JPH05303121A - 非線形光学装置 - Google Patents
非線形光学装置Info
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- JPH05303121A JPH05303121A JP4107553A JP10755392A JPH05303121A JP H05303121 A JPH05303121 A JP H05303121A JP 4107553 A JP4107553 A JP 4107553A JP 10755392 A JP10755392 A JP 10755392A JP H05303121 A JPH05303121 A JP H05303121A
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- light
- nonlinear
- resonator
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Abstract
(57)【要約】
【目的】 時系列光信号を処理でき、しかも外部光源出
力を有効利用できる非線形光学装置を提供する。 【構成】 光共振器24に励起光源28からの光を入射
して該光共振器24中の光非線形効果及びレーザ利得を
有する非線形光学媒質24cで光を発生させ、これを反
射鏡24a,24b及び可飽和吸収体24dによりモー
ドロックした状態で周回させて増幅し制御光パルス30
を生成し、該制御光パルス30と光共振器24の非線形
光学媒質24cに入射された信号光パルス29との間で
発生する和周波数成分を波長フィルタ27で抽出する。
力を有効利用できる非線形光学装置を提供する。 【構成】 光共振器24に励起光源28からの光を入射
して該光共振器24中の光非線形効果及びレーザ利得を
有する非線形光学媒質24cで光を発生させ、これを反
射鏡24a,24b及び可飽和吸収体24dによりモー
ドロックした状態で周回させて増幅し制御光パルス30
を生成し、該制御光パルス30と光共振器24の非線形
光学媒質24cに入射された信号光パルス29との間で
発生する和周波数成分を波長フィルタ27で抽出する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、将来の光通信及び光情
報処理の分野において、時間フィルタ等として用いられ
る非線形光学装置に関するものである。
報処理の分野において、時間フィルタ等として用いられ
る非線形光学装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の光非線形効果を利用した素子を分
類すると、進行波処理形と、共振器構造形との2つに分
類できる。進行波処理形の素子では、基本的に光非線形
媒質を光が一回通過する間にスイッチング等の動作が完
了する機構となっており、その代表的な素子に光カーシ
ャッタがある。
類すると、進行波処理形と、共振器構造形との2つに分
類できる。進行波処理形の素子では、基本的に光非線形
媒質を光が一回通過する間にスイッチング等の動作が完
了する機構となっており、その代表的な素子に光カーシ
ャッタがある。
【0003】図2は光カーシャッタの構成を示すもの
で、図中、1はλ1 /2位相板、2は偏光子、3は波長
λ1 の光を透過し波長λ2 の光を反射するダイクロイッ
クミラー、4は光カー効果を有する非線形光学媒質、5
は波長λ2 の光を遮断し波長λ1 の光を透過する波長フ
ィルタ、6は検光子、7はλ2 /2位相板、8は波長λ
1 の信号光パルス、9は波長λ2 の制御光パルス、10
は波長λ1 の出力光パルスである。また、Aは非線形光
学媒質4の入射端における入射光の偏光状態を表すもの
で、8Aは信号光パルス8の偏光方向、9Aは制御光パ
ルス9の偏光方向、また、Bは非線形光学媒質4の出射
端における出射光の偏光状態を表すもので、8Bは信号
光パルス8の偏光方向、9Bは制御光パルス9の偏光方
向である。
で、図中、1はλ1 /2位相板、2は偏光子、3は波長
λ1 の光を透過し波長λ2 の光を反射するダイクロイッ
クミラー、4は光カー効果を有する非線形光学媒質、5
は波長λ2 の光を遮断し波長λ1 の光を透過する波長フ
ィルタ、6は検光子、7はλ2 /2位相板、8は波長λ
1 の信号光パルス、9は波長λ2 の制御光パルス、10
は波長λ1 の出力光パルスである。また、Aは非線形光
学媒質4の入射端における入射光の偏光状態を表すもの
で、8Aは信号光パルス8の偏光方向、9Aは制御光パ
ルス9の偏光方向、また、Bは非線形光学媒質4の出射
端における出射光の偏光状態を表すもので、8Bは信号
光パルス8の偏光方向、9Bは制御光パルス9の偏光方
向である。
【0004】このような構成において、まず、偏光子2
と検光子6との透過偏光方向を直交させておく。λ1 /
2位相板1の調整により、信号光パルス8の偏光方向を
偏光子2の透過偏光方向に合せておくと、信号光パルス
8はλ1 /2位相板1から波長フィルタ5までは透過す
るが、偏光方向が90度異なる検光子6で遮られ、結果
的に系から出力されない。
と検光子6との透過偏光方向を直交させておく。λ1 /
2位相板1の調整により、信号光パルス8の偏光方向を
偏光子2の透過偏光方向に合せておくと、信号光パルス
8はλ1 /2位相板1から波長フィルタ5までは透過す
るが、偏光方向が90度異なる検光子6で遮られ、結果
