JPH05300598A - バイノーラル処理方法 - Google Patents

バイノーラル処理方法

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JPH05300598A
JPH05300598A JP4098081A JP9808192A JPH05300598A JP H05300598 A JPH05300598 A JP H05300598A JP 4098081 A JP4098081 A JP 4098081A JP 9808192 A JP9808192 A JP 9808192A JP H05300598 A JPH05300598 A JP H05300598A
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JP
Japan
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output
sound
transfer characteristic
characteristic
audio signal
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JP4098081A
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English (en)
Inventor
Susumu Yamamoto
進 山本
Yukio Matsumoto
幸夫 松本
Hidenori Hidaka
秀憲 日高
Satoshi Shinohara
聡志 篠原
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Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 実際の人間の左右非対称性に即し得て精度の
高いバイノーラル処理を行い、またヘッドホン等の特性
に影響されずに所望の音響特性を正しく得る。 【構成】 左チャンネルの入力オーディオ信号に対し第
1の伝達特性H1L及び第2の伝達特性H2Lに基づいてそ
れぞれ信号処理を施し、右チャンネルの入力オーディオ
信号に対し第3の伝達特性H1R及び第4の伝達特性H2R
に基づいてそれぞれ信号処理を施し、第1の伝達特性に
基づいて得られた信号と前記第4の伝達特性に基づいて
得られた信号とを加算して左チャンネルの出力オーディ
オ信号を得、第2の伝達特性に基づいて得られた信号と
第3の伝達特性に基づいて得られた信号とを加算して右
チャンネルの出力オーディオ信号を得ることを特徴とす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、バイノーラル処理方法に関す
る。
【0002】
【背景技術】ヘッドホンにてオーディオ再生音を聴取す
る場合には通常、音像が頭内に集まって定位してしまい
臨場感が得られない。そこで、ダミーヘッドを原音場内
に設置して人間の左右の耳で聴取した場合と同様なレベ
ル差と時間差詳しくは各周波数に対する振幅特性(いわ
ゆる周波数特性),位相特性及び群遅延特性からなる伝
達特性が生ずるように個別のマイクロホンで集音するこ
とによりいわゆるバイノーラル録音を行ない、ダミーヘ
ッドを用いたバイノーラル録音による信号をヘッドホン
で聴取する方法がある。この方法では音像が前方に定位
して原音場で音楽を聴取する場合とほぼ同程度の臨場感
が得られる。しかしながら、この方法の場合、オーディ
オ信号がディスクやテープ等の記録媒体にバイノーラル
録音されることが前提であり、通常の録音が既にされた
記録媒体に対しては有効ではなかった。
【0003】バイノーラル録音されていない記録媒体の
演奏によって得られたオーディオ信号に対してバイノー
ラル録音されたようにバイノーラル処理する装置として
バイノーラルプロセッサが知られている。このバイノー
ラルプロセッサは、FIR型フィルタ、IIR型フィル
タ等のディジタルフィルタから構成され、音像を前方に
定位させるための方向情報がディジタルフィルタの係数
として予め備えられる。方向情報はインパルス応答(伝
達特性)により与えられ、インパルス応答に対するオー
ディオ信号のたたみ込み(convolution)がディジタルフ
ィルタにおいて行なわれる。このインパルス応答は、図
