JPH05295390A

JPH05295390A - カルシウムイオンを含有する硬質表面用水性洗剤組成物

Info

Publication number: JPH05295390A
Application number: JP4074509A
Authority: JP
Inventors: Yuko Okabe; 部優子岡; Mayumi Daiki; 喜まゆみ大; Ryohei Otani; 谷良平大
Original assignee: Procter and Gamble Co
Current assignee: Procter and Gamble Co
Priority date: 1992-02-19
Filing date: 1992-03-30
Publication date: 1993-11-09
Anticipated expiration: 2014-03-17
Also published as: TW245744B; KR950700396A; JP2871941B2

Abstract

(57)【要約】【目的】組成物の保存安定性を劣化せずに使用中の使
用感の改良された硬質表面用の透明な水性洗剤組成物を
提供する。【構成】陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、
両性界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から
選ばれる界面活性剤系３〜３５重量％およびカルシウム
イオン０．０１〜０．５重量％を含む改良された使用感
を与える硬質表面用水性洗剤組成物。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】本発明は、組成物の保存安定性を
劣化せずに改良された使用感を与えることのできるカル
シウムイオンを含有する硬質表面用水性洗剤組成物に関
する。この組成物は、台所洗剤に特に有用であり、より
詳細には軟水条件下で特に有用である。

【０００２】

【従来の技術】短いエチレンオキシド鎖を有するアルキ
ルエトキシサルフェート、アルキルサルフェート、アル
キルベンゼンスルホネート、α−オレフィンスルホネー
ト、アルキルエトキシカルボキシレートなどの陰イオン
界面活性剤は、硬質表面の洗浄には、非常に有効である
ことが既知であるが、多少好ましくない「ぬるぬるし
た」感じを使用中に有することも既知である。この望ま
しくない属性は、硬質表面用洗剤組成物、特に皿洗い目
的用の台所洗剤組成物に問題である。

【０００３】それゆえ、洗浄時及びすすぎ時に使用感が
良いと共に良い洗浄力および良い保存安定性を有する特
に皿洗い目的の硬質表面用洗剤組成物が相当要望されて
いる。本発明において、良い使用感の定義としては、組
成物を使用する際「ぬるぬるした」または「ぬるつく」
感じがないこと、または「さらさらした」種類の感じと
いう言葉で最もよく言い表されるだろう。「良い使用
感」は、商業的な液体洗剤製品に重要な属性である。手
および被洗浄物上で使用感の良い洗浄液は、被洗浄物の
容易な取扱を可能にし且つ良いすすぎ特性を与える。こ
のような利益は、皿洗い目的で最も認められる。

【０００４】使用感を改良しようとする多くの試みが、
各種のテクノロジーを用してなされてきた。これらの試
みは、通常、非イオン型界面活性剤および泡立ち増大タ
イプおよび溶剤タイプの成分の使用に向けられている。
一般に、これらの組成物は、改良された使用感を得るた
めに洗浄力を犠牲にしてきた。

【０００５】特公昭４６−４３５５０号公報は、或るア
ルキルアルキレンオキシ硫酸および或るアルキルアルキ
レンオキシカルボン酸のアルカリ土類金属塩を含む皮膚
にマイルドであり且つ良い洗浄力を有する液体洗剤組成
物を教示している。

【０００６】特開昭５１−１２５４０５号公報は、アル
キルエーテルサルフェートを含めた陰イオン界面活性剤
のカルシウム塩およびマグネシウム塩およびアミンオキ
シド、Ｃ_{1 〜5}アルカノールおよび水を含み、アミンオ
キシド対陰イオン界面活性剤の重量比は１：１００から
１：２である組成物を教示している。陰イオン界面活性
剤の約２５％までは、一価塩であることができる。

【０００７】米国特許第２，７６６，２１２号明細書
は、アルキルエーテルアルコキシ硫酸塩を含みかつマグ
ネシウム、カルシウム、鉄またはアルミニウムの水溶性
多価金属塩を界面活性剤の５〜５０重量％含む組成物を
教示している。例は、マグネシウムイオンおよびカルシ
ウムイオンが洗浄力を助長する陰イオン界面活性剤少な
くとも７０％を含む組成物を示している。

【０００８】米国特許第４，６８１，７０４号明細書
は、陰イオン界面活性剤のアルカリ土類金属塩、好まし
くはマグネシウム塩１０〜５０％、アミンオキシド０．
５〜１０％、およびベタイン０．５〜１５％を含む有効
なグリース除去性を有する洗剤組成物を教示している。