的に系から出力されない。
【0005】この状態で、制御光パルス9の偏光方向が
信号光パルス8の偏光方向に対して45度異なるようλ
2 /2位相板7を調整し、該制御光パルス9をダイクロ
イックミラー3を経て非線形光学媒質4に入射する。非
線形光学媒質4内で制御光パルス9によって引き起され
る光カー効果により、制御光パルス9の偏光方向の屈折
率が増加し、この複屈折により制御光パルス9と重なっ
て伝搬する信号光パルス8の偏光方向が回転する。
信号光パルス8の偏光方向に対して45度異なるようλ
2 /2位相板7を調整し、該制御光パルス9をダイクロ
イックミラー3を経て非線形光学媒質4に入射する。非
線形光学媒質4内で制御光パルス9によって引き起され
る光カー効果により、制御光パルス9の偏光方向の屈折
率が増加し、この複屈折により制御光パルス9と重なっ
て伝搬する信号光パルス8の偏光方向が回転する。
【0006】この偏光の回転角は制御光パルス9の強
度、非線形光学媒質4の作用長等により決まり、これら
の値を調整することにより信号光パルス8の偏光方向を
非線形光学媒質4の出射端で90度回転した状態にする
ことができる。信号光パルス8のうち、偏光方向が90
度回転した成分のみ検光子6を透過して出力され、結果
として制御光パルス9と時間的にタイミングの合った信
号光パルス8のみが出力として切り出されることにな
る。これは言葉を替えれば、制御光パルスの有無により
信号光パルスをスイッチング、即ちオン・オフしたと言
える。
度、非線形光学媒質4の作用長等により決まり、これら
の値を調整することにより信号光パルス8の偏光方向を
非線形光学媒質4の出射端で90度回転した状態にする
ことができる。信号光パルス8のうち、偏光方向が90
度回転した成分のみ検光子6を透過して出力され、結果
として制御光パルス9と時間的にタイミングの合った信
号光パルス8のみが出力として切り出されることにな
る。これは言葉を替えれば、制御光パルスの有無により
信号光パルスをスイッチング、即ちオン・オフしたと言
える。
【0007】このように、進行波処理形の素子は時系列
光信号のスイッチング等の処理ができるという利点を有
している。
光信号のスイッチング等の処理ができるという利点を有
している。
【0008】一方、共振器構造形の素子では、基本的に
共振器内で非線形効果を増幅させる機構となっており、
その代表的な素子に光パラメトリック発振器がある。
共振器内で非線形効果を増幅させる機構となっており、
その代表的な素子に光パラメトリック発振器がある。
【0009】図3は光パラメトリック発振器の構成を示
すもので、図中、11は角周波数ω1 の光を出力する励
起光源、12は光結合用のレンズ、13,14は角周波
数ω2 ,ω3 の光に対して反射率が高く角周波数ω1 の
光を透過するミラー、15はパラメトリック波長変換効
果を有する非線形光学媒質である。ここで、ω1 =ω2
+ω3 の関係があり、非線形光学媒質15を伝搬する角
周波数ω1 ,ω2 ,ω3 の光の波数ベクトルK1 ,K2
,K3 がK1 =K2 +K3 の関係を満たす時、パラメ
トリック波長変換の位相整合が満足される。
すもので、図中、11は角周波数ω1 の光を出力する励
起光源、12は光結合用のレンズ、13,14は角周波
数ω2 ,ω3 の光に対して反射率が高く角周波数ω1 の
光を透過するミラー、15はパラメトリック波長変換効
果を有する非線形光学媒質である。ここで、ω1 =ω2
+ω3 の関係があり、非線形光学媒質15を伝搬する角
周波数ω1 ,ω2 ,ω3 の光の波数ベクトルK1 ,K2
,K3 がK1 =K2 +K3 の関係を満たす時、パラメ
トリック波長変換の位相整合が満足される。
【0010】このような構成において、励起光源11か
ら出力される角周波数ω1 の光をレンズ12及びミラー
13を介して非線形光学媒質15に入射すると、該媒質
中でパラメトリック波長変換が起り、角周波数ω1 の光
は角周波数ω2 ,ω3 の光に変換される。該変換された
角周波数ω2 ,ω3 の光はミラー13及び14で構成さ
れた光共振器中を往復する間に増幅され、その一部はミ
ラー14を経て出力される。結果として、角周波数ω1
の光励起により、新たに角周波数ω2 ,ω3 の光を発振
させることができる。
ら出力される角周波数ω1 の光をレンズ12及びミラー
13を介して非線形光学媒質15に入射すると、該媒質
中でパラメトリック波長変換が起り、角周波数ω1 の光
は角周波数ω2 ,ω3 の光に変換される。該変換された
角周波数ω2 ,ω3 の光はミラー13及び14で構成さ
れた光共振器中を往復する間に増幅され、その一部はミ
ラー14を経て出力される。結果として、角周波数ω1
の光励起により、新たに角周波数ω2 ,ω3 の光を発振
させることができる。
【0011】このように、共振器構造形の素子は発生光
を増幅できるという利点があり、光源等への応用が可能
である。
を増幅できるという利点があり、光源等への応用が可能
である。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
素子では装置の構成上、外部光源から非線形光学媒質に
至るまでの光結合系において制御光がかなりの減衰を受
けることになり、光非線形効果を引き起すにはある程度
の高い光パワーが必要となるため、該光結合系での制御
光の減衰は外部光源出力の有効利用という点で問題があ
