,22がスタ
ティックミキサー10の中筒13及びノズル14と協働
してフレーム11を挟持することとなる。尚、この状態
においては、ノズル14のストレート部14bとその外
側のフレーム11が、ホルダ10の先端から突き出るよ
うになっている。このようにして、スタティックミキサ
ー10はホルダ20にしっかりと固定されている。その
結果、スタティックミキサー10とホルダ20と合流装
置30とが互いに離反不能にしっかりと連結されること
になる。
【0021】次に、硬化時間が早く粘度の高い接着剤
を、この吐出装置1によって混合した場合の作用につい
て説明する。合流装置30の第1ねじ孔41に供給され
た高圧の主剤は、空洞部43を通り接続管60に流れて
いく。一方、第2ねじ孔42に供給された高圧の硬化剤
は、硬化剤通路44を通り硬化剤吐出管46を通って、
接続管60の内部における先端近くに吐出される。そし
て、接続管60の先端部において主剤と硬化剤が合流す
る。この合流点においては、主剤と硬化剤はまだ分離し
たままの状態になっている。
【0022】接続管60を出た主剤と硬化剤は、アダプ
ター50の第1小径孔56を通過して、スタティックミ
キサ10に流入する。このスタティックミキサ10を通
過しノズル14に至るまでに、主剤と硬化剤はミキシン
グユニット12A〜12Dによって均一に十分に混合さ
れる。そして、十分に混合された接着剤がノズル14か
ら吐出される。
【0023】ところで、主剤及び硬化剤が高圧でスタテ
ィックミキサ10に供給されるので、その圧力を受けた
ナイロン製のフレーム11は外側に膨らもうとする。シ
ール材70の周囲について説明すると、図8(B)に示す
ように接着剤を流す前の状態では、シール材70の左端
部を除き上記フレーム11とシール材70との間に若干
の隙間があるが、接着剤を流すとこの部位に位置するフ
レーム11が膨らむため、図7に示すようにフレーム1
1の外周面がシール材70の全内周面に密着するように
なる。特に、フレーム11の膨張はシール材70の内環
部72をも弾性に抗して押し広げることとなり、その結
果、内環部72がその弾性によってフレーム11の外周
面に強く密着するようになる。又、シール材70が外側
に押し広げられる結果、シール材70の外環部73もア
ダプター50の大径孔55の内周面に強く密着するよう
になる。このように、スタティックミキサ10のフレー
ム11の膨張を利用することによって、スタティックミ
キサ10とアダプター50との間を確実にシールするこ
とができる。
【0024】一方、シール材70が装着された部位より
も下流側に位置するフレーム11については、ホルダブ
ロック21,22がその凹部23をフレーム11の外周
面に面接触させて、フレーム11をほぼ全長に亙ってそ
の外側から挟持しているので、フレーム11の膨張が阻
止される。したがって、接着剤を吐出している時にも、
ミキシングユニット12A〜12Dの外周面がフレーム
11の内周面に密接する状態が維持され、接着剤のショ
ートパスがなくなって、ミキシング効率が非常によくな
る。又、接着剤の圧力によって、フレーム11が割れた
り破裂するようなこともない。
【0025】更に、中筒13およびノズル14がフレー
ム11を介装させた状態でホルダ20に確実に挟持され
ており、換言すれば、ホルダ20と中筒13及びノズル
14が協働してフレーム11をしっかりと挟持している
ので、接着剤の圧力がスタティックミキサ10に加わっ
ても、フレーム11がホルダ20から飛び出すこともな
いし、ノズル14やミキシングユニット12A〜12D
や中筒13がフレーム11から飛び出すこともない。
【0026】又、上述のように中筒13及びノズル14
が移動不能にしっかりと固定されているので、各ミキシ
ングユニット12A〜12Dに接着剤の圧力が加わって
も、ミキシングユニット12A〜12Dがその長手方向
に移動することがなく、接着剤の圧力によってミキシン
グユニット12A〜12Dが潰れることもない。これも
ミキシング効率を向上させる要素となる。
【0027】尚、吐出装置1を停止させたため、スタテ
ィックミキサ10内で接着剤が硬化した場合には、ホル
ダ20を開いてホルダ20からスタティックミキサ10
を取り外し、新しいスタティックミキサ10と交換す
る。このように、スタティックミキサ10を使い捨てに
しても、樹脂製のスタティックミキサ10は単価が安い
ので、コスト的にも非常に有利である。
【0028】この発明は上述実施例に制約されず種々の