【０００９】しかしながら、前記開示は、主として洗浄
の利益のためにアルカリ土類金属を使用しており、カル
シウムイオンによって寄与される使用感上の利益の改良
を開示または示唆していない。更に、前記開示の組成物
は、二価イオン量を高レベル有しており、それゆえ本発
明の定義によれば保存時に不安定、即ち、カルシウムの
望ましくない沈殿を形成するであろう。前記開示に示さ
れる好ましい組成物および例は、界面活性剤量も多く、
このように組成物の「ぬるぬるした感じ」を減少または
排除するのに必要とされるカルシウムの量によって、組
成物は、カルシウムが容易に沈殿する相に移行すると考
えられる。

【００１０】ここで、カルシウムイオンを特定少量で使
用することによって、保存安定性を劣化せずに改良され
た使用感を与える組成物が得られることが見出された。

【００１１】

【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、組成
物の保存安定性を劣化せずに使用中の使用感の改良され
た透明な硬質表面用の水性洗剤組成物を提供することに
ある。

【００１２】また、本発明の目的は、洗浄力、使用感お
よび保存安定性において釣り合いのとれた良い品質を有
する硬質表面用液体洗剤組成物を提供することにある。

【００１３】更に、本発明の目的は、カルシウムイオン
を硬質表面用水性洗剤組成物に加えることを特徴とする
硬質表面用水性洗剤組成物または硬質表面用水性洗剤組
成物の洗浄液の使用感の改良法を提供することにある。

【００１４】

【課題を解決するための手段】本発明は、（１）陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性
界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選ば
れ、（ａ）Ｃ_10〜16のアルキル基および１分子当たり平
均１〜１０モルのエチレンオキシドを有するアルキルエ
トキシサルフェート組成物の少なくとも３重量％かつ
界面活性剤系の少なくとも２０重量％、（ｂ）アルキル
ベンゼンスルホネート、α−オレフィンスルホネート、
アルキルエトキシカルボキシレート、およびそれらの混
合物からなる群から選ばれる他の陰イオン界面活性剤、
（ｃ）Ｃ_{8 〜20}のアルキル鎖を有するジエタノールアミ
ド組成物の０〜９重量％、（ｄ）Ｃ_{8 〜16}のアルキル
鎖を有するアミンオキシド組成物の０〜１０重量％を
含む界面活性剤系３〜３５重量％および（２）カルシウムイオン０．０１〜０．５重量％を含む
硬質表面用水性洗剤組成物であって、界面活性剤系の少
なくとも２０重量％は成分ａ、ｂ、ｃおよびｄからなる
ことを特徴とする改良された使用感を与える硬質表面用
水性洗剤組成物に関する。

【００１５】また、本発明は、カルシウムイオンを硬質
表面用水性洗剤組成物に加えることを特徴とする硬質表
面用水性洗剤組成物または硬質表面用水性洗剤組成物の
洗浄液の使用感の改良法に関する。

【００１６】組成物は、許容できないぬるぬるした感じ
を有しておらず、洗浄時及びすすぎ時に取り扱うことが
容易である。本発明の組成物は、良い保存安定性を有
し、即ち、組成物は通常の使用条件下では安定であり、
より詳細には、−５〜４０℃の温度範囲内で沈殿または
ゲルを発生しない。陰イオン界面活性剤本発明の組成物は、陰イオン界面活性剤、非イオン界面
活性剤、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からな
る群から選ばれ界面活性剤系１５〜３５重量％、好まし
くは２０〜３０重量％を含む。界面活性剤系の少なくと
も２０重量％、好ましくは少なくとも４０％、より好ま
しくは少なくとも６０％は、陰イオン界面活性剤とジエ
タノールアミドとアミンオキシドとの和である。陰イオ
ン界面活性剤のうち、組成物の少なくとも３％、好まし
くは少なくとも８％、より好ましくは少なくとも１２％
は、Ｃ_10〜16のアルキル基および１分子当たり平均１〜
１０モル、好ましくは２〜５モルのエチレンオキシドを
有するアルキルエトキシサルフェートである。

【００１７】陰イオン界面活性剤は、前記アルキルエト
キシサルフェート、アルキルサルフェート、アルキルベ
ンゼンスルホネート、α−オレフィンスルホネート、ア
ルキルエトキシカルボキシレート、およびそれらの混合
物から選ばれる。

