JPH05314179A - 分散型データベースのデータ検索処理方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 １つのノードのデータベースに対し，同時に
複数の検索処理要求が重なった場合でも，そのデータベ
ースに対する検索処理要求の処理待ち時間を極力少なく
することのできる分散型データベースのデータ検索処理
方法の提供。 【構成】 データ検索処理システム１では，ネットワー
ク３を介して接続された複数のノード１〜ｎのそれぞれ
のノードのデータベースＤＢ１〜ＤＢｎに対し複数のコ
ンピュータｎ１，ｎ２，ｎ３が並列に接続されている。
そして，条件入力部４及びデータアクセスコンピュータ
２を介して入力された検索条件に基づいて，特定された
１つの，例えばノード１内のコンピュータ１１，１２，
１３の少なくとも１つが使用されて，上記データ内容が
データベースＤＢ１から検索される。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は，所定のデータ内容を記
憶したデータベースとこのデータベースのデータ内容を
検索する検索演算装置とをそれぞれ備えネットワークを
介して接続された複数のノードと，検索条件をいずれか
のノードの検索演算装置に入力するための検索条件入力
部とを供えた分散型データベースのデータ検索処理方法
に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】従来，上記したような分散型データベー
スのデータ検索処理方法としては，例えば特開平３−７
８０４５号公報や特開平２−１８６４７９号公報に開示
されたデータ検索処理システムがある。これらの分散型
データベースのデータ検索処理システムは，所定のデー
タ内容を記憶したデータベースとこのデータベースのデ
ータ内容を検索する検索演算用のコンピュータとを個々
に備えた複数のノードが，ネットワークを介して接続さ
れたいわゆる分散型データベースシステムとして構成さ
れている。そして，これらのいずれかのノードの検索演
算装置に検索条件を入力するための検索条件入力部は，
上記ネットワークの途中に設けられた構成や，各ノード
にそれぞれ配備された構成が採られている。これらのデ
ータ検索処理システムにおいては，上記検索条件入力部
から入力された検索条件に基づいて，あるノードのデー
タベースのデータ内容がそのノードの検索演算装置によ
って検索されるようになっており，複数のデータベース
を利用できるという利点がある。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】ところで，上記従来の
それぞれの分散型データベースのデータ検索処理システ
ムにおいては，各ノード毎に１つのデータベースが配備
され，この１つのデータベースは１つのコンピュータに
より検索処理される構成が採られている。そのため，特
定のデータベースに対して同時に複数の検索処理要求が
多数重なった場合，そのデータベースを管理するコンピ
ュータ（検索演算装置の一例）に大きな負荷が生じ，検
索能力を超えた検索処理要求については処理待ち時間が
かかるという問題があった。そこで，本発明の第１の目
的は，例え１つのノードのデータベースに対し，同時に
複数の検索処理要求が重なった場合でも，そのデータベ
ースに対する検索処理要求の処理待ち時間を極力少なく
することのできる分散型データベースのデータ検索処理
方法を提供することにある。一方，上記データベースに
対する処理待ち時間を少なくするべく，例えば各ノード
のデータベースに対し同時にアクセス可能の複数のコン
ピュータを並列に接続した構成を採用したとする。しか
しながら，このような構成によっても，各ノード内のそ
れぞれのコンピュータにおける現在の検索処理状態を考
慮しなければ，１つのノード内の特定のコンピュータに
検索処理要求が集中することが考えられる。従って，本
発明の第２の目的は，各ノードのデータベースに対し同
時にアクセス可能の複数のコンピュータを並列に接続し
た構成を採用した場合において，１つのノード内の特定
のコンピュータに検索処理要求が集中することを防止
し，上記ノード内の残りのコンピュータの検索能力を有
