JPH05296911A - 細管式粘度計 - Google Patents

細管式粘度計

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JPH05296911A
JPH05296911A JP12121892A JP12121892A JPH05296911A JP H05296911 A JPH05296911 A JP H05296911A JP 12121892 A JP12121892 A JP 12121892A JP 12121892 A JP12121892 A JP 12121892A JP H05296911 A JPH05296911 A JP H05296911A
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temperature
liquid
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thin
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JP12121892A
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Shinichi Tanaka
伸一 田中
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Oval Corp
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 広範囲な粘度の被測液に対して、高精度で安
定した粘度計測を可能にする。 【構成】 オイルバス2内の熱媒体3をヒータ4で加熱
し、撹拌機5で均一な温度として熱媒体測温体10と温
度コントローラ44とで一定温度に保つ。熱媒体3内
に、被検液が流れる定量ポンプ13と、熱交換器16
と、粘度に応じて切換可能な略等長で内径の異なる細管
17〜19とからなる被検流路11を収納し、該被検流
路11内に被検液を定温,定流量で圧送する。被検液の
粘度は、細管の直前に挿入された被検液測温体20で計
測された温度において、細管両端の差圧計21の差圧信
号とエンコーダ15の信号による定流量信号とによりC
PU43で演算される。細管17〜19の切換えは、予
め記憶されたCPU43の圧力情報と差圧信号とを比較
して、シーケンサ41,電空変換ユニット42を介して
空気弁26〜28を切換えて行われる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【技術分野】本発明は、細管式粘度計に関し、より詳細
には、被測定液体の粘度に応じて計測に最適な細管を選
択可能に切換える切換え手段を有する細管式粘度計に関
する。
【0002】
【従来技術】細管式粘度計は、断面積一様な細管に一定
温度の被測定液体を層流状態で一定流量を流したとき、
細管両端の差圧は粘度に比例することを利用した粘度計
で、粘性流体の製品ラインに接続して粘度による品質管
理が可能であり、石油関連を初め合成樹脂の製品ライン
に多用されている。
【0003】図4は、従来の細管式粘度計を説明するた
めの図で、図中、81は支柱、82はオイルバス、83
は熱媒体、84は液面計、85は温度リミッタ、86は
ヒータ、87は測温体、88は同期電動機、89は伝動
歯車列、90は撹拌機、91は被検流路、92はフィル
タ、93は定量ポンプ、94は熱交換器、95は計測用
の細管、96は差圧計、97は演算制御装置、98はボ
ルト、99は基板である。
【0004】図4において、オイルバス82はスチール
板等の金属板間に断熱材82aをサンドイッチ状に挟ん
だ材料で形成され、上面を開口する断熱容器であり、開
口面は支柱81に固定された基板99に液密に取り付
け、ボルト98により着脱可能に配設されている。オイ
ルバス82には熱媒体83が収容され、液面を液面計8