った。また、後者の素子では励起光に信号を載せた場
合、共振器内で先に発生した光と、後で発生した光とが
混ざってしまうため、発生光に信号が転送できず、時系
列光信号の処理には適さないという問題があった。
素子では装置の構成上、外部光源から非線形光学媒質に
至るまでの光結合系において制御光がかなりの減衰を受
けることになり、光非線形効果を引き起すにはある程度
の高い光パワーが必要となるため、該光結合系での制御
光の減衰は外部光源出力の有効利用という点で問題があ
った。また、後者の素子では励起光に信号を載せた場
合、共振器内で先に発生した光と、後で発生した光とが
混ざってしまうため、発生光に信号が転送できず、時系
列光信号の処理には適さないという問題があった。
【0013】本発明は前記従来の問題点に鑑み、時系列
光信号を処理でき、しかも外部光源出力を有効利用でき
る非線形光学装置を提供することを目的とする。
光信号を処理でき、しかも外部光源出力を有効利用でき
る非線形光学装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】本発明では前記目的を達
成するため、光非線形効果及びレーザ利得を有する媒質
を用いて光共振器を構成し、該光共振器に励起光源より
持続光を入射し、該光共振器内で発生する発振光をモー
ドロッキングにより光パルス化して制御光となし、該制
御光と光共振器に入射される信号光との光非線形応答に
より、該光共振器内で発生する両者の和周波数成分又は
差周波数成分を光共振器より選択的に抽出するようにな
したことを特徴としている。
成するため、光非線形効果及びレーザ利得を有する媒質
を用いて光共振器を構成し、該光共振器に励起光源より
持続光を入射し、該光共振器内で発生する発振光をモー
ドロッキングにより光パルス化して制御光となし、該制
御光と光共振器に入射される信号光との光非線形応答に
より、該光共振器内で発生する両者の和周波数成分又は
差周波数成分を光共振器より選択的に抽出するようにな
したことを特徴としている。
【0015】また、非線形光学媒質としては、レーザ利
得を有し且つ和周波数成分又は差周波数成分の発生に必
要な2次の光非線形効果を有することが必要であり、本
発明ではレーザ利得と2次の光非線形効果とを同時に有
する希土類元素である、ネオジウム(Nd)、エルビウ
ム(Er)、セリウム(Ce)、プラセオジム(P
m)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユ
ウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロ
シウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、ツリウム(T
m)、イッテルビウム(Yb)のうちの少なくとも一種
類を含むLiNbO3又はMgO添加のLiNbO3 又
はLiTaO3 又はLiIO3 又はADP(NH4 H2
PO4 )又はKDP(KH2 PO4 )又はRDA(Rb
H2 AsO4 )又はCDA(C2 H2 AsO4 )又はB
a2 NaNb5 O15を非線形光学媒質として用いること
を特徴としている。例えば、Ndを添加したLiNbO
3 及びErを添加したLiNbO3 はそれぞれ波長1.06
μm及び波長0.55μmで発振するとともに2次の光非線
形効果を発現する。
得を有し且つ和周波数成分又は差周波数成分の発生に必
要な2次の光非線形効果を有することが必要であり、本
発明ではレーザ利得と2次の光非線形効果とを同時に有
する希土類元素である、ネオジウム(Nd)、エルビウ
ム(Er)、セリウム(Ce)、プラセオジム(P
m)、プロメチウム(Pm)、サマリウム(Sm)、ユ
ウロピウム(Eu)、ガドリニウム(Gd)、ジスプロ
シウム(Dy)、ホルミウム(Ho)、ツリウム(T
m)、イッテルビウム(Yb)のうちの少なくとも一種
類を含むLiNbO3又はMgO添加のLiNbO3 又
はLiTaO3 又はLiIO3 又はADP(NH4 H2
PO4 )又はKDP(KH2 PO4 )又はRDA(Rb
H2 AsO4 )又はCDA(C2 H2 AsO4 )又はB
a2 NaNb5 O15を非線形光学媒質として用いること
を特徴としている。例えば、Ndを添加したLiNbO
3 及びErを添加したLiNbO3 はそれぞれ波長1.06
μm及び波長0.55μmで発振するとともに2次の光非線
形効果を発現する。
【0016】
【作用】本発明によれば、光共振器内で発生したモード
ロック光パルスを制御光として用い、光共振器内で信号
光との光非線形応答を起させるので、励起光源からの光
を効率良く非線形効果の発現に用いることができる。ま
た、光共振器内を一定の周期で周回するモードロック光
パルスに対して同期のとれた時系列光信号のみを抽出で
きるので、安定した時間フィルタリング動作が可能であ
る。
ロック光パルスを制御光として用い、光共振器内で信号
光との光非線形応答を起させるので、励起光源からの光
を効率良く非線形効果の発現に用いることができる。ま
た、光共振器内を一定の周期で周回するモードロック光
パルスに対して同期のとれた時系列光信号のみを抽出で
きるので、安定した時間フィルタリング動作が可能であ
る。
【0017】
【実施例】図1は本発明の非線形光学装置の第1の実施
例を示すもので、図中、21はアイソレータ、22,2
3は光結合用のレンズ、24は光共振器、25は波長1.
