JPH053074U - インテグラル型パワーステアリング装置 - Google Patents

インテグラル型パワーステアリング装置

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JPH053074U
JPH053074U JP059245U JP5924591U JPH053074U JP H053074 U JPH053074 U JP H053074U JP 059245 U JP059245 U JP 059245U JP 5924591 U JP5924591 U JP 5924591U JP H053074 U JPH053074 U JP H053074U
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惣助 須長
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    • BPERFORMING OPERATIONS; TRANSPORTING
    • B62LAND VEHICLES FOR TRAVELLING OTHERWISE THAN ON RAILS
    • B62DMOTOR VEHICLES; TRAILERS
    • B62D3/00Steering gears
    • B62D3/02Steering gears mechanical
    • B62D3/12Steering gears mechanical of rack-and-pinion type

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  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Chemical & Material Sciences (AREA)
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  • Power Steering Mechanism (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】 ステアリング系のリンクを保護するため、ギ
アの噛合極端位置でパワーステアリングの出力を制限す
る。 【構成】 ギアハウジング2のシリンダ部4内をピスト
ン6によって2つの圧力室8,10に区画する。ピスト
ンに形成されたラック12にセクタギア14が噛合って
いる。セクタギアを収容するギア室15が一方の圧力室
10に連通している。セクタギアの回転限界位置で開放
する一対のバルブ36,38と、これら両バルブを介し
て、ギア室と他方の圧力室側とを接続する連通路56,
58を設ける。 【効果】 タイヤ切角が限界に達した後さらにハンドル
に過大な入力を加えると、一方のバルブが開放し、高圧
側圧力室が低圧側に連通して減圧される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
本考案は、インテグラル型パワーステアリング装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般にパワーステアリング装置は、シリンダ内に摺動自在に嵌合されたピスト ンの両側に形成された圧力室に、コントロールバルブによって切換制御された圧 力流体を導入し、両室の圧力差によってピストンを作動させて操舵方向の補助力 を付与するようになっている。
【0003】 このようなパワーステアリング装置では、舵取リンク系に過大な力が作用しな いように、必要な操舵角に達した後は、操舵補助力を解放してピストンのストロ ークを制限するストロークリミッタを設けている(特公昭46−32090号) 。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
上記従来の動力舵取装置は、ピストン内部にチェックバルブを設けている。ピ ストンはその機能を満足させるため浸炭焼入を行っており、チェックバルブ等を 内蔵させる場合には、浸炭焼入後の加工工程が必要となる。また、ストローク調 整を外部から行うこともできず、ピストンにチェックバルブを設けるについてピ ストン円周上の位置の制約も大きい。さらにピストンのストロークを制限する機 能を必要とする車両と不必要な車両とでパワーステアリング装置を構成する部品 が異なり、管理のためのコストアップも大きい等種々の欠点があった。
【0005】 本考案は上記欠点を除くためになされたもので、ピストン等の内部部品に何ら 変更を加えることなく、ピストンのストロークを制限することができるパワース テアリング装置を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るインテグラル型パワーステアリング装置は、シリンダ内に摺動自 在に嵌合されたピストンと、このピストンの側面に形成されたラックと、このラ ックに噛み合うセクタギアと、上記ピストンによって区画されてシリンダ内に形 成された2つの圧力室と、上記セクタギアが収容され、上記圧力室の一方に連通 するギア室とを備え、舵取ハンドルの操作によってコントロールバルブを切換え て両圧力室に圧力流体を給排するものであって、特に、上記セクタギアの両方向 への所定以上の回転によって開放するバルブを設けるとともに、ギア室に連通し ない圧力室へロータリバルブからのオイルを供給する通路とギア室とを、上記バ ルブを介して接続する連通路を形成したものである。
【0007】
【作用】
本考案に係るインテグラル型パワーステアリング装置では、セクタギアの回転 の限界位置でバルブを開放し、シリンダの高圧側の圧力室を減圧するため、セク タ軸以降のリンク系に過大な力が作用しない。
【0008】
【実施例】
以下、図示実施例により本考案を説明する。図1は本考案の一実施例に係るイ ンテグラル型の動力舵取装置を示す縦断面図であり、ギアハウジング2のシリン ダ部4内には、ピストン6が摺動自在に嵌合され、このピストン6によってシリ ンダ4内は2つの圧力室8,10に区画されている。ピストン6の側面(図1に おける下面)にはラック12が形成されており、このラック12に、図示しない 操向車輪に連動するセクタギア14が噛合わされ、ピストン6の往復動に伴って 正逆回動するようになっている。ギアハウジング2内のセクタギア14が収容さ れている室(ギア室)15は、通路2aを介して一方の圧力室10に連通してい る。
