JPH05312665A - 隔膜ユニット付き差圧検出装置 - Google Patents

隔膜ユニット付き差圧検出装置

Info

Publication number
JPH05312665A
JPH05312665A JP12090492A JP12090492A JPH05312665A JP H05312665 A JPH05312665 A JP H05312665A JP 12090492 A JP12090492 A JP 12090492A JP 12090492 A JP12090492 A JP 12090492A JP H05312665 A JPH05312665 A JP H05312665A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
pipe
differential pressure
viscosity
diaphragm unit
thermal expansion
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP12090492A
Other languages
English (en)
Inventor
Kazuaki Kitamura
和明 北村
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Fuji Electric Co Ltd
Original Assignee
Fuji Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Fuji Electric Co Ltd filed Critical Fuji Electric Co Ltd
Priority to JP12090492A priority Critical patent/JPH05312665A/ja
Publication of JPH05312665A publication Critical patent/JPH05312665A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Measuring Fluid Pressure (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】封入液の低温時の粘度増大に起因する応答の遅
れを防止し、高温時の熱膨張に起因する連結用パイプの
破損を防止する。 【構成】パイプ3は、ステンレス鋼の外部パイプ3A
と、これと同軸に内設されるアルミニウムの内部パイプ
3Bとからなり、内部パイプ3Bの両端が封止され、各
パイプ間の空間にシリコーンオイルが封入される。した
がって、低温時には、外部パイプ3A以上に内部パイプ
3Bが収縮して流路断面積が拡大し、その粘度の増大に
よる応答遅れの悪化を緩和する。高温時には、外部パイ
プ3A以上に内部パイプ3Bが膨張して流路断面積が収
縮するが、これによる応答遅れの悪化の影響を封入液の
粘度の指数関数的な減少が補償し、しかも2重パイプ構
造により封入液体積が減少し、熱膨張に起因する内圧増
加が抑えられる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、とくに封入非圧縮性
流体であるシリコーンオイルの低温時における粘度増大
に起因する応答の遅れを防止し、またシリコーンオイル
の高温時における熱膨張に起因する連結用パイプの破損
を防止する隔膜ユニット付き差圧検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来例について、その断面図である図4
を参照しながら説明する。同図において、差圧検出部1
は、たとえば静電容量方式によるもので、その各圧力の
受圧部側がカバー2によって覆われる。フランジ5は、
測定圧力を受けるシールダイヤフラム4を有するととも
に、パイプ6によってカバー2と連結される。このシー
ルダイヤフラム4を具備するフランジ5と、パイプ6と
で隔膜ユニットを構成する。この隔膜ユニットの内部空
間およびカバー2の内部空間には、圧力伝達流体として
のシリコーンオイルが封入される。このシリコーンオイ
ルの封入は、カバー2の孔2aと、フランジ5の孔5a
とを介しておこなわれる。なお、フランジ5の孔5a
は、図に示すように、フランジ5の中心孔と大気とを連
通するようにあけられる。各孔2a,5aは、封入後に
密閉される。
【0003】さて、差圧検出部1の構造は、実施例とも
共通であり、図3の断面図に示される。図3において、
差圧検出部は大別すると、検出部20と保護部30とからな
り、これらは導圧管16, 17を介して連結される。検出部
20は測定すべき差圧を電気信号に変換して出力し、保護
