JPH05298850A - 磁気記録装置およびそのスライダ - Google Patents

磁気記録装置およびそのスライダ

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JPH05298850A
JPH05298850A JP10271892A JP10271892A JPH05298850A JP H05298850 A JPH05298850 A JP H05298850A JP 10271892 A JP10271892 A JP 10271892A JP 10271892 A JP10271892 A JP 10271892A JP H05298850 A JPH05298850 A JP H05298850A
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JP
Japan
Prior art keywords
slider
lubricant
capillary
medium
magnetic recording
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Pending
Application number
JP10271892A
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English (en)
Inventor
Youken Kin
容權 金
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Publication date
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Publication of JPH05298850A publication Critical patent/JPH05298850A/ja
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  • Adjustment Of The Magnetic Head Position Track Following On Tapes (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【目的】磁気記録装置のスライダと媒体との間に潤滑剤
を補給するスライダを提供する。 【構成】スライダ1の底面と上面あるいは側面をつなぐ
毛細管2をスライダの中に設けて、その毛細管が潤滑剤
のタンク5を通り抜け、静止時毛細管の潤滑剤が漏れな
いように毛細管の断面積を小さくし、さらに動作時底面
にある潤滑剤の流出口3の付近の流体の圧力が流体の流
入口4の圧力より低くなるような位置に流出口3と流入
口4を設ける。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、磁気ディスク装置,フ
レキシブルディスク装置などの磁気記録装置に係り、特
に、スライダから潤滑剤を媒体に補給するスライダに関
する。
【0002】
【従来の技術】磁気記録装置において、スライダと媒体
との間に潤滑剤を介して、スライダが媒体に接触するこ
とで起きるクラッシュを少なくしている。従来の方法
は、媒体の表面に適切な厚さの潤滑剤を塗布している。
その厚さが厚ければスライダは媒体と吸着を起こしてし
まうし、薄ければ潤滑作用が弱くなりクラッシュ頻度が
多くなる。
【0003】しかし、初期に適切な厚さの潤滑膜を塗布
した磁気ディスク装置の場合、ディスクが速い速度で回
転しているため、媒体に塗布してある潤滑剤はその遠心
力によって使用につれて飛散してしまう。結局、潤滑膜
は薄くなりクラッシュを起こす。潤滑膜の厚さは、使用
してから数年後初期厚さの数分の一になってしまう。
【0004】スライダから潤滑剤を補給する磁気記録装
置には次のような公知例がある。特開昭56−77949 号公
報には潤滑剤を含浸した非磁性セラミクスからなるスラ
イダから潤滑剤を補給することについて記載されてい
る。特開昭62−75915 号公報には潤滑剤用タンクと潤滑
剤補給用パッドを有する潤滑剤補給用スライダについて
記載されている。特開平1−162213 号公報にはスライダ
の外部に潤滑剤のタンクを設置し、パイプでスライダへ
潤滑剤を補給する磁気記録装置について記載されてい
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】磁気記録装置において
使用中減少する潤滑剤を補給する。スライダを丈夫な単
一材料で制作し、タンク,含浸パッドやパイプなどの構
造を簡単にする。磁気記録装置の寿命中十分な潤滑剤が
補給できるようにする。静止しているときは潤滑剤の補
給を止め、動作しているときのみに潤滑剤を補給する。
外部からの制御を行なわずこれらの動作を行なう。コン
タクトレコーディングでも潤滑剤を補給する。
【0006】本発明の目的は、磁気記録装置においてス
ライダと媒体との間に潤滑剤を補給するスライダを提供
することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的は、スライダ
の底面と上面あるいは側面をつなぐ毛細管をスライダの
中に設けて、その毛細管が潤滑剤のタンクを通り抜け、
静止時毛細管の潤滑剤が漏れないように毛細管の断面積
を小さくし、動作時底面にある毛細管付近の流体の圧力
を他端の圧力より低くすることで達成される。コンタク
トレコーディングにおいて潤滑剤を補給することは、ス
ライダの底面に設ける毛細管の穴をヘッドと媒体との接
触部近傍に設けることで達成される。
【0008】
【作用】潤滑剤を媒体に補給するパッドや潤滑剤を外部
から供給するパイプをなくすため、スライダの中にタン
クと毛細管を作る。潤滑剤のタンクは毛細管と比べて断
面積が十分大きいもので、毛細管がタンクを通り抜ける
ように設ける。スライダに設けた毛細管は潤滑剤のタン
クから潤滑剤をスライダの底面まで誘導する。毛細管の
断面積は、毛細管内に充填した潤滑剤が静止時自重で毛
細管から漏れないように小さくする。例えば、円形毛細
管の半径を小さくすると、自重は半径の2乗に比例して
小さくなる反面、表面張力は半径に比例して小さくな
る。したがって、潤滑剤を毛細管から漏れないように支
える表面張力が自重より大きくなる。ディスクが回転し
ていると流体の流れが生じ、スライダの各場所により圧
力差が生じる。その圧力差を利用して毛細管から潤滑剤
を媒体の方に押し出す。スライダ底面のヘッド近傍にあ
る毛細管の方の圧力が他方より低くなるような位置に毛
細管を設ける。このようなことで静止時は潤滑剤を補給
しないで、動作時のみに補給することができ、かつ外部
からの制御が要らなくなる。
【0009】コンタクトレコーディングでは、ヘッドと
媒体との極くわずかの隙間の毛細管現象を利用する。そ
のため、スライダ底面の毛細管の穴をヘッドと媒体との
接触部の近くに設ける。そして、毛細管の半径はヘッド
と媒体との隙間より十分大きくする。
【0010】
【実施例】本発明を磁気記録装置のスライダに適用した
場合の一実施例を図1に示す。図1において、スライダ
1に毛細管2を設ける。毛細管の一端(潤滑剤の流出口
3)はスライダの底面に設け、毛細管の他方(流体の流
入口4)はスライダの上面あるいは側面に設ける。さら