06μmの光を遮断する波長フィルタ、26は波長0.81μ
mの励起光を反射し波長 0.7μmより短波長の光を透過
するダイクロイックミラー、27は波長 1.3μmの信号
光と波長1.06μmの光共振器内における発振光との和周
波数成分である波長0.58μmの光のみを透過する波長フ
ィルタ、28は波長0.81μmの持続光を放射する励起光
源、29は波長 1.3μmの信号光パルス、30は光共振
器24内を周回する波長1.06μmの制御光パルス(モー
ドロック光パルス)、31は信号光パルス29と制御光
パルス30との和周波数成分(波長0.58μm)である。
例を示すもので、図中、21はアイソレータ、22,2
3は光結合用のレンズ、24は光共振器、25は波長1.
06μmの光を遮断する波長フィルタ、26は波長0.81μ
mの励起光を反射し波長 0.7μmより短波長の光を透過
するダイクロイックミラー、27は波長 1.3μmの信号
光と波長1.06μmの光共振器内における発振光との和周
波数成分である波長0.58μmの光のみを透過する波長フ
ィルタ、28は波長0.81μmの持続光を放射する励起光
源、29は波長 1.3μmの信号光パルス、30は光共振
器24内を周回する波長1.06μmの制御光パルス(モー
ドロック光パルス)、31は信号光パルス29と制御光
パルス30との和周波数成分(波長0.58μm)である。
【0018】光共振器24は、誘電体多層膜の反射鏡2
4a,24bと、ネオジウム(Nd)を1%添加したリ
チウムナイオベート(LiNbO3 )のバルク結晶等か
らなる非線形光学媒質24cと、Ndを 0.2%添加した
YAG結晶等からなる可飽和吸収体24dとよりなって
いる。ここで、反射鏡24a,24bの反射率は波長1.
06μmの光に対して99%、波長0.58μm、波長0.81μ
m及び波長 1.3μmの光に対して10%以下になるよう
に設定してある。
4a,24bと、ネオジウム(Nd)を1%添加したリ
チウムナイオベート(LiNbO3 )のバルク結晶等か
らなる非線形光学媒質24cと、Ndを 0.2%添加した
YAG結晶等からなる可飽和吸収体24dとよりなって
いる。ここで、反射鏡24a,24bの反射率は波長1.
06μmの光に対して99%、波長0.58μm、波長0.81μ
m及び波長 1.3μmの光に対して10%以下になるよう
に設定してある。
【0019】次に、本実施例の動作について説明する。
励起光源28からの持続光がダイクロイックミラー2
6、波長フィルタ25、レンズ23及び反射鏡24bを
経て非線形光学媒質24cに入射し、該媒質24c内に
含まれるNdが励起されて波長1.06μmで発光が生じ
る。発生した波長1.06μmの光は光共振器24内で増幅
されるとともに、可飽和吸収体24dの持つパッシブモ
ードロッキング作用によってモードがロックされ、最終
的に光共振器24内を周回する制御光パルス(モードロ
ック光パルス)30に成長する。本実施例においては波
長0.81μmの励起光が50mWの場合、パルス幅が8ピ
コ秒、ピーク強度が700mWの制御光パルスが光共振
器24内に発生した。なお、モードロック光パルスの繰
り返し周波数(光共振器内の周回速度)は1GHz にな
るよう、共振器長を調整した。
励起光源28からの持続光がダイクロイックミラー2
6、波長フィルタ25、レンズ23及び反射鏡24bを
経て非線形光学媒質24cに入射し、該媒質24c内に
含まれるNdが励起されて波長1.06μmで発光が生じ
る。発生した波長1.06μmの光は光共振器24内で増幅
されるとともに、可飽和吸収体24dの持つパッシブモ
ードロッキング作用によってモードがロックされ、最終
的に光共振器24内を周回する制御光パルス(モードロ
ック光パルス)30に成長する。本実施例においては波
長0.81μmの励起光が50mWの場合、パルス幅が8ピ
コ秒、ピーク強度が700mWの制御光パルスが光共振
器24内に発生した。なお、モードロック光パルスの繰
り返し周波数(光共振器内の周回速度)は1GHz にな
るよう、共振器長を調整した。
【0020】この状態で、波長 1.3μmの信号光パルス