1に示すようにダミーヘッド(又は人間の頭)1に対し
て音像を定位させたい位置に音源2を置いて単位インパ
ルスを発生させ、それをダミーヘッド1の耳に挿入され
た左右のマイクロホン3,4によって集音することによ
り左右各々測定される。
【0004】モノラル用のバイノーラルプロセッサは図
2に示すように構成される。すなわち、音源からのオー
ディオ信号はバイノーラルプロセッサ11のディジタル
フィルタ12,13に供給される。右用のディジタルフ
ィルタ12のインパルス応答はH1 、左用のディジタル
フィルタ13のインパルス応答はH2 とされる。ディジ
タルフィルタ12,13の各出力信号はアンプ14,1
5を介してヘッドホン16に供給される。
【0005】ステレオ用のバイノーラルプロセッサを構
成するに当っては、ヘッドホンでの聴取が左右のスピー
カで聴取しているような効果を得るために、通常、聴取
者からの左右のスピーカの関係が左右対称であるとし
て、図3に示すように左のスピーカ21と聴取者22の
左耳との間のインパルス応答をH1 、右のスピーカ23
と聴取者22の左耳との間のインパルス応答をH2 、右
のスピーカ23と聴取者22の右耳との間のインパルス
応答をH1 、左のスピーカ21と聴取者22の右耳との
間のインパルス応答をH2 とすることができる。よっ
て、図4に示すようにステレオ用のバイノーラルプロセ
ッサ25は、ディジタルフィルタ26ないし29及び加
算器30,31から構成される。ディジタルフィルタ2
6,27には左チャンネルのオーディオ信号が供給さ
れ、ディジタルフィルタ28,29には右チャンネルの
オーディオ信号が供給される。ディジタルフィルタ2
6,29のインパルス応答はH1 、ディジタルフィルタ
27,28のインパルス応答はH2とされる。加算器3
0はディジタルフィルタ26,28の各出力信号を加算
してアンプ32に供給する。加算器31はディジタルフ
ィルタ27,29の各出力信号を加算してアンプ33に
供給する。アンプ32,33の各出力信号がヘッドホン
34の左右チャンネル信号となる。
【0006】かかる構成においては、聴取者と左右スピ
ーカとの位置関係が左右対称であるとみなし、2つのイ
ンパルス応答H1 とH2 だけでバイノーラル処理を行な
うものである。しかしながら、聴取者と左右スピーカと
の位置関係は必ずしも左右対称であるとは限らず、ま
た、スピーカの左右特性のばらつきや特に人間の聴覚の
左右非対称性が反映されないので、任意の位置に音像を
定位せしめたり、精度の高いバイノーラル処理を行なう
には不十分である。
【0007】また、バイノーラル処理を行なうときに用
いるヘッドホン等の特性は考慮に入れていないため、バ
イノーラル処理で得られた音響特性にヘッドホン等の特
性が重なって、所望の音響特性にならない、という問題
があった。
【0008】
【発明の目的】本発明の目的は、実際の人間の左右非対
称性に即し得て精度の高いバイノーラル処理を行うバイ
ノーラル処理方法を提供することである。また、ヘッド
ホン等の特性に影響されずに所望の音響特性を正しく得
ることのできるバイノーラル処理方法を提供することで
ある。
【0009】
【発明の構成】本発明によるバイノーラル処理方法は、
左側及び右側音響出力点から音響出力されることによっ
て標準音像位置に定位する左右チャンネルの入力オーデ
ィオ信号に対し、前記左側及び右側音響出力点からの前
記入力オーディオ信号による音響出力を聴取すべき位置
としての左耳及び右耳聴取点と前記左側及び右側音響出
力点との位置関係に応じた伝達特性に基づき、それぞれ
信号処理を施して左右チャンネルの出力オーディオ信号
を生成するバイノーラル処理方法であって、前記左チャ
ンネルの入力オーディオ信号に対し第1の伝達特性及び
第2の伝達特性に基づいてそれぞれ信号処理を施し、前
記右チャンネルの入力オーディオ信号に対し第3の伝達
特性及び第4の伝達特性に基づいてそれぞれ信号処理を
施し、前記第1の伝達特性に基づいて得られた信号と前
記第4の伝達特性に基づいて得られた信号とを加算して
前記左チャンネルの出力オーディオ信号を得、前記第2
の伝達特性に基づいて得られた信号と前記第3の伝達特
性に基づいて得られた信号とを加算して前記右チャンネ
ルの出力オーディオ信号を得ることを特徴としている。
【0010】また、本発明によるバイノーラル処理方法
は、左側及び右側音響出力点から音響出力されることに
よって標準音像位置に定位する左右チャンネルの入力オ
