JPH0530875A - ウインドウレス鶏舎のｆａ化システム - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】ウインドウレス鶏舎の生産、集卵、環境、故障
等の管理全般を、メインコンピューターによるプログラ
ミング管理方式とした、ＦＡ化システムを提供する。 【構成】鶏舎現場の情報を自動的にメインコンピュータ
ー（１）に入力し、予め実績データを入力したプログラ
ミングに従って、前記メインコンピューター（１）で比
較判断し、鶏舎現場の装置に指令する。指令の内容は指
定時間毎に管理者へ報知され、特に変更指示がなければ
自動継続される。各装置にはバックアップ機能（３５）
をもち、生命系には３系統保有させ、故障の場合メイン
コンピューター（１）の判断で切替えを行う、同時に事
故のウエイト付け判断をして、重要事故の場合には時間
外でも管理者に警報手段で報知する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明は生産管理、環境管理、
集卵管理、故障管理等を含めた管理全般を、メインコン
ピューターとメインシーケンサー、サブシーケンサーを
経て、各種センサ等からの情報入力手段にもとずいた、
各種コントローラー等への制御出力手段に加え、数種類
のコントロール入力手段を有する、ウインドウレス鶏舎
のＦＡ化システムに関する。

【０００２】

【従来の技術】従来のウインドウレス鶏舎においては、
ＧＰＣコンピューターによる集卵状況把握を中心とした
管理であり、生産管理、環境管理、故障管理等について
は、部分的な自動化か或いはマニュアル調整に頼ってい
るのが現状である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】従来技術の項で述べた
構成では、下記のような問題点が提示されている。 ◎ 集卵管理、生産管理、環境管理、故障管理等は部分
的な自動化か、或いはマニュアル調整に頼っているた
め、全体を統合一元化した綜合管理を実行する面におい
て、対応の欠落、繁雑さ、タイミングの遅れ等の問題点
があった。 ◎ 集卵管理においては、ＧＰＣコンピューターによっ
てコントロールされているが、季節要因や市況要因に対
応して実績を上げるためには、管理者の判断能力等に負
う面が大きく、ウインドウレス鶏舎の普及にあたつての
一つのネツクになっていた。この発明では、従来技術の
もつこれ等の問題点を解決するため、メインコンピュー
ターとメインシーケンサー、サブシーケンサーによる、
各種センサ等と各種コントローラー等でのコントロール
によって、総合的で一元化された管理を実施できるよう
にした、ウインドウレス鶏舎のＦＡ化システムを提供す
ることを目的とする。

【０００４】

【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、この発明では下記のような構成としている。コント
ロールセンターのメインコンピューター（１）から、メ
インシーケンサー（２）を経たサブシーケンサー（３）
に対する、鶏舎現場の各種センサ等による情報自動入力
手段（４〜１２）と、卵重・体重の測定値入力手段（１
３、１４）と、サブシーケンサー（３）から鶏舎現場の
各種コントローラー等に対する制御出力手段（１５〜２
１）を備え、メインコンピューター（１）への育成関係
データ入力手段（２２）、卵重コントロールデータ入力
手段（２３）と、ＧＰＣコンピュータ（２４）によるメ
インコンピューター（１）とのコンビネーション関係を
備え、前記メインコンピューター（１）に管理状況報知
手段（２５）と故障状況対応報知手段（２６、２７）を
保有させ、管理状況の確認チェックを行う為、メインコ
ンピューター（１）にモニター（２８）とプリンター
（２９）、カラーグラフィック（３０）とを接続したこ
とを特徴としたウインドウレス鶏舎のＦＡ化システム。

【０００５】

【作用】ウインドウレス鶏舎内外の現場における諸デー
タが、自動的に（一部は定期的に）メインコンピュータ
ーに入力され、前記メインコンピューターに予め入力さ
れている育成関係等のデータや、卵重コントロールデー
タと、ＧＰＣコンピューター関係のデータを照合チェッ
クして、状況の変化に対応した指令が、各種のコントロ
ーラーを経て出力され、生産管理、集卵管理、環境管
理、故障管理等の諸管理が総合的に一元化され、完全に
自動制御されている。これ等の管理状況は定期的に管理
者に画面表示で報告され、管理者のチェックを求める
が、管理者から格別の指示がない場合は自動的に継続実
施される。ウインドウレス鶏舎内の環境条件をベストの
状態に保持して、最高の生産性を維持できるようにコン
トロールすることは勿論であるが、卵重・卵質等につい
ては、市況に対応した条件設定にスピーデイーに対応で
きるようにシュミレーション機能を持たせてある。故障
等トラブル発生の際には、予め入力してあるメンテナン
スファイルにもとずいて対応するが、重大故障について
はメインコンピューターの判断によって、時間帯によっ
ては警報を電話又は無線で通報する故障状況警報手段が
機能する。