29をアイソレータ21、レンズ22、反射鏡24a及
び可飽和吸収体24dを経て非線形光学媒質24cに入
射させ、該媒質24c内において制御光パルス30との
間で波長0.58μmの和周波数成分を発生させる。本実施
例では信号光パルス29として、繰り返し周波数が10
GHz 、パルス幅が10ピコ秒、ピーク強度が250m
Wの光パルス列を用いた。
29をアイソレータ21、レンズ22、反射鏡24a及
び可飽和吸収体24dを経て非線形光学媒質24cに入
射させ、該媒質24c内において制御光パルス30との
間で波長0.58μmの和周波数成分を発生させる。本実施
例では信号光パルス29として、繰り返し周波数が10
GHz 、パルス幅が10ピコ秒、ピーク強度が250m
Wの光パルス列を用いた。
【0021】制御光パルス30と信号光パルス29とが
進行方向を同じにして重なった場合に両者の和周波数成
分が発生した。信号光パルス29の位相を調整して両者
が1GHz の繰り返しで重なるようにした結果、1GH
z の繰り返しを持つ波長0.58μmの和周波数成分が波長
フィルタ27を経て観測され、結果として10GHzの
信号光パルス29を1GHz の制御光パルス30でフィ
ルタリングし、1GHz の和周波数パルス、即ち出力光
パルス31として検出できることが確かめられた。
進行方向を同じにして重なった場合に両者の和周波数成
分が発生した。信号光パルス29の位相を調整して両者
が1GHz の繰り返しで重なるようにした結果、1GH
z の繰り返しを持つ波長0.58μmの和周波数成分が波長
フィルタ27を経て観測され、結果として10GHzの
信号光パルス29を1GHz の制御光パルス30でフィ
ルタリングし、1GHz の和周波数パルス、即ち出力光
パルス31として検出できることが確かめられた。
【0022】図4は本発明の第2の実施例を示すもの
で、図中、41は波長0.81μmの光を反射し波長 1.3μ
mの光を透過するダイクロイックミラー、42はアイソ
レータ、43,44は光結合用のレンズ、45はNd添
加のLiNbO3 を媒質とする平面導波路形光共振器、
46は波長0.58μmの光だけを透過する波長フィルタ、
47は波長0.81μmの持続光を放射する励起光源、48
は波長 1.3μmで100GHz の繰り返し周波数を持つ
信号光パルス、49は光共振器45内を10GHz の繰
り返し周波数で周回する制御光パルス、50は波長0.58
μmの出力光パルスであり、信号光パルス48と制御光
パルス49との和周波数成分よりなる。
で、図中、41は波長0.81μmの光を反射し波長 1.3μ
mの光を透過するダイクロイックミラー、42はアイソ
レータ、43,44は光結合用のレンズ、45はNd添
加のLiNbO3 を媒質とする平面導波路形光共振器、
46は波長0.58μmの光だけを透過する波長フィルタ、
47は波長0.81μmの持続光を放射する励起光源、48
は波長 1.3μmで100GHz の繰り返し周波数を持つ
信号光パルス、49は光共振器45内を10GHz の繰
り返し周波数で周回する制御光パルス、50は波長0.58
μmの出力光パルスであり、信号光パルス48と制御光
パルス49との和周波数成分よりなる。
【0023】平面導波路形光共振器45は、チタン(T
i)を5%添加したコア45aと、Ti無添加のクラッ
ド45bと、該コア45a及びクラッド45bの両端に
蒸着された誘電体多層膜のミラー45c,45dと、位
相変調用の電極45eとよりなっている。ここで、ミラ
ー45c,45dは波長1.06μmの光に対して99%の
反射率を持ち、波長 1.3μm、波長0.81μm及び波長0.
58μmの光に対して90%以上の透過率を持つように設
定されている。
i)を5%添加したコア45aと、Ti無添加のクラッ
ド45bと、該コア45a及びクラッド45bの両端に
蒸着された誘電体多層膜のミラー45c,45dと、位
相変調用の電極45eとよりなっている。ここで、ミラ
ー45c,45dは波長1.06μmの光に対して99%の
反射率を持ち、波長 1.3μm、波長0.81μm及び波長0.