ーディオ信号に対し、前記左側及び右側音響出力点から
の前記入力オーディオ信号による音響出力を聴取すべき
位置としての左耳及び右耳聴取点と前記左側及び右側音
響出力点との位置関係に応じた伝達特性に基づき、それ
ぞれ信号処理を施して左右チャンネルの出力オーディオ
信号を生成し、この出力オーディオ信号に応じ音響出力
手段をして音響出力せしめるバイノーラル処理方法であ
って、前記出力オーディオ信号に対し前記音響出力手段
の伝達特性の逆特性に基づいて信号処理を施して音響出
力することを特徴としている。
【0011】さらに、本発明によるバイノーラル処理方
法は、録音手段により音源からの音響出力を左耳及び右
耳聴取点において傍受することによって、もしくはこれ
と等価な信号生成をなすことによって得られる所定音像
位置に定位する左右チャンネルのオーディオ信号を記録
媒体に記録し、再生手段により前記記録媒体から前記オ
ーディオ信号を再生し、このオーディオ信号に応じ音響
出力手段をして音響出力せしめるバイノーラル処理方法
であって、前記再生手段により再生されたオーディオ信
号に対し、前記録音手段、前記再生手段または前記音響
出力手段の伝達特性の逆特性に基づいて信号処理を施し
て音響出力することを特徴としている。
【0012】
【発明の作用】本発明によるバイノーラル処理方法は、
左チャンネルの入力オーディオ信号に対し第1の伝達特
性及び第2の伝達特性に基づいてそれぞれ信号処理を施
し、右チャンネルの入力オーディオ信号に対し第3の伝
達特性及び第4の伝達特性に基づいてそれぞれ信号処理
を施し、第1の伝達特性に基づいて得られた信号と第4
の伝達特性に基づいて得られた信号とを加算して左チャ
ンネルの出力オーディオ信号を得、第2の伝達特性に基
づいて得られた信号と第3の伝達特性に基づいて得られ
た信号とを加算して右チャンネルの出力オーディオ信号
を得る。
【0013】また、本発明によるバイノーラル処理方法
は、バイノーラル処理された出力オーディオ信号に対し
音響出力手段の伝達特性の逆特性に基づいて信号処理を
施して音響出力する。さらに、本発明によるバイノーラ
ル処理方法は、録音手段によりバイノーラル録音されこ
れを再生手段により再生されたオーディオ信号に対し、
録音手段、再生手段または音響出力手段の伝達特性の逆
特性に基づいて信号処理を施して音響出力する。
【0014】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面を参照しつつ詳
細に説明する。図5は、本発明によるバイノーラル処理
方法の原理を示す図であり、図3と同等な部分には同一
の符号が付されている。本実施例においては、精度の高
いバイノーラル処理を行なうために、聴取者22と音響
出力点としての左右のスピーカ21,23との位置関係
を従来の如く左右対称であるものと想定せずに、聴取者
22の左右耳と左右のスピーカ21,23との間におけ
るインパルス応答をそれぞれ個別に設定する。
【0015】すなわち、同図に示すように、左のスピー
カ21と聴取者22の左耳との間のインパルス応答をH
1L(第1の伝達特性)、左のスピーカ21と聴取者22
の右耳との間のインパルス応答をH2L(第2の伝達特
性)、右のスピーカ23と聴取者22の右耳との間のイ
ンパルス応答をH1R(第3の伝達特性)、右のスピーカ
23と聴取者22の左耳との間のインパルス応答をH2R
(第4の伝達特性)とする。
【0016】図6はこれら設定されたインパルス応答に
基づいて構成されたバイノーラルプロセッサを示す概略
ブロック図であり、図4と同等な部分には同一の符号が
付されている。図において、ステレオ用のバイノーラル
プロセッサ41は、ディジタルフィルタ42ないし45
及び加算器46,47から構成される。ディジタルフィ
ルタ42,43には左チャンネルのオーディオ信号が供
給され、ディジタルフィルタ44,45には右チャンネ
ルのオーディオ信号が供給される。また、ディジタルフ
ィルタ42のインパルス応答はH1L、ディジタルフィル
タ43のインパルス応答はH2Lとされ、ディジタルフィ
ルタ44のインパルス応答はH2R、ディジタルフィルタ
45のインパルス応答はH1Rとされる。加算器46はデ
ィジタルフィルタ42,44の各出力信号を加算してア
ンプ32に供給する。加算器47は、ディジタルフィル
タ43,45の各出力信号を加算してアンプ33に供給
する。そして、アンプ32,33の各出力信号がヘッド