【0009】 上記ピストン6の軸心部の孔16にはボールねじ溝18が螺設され、溝18内 の多数のボール20を介してウォーム軸22が螺合されている。上記ギアハウジ ング2の一端にはバルブハウジング24が固定され、このバルブハウジング24 内に上記ウォーム軸22と軸線を一致させてスタブ軸(入力軸)26が配設され ている。ウォーム軸22のスタブ軸26側には筒状の孔22aが形成され、この 孔22a内にスタブ軸26の端部が嵌合しており、これら両軸22,26はそれ ぞれの軸芯の孔内に挿通されたトーションバー28によって連結されている。な お、スタブ軸26は図示しない舵取ハンドルに連動される。
【0010】 上記バルブハウジング24内には、スタブ軸26と一体回転する弁ロータ30 と、ウォーム軸22に形成された弁スリーブ32とから構成されたロータリタイ プのコントロールバルブ34が収容されている。
【0011】 コントロールバルブ34は、供給路24aおよび入口ポート24bを介して図 示しないオイルポンプに、そして図示しない還流路および出口ポートを介してタ ンクに連通しており、また、通路32a,24c,2bを介して図示左方の圧力 室8に、通路32bを介して右方の圧力室10にそれぞれ連通している。舵取ハ ンドルの操作によってこのコントロールバルブ34が切換作動されると、オイル ポンプから吐出された圧力流体は圧力室8,10の一方に供給されるとともに他 方の圧力室がタンクに連通されて両室間に圧力差が生じ、この圧力差でピストン 6を作動させて操舵方向に補助力を付与するようになっている。
【0012】 上記ギア室15の壁面には、ピストン6の移動に伴って回転するセクタギア1 4の、左右両方向への回転端付近に一対のバルブ(シリンダ圧制御弁)36,3 8が設けられている。これら両バルブ36,38は、ギアハウジング2に形成さ れたバルブ孔2c.2d内に螺合された筒状のバルブボディ40,42と、バル ブボディ40,42内に摺動自在に嵌合されたスプール44,46と、スプール 44,46をギア室15内へ向けて付勢するスプリング48,50とを備えてい る。
【0013】 バルブボディ40,42の内部側開口部には、環状ストッパ52,54が螺合 され、バルブボディ40,42端部をかしめることにより固定されている。スプ ール44,46には、環状ストッパ52,54内を貫通してギア室15内に突出 するピン44a,46aが設けられており、セクタギア14が回転の限界付近迄 回転してこのピン44a,46aに当たると、スプール44,46はスプリング 48,50に抗してバルブボディ40,42内に押し込まれる。 また、ピン44a,46aの基部に形成された半径方向通路44b,46bお よびスプール44,46内の軸方向通路44c,46cを介して、ギア室15と スプリング48,50を収容した室とが連通している。
【0014】 円筒状バルブボディ40,42の壁面には貫通穴40a,42aおよび環状溝 40b,42bが形成されている。両バルブボディ40,42の環状溝40b, 42bは、それぞれ連通路56,58を介して、ギア室15に連通していない図 示左方の圧力室8への通路2bに連通している。スプール44,46の不作動時 には、バルブボディ40,42の貫通穴はスプール44,46の大径部によって 閉塞され、作動したときには、スプール44,46のピン44a,46aが貫通 穴40a,42a内に移動して貫通穴40a,42aを開放し、ギア室15と図 示左方の圧力室8への通路2bとが連通路56,58を介して連通する。
【0015】 以上の構成に係るインテグラル型パワーステアリング装置の作動について説明 する。舵取ハンドルの操作によってコントロールバルブが切換えられると、一方 の圧力室8または10にポンプからの圧油が供給されるとともに他方の圧力室1 0または8内の作動油がタンクへ還流し、これら両室8,10の圧力差によって ピストン6が移動しセクタギア14を回転させる。通常のパワーステアリングの 作動状態では、セクタギア14は両バルブ36,38のスプール44,46先端 のピン44a,46aに当たる位置迄回転せず、また、スプール44,46両端 に作用する油圧は同圧であるため、スプール44,46を移動させる力は発生し ない。
【0016】 これに対し、タイヤ切角が極端位置に達した後、さらにドライバーが舵取ハン ドルに過大な入力を加えた場合、例えば左切りの時には、ギア室15およびこれ に連通する圧力室10が高圧になり、左方の圧力室8は低圧となってピストン6 が左方へ移動し、セクタギア14は回転して図2の想像線に示す位置に達する。 その結果、セクタギア14によって左側のバルブ36のスプール44が押し下げ られ、スプール44のピン44aが円筒状バルブボディ40の貫通穴40a内に 移動し、貫通穴40a,環状溝40b,連通路56および通路2bを介してギア 室15と左方の圧力室8とが連通し、ギア室15内の高圧油は低圧の圧力室8へ 流れる。従って、ギア室15および右方の圧力室10は減圧され、必要以上のセ クタ軸トルクは発生しない。
【0017】 また逆に、右切りの場合には、ギア室15および右方の圧力室10が低圧に、 左方の圧力室8が高圧になって、ピストン6が右に移動しセクタギア14は時計 回りに回転する。上記同様に過大な入力が加えられて右方のバルブ38が作動す ると、低圧のギア室15と高圧の左圧力室8とが、貫通穴42a、環状溝42b 、連通路58および通路2bを介して接続され左側の圧力室8は減圧される。な お、タイヤの切角調整は、バルブアセンブリ全体をねじで調節することにより行 うことができる。なお、上記実施例では、セクタギア14の両回転方向にバルブ 36,38を設けたが、例えば一方向だけに強度上の不安がある場合等には、そ の一方にだけバルブおよび連通路を設けても良い。
【0018】 図3は第2の実施例を示すもので、基本的構造は上記実施例と同一であるので 、同一の部分には同一の符号を付してその説明を省略する。この実施例では、ス プール44,46の抜け止め用ストッパとして、バルブボディ40,42に螺合 された環状ストッパ52,54に代えて断面U字形のスプリング60(一方のバ ルブ38は図示せず)をバルブボディ40,42の開口部内に嵌着している。こ の実施例でも上記実施例と同様の効果を奏することができる。
【0019】
【考案の効果】
以上述べたように本考案によれば、ギアの噛合極端位置において、高圧のシリ ンダ圧力室を減圧し、パワーステアリングの出力を制限することにより、セクタ 軸以降のリンク系を保護することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例に係るインテグラル型パワー
ステアリング装置の縦断面図である。
【図2】図1の要部の拡大図である。
【図3】第2の実施例の図2に対応する図である。
【符号の説明】
2b ギア室に連通しない圧力室にオイルを供給する
通路 4 シリンダ 6 ピストン 8,10 圧力室 12 ラック 14 セクタギア 15 ギア室 34 コントロールバルブ 36,38 一対のバルブ(シリンダ圧制御弁) 56,58 連通路