4で監視され所定レベルに保たれている。一方、基板9
9には、温度リミッタ85,ヒータ86を配設してあ
る。また基板99に配設した同期電動機88の出力軸を
伝動歯車列89を介して撹拌機90および定量ポンプ9
3の各駆動軸に連結してある。流管91の流入口に、フ
ィルタ92と定量ポンプ93と熱交換器94および計測
用の細管95とを直列に接続された被検流路91の流出
口に配設されている。これらは、同期電動機88,フィ
ルタ92を除いて基板99の下面に配設されて、オイル
バス82の熱媒体83内に浸っている。
【0005】上述の構成をもつ従来の細管式粘度計は、
まず、熱媒体83をヒータ86で加熱する。加熱温度範
囲は温度リミッタ85の設定範囲内においてなされ、演
算制御装置97に設定された試験温度となるように白金
抵抗体からなる測温体87で測温され、設定温度と測温
値との差に基いてヒータ86の加熱電流を制御する。こ
のとき、オイルバス82内の熱媒体83は同期電動機8
8で駆動される撹拌機90により撹拌され、均一な温度
に保たれる。また、同期電動機88は同時に定量ポンプ
93を回転する。定量ポンプ93は主にギヤポンプが使
用される。定量ポンプ93は、被測定液体源に連通する
被検流路91内に設けられたフィルタ92により除塵さ
れた被測定液体を定流量で圧送するためのポンプであ
る。被検流路91内では、流管をコイル状に巻回した熱
交換器94により被測定液体を熱媒体83の温度に平衡
させて、細管95に定温定流量の被測定液体を層流状態
で流し、細管95の両端に生じた差圧ΔPを差圧計96
で検知し、演算制御装置97で粘度演算される。
【0006】細管式粘度計は、ハーゲンポアゼイユ(Ha
gen-Poiseuille)の法則を利用した絶対粘度計である。
内径が一様な細管に被測定液体を層流状態で流した場
合、被測定液体の絶対粘度μはハーゲンポアゼイユの法
則により(1)式で表わされる。
【0007】
【数1】
【0008】但し、πは円周率、rは細管の半径、Lは
細管の長さ、qは流量、Pは細管両端の差圧、ρは測定
流体の密度、nは細管の管端補正係数、mは運動エネル
ギー係数である。通常、n<1で、L+nr≒Lとする
ことができ、質量流量ρqが小さいときは(1)式にお
いて、
【0009】
【数2】
【0010】であり、
【0011】
【数3】
【0012】となり、流量qを定量ポンプ93により一
定とすると、
【0013】
【数4】
【0014】となり、絶対粘度μが求められる。
【0015】しかし、図4に示した従来の細管式粘度計
においては、以下のような問題点がある。 (1) 細管95は一本だけであるから(2)式を満足
する粘度範囲が限られる。例えば、低粘度の被測定液体
を小口径の細管に流し、差圧Pを高感度に検出しようと
すると(1)式の右辺第2項を無視できなくなり、測定
粘度は低下するので流速を高めることはできない。 (2) 被検流路91内の被測定液体の温度は、熱交換
器94により熱媒体83の温度になるように平衡されて
いるとしても等しい温度ではない。より近似温度とする
ためには、熱交換器94のコイル状に巻回された流管の
長さを長大にしなければならなくなる。このようにして
も測温体87で計測された温度と被測定液体の温度とは
異なり、その分、粘度の精度は低下する。被検流の種類
によっては、規定温度では高粘度であるため高温の低粘
度域で粘度を計測し、予め定められたテーブル又はグラ
フに示された温度・粘度表に従って、規定温度での被測
定液体粘度を内挿により求めることがあり、測温精度は
粘度に大きく影響する。 (3) 同期電動機88により撹拌機90と定量ポンプ
93とを同時に駆動しているので、電源の周波数や粘度
が変化すると負荷変動により定量ポンプの回転変動をも
たらす。また、地域により電源周波数が変化するので、
定流量を維持するための電源周波数による回転数の補正
が必要である。 (4) オイルバス82は基板99にボルト98で固着