ホン34の左右チャンネル信号となる。
【0017】図7及び図8は、図5の如き左右スピーカ
21,23によりオーディオ信号を音響出力せしめ、そ
の音響出力を実際の人間(聴取者22)の両耳に装着し
た左右マイクロホンにて傍受した場合の各インパルス応
答における周波数fに対する傍受音圧レベルSPL特性
すなわち周波数特性を示している。なお、このときスピ
ーカ21,23と聴取者22との距離はそれぞれ2mと
し、聴取者22の正面中心線から左右に30゜の角度を
有して当該スピーカ22,23を配したものであり、従
って左右スピーカと聴取点との位置関係は対称としたも
のである。また、曲線に付したH1L,H1R,H2L,H2R
は、図5並びに図6における各インパルス応答と対応し
ている。
【0018】この図7及び図8からも分かるように、聴
取者22に対し対称に配された左右スピーカ21,23
による音響出力といえども、理論的には互いに同等であ
るはずのインパルス応答H1LとH1R、及びH2LとH2Rが
聴取者22の聴覚の左右非対称性によって異なる特性と
なる。本実施例においては、上記異なる特性に基づき図
6の如くバイノーラルプロセッサ41における各インパ
ルス応答をそれぞれ個別に設定する構成なので、聴取者
22の聴覚の左右非対称性をも考慮に入れたきめの細か
いバイノーラル処理をすることができる。従って、きわ
めて精度の高いバイノーラル処理をすることが可能とな
るのである。
【0019】上記実施例においては、インパルス応答H
1L,H2L,H1R,H2Rをバイノーラル処理装置の各ディ
ジタルフィルタにより得ていたが、これらインパルス応
答を種々用意し、これらを適宜切換えて様々な音響効果
を奏する構成としても良い。すなわち、上記ディジタル
フィルタをDSP(Digital Signal Processor)にて構
成し、予め複数種類のインパルス応答(FIR用係数)
データが記憶されているメモリやCPU(Central Proc
essing Unit )をその周辺に備え、キーボード等により
メモリに対し所望の係数データを選択すると、DSP内
のデータエリアに該データが取込まれ、DSPがこれに
従った信号処理をなすことにより実施することができ
る。かかる係数データは、聴取する際の部屋のタイプや
人の条件ごとに生成されていれば、ユーザはこれらを最
適なものとすべく指定することによってより良好な音響
効果を奏することができることとなる。
【0020】なお、インパルス応答の測定時における左
右マイクロホンの装着箇所は、ダミーヘッドや人間の耳
に装着することに限定されることなく、例えば、ホール
等の音場設計時における縮小模型によるシミュレーショ
ンに用いるために標準ダミーヘッドを縮小したものに装
着したり、動物の聴覚の研究用のために該動物のダミー
ヘッドの耳に装着しても良い。
【0021】一方、図9は音響出力上におけるヘッドホ
ン等の不要特性の影響を回避すべく構成されたバイノー
ラル処理装置を示すブロック図である。図において、再
生装置51は音源位置に対し所定の標準位置でその音響
出力が傍受されて得られるか、もしくはこれと等価な信
号生成をなして得られるオーディオ信号(標準音像定位
をなすオーディオ信号)が録音された記録媒体からその
オーディオ信号を再生し、これをバイノーラル処理回路
52に供給する。バイノーラル処理回路52は、供給さ
れたオーディオ信号に対し上述の如きバイノーラル処理
を施して特性キャンセル回路53に供給する。特性キャ
ンセル回路53は、後述の如く設定されるインパルス応
答に基づいて入力信号を出力回路54に供給する。出力
回路54は特性キャンセル回路53の出力に応じヘッド
ホン55を駆動する。
【0022】いま、各回路及び装置のインパルス応答
が、再生装置51がH51、バイノーラル処理回路52が
H52、特性キャンセル回路53がH53、出力回路54が
H54、ヘッドホン55がH55であるとし、ヘッドホン5
5の特性をキャンセルする場合には、特性キャンセル回
路53のインパルス応答特性H53は、へッドホン55の
インパルス応答H55の逆特性が設定される。すなわち、 H53=H55-1 …(1) となる。特性キャンセル回路53は、この逆特性に基づ
いて入力信号におけるヘッドホン55の振幅、位相及び
群遅延特性をキャンセルするので、ヘッドホン55の音
響出力には、そのヘッドホン自体の特性に影響されず
