JPH05302549A - エンジン駆動システム - Google Patents

エンジン駆動システム

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JPH05302549A
JPH05302549A JP10724392A JP10724392A JPH05302549A JP H05302549 A JPH05302549 A JP H05302549A JP 10724392 A JP10724392 A JP 10724392A JP 10724392 A JP10724392 A JP 10724392A JP H05302549 A JPH05302549 A JP H05302549A
Authority
JP
Japan
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engine
hydrogen
energy
fuel
gasoline
Prior art date
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Pending
Application number
JP10724392A
Other languages
English (en)
Inventor
Katsuji Tanizaki
勝二 谷崎
Masashi Nakamura
正志 中村
Hitoshi Dogoshi
仁 堂腰
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Equos Research Co Ltd
Original Assignee
Equos Research Co Ltd
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Publication date
Application filed by Equos Research Co Ltd filed Critical Equos Research Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 従来捨てられている制動エネルギー、排熱等
のエネルギーの一部を回収して、全体としてエネルギー
効率の良い自動車のエンジン駆動システムを提供する。 【構成】 エンジン12より排出される排ガスを冷却し
て水を回収する。一方、自動車の制動エネルギーを発電
機15により電気エネルギーとして回収してコンデンサ
又はバッテリー16に保存する。この電気エネルギーを
用いて、先に生成された水を水素生成装置18で電気分
解を行って水素を生成させる。この水素を燃料11に添
加してエンジン12で燃焼させて駆動エネルギーを得
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、ガソリンを燃料とする
エンジンのエネルギー効率が向上した自動車のエンジン
駆動システムに関する。
【0002】
【従来の技術】水素はガソリンに比べて質量当たりの反
応エネルギーが約3倍であり、またその発熱量はガソリ
ンに比べて約2.7倍であることから、自動車エンジン
の燃料として期待されている。ところで、従来、ガソリ
ンを燃料とする自動車のエンジンにおいてガソリンに数
%程度の水素を添加した燃料を用いると、水素の持って
いる可燃範囲の広さ及び着火速度の速さの効果によりエ
ンジンの作動条件を希薄燃焼化、高圧縮化側に設定で
き、結果として燃料効率の向上が可能であることが知ら
れている。例えば、ガソリンに数%の水素を添加した燃
料を用いた報告として、日本機械学会論文集52巻48
4号(昭和.61.12)「メタノール改質エンジンに
関する研究」がある。この添加用水素の貯蔵及び供給法
としては一般的に水素ボンベを車に搭載することが検討
されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】従来の一般的な自動車
は、消費燃料エネルギーに対する走行に要するエネルギ
ー、即ち総合エネルギー効率が非常に低く、ほとんどは
熱等により放出されて失われている。例えば、市街地で
の走行では、走行に必要なエネルギーのうちで放出され
て損失となるものの割合は約60〜70%にも及ぶと言
われている。このように放出されるエネルギーには、摩
擦や空気抵抗等の回収不可能なものもあるが、エンジン
燃焼排熱や走行制動エネルギーといった回収可能である
がほとんど回収して利用されていないものもある。
【0004】さらに具体例として、車両重量1000k
gの自動車を想定して、回収可能なエネルギー、即ち、