懸架された形であるから、熱媒体83の交換又は要部点
検のためオイルバス82を取外すとき、一人では不可能
であり、複数人でも腰痛をおこすなど保健上の問題があ
り、更には、要部を点検する場合、オイルバス82を他
部所に運搬しなければならない。
【0016】
【目的】本発明は、上述のごとき問題点に鑑みてなされ
たもので、被測定液体の広い範囲の粘度に対して適用可
能で、しかも高精度で絶対粘度を計測可能とし、更に
は、保守点検の容易な細管式粘度計を提供することを目
的としてなされたものである。
【0017】
【構成】本発明は、上記目的を達成するために、(1)
熱媒体を収容するオイルバスと;前記熱媒体の温度を検
知するオイルバス温度検出器と;該オイルバス温度検出
器の信号に基いて前記熱媒体の温度を一定温度に制御す
る温度コントローラと;加熱された熱媒体を撹拌する撹
拌機と;被測定液体を流す流管に、順に、定量ポンプ
と、流管をコイル状に巻回した熱交換器と、計測用の細
管と、該細管両端の差圧を検知する差圧検出とを有する
被検流路と;前記温度における細管両端の差圧から被測
定液体の粘度を算出する粘度演算回路を有し、前記定量
ポンプと熱交換器および細管をオイルバス内に収納する
細管式粘度計において、前記細管を被検流路に直列に切
換可能に接続され、長さが略等しく、内径の異なる複数
の細管と、各々の細管に接続され、選択的に開閉される
弁手段とを有し、該弁手段を被測定液体の粘度に応じて
切換えること、更には、(2)前記(1)において、被
検流路に直列に切換可能に接続される細管を、内径が等
しく、各々長さの異なる複数の細管と、各々の細管に接
続され、選択的に開閉される弁手段とを有し、該弁手段
を被測定液体の粘度に応じて切換えること、更には、
(3)前記(1)又は(2)において、被検流路に直列
に接続される細管を、各々長さおよび内径が異なる複数
の細管と、各々の細管に接続され、選択的に開閉される
弁手段とを有し、該弁手段を被測定液体の粘度に応じて
切換えること、更には、(4)前記(1)乃至(3)の
何れかにおいて、被測定液体の粘度を算出するための温
度検出器を、熱交換器と細管との間の区間における被検
流路内に配設し、該温度検出器を前記オイルバス温度検
出器とは異なる他の温度検出器としたこと、更には、
(5)前記(1)乃至(4)の何れかにおいて、前記定
量ポンプを駆動するためのモータを、撹拌器を駆動する
モータと別体の駆動制御可能なモータとし、前記定量ポ
ンプ回転を検知する回転検出器と、該回転検出器の出力
と任意選択可能な基準値とを比較し、前記定量ポンプを
前記基準値に応じた回転数としたこと、更には、(6)
前記(1)乃至(5)の何れかにおいて、前記被検流路
の熱交換器と細管とに直列で被検流路と切換え可能な洗
浄ラインを有し、該洗浄ラインに洗浄液を流して熱交換
器と細管の内壁面を洗浄すること、更には、(7)前記
(1)乃至(6)の何れかにおいて、被測定液体の密度
を検知する密度計を有し、該密度計から出力された密度
により粘度演算回路から出力される粘度を除算し、被測
定液体の動粘度を算出する演算回路を有すること、更に
は、(8)前記(1)乃至(7)の何れかにおいて、細
管式粘度計本体を、基板上に被検流路要素および弁手段
を配設した本体部と、上部開口端を前記基板に液密に圧
接可能な熱媒体を収容するオイルバスと、前記本体部お
よびオイルバスを装着するための架台とで構成し、前記
架台に固設された駆動手段とオイルバスの両側部に固着
され、前記駆動手段に連結された腕とにより、前記オイ
ルバスを前記駆動手段を駆動して上下移動可能とするこ
と、更には、(9)前記(1)乃至(8)の何れかにお
いて、本体部を各々架台水平方向の軸を有し、架台に固
設され、架台に対し本体部を回転可能に軸承する第1回
転軸と、架台に固設され、第1軸の上部に位置する第2
回転軸と、本体部基板上に固設され、常時第1軸から水
平方向に離間し、第1,第2回転軸とで軸方向に三角形