に、バイノーラル処理回路52に設定した目的どおりの
音響効果を得ることができる。
【0023】いま、ヘッドホン55の伝達特性のうち、
振幅特性(いわゆる周波数特性)に着目し、例えば中域
が上昇した特性であるとすると、特性キャンセル回路5
3の伝達特性のうち、周波数特性は、中域が下降した特
性となる。他の振幅及び群遅延特性についてもそれぞれ
キャンセルされる特性となる。さらに、ここで再生装置
51のインパルス応答H51をも考慮に入れれば、特性キ
ャンセル回路53のインパルス応答特性H53は、 H53=H51-1*H55-1 …(2) となる。こうすることにより、ヘッドホン55に加えて
再生装置51の特性にも影響されない音響効果を得るこ
とができる。勿論、出力回路54のインパルス応答特性
についても全く同じように対応することができ、この場
合は、 H53=H51-1*H54-1*H55-1 …(3) となる。なお、*は、インパルス応答のたたみ込みを表
すものである。また、各装置及び回路のインパルス応答
は、システム構成前に予め個別に測定されているもので
ある。
【0024】同様に、さらに録音系における種々のイン
パルス応答特性についても鑑み、図10の如き構成にお
いて、特性キャンセル回路53のインパルス応答を設定
しても良い。図10において、61は音源としての例え
ば音叉であり、この音叉61からの音響出力をダミーヘ
ッド62に装着されたマイクロホンによって傍受し、こ
の傍受して得られたオーディオ信号がアンプ63を介し
て録音装置64に供給される。録音装置64では、供給
されるオーディオ信号を所定のフォーマットで記録媒体
に記録する。そして、この記録媒体を読取って信号の再
生を上記再生回路51がなす。記録媒体には、ダミーヘ
ッド62を用いて録音されたオーディオ信号が記録され
ているので、再生系においてバイノーラル処理回路を不
要としている。他の構成については、図9と同様であ
る。
【0025】かかる構成において、それぞれインパルス
応答が、音叉61とダミーヘッド62までの空間がHd
1、ダミーヘッド62に装着したマイクロホンがH62、
アンプ63がH63、録音装置64がH64であるとする
と、特性キャンセル回路53のインパルス応答特性H53
は、 H53=H62-1*H63-1*H64-1*H51-1*H54-1*H55-1 …(4) となる。
【0026】また、図11は、バイノーラル録音された
オーディオ信号をスピーカにて音響出力するものであ
り、図10と同等な部分には同一の符号が付されてい
る。図11において、出力回路54からのオーディオ信
号は、左右スピーカ56R及び56Lに供給され、聴取
者57の左右耳に向けて音響出力をなす。また、図10
と同様、記録媒体には、ダミーヘッドを用いて録音され
たオーディオ信号が記録されているので、再生系にバイ
ノーラル処理回路が不要となる。
【0027】かかる構成において、それぞれインパルス
応答が、左右スピーカ56R及び56LがH56、スピー
カ56R及び56Lと聴取者57の左右耳との間の空間
がHd3であるとすると、特性キャンセル回路53のイン
パルス応答H53は、 H53=H62-1*H63-1*H64-1*H51-1*H54-1*H56-1*Hd3-1 …(5) となる。ここでは、不要特性に影響されない音響出力を
なし得るとともに、Hd3をキャンセルすることにより、
バイノーラル録音されたオーディオ信号をスピーカ出力
する際に生ずる左右音響出力のクロストークから解放さ
せることができる。かかる構成は、バイノーラル録音さ
れたオーディオ信号をヘッドホン受聴せずにスピーカ受
聴する場合の処理、すなわちトランゾーラル(trans-au
ral )処理をなす基本的な構成であり、特性キャンセル
回路53は、スピーカ56R及び56Lと聴取者57と
の間の空間のインパルス応答Hd3の逆特性に依存して動
作するものであるが、実際は次のようになる。
【0028】図12は、かかるトランゾーラル処理回路
を示すブロック図である。トランゾーラル処理回路10
1において、左チャンネルオーディオ信号は、加算器1
02の一方の入力端に供給されるとともに、反転バッフ
ァ103を介して加算器104の他方の入力端に供給さ
れる。また、右チャンネルオーディオ信号は、加算器1
04の一方の入力端に供給されるとともに、非反転バッ
ファ105を介して加算器102の他方の入力端に供給
される。
【0029】加算器102の出力は、インパルス応答1
