JPH05296993A - 水分検出器 - Google Patents

水分検出器

Info

Publication number
JPH05296993A
JPH05296993A JP4102977A JP10297792A JPH05296993A JP H05296993 A JPH05296993 A JP H05296993A JP 4102977 A JP4102977 A JP 4102977A JP 10297792 A JP10297792 A JP 10297792A JP H05296993 A JPH05296993 A JP H05296993A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
moisture
indicator
protective film
moisture detector
water
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP4102977A
Other languages
English (en)
Inventor
Hiroyuki Hiramoto
裕行 平本
Akifumi Inui
昭文 乾
Tsuneji Teranishi
常治 寺西
Tsuneo Kobayashi
恒夫 小林
Toshio Suzuki
敏夫 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP4102977A priority Critical patent/JPH05296993A/ja
Publication of JPH05296993A publication Critical patent/JPH05296993A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【目的】 使用環境に影響を受けず、且つ、使用環境に
悪影響を与えないような、安定性及び信頼性の高い、簡
略な構成の水分検出器を提供する。 【構成】 水分により変色する指示体1と、この指示体
1の表面を覆うように設けられ、水分透過性を有する透
明または半透明の保護膜3とを備える。あるいは、透明
または半透明の窓5と、この窓5の片面に固着され、水
分により変色する指示体1を備える。指示体1として
は、代表的には、塩化コバルトが使用される。また、保
護膜3としては、代表的には、PTFE、PFAなどの
フッ素樹脂が使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、気体または液体中に含
まれている水分の検出を行うための水分検出器に係り、
特に、電気機器の絶縁ガスや絶縁油中の水分検出に適し
た水分検出器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、水分の管理を行う場合には、多種
多様のセンサや分析方法が用いられている。屋内の湿度
を測定するためには、各種の湿度計が使用され、また、
湿度を検出し、電子回路での結露を防止するために、色
々な湿度センサが使用されている。例えば、毛髪やナイ
ロンフィルムなどの膨潤性を利用した機械式センサ、蒸
発による湿球の温度降下の程度から相対湿度を求める乾
湿球式センサ、赤外線・マイクロ波などの電磁波の減衰
の程度から空気中の水分量を求める電磁波式センサ、電
解質系・高分子系・金属酸化物などによるインピーダン
ス変化式センサ、空気中の絶対湿度による熱伝導率の違
いを利用した熱伝導変化式センサなどである。これらの
定量的なセンサの主なねらいは、水分量の定量化に置か
れており、これらのセンサによって水分量の絶対的・相
対的な値が測定できる。
【0003】一方、水分があるかないかの表示のみを行
う定性的なセンサもある。代表的なものに、気中の水分
吸着剤として用いられるシリカゲルがある。このシリカ
ゲルは、水分を吸着するための吸着剤に塩化コバルトを
含んでおり、吸着剤が水分を吸着すると変色し、この変
色によって水分が吸着されたことを指示するものであ
る。これらの定性的なセンサは、前述の定量的なセンサ
と異なり、水分の絶対量を測定することはできないが、
水分の有無については的確に把握することができ、しか
も、安価で故障などのトラブルやメンテナンスがないと
いう利点を有している。
【0004】また、最近、電力用機器の分野において
は、電力の安定供給のために、機器の性能・状態を監視
する要求が高まっており、このような監視の一つとし
て、水分量の監視が行われている。すなわち、例えば、
変圧器やブッシング中に封入されている絶縁ガスや絶縁
油中に水分が混入すると、絶縁物の劣化を引き起こし、
最終的には絶縁破壊などの事故に至る。このような事故
の発生を防止するために、水分量の監視が行われてい
る。この場合に使用されるセンサとしては、インピーダ
ンス変化式センサや電磁波式・熱伝導変化式センサなど
がある。これらのセンサにより検出された水分量は、電