【００１８】Ｃ_10〜16のアルキル基および１分子当たり
平均１〜１０モル、好ましくは２〜５モル、より好まし
くは２．５〜３．５モルのエチレンオキシドを有するア
ルキルエトキシサルフェートは、高い洗浄力を持ち悪い
使用感を与える効果が少ない。さらに、このようなアル
キルエトキシサルフェートを多く含む組成物はカルシウ
ムイオンの使用感を改良する効果を受けやすい。アルキ
ルエトキシサルフェート１分子当たりのエチレンオキシ
ドの平均モル数は、界面活性剤の特性を変えることがあ
る。ここで、アルキルサルフェートは、１分子当たりエ
チレンオキシド０モルを有するアルキルエトキシサルフ
ェートと扱う。一般に、エチレンオキシド鎖が長くなれ
ばなる程、悪い使用感に余り寄与しないが、洗浄力性能
も悪いことが既知である。それらだけで１分子当たり１
モルよりも少ない平均エチレンオキシド鎖を有するもの
は、悪い使用感に寄与するであろう。

【００１９】陰イオン界面活性剤成分の塩は、アルカリ
金属塩、アルカリ土類金属塩、アミン塩、またはアンモ
ニウム塩、好ましくはナトリウム塩またはアンモニウム
塩であることができる。これらの界面活性剤のアルカリ
土類金属塩は、良い洗浄力および泡立ちを有することで
既知である。本組成物のカルシウムイオンの若干または
すべては、陰イオン界面活性剤のカルシウム塩として導
入できる。他の界面活性剤本発明の組成物は、界面活性剤系の残部として、他の陰
イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤および両性界面
活性剤を含む。これらの界面活性剤は、洗浄力を高める
ために、そして泡を高め且つ安定化するために本発明の
組成物に処方する。他の陰イオン界面活性剤、非イオン
界面活性剤および両性界面活性剤の種類および量は、洗
浄力と使用感と保存安定性との最適のバランスを得るよ
うに選ばれる。

【００２０】本発明の組成物は、ジエタノールアミド、
アミンオキシドなどの非イオン界面活性剤を含有でき
る。ジエタノールアミド０〜９、好ましくは４〜７重量
％およびアミンオキシド０〜１０、好ましくは２〜５重
量％が、組成物に含有される。これらの２種の界面活性
剤は、良い洗浄力および良い保存安定性を与えることが
既知であるが、使用感に悪影響を及ぼすことがある。カ
ルシウムイオンを使用して使用感を改善することは、ジ
エタノールアミドおよび／またはアミンオキシドを含む
組成物で特に有用である。

【００２１】本発明で有用なジエタノールアミドは、式（式中、Ｒ¹はＣ_{8 〜20}、好ましくはＣ_12〜14のアルキ
ル鎖から選ばれる）を有する。

【００２２】本発明で有用なアミンオキシドは、式（式中、Ｒ²はＣ_{8 〜20}、好ましくはＣ_12〜14のアルキ
ル鎖から選ばれる）を有する。カルシウム少量のカルシウムイオンを配合することによって、使用
感と保存安定性との釣り合った利益が得られることが見
出された。少量のカルシウムイオンの台所洗剤の添加効
果は、水道水から導入されるカルシウムの量が少ない軟
水条件下で特に有益である。

【００２３】カルシウムイオンは、組成物に０．０１〜
０．５％、好ましくは０．１〜０．５％、より好ましく
は０．１〜０．３％の量で加える。より少ないカルシウ
ム量においては、使用感に対する効果は、観察されない
であろう。より多いカルシウム量においては、保存安定
性は、良くないであろう。即ち、カルシウムイオンは、
高温条件下で比較的容易に沈殿し、このようにして多量
で加える時には保存安定性を劣化しがちであることが既
知である。カルシウムイオンは、洗浄力、特にグリース
除去に寄与することが更に既知である。カルシウム量を
前記範囲内に選択することによって、すべての３つの重
要な利益、良い使用感、良いグリース除去、および良い
保存安定性を有する組成物が、得られる。

【００２４】本発明の組成物は、使用感を改善するため
に十分な量で存在するカルシウムが沈殿するのを回避す
るために合計界面活性剤３５％未満を有していなければ
ならない。界面活性剤量が多すぎると、カルシウム沈殿
を形成せずに添加できるカルシウムの最大量は、組成物
の使用感を改善するのに十分ではないであろう。

