JPH05309837A - インクジェット記録装置 - Google Patents

インクジェット記録装置

Info

Publication number
JPH05309837A
JPH05309837A JP11502092A JP11502092A JPH05309837A JP H05309837 A JPH05309837 A JP H05309837A JP 11502092 A JP11502092 A JP 11502092A JP 11502092 A JP11502092 A JP 11502092A JP H05309837 A JPH05309837 A JP H05309837A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ink
magnetic field
current
force
nozzle
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP11502092A
Other languages
English (en)
Inventor
Takehiro Ogawa
剛広 小川
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Machinery Ltd
Original Assignee
Murata Machinery Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Murata Machinery Ltd filed Critical Murata Machinery Ltd
Priority to JP11502092A priority Critical patent/JPH05309837A/ja
Publication of JPH05309837A publication Critical patent/JPH05309837A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 消費電力を低減すると共に、ノズル等にイン
クかす等が詰まった場合に、それを容易に解消できるよ
うにする。 【構成】 インク粒子Rに磁界を付与する磁界付与装置
4を設ける。その磁界中のインク粒子Rに磁界と直交す
る方向に電流を流す通電装置7を設ける。それら磁界と
電流との方向関係に基づいて、通電されたインク粒子R
には電流の方向iと磁界の方向Bとに直交する矢印F方
向の力が働き、その力によりインク粒子Rが噴出され
る。ノズル等にインクかす等が詰まった場合には、磁界
付与装置4の磁束密度B又は通電装置7の電流iを、通
常の作動時よりも大きくすることにより、インク粒子R
の噴出力Fを増大させ、その噴出力の大きなインク粒子
Rによってインクかす等を外部へ押し出す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、記録紙にインク粒子
を噴出させて記録を行うインクジェット記録装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のインクジェット記録装置
としては、静電加速方式や加圧方式やインパルスジェッ
ト方式等のものが知られている。
【0003】静電加速方式の装置は、ノズルと対向電極
との間に高電圧を印加し、静電引力によりインクをノズ
ルから一定の周期で、定電荷をもった粒子列として発生
させるものである。又、加圧方式の装置は、一定圧力に
加圧したインクに対し圧電素子等により振動を加えて、
ノズルからインク粒子を連続的に発生させ、同時に荷電
電極によりインク粒子に電荷を付与するものである。さ
らに、インパルスジェット方式の装置は、圧電素子によ
りインクに瞬間的な圧力を加えて、インク粒子を噴出さ
せるものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところが、前記静電加
圧方式の装置においては、高電圧を必要とするため消費
電力が大きくなるものであった。又、前記加圧方式やイ
ンパルスジェット方式の装置においても、電圧で動作さ
れる圧電素子を使用しているため、その圧電素子を駆動
するために高電圧が必要となり、静電加圧方式の装置と
同じく消費電力が大きくなるものであった。そして、以
上のように、従来のインクジェット記録装置において
は、高電圧を必要とするため、装置の周囲に絶縁対策を
施す必要があり、構成が複雑となる。
【0005】又、この種のインクジェット記録装置にお
いては、ノズル内にインクかす等が詰まったり、長期間
使用しなかった場合等にノズル内のインクが固化したり
して、ノズルの目詰まりが発生することがある。しか
し、前記従来装置においては、このノズルの目詰まりを
解消するのが困難であるという問題もあった。
【0006】この発明は、このような従来の技術に存在
する問題点に着目してなされたものであって、その目的
とするところは、高電圧を必要とすることなく記録を行
うことができて、消費電力を低減することができると共
に、ノズル等の目詰まりを容易に解消することができる
インクジェット記録装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、この発明のインクジェット記録装置においては、
インク粒子に磁界を付与する磁界付与手段と、その磁界
中のインク粒子に磁界と直交する方向に電流を流す通電
手段とを設け、それら磁界と電流との方向関係に基づい
てインク粒子に働く力により同インク粒子を噴出させる
ことを特徴とするものである。
【0008】
【作 用】上記のように構成されたインクジェット記録
装置においては、磁界付与手段によりインク粒子に磁界
が付与された状態で、通電手段によりそのインク粒子に
磁界と直交する方向に電流が流される。すると、それら
磁界と電流との方向関係に基づいてインク粒子に力が働
き、その力によりインク粒子が一方向に噴出される。
【0009】
【実施例】以下、この発明を具体化したインクジェット
記録装置の一実施例を、図面に基づいて詳細に説明す
る。
【0010】図1〜図3に示すように、ノズルヘッド1
は図示しないガイドロッド等に移動可能に支持され、そ
の前面には噴出溝2が形成されている。複数の供給孔3
は噴出溝2に連通して上下方向へ延びるように、ノズル
ヘッド1に所定間隔おきで形成されている。そして、図
示しないインク供給部から各供給孔3を介して噴出溝2
内にインクが供給されて、その噴出溝2内にインク粒子
Rが停留形成される。尚、このインクには導電性を有し
かつ抵抗が小さい物質が含有されている。
【0011】磁界付与手段としての磁界付与装置4は前
記ノズルヘッド1を包囲するように配設され、コア5と
そのコア5に巻回されたコイル6とから構成されてい
る。そして、この磁界付与装置4のコイル6に通電され
ることにより、コア5の先端部間に図1に示す矢印B方
向の磁界が発生されて、噴出溝2内のインク粒子Rが磁
界中に置かれる。
【0012】通電手段としての通電装置7は前記噴出溝
2内に設けられ、噴出溝2の下部に固定配置された共通
電極8と、各供給孔3に対応して噴出溝2の奥部に固定