態様が採用可能である。例えば、上述実施例では、スタ
ティックミキサのフレームの材質をナイロンとし、ミキ
シングユニットの材質をポリプロピレンとし、中筒13
の材質を真鍮としたが、これら材質に限るものではな
く、この発明におけるそれぞれの機能に合致するもので
あれば他の材質であっても構わない。ミキシングユニッ
トの形状も実施例のものに限らず種々の形状が採用可能
であり、又、1ミキシングユニットにおけるエレメント
の数や、スタティックミキサにおけるミキシングユニッ
トの数も実施例と同数である必要はなく、適宜設計変更
が可能である。又、ホルダにおける締結手段はボルトと
ねじ孔に限らず、他の構成であってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、この発明によれ
ば、スタティックミキサに金属製のホルダを設けたこと
によって、樹脂製フレームの膨らみを阻止することがで
き、その結果、接着剤のショートパスがなくなり、接着
剤に対するミキシング効率が非常に向上するという優れ
た効果が奏される。又、フレームをその中に挿入した中
筒とともにホルダで挟持しているので、ホルダからフレ
ームが飛び出すこともなく、フレームからミキシングユ
ニットや中筒が飛び出すこともなくなるという優れた効
果が奏される。中筒の固定によって、ミキシングユニッ
トを移動不能にでき、ミキシングユニットが潰れなくな
り、その結果、接着剤に対するミキシング効率が向上す
る。又、スタティックミキサを樹脂製にしたので単価が
安く、スタティックミキサを使い捨てにしてもコスト面
で非常に有利になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】上側のホルダブロックを取り外した状態におけ
る二液混合型接着剤吐出装置の断面図である(即ち、図
2におけるI−I矢視断面図)。
【図2】二液混合型接着剤吐出装置の外観正面図であ
る。
【図3】合流装置におけるアダプターの断面図である。
【図4】(A)はスタティックミキサにおけるミキシング
ユニットの正面図、(B)は同右側面図である。
【図5】スタティックミキサにおけるノズルの正面図で
ある。
【図6】下側のホルダブロックの平面図である。
【図7】アダプターとスタティックミキサとホルダの連
結部における拡大断面図である。
【図8】(A)はシール材の拡大断面図、(B)はシール材
にスタティックミキサを挿入した状態を示す図である。
【符号の説明】
1 二液混合型接着剤吐出装置 10 スタティックミキサ 11 フレーム 12A〜12D ミキシングユニット 13 中筒 20 ホルダ 21,22 ホルダブロック 23 凹部(フレーム収納用凹部) 29 ボルト(締結手段)
フロントページの続き (71)出願人 391052781 株式会社ポリマーシステムズ 神奈川県川崎市宮前区小台2丁目6番2号 (72)発明者 小村 民雄 埼玉県大宮市東大宮2−39−27 (72)発明者 細井 隆一 宮城県名取市箱塚1−11−14 (72)発明者 斉藤 道康 東京都町田市小山田桜台2−15−40号棟 303号

Claims (1)

  1. 【特許請求の範囲】 【請求項1】 主剤と硬化剤とをスタティックミキサに
    供給して混合し吐出する二液混合型接着剤吐出装置にお
    いて、 上記スタティックミキサが、樹脂製で筒状をなす1本の
    フレームと、このフレームに挿入された複数の樹脂製の
    ミキシングユニットと、上記フレームに密接状態に挿入
    され隣合うミキシングユニット間に配置された金属製の
    中筒とからなり、このスタティックミキサが金属製のホ
    ルダによって挟持されており、 而して、上記ホルダは、スタティックミキサのフレーム
    をそのほぼ全長に亙って両側方から挟み込む一対のホル
    ダブロックと、このホルダブロックを連結する締結手段
    とからなり、上記両ホルダブロックの対向面には筒状フ
    レームの外半径にほぼ等しい曲率半径からなる略半円筒
    状のフレーム収納用凹部が形成されていることを特徴と
    する二液混合型接着剤吐出装置。
JP21154691A 1991-07-29 1991-07-29 二液混合型接着剤吐出装置 Pending JPH0531426A (ja)

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