/(h1 +h2 )を有するディジタルフィルタ106を
経た後、加算器107の一方の入力端に供給されるとと
もに、非反転バッファ108を介して加算器109の他
方の入力端に供給される。加算器104の出力は、イン
パルス応答1/(h1 −h2 )を有するディジタルフィ
ルタ106を経た後、加算器109の一方の入力端に供
給されるとともに、反転バッファ111を介して加算器
107の他方の入力端に供給される。
【0030】加算器107の出力オーディオ信号は、ア
ンプ54Lを介してスピ―カ56Lに供給される。加算
器109の出力オーディオ信号は、アンプ54Rを介し
てスピ―カ56Rに供給される。スピーカ56L及び5
6Rは聴取者57に音響出力をなすこととなる。かかる
構成において、聴取者57の左耳及び右耳に届く音響レ
ベルL´´及びR´´は、左右スピ―カのそれぞれ音響
出力レベルをL´及びR´とし、聴取者57と左右スピ
―カ56L,56Rとの位置関係を対称とすると、 L´´=L´h1 +R´h2 …(6) R´´=R´h1 +L´h2 …(7) となる。ここで、トランゾーラル処理回路101におけ
るディジタルフィルタ106のインパルス応答を1/
(h1 +h2 )とし、ディジタルフィルタ110のイン
パルス応答を1/(h1 −h2 )とすると、入力オーデ
ィオ信号L,Rに対する左右スピーカ出力レベルは、 L´=(L+R)/(h1+h2)+(L−R)/(h1−h2) …(8) R´=(L+R)/(h1+h2)+(R−L)/(h1−h2) …(9) である。但し、アンプ54L及び54R並びにスピーカ
56L及び56Rについてのインパルス応答分を無視し
たものである。これら式(8)及び(9)を式(6)及
び(7)に代入すると、 L´´=2L …(10) R´´=2R …(11) となり、原信号成分のみが聴取者57の耳に届くことと
なる。こうして、聴取者57は、バイノーラル録音され
たオーディオ信号をスピーカ出力する際に生ずるクロス
トークから解放させることができる。なお、トランゾー
ラル処理回路101の内部構成は、いわゆるたすき掛け
になっていて複雑なようにみえるがDSPで処理すると
きには計算が少なくて済むので有利である。
【0031】また、図13は、先述の如きバイノーラル
処理を応用して特殊な音響効果を狙ったものが示されて
おり、図10と同等な部分には同一の符号が付されてい
る。図において、音叉61の音響出力を傍受するのは該
音源に対し所定の標準位置に設置された卓上マイクロホ
ン65である。卓上マイクロホン65は、傍受して得た
オーディオ信号をアンプ63を介して録音装置64に供
給する。なお、再生まではモノラル信号である。
【0032】この構成においては、バイノーラル録音せ
ず、卓上マイクロホン65による標準の録音形式なの
で、これにより録音されたオーディオ信号をバイノーラ
ルで受聴するためには再生系においてバイノーラル処理
する必要があるが、ヘッドホン55で受聴しながら上述
の如き実際のスピーカ56R及び56Lを駆動して受聴
しているような聴感を得るため、バイノーラル処理回路
52のインパルス応答H52を、 H52=H56*Hd3 …(12) とし、また、音叉61と卓上マイクロホン65までの間
の空間のインパルス応答がHd2である場合に、特性キャ
ンセル回路53のインパルス応答H53を、 H53=Hd2-1*H65-1*H63-1*H64-1*H51-1*H54-1*H55-1 …(13) としている。なお、Hd2をキャンセルするということ
は、音叉61を無響室で聞くことに相当する。こうする
ことにより、ヘッドホンで受聴しながら所定位置にある
現実のスピーカ56R,56Lで受聴しているような聴
感を得ることができる。また、かかる処理は、バイノー
ラル処理を改変したものということができる。
【0033】上記実施例においては、ヘッドホンのイン
パルス応答をバイノーラル処理回路の各ディジタルフィ
ルタにより得ていたが、ヘッドホンの種類に応じたイン
パルス応答を複数用意し、接続するヘッドホンに合わせ
てこれらを適宜切換える構成としても良い。かかる構成
についても、上記DSP及び予め複数種類のインパルス
応答(FIR用係数)データが記憶されているメモリ並
びにCPUを用いて実施することができる。
【0034】他方、ビデオカメラのマイクロホンとし
て、撮影者の左右耳に小型のマイクロホンを装着して録