効に活用することのできる分散型データベースのデータ
検索処理方法を提供することである。更に，上記の如く
１つのノードに複数のコンピュータを備えた構成を採用
した場合において，あるノードの全てのコンピュータの
検索能力が全部使用されている状態の場合がある。この
ような状態のノードに，別の新たな検索処理要求が入力
されても，この新たな検索処理要求は実行されず，いず
れかのコンピュータの検索能力に余剰を生じるまで処理
待ちの状態にされる。そこで，本発明の第３の目的は，
各ノードのデータベースに対し，同時にアクセス可能の
複数のコンピュータを並列に接続した構成を採用した場
合において，１つのノード内の全てのコンピュータの検
索能力が全部使用されているときでも，別の新たな検索
処理要求を処理待ち状態に長時間保持させることのない
分散型データベースのデータ検索処理方法を提供するこ
とである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記第１の目的を達成す
るために，第１の発明は，所定のデータ内容を記憶した
データベースと上記データベースのデータ内容を検索す
る検索演算装置とをそれぞれ備えネットワークを介して
接続された複数のノードと，検索条件をいずれかのノー
ドの検索演算装置に入力するための検索条件入力部とを
備えた分散型データベースのデータ検索処理方法におい
て，各ノードのデータベースに対し複数の検索演算装置
を並列に接続し，１つのノード内の少なくとも１つの検
索演算装置を使用して上記データ内容を上記データベー
スから検索するようにしたことを特徴とする分散型デー
タベースのデータ検索処理方法として構成されている。
また，上記第２の目的を達成するために，第２の発明
は，所定のデータ内容を記憶したデータベースと上記デ
ータベースのデータ内容を検索する検索演算装置とをそ
れぞれ備えネットワークを介して接続された複数のノー
ドと，検索条件をいずれかのノードの検索演算装置に入
力するための検索条件入力部とを備えた分散型データベ
ースのデータ検索処理方法において，各ノードのデータ
ベースに対し複数の検索演算装置を並列に接続し，上記
検索演算装置の最大検索能力から使用中の検索能力を差
し引いて得た余剰検索能力を１つのノード内の全ての検
索演算装置についてそれぞれ比較し，上記余剰検索能力
が最大の検索演算装置から優先的に使用して上記データ
内容を上記データベースから検索するようにしたことを
特徴とする分散型データベースのデータ検索処理方法と
して構成されている。更に，上記第２の目的を達成する
ために，第３の発明は，所定のデータ内容を記憶したデ
ータベースと上記データベースのデータ内容を検索する
検索演算装置とをそれぞれ備えネットワークを介して接
続された複数のノードと，検索条件をいずれかのノード
の検索演算装置に入力するための検索条件入力部とを備
えた分散型データベースのデータ検索処理方法におい
て，各ノードのデータベースに対し複数の検索演算装置
を並列に接続し，使用されている検索演算装置の最大検
索能力の一部を使用中の検索能力に応じて削減し，上記
検索演算装置の最大検索能力から使用中の検索能力を差
し引いて得た余剰検索能力を１つのノード内の全ての検
索演算装置についてそれぞれ比較し，上記余剰検索能力
が最大の検索演算装置から優先的に使用して上記データ
内容を上記データベースから検索するようにしたことを
特徴とする分散型データベースのデータ検索処理方法と
して構成されている。そして，第３の目的を達成するた
めに，第４の発明は，所定のデータ内容を記憶したデー
タベースと上記データベースのデータ内容を検索する検
索演算装置とをそれぞれ備えネットワークを介して接続
された複数のノードと，検索条件をいずれかのノードの
検索演算装置に入力するための検索条件入力部とを備え
た分散型データベースのデータ検索処理方法において，
各ノードのデータベースに対し複数の検索演算装置を並
列に接続し，上記１つのノード内の全ての検索演算装置
の検索能力が全部使用されている状態のとき，このノー
ド内のいずれかの検索演算装置を所定の割込み頻度で間
欠的に使用して上記データ内容を上記データベースから
検索するようにしたことを特徴とする分散型データベー
スのデータ検索処理方法として構成されている。