【０００６】

【実施例】この発明の実施例を図面を参照して説明す
る。

【第１実施例】この発明の第１実施例を図１で説明す
る。図１には、ウインドウレス鶏舎のＦＡ化システムの
全制御系統が示されている。鶏舎現場の状況が、各種セ
ンサ等による情報入力手段（４〜１２）を経て、メイン
コンピューター（１）に入力され把持され、前記メイン
コンピューター（１）に予めプログラミングした内容に
従って、生産現場をコントロールする。更に生産・環境
・装置作動その他の状況が、適正か否かをメインコンピ
ューター（１）が判断し、生産現場の各装置に対して指
令を出す、この場合定められた時間（３０分〜１時間）
毎に、管理者に画面表示で報知しお伺いを立てる、この
時定められた時間内に変更指示がなければ、自動的に生
産現場の装置は作動を継続する。指示内容はすべてカラ
ー仕分けで表示され、プリンター（２９）およびカラー
グラフィック（３０）に表示記録される。

【０００７】

【第２実施例】この発明の第２実施例を図２で説明す
る、図２にはウインドウレス鶏舎のＦＡ化システムの生
産管理関係制御系が示されている。メインコンピュータ
ー（１）への入力データは、鶏導入時に育成期間中の管
理防疫プログラムを入力することに始まり、成鶏の飼育
及び栄養成分内容を入力する、次に育成期間中の体重誘
導ラインを基本とした生産誘導を行う。メインコンピュ
ーター（１）に希望卵サイズをセットすれば、それに見
合った舎内環境（温度・湿度・静圧等）、照明時間、照
度、食下量に調節される。更にメインコンピューター
（１）では、生産（個数・重量）シュミレーションを行
い、生産計画と対比させ、月末日には生産実績をもとに
要因分析を行う。

【０００８】

【第３実施例】この発明の第３実施例を図３で説明す
る。図３には、鶏舎内の環境管理関係の制御系統が示さ
れている。鶏舎内の所定個所に設置された各種センサ等
で、舎内温度・湿度・アンモニアガス等を自動検知し、
情報入力手段（４〜１４）によってメインコンピュータ
ー（１）に入力され、前記メインコンピューター（１）
の制御によって、最もベストな状態に維持される。これ
等の管理状況における指示内容等は、時間毎に指示内容
が確実に実行されているか、確認作業までメインコンピ
ューター（１）が実行する。

【０００９】

【第４実施例】この発明の第４実施例を図４で説明す
る。図４には、集卵管理関係の制御系統が示されてい
る。成鶏舎よりＧＰセンターまでの搬送ライン（バーコ
ンベア）上の卵量を、数個所に設置したイメージセンサ
（３１）でキャッチし、バーコンベアスピードコントロ
ーラー（３３）で最適の搬送速度にコントロールする。
この場合各鶏舎のケージベルト（３６）の速度も同時に
コントロールされる。更にこの系では製品（卵）の在庫
状況も管理される。

【００１０】

【第５実施例】この発明の第５実施例を図５で説明す
る。図５には、故障管理における制御系統が示されてい
る。各装置に故障等のトラブルが生じた場合、メインコ
ンピューター（１）に予めファイルされた、メンテナン
スファイル（２７）の中から指定画面を表示させ、迅速
に対応できるようになされている。尚すべてのコントロ
ール装置は、光ファイバーケーブルで接続されており、
ガス等の雰囲気（アンモニアガス・塵等）に耐えうる構
成としてある。

【００１１】

【第６実施例】この発明の第６実施例を図６で説明す
る。図６には、メニュー表示を例記した表示例（３７）
を示してある。表示順に説明すると、 ａ）鶏舎モニター（各ラインの卵数、食下量、給水量
等） ｂ）淘汰鶏データ（死亡鶏、虚弱鶏等） ｃ）飼育管理情報設定画面（ロットＮＯ等） ｄ）アラーム履歴表示（エラー関係の表示） ｅ）メッセージ発行画面（変更内容の記録、登録） ｆ）その他−所定の数項目の表示画面

【００１２】

【発明の効果】この発明の実施によって得られる効果に
は、下記のようなものがある。 イ） 実績データによるプログラミングが可能になる。
実績データを予め入力しておくことで、例えば育成関係
では飼料摂取量ライン、上下の管理幅をもつ発育体重ラ
イン等をプログラミングすることができ、鶏舎現場から
の諸情報の入力に対する、コントロールを迅速に実行で
きる。 ロ） 市況への対応が迅速になる。卵サイズや卵質に対
する市場要望の変動に対して、例えば「希望卵サイズ」
をセットすれば、それに見合って舎内環境等がコントロ
ールされ、更にメインコンピューターとの組み合せで生
産（個数、重量）シュミレーションを行い、生産計画と
対比させ迅速的確な対応が可能となる。 ハ） 故障等トラブルへの対応が迅速確実になる。各装
置にはバックアップ装置をもち、特に生命系には３系統
を保有させており、１系統が故障した場合、メインコン
ピューターが自己判断で切替えを行う。故障発生の場合
メンテナンスファイルの指定画面を表示させ、迅速な対
応が図れるようにしてあり、同時に故障内容が重要であ
るか否かを判断し、重要事故の場合、時間外（深夜、休
日等）であっても、警報を電話又は無線で通報するシス
テムを保有しているので、故障等トラブルへの対応が迅
速確実になる。 ニ） 生産コストの低減と安定化がはかれる。メインコ
ンピューターによるプログラミングコントロールの採用
によって、理想的なコントロールが可能になることで、
市況対応型で在庫負担等の少ない現品管理を、確実に実
行できるため生産コストの低減と安定化が期待できる。 ホ） 鶏舎管理に集中できるようになる。ＦＡシステム
化することで、鶏の管理に専念できるようになり、一人
当たりの管理羽数が拡大されると同時に、鶏舎管理に集
中できるようになる。 ヘ） 未経験者での管理が可能になる。コンピューター
・プログラムに沿った完全自動制御方式のため、経験の
少ない素人でも充分対応出来るようになる。

