JPH0531131A - 実験用小動物の収納ケージ - Google Patents

実験用小動物の収納ケージ

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JPH0531131A
JPH0531131A JP18967691A JP18967691A JPH0531131A JP H0531131 A JPH0531131 A JP H0531131A JP 18967691 A JP18967691 A JP 18967691A JP 18967691 A JP18967691 A JP 18967691A JP H0531131 A JPH0531131 A JP H0531131A
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JP
Japan
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small
room
case
small animal
cage
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Application number
JP18967691A
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English (en)
Inventor
Tsutomu Kamiyama
勉 上山
Akira Kobayashi
昶 小林
Shozo Miyatake
省三 宮武
Takeshi Sueda
健 末田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Hitachi Healthcare Manufacturing Ltd
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Original Assignee
Mitsui Toatsu Chemicals Inc
Hitachi Medical Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実験用の小動物を小動物挿入用の開口部から
小動物収納用の部屋内に入れて蓋をする収納作業性を向
上させること。 【構成】 断面コ字型で筒型に形成されたケース16
と、板状の蓋17とを組み合わせてその内部に筒型の空
間部を形成し、この空間部を羽根車型の仕切り板19に
より円周方向に等間隔をおいて小動物収納用の複数個の
部屋20に分割するとともに、ケース16の軸方向から
見て前記部屋20をほぼ二等辺三角形に形成し、前記ケ
ース16の外周面の一部を切欠して小動物挿入用の開口
部18を形成し、かつケージ全体を起立させる脚部26
を備え、この脚部26を介して前記開口部18を上方に
向けてケージ全体を起立させ、前記開口部18より前記
部屋20に小動物をその頭部から挿入可能に構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、マウスやラット等の実
験用の小動物に、放射線を照射し、検査する際に使用す
る実験用小動物の収納ケージに係り、特に実験用の小動
物の収納作業性を向上させるために好適な実験用小動物
の収納ケージに関する。
【0002】
【従来の技術】図11は従来の収納ケージの斜視図、図
12は同分解斜視図、図13は同収納ケースに実験用の
小動物としてマウスを入れるときの説明図、図14はマ
ウスを入れた収納ケージに放射線を照射している状態の
説明図である。
【0003】これらの図に示す従来の収納ケージ1は、
図12に示すように、断面コ字型で筒型のケース2と、
円板状の蓋3とを組み合わせて構成されている。
【0004】前記ケース2の内部には、羽根車型の仕切
り板4が固定されている。この仕切り板4は、ボス5を
中心として、その周りに等間隔をおいて取り付けられ、
かつ放射方向に延びている。前記ボス5の中心部には、
めねじ8が形成されている。
【0005】前記ケース2の内部は、前記仕切り板4に
より小動物収納用の複数個の部屋6に分割されている。
【0006】一方、蓋3には図11〜図13に示すよう
に、小動物挿入用の開口部7が形成されている。この開
口部7は、前記ケース2内に形成された部屋6の1個分