回生エネルギーを計算してみる。都市内での走行を想定
し、10モード走行で、必要とするエネルギーは210
kJであると算定される。ガソリンエンジンの燃焼効率
η=0.2とすると、燃料として必要なガソリンは、1
050kJである。ところで、10モード走行で必要と
するエネルギー210kJの内、123kJが加速の際
に消費される。したがって、余剰エネルギーは87kJ
であるが、このうち摩擦エネルギー、オルタネータ発
電、コンデンサ充放電等、回収不能なエネルギーが60
%あり、残り40%のエネルギー、即ち、87kJ×
0.4=35kJが回生エネルギーと算定される。
【0005】図1は従来の一般的な自動車のガソリンエ
ンジンの駆動システムである。1は燃料、2はエンジ
ン、3はミッション、4は車輪であり、燃料1がエンジ
ン2で燃焼され、駆動力がミッション3を通じて車輪4
へ伝えられるシステムとなっている。一方、総合エネル
ギー効率を向上させる方策の一つとして前述したガソリ
ンに水素添加した燃料のエンジン燃焼システムがある。
図2は従来の水素添加エンジン駆動システムである。こ
のシステムは前記図1に加えて、水素貯蔵ボンベ5が車
載されており、燃料に水素が添加混合されてエンジンに
供給されるシステムとなっている。このシステムはガソ
リンに数%の水素を添加することにより希薄燃焼化、高
圧縮化が可能となり、燃料エネルギー効率は10〜20
%程度向上するが、水素ボンベが付加されているので、
駆動システム全体として重量が重く且つ容積が大きくな
り、車載には不利である。そして、水素ボンベにそのつ
ど水素を充填しなければならず、結局のところ全体とし
て補給エネルギーを増大してしまうことになるという問
題がある。
【0006】そこで本発明は、このような問題を鑑み、
現在の自動車の駆動システムのなかで、捨てられている
エネルギーを出来るだけ利用して、全体としてエネルギ
ー効率の良い自動車のエンジン駆動システムを提供する
ことを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】前記した問題点を解決す
るために、本発明は、ガソリンを燃料とする自動車にお
いて、制動エネルギーを電気エネルギーとして回生し、
エンジンより排出された水を回収し、前記回生した電気
エネルギーを用いて前記回収した水を電気分解して水素
を生成し、前記生成された水素を燃料に添加してエンジ
ンで燃焼させることを特徴とする車載用水素生成システ
ムとするものである。
【0008】また、本発明は、上記システムに加えて、
エンジンから排出される排熱を利用して水素を生成し、
生成した水素を燃料に添加することを特徴とする車載用
水素生成システムとするものである。
【0009】
【実施例1】図3は実施例1の回生エネルギーを利用し
たエンジン駆動システムを示す。11は燃料、12はエ
ンジン、13はミッション、14は車輪でありこれらの
構成は従来と同じであるが、本実施例では、これら従来
の構成に発電機(オルタネータ)15、コンデンサ又は
バッテリー16、冷却器17、水素生成装置18が付加
される。即ち、制動時の運動エネルギーを車輪14から
ミッション13を介して発電機15へ伝達し発電する。
そして、発電機15で発電された電気エネルギーをコン
デンサ又はバッテリー16に保存する。
【0010】一方、エンジン12から排出される排ガス
を冷却器17に通し、排ガス中に含まれている水分を冷
却して水を回収して、排ガスを排出する。回収された水
を水素生成装置18に導入し、先にコンデンサ又はバッ
テリー16で蓄えられた電気エネルギーにより水の電気
分解を行って、水素を生成する。この水素生成装置18
は水電解装置であり、水の電解に必要な電圧1.23V
以上印加することによって次の式(1)の反応を行う。
【0011】
【化1】
【0012】生じた水素を燃料11に添加し混合してエ
ンジン12に供給し燃焼させる。このように、エンジン
12の排気から得られた水と制動エネルギーを利用する
ことにより、ガソリンに水素を添加した燃料11が得ら
れ、この燃料11を燃焼して、燃料のエネルギー効率を
向上させることができる。
【0013】
【実施例2】図4は実施例2の回生エネルギーを利用し
たエンジン駆動システムを示す。図中、21は燃料、2
2はエンジン、23はミッション、24は車輪、25は
発電機(オルタネータ)、26はコンデンサ又はバッテ
リーであり、これらは実施例1と同じ構成である。図4
のシステムは前記図3のシステムにおいて、水素生成シ
ステムが異なっている。即ち、エンジン22から排出さ
れた排ガス中の排熱により別の第2燃料28、例えば、
メタノール又はガソリンを改質器27で改質して水素を
生成させる。