気信号に変換されて伝送されるが、電力用の機器は高電
圧であり、電線を用いて信号を伝送することはできない
ため、通常は、光ファイバケーブルを用いたり、一度光
信号に置き換えて、その光を接地点に伝送している。
【0005】具体的に、図10は、従来の定量的な湿度
センサを水分検出器として電力用のブッシングに取り付
けた例を示している。すなわち、図10において、ブッ
シング11は、ブッシング頭部12及びブッシング碍管
13からなり、ブッシング頭部12内には、絶縁油14
の油面上に、絶縁ガスが充填されたガス空間12aが形
成されている。そして、このブッシング頭部12のガス
空間12a内の水分濃度を測定するために、ブッシング
頭部12の側面には、内外に貫通する形で、湿度センサ
15が取り付けられている。この湿度センサ15の取り
付け部分には高い電圧が印加されているため、電線を用
いて信号を伝送することはできない。そのため、湿度セ
ンサ15にて得られる電気信号は、光変換回路16で光
信号に変換された後、光ファイバケーブル17により伝
送される。伝送された光信号は、受信機18により再び
電気信号に変換され、この電気信号に基づいて、水分濃
度が規定値であるか否かの判定が行われる。
【0006】しかしながら、以上のように、ブッシング
などの電力用機器のガス空間内の水分濃度を測定するた
めに、定量的な湿度センサを使用し、得られた電気信号
を光信号に変換して伝送する方法を採用した場合、信号
を2度変換することから検出精度が低下するだけでな
く、構造が複雑化し、コストが高くなってしまう問題が
ある。その上、高電圧部から光ファイバケーブルを敷設
する場合、絶縁の信頼性を確保できるように設計しなけ
ればならない。また、電子回路を使用するためにその電
源が必要となるが、前述した通り、電力用の機器は高電
圧であり、電線を使用できないために、電池を用いるこ
とになり、定期的な電池交換が必要となる問題もある。
さらに、変電所などで発生する強力なノイズに耐えられ
る装置とするためにはさらにコストが高くなってしま
う。
【0007】一方、以上のような電力用機器を含めて、
実際には、一般的に、水分濃度を定量的に把握できなく
ても、水分の有無のみを判断できれば、1次診断として
の監視の目的を十分に達せられるという場合が多い。す
なわち、定性的なセンサで水分の有無を判断し、その後
で、必要に応じて定量的な分析を行うことにより、有効
な水分監視を効率的に実施できる場合が多い。
【0008】図11は、このような場合に適合する構成
として、従来の定性的な水分センサを水分検出器として
電力用のブッシング内に設けた例を示している。ここで
は、定性的な水分センサの一例として、コストの安いシ
リカゲルを使用した例を示している。すなわち、図11
においては、ブッシング頭部12内のガス空間12a内
に、箱状の透明容器19が配置され、この透明容器19
内に、センサとして、シリカゲル20が収納されてい
る。そして、ブッシング頭部12内のガス空間12a内
に水分が侵入した場合には、シリガケル20の色が変化
し、その変化を、ブッシング頭部12の側面に設けられ
た油面監視用のガラス窓12bから監視できるようにな
っている。この方法は、図10に示した方法よりも格段
に構成が簡略であり、コストも安価となるため、より実
用的である。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、ブッシ
ング11の水分を監視するためのセンサとして、以上の
ようにシリカゲル20を使用した場合には、シリカゲル
20が絶縁油14またはガス空間12a中の汚染物質な
どによって汚染されて色が変化し、水分の有無の判断が
不可能になる可能性がある。特に、ブッシング11は、
その取り付け時において、縦横に動かされるため、内部
の絶縁油14が動き、シリカゲル20を汚染する可能性
がある。また、シリカゲルは、化学的に不安定であり、
それ自体が溶け出したり異物となるなどして周囲を汚染
する可能性もある。さらに、以上のような問題は、ブッ
シングに限らず、各種の電力用機器について、水分によ
って変色するシリカゲルまたは他の物質を含むセンサを
使用して、水分の有無を検出する場合にも同様に存在し
ており、さらに、より一般的に、各種の分野において、
同様の物質を利用して水分の有無を検出する場合にも同
様に存在している。
【0010】本発明は、上記のような従来技術の課題を
解決するために提案されたものであり、その目的は、使
用環境に影響を受けず、且つ、使用環境に悪影響を与え
ないような、安定性及び信頼性の高い、簡略な構成の水
分検出器を提供することである。
【0011】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明の水分検
出器は、検出対象空間の気体または液体中に含まれてい
る水分を検出する水分検出器において、水分により変色
する指示体と、この指示体の表面を覆うように設けら
れ、水分透過性を有する透明または半透明の保護膜とを