の平面形状とほぼ同じ形状に形成されている。また、蓋
3の中心部にはねじ通し穴9が設けられている。
【0007】前記蓋3に設けられたねじ通し穴9を通じ
て、ケース2内に固定された仕切り板4のボス5に形成
されためねじ8に、ねじ付きつまみ10のおねじ11が
ねじ込まれている。
【0008】前記蓋3は、ケース2にねじ付きつまみ1
0を介して回転可能に取り付けられており、この蓋3を
回転させることにより、複数個の部屋6のうちの選択さ
れた部屋6に開口部7を合わせ得るようになっている。
【0009】そして、前記収納ケージ1内に、実験用の
小動物として、例えばマウス12を収納するときは、図
13に示すように、収納ケージ1をその軸方向を垂直に
し、かつ開口部7を上に向けて設置し、マウス12の胴
部を持ち、蓋3に形成された開口部7から、ケース2内
に仕切り板4により分割して形成された部屋6に一匹入
れ、蓋3を一部屋分回転させ、次の部屋6に開口部7を
移動させ、マウス12が入っている部屋6を閉じる。さ
らに、別の空の部屋6に前述の要領でマウス12を次々
に収納する。
【0010】ついで、収納ケージ1に入れたマウス12
に放射線を照射するときは、図14に示すように、マウ
ス12を入れた収納ケージ1を試料台14上に載置す
る。このとき、放射線13の照射野の中央部に当たる位
置に置く。前述のごとく、試料台14上に、マウス12
の入った収納ケージ1を載置したうえで、放射線13を
照射する。
【0011】放射線13を所定時間照射後、ねじ付きつ
まみ10を緩め、ケース2から蓋3を取り外し、マウス
12を回収して検査する。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記従来の
収納ケージ1では、部屋6にマウス12を入れるときは
図13から分かるように、マウス12の胴部を持って開
口部7から横向きに入れるようにしている。このため、
マウス12は常に開口部7から頭をもたげ、部屋6から
出ようとする。したがって、簡単にはマウス12を部屋
6に入れて蓋3を閉じることができず、マウス12の収
納作業性が著しく悪いという問題があった。
【0013】また、従来の収納ケージ1は試料台14と
の間に位置決め手段を持っていない。
【0014】したがって、収納ケージ1を試料台14上
における放射線13の照射野の中央部に設置するための
作業性も悪いという問題があった。
【0015】本発明の第1の目的は、実験用の小動物を
開口部から部屋に入れて蓋をする収納作業性を向上させ
得る実験用小動物の収納ケージを提供することにある。
【0016】本発明の第2の目的は、特に尾の長い小動
物の居住性を向上させ得る実験用小動物の収納ケージを
提供することにある。
【0017】本発明の第3の目的は、衛生的にかつ安全
に小動物を収納し得る実験用小動物の収納ケージを提供
することにある。
【0018】本発明の第4の目的は、実験用の小動物を
入れて、試料台上における放射線の照射野の中央部に簡
単に位置決めして載置し得る実験用小動物の収納ケージ
を提供することにある。
【0019】
【課題を解決するための手段】前記第1の目的を達成す
るため、本発明ではケースの外周面の一部を切欠して形
成されかつ実験用小動物の収納用の部屋に小動物をその
頭部から挿入可能な小動物挿入用の開口部を有してい
る。
【0020】また、前記第1の目的をより良く達成する
ため、本発明では前記小動物挿入用の開口部を上方に向
けた状態でケージ全体を起立させる脚部を備えている。
【0021】前記第2の目的を達成するため、本発明で
は前記仕切り板の外側の端部に、小動物の尾を逃がすた
めの切欠部を有している。
【0022】前記第3の目的を達成するため、本発明で
は前記仕切り板によりほぼ二等辺三角形に分割された各
部屋を、前記部屋の頂点側に取り付けられた中仕切り板
により空気室と小動物の収納室とに区画し、収納ケージ
の中心部寄りの位置に、前記空気室に大気側から空気を
導入する空気孔を設け、前記中仕切り板には空気室から
小動物の収納室に空気を流す空気孔を設けている。
【0023】そして、前記第4の目的を達成するため、
本発明では前記ケースと蓋のいずれか一方の直径方向の
中心部に設けられかつ収納ケージ載置用の試料台におけ
る放射線の照射野の中央部に設けられた位置決め手段に
嵌合可能な位置決め手段を有している。
【0024】