を形成する第3回転軸と、前記第2回転軸と第3回転軸
を貫通し、軸間距離を可変可能に駆動する駆動手段を有
すること、更には、(10)前記(1)乃至(9)の何
れかにおいて、前記架台に固設され、本体部およびオイ
ルバスの外周面を被覆する外筺を配設したことを特徴と
するものである。以下、本発明の実施例に基づいて説明
する。
【0018】図1は、本発明の細管式粘度計を説明する
ためのブロック図で、図中、1は粘度計本体部、2はオ
イルバス、3は熱媒体、4はヒータ、5は撹拌機、6は
モータ、7はレベルスイッチ、8,9は温度リミッタ、
10は熱媒体測温体、11は被測定液体流路、12はフ
ィルタ、13は定量ポンプ、14は駆動モータ、15は
エンコーダ、16は熱交換器、17,18,19は測定
用細管(以下、単に細管と呼ぶ)、20は被測定液体測
温体、21は差圧計、22は密度計、23は洗浄液ライ
ン、24,25,26,27,28,29,30は切換
弁、40は制御演算部、41はシーケンサ、42は電空
変換ユニット、43はCPU(中央演算回路)、44は
温度コントロールユニット、45は電源、46は空気
源、50は操作/表示パネルである。
【0019】図1において、細管式粘度計は、検出端を
収納する粘度計本体部1と、該粘度計本体部1の空気弁
等の駆動部に指令し、検出端からの信号に基いて粘度を
演算する制御演算部40と、該制御演算部40を操作
し、制御演算部40で演算された結果を表示する操作表
示パネル50とからなっている。
【0020】まず、粘度計本体部1の構成および動作に
ついて述べる。オイルバス2は、伝熱抵抗を大きくする
ために金属板間に熱絶縁材をサンドイッチ状に配設した
上部面を開口する容器で、容器内にはレベルスイッチ6
で定められた液体の熱媒体3が収容されている。該熱媒
体3は、温度リミッタ8と9とで設定された上下限温度
範囲内で、モータ6で回転駆動される撹拌器5により均
一温度に撹拌されながら、温度コントロールユニット4
4に設定された一定温度となるようにヒータ4で加熱さ
れる。温度コントロールユニット44は、設定された温
度基準信号と熱媒体測温体10の温度差信号に基いて、
熱媒体3を設定温度となるようにヒータ4を加熱する。
このオイルバス2内には、被測定液体が流れる被検流路
11の熱交換器15と内径が異なる略等長の細管17,
18および19が収納されている。
【0021】被検流路11は、該被検流路11の両端部
を切換弁24,25で開閉されて被測定液体源と連通す
る。被測定液体は、被検流路11内を切換弁24側から
流入し、フィルタ12,定量ポンプ13,熱交換器16
および切換弁26〜28の何れかによる切換により接続
される細管17〜19を前記定量ポンプ13で一定流量
で圧送され、切換弁25側から被測定液体源に戻る。切
換えられた細管17〜19の両端の差圧は差圧計21に
より検知され、検知された差圧信号はCPU43に伝送
される。熱交換器16は被検流路11の流管をコイル状
に巻回したもので、該熱交換器16と細管17〜19と
の間の流管内に被測定液体温度を検知する被測定液体測
温体20が配設される。また、被検流路11には、熱交
換器15および細管17〜19を洗浄するための洗浄ラ
イン30が粘度計測時には閉弁され、洗浄で開弁する切
換弁29,30に切換可能に配設される。
【0022】定量ポンプ13は、回転に比例した被測定
液体を圧送するポンプで、例えば歯車ポンプが使用さ
れ、定速度で回転駆動するモータ14により駆動され、
定流量が得られる。すなわち、定量ポンプ13の回転は
エンコーダ15を駆動し、回転に比例したパルス速度の
パルスを出力する。このパルス信号は、CPU43に伝
送されて設定された基準回転をあらわす信号と比較さ
れ、導線14a,シーケンサ41を介してモータ14を
定回転で駆動する。
【0023】制御演算部40は、シーケンサ41と、電
空変換ユニット42と、CPU43と、温度コントロー
ルユニット44とから構成される。シーケンサ41は、