【０００５】

【作用】上記第１の発明に係る分散型データベースのデ
ータ検索処理方法においては，各ノードのデータベース
に対し複数の検索演算装置が並列に接続される。そし
て，検索条件入力部から入力された検索条件に基づくデ
ータ内容が上記１つのノード内の少なくとも１つの検索
演算装置を使用して上記データベースから検索される。
従って，上記データベースに対し複数のデータ内容の検
索要求があった場合でもこれらのデータ内容の検索要求
に対する処理待ち時間が極力少なくされる。そして，上
記第１の発明の構成に加えて，検索演算装置の最大検索
能力から使用中の検索能力を差し引いて得た余剰検索能
力が１つのノード内の全ての検索演算装置についてそれ
ぞれ比較され，上記余剰検索能力が最大である検索演算
装置から優先的に使用されて，上記データ内容が上記デ
ータベースから検索されるように構成されているので，
上記１つのノード内のいずれかの検索演算装置に検索条
件の入力が集中することが防止される。このとき，第３
の発明のように，使用されている検索演算装置の最大検
索能力の一部を使用中の検索能力に応じて削減するよう
に構成しておけば，その検索演算装置の余剰検索能力が
減少する。従って，上記使用中の検索演算装置へ検索条
件の入力が集中することをより一層防止することが可能
になる。そして，上記第１の発明の構成に加えて，上記
１つのノード内の全ての検索演算装置の検索能力が全部
使用されている状態のとき，このノード内のいずれかの
検索演算装置が所定の割込み頻度で間欠的に使用されて
上記データ内容が上記データベースから検索される。従
って，上記データ内容の処理は長期間検索処理待ちの状
態にされることがない。

【０００６】

【実施例】以下添付図面を参照して，本発明を具体化し
た実施例につき説明し，本発明の理解に供する。尚，以
下の実施例は，本発明を具体化した一例であって，本発
明の技術的範囲を限定する性格のものではない。ここ
に，図１は本発明の一実施例に係る分散型データベース
のデータ検索処理システムのシステム構成を示すブロッ
ク図，図２は上記データ検索処理システムの処理手順を
示し，（ａ）はデータアクセスコンピュータによる処理
手順を示すフローチャート，（ｂ）及び（ｃ）は各ノー
ド内のコンピュータによる処理手順を示すフローチャー
ト，図３は上記データ検索処理システムのノード１内に
おけるコンピュータの余剰検索能力の比較手法を示し，
（ａ）は未使用のノード１を示す説明図，（ｂ）はノー
ド１のコンピュータ１１についてコネクタ２本分で表さ
れる使用中の検索能力を示す説明図，（ｃ）は上記コン
ピュータ１１について２本分のコネクタの使用により減
少したコンピュータ１１の余剰能力と他のコンピュータ
の余剰能力とを比較する説明図，図４は使用されている
ノード１のコンピュータ１１の残りのコネクタを削減す
る態様を示し，（ａ）はコネクタ２本分を使用中の態様
を示す説明図，（ｂ）は未使用のコネクタの内１本を使
用中として移行させる態様を示す説明図，（ｃ）は上記
未使用の１本のコネクタを使用中とみなす説明図，図５
は上記ノード１内の全てのコンピュータのコネクタが全
部使用されている状態においてコンピュータ１１に対応
しサブコネクタを備えた擬似的なコンピュータ１１_a を
新たに設けた構成を示す概念図，図６は検索条件を複数
のノードに同時にアクセスできるＣＰＵサーバを図１の
データアクセスコンピュータに替えて配備したデータ検
索処理システムの変形例を示すブロック図である。本実
施例に係る分散型データベースのデータ検索処理システ
ム１は，図１に示すように，カテゴリ毎に分類されたデ
ータ内容を記憶する物理的なディスクシステムより構成
された１つのデータベースＤＢｎ（ｎ＝１，２，３，・
・・）とこのデータベースのディスクシステムをアクセ
スできる複数のコンピュータｎ１，ｎ２，ｎ３とが分散
型データベースシステムの１つのノードｎ（ｎ＝１，
２，３，・・・）を構成している。このような複数のノ
ードｎが遠隔地にそれぞれ隔てて複数配備され，ネット
ワーク３を介して相互にデータ通信可能に接続されてい
る。また，各データベースＤＢｎのデータ内容を検索す
るデータアクセスコンピュータ２が上記ネットワーク３
に接続されている。上記データアクセスコンピュータ２
は，外部の条件入力部４と接続されこの条件入力部４か
ら設定入力された検索条件に対応したデータ内容がいず
れのカテゴリに所属するかを同じく外部のカテゴリデー
タベース５を参照して特定するデータベース管理システ
ム７と，上記データベース管理システム７により特定さ
れたデータ内容のカテゴリに基づいて当該カテゴリのデ
ータ内容を含むデータベースのノードとの間でデータ通
信を行うネットワーク管理部８とより構成されている。