【図面の簡単な説明】

【図１】 ウインドウレス鶏舎のＦＡ化システムの全制
御系統図

【図２】 ＦＡ化システムの生産管理関係制御系統図

【図３】 ＦＡ化システムの環境管理関係制御系統図

【図４】 ＦＡ化システムの集卵管理関係制御系統図

【図５】 ＦＡ化システムの故障管理関係制御系統図

【図６】 ＦＡ化システムのコントロールデータ表示メ
ニュー図 １ メインコンピューター ２ メインシーケンサー ３ サブシーケンサー ４ アンモニアガス検知器 ５ サーモスタット ６ 自動湿度計 ７ 自動インレット静圧計 ８ 照度計 ９ 食下量スケール装置 １０ 量水計 １１ 電力計 １２ エッグカウンター １３ 個卵重計測データ １４ 体重測定データ １５ ルーフコントローラー １６ 換気扇コントロール・インバーター １７ 静圧コントローラー １８ 食下量コントローラー １９ 照明コントローラー ２０ 縦集卵コントローラー ２１ 糞乾コントローラー・インバーター ２２ 育成関係データ入力手段 ２３ 卵重コントロールデータ入力手段 ２４ ＧＰＣコンピューター ２５ 管理状況報知手段 ２６ 故障状況警報手段 ２７ メンテナンスファイル ２８ モニター ２９ プリンター ３０ カラーグラフイック ３１ イメージセンサ ３２ ＧＰＣ集卵状況入力手段 ３３ バーコンベア・スピードコントローラー ３４ バーコンベア出力制御手段 ３５ バックアップ機能

Claims (5)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 ウインドウレス鶏舎のＦＡ化システムに
   おいて、コントロールセンターのメインコンピューター
   （１）から、メインシーケンサー（２）を経たサブシー
   ケンサー（３）に対する、鶏舎現場の各種センサ等によ
   る情報自動入力手段（４〜１２）と、卵重・体重の測定
   値定期入力手段（１３、１４）と、サブシーケンサー
   （３）から鶏舎現場の各種コントローラー等への制御出
   力手段（１５〜２１）を備え、メインコンピューター
   （１）への育成関係データ入力手段（２２）、卵重コン
   トロールデータ入力手段（２３）、ＧＰＣ（グレーテン
   グ”＆パッキングセンター）コンピューター（２４）に
   よるメインコンピューター（１）とのコンビネーション
   関係を備え、前記メインコンピューター（１）に管理状
   況報知手段（２５）と、故障状況対応報知手段（２６、
   ２７）とを保有し、管理状況全般の確認チエックを行う
   ため、メインコンピューター（１）にモニター（２８）
   とカラーグラフィック（３０）とを接続したことを特徴
   とするウインドウレス鶏舎のＦＡ化システム。
2. 【請求項２】 メインシーケンサー（２）へのイメージ
   センサ（３１）による集卵状況入力手段（３２）と、バ
   ーコンベアスピードコントローラー（３３）への出力制
   御手段（３４）とを備えたことを特徴とする、請求項１
   のウインドウレス鶏舎のＦＡ化システム。
3. 【請求項３】 サブシーケンサー（３）をウインドウレ
   ス鶏舎の各棟に設置し、各種センサ等による情報入力手
   段（４〜１２）と、測定値定期入力手段（１３、１
   ４）、サブシーケンサー（３）よりの制御出力手段（１
   ５〜２１）とを備えたことを特徴とする請求項１のウイ
   ンドウレス鶏舎のＦＡ化システム。
4. 【請求項４】 管理状況報知手段（２５）においては、
   プログラミングによる現場コントロールの状況が、適正
   か否かを判断して、所定時間毎に管理者に対し画面表示
   で報知する、管理者による変更指示の無い時は、現場の
   管理状況はその侭継続され、プリンター（２９）、カラ
   ーグラフイック（３０）に記録されるようにしたことを
   特徴とする請求項１のウインドウレス鶏舎のＦＡ化シス
   テム。
5. 【請求項５】 故障等トラブル発生の際には、故障等の
   内容のウェイト付け判断をメインコンピューター（１）
   が行い、メンテナンスファイル（２７）に従って、バッ
   クアップ機能（３５）（通常２系統保有、生命維持系で
   は３系統を保有）の切替え等の措置を行う、緊急を要す
   るときは故障状況警報手段（２６）を経て報知するとと
   もに、夜間・休日等においては電話又は無線で報知する
   ようにした請求項１のウインドウレス鶏舎のＦＡ化シス
   テム。