操作/表示パネル50のボタン操作により測定動作を開
始する指令を与え、ヒータ4,撹拌機5,定量ポンプ1
3を駆動するとともに、電空変換ユニット42を介して
切換弁24〜30を駆動する。CPU43は、細管17
〜19に流入する直前の被測定液体の実温度を被検測温
体20で検知され、検知された温度における粘度を
(4)式に基いて演算すると共に、差圧計21の信号が
差圧計21に定められた圧力範囲内の所定値を越えたと
き、越えた圧力がその上限か下限かを判断して、CPU
43内に予め記憶された細管17〜19の長さL,内径
rの諸元から差圧計21で適用可能な細管を選択し、信
号線43aを介してシーケンサ41,空電変換ユニット
42を経て切換弁26〜28の何れかを駆動する。すな
わち、内径rの異なる長さLの略等しい細管17〜19
に最適な範囲の被測定液体粘度を自動選択できる。演算
された粘度は信号線43bを介して操作表示パネル50
に表示される。同時に、信号線43cを経て4〜20m
Aの電流信号として他部所に伝送される。
【0024】図1においては、細管17〜19の3本の
みを図示したが、3本に限ることはなく、2本でもよ
く、更には3本以上の数でもよい。また、細管17〜1
9単独でなく粘度に応じて複数の細管17〜19を選択
して並列に組合せてもよい。例えば、細管17と18又
は細管17と19 …等である。尚、細管の長さLは等
しい一定の長さに定めている。しかし、(1)式に示す
ごとく、粘度μは管径rの4乗に比例するので、管径の
微少な工作誤差は粘度測定範囲に大きく影響するので、
長さLを調整して規定の粘度範囲を定めているが、実際
には長さLには多少のバラツキがある。
【0025】上述において、細管17〜19は長さLが
一定で内径rの異なる細管を規定したが、本願発明の細
管式粘度計の他の実施例としては、内径rが一定で長さ
Lの異なる複数の細管を被検流路11の熱交換器16下
流側に切換可能に配設してもよい。この場合は、複数の
細管を一本の細管から切り出すことにより、長さLのみ
に反比例した計測範囲の粘度を定めることができる。ま
た、この場合、細管を直線状にすると形状が大きくなる
ので、コイル状にしてもよい。しかし、この場合は実径
は多少異なるので補正しなければならない。また、測定
する粘度範囲に基いて、細管の太さは無段階に選択可能
であれば理想的であるが、実際、市販されている細管は
規格化されているので内径の寸法諸元は限られている。
従って、更には、粘度測定範囲を連続とするために、細
管の内径および長さを共に選択して異なる内径および長
さのものを粘度に応じて切換えることもできる。
【0026】図2(a),(b)は、本発明の細管式粘
度計における他の実施例を説明するための外観図で、図
2(a)は正面図、図2(b)は側面図であり、図中、
60は細管式粘度計本体、61は本体部、62はオイル
バス、63は架台、64は基台、65は第1支柱、66
は第2支柱、67は水平アングル、68は天井、69は
外筺、70は支柱、71は昇降ねじ、72は第1回転
軸、73は第2回転軸、74は第3回転軸、75は基
板、76は回転ねじである。
【0027】図2において、細管式粘度計本体60は、
本体部61と、オイルバス62と、架台63とで構成さ
れている。本体部61は、図1における粘度計本体部1
を構成する要素部品を基板75上に配設したもので、オ
イルバス62内には熱媒体3が収容されている。また、
架台63は、基台64の両端部上面に第1支柱65を前
後方向中央に、第1支柱65よりも短かい第2支柱66
を後部に平行に固着し、第1支柱65の上端部に天井6
8を固着し、更に第1支柱65と第2支柱66とを水平
アングル67で固着したものである。
【0028】図3は、オイルバスの昇降機構を説明する
ための図で、図2(a)のA部詳細図である。図中、図
2と同じ作用をする部分には、図2と同一の参照番号を
付している。
【0029】両側部の水平アングル67のオイルバス6