画とともにバイノーラル録音を行ない、再生時にヘッド
ホンにて音を聴取しつつ再生画像を見れば、あたかも撮
影者になった感覚で画像及び音響効果を楽しむことがで
きる。また、かかる録音もしくは再生の際に上述したよ
うなトランゾーラル処理及び必要に応じ各種特性キャン
セル等を行なうことができる。
【0035】
【発明の効果】以上の如く、本発明のバイノーラル処理
方法は、左チャンネルの入力オーディオ信号に対し第1
の伝達特性及び第2の伝達特性に基づいてそれぞれ信号
処理を施し、右チャンネルの入力オーディオ信号に対し
第3の伝達特性及び第4の伝達特性に基づいてそれぞれ
信号処理を施し、第1の伝達特性に基づいて得られた信
号と第4の伝達特性に基づいて得られた信号とを加算し
て左チャンネルの出力オーディオ信号を得、第2の伝達
特性に基づいて得られた信号と第3の伝達特性に基づい
て得られた信号とを加算して右チャンネルの出力オーデ
ィオ信号を得るので、実際の人間の左右非対称性に即し
得て精度の高いバイノーラル処理を行うことができる。
【0036】また、本発明のバイノーラル処理方法は、
出力オーディオ信号に対し音響出力手段の伝達特性の逆
特性に基づいて信号処理を施して音響出力するので、ヘ
ッドホン等の特性に影響されずに所望の音響特性を正し
く得ることができる。さらに、本発明のバイノーラル処
理方法は、録音手段によりバイノーラル録音されこれを
再生手段により再生されたオーディオ信号に対し、録音
手段、再生手段または音響出力手段の伝達特性の逆特性
に基づいて信号処理を施して音響出力するので、音響出
力手段に加えて録音系及び再生系の特性に影響されずに
所望の音響特性を正しく得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】モノラル再生の場合のインパルス応答を説明す
るための図である。
【図2】図1のインパルス応答に基づく従来のモノラル
用のバイノーラルプロセッサの構成を示す概略図であ
る。
【図3】ステレオ再生の場合のインパルス応答を説明す
るための図である。
【図4】図3のインパルス応答に基づく従来のステレオ
用のバイノーラルプロセッサの構成を示す概略図であ
る。
【図5】本発明のバイノーラル処理方法におけるインパ
ルス応答を説明するための図である。
【図6】本発明によるバイノーラル処理方法が適用され
た図5のインパルス応答に基づくバイノーラルプロセッ
サの構成を示す概略図である。
【図7】左右スピーカ21,23の音響出力を聴取者2
2の両耳に装着した左右マイクロホンにて傍受した場合
のインパルス応答H1L,H1Rにおける周波数特性を示す
図である。
【図8】左右スピーカ21,23の音響出力を聴取者2
2の両耳に装着した左右マイクロホンにて傍受した場合
のインパルス応答H2L,H2Rにおける周波数特性を示す
図である。
【図9】本発明によるバイノーラル処理方法が適用され
た、再生装置により入力オーディオ信号を得、ヘッドホ
ンにより音響出力をなすバイノーラル処理装置の構成を
示すブロック図である。
【図10】本発明によるバイノーラル処理方法が適用さ
れた、バイノーラル録音系を含むバイノーラル処理装置
の構成を示すブロック図である。
【図11】本発明によるバイノーラル処理方法が適用さ
れた、バイノーラル録音系を含みかつスピーカにより音
響出力をなすバイノーラル処理装置の構成を示すブロッ
ク図である。
【図12】トランゾーラル処理を説明するための図であ
る。
【図13】本発明のバイノーラル処理方法によるバイノ
ーラル処理装置の応用例を示すブロック図である。
【主要部分の符号の説明】
21,23 スピーカ 34 ヘッドホン 41 バイノーラルプロセッサ 42,43,44,45 ディジタルフィルタ 46,47 加算器 51 再生装置 52 バイノーラル処理回路 53 特性キャンセル回路 55 ヘッドホン 64 録音装置
フロントページの続き (72)発明者 篠原 聡志 東京都大田区大森西4丁目15番5号パイオ ニア株式会社大森工場内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 左側及び右側音響出力点から音響出力さ
    れることによって標準音像位置に定位する左右チャンネ
    ルの入力オーディオ信号に対し、前記左側及び右側音響
    出力点からの前記入力オーディオ信号による音響出力を
    聴取すべき位置としての左耳及び右耳聴取点と前記左側