58μmの光に対して90%以上の透過率を持つように設
定されている。
【0024】次に、本実施例の動作について説明する。
励起光源47からの持続光がダイクロイックミラー4
1、アイソレータ42、レンズ43及びミラー45cを
経て平面導波路形光共振器45内のコア45aを伝搬
し、該コア45aに含まれるNdが励起されて波長1.06
μmで発光が生じる。発生した波長1.06μmの光は光共
振器45内で増幅される。
励起光源47からの持続光がダイクロイックミラー4
1、アイソレータ42、レンズ43及びミラー45cを
経て平面導波路形光共振器45内のコア45aを伝搬
し、該コア45aに含まれるNdが励起されて波長1.06
μmで発光が生じる。発生した波長1.06μmの光は光共
振器45内で増幅される。
【0025】この状態で、位相変調用の電極45eを介
して外部からマイクロ波の電界をコア45aに加え、L
iNbO3 のポッケルス効果を利用して波長1.06μmの
発振光に位相変調を施すと、発振光のモードがロックさ
れ、最終的に光共振器45内を周回する制御光パルス
(モードロック光パルス)49に成長する。本実施例に
おいては波長0.81μmの励起光が50mWで5GHz の
位相変調を加えた場合、パルス幅が8ピコ秒、ピーク強
度が700mW、10GHz 繰り返しで光共振器内を周
回する制御光パルス49を得た。
して外部からマイクロ波の電界をコア45aに加え、L
iNbO3 のポッケルス効果を利用して波長1.06μmの
発振光に位相変調を施すと、発振光のモードがロックさ
れ、最終的に光共振器45内を周回する制御光パルス
(モードロック光パルス)49に成長する。本実施例に
おいては波長0.81μmの励起光が50mWで5GHz の
位相変調を加えた場合、パルス幅が8ピコ秒、ピーク強
度が700mW、10GHz 繰り返しで光共振器内を周
回する制御光パルス49を得た。
【0026】次に、波長 1.3μmの信号光パルス48を
ダイクロイックミラー41、アイソレータ42、レンズ
43及びミラー45cを経て光共振器45のコア45a
に入射させ、該コア45a内において制御光パルス49
との間で波長0.58μmの和周波数成分を発生させる。本
実施例では信号光パルス48として、繰り返し周波数が
100GHz 、パルス幅が7ピコ秒、ピーク強度が25
0mWの光パルス列を用いた。
ダイクロイックミラー41、アイソレータ42、レンズ
43及びミラー45cを経て光共振器45のコア45a
に入射させ、該コア45a内において制御光パルス49
との間で波長0.58μmの和周波数成分を発生させる。本
実施例では信号光パルス48として、繰り返し周波数が
100GHz 、パルス幅が7ピコ秒、ピーク強度が25
0mWの光パルス列を用いた。
【0027】制御光パルス49と信号光パルス48とが
進行方向を同じにして重なった場合に両者の和周波数成
分が発生した。信号光パルス48の位相を調整して両者
が10GHz の繰り返しで重なるようにした結果、10
GHz の繰り返しを持つ波長0.58μmの和周波数成分が
波長フィルタ46を経て観測され、結果として100G
Hz の信号光パルス48を10GHz の制御光パルス4
9でフィルタリングし、10GHz の和周波数パルス、
即ち出力光パルス50として検出できることが確かめら
れた。
進行方向を同じにして重なった場合に両者の和周波数成
分が発生した。信号光パルス48の位相を調整して両者
が10GHz の繰り返しで重なるようにした結果、10
GHz の繰り返しを持つ波長0.58μmの和周波数成分が
波長フィルタ46を経て観測され、結果として100G
Hz の信号光パルス48を10GHz の制御光パルス4
9でフィルタリングし、10GHz の和周波数パルス、
即ち出力光パルス50として検出できることが確かめら
れた。
【0028】図5は本発明の第3の実施例を示すもの
で、図中、61は波長1.06μmの光を透過し波長 0.8μ
mの光を反射するダイクロイックミラー、62,63は
光結合用のレンズ、64は光共振器、65は波長1.14μ
mの光のみを透過する波長フィルタ、66は波長 0.8μ
mの持続光を出力する励起光源である。
で、図中、61は波長1.06μmの光を透過し波長 0.8μ
mの光を反射するダイクロイックミラー、62,63は
光結合用のレンズ、64は光共振器、65は波長1.14μ
mの光のみを透過する波長フィルタ、66は波長 0.8μ
mの持続光を出力する励起光源である。
【0029】光共振器64は、非線形光学媒質であるコ
ア径10μmのEr添加(1%)MgO:LiNbO3
単結晶ファイバ64aと、該単結晶ファイバ64aの一
方の端面に蒸着された誘電体多層膜のミラー64bと、
光結合用のレンズ64cと、電気光学効果を利用したバ
ルク型の光位相変調器64dと、ダイクロイックミラー
64eとよりなっている。ここで、ミラー64bは波長
1.06μm、波長 0.8μm及び波長0.55μmの光に対して
それぞれ1%、1%及び99%の反射率を持ち、また、
ダイクロイックミラー64eは波長0.55μm及び波長1.
14μmの光に対してそれぞれ99%及び1%の反射率を
持つように設定されている。また、単結晶ファイバ64
aはレーザ溶融ペデスタル法(この製法については、例
えばS.Sudo,A.Cordova-Plaza,R.L.Byer,H.J.Shaw,Opti
cs Letters,Vol.12,No.11,pp.938-940(1987)参照)によ
って作製した。
ア径10μmのEr添加(1%)MgO:LiNbO3
単結晶ファイバ64aと、該単結晶ファイバ64aの一
方の端面に蒸着された誘電体多層膜のミラー64bと、
光結合用のレンズ64cと、電気光学効果を利用したバ
ルク型の光位相変調器64dと、ダイクロイックミラー
64eとよりなっている。ここで、ミラー64bは波長
1.06μm、波長 0.8μm及び波長0.55μmの光に対して
それぞれ1%、1%及び99%の反射率を持ち、また、
ダイクロイックミラー64eは波長0.55μm及び波長1.
