JPH05309836A - インクジェット記録ヘッド - Google Patents
インクジェット記録ヘッドInfo
- Publication number
- JPH05309836A JPH05309836A JP11780692A JP11780692A JPH05309836A JP H05309836 A JPH05309836 A JP H05309836A JP 11780692 A JP11780692 A JP 11780692A JP 11780692 A JP11780692 A JP 11780692A JP H05309836 A JPH05309836 A JP H05309836A
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- ink
- ink jet
- cavity plate
- recording head
- point
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Pending
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- Particle Formation And Scattering Control In Inkjet Printers (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】インク噴射特性が安定するとともに、各ノズル
間のインク噴射特性にバラツキをなくする。 【構成】キャビティ板１の概略形状が点Ｏを中心とする
扇形をなし、各ノズル２が開口する端面９が点Ｏを軸線
とする半径Ｒの円筒内面に含まれ、各噴射流路３，イン
ク加圧室５，インク供給路６の共通な直線状軸線が、点
Ｏを通り紙面に直角な軸線の一定点で交差するように放
射状に配列され、インク加圧室５は放射線の外方に位置
するから、隣り合うもの同士が邪魔することがない。と
くに、各噴射流路３が直線状であるため、インクの流れ
が整い、噴射速度の安定性，噴射軌跡の直線性，噴射粒
子寸法の均一性など噴射に係る特性が著しく向上し、し
かもノズル２ごとのバラツキがなくなる。
間のインク噴射特性にバラツキをなくする。 【構成】キャビティ板１の概略形状が点Ｏを中心とする
扇形をなし、各ノズル２が開口する端面９が点Ｏを軸線
とする半径Ｒの円筒内面に含まれ、各噴射流路３，イン
ク加圧室５，インク供給路６の共通な直線状軸線が、点
Ｏを通り紙面に直角な軸線の一定点で交差するように放
射状に配列され、インク加圧室５は放射線の外方に位置
するから、隣り合うもの同士が邪魔することがない。と
くに、各噴射流路３が直線状であるため、インクの流れ
が整い、噴射速度の安定性，噴射軌跡の直線性，噴射粒
子寸法の均一性など噴射に係る特性が著しく向上し、し
かもノズル２ごとのバラツキがなくなる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】この発明は、とくにインク噴射特
性が安定するとともに、各ノズル間でインク噴射特性に
バラツキのないインクジェット記録ヘッドに関する。
性が安定するとともに、各ノズル間でインク噴射特性に
バラツキのないインクジェット記録ヘッドに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来、微細なノズル孔よりインクを噴射
して紙などの記録媒体上に付着させて記録を行う方法
は、インクジェット記録方法として知られている。そし
て、その原理の一つとしてオン・デマンド型インクジェ
ット記録ヘッドがある。この方式のインクジェット記録
ヘッドは、一般的にはキャビティ板の溝側から見た平面
図である図３と、従来例の断面図である図４とに示すよ
うに、ガラス，金属板などにエッチングや機械加工等に
より複数のインク噴射用ノズル12, 噴射流路13，インク
加圧室15，インク供給路16, フィルタ流路18および、共
通なインク溜め17を形成したキャビティ板11と、振動板
19とを積層，一体化したのち、振動板19の外側面のイン
ク加圧室15に対向する位置に電気機械変換素子としての
圧電素子20が導電性膜21を介して接合される構造をとっ
ている。
して紙などの記録媒体上に付着させて記録を行う方法
は、インクジェット記録方法として知られている。そし
て、その原理の一つとしてオン・デマンド型インクジェ
ット記録ヘッドがある。この方式のインクジェット記録
ヘッドは、一般的にはキャビティ板の溝側から見た平面
図である図３と、従来例の断面図である図４とに示すよ