に毛細管2は潤滑剤をためておくタンク5を通り抜け
る。毛細管2の断面積が小さいので、ディスクが静止し
ているとき潤滑剤は自重のみによっては媒体の方に補給
されない。しかし、ディスクが回転していると、流体の
流れが生じ、スライダ周辺に圧力差が生じる。潤滑剤の
流出口3の圧力が流体の流入口4の圧力より低くなる位
置に流出口3と4流入口を設ける。潤滑剤の流出口3の
圧力が流体の流入口4より低ければ、潤滑剤は流出口3
から押し出され媒体に補給される。従って外部からの制
御がなくても動作時のみ潤滑剤を補給することができ
る。
【0011】この目的を満たすためには、例えば、円形
毛細管2の半径を適切に決めなければならない。即ち、
表面張力が潤滑剤の自重を支える程度に半径を小さくす
る必要がある。しかし、あまり小さくすると、毛細管が
詰まったり、補給する潤滑剤の量が少なくなるので、半
径の下限が決まる。
【0012】図2は、本発明の潤滑剤を補給するスライ
ダの断面を摸式的に示す図である。潤滑剤のタンク5に
潤滑剤をためておいて毛細管2に潤滑剤を供給する。そ
のためタンクの容積は十分大きくする必要がある。
【0013】図3は、コンタクトレコーディングにおい
て潤滑剤を補給するスライダのヘッド6と媒体7が接触
する部分を拡大した摸式図である。コンタクトレコーデ
ィングにおいて、ヘッド6と媒体7との隙間8は極くわ
ずかとなる。そこでスライダ底面の潤滑剤の流出口3を
ヘッド6の近くに設けて、ヘッドと媒体との隙間8の毛
細管現象を用いる。即ち、流出口3の潤滑剤は隙間8の
毛細管現象により媒体に補給される。このために、毛細
管2の半径を隙間8より十分大きくする必要がある。
【0014】
【発明の効果】本発明によれば、使用中潤滑剤の膜が薄
くなって生じる磁気記録装置のクラッシュを防ぐことが
できる。スライダの外部に設けるタンクやパイプあるい
はスライダの含浸パッドがないので、スライダを単一材
料で制作でき、加工が容易になる。毛細管現象と動作時
の動圧の差により自動的に潤滑剤の補給を行なうので、
外部から制御を行なう手間を省くことができる。コンタ
クトレコーディングでもスライダと媒体の間に潤滑剤を
スライダから補給することができる。
【0015】このように、潤滑剤を補給するスライダの
構造が単純となり、工程数を減らすことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す磁気記録装置用の潤滑
剤補給スライダの斜視図。
【図2】本発明の潤滑剤を補給するスライダの断面図。
【図3】コンタクトレコーディングにおける潤滑剤を補
給するスライダのヘッドと媒体との接触部の断面図。
【符号の説明】
1…スライダ、2…毛細管、3…潤滑剤の流出口、4…
流体の流入口、5…潤滑剤のタンク、6…ヘッド、7…
媒体、8…ヘッドと媒体との隙間、9…媒体の移動方
向。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】互いに相対運動をするスライダと媒体から
    なり、前記スライダから潤滑剤を補給する磁気記録装置
    用スライダにおいて、 前記スライダの底面と上面あるいは側面をつなぐように
    設けた毛細管に前記潤滑剤を充填し、前記スライダと媒
    体の間に前記潤滑剤を補給することを特徴とする磁気記
    録装置用スライダ。
  2. 【請求項2】請求項1において、 前記スライダに設けたタンクにより前記毛細管に潤滑剤
    を供給する磁気記録装置用スライダ。
  3. 【請求項3】請求項1において、 前記スライダが流体の動圧により浮上しているとき、前
    記毛細管の両端の圧力差が生じ、さらに前記潤滑剤の出
    る方の流体の圧力が他方の圧力より低い磁気記録装置用
    スライダ。
  4. 【請求項4】請求項1において、前記スライダを装着し
    ている磁気記録装置。
  5. 【請求項5】磁気記録ヘッドと媒体が接触しながら磁気
    記録を行なうコンタクトレコーディングにおいて、 請求項1の前記スライダの底面に設ける前記毛細管の穴
    をヘッドと媒体との接触部近傍に設ける磁気記録装置用
    スライダ。
  6. 【請求項6】請求項5のスライダを装着している磁気記
    録装置。
JP10271892A 1992-04-22 1992-04-22 磁気記録装置およびそのスライダ Pending JPH05298850A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP10271892A JPH05298850A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 磁気記録装置およびそのスライダ

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JP10271892A JPH05298850A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 磁気記録装置およびそのスライダ

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JPH05298850A true JPH05298850A (ja) 1993-11-12

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ID=14335051

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Application Number Title Priority Date Filing Date
JP10271892A Pending JPH05298850A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 磁気記録装置およびそのスライダ

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JP (1) JPH05298850A (ja)

Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009048682A (ja) * 2007-08-15 2009-03-05 Fujitsu Ltd ヘッドスライダ、磁気ディスク装置及びヘッドスライダの製造方法
EP2138190A2 (en) 2002-08-19 2009-12-30 Art Jen Complexus Inc. Compositions comprising dietary fat complexer and methods for their use

Cited By (2)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
EP2138190A2 (en) 2002-08-19 2009-12-30 Art Jen Complexus Inc. Compositions comprising dietary fat complexer and methods for their use
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