【作用】本発明では、ケースと蓋と仕切り板とにより、
円周方向に等間隔をおいて小動物収納用の部屋が複数個
形成されている。各部屋は、ケースの軸方向から見てほ
ぼ二等辺三角形に形成されている。そして、ケースの外
周面にはその一部を切欠して小動物挿入用の開口部が形
成されている。この開口部は、前記小動物収納用の部屋
に小動物をその頭部から挿入可能に設けられている。ま
た、前記開口部を上方に向けた状態でケージ全体を起立
させる脚部を備えている。
【0025】そこで、前記部屋に実験用の小動物を入れ
るときは、前記開口部を上向きにし、脚部を介してケー
ジ全体を起立させる。ついで、実験用の小動物の尾を持
ち、前記開口部より部屋内に小動物をその頭部から挿入
する。これにより、開口部から部屋内に小動物を簡単に
挿入できる。しかも、前記部屋はほぼ二等辺三角形に形
成されており、部屋の狭い頂部に向かって小動物の頭部
が挿入されるので、部屋内で小動物は身動きが取れず、
開口部側に向き直ることが困難であるため、蓋を簡単に
回転させ、小動物を入れた部屋を閉じることができる。
したがって、開口部から部屋への小動物の収納作業性を
向上させることができる。
【0026】また、本発明では前記仕切り板の外側の端
部に、小動物の尾を逃がすための切欠部を有している。
特に、マウス等の尾の長い小動物は、狭い部屋に尾と一
緒に閉じ込めると、尾を気にし、落ち着きがなくなった
り、尾を傷つけたりすることがある。そこで、本発明で
は仕切り板により分割された部屋内に小動物を入れたの
ち、その尾を仕切り板の外側の端部に設けられた切欠部
に入れて邪魔にならないようにする。これにより、小動
物の居住性を改善でき、しかも尾に傷付けないように、
小動物を安全に収納することができる。
【0027】さらに、本発明では前記仕切り板によりほ
ぼ二等辺三角形に分割された各部屋の頂点側に中仕切り
板を取り付けている。この中仕切り板により、各部屋を
空気室と小動物の収納室とに区画している。収納ケージ
の中心部寄りの位置には、空気孔を設け、この空気孔を
通じて、前記空気室に大気側から空気を導入する。ま
た、前記中仕切り板にも空気孔を設け、この空気孔を通
じて空気室から小動物の収納室に空気を導入する。これ
により、収納室内に小動物を衛生的に収納することがで
きる。また、一般に小動物の習性として、小動物を収納
する部屋の周囲における小動物の足が届く位置に空気孔
を設けると、その空気孔に小動物が足や爪を引っ掛けて
怪我をする危険がある。その点、本発明ではほぼ二等辺
三角形をなす部屋の頂点側に、つまり小動物の頭部を挿
入する側に中仕切り板を取り付け、この中仕切り板と収
納ケージの中心部寄りの位置に空気孔を設けているの
で、両空気孔に小動物が足や爪を引っ掛けることがな
く、収納室内に小動物を安全に入れておくことができ
る。
【0028】そして、本発明では試料台における放射線
の照射野の中央部に位置決め手段を設けるとともに、ケ
ースと蓋のいずれか一方の直径方向の中心部に、前記位
置決め手段に嵌合する位置決め手段を設けている。その
結果、実験用の小動物を入れた収納ケージを試料台上に
載置するときは、試料台に設けられた位置決め手段に、
ケースと蓋のいずれか一方に設けられた位置決め手段を
嵌合させることにより、小動物を入れた収納ケージを放
射線の照射野の中央部に簡単に位置決めしてセットする
ことが可能となる。
【0029】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面により説明す
る。
【0030】図1〜図5は本発明の第1の実施例を示す
もので、図1は斜視図、図2は分解斜視図、図3は小動
物挿入用の開口部から小動物収納用の部屋に小動物を挿
入する状態の説明図、図4は試料台と収納ケージに設け
られた位置決め手段の説明図、図5は収納ケージに入れ
た小動物に放射線を照射している使用状態の説明図であ
る。
【0031】これらの図に示す実施例の収納ケージ15
は、ケース16と、蓋17と、仕切り板19とを備えて
構成されている。
【0032】前記ケース16は、図2から分かるよう
に、断面コ字型の円筒型に形成されている。このケース
16の外周面の一部は、四角形に切欠されていて、小動
物挿入用の開口部18が形成されている。また、ケース
16の直径方向の中心部には、ねじ通し穴22が設けら
れている。さらに、ケース16の外周面には、ケース1