【００２５】カルシウムイオンを含有する塩が水に溶け
且つ通常の使用条件下で沈殿しない限り、カルシウムイ
オンは、組成物にいかなる好都合な方法でも配合でき
る。カルシウムイオンの好適な配合法は、カルシウムイ
オンを塩化物、水酸化物、酸化物、酢酸塩、硝酸塩、ギ
酸塩、およびそれらの混合物からなる群から選ばれる塩
として加える方法である。塩化物が、最も好ましい。

【００２６】或いは、カルシウムイオンは、例えば、利
益に影響を及ぼさずに酸形の陰イオン界面活性剤を酸化
カルシウムまたは水酸化カルシウムで中和することによ
って陰イオン界面活性剤の対イオンとして配合すること
もできる。

【００２７】本発明の好ましい組成物は、（１）陰イオン界面活性剤、非イオン界面活性剤、両性
界面活性剤、およびそれらの混合物からなる群から選ば
れ、（ａ）Ｃ_10〜16のアルキル基および１分子当たり平
均２．５〜３．５個のエチレンオキシドを有するアルキ
ルエトキシサルフェート界面活性剤系の少なくとも３
５重量％、（ｂ）Ｃ_{8 〜20}のアルキル鎖を有するジエタ
ノールアミド組成物の４〜７重量％、（ｃ）Ｃ_{8 〜16}
のアルキル鎖を有するアミンオキシド組成物の２〜５
重量％を含む界面活性剤系２０〜３０重量％、（２）カルシウムイオン０．１〜０．３重量％、および（３）マグネシウムイオン０．１〜１重量％を含む。任意成分本発明の組成物は、ここに既に開示のものに加えて、諸
成分を任意に含有できる。

【００２８】本発明の組成物で有用な任意の界面活性剤
は、モノエタノールアミド、ポリヒドロキシ脂肪酸アミ
ド、アルキルポリグルコシド、アルキルエトキシレート
などである。

【００２９】本発明で任意の界面活性剤であるモノエタ
ノールアミドは式（式中、Ｒ³はＣ_{8 〜20}、好ましくはＣ_12〜14のアルキ
ル鎖から選ばれる）を有する。

【００３０】本発明で任意の界面活性剤であるポリヒド
ロキシ脂肪酸アミドは式〔式中、Ｒ⁴はＨ、Ｃ_{1 〜4}ヒドロカルビル、２−ヒド
ロキシエチル、２−ヒドロキシプロピル、またはそれら
の混合物、好ましくはＣ_{1 〜4}アルキル、より好ましく
はメチルであり；Ｒ⁵はＣ_{5 〜31}ヒドロカルビル、好ま
しくは直鎖Ｃ_10〜16アルキルであり；Ｚは鎖に直接結合
された少なくとも３個のヒドロキシルを有する線状ヒド
ロカルビル鎖を有するポリヒドロキシヒドロカルビル、
またはそのアルコキシ化（好ましくはエトキシ化または
プロポキシ化）誘導体である〕を有する。Ｚは、好まし
くは還元アミノ化反応で還元糖から誘導されるであろ
う。より好ましくは、Ｚはグリシチルである。好適な還
元糖としては、グルコース、フルクトース、マルトー
ス、ラクトース、ガラクトース、マンノース、およびキ
シロースが挙げられる。

【００３１】本発明で任意の界面活性剤であるアルキル
ポリグルコシドは式Ｒ⁶Ｏ（Ｃ_mＨ_2mＯ）_p（グルコシル）_q （式中、Ｒ⁶はアルキル、アルキルフェニル、ヒドロキ
シアルキル、ヒドロキシアルキルフェニル、およびそれ
らの混合物からなる群から選ばれ、そしてアルキル基は
Ｃ_10〜18、好ましくはＣ_12〜14であり、ｍは２または
３、好ましくは２であり；ｐは０〜約１０、好ましくは
０であり；ｑは１．３〜１０、好ましくは１．３〜３、
最も好ましくは１．３〜２．７である）を有する。

【００３２】これらの化合物を製造するためには、アル
コールまたはアルキルポリエトキシアルコールを、先ず
生成し、次いで、グルコース、またはグルコース源と反
応させてグルコシド（１位で結合）を生成する。次い
で、追加のグリコシル単位は、それらの１位と前のグリ
コシル単位２位、３位、４位および／または６位、好ま
しくは主として２位との間で結合できる。