【０００７】上記した構成の分散型データベースのデー
タ検索処理システム１によるデータ検索の処理手順につ
き図２の各フローチャートを参照しつつ以下説明する。
なお，これらのフローチャートにおいて，Ｓ１，Ｓ２，
Ｓ３，・・・はそれぞれ処理手順を示し，フローチャー
ト１は上記データアクセスコンピュータ２の図示せぬメ
モリにプログラムとして予め格納されており，フローチ
ャート２及びフローチャート３は各ノードｎのそれぞれ
のコンピュータｎ１，ｎ２，ｎ３の図示せぬメモリにプ
ログラムとしてそれぞれ記憶されている。そこで，ある
データ内容の検索要求に対応する検索条件が条件入力部
４からデータアクセスコンピュータ２のデータベース管
理システム７に入力されると（Ｓ１），データベース管
理システム７は上記検索条件に基づいてカテゴリデータ
ベース５を検索してそのカテゴリを特定してネットワー
ク管理部８へ出力する（Ｓ２）。上記ネットワーク管理
部８は上記特定されたカテゴリに基づいて上記データ内
容を検索すべきデータベースを含むノードを特定し当該
ノードとのネットワークを通信可能にする（Ｓ３）。そ
して，ネットワーク管理部８は上記特定されたノードに
データ要求信号を送信する（Ｓ４）。そして上記特定さ
れた１つのノード内の少なくとも１つのコンピュータｎ
１，ｎ２，ｎ３が使用され，上記検索条件に基づいたデ
ータ内容が上記データベースから以下に示すように検索
される。このように，上記データ内容をデータベースか
ら検索するコンピュータが複数使用することができるた
め，この特定されたノードに多数の検索条件に対応した
データ内容の検索要求が集中しても，従来のように極め
て長い検索処理待ち時間となることがない。

【０００８】一方，例えば上記特定されたノードがノー
ド１であったとして，ノード１が上記データ要求信号を
受信すると（Ｓ１１），上記ノード１では，各コンピュ
ータ１１，１２，１３についてそれぞれ使用可能なコネ
クタが余っているかが判断される（Ｓ１２）。このコネ
クタの数は各コンピュータの処理能力（検索能力）を表
現するものであって，現実には物理的な接続端子ではな
く，図３に示すように，検索条件の受入れ可能量を示す
ための仮想的な接続端子である。そこで，図３（ａ）の
ように各コンピュータのコネクタが全て使用可能であれ
ば（Ｓ１２，Ｙｅｓ），各コンピュータ１１，１２，１
３毎の使用可能なコネクタの本数がデータアクセスコン
ピュータ２に送信される（Ｓ１５）。そして，データア
クセスコンピュータ２は上記送信されたノード１内の全
てのコンピュータ１１，１２，１３についてそれぞれの
使用可能な余剰のコネクタの数を比較し，最も使用可能
な余剰のコネクタが最大のコンピュータを特定する（Ｓ
５）。即ち，上記ステップＳ４，Ｓ１１，Ｓ１２，Ｓ１
５，Ｓ５の処理手順による機能が，本発明にいう上記コ
ンピュータ（検索演算装置）の最大検索能力から使用中
の検索能力を差し引いて得た余剰検索能力を１つのノー
ド内の全ての検索演算装置についてそれぞれ比較する機
能の一例である。上記ノード１の場合，各コンピュータ
の能力は，コンピュータ１１と１３がコネクタ３本で等
しく，コネクタ２本のコンピュータ１２よりも大きな能
力を保有している。なお，コンピュータ１１と１３とで
は検索能力は等しいが，ここでは例えばコンピュータ１
１が特定され優先的に使用される。そして，例えば図３
（ｂ）に示すように，上記検索条件に基づいたデータ内
容の検索に必要な検索能力（データベースＤＢ１中の検
索範囲等）に対応した能力がコネクタ２本で表現される
能力であったとする。そこで，データアクセスコンピュ
ータ２は上記特定されたコンピュータ１１に上記データ
内容の検索要求信号を送信すると共に他の残りのコンピ
ュータ１２，１３に否特定信号をそれぞれ送信する（Ｓ
６）。そして，ノード１のコンピュータ１１はデータ検
索要求信号を受信すると（Ｓ２１），指定されたコネク
タの数（上記の例では２本）を使用してデータアクセス
コンピュータ２との接続を行う。これにより，コンピュ
ータ１１の最大検索能力（コネクタ３本）から使用中の
検索能力（コネクタ２本）を差し引いて得た余剰検索能
力はコネクタ１本となる。従って，この使用中の状態に
おいて，ノード１内の各コンピュータに対し新たなデー
タ検索要求が入力されたときに優先的に使用されるコン
ピュータの優先度は，図３（ｃ）に示すように，コンピ
ュータ１３，コンピュータ１２，コンピュータ１１の順
に指定される（Ｓ２２）。そして，コンピュータ１１は
上記設定された検索条件に基づいて上記データ内容をデ
ータベースＤＢ１から検索しデータアクセスコンピュー
タ２にデータ送信する（Ｓ２３）。