配置された複数の通電電極9とから構成されている。そ
して、この通電装置7の共通電極8がアースされた状態
で、記録信号に基づき通電電極9に通電されることによ
り、インク粒子Rに選択的に図1に示す矢印i方向の電
流が流される。この電流の方向iと前記磁界の方向Bと
は互いに直交しており、それら磁界と電流との方向関係
に基づいて、通電されたインク粒子Rには図1に示すよ
うに電流の方向iと磁界の方向Bとに直交する矢印F方
向の力、即ち図3に示すように噴出溝2内からその前方
の図示しないノズルへ向かう力が働く。
【0013】次に、前記のように構成されたインクジェ
ット記録装置について動作を説明する。さて、このイン
クジェット記録装置においては、ノズルヘッド1の各供
給孔3から噴出溝2内にインクが供給されて、その噴出
溝2内に複数のインク粒子Rが停留形成される。この状
態で磁界付与装置4のコイル6に通電されて、コア5の
先端部間に図1に示す矢印B方向の磁界が発生され、各
インク粒子Rが磁界中に置かれる。又、記録信号に基づ
き、通電装置7の通電電極9に通電されて、インク粒子
Rに選択的に図1に示す矢印i方向の電流が流される。
すると、それら磁界と電流との方向B,iの関係に基づ
いて、通電されたインク粒子Rには矢印F方向の力が働
き、その力によりインク粒子Rが噴出溝2内から前方に
噴出される。そして、そのインク粒子Rは図示しないノ
ズルを介して、ノズルヘッド1と対向配置された図示し
ない用紙上に噴射されて、記録が行われる。
【0014】因みに、400dpi の解像度のインクを1
ドット噴射する場合について説明する。先ず、1ドット
のインク粒子Rの径rd、体積Vd、及び重量mdにつ
いて考えると、 インク粒子Rの径 rd=(25.4/1000)×
(1/400)=6.35×10-5(m) インク粒子Rの体積 Vd=4/3×π・rd3=1.
07×10-12 (m3 ) インク粒子Rの重量 md=1.5×1000×Vd=
1.6×10-9(kg) (ただし、インクの比重を水の1.5倍とする) となる。
【0015】そして、前記のようなインク粒子Rが、噴
出溝2からs=1mm隔てた位置で10m/secの速度v
となるような場合を考えると、次式(1)及び(2)か
ら、インク粒子Rの加速度aは、以下のようになる。
【0016】v=a・t …(1) s=1/2×a・t2 …(2) ∴a=5×104 (m2/sec ) このとき、1ドットのインク粒子Rに働く力Fは、次の
ようになる。
【0017】F=md・a=8×10-5(N) ここで、磁束密度Bの磁界に直交する長さlの導体にi
アンペアの電流が流れるとき、その導体に働く力Fは次
式(3)で表される。
【0018】F=B・i・l …(3) 即ち、上式(3)において、長さlの導体は径rdのイ
ンク粒子Rと考えることができるので、同式(3)は次
式(4)のように表すことができる。そして、この式
(4)から、インク粒子Rに1アンペアの電流iを流し
て、前記の加速度aでインク粒子Rを噴出させるのに必
要な磁束密度Bを求めると、次のようになる。
【0019】 F=B・i・l=B・i・rd …(4) ∴B≒1.3(Wb/m2 ) 即ち、この実施例のインクジェット記録装置によれば、
以上の各式から明らかなように、インク粒子Rの噴出動
作に対して電圧の高低が影響を与えることはなく、噴出
動作は電流の大小に左右される。従って、比較的低電圧
でインク粒子Rを噴出させることができて、高電圧を付
与する必要がないので、従来方式の記録装置と比較し
て、消費電力を低減することができる。そして、高電圧
を必要としないため、絶縁対策をあまり施す必要がな
く、構成が複雑になることがない。
【0020】又、このインクジェット記録装置において
は、前記(4)式から明らかなように、磁界付与装置4
の磁束密度B又は通電装置7の電流iを、通常の作動時
よりも大きくすることにより、インク粒子Rの噴出力F
を増大させることができる。つまり、噴出溝2やノズル
にインクかす等が詰まった場合には、インク粒子Rの噴
出力を増大させることにより、その噴出力の大きなイン
ク粒子Rによってインクかす等が外部へ押し出されるの
で、噴出溝2やノズルの目詰まりを容易に解消すること
ができる。
【0021】又、例えば、装置を長期間使用しなかった
場合等に、噴出溝2内においてインクが固化しても、通
電装置7によりその固化したインクに直接電流を流すこ
とができる。従って、前記と同じく、磁界付与装置4の
磁束密度B又は通電装置7の電流iを、通常の作動時よ
りも大きくすることにより、固化したインクに大きな噴
出力Fを直接作用させることができるので、その固化し
たインクを外部へ容易に排出することができる。
【0022】なお、この発明は前記実施例の構成に限定
されるものではなく、例えば、磁界付与装置4や通電装
置7の構成を適宜変更する等、この発明の趣旨から逸脱
しない範囲で、各部の構成を任意に変更して具体化する
ことも可能である。
【0023】
【発明の効果】この発明は、以上説明したように構成さ
れているため、高電圧を必要としないで記録を行うこと
ができて、消費電力を低減することができると共に、ノ
ズル等にインクかす等が詰まった場合に、インク粒子の
噴出力を増大させて、ノズル等の目詰まりを容易に解消
することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明を具体化したインクジェット記録装置
の一実施例を示す略体斜視図である。
【図2】そのインクジェット記録装置の一部破断正面図
である。
【図3】図2のA−A線における断面図である。
【符号の説明】
1…ノズルヘッド、2…噴出溝、4…磁界付与手段とし
ての磁界付与装置、7…通電手段としての通電装置、R
…インク粒子。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 インク粒子に磁界を付与する磁界付与手
    段と、その磁界中のインク粒子に磁界と直交する方向に
    電流を流す通電手段とを設け、それら磁界と電流との方
    向関係に基づいてインク粒子に働く力により同インク粒
    子を噴出させることを特徴とするインクジェット記録装
    置。
JP11502092A 1992-05-07 1992-05-07 インクジェット記録装置 Pending JPH05309837A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11502092A JPH05309837A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 インクジェット記録装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP11502092A JPH05309837A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 インクジェット記録装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05309837A true JPH05309837A (ja) 1993-11-22