備えたことを特徴としている。
【0012】請求項2の発明の水分検出器は、検出対象
空間の気体または液体中に含まれている水分を検出する
水分検出器において、透明または半透明の窓と、この窓
の片面に固着され、水分により変色する指示体を備えた
ことを特徴としている。
【0013】請求項3の発明の水分検出器は、請求項2
の発明の構成に加えて、さらに、指示体の表面を覆うよ
うに設けられ、水分透過性を有する保護膜を備えたこと
を特徴としている。
【0014】いずれの発明においても、水分により変色
する指示体としては、代表的には、塩化コバルトが使用
される。また、請求項1及び3の発明において、水分透
過性を有する透明または半透明の保護膜としては、代表
的には、PTFE(ポリテトラフルオロエチレン)、P
FA(テトラフルオロエチレン・パーフルオロアルキル
ビニルエーテル共重合体)などのフッ素樹脂が使用され
る。
【0015】より具体的に、請求項1の発明において
は、基台上に指示体を固着し、その表面を保護膜で覆う
構成が可能である。また、請求項2及び3の発明におい
ては、窓の材料として、透明または半透明のガラスある
いは樹脂を使用することが可能であるが、請求項1の発
明においても、前述の基台の材料として、同様に、透明
または半透明のガラスあるいは樹脂を使用することが可
能である。そして、請求項2及び3の発明においては、
機器の監視窓の内面に、そのまま指示体を配置する構成
なども可能である。
【0016】さらに、いずれの発明においても、水分を
保持する吸着剤を指示体と混合することが可能である。
そして、請求項1の発明においては、指示体の両面を保
護膜で覆う構成や、保護膜内に粒子状の指示体を混入す
る構成なども可能である。また、請求項1の発明におい
ては、ブッシングなどの油密封電気機器の油面監視用の
浮き子の表面に、そのまま指示体を固着し、その表面に
透明または半透明の保護膜を設ける構成なども可能であ
る。
【0017】
【作用】以上のような構成を有する本発明の水分検出器
によれば、水分により変色する指示体を使用しているこ
とから、検出対象空間に水分が含まれている場合には、
この水分が指示体に接触して変色するため、この変色を
確認することによって水分の存在を容易に検出すること
ができる。例えば、指示体として塩化コバルトを使用し
た場合には、塩化コバルトは乾燥状態において青色であ
るが、水分を吸収すると赤色に変色し、窓または保護膜
の外部から、この変色を確認することができる。
【0018】特に、請求項1及び3の発明においては、
水分透過性を有する保護膜で覆ったことにより、検出対
象空間に含まれている水分を、保護膜を透過させて指示
体に接触させることができると共に、検出対象空間内に
存在する各種の異物から、保護膜により、指示体を保護
することができ、また逆に、指示体自体が溶け出したり
異物となるなどして周囲を汚染することも防止できる。
すなわち、まず、検出対象空間に水分が存在する場合に
は、この水分が保護膜を透過し、指示体に触れて指示体
を変色させるため、透明または半透明の保護膜あるいは
窓の外部から、この指示体の変色を確認することができ
る。
【0019】そしてまた、具体的に、本発明の水分検出
器を、ブッシングなどの電力用機器に適用した場合に
は、絶縁油などの異物は、保護膜を透過することはない
ため、指示体がこれらの異物によって汚染されることを
防止でき、逆に、指示体自体が溶け出したり異物となる
などして周囲を汚染することも防止できる。例えば、保
護膜としてPTFE、PFAなどのフッ素樹脂を使用し
た場合には、これらのフッ素樹脂は、化学的に安定で、
表面に絶縁油などの異物が付着しても、それによって劣
化したり、外部に溶け出したりすることはなく、長期に
亘って安定して機能する。なお、請求項2の発明におい
ては、必ずしも保護膜を設けなくてもよい場合が存在す
る。すなわち、指示体が、窓に強固に固着され、絶縁油
の付着の恐れがほとんどない位置に配置され、仮に絶縁
油が付着した場合でも、絶縁油に溶解しないような優れ
た性質を有するならば、保護膜を省略することができ
る。
【0020】一方、水分を保持する吸着剤を指示体と混
合した場合には、一度侵入した水分が吸着剤に吸着され
るため、指示体の変色の安定性を向上できる。また、請
求項1の発明において、指示体の両面を保護膜で覆った
場合には、水分透過性を有する保護膜の表面積を拡大で
きるため、水分を吸収する能力を向上できる。さらに、
保護膜内に粒子状の指示体を混入した場合には、指示体
の量を必要最小限に低減することができる。
【0021】
【実施例】以下には、本発明による水分検出器の複数の
実施例について、図1乃至図9を参照して具体的に説明
する。この場合、図1は、本発明による水分検出器の代
表的な一実施例(第1実施例)を示す断面図、図2は、
図1の水分検出器をブッシングに取り付けた例を示す構
成図、図3乃至図6は、本発明による水分検出器の他の
実施例(第2乃至第5実施例)を示す断面図、図7は、