【０００９】このようにコンピュータ１１から送信され
たデータ内容はデータアクセスコンピュータ２の図外の
表示部に表示される。例えばオペレータは上記表示され
たデータ内容を見て検索を終了させたいと判断すれば上
記データアクセスコンピュータ２からノード１のコンピ
ュータ１１に対し検索終了要求信号を送信する（Ｓ
７）。そして，上記データアクセスコンピュータ２の表
示部（不図示）により他のデータ内容を検索するか否か
の問い合わせ表示がなされる（Ｓ８）。そこで，他のデ
ータを検索する場合（Ｓ８，Ｙｅｓ），処理手順はステ
ップＳ１に戻り以下ステップＳ１〜Ｓ４，Ｓ１１，Ｓ１
２，Ｓ１５，Ｓ５，Ｓ６からステップＳ２１〜ステップ
Ｓ２５を経てステップＳ８に至る処理手順が繰り返され
る。そして，上記他のデータ内容に係る検索条件につい
て，前と同様にノード１が特定された場合であって，こ
のノード１のコンピュータ１１が使用中のとき上記他の
データ内容の検索条件については余剰検索能力の最も大
きなコンピュータ１３（コネクタ３本，図３（ｃ））か
ら優先的に使用して上記他のデータ内容がデータベース
ＤＢ１から検索される。上記した一連の処理手順は，オ
ペレータによるデータ内容の検索要求が終了すると（Ｓ
８，Ｎｏ），データアクセスコンピュータ２から上記ノ
ード１の使用中のコンピュータ（以上の例ではコンピュ
ータ１１，１３）に対しコネクタの開放要求信号が送信
される（Ｓ９）。これによって，上記コンピュータ１
１，１３はコネクタの開放要求信号を受信し使用中のコ
ネクタを開放してそれぞれの最大検索能力のコネクタに
復元する（Ｓ２６）。