うに、ガラス，金属板などにエッチングや機械加工等に
より複数のインク噴射用ノズル12, 噴射流路13，インク
加圧室15，インク供給路16, フィルタ流路18および、共
通なインク溜め17を形成したキャビティ板11と、振動板
19とを積層，一体化したのち、振動板19の外側面のイン
ク加圧室15に対向する位置に電気機械変換素子としての
圧電素子20が導電性膜21を介して接合される構造をとっ
ている。
【０００３】このような構造において、圧電素子20に電
気信号としての電圧を印加すると、振動板19がインク加
圧室15の内側に変位してインク加圧室15の容積を急激に
減少させ、その容積分に相当するインクがノズル12から
噴射され、それがインク滴となって、対向する記録紙に
点着して印字される。
気信号としての電圧を印加すると、振動板19がインク加
圧室15の内側に変位してインク加圧室15の容積を急激に
減少させ、その容積分に相当するインクがノズル12から
噴射され、それがインク滴となって、対向する記録紙に
点着して印字される。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】従来例では、ノズル開
口端面が平面で、これに直角に先端部の軸線が交差する
ように、各噴射流路13が並設される。すなわち、各噴射
流路13は、インク加圧室15と連通する箇所では広い間隔
で配置されるが、開口部であるノズル12の間隔を狭くす
る必要上、先端部では狭い間隔に配置され、しかも各先
端部は、噴射方向を定めるために、0.5 〜1mm 程度の直
線部にする必要がある。そのために各噴射流路13は、先
端部で折れ曲がる形状になる。さらに、各噴射流路13
は、中央のものは直線状でよいが、両側になるほど先端
部の折れ曲がりの程度が大きくなる。したがって、噴射
速度や噴射軌道, 噴射インク滴寸法など噴射に係る特性
が、不安定であるとともに、各ノズル12ごとに異なる、
つまりバラツキを生じる。その結果、印字品質を低下さ
せることになる。
口端面が平面で、これに直角に先端部の軸線が交差する
ように、各噴射流路13が並設される。すなわち、各噴射
流路13は、インク加圧室15と連通する箇所では広い間隔
で配置されるが、開口部であるノズル12の間隔を狭くす
る必要上、先端部では狭い間隔に配置され、しかも各先
端部は、噴射方向を定めるために、0.5 〜1mm 程度の直
線部にする必要がある。そのために各噴射流路13は、先
端部で折れ曲がる形状になる。さらに、各噴射流路13
は、中央のものは直線状でよいが、両側になるほど先端
部の折れ曲がりの程度が大きくなる。したがって、噴射
速度や噴射軌道, 噴射インク滴寸法など噴射に係る特性
が、不安定であるとともに、各ノズル12ごとに異なる、
つまりバラツキを生じる。その結果、印字品質を低下さ
せることになる。
【０００５】この発明の課題は、従来の技術がもつ以上
の問題点を解消し、インク噴射特性が安定するととも
に、各ノズル間でインク噴射特性にバラツキのないイン
クジェット記録ヘッドを提供することにある。
の問題点を解消し、インク噴射特性が安定するととも
に、各ノズル間でインク噴射特性にバラツキのないイン
クジェット記録ヘッドを提供することにある。
【０００６】
【課題を解決するための手段】請求項１に係るインクジ
ェット記録ヘッドは、キャビティ板の複数個の各インク
加圧室に連通する直線状噴射流路の先端が、部分円筒内
面状の端面に直角にインク噴射用ノズルとして開口す
る。請求項２に係るインクジェット記録ヘッドは、請求
項１に記載の記録ヘッドにおいて、記録媒体の印字表面
部分が、キャビティ板のノズル開口端面と同軸で、これ
に近接対向する円筒外周面に含まれる。
ェット記録ヘッドは、キャビティ板の複数個の各インク
加圧室に連通する直線状噴射流路の先端が、部分円筒内
面状の端面に直角にインク噴射用ノズルとして開口す
る。請求項２に係るインクジェット記録ヘッドは、請求
項１に記載の記録ヘッドにおいて、記録媒体の印字表面
部分が、キャビティ板のノズル開口端面と同軸で、これ
に近接対向する円筒外周面に含まれる。
【０００７】
【作用】請求項１または２に係るインクジェット記録ヘ
ッドでは、各インク加圧室に連通する噴射流路が直線状
であり、その各軸線がキャビティ板端面である部分円筒
内面の軸線上の一定点を通るから、噴射流路でのインク
の流れに対する抵抗が少なくなり、かつインク噴射の方
向が一点に絞られる。
ッドでは、各インク加圧室に連通する噴射流路が直線状
であり、その各軸線がキャビティ板端面である部分円筒