【００３３】アルキルエトキシレートは、本発明で任意
の界面活性剤である。このようなアルキルエトキシレー
トは、エチレンオキシド１〜２５モルを有する脂肪族ア
ルコールである。脂肪族アルコールのアルキル鎖は、直
鎖または分枝第一級または第二級のいずれかであること
ができ、一般に８〜２２個の炭素原子を有する。炭素数
８〜２０のアルキル基を有するアルコールとアルコール
１モル当たり２〜１０モルのエチレンオキシドとの縮合
物が、特に好ましい。炭素数８〜１４のアルキル基を有
するアルコールとアルコール１モル当たり６〜１０モル
のエチレンオキシドとの縮合物が、最も好ましい。

【００３４】本発明で任意の両性界面活性剤は式（式中、Ｒ⁷はＣ_{7 〜21}アルキル基、またはアルキルア
リール基、好ましくはＣ_{9 〜17}であり；Ｒ⁸は水素また
はＣ_{1 〜6}アルキル基、好ましくはＣ_{1 〜3}であり；Ｒ
⁹はＣ_{1 〜10}アルキレン基、好ましくはＣ_{2 〜6}、最も
好ましくはＣ₃であり、各Ｒ¹⁰はＣ_{1 〜6}アルキルまた
はヒドロキシアルキル基、好ましくはＣ_{1 〜3}、最も好
ましくはメチルまたは約１〜約１０のエチレンオキシド
単位を含有するエトキシ化ヒドロキシアルキルであり；
Ｒ¹¹はＣ_{1 〜6}アルキレン基、好ましくはメチルであ
る）を有するベタインである。

【００３５】好ましくは、組成物の良い使用感および良
い保存安定性に影響を及ぼさずに洗浄力を改善するため
に０．１〜１％の量のマグネシウムイオンが本発明の組
成物に配合される。

【００３６】本発明の組成物は、クメンスルホン酸、ト
ルエンスルホン酸、キシレンスルホン酸、スルホコハク
酸のナトリウム塩およびアンモニウム塩、およびそれら
の混合物からなる群から選ばれるハイドロトロープ４〜
８重量％を含むこともできる。このような成分は、所望
の製品相安定性および粘度を達成するために利用され
る。

【００３７】他の望ましい成分としては、溶剤、保存
料、染料、および香料が挙げられる。

【００３８】本発明で有用な溶剤としては、水およびエ
タノールなどの低分子量アルコールが挙げられる。エタ
ノールは、処方物に必要ならば、製品の粘度を減少する
ことも既知である。水以外の溶剤は、典型的には、２〜
１０重量％の量で存在する。

【００３９】消費者に魅力的な製品とするために保存
料、染料、および香料を、本発明の組成物に処方でき、
通常処方するであろう。これらの成分は、典型的には、
それぞれ１％以下の量で存在する。

【００４０】組成物に好ましくは配合しない成分は、カ
ルシウムイオンとの化合時に沈殿を発生するものであ
る。例は、硫酸陰イオン、カルボン酸陰イオンおよび脂
肪酸陰イオンを包含するものである。

【００４１】

【実施例】以下の例は本発明の組成物を説明するために
与えられるものであるが、これらの例に制約されるため
のものではない。すべての％と比は特にことわらない限
り重量に基づく。試料調製本発明の組成物は通常の技術をもつ者によって都合のよ
い方法によって調製できる。適当量の水に界面活性剤、
溶解剤、カルシウム塩、および所望によりマグネシウム
塩を加え、混合する。それぞれの構成要素を加える順序
は本発明において重要ではない。さらに必要に応じて塩
酸を加えることにより家庭用製品に適当なレベルにまで
pHが調整され、アルコールを加えることにより粘度が調
整される。香料、染料、保存料等を所望により加えた
後、水を加えて目的の組成物を得る。

【００４２】標準製品および例１〜９は全てこの方法に
より調製される。実験１．使用感 − 標準製品および本発明の組成物の６％水溶液５００
ｇを１リットルのビーカー中で調製し、水溶液中に磁器
製るつぼを浸漬させる。 − 片方の手をサンプル水溶液、もう片方の手を一般的
な標準製品水溶液に同時に浸漬させ、るつぼ上のぬるつ
きの違いを下記スケールで評価する。 − 評価は３人の専門パネルにより行い、その平均を取
る。評価スケール０＝違いはない ±１＝違いがあると思う ±２＝違いがあるとわかる ±３＝大きな違いがあるとわかる ±４＝非常に大きな違いがあるとわかる（＋）：サンプルの方が良い（ぬるつかない）（−）：サンプルの方が悪い（ぬるつく）カルシウムを含まない同界面活性剤系を含む組成物と比
べてポイントが上がっているものに関して「使用感が改
善された」と判定する。２．保存安定性サンプルを１００mlのガラス容器に入れ、−５℃及び４
０℃にそれぞれ設定された恒温室中でそれぞれ２週間保
存する。２週間後の製品の状態を下記の通り評価する。透明でテスト開始前と変化なし −○ 沈殿、にごり等を生ずる −× 表１により、本発明の組成物である例１，３，４，７
は、使用感が改善され、また保存安定性ともに良いこと
がわかる。