【００１０】ところで，上記ステップＳ１２において，
ノード１の各コンピュータについて使用可能のコネクタ
が余っていない場合（Ｓ１２，Ｎｏ），即ち上記ノード
１内の全てのコンピュータ１１，１２，１３のコネクタ
（検索能力）が全部使用されている状態のとき，図５に
示すように，例えばコンピュータ１１に対応する擬似的
なコンピュータ１１_a が新たに配備された構成がとら
れ，このコンピュータ１１_a に上記コネクタよりも使用
の優先度の低いサブコネクタ（３本）が用意される。即
ち，このサブコネクタの役割は，上記コンピュータ１１
のコネクタが全て使用されている場合であっても，コン
ピュータ１１を所定の割込み頻度で間欠的に使用して新
たなデータ内容をデータベースＤＢ１から検索しようと
するためのものである。即ち，ステップＳ１３において
上記ノード１内のいずれかのコンピュータについてサブ
コネクタが用意され，このサブコネクタの本数がデータ
アクセスコンピュータ２に送信されて（Ｓ１４），上記
新たなデータ内容が間欠的に検索される。即ち，上記ス
テップＳ１２〜Ｓ１４により実現される機能が，本発明
にいう上記１つのノード内の全ての検索演算装置の検索
能力が全部使用されている状態のとき，このノード内の
いずれかの検索演算装置を所定の割込み頻度で間欠的に
使用して上記データ内容を上記データベースから検索す
る機能の一例である。なお，上記ステップＳ２２におい
て，指定されたコネクタの数を使用してコンピュータ１
１とデータアクセスコンピュータ２とをコネクタ２本で
接続するに際して，例えば上記コンピュータ１１の検索
能力が比較的大きく，図４（ａ）に示すように余剰検索
能力（コネクタ３本）が比較的大きい場合がある。この
ように使用されているにも関わらず例えば他の残りのコ
ンピュータ１２，１３と比べて上記コンピュータ１１の
余剰能力が同等若しくはそれ以上であった場合，新たな
データ内容に係る検索要求が上記使用中のコンピュータ
１１を用いて実行されることが考えられる。そこで，本
実施例装置では，上記処理手順のステップＳ２２におい
て，指定されたコネクタの数を使用する際に，この使用
中のコンピュータ１１の最大検索能力（ここではコネク
タ５本）の一部（コネクタ１本）を使用中の検索能力
（コネクタ２本）に応じて削減するようになっている。
即ち，図４（ｂ）に示すように，コンピュータ１１では
現在コネクタ２本が使用されているため余剰のコネクタ
３本の内１本（図中２点鎖線で示す）が仮に削減され，
図４（ｃ）のようにあたかも使用されているものとみな
されて実質的な余剰のコネクタが削減される。これによ
って，使用中のコンピュータに例え余剰検索能力があっ
たとしても，他の未使用のまたは使用負荷の極めて低い
コンピュータを使用させることにより１つのノード内の
複数のコンピュータの処理能力の分散化を図ることがで
き，それぞれのコンピュータの検索能力を有効に活用す
ることが可能となる。

【００１１】更に，上記データアクセスコンピュータ２
に替えて，図６に示すように，検索条件を複数のノード
に同時にアクセスできるＣＰＵサーバ６を配備すること
も可能である。このＣＰＵサーバ６によれば，同時に任
意の複数のノードに対してデータベースアクセスを行う
ことができるため，時間的及び経済的に一層効果のある
データベース検索処理システムを構築することができ
る。そして，上記検索条件入力部として，データアクセ
スコンピュータ２に接続された条件入力部４を用いた
が，このようなデータアクセスコンピュータ２及び条件
入力部４の機能を各ノードにそれぞれ付加し，各ノード
から自己若しくは他のノードのデータベースに対する検
索条件の入力を行うようにしてもよい。

【００１２】

【発明の効果】第１の発明は上記したように構成されて
いる。従って，例えあるノードのデータベースに対し同
時に複数の検索処理要求が重なった場合でも，そのデー
タベースに対する検索処理要求の処理待ち時間を極力少
なくすることができる。また，第２の発明は上記したよ
うに構成されている。従って，１つのノード内の特定の
コンピュータに検索処理要求が集中することが防止され
る。それにより，上記ノード内の全てのコンピュータの
検索能力を分散して有効に活用することができる。そし
て，第３の発明は上記したように構成されている。それ
により，上記第２の発明による効果を一層促進させるこ
とができる。そして，第３の発明は上記したように構成
されている。それによって１つのノード内の全てのコン
ピュータの検索能力が全部使用されているときでも，別
の新たな検索処理要求が長時間処理待ち状態に保持され
ることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本発明の一実施例に係る分散型データベース
のデータ検索処理システムのシステム構成を示すブロッ
ク図。

【図２】 上記データ検索処理システムの処理手順を示
し，（ａ）はデータアクセスコンピュータによる処理手
順を示すフローチャート，（ｂ）及び（ｃ）は各ノード
内のコンピュータによる処理手順を示すフローチャー
ト。

【図３】 上記データ検索処理システムのノード１内に
おけるコンピュータの余剰検索能力の比較手法を示し，
（ａ）は未使用のノード１を示す説明図，（ｂ）はノー
ド１のコンピュータ１１についてコネクタ２本分で表さ
れる使用中の検索能力を示す説明図，（ｃ）は上記コン
ピュータ１１について２本分のコネクタの使用により減
少したコンピュータ１１の余剰能力と他のコンピュータ
の余剰能力とを比較する説明図。