内面の軸線上の一定点を通るから、噴射流路でのインク
の流れに対する抵抗が少なくなり、かつインク噴射の方
向が一点に絞られる。
【０００８】とくに請求項１に係るインクジェット記録
ヘッドでは、記録媒体の印字表面部分と、キャビティ板
のノズル開口端面との間隔に応じて印字ドット間隔が調
整可能である。
ヘッドでは、記録媒体の印字表面部分と、キャビティ板
のノズル開口端面との間隔に応じて印字ドット間隔が調
整可能である。
【０００９】
【実施例】この発明に係るインクジェット記録ヘッドの
実施例について、以下に図を参照しながら説明する。図
１は実施例のキャビティ板の平面図である。図におい
て、実施例は従来例と異なって、キャビティ板１の概略
形状が点Ｏを中心とする扇面形をなし、各ノズル２が開
口する端面９が、点Ｏを通り紙面に直角な軸線の半径Ｒ
の円筒内面に含まれ、各噴射流路３，インク加圧室５，
インク供給路６の共通な直線状軸線が、点Ｏを通り紙面
に直角な軸線の一定点で交差するように放射状に配列さ
れる。なお、8 はフィルタ流路、7 は共通なインク溜め
である。インク加圧室５は放射線の外方に位置するか
ら、寸法的に余裕があり、隣り合うもの同士が邪魔し合
うことがない。とくに、各噴射流路３が直線状であるた
め、インクの流れが整い、噴射速度の安定性，噴射軌跡
の直線性，噴射インク滴寸法の均一性など噴射に係る特
性が著しく向上し、しかもノズル２ごとのバラツキがな
くなる。
実施例について、以下に図を参照しながら説明する。図
１は実施例のキャビティ板の平面図である。図におい
て、実施例は従来例と異なって、キャビティ板１の概略
形状が点Ｏを中心とする扇面形をなし、各ノズル２が開
口する端面９が、点Ｏを通り紙面に直角な軸線の半径Ｒ
の円筒内面に含まれ、各噴射流路３，インク加圧室５，
インク供給路６の共通な直線状軸線が、点Ｏを通り紙面
に直角な軸線の一定点で交差するように放射状に配列さ
れる。なお、8 はフィルタ流路、7 は共通なインク溜め
である。インク加圧室５は放射線の外方に位置するか
ら、寸法的に余裕があり、隣り合うもの同士が邪魔し合
うことがない。とくに、各噴射流路３が直線状であるた
め、インクの流れが整い、噴射速度の安定性，噴射軌跡
の直線性，噴射インク滴寸法の均一性など噴射に係る特
性が著しく向上し、しかもノズル２ごとのバラツキがな
くなる。
【００１０】図２はキャビティ板ノズル開口端面と記録
紙送りローラとの関係図である。図において、ノズル2
が開口する、キャビティ板１の端面９に近接対向して送
りローラ10の外周面が中心軸Ｏを共有する形で位置す
る。端面９の半径をＲ、送りローラ10の半径をｒ、端面
９と送りローラ10の外周面との間隔をＧ（＝Ｒ−ｒ）、
各ノズル２の間隔をｐmmとすると、Ｒ＝10mm, Ｇ＝２mm
のとき、印字ドットの間隔は0.8 ｐmm、Ｒ＝10mm, Ｇ＝
４mmのとき、印字ドット間の間隔は0.6 ｐmmになる。し
たがって、ｐ＝0.3175mm、Ｒ＝10mm、Ｇ＝２mm、にする
ことによって、印字ドット密度＝100dpi(0.254mm) ±10
μｍが得られた。しかも、間隔Ｇを変えることによっ
て、印字ドット密度の調整が可能である。
紙送りローラとの関係図である。図において、ノズル2
が開口する、キャビティ板１の端面９に近接対向して送
りローラ10の外周面が中心軸Ｏを共有する形で位置す
る。端面９の半径をＲ、送りローラ10の半径をｒ、端面
９と送りローラ10の外周面との間隔をＧ（＝Ｒ−ｒ）、
各ノズル２の間隔をｐmmとすると、Ｒ＝10mm, Ｇ＝２mm
のとき、印字ドットの間隔は0.8 ｐmm、Ｒ＝10mm, Ｇ＝
４mmのとき、印字ドット間の間隔は0.6 ｐmmになる。し
たがって、ｐ＝0.3175mm、Ｒ＝10mm、Ｇ＝２mm、にする
ことによって、印字ドット密度＝100dpi(0.254mm) ±10
μｍが得られた。しかも、間隔Ｇを変えることによっ
て、印字ドット密度の調整が可能である。
【００１１】
【発明の効果】請求項１または２に係るインクジェット
記録ヘッドでは、各インク加圧室に連通する噴射流路が
直線状であり、その各軸線がキャビティ板端面である部
分円筒内面の軸線上の一定点を通るから、噴射流路での
インクの流れに対する抵抗が少なくなり、かつインク噴
射の方向が一点に絞られる。したがって、インク噴射特
性が安定するとともに、各ノズル間でインク噴射特性に
バラツキがなくなり、結果として印字品質の向上が図れ
る。
記録ヘッドでは、各インク加圧室に連通する噴射流路が
直線状であり、その各軸線がキャビティ板端面である部