2直径上の対称位置に、軸方向に貫通孔を有する支柱7
0を固着している。一方、オイルバス62外側壁の前記
支柱70に対応する位置に、前記支柱70の貫通孔70
aに同軸なねじ孔62bを有する腕62aが固着され、
該ねじ孔62bのねじに螺合する昇降ねじ71を設けて
いる。該昇降ねじ71は、水平アングル67の上部から
オイルバス62の下方位置に到る長さのねじで、水平ア
ングル67の上部に把持部71aを有し、該把持部71
aを回動することにより、オイルバス62を図2(b)
の実線位置から点線位置まで昇降させることができる。
点線の位置にオイルバス62を降下させると粘度計要部
が露出する。しかし、このままでは要部は基板75の下
方に突出しており、細部を点検することができないの
で、点検を容易にするために本体を回転させることが必
要である。
【0030】両側部の第1支柱65には、第1支柱65
の略中央部に架台63に平行な軸をもつ第1支柱65に
対して回転する第1回転軸72を、該第1回転軸72の
上部に軸平行な第2回転軸73を各々固着している。一
方、基板75上に軸平行な第3回転軸74を軸承する軸
固定板74aが固定されている。第1回転軸72と第2
回転軸73および第3回転軸74の軸方向から見た位置
関係は、図2(b)に示すごとく、通常位置では略直角
三角形となる。また、第2回転軸73と第3回転軸74
とを結ぶ線上に各々の軸を貫通し、回転により軸間隔離
Mを可変とする回転ねじ76が配設されている。すなわ
ち、回転ねじ76は一端に把持部76aを有したねじ
で、第2回転軸73を貫通する貫通孔には雌ねじが切ら
れており、第3転軸74を貫通した部分には、回転ねじ
76と共にねじはなく、第3回転軸74は回転ねじ76
を回転可能にして軸方向の移動をCリング等で止めてい
る。逆に、回転ねじ76は第2回転軸73側で回転可能
に係止し、第3回転軸74側で移動可能にねじを切って
もよい。
【0031】以上の如く構成された細管式粘度計本体6
0は、回転ねじ76を回転することにより、本体部61
を第1回転軸72回りに矢印R方向に回動させることが
できる。このとき、本体部61は点線の示す位置に回転
するので、基板75の下部面に装着された細管等の粘度
計要部の点検が容易となる。図2においては、第2回転
軸73と第3回転軸74との距離Mを回転ねじ76の回
転により変化させたが、電動方式,油圧又は空気圧等の
駆動手段により駆動してもよい。
【0032】外筺69は、粘度計測中や点検を除いたと
きに本体部61およびオイルバス62の外周を覆うよう
に架台63の天井68に着脱可能に固着し、操作表示パ
ネル61a(図1における50)を操作可能で表示も読
取り可能としたものである。また、細管式粘度計本体6
0の設定場所の都合によって、操作開示パネル61aの
取付位置を側面部又は裏面部に設けることもできる。細
管式粘度計本体60を室外に配設したときは、気温や空
気の流れによりオイルバス62からの放熱量が大きくな
り、外乱要員となるから温度変化を受け易いが、外筺6
9を設けることにより上述の温度不安定要員はなくな
り、オイルバス62内の温度は安定する。
【0033】
【効果】以上の説明から明らかなように、本発明による
と、以下のような効果がある。 (1)長さが等しく、内径の異なる測定用の細管を被測
液の粘度に応じて切換可能としたので、簡易に広範囲の
液体粘度測定を可能とする。 (2)内径が等しく、長さの異なる測定用の細管を被測
液の粘度に応じて切換可能としたので、細管の製造コス
トが低減され、しかも簡易に広範囲の液体粘度測定を可
能とする。 (3)細管を、市販の規格品を使用して粘度測定範囲を
連続して設定できるように、細管の内径および長さを任
意に選定できるようにしたので、安価な細管が得られ
る。 (4)被測液の温度を細管への流入部で直接検出するの
で、被測液の温度測定精度が向上し、正確な粘度を計測
可能とする。特に、高粘度液体のため、規定温度での粘