    及び右側音響出力点との位置関係に応じた伝達特性に基
    づき、それぞれ信号処理を施して左右チャンネルの出力
    オーディオ信号を生成するバイノーラル処理方法であっ
    て、 前記左チャンネルの入力オーディオ信号に対し第1の伝
    達特性及び第2の伝達特性に基づいてそれぞれ信号処理
    を施し、前記右チャンネルの入力オーディオ信号に対し
    第3の伝達特性及び第4の伝達特性に基づいてそれぞれ
    信号処理を施し、前記第1の伝達特性に基づいて得られ
    た信号と前記第4の伝達特性に基づいて得られた信号と
    を加算して前記左チャンネルの出力オーディオ信号を
    得、前記第2の伝達特性に基づいて得られた信号と前記
    第3の伝達特性に基づいて得られた信号とを加算して前
    記右チャンネルの出力オーディオ信号を得ることを特徴
    とするバイノーラル処理方法。
  2. 【請求項2】 前記第1の伝達特性は、前記左側音響出
    力点と前記左耳聴取点との間の伝達特性とし、前記第2
    の伝達特性は、前記左側音響出力点と前記右耳聴取点と
    の間の伝達特性とし、前記第3の伝達特性は、前記右側
    音響出力点と前記右耳聴取点との間の伝達特性とし、前
    記第4の伝達特性は、前記右側音響出力点と前記左耳聴
    取点との間の伝達特性とすることを特徴とする請求項1
    記載のバイノーラル処理方法。
  3. 【請求項3】 左側及び右側音響出力点から音響出力さ
    れることによって標準音像位置に定位する左右チャンネ
    ルの入力オーディオ信号に対し、前記左側及び右側音響
    出力点からの前記入力オーディオ信号による音響出力を
    聴取すべき位置としての左耳及び右耳聴取点と前記左側
    及び右側音響出力点との位置関係に応じた伝達特性に基
    づき、それぞれ信号処理を施して左右チャンネルの出力
    オーディオ信号を生成し、この出力オーディオ信号に応
    じ音響出力手段をして音響出力せしめるバイノーラル処
    理方法であって、前記出力オーディオ信号に対し前記音
    響出力手段の伝達特性の逆特性に基づいて信号処理を施
    して音響出力することを特徴とするバイノーラル処理方
    法。
  4. 【請求項4】 前記入力オーディオ信号は、再生手段に
    より所定記録媒体の記録情報を再生することによって得
    られ、前記出力オーディオ信号に対し前記再生手段の伝
    達特性の逆特性に基づいて信号処理を施して音響出力す
    ることを特徴とする請求項3記載のバイノーラル処理方
    法。
  5. 【請求項5】 音源からの音響出力を左耳及び右耳聴取
    点において傍受することによって、もしくはこれと等価
    な信号生成をなすことによって得られる所定音像位置に
    定位する左右チャンネルのオーディオ信号を録音手段に
    より記録媒体に記録し、再生手段により前記記録媒体か
    ら前記オーディオ信号を再生し、このオーディオ信号に
    応じ音響出力手段をして音響出力せしめるバイノーラル
    処理方法であって、前記再生手段により再生されたオー
    ディオ信号に対し、前記録音手段、前記再生手段または
    前記音響出力手段の伝達特性の逆特性に基づいて信号処
    理を施して音響出力することを特徴とするバイノーラル
    処理方法。
  6. 【請求項6】 前記音響出力手段は、左右スピーカであ
    り、前記出力オーディオ信号に対し前記左右スピーカと
    そのスピーカ出力を聴取する位置との間の空間の伝達特
    性の逆特性に基づき信号処理を施して音響出力すること
    を特徴とする請求項5記載のバイノーラル処理方法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2017028525A (ja) * 2015-07-23 2017-02-02 株式会社Jvcケンウッド 頭外定位処理装置、頭外定位処理方法、及びプログラム

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* Cited by examiner, † Cited by third party
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