分円筒内面の軸線上の一定点を通るから、噴射流路での
インクの流れに対する抵抗が少なくなり、かつインク噴
射の方向が一点に絞られる。したがって、インク噴射特
性が安定するとともに、各ノズル間でインク噴射特性に
バラツキがなくなり、結果として印字品質の向上が図れ
る。
【００１２】とくに請求項１に係るインクジェット記録
ヘッドでは、記録媒体の印字表面部分と、キャビティ板
のノズル開口端面との間隔に応じて印字ドット間隔が調
整可能であるから、キャビティ板自体の構造によらず適
用方法により、比較的容易に所要の高解像度の印字が得
られる。
ヘッドでは、記録媒体の印字表面部分と、キャビティ板
のノズル開口端面との間隔に応じて印字ドット間隔が調
整可能であるから、キャビティ板自体の構造によらず適
用方法により、比較的容易に所要の高解像度の印字が得
られる。
【図１】本発明に係る実施例のキャビティ板の平面図
【図２】キャビティ板ノズル開口端面と記録紙送りロー
ラとの関係図
ラとの関係図
【図３】従来例のキャビティ板の平面図
【図４】従来例の断面図
１ キャビティ板 ２ ノズル ３ 噴射流路 ５ インク加圧室 ６ インク供給路 ７ インク溜め ８ フィルタ流路 ９ 端面 １０ 送りローラ
Claims (2)
- 【請求項１】キャビティ板の複数個の各インク加圧室に
連通する直線状噴射流路の先端が、部分円筒内面状の端
面に直角にインク噴射用ノズルとして開口することを特
徴とするインクジェット記録ヘッド。 - 【請求項２】請求項１に記載の記録ヘッドにおいて、記
録媒体の印字表面部分が、キャビティ板のノズル開口端
面と同軸で、これに近接対向する円筒外周面に含まれる
ことを特徴とするインクジェット記録ヘッド。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11780692A JPH05309836A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | インクジェット記録ヘッド |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11780692A JPH05309836A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | インクジェット記録ヘッド |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH05309836A true JPH05309836A (ja) | 1993-11-22 |
Family
ID=14720740
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11780692A Pending JPH05309836A (ja) | 1992-05-12 | 1992-05-12 | インクジェット記録ヘッド |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH05309836A (ja) |
Cited By (1)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2835217A1 (fr) * | 2002-01-28 | 2003-08-01 | Imaje Sa | Tete d'impression a double buse d'axes convergents et imprimante equipee |
-
1992
- 1992-05-12 JP JP11780692A patent/JPH05309836A/ja active Pending
Cited By (2)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| FR2835217A1 (fr) * | 2002-01-28 | 2003-08-01 | Imaje Sa | Tete d'impression a double buse d'axes convergents et imprimante equipee |
| WO2003064162A1 (fr) * | 2002-01-28 | 2003-08-07 | Imaje S.A. | Tete d'impression a double buse d'axes convergents et imprimante equipee |
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