度を測定できない被測定液体に対しては、高温で粘度測
定し、内押により規定温度の粘度を算出するために温度
影響が大きいので効果は大きい。更に、測温精度が向上
したので流管を巻回した熱交換器の流管長さを短くする
ことが可能となり、定量ポンプの負荷が小さくなる。 (5)定量ポンプの駆動モータを撹拌用モータと別体に
し、回転制御可能としたので、負荷の大きさや交流電源
周波数に影響されることなく、回転精度が向上するの
で、定流量性が良くなり、粘度測定結果のバラツキを小
さくする。 (6)粘度は細管内径の4乗に比例するので、微小なゴ
ミの付着が測定結果に影響を及ぼすが、簡易に洗浄可能
としたので、長期安定な粘度測定結果が得られる。 (7)被測定液体の粘度だけではなく、動粘度も得られ
るので適用範囲が拡大する。 (8)熱媒体を収容したオイルバスを架台に設けた駆動
手段により、上下移動可能としたので、不自然な姿熱で
着脱することがなくなり、安全で効率よく作業ができ
る。 (9)本体部を架台に対して傾斜させるようにしたの
で、要部点検が容易となる。 (10)本体部およびオイルバスの外周を被覆する外筺
を設けたので、外気流れ等による放熱影響が少なくな
り、外筺内部の本体部およびオイルバスの温度を安定さ
せる。 (11)いつでもスタンバイの状態で保持できるため計
測開始のまち時間が少くてすむ。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の細管式粘度計を説明するためのブロ
ック図である。
【図2】 本発明の細管式粘度計における他の実施例を
説明するための外観図である。
【図3】 オイルバスの昇降機構を説明するための図で
ある。
【図4】 従来の細管式粘度計を説明するための図であ
る。
【符号の説明】
1…粘度計本体部、2…オイルバス、3…熱媒体、4…
ヒータ、5…撹拌機、6…モータ、7…レベルスイッ
チ、8,9…温度リミッタ、10…熱媒体測温体、11
…被測定液体流路、12…フィルタ、13…定量ポン
プ、14…駆動モータ、15…エンコーダ、16…熱交
換器、17,18,19…測定用細管、20…被測定液
体測温体、21…差圧計、22…密度計、23…洗浄液
ライン、24,25,26,27,28,29,30…
切換弁、40…制御演算部、41…シーケンサ、42…
電空変換ユニット、43…CPU(中央演算回路)、4
4…温度コントロールユニット、45…電源、46…空
気源、50…操作/表示パネル。

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 熱媒体を収容するオイルバスと、前記熱
    媒体の温度を検知するオイルバス温度検出器と;該オイ
    ルバス温度検出器の信号に基いて前記熱媒体の温度を一
    定温度に制御する温度コントローラと;加熱された熱媒
    体を撹拌する撹拌機と;被測定液体を流す流管に、順
    に、定量ポンプと、流管をコイル状に巻回した熱交換器
    と、計測用の細管と、該細管両端の差圧を検知する差圧
    検出とを有する被検流路と;前記温度における細管両端
    の差圧から被測定液体の粘度を算出する粘度演算回路を
    有し、前記定量ポンプと熱交換器および細管をオイルバ
    ス内に収納する細管式粘度計において、前記細管を被検
    流路に直列に切換可能に接続され、長さが略等しく、内
    径の異なる複数の細管と、各々の細管に接続され、選択
    的に開閉される弁手段とを有し、該弁手段を被測定液体
    の粘度に応じて切換えることを特徴とする細管式粘度
    計。
  2. 【請求項2】 被検流路に直列に切換可能に接続される
    細管を、内径が等しく、各々長さの異なる複数の細管
    と、各々の細管に接続され、選択的に開閉される弁手段
    とを有し、該弁手段を被測定液体の粘度に応じて切換え
    ることを特徴とする細管式粘度計。
  3. 【請求項3】 被検流路に直列に接続される細管を、各