本発明における保護膜の形成方法の一例を示す説明図、
図8は、本発明による水分検出器の作成方法の一例を示
す説明図、図9は、本発明による水分検出器の第6実施
例を示す断面図である。
【0022】まず、図1に示す第1実施例は、請求項1
の発明に従う実施例であり、水分により変色する指示体
1が基台2上に固着され、この指示体1及びその周囲に
露出した基台2の表面全体が薄い保護膜3でコーティン
グされている。この場合、指示体1としては塩化コバル
トが使用され、また、保護膜3としては、多孔質のPT
FE膜が、薄く、無色透明に近い形で使用されている。
さらに、基台2としては、電力用の機器への適用などの
観点から、絶縁性材料が使用されている。
【0023】このように構成した水分検出器において
は、薄い、ほぼ無色透明の保護膜3を通して、内部の指
示体1の色を知ることができる。すなわち、本実施例に
おいては、指示体1として塩化コバルトを使用している
ため、水分を吸収した場合には、指示体1は青色から赤
色に変化するが、この変色を、保護膜3の外部から容易
に確認することができる。特に、本実施例のように、保
護膜3を多孔質のPTFE膜とした場合、この多孔質の
PTFE膜は、水分子あるいはガス分子を透過させる一
方、水以外の液体は透過させないという性質を持ってい
るため、検出対象空間の気体または液体中の水分子を透
過させて、指示体1に確実に接触させることができる。
加えて、PTFE膜は、化学的に非常に安定であり、表
面に絶縁油などの異物が付着しても、それによって劣化
したり、外部に溶け出したりすることはなく、長期に亘
って安定して機能する。
【0024】次に、図1の水分検出器を、ブッシングに
取り付ける場合には、図2に示すような構成が可能であ
る。すなわち、図2において、ブッシング11は、ブッ
シング頭部12及びブッシング碍管13からなり、ブッ
シング頭部12内には、絶縁油14の油面上に、絶縁ガ
スが充填されたガス空間12aが形成されている。ま
た、このブッシング頭部12の側面には、油面監視用の
ガラス窓12bが設けられている。そして、ブッシング
頭部12のガス空間12a内におけるガラス窓12bの
近傍には、基台2を内側、保護膜3を外側として、図1
の水分検出器が配置されており、基台2及び支持部材4
によってブッシング頭部12の側面に固定されている。
【0025】このように構成した場合、前述の通り、保
護膜3を構成する多孔質のPTFE膜は、水分子あるい
はガス分子を透過させる一方、水以外の液体は透過させ
ないという性質を持っているため、その表面に、絶縁油
14が付着しても、これを透過させることはなく、ガス
空間12a内に水分子が存在した場合に、この水分子を
透過させて、指示体1に接触させ、これを変色させる。
そして、この指示体1の変色は、油面監視用のガラス窓
12bを通して、ブッシング11の外部から容易に確認
することができる。
【0026】図3に示す第2実施例は、前記第1実施例
の変形例であり、基台の材料をガラス5とした実施例で
ある。この実施例は、請求項1の発明に従う実施例とも
言えるが、より実質的には、請求項2及び3の発明に従
い、窓の材料として、ガラス5を使用し、その表面に指
示体1を固着し、保護膜3でコーティングした構成を有
する実施例である。この場合には、ガラス5を通して、
内部の指示体1の色の変化をより明確に確認できる利点
がある。さらに、この実施例の応用例として、図2に示
すような油面監視用のガラス窓12bの内面に、そのま
ま指示体1を固着し、保護膜3でコーティングする構成
も可能であり、この場合には、機器全体の構成を簡略化
できる。
【0027】図4に示す第3実施例は、前記第1実施例
の変形例であり、水分を保持する吸着剤6を、指示体1
と混合した実施例である。この場合には、保護膜3を通
してその内部に一度侵入した水分が、吸着剤6に吸着さ
れるため、指示体1の変色の安定性を向上でき、従っ
て、水分検出器の安定性を向上できる。
【0028】図5に示す第4実施例は、前記第1実施例
の変形例であり、指示体1の両面を保護膜3で覆った実
施例である。この場合には、水分透過性を有する保護膜
3の表面積を拡大できるため、水分を吸収する能力を向
上できる。具体的には、前記第1乃至第3実施例に比べ
て、保護膜3の表面積を約2倍にできるため、水分を吸
収する能力を単純に約2倍にできる。
【0029】図6に示す第5実施例は、前記第4実施例
の変形例であり、保護膜3内に粒子状の指示体1を混入
した実施例である。この場合には、指示体1の量を必要
最小限に低減することができるため、水分検出器を小型
化できる。
【0030】また、本発明における保護膜の形成は、例
えば、図7に示すようにして行われる。すなわち、塩化
コバルトなどの指示体1を、容器7内に収納し、保護膜
の材料となる物質を溶解してなる溶液として、例えばP
TFEの溶液8を入れ、溶媒を気化させて、指示体1の
表面にPTFEの保護膜3を形成する。