6の軸方向から見てハ字状に脚部26が設けられてい
る。この脚部26は、前記開口部を上向きにした状態
で、ケージ全体を起立させ得るようになっている。
【0033】前記蓋17は、図1および図2に示すよう
に、ケース16の軸方向の開口側を閉塞し得る円板状に
形成されている。この蓋17の一方の面には、仕切り板
19が固定されている。
【0034】前記仕切り板19は、ボス21から放射方
向に延びる羽根を、円周方向に等間隔をおいて複数枚取
り付けた羽根車型に形成されている。また、この仕切り
板19は前記ケース16内に収まる大きさに形成されて
いる。前記ボス21の中心部には、めねじ23が設けら
れている。さらに、蓋17の他方の面には、中心部から
離れた位置に、回転操作用つまみ27が固定されてい
る。
【0035】前記ケース16と蓋17とを組み合わせた
ユニットの内部には、円筒型の空間部が形成されてい
る。この空間部は、蓋17に取り付けられた羽根車型の
仕切り板19により、図1〜図3に示すように、円周方
向に等間隔をおいて複数個の部屋20に分割されてい
る。各部屋20は、ケース16の軸方向から見てほぼ二
等辺三角形に形成されている。この部屋20には、ケー
ス16の外周面に形成された開口部18を通じて実験用
の小動物がその頭部から挿入され、その小動物を収納す
るようになっている。
【0036】なお、前記ケース16と、蓋17および仕
切り板19は、(a)内部観察が容易であること、
(b)加工性が良いこと、(c)放射線の吸収量が少な
いこと、(d)清掃が容易であること、などの理由によ
り透明アクリル樹脂で成形されている。
【0037】前記ケース16と蓋17とは、図2に示す
ねじ付きつまみ24により結合されている。このねじ付
きつまみ24は、そのおねじ25をケース16の中心部
に設けられたねじ通し穴22に通し、蓋17に固定され
た仕切り板19のボス21の中心部に設けられためねじ
23にねじ込んでおり、これによりケース16と蓋17
が結合され、かつおねじ25の周りに蓋17と仕切り板
19とが一体に回転可能に取り付けられている。
【0038】そして、収納ケージ載置用の試料台14に
は、この実施例では図4に示すごとく、放射線13の照
射野の中央部に当たる位置に、位置決め手段として位置
決め用穴28が形成されている。一方、ケースと蓋のい
ずれか一方の直径方向の中心部に設けられた位置決め手
段として、この実施例ではケース16の中心部に装着さ
れている前記ねじ付きつまみ24を兼用しており、この
ねじ付きつまみ24のつまみ部分を、前記位置決め用穴
28に嵌合させるようになっている。
【0039】この第1の実施例の収納ケージ15は、次
のように使用され、作用する。
【0040】すなわち、ケース16と蓋17とに囲まれ
た空間部を仕切り板19により分割して形成された小動
物収納用の部屋20に実験用の小動物として、例えばマ
ウス12を入れるときは、図1に示すように、ケース1
6の外周面の一部に設けられた小動物挿入用の開口部1
8を上方に向け、脚部26を介してケージ全体を起立さ
せる。
【0041】ついで、図3に示すように、マウス12の
尾を持ち、開口部18より部屋20内にマウス12をそ
の頭部から挿入する。このようにして、一つの部屋20
内にマウス12を一匹収納したのち、回転操作用つまみ
27を介して、蓋17と仕切り板19とを一緒に部屋2
0の1個分回転させ、マウス12を入れた部屋20を閉
めると同時に、次の空の部屋20を開口部18の位置に
移動させる。
【0042】前述のごとく、開口部18より部屋20内
にマウス12をその頭部から挿入すると、マウス12は
ほぼ二等辺三角形の部屋20の外側から狭い頂部に頭部
を向けて挿入され、部屋20内で身動きが取れない状態
で収納されるため、開口部18側に向き直ることが困難
である。したがって、部屋20内にマウス12を入れた
のち、蓋17と仕切り板19とを簡単に回転させ、マウ
ス12を入れた部屋20を閉め、次の部屋20を開口部
18の位置に速やかに移動させることができる。
【0043】前記収納動作を繰り返し、小動物収納用の
部屋20にマウス12を次々に収納して行く。
【0044】そして、収納ケージ15に入れたマウス1
2に放射線13を照射するときは、図4および図5に示
すように、試料台14に設けられた位置決め用穴28
に、ケース16の直径方向の中心部に装着されているね