    々長さおよび内径が異なる複数の細管と、各々の細管に
    接続され、選択的に開閉される弁手段とを有し、該弁手
    段を被測定液体の粘度に応じて切換えることを特徴とす
    る請求項1記載の細管式粘度計。
  4. 【請求項4】 被測定液体の粘度を算出するための温度
    検出器を、熱交換器と細管との間の区間における被検流
    路内に配設し、該温度検出器を前記オイルバス温度検出
    器とは異なる他の温度検出器としたことを特徴とする請
    求項1乃至3の何れか記載の細管式粘度計。
  5. 【請求項5】 前記定量ポンプを駆動するためのモータ
    を、撹拌器を駆動するモータと別体の駆動制御可能なモ
    ータとし、前記定量ポンプ回転を検知する回転検出器
    と、該回転検出器の出力と任意選択可能な基準値とを比
    較し、前記定量ポンプを前記基準値に応じた回転数とし
    たことを特徴とする請求項1乃至4の何れか記載の細管
    式粘度計。
  6. 【請求項6】 前記被検流路の熱交換器と細管とに直列
    で被検流路と切換え可能な洗浄ラインを有し、該洗浄ラ
    インに洗浄液を流して熱交換器と細管の内壁面を洗浄す
    ることを特徴とした請求項1乃至5の何れか記載の細管
    式粘度計。
  7. 【請求項7】 被測定液体の密度を検知する密度計を有
    し、該密度計から出力された密度により粘度演算回路か
    ら出力される粘度を除算し、被測定液体の動粘度を算出
    する演算回路を有することを特徴とした請求項1乃至6
    の何れか記載の細管式粘度計。
  8. 【請求項8】 細管式粘度計本体を、基板上に被検流路
    要素および弁手段を配設した本体部と、上部開口端を前
    記基板に液密に圧接可能な熱媒体を収容するオイルバス
    と、前記本体部およびオイルバスを装着するための架台
    とで構成し、前記架台に固設された駆動手段とオイルバ
    スの両側部に固着され、前記駆動手段に連結された腕と
    により、前記オイルバスを前記駆動手段を駆動して上下
    移動可能としたことを特徴とする請求項1乃至7記載の
    細管式粘度計。
  9. 【請求項9】 本体部を各々架台水平方向の軸を有し、
    架台に固設され、架台に対し本体部を回転可能に軸承す
    る第1回転軸と、架台に固設され、第1軸の上部に位置
    する第2回転軸と、本体部基板上に固設され、常時第1
    軸から水平方向に離間し、第1,第2回転軸とで軸方向
    に三角形を形成する第3回転軸と、前記第2回転軸と第
    3回転軸を貫通し、軸間距離を可変可能に駆動する駆動
    手段を有することを特徴とする請求項1乃至8の何れか
    記載の細管式粘度計。
  10. 【請求項10】 前記架台に固設され、本体部およびオ
    イルバスの外周面を被覆する外筺を配設したことを特徴
    とする請求項1乃至9の何れか記載の細管式粘度計。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009511918A (ja) * 2005-10-12 2009-03-19 ビスコテック・コーポレイション 改良された多毛細管粘度計装置および方法
CN102768169A (zh) * 2011-05-05 2012-11-07 中国科学院大连化学物理研究所 一种利用微通道压力降测量牛顿流体粘度的方法
CN107009487A (zh) * 2017-05-24 2017-08-04 华中科技大学 一种高稳定性的热压注成型系统
CN109187275A (zh) * 2018-11-02 2019-01-11 上海市计量测试技术研究院 一种非室温下运动黏度定值用试验平台及其操作方法

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