【0014】例えば、メタノールを改質して水素を生成
するには、排熱から300℃程度の熱を吸収し、次の式
(2)の反応となる。
【0015】
【化2】
【0016】改質器27から排出される排ガスは水分を
含んでいるので、冷却器29へ通じ、水を生成する。こ
の生成された水を水素生成装置30で実施例1と同じよ
うにコンデンサ又はバッテリー26で蓄えられた電気エ
ネルギーによって電気分解して水素を生成する。ここで
製造された水素と先に改質器27で製造された水素をガ
ソリンに添加混合してエンジン22で燃焼させる。
【0017】このように、エンジン22の排気から得ら
れた水と制動エネルギーを利用することにより、ガソリ
ンに水素を添加した燃料21が得られ、この燃料21を
燃焼して、燃料のエネルギー効率を向上させることがで
きる。
【0018】
【実施例3】図5は実施例3の回生エネルギーを利用し
たエンジン駆動システムを示す。図中、31は燃料、3
2はエンジン、33はミッション、34は車輪、35は
発電機(オルタネータ)、36はコンデンサ又はバッテ
リーであり、これらは実施例1と同じ構成である。図5
のシステムは前記図3又は図4のシステムにおいて、水
素生成システムが異なっている。即ち、エンジン32か
ら排出された排ガスを水素を貯蔵している水素貯蔵合金
タンク37へ通し、排ガスの排熱により水素貯蔵合金に
含有されている水素を排出させる。水素貯蔵合金タンク
37から排出された排ガスは水分が含まれているので、
冷却器38へ通じて冷却して水を生成させる。製造され
た水を水素生成装置39において実施例1と同じように
コンデンサ又はバッテリー36で蓄えられた電気エネル
ギーによって電気分解して水素を生成する。ここで製造
された水素と先に水素吸蔵合金タンク37で製造された
水素をガソリンに添加混合してエンジン32で燃焼させ
る。
【0019】このように、エンジン32の排気から得ら
れた水と制動エネルギーを利用することにより、ガソリ
ンに水素を添加した燃料31が得られ、この燃料31を
燃焼して、燃料エネルギー効率を向上させることができ
る。
【0020】
【発明の効果】以上のように本発明は構成されるので、
従来捨てられている制動エネルギー、排熱等のエネルギ
ーの一部を回収することができ、エンジンの駆動システ
ムにおいて利用することができるので、全体として総合
エネルギー効率の良い自動車のエンジン駆動システムを
構築することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来の一般的な自動車のガソリンエンジンの駆
動システムである。
【図2】従来の水素添加エンジン駆動システムである。
【図3】実施例1の回生エネルギーを利用したエンジン
駆動システムを示す。
【図4】実施例2の回生エネルギーを利用したエンジン
駆動システムを示す。
【図5】実施例3の回生エネルギーを利用したエンジン
駆動システムを示す。
【符号の説明】
11,21,31 燃料 12,22,32 エンジン 13,23,33 ミッション 14,24,34 車輪 15,25,35 発電機(オルタネータ) 16,26,36 コンデンサ又はバッテリー 17,29,38 冷却器 18,30,39 水素生成装置 27 改質器 28 第2燃料 37 水素吸蔵合金タンク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.5 識別記号 庁内整理番号 FI 技術表示箇所 F02M 25/12 B 7114−3G F16D 61/00 8613−3J

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガソリンを燃料とする自動車において、
    (1)制動エネルギーを電気エネルギーとして回生し、
    (2)エンジンより排出された水を回収し、(3)前記
    回生した電気エネルギーを用いて前記回収した水を電気
    分解して水素を生成し、(4)前記生成された水素を燃
    料に添加してエンジンで燃焼させることを特徴とするエ
    ンジン駆動システム。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のエンジン駆動システムに
    加えて、エンジンから排出される排熱を利用して水素を
    生成し、生成した水素を燃料に添加することを特徴とす
    るエンジン駆動システム。
JP10724392A 1992-04-27 1992-04-27 エンジン駆動システム Pending JPH05302549A (ja)

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