JPH05290741A - プラズマディスプレイ装置 - Google Patents

プラズマディスプレイ装置

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Publication number
JPH05290741A
JPH05290741A JP4084197A JP8419792A JPH05290741A JP H05290741 A JPH05290741 A JP H05290741A JP 4084197 A JP4084197 A JP 4084197A JP 8419792 A JP8419792 A JP 8419792A JP H05290741 A JPH05290741 A JP H05290741A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
discharge
plasma display
upper electrode
gas space
Prior art date
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Pending
Application number
JP4084197A
Other languages
English (en)
Inventor
Junkichi Hayashi
順吉 林
Toshihiro Komaki
俊裕 小牧
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pioneer