部30は、詳しくは後述するが、導入圧力に対して検出部
20を保護する。この検出部20の構成は周知のとおりであ
るから、その説明は省略する。なお、検出部20を保護部
30に内設させる構成にした別の従来装置もあるが、検出
部20を保護部30に外設させる構成にした目的は、測定流
体が高温度の場合にその温度の影響が検出部20に及ばな
いようにするためである。
【0004】さて、保護部30は主として、本体31,32 、
保護ダイヤフラム13、およびシールダイヤフラム34,35
からなる。ここで、本体31,32 、およびシールダイヤフ
ラム34,35 の各同一名称の部材同士は同じである。保護
ダイヤフラム13を挟んで、左右にそれぞれ本体31,32 が
配設され、それぞれの外周ないし周縁部で互いに接合さ
れる。
【0005】また、本体31,32 には、それぞれ同じ凹部
15, 25、孔14,24 および孔45,55 が形成される。さらに
詳しくは、右側の本体31で代表して述べると、次のとお
りである。凹部15は本体31の左側面にこれと同軸の擂鉢
状に形成され、孔14は本体31をその軸線に沿って貫通
し、孔45は一方では孔14の凹部15中心近傍に開口し、他
方では導圧管16を貫通して検出部20の図示してない導圧
空間に連通する。本体31の右側面は断面が波形に形成さ
れ、この波形とほぼ同じ形状のシールダイヤフラム34
が、本体31の右側面との間に空間をもってその周縁で固
着される。本体31の右側の、シールダイヤフラム34のさ
らに外方の周縁部に、図示してないが、Oリングを介し
てカバーが取り付けられる。
【0006】以上のことは、左側の本体32についても実
質的に同様である。そして、シールダイヤフラム34,35
と接する空間、孔14,24 、凹部15,25 および孔45,55 か
らなる空間には、それぞれ圧力伝達用流体としてのシリ
コーンオイル(封入液)が充填される。差圧検出部1
に、各測定圧力に係る隔膜ユニットを付設することによ
って、圧力を測定すべき流体が高温,高真空度であって
も、その影響が差圧検出部1に及ばないようにして、正
確な差圧の測定を可能にする。
【0007】ところで、当然ながら隔膜ユニットの内部
空間、およびカバー2の内部空間に封入されるシリコー
ンオイルは十分、脱気される必要がある。そうしない
と、圧力を測定すべき流体が高温,高真空度の場合、そ
の影響を受けて、シリコーンオイル内の気体が、初期に
元来わずかであっても、この気体が膨脹して圧力が差圧
検出部1まで伝達できなくなるからである。封入シリコ
ーンオイルの脱気は、カバー2の孔2aと、フランジ5
の孔5aとを介しておこなわれる。すなわち、各孔2
a,5aはシリコーンオイルの封入と、脱気とに共用さ
れる。また、液の封入終了後に、フランジ5の孔5aの
開口部が、止めネジで押圧されるボールによって封止さ
れる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、パイプ6
におけるシリコーンオイルの低温時における粘度増大に
起因して、低温時の差圧検出装置の応答が遅れるという
問題がある。すなわち、応答速度はパイプ6の内部にお
けるシリコーンオイルの流速に対応する。この流速は、
ハーゲン・ホアズイユの法則に基づき次の式で示され
る。
【0009】V=γd2 h/32μL ここで、V:平均流速、γ:パイプ摩擦係数、d:パイ
プ内径、h:摩擦損失水頭、μ:流体の粘性係数、L:
パイプ長、である。とくに流体の粘性係数μは、低温に
なると指数関数的に増大するから、上式から明らかなよ
うに、平均流速Vひいては被測定圧の伝達速度、すなわ
ち応答に大きく影響する。ところで、上式においてパイ
プ内径dを大きくすれば、応答の遅れは防止できるが、
反面パイプ内部の封入流体の体積が増すから、温度が上
昇したとき流体膨張によって内圧が上昇し、パイプ自体
ないし溶接部を破損させる危険がある。
【0010】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、封入非圧縮性流体の低温時における
粘度増大に起因する応答の遅れを防止し、同じくその高
温時における熱膨張に起因する連結用パイプの破損を防
止する隔膜ユニット付き差圧検出装置を提供することに
ある。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る隔膜ユニ
ット付き差圧検出装置は、差圧に係る各圧力が、受圧シ
ールダイヤフラム付きフランジおよび連結用パイプを有
する隔膜ユニットの内部に封入される非圧縮性流体を介
して差圧検出部の対応する側に伝達される装置におい
て、前記パイプが、外部パイプに、これより熱膨張係数
が大きい材料からなる内部パイプが内設される2重パイ