14μmの光に対してそれぞれ99%及び1%の反射率を
持つように設定されている。また、単結晶ファイバ64
aはレーザ溶融ペデスタル法(この製法については、例
えばS.Sudo,A.Cordova-Plaza,R.L.Byer,H.J.Shaw,Opti
cs Letters,Vol.12,No.11,pp.938-940(1987)参照)によ
って作製した。
【0030】次に、本実施例の動作について説明する。
励起光源66からの波長 0.8μmの持続光がダイクロイ
ックミラー61、レンズ62及びミラー64bを経て単
結晶ファイバ64aに入射し、内部のErが励起されて
波長0.55μmで発光が生じる。発生した波長0.55μmの
光はミラー64bとダイクロイックミラー64eとで構
成された光共振器64内で増幅されるとともに、光位相
変調器64dで位相が変調され、最終的にモードがロッ
クされて光共振器64内を周回する制御光パルス(モー
ドロック光パルス)68に成長する。本実施例において
は波長 0.8μmの励起光パワーを100mW、光変調周
波数を500MHz に設定し、光共振器長を調整するこ
とにより、パルス幅が10ピコ秒、ピーク強度が600
mW、繰り返し周波数が1GHz の制御光パルス68を
発生した。
励起光源66からの波長 0.8μmの持続光がダイクロイ
ックミラー61、レンズ62及びミラー64bを経て単
結晶ファイバ64aに入射し、内部のErが励起されて
波長0.55μmで発光が生じる。発生した波長0.55μmの
光はミラー64bとダイクロイックミラー64eとで構
成された光共振器64内で増幅されるとともに、光位相
変調器64dで位相が変調され、最終的にモードがロッ
クされて光共振器64内を周回する制御光パルス(モー
ドロック光パルス)68に成長する。本実施例において
は波長 0.8μmの励起光パワーを100mW、光変調周
波数を500MHz に設定し、光共振器長を調整するこ
とにより、パルス幅が10ピコ秒、ピーク強度が600
mW、繰り返し周波数が1GHz の制御光パルス68を
発生した。
【0031】この状態で、波長1.06μmの信号光パルス
67をダイクロイックミラー61、レンズ62及びミラ
ー64bを経て単結晶ファイバ64aに入射することに
より、信号光パルス67と制御光パルス68との差周波
数成分である波長1.14μmの光が発生する。本実施例で
は信号光パルス67として、繰り返し周波数が10GH
z 、パルス幅が10ピコ秒、ピーク強度が400mWの
光パルス列を用いた。
67をダイクロイックミラー61、レンズ62及びミラ
ー64bを経て単結晶ファイバ64aに入射することに
より、信号光パルス67と制御光パルス68との差周波
数成分である波長1.14μmの光が発生する。本実施例で
は信号光パルス67として、繰り返し周波数が10GH
z 、パルス幅が10ピコ秒、ピーク強度が400mWの
光パルス列を用いた。
【0032】制御光パルス68の位相を調整して両者が
1GHz の繰り返しで重なるようにした結果、1GHz
の繰り返し周波数を持つ波長1.14μmの差周波数成分が
波長フィルタ65を経て観測され、結果として10GH
z の信号光パルス67を1GHz の制御光パルス68で
フィルタリングし、1GHz の差周波数パルス、即ち出
力光パルス69として検出できることが確かめられた。
1GHz の繰り返しで重なるようにした結果、1GHz
の繰り返し周波数を持つ波長1.14μmの差周波数成分が
波長フィルタ65を経て観測され、結果として10GH
z の信号光パルス67を1GHz の制御光パルス68で
フィルタリングし、1GHz の差周波数パルス、即ち出
力光パルス69として検出できることが確かめられた。
【0033】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、光
共振器内で発生したモードロック光パルスを制御光パル
スとして用い、光共振器内で信号光との光非線形応答を
起させるようになしたので、励起光源からの光を効率良
く利用でき、また、光共振器内を一定の周期で周回する
モードロック光パルスに対して同期のとれた時系列光信
号のみを抽出できるので、安定した時間フィルタリング
が可能となる。また、モードロック光パルスの周回周
期、即ちフィルタリングの間隔を光共振器長を調整する
ことにより制御できる。さらにまた、レーザ発振と光非
線形応答が同一の媒質で起るので、素子サイズの縮小化
を図れる利点を有する。
共振器内で発生したモードロック光パルスを制御光パル
スとして用い、光共振器内で信号光との光非線形応答を
起させるようになしたので、励起光源からの光を効率良
く利用でき、また、光共振器内を一定の周期で周回する
モードロック光パルスに対して同期のとれた時系列光信
号のみを抽出できるので、安定した時間フィルタリング
が可能となる。また、モードロック光パルスの周回周
期、即ちフィルタリングの間隔を光共振器長を調整する
ことにより制御できる。さらにまた、レーザ発振と光非
線形応答が同一の媒質で起るので、素子サイズの縮小化
を図れる利点を有する。
【図1】本発明の非線形光学装置の第1の実施例を示す
構成図
構成図
【図2】光カーシャッタを示す構成図
【図3】光パラメトリック発振器を示す構成図
【図4】本発明の非線形光学装置の第2の実施例を示す
構成図
構成図
【図5】本発明の非線形光学装置の第3の実施例を示す
構成図
構成図
21,42…アイソレータ、22,23,43,44,
62,63,64c…レンズ、24,45,64…光共
振器、24a,24b…反射鏡、24c…非線形光学媒
質、24d…可飽和吸収体、25,27,46,65…
波長フィルタ、26,41,61,64e…ダイクロイ
ックミラー、28,47,66…励起光源、29,4