【図４】 使用されているノード１のコンピュータ１１
の残りのコネクタを削減する態様を示し，（ａ）はコネ
クタ２本分を使用中の態様を示す説明図，（ｂ）は未使
用のコネクタの内１本を使用中として移行させる態様を
示す説明図，（ｃ）は上記未使用の１本のコネクタを使
用中とみなす説明図。

【図５】 上記ノード１内の全てのコンピュータのコネ
クタが全部使用されている状態においてコンピュータ１
１に対応しサブコネクタを備えた擬似的なコンピュータ
１１_a を新たに設けた構成を示す概念図。

【図６】 検索条件を複数のノードに同時にアクセスで
きるＣＰＵサーバを図１のデータアクセスコンピュータ
に替えて配備したデータ検索処理システムの変形例を示
すブロック図。

【符号の説明】

１…データ検索処理システム ２…データアクセスコンピュータ ３…ネットワーク ４…条件入力部（検索条件入力部） １１〜ｎ３…コンピュータ ＤＢ１〜ＤＢｎ…データベース

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 西永 康一 神戸市西区高塚台１丁目５番５号 株式会 社神戸製鋼所神戸総合技術研究所内

Claims (4)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 所定のデータ内容を記憶したデータベー
   スと上記データベースのデータ内容を検索する検索演算
   装置とをそれぞれ備えネットワークを介して接続された
   複数のノードと，検索条件をいずれかのノードの検索演
   算装置に入力するための検索条件入力部とを備えた分散
   型データベースのデータ検索処理方法において，各ノー
   ドのデータベースに対し複数の検索演算装置を並列に接
   続し，１つのノード内の少なくとも１つの検索演算装置
   を使用して上記データ内容を上記データベースから検索
   するようにしたことを特徴とする分散型データベースの
   データ検索処理方法。
2. 【請求項２】 所定のデータ内容を記憶したデータベー
   スと上記データベースのデータ内容を検索する検索演算
   装置とをそれぞれ備えネットワークを介して接続された
   複数のノードと，検索条件をいずれかのノードの検索演
   算装置に入力するための検索条件入力部とを備えた分散
   型データベースのデータ検索処理方法において，各ノー
   ドのデータベースに対し複数の検索演算装置を並列に接
   続し，上記検索演算装置の最大検索能力から使用中の検
   索能力を差し引いて得た余剰検索能力を１つのノード内
   の全ての検索演算装置についてそれぞれ比較し，上記余
   剰検索能力が最大の検索演算装置から優先的に使用して
   上記データ内容を上記データベースから検索するように
   したことを特徴とする分散型データベースのデータ検索
   処理方法。
3. 【請求項３】 所定のデータ内容を記憶したデータベー
   スと上記データベースのデータ内容を検索する検索演算
   装置とをそれぞれ備えネットワークを介して接続された
   複数のノードと，検索条件をいずれかのノードの検索演
   算装置に入力するための検索条件入力部とを備えた分散
   型データベースのデータ検索処理方法において，各ノー
   ドのデータベースに対し複数の検索演算装置を並列に接
   続し，使用されている検索演算装置の最大検索能力の一
   部を使用中の検索能力に応じて削減し，上記検索演算装
   置の最大検索能力から使用中の検索能力を差し引いて得
   た余剰検索能力を１つのノード内の全ての検索演算装置
   についてそれぞれ比較し，上記余剰検索能力が最大の検
   索演算装置から優先的に使用して上記データ内容を上記
   データベースから検索するようにしたことを特徴とする
   分散型データベースのデータ検索処理方法。
4. 【請求項４】 所定のデータ内容を記憶したデータベー
   スと上記データベースのデータ内容を検索する検索演算
   装置とをそれぞれ備えネットワークを介して接続された
   複数のノードと，検索条件をいずれかのノードの検索演
   算装置に入力するための検索条件入力部とを備えた分散
   型データベースのデータ検索処理方法において，各ノー
   ドのデータベースに対し複数の検索演算装置を並列に接
   続し，上記１つのノード内の全ての検索演算装置の検索
   能力が全部使用されている状態のとき，このノード内の
   いずれかの検索演算装置を所定の割込み頻度で間欠的に
   使用して上記データ内容を上記データベースから検索す
   るようにしたことを特徴とする分散型データベースのデ
   ータ検索処理方法。