プ構造であり、この内部パイプの外周面と、前記外部パ
イプの内周面との間の空間に前記非圧縮性流体が封入さ
れる。
【0012】請求項2に係る隔膜ユニット付き差圧検出
装置は、請求項1に記載の装置において、外部パイプ
が、ステンレス鋼からなる。
【0013】
【作用】請求項1または2に係る隔膜ユニット付き差圧
検出装置では、低温時には、外部パイプが収縮する以上
に内部パイプが収縮して封入非圧縮性流体の流路断面積
が拡大し、非圧縮性流体の粘度の増大による平均流速、
ひいては応答の遅れを緩和し、また高温時には、外部パ
イプが膨張する以上に内部パイプが膨張して流路断面積
が収縮するが、この収縮による応答遅れの悪化の影響は
非圧縮性流体の粘度が指数関数的に減少することにより
補償され、しかも2重パイプ構造がとられることで封入
非圧縮性流体の正味体積が減少するから、熱膨張に起因
する内圧増加を小さくなし得る。
【0014】
【実施例】この発明に係る隔膜ユニット付き差圧検出装
置の実施例について、以下に図を参照しながら説明す
る。図1はこの実施例の断面図、図2は図1におけるパ
イプのX−X断面図である。この実施例が従来例と異な
る点は、連結用パイプが外部パイプと、それより熱膨張
係数が大きい内部パイプとの2重構造をとることであ
る。すなわち図1,図2において、パイプ3は、ステン
レス鋼の外部パイプ3Aと、これと同軸に内設されるア
ルミニウムの内部パイプ3Bとからなり、内部パイプ3
Bの両端が封止され、内部パイプ3Bの外周面と、外部
パイプ3Aの内周面との間の空間にシリコーンオイル9
が封入される構成をとる。なお、外部パイプ3A,内部
パイプ3Bの熱膨張係数は、それぞれ次のとおりであ
る。
【0015】 外部パイプ3A( ステンレス鋼) :17.3×10-6/℃ 内部パイプ3B( アルミニウム) :23.9×10-6/℃ したがって、低温時には、外部パイプ3Aが収縮する以
上に内部パイプ3Bが収縮してシリコーンオイル9の流
路断面積が拡大し、その粘度の増大による平均流速、ひ
いては応答の遅れを緩和する。また高温時には、外部パ
イプ3Aが膨張する以上に内部パイプ3Bが膨張して流
路断面積が収縮するが、この収縮による応答遅れの悪化
の影響はシリコーンオイル9の粘度の指数関数的な減少
により補償され、しかも2重パイプ構造のために封入シ
リコーンオイル9の正味体積が減少し、熱膨張に起因す
る内圧増加を小さくなし得る。その結果、シリコーンオ
イル9の低温時における粘度増大に起因する応答の遅れ
が防止され、シリコーンオイル9の高温時における熱膨
張に起因する連結用パイプ3の破損が防止される。ま
た、外部パイプ3Aがステンレス鋼からなるから、溶接
性と耐蝕性とに優れる一方、内部パイプ3Bは、溶接性
と耐蝕性とについてとくに制約がないから、実施例の場
合のようにアルミニウムに限定されることなく、他の金
属材料でも、プラスチックやセラミックスなどの非金属
材料でもよい。
【0016】
【発明の効果】請求項1または2に係る隔膜ユニット付
き差圧検出装置では、低温時には、外部パイプが収縮す
る以上に内部パイプが収縮して封入非圧縮性流体の流路
断面積が拡大し、非圧縮性流体の粘度の増大による平均
流速、ひいては応答の遅れを緩和し、また高温時には、
外部パイプが膨張する以上に内部パイプが膨張して流路
断面積が収縮するが、この収縮による応答遅れの悪化の
影響は非圧縮性流体の粘度の指数関数的な減少により補
償され、しかも2重パイプ構造をとることで封入非圧縮
性流体の正味体積が減少するから、熱膨張に起因する内
圧増加を小さくなし得る。したがって、封入非圧縮性流
体の低温時における粘度増大に起因する応答速度の低下
を防止し、封入非圧縮性流体の高温時における熱膨張に
起因する連結用パイプの破損を防止するとくに請求項2
に係る隔膜ユニット付き差圧検出装置では、外部パイプ
がステンレス鋼からなるから、溶接性と耐蝕性とに優れ
る。なお、内部パイプは、溶接性と耐蝕性とについての
制約がないから、アルミニウムなどの金属材料でも、プ
ラスチックやセラミックスなどの非金属材料でも使用で
き選択肢が広くて都合が良い。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る実施例の断面図
【図2】図1におけるパイプのX−X断面図
【図3】実施例と従来例とに共通な差圧検出部の断面図
【図4】従来例の断面図
【符号の説明】
1 差圧検出部 2 カバー 3 パイプ 3A 外部パイプ 3B 内部パイプ 4 シールダイヤフラム 5 フランジ 9 シリコーンオイル

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】差圧に係る各圧力が、受圧シールダイヤフ