8,67…信号光パルス、30,49,68…制御光パ
ルス、31,50,69…出力光パルス、45a…コ
ア、45b…クラッド、45c,45d,64b…ミラ
ー、45e…電極、64a…単結晶ファイバ、64d…
光位相変調器。
62,63,64c…レンズ、24,45,64…光共
振器、24a,24b…反射鏡、24c…非線形光学媒
質、24d…可飽和吸収体、25,27,46,65…
波長フィルタ、26,41,61,64e…ダイクロイ
ックミラー、28,47,66…励起光源、29,4
8,67…信号光パルス、30,49,68…制御光パ
ルス、31,50,69…出力光パルス、45a…コ
ア、45b…クラッド、45c,45d,64b…ミラ
ー、45e…電極、64a…単結晶ファイバ、64d…
光位相変調器。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 界 義久 東京都千代田区内幸町1丁目1番6号 日 本電信電話株式会社内
Claims (6)
- 【請求項1】 和周波数成分発生、差周波数成分発生、
パラメトリック波長変換等の2次の非線形効果を有する
非線形光学媒質を用い、制御光により信号光を制御する
非線形光学装置において、 光励起により発光する性質を持つ元素を含む非線形光学
媒質と、該非線形光学媒質の両側にそれぞれ配置された
2枚の反射鏡とを有する光共振器と、 持続光を放射する励起光源と、 該励起光源からの放射光を光共振器内の非線形光学媒質
に入射するとともに、信号光を光共振器の光軸に沿って
非線形光学媒質に入射する光学系と、 励起光源からの放射光により非線形光学媒質で発生し、
光共振器内で増幅される発振光にモードロッキング処理
を行い、制御光パルスを生成するモードロッキング手段
と、 2次の光非線形効果により非線形光学媒質中で発生す
る、信号光と制御光パルスとの和周波数成分又は差周波
数成分を光共振器より選択的に抽出するフィルタリング
手段とを備えたことを特徴とする非線形光学装置。 - 【請求項2】 非線形光学媒質として、希土類元素であ
るネオジウム(Nd)、エルビウム(Er)、セリウム
(Ce)、プラセオジム(Pm)、プロメチウム(P
m)、サマリウム(Sm)、ユウロピウム(Eu)、ガ
ドリニウム(Gd)、ジスプロシウム(Dy)、ホルミ
ウム(Ho)、ツリウム(Tm)、イッテルビウム(Y
b)のうちの少なくとも一種類を含むLiNbO3 又は
MgO添加のLiNbO3 又はLiTaO3 又はLiI
O3 又はADP(NH4 H2 PO4)又はKDP(KH
2 PO4 )又はRDA(RbH2 AsO4 )又はCDA
(C2 H2 AsO4 )又はBa2 NaNb5 O15を用い
ることを特徴とする請求項1記載の非線形光学装置。 - 【請求項3】 モードロッキング手段として、光共振器
内の発振光に対して可飽和吸収を示す媒質を光共振器内
に挿入したことを特徴とする請求項1又は2記載の非線
形光学装置。 - 【請求項4】 モードロッキング手段として、非線形光
学媒質のポッケルス効果を利用して該非線形光学媒質内
で直接、位相変調を光共振器内の発振光に加えたことを
特徴とする請求項1又は2記載の非線形光学装置。 - 【請求項5】 モードロッキング手段として、光共振器
内に光位相変調器を挿入したことを特徴とする請求項1
又は2記載の非線形光学装置。 - 【請求項6】 非線形光学媒質が光ファイバ形状もしく
は平面導波路形状の導波構造を備えていることを特徴と
する請求項1乃至5いずれか記載の非線形光学装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107553A JPH05303121A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 非線形光学装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4107553A JPH05303121A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 非線形光学装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05303121A true JPH05303121A (ja) | 1993-11-16 |
Family
ID=14462108
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4107553A Pending JPH05303121A (ja) | 1992-04-27 | 1992-04-27 | 非線形光学装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH05303121A (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08194238A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 非線形光学装置 |
-
1992
- 1992-04-27 JP JP4107553A patent/JPH05303121A/ja active Pending
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH08194238A (ja) * | 1995-01-17 | 1996-07-30 | Nippon Telegr & Teleph Corp <Ntt> | 非線形光学装置 |
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