じ付きつまみ24を嵌合させ、放射線13の照射野の中
央部に、マウス12を入れた収納ケージ15を位置決め
して試料台14上に載置する。これにより、放射線13
の照射野の中央部に、収納ケージ15の中心部を簡単に
位置決めしてセットすることが可能となる。
【0045】前記試料台14上の決められた位置に、マ
ウス12を入れた収納ケージ15を載置したのち、この
収納ケージ15に向かって、常法により放射線13を所
定時間照射する。
【0046】前記収納ケージ15に入れたマウス12に
放射線13を所定時間照射後、ねじ付きつまみ24を緩
め、ケース16と蓋17とを分解し、マウス12を回収
して検査する。
【0047】なお、本発明では開口部18を上方に向け
てケージ全体を起立させるための脚部26を、ケース1
6と別体に形成し、収納ケージ15を起立させるときに
のみ使用するようにしても良い。
【0048】また、試料台14における放射線13の照
射野の中央部に、収納ケージ15を位置決めして載置す
るための位置決め手段は、試料台14に位置決め用突起
を設け、収納ケージ15側に位置決め用穴を設けた構成
としても良い。さらには、収納ケージ15側の位置決め
手段を、蓋17の直径方向の中心部に設けても良い。
【0049】次に、図6および図7は本発明の第2の実
施例を示すもので、図6は収納ケージに小動物であるマ
ウスを収納する状態の斜視図、図7はマウスを収納した
収納ケージに放射線を照射している使用状態の斜視図で
ある。
【0050】この第2の実施例では、収納ケージ15の
ケース16の側板29の上半部29aはケース16と同
心円の円弧形に形成され、下半部29bは四角形に形成
されており、この四角形の底辺はケース16の外周面と
同じレベルに設定されている。
【0051】したがって、側板29の下半部29bは、
ケース16の下半部の両側に張り出している。
【0052】この第2の実施例の収納ケージ15では、
収納ケージ15内に小動物であるマウス12を入れると
きは、図6に示すように、ケース16の側板29の四角
形に形成された下半部29bと、ケース16の外周面の
一部とを介して、ケース16に形成された開口部18を
上方に向けた状態に起立させる。この状態で、複数の部
屋(この第2の実施例では省略)内に開口部18を通じ
てマウス12を次々に収納する。
【0053】ついで、収納ケージ15内に収納されたマ
ウス12に放射線13を照射し実験するときは、図7に
示すように、ケース16の側板29を下側にして、試料
台14上に収納ケージ15を位置決めして載置する。こ
の放射線13の照射実験時には、ケース16の側板29
の下半部29bにおけるケース16の両側に張り出して
いる部分により、X線の乱反射の影響を少なくでき、し
たがって正確な実験データを得ることができる。
【0054】なお、この実施例において、側板29の下
半部29b側を等脚台形に形成しても良い。
【0055】また、この第2の実施例の他の構成,作用
については、前記第1の実施例と同様である。
【0056】ついで、図8は本発明の第3の実施例を示
す分解斜視図である。
【0057】この第3の実施例では、各仕切り板19の
外側の端部に、小動物の尾を逃がすための切欠部30が
設けられている。
【0058】一般に、マウス等の尾の長い小動物を狭い
部屋に、体と尾と一緒に閉じ込めると、尾が邪魔にな
り、小動物が落ち着かなくなる場合があり、また尾に傷
付ける場合がある。
【0059】そこで、この第3の実施例では、尾の長い
小動物を持って、収納ケージ15の開口部18から部屋
20内に前記小動物の頭部より挿入したのち、その小動
物の尾を左右いずれかの方向に少し曲げ、仕切り板19
に設けられた切欠部30に入れ、尾を逃がしてやる。こ
れにより、尾の長い小動物を取り扱う場合であっても、
部屋20内で尾が邪魔にならず、居住性を向上させるこ
とができ、また尾に傷付けるようなトラブルを解消する
ことができる。
【0060】なお、この第3の実施例の他の構成,作用
は、前記第1の実施例と同様である。
【0061】続いて、図9および図10は本発明の第4
の実施例を示すもので、図9は仕切り板により分割され
た部屋1個分についての要部の正面図、図10は図9の
A矢視図である。
【0062】この第4の実施例では、仕切り板19によ
り分割された部屋20が中仕切り板31により空気室3
2と小動物の収納室33とに区画されている。前記中仕
切り板31は、ほぼ二等辺三角形をなす部屋20の頂点
側に取り付けられている。したがって、前記空気室32
は図9から分かるように、小容積に形成されている。
【0063】収納ケージの中心部寄りの位置である蓋1
7の中心部寄りの位置には、空気孔34が設けられてお
り、この空気孔34を通じて大気側から空気室32内に
空気を導入するようになっている。また、前記中仕切り
板31には、他の空気孔35が設けられており、この空
気孔35を通じて、空気室32から小動物の収納室33
内に空気を流すようにしている。なお、この実施例では
前記空気孔35は中仕切り板31の長さ方向に等間隔を
おいて3個設けられている。
【0064】この第4の実施例では、蓋17の中心部寄
りに設けられた空気孔34を通じて大気側から空気室3
2内に空気が導入される。その空気は、中仕切り板31
に設けられた空気孔35を通じて小動物の収納室33内
に流れる。この空気導入系を通じて流れる空気により、
収納室33内に収納された小動物を衛生上好ましい状態
に保つことができる。ところで、部屋20の周囲におけ
る小動物の足の引っ掛かりやすい位置に空気孔を設ける
と、その空気孔に小動物が足や爪を引っ掛け、怪我をす
る危険がある。その点、この実施例では小動物の頭部を
挿入する側に中仕切り板31を取り付け、この中仕切り
板31と、収納ケージの中心部寄りの位置である蓋17
の中心部寄りの位置とに空気孔を設けているので、両空
気孔34,35に小動物の足や爪が引っ掛かることがな
く、したがって収納室33内に小動物を安全に入れてお
くことができる。
【0065】この第4の実施例の他の構成,作用も、前
記第1の実施例と同様である。
【0066】さらに、本発明では図面に示すマウス12
を収納するものに限らず、ラット等を収納するように構
成しても良い。
【0067】
【発明の効果】以上説明した本発明の請求項1記載の発
明によれば、ケースの外周面の一部を切欠して小動物挿
入用の開口部を形成し、この開口部を通じて小動物収納
用の部屋に小動物をその頭部から挿入可能に構成してお
り、ほぼ二等辺三角形に形成された部屋の狭い頂部に向
かって小動物の頭部が挿入されるので、部屋内で小動物
は身動きが取れず、開口部側に向き直ることが困難であ
るため、蓋を簡単に回転させ、小動物を入れた部屋を閉
じることができるので、小動物挿入用の開口部から小動
物収納用の部屋への小動物の収納作業性を向上させ得る
効果がある。
【0068】また、本発明の請求項2記載の発明によれ
ば、前記小動物挿入用の開口部を上方に向けた状態でケ
ージ全体を起立させる脚部を備えており、前記脚部によ
り開口部を上向きに保持した状態で小動物を挿入できる
結果、開口部より小動物をより一層簡単に挿入すること
ができるので、小動物の収納作業性をより一層向上させ
得る効果がある。
【0069】さらに、本発明の請求項3記載の発明によ
れば、前記仕切り板の外側の端部に、小動物の尾を逃が
すための切欠部を有しており、部屋内に小動物を入れた
のち、小動物の尾を切欠部に入れて逃がすようにしてい
るので、部屋内に尾の長い小動物を収納した場合でも、
その小動物の居住性を向上させ得る効果があり、小動物
の尾に傷付けないように安全に収納し得る効果がある。
【0070】また、本発明の請求項4記載の発明によれ
ば、前記仕切り板によりほぼ二等辺三角形に分割された
各部屋を、前記部屋の頂点側に取り付けられた中仕切り
板により空気室と小動物の収納室とに区画し、収納ケー
ジの中心部寄りの位置に、前記空気室に大気側から空気
を導入する空気孔を設け、前記中仕切り板には空気室か
ら小動物の収納室に空気を流す空気孔を設けているの
で、空気の流れを良くすることができるため、収納室内
に小動物を衛生的に収納し得る効果があり、収納室内に
入れられた小動物の足が引っ掛からない位置に空気孔を
設けているので、空気孔に小動物が足や爪を引っ掛ける
ことがなく、収納室内に小動物を安全に収納し得る効果
がある。
【0071】さらに、本発明の請求項5記載の発明によ
れば、収納ケージ載置用の試料台における放射線の照射
野の中央部に位置決め手段を設け、前記ケースと蓋のい
ずれか一方の直径方向の中心部に、前記位置決め手段に
嵌合する位置決め手段を設けているので、小動物を入れ
た収納ケージを放射線の照射野の中央部に簡単に位置決
めしてセットし得る効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施例を示す斜視図である。
【図2】図1の分解斜視図である。
【図3】図1に示す第1の実施例において、小動物挿入
用の開口部から小動物収納用の部屋に小動物を挿入する
状態の説明図である。
【図4】第1の実施例において、試料台と収納ケージに
設けられた位置決め手段とを示す斜視図である。
【図5】第1の実施例において、収納ケージに入れた小
動物に放射線を照射している状態の説明図である。
【図6】本発明の第2の実施例を示すもので、収納ケー
ジにマウスを収納する状態の斜視図である。
【図7】本発明の第2の実施例を示すもので、マウスを
収納した収納ケージに放射線を照射している使用状態の
斜視図である。
【図8】本発明の第3の実施例を示す分解斜視図であ
る。
【図9】本発明の第4の実施例を示すもので、仕切り板
により分割された部屋1個分についての要部の正面図で
ある。
【図10】図9のA矢視図である。
【図11】従来の収納ケージを示す斜視図である。
【図12】図11に示す収納ケージの分解斜視図であ
る。
【図13】図11に示す収納ケージにおいて、開口部か
ら部屋内に小動物を挿入する状態の説明図である。
【図14】図11に示す収納ケージに小動物を入れて放
射線を照射している状態の説明図である。
【符号の説明】
15…収納ケージ、16…ケース、17…蓋、18…小
動物挿入用の開口部、19…仕切り板、20…小動物収
納用の部屋、21…ボス、22…ねじ通し穴、23…め
ねじ、24…ねじ付きつまみ、26…脚部、28…試料
台に設けられた位置決め用穴、29…ケースの側板、3
0…小動物の尾を逃がす切欠部、31…中仕切り板、3
2…空気室、33…小動物の収納室、34,35…空気
孔。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 宮武 省三 千葉県柏市新十余二2番1号 株式会社日 立メデイコ柏工場内 (72)発明者 末田 健 東京都千代田区内神田一丁目2番10号 株 式会社日立メデイコ首都圏営業本部内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 断面コ字型に形成されかつ筒型に形成さ
    れたケースと、このケースの軸方向の開口側を覆う板状
    の蓋と、羽根車型に形成されかつ前記ケースと蓋とに囲
    まれた筒状の空間部を小動物収納用の複数個の部屋に分
    割する仕切り板とを備えた実験用小動物の収納ケージに
    おいて、前記ケースの外周面の一部を切欠して形成され
    かつ前記実験用小動物の収納用の部屋に小動物をその頭
    部から挿入可能な小動物挿入用の開口部を有しているこ
    とを特徴とする実験用小動物の収納ケージ。
  2. 【請求項2】 前記小動物挿入用の開口部を上方に向け
    た状態でケージ全体を起立させる脚部を備えていること
    を特徴とする請求項1記載の実験用小動物の収納ケー
    ジ。
  3. 【請求項3】 前記仕切り板の外側の端部に、小動物の
    尾を逃がすための切欠部を有していることを特徴とする
    請求項1記載の実験用小動物の収納ケージ。
  4. 【請求項4】 前記仕切り板によりほぼ二等辺三角形に
    分割された各部屋を、前記部屋の頂点側に取り付けられ
    た中仕切り板により空気室と小動物の収納室とに区画
    し、収納ケージの中心部寄りの位置に、前記空気室に大
    気側から空気を導入する空気孔を設け、前記中仕切り板
    には空気室から小動物の収納室に空気を流す空気孔を設
    けたことを特徴とする請求項1記載の実験用小動物の収
    納ケージ。
  5. 【請求項5】 前記ケースと蓋のいずれか一方の直径方
    向の中心部に設けられかつ収納ケージ載置用の試料台に
    おける放射線の照射野の中央部に設けられた位置決め手
    段に嵌合可能な位置決め手段を有していることを特徴と
    する請求項1,2,3または4記載の実験用小動物の収
    納ケージ。
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Cited By (7)

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