【0031】さらに、図8に示すように、容器7内に、
PTFEの溶液8を充填し、この溶液8中に基台2を配
置し、その上に、指示体1を適量配置して、溶媒を気化
させることによって指示体1の固着及び保護膜3の形成
を同時に行うことも可能である。このような方法を採用
した場合には、水分検出器を容易に作成することができ
る。なお、この場合、基台2としては、保護膜3の材質
に合わせて、透明なフッ素樹脂を使用することにより、
基台2と保護膜3の固着性を高めることができる。
【0032】一方、図9に示す第6実施例は、請求項1
の発明の応用例として、ブッシングなどの油密封電気機
器において従来使用されている油面監視用の浮き子9の
表面に、そのまま指示体1を固着し、その表面に透明ま
たは半透明の保護膜3を設けて水分検出器を構成したも
のである。このように構成した場合には、浮き子9を外
部から監視するために通常設けられている監視窓(例え
ば、図2に示す油面監視用のガラス窓12b)から、浮
き子9を監視することにより、油面を監視できると同時
に、その表面の指示体1によって水分の有無を監視で
き、機器全体としての構成を簡略化できる。
【0033】なお、本発明による水分検出器は、ブッシ
ングに限らず、各種の電力用機器に同様に適用可能であ
り、さらに、より一般的に、各種の分野において、水分
の有無を検出するために同様に適用可能である。また、
本発明において、指示体としては、塩化コバルト以外の
各種の材料を同様に適用可能であり、また、保護膜の材
料は、PTFEに限定されるものではなく、PFAなど
の他のフッ素樹脂も同様に適用可能であり、さらに他の
材料を使用することも可能である。
【0034】
【発明の効果】以上説明したように、本発明において
は、水分により変色する指示体を使用し、この指示体の
表面を、水分透過性を有する透明または半透明の保護膜
で覆うか、あるいはまた、指示体を、透明または半透明
の窓の片面に固着することにより、使用環境に影響を受
けず、且つ、使用環境に悪影響を与えないような、安定
性及び信頼性の高い、簡略な構成の水分検出器を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による水分検出器の代表的な一実施例
(第1実施例)を示す断面器。
【図2】図1の水分検出器をブッシングに取り付けた例
を示す構成図。
【図3】本発明による水分検出器の第2実施例を示す断
面図。
【図4】本発明による水分検出器の第3実施例を示す断
面図。
【図5】本発明による水分検出器の第4実施例を示す断
面図。
【図6】本発明による水分検出器の第5実施例を示す断
面図。
【図7】本発明における保護膜の形成方法の一例を示す
説明図。
【図8】本発明による水分検出器の作成方法の一例を示
す説明図。
【図9】本発明による水分検出器の第6実施例を示す断
面図。
【図10】従来の定量的な湿度センサを水分検出器とし
てブッシングに取り付けた例を示す構成図。
【図11】従来の定性的な水分センサを水分検出器とし
てブッシングに取り付けた例を示す構成図。
【符号の説明】
1…指示体 2…基台 3…保護膜 4…支持部材 5…ガラス 6…吸着剤 7…容器 8…溶液 9…浮き子 11…ブッシング 12…ブッシング頭部 12a…ガス空間 12b…ガラス窓 13…ブッシング碍管 14…絶縁油
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 小林 恒夫 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内 (72)発明者 鈴木 敏夫 神奈川県川崎市川崎区浮島町2番1号 株 式会社東芝浜川崎工場内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象空間の気体または液体中に含ま
    れている水分を検出する水分検出器において、 水分により変色する指示体と、この指示体の表面を覆う
    ように設けられ、水分透過性を有する透明または半透明
    の保護膜とを備えたことを特徴とする水分検出器。
  2. 【請求項2】 検出対象空間の気体または液体中に含ま
    れている水分を検出する水分検出器において、 透明または半透明の窓と、この窓の片面に固着され、水
    分により変色する指示体とを備えたことを特徴とする水
    分検出器。
  3. 【請求項3】 前記指示体の表面を覆うように設けら
    れ、水分透過性を有する保護膜を備えたことを特徴とす
    る請求項2に記載の水分検出器。
JP4102977A 1992-04-22 1992-04-22 水分検出器 Pending JPH05296993A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4102977A JPH05296993A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 水分検出器