    ラム付きフランジおよび連結用パイプを有する隔膜ユニ
    ットの内部に封入される非圧縮性流体を介して差圧検出
    部の対応する側に伝達される装置において、前記パイプ
    は、外部パイプに、これより熱膨張係数が大きい材料か
    らなる内部パイプが内設される2重パイプ構造であり、
    この内部パイプの外周面と、前記外部パイプの内周面と
    の間の空間に前記非圧縮性流体が封入されることを特徴
    とする隔膜ユニット付き差圧検出装置。
  2. 【請求項2】請求項1に記載の装置において、外部パイ
    プは、ステンレス鋼からなることを特徴とする隔膜ユニ
    ット付き差圧検出装置。
JP12090492A 1992-05-14 1992-05-14 隔膜ユニット付き差圧検出装置 Pending JPH05312665A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12090492A JPH05312665A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 隔膜ユニット付き差圧検出装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP12090492A JPH05312665A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 隔膜ユニット付き差圧検出装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05312665A true JPH05312665A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14797879

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP12090492A Pending JPH05312665A (ja) 1992-05-14 1992-05-14 隔膜ユニット付き差圧検出装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05312665A (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP4679941B2 (ja) 断熱を施した毛管溶接延長部
US7062974B2 (en) Pressure transmitter
US6120033A (en) Process diaphragm seal
US7866214B2 (en) Pressure gauge with hydraulic pressure transmission
US4722228A (en) Remote seal-type pressure signal generator
US5763784A (en) Differential pressure transducer unit with an overload protection system
JPS6222090B2 (ja)
US6091022A (en) High pressure header for a semiconductor pressure transducer
US4640135A (en) Sensor
US4782703A (en) Temperature compensated pressure signal generator
US5602338A (en) Differential pressure detecting apparatus
US5333507A (en) Pressure sensor and a method for the manufacture thereof
JPH05312665A (ja) 隔膜ユニット付き差圧検出装置
US5741974A (en) Pressure sensor with resonant vibration preventing means
JPH06194246A (ja) 隔膜ユニット付き差圧検出装置
JPH04372831A (ja) 隔膜ユニット付き差圧検出装置
JPH06194245A (ja) 隔膜ユニット付き差圧検出装置
JPH07198519A (ja) 差圧・圧力発信器
JPH05164641A (ja) 隔膜ユニット付き差圧検出装置
JPH08219919A (ja) 差圧検出装置
JPH0712911Y2 (ja) 圧力変換器
JPH07128170A (ja) 差圧検出装置
JP2546012B2 (ja) 差圧検出装置
JPH08178783A (ja) 差圧/圧力伝送器
JPH07209120A (ja) 置換器付圧力伝送器