Claims (1)

  1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項1】 シリンダ内に摺動自在に嵌合されたピス
    トンと、このピストンの側面に形成されたラックと、こ
    のラックに噛み合うセクタギアと、上記ピストンによっ
    て区画されてシリンダ内に形成された2つの圧力室と、
    上記セクタギアが収容され、上記圧力室の一方に連通す
    るギア室とを備え、舵取ハンドルの操作によってコント
    ロールバルブを切換えて両圧力室に圧力流体を給排する
    インテグラル型パワーステアリング装置において、上記
    セクタギアの両方向への所定以上の回転によって開放す
    るバルブを設けるとともに、ギア室に連通しない圧力室
    へロータリバルブからのオイルを供給する通路とギア室
    とを、上記バルブを介して接続する連通路を形成したこ
    とを特徴とするインテグラル型パワーステアリング装
    置。
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JP2013043454A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Hitachi Automotive Systems Steering Ltd インテグラル型パワーステアリング装置

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JP2013043454A (ja) * 2011-08-22 2013-03-04 Hitachi Automotive Systems Steering Ltd インテグラル型パワーステアリング装置
CN102951200A (zh) * 2011-08-22 2013-03-06 日立汽车系统转向器株式会社 整体式动力转向装置
CN102951200B (zh) * 2011-08-22 2016-06-15 日立汽车系统转向器株式会社 整体式动力转向装置

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