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4102977A JPH05296993A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 水分検出器

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH05296993A true JPH05296993A (ja) 1993-11-12

Family

ID=14341805

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP4102977A Pending JPH05296993A (ja) 1992-04-22 1992-04-22 水分検出器

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH05296993A (ja)

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN104076000A (zh) * 2014-06-27 2014-10-01 国家电网公司 一种油浸式高压套管受潮状态指示器
KR200474721Y1 (ko) * 2013-10-11 2014-10-08 한국석유관리원 수분 확인용 탐침봉
US8962521B2 (en) 2006-04-26 2015-02-24 Kyodo Printing Co., Ltd. Coating for humidity indicator, method for production of the coating, and humidity indicator using the coating

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US8962521B2 (en) 2006-04-26 2015-02-24 Kyodo Printing Co., Ltd. Coating for humidity indicator, method for production of the coating, and humidity indicator using the coating
KR200474721Y1 (ko) * 2013-10-11 2014-10-08 한국석유관리원 수분 확인용 탐침봉
CN104076000A (zh) * 2014-06-27 2014-10-01 国家电网公司 一种油浸式高压套管受潮状态指示器
CN104076000B (zh) * 2014-06-27 2016-05-04 国家电网公司 一种油浸式高压套管受潮状态指示器

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5417100A (en) Reversible sensor for detecting solvent vapors
US3998591A (en) Spectrochemical analyzer using surface-bound color reagents
US4681855A (en) Humidity sensing and measurement employing halogenated organic polymer membranes
US4663614A (en) Hydrocarbon detector system
US4745796A (en) Membrane-selective vapor sensing
CA2618786A1 (en) Hydrogen gas sensor
US4961064A (en) Oil leakage sensor
US5153931A (en) Fiber optic hydrogen sensor
JPH05296993A (ja) 水分検出器
JPS6256839A (ja) ガス状媒体用の拡散試料採集装置
EP0341933A2 (en) Leakage sensor for electrically conductive liquids
US5187363A (en) Apparatus for detecting minute quantities of moisture in coolants
CA1153445A (en) Apparatus and method for sensing a substance on a liquid surface
US3312527A (en) Carbon monoxide determination
GB2245977A (en) Device and process for detecting leaks on components containing or carrying a flowing medium
GB2129128A (en) Moisture detector
US3725011A (en) Automatic fire alarm with at least one measuring chamber
US5198094A (en) Counterflow device to reduce the negative impact of contaminating materials used in moisture sensitive apparatuses or procedures
US3502436A (en) Leak visual warning and detection device
JP4377194B2 (ja) 油漏れセンサー及び油分検出方法
US6422059B1 (en) Apparatus for detecting changes in concentrations of components of fluid mixtures
Van Ewyk Flammable gas sensors and sensing
Sacher The determination of trace inorganic contaminants in polyimides
JPH0262936A (ja) 湿度計
Nussbaum et al. Combustibles