【００４３】

【表１】

【００４４】

【表２】

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.⁵ 識別記号庁内整理番号ＦＩ技術表示箇所Ｃ１１Ｄ 1:75 1:14 1:06 1:22） (72)発明者大喜まゆみ京都府京都市南区吉祥院清水町17−１− 503 (72)発明者大谷良平大阪府茨木市主原町１−５

Claims

【特許請求の範囲】

【請求項１】（１）陰イオン界面活性剤、非イオン界面
活性剤、両性界面活性剤、およびそれらの混合物からな
る群から選ばれ、（ａ）Ｃ_10〜16のアルキル基および１
分子当たり平均１〜１０モルのエチレンオキシドを有す
るアルキルエトキシサルフェート組成物の少なくとも
３重量％かつ界面活性剤系の少なくとも２０重量％、
（ｂ）アルキルベンゼンスルホネート、α−オレフィン
スルホネート、アルキルエトキシカルボキシレート、お
よびそれらの混合物からなる群から選ばれる他の陰イオ
ン界面活性剤、（ｃ）Ｃ_{8 〜20}のアルキル鎖を有するジ
エタノールアミド組成物の０〜９重量％、（ｄ）Ｃ
_{8 〜16}のアルキル鎖を有するアミンオキシド組成物の
０〜１０重量％を含む界面活性剤系３〜３５重量％およ
び（２）カルシウムイオン０．０１〜０．５重量％を含む
硬質表面用水性洗剤組成物であって、界面活性剤系の少
なくとも２０重量％は成分ａ、ｂ、ｃおよびｄからなる
ことを特徴とする改良された使用感を与える硬質表面用
水性洗剤組成物。
【請求項２】カルシウムイオン０．１〜０．５重量％を
含む、請求項１に記載の組成物。
【請求項３】カルシウムイオン０．１〜０．３重量％を
含む、請求項２に記載の組成物。
【請求項４】前記界面活性剤系が、前記アルキルエトキ
シサルフェート少なくとも３５重量％を含む、請求項１
に記載の組成物。
【請求項５】前記アルキルエトキシサルフェートが、１
分子あたり平均２〜５モルのエチレンオキシドを有する
請求項１に記載の組成物。
【請求項６】前記アルキルエトキシサルフェートが、１
分子当たり平均２．５〜３．５モルのエチレンオキシド
を有する、請求項５に記載の組成物。
【請求項７】前記界面活性剤系２０〜３０％を含む、請
求項４に記載の組成物。
【請求項８】前記ジエタノールアミド４〜７％を含む、
請求項１ないし７のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項９】前記アミンオキシド２〜５％を含む、請求
項１ないし８のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項１０】マグネシウムイオン０．１〜１重量％を
含む、請求項１ないし９のいずれか１項に記載の組成
物。
【請求項１１】（１）陰イオン界面活性剤、非イオン界
面活性剤、両性界面活性剤、およびそれらの混合物から
なる群から選ばれ、（ａ）Ｃ_10〜16のアルキル基および
１分子当たり平均２．５〜３．５個のエチレンオキシド
を有するアルキルエトキシサルフェート界面活性剤系
の少なくとも３５重量％、（ｂ）Ｃ_{8 〜20}のアルキル鎖
を有するジエタノールアミド組成物の４〜７重量％、
（ｃ）Ｃ_{8 〜16}のアルキル鎖を有するアミンオキシド
組成物の２〜５重量％を含む界面活性剤系２０〜３０重
量％、（２）カルシウムイオン０．１〜０．３重量％、および（３）マグネシウムイオン０．１〜１重量％を含む、請
求項１ないし１０のいずれか１項に記載の組成物。
【請求項１２】カルシウムイオン０．０１〜０．５重量
％を硬質表面用水性洗剤組成物に加えることを特徴とす
る硬質表面用水性洗剤組成物または硬質表面用水性洗剤
組成物の洗浄液の使用感の改良法。