JPH05296444A - 燃焼器の排気筒トップ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 本発明は強制排気式石油給湯機の排気筒に関
するもので、特に設置状況による排気ガスによる住宅壁
面への汚れや、熱的影響を避け、又強風時に排気筒内に
送風が入り、燃焼不安定にならない排気筒トップを提供
する。 【構成】 排気筒３の先端に設ける排気トップ４の形状
を垂直方向と曲げ角度を９０°以上〜１８０°とすると
共に、排気吹出口５は下向きでほぼ水平とした構成。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、住宅軒下などに排気さ
れる強制排気式の燃焼器の排気筒トップに関するもので
ある。

【０００２】

【従来の技術】従来の住宅軒下に排出される強制排気式
の燃焼器は図２、図３、図６に示すように排気筒３の排
気筒トップ４は、排気筒トップ４の曲げ角度が垂直方向
と９０°（水平）であるか、又は、曲げ角度を９０°以
上（下向き方向）にしたものと、２通りの形状のものが
あるが、いずれのタイプも排気吹出口５は排気筒３の中
心線に対し、直角に切断されている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】しかしながら上記従来
の構成では、曲げ角度９０°以上のタイプ（下向き）の
ものは、排気ガスの吹出し方向が下向きのため、排気ガ
スが住宅壁面に接触しなめるため、壁面を汚したり、加
熱する等の課題があった。このため曲げ角度９０°以上
（下向き）のタイプでは、排気ガスの吹き出し方向を斜
めにし、壁面を排気ガスから保護する事ができたが、反
面排気吹出し口も斜めとなるため、壁面に向って吹く風
（排気吹出し口に向って吹く風）は排気口で受けやす
く、排気ガスに対し逆風圧をかけることになり、燃焼器
の燃焼状態を悪くするという課題を有していた。

【０００４】本発明は上記課題を解決するもので、燃焼
器の排気ガスが住宅壁面に悪影響を与えない様にすると
共に住宅壁面に向って吹く風が、燃焼にも悪影響を与え
ない排気筒トップを提供することを目的としたものであ
る。

【０００５】

【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、強制排気式の燃焼器の排気筒の先端につける
排気吹出口を有する排気筒トップの取付方向を垂直方向
と曲げ角度を９０°以上〜１８０°未満とすると共に前
記排気吹出口は下向きで切口がほぼ水平とした構成とし
た。

【０００６】

【作用】本発明は、上記した構成によって、排気筒トッ
プの排気吹出口から吐出される排気ガスは排気筒トップ
の曲げ角度に沿って斜めに下方へ吐出されるので排気ガ
スが壁面をなめることがなく、壁面を排気ガス中のスス
等で汚したり、排気ガスの高温で加熱したりすることが
防止される。又排気筒トップの排気吹出口は下方側でほ
ぼ水平としてあるため、大半の風は排気吹出口を吹きぬ
けるため、燃焼状態に悪影響を与えることなく安定した
燃焼を保つことができる。

【０００７】

【実施例】以下本発明の一実施例を図１、図４を参照し
て説明する。図１、図４において、１は住宅の壁面であ
って強制排気式石油ボイラー２の排気筒３が取付けら
れ、排気筒３の先端には排気筒トップ４が取付けられて
いる。排気筒トップ４は排気吹出口５が壁面１に対し、
斜め下方外側に向って取付けられている。

【０００８】上記構成に於いて、排気筒トップ４は垂直
方向とは曲げ角度は９０°以上（下向方向）にしてあ
り、排気ガスが壁面１に対し斜め下方外側に吹き出る形
としてあり、排気ガスが壁面を汚したり、壁面を加熱す
ることを防止する効果を有している。しかも排気トップ
４の排気吹出口５は下向きで切口はほぼ水平としてあ
る。したがって排気筒３及び排気筒トップ４が設置され
た状態で排気筒トップ４の排気吹出口５は地面と平行
（約水平の状態）となっている。したがって、屋外で強
風が排気トップ４に向って吹いても排気吹出口５が下向
きのため、風が排気吹出口５に対し通過しやすく、排気
筒３内に逆風圧がかかりにくいため、排気ガスの吹出し
を阻害することがなくなり、安定した燃焼を維持する効
果を有することになる。

【０００９】他の実施例として図５に示すように、排気
筒トップ４の曲げ角度を９０°以上であるが排気筒吹出
口５が排気筒３の中心線に対し直角に切断されている排
気筒トップ４に対し、排気吹出口５に他の部材６を取つ
け、部材６の先端に排気吹出口７を構成し同等の効果を
得る手段もある。

【００１０】

【発明の効果】以上説明したように本発明の燃焼器の排
気筒トップ４は、垂直方向と曲げ角度が９０°以上〜１
８０°未満であり、しかも排気吹出口は下向で切口はほ
ぼ水平であるため、地面と平行（水平）となっている。
排気筒トップが排気筒に装着された状態では、排気筒ト
ップは壁面に対し、斜め下向外側に向いている。このこ
とにより、排気ガスは、斜め方向に吹き出し壁面を汚ご
すことなく、壁面を温度上昇させることも防止する。
又、排気筒トップの排気吹出口は、地面とほぼ平行（水
平）に開口しているので、屋外の強風が排気筒トップの
排気吹出口に入りにくく、排気筒トップよりの排出を阻
害しないので強風下でも安定した燃焼を維持することが
できる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施例における排気筒トップを装着
した石油ボイラーの排気筒設置図

【図２】従来例における排気筒トップを装着した石油ボ
イラーの排気筒設置図

【図３】従来例における他の排気筒トップを装着した石
油ボイラーの排気筒設置図

【図４】本発明の一実施例における排気筒トップの外観
図

【図５】本発明の他の実施例における排気筒トップの外
観図

【図６】従来の排気筒トップの外観図

【符号の説明】

２ 温水ボイラー ３ 排気筒 ４ 排気筒トップ ５ 排気吹出口

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】強制排気式の燃焼器に接続する排気筒に於
   いて、排気筒の先端に設ける排気吹出口を有する排気筒
   トップの取付方向を垂直方向と曲げ角度を９０°以上〜
   １８０°未満とすると共に、前記排気吹出口は下向きで
   切口がほぼ水平とした、燃焼器の排気筒トップ。