Family

ID=14652260

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP11502092A Pending JPH05309837A (ja) 1992-05-07 1992-05-07 インクジェット記録装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05309837A (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100381285C (zh) * 2004-12-01 2008-04-16 中华映管股份有限公司 喷墨装置

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN100381285C (zh) * 2004-12-01 2008-04-16 中华映管股份有限公司 喷墨装置

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JPS60210462A (ja) インクジエツト記録装置
JPS594310B2 (ja) インクジェット記録装置
US4180225A (en) Ink jet recording apparatus
JPH0117865B2 (ja)
JPS6157343A (ja) インクジエツト記録装置
JPH05309837A (ja) インクジェット記録装置
JPS5849189B2 (ja) インクジエツト用記録ヘツド
JPS5833471A (ja) 液体噴射記録ヘツド
JPS6046257A (ja) インクジェット記録装置
JPS6055312B2 (ja) マルチノズルインクジエツトプリンタ
JPH034389B2 (ja)
JPS618357A (ja) ドツトプリンタ
CA2062711A1 (en) Ink-jet print head using electromagnetic pumping method
JPS6246358B2 (ja)
JPS55152067A (en) Deflection electrode for ink jet printer
JPS5869063A (ja) インクジエツト記録装置
JP4412945B2 (ja) 液滴吐出装置
JP3797545B2 (ja) インクジェット記録装置
JPS62199450A (ja) 階調記録方法
JPS5931944B2 (ja) 液体噴射記録法
JPH01130952A (ja) インク噴射装置
JPS6059870B2 (ja) 記録電圧印加方法
JPS5962156A (ja) インクジエツト記録装置
JPS5869069A (ja) インクジエツト記録装置
JPH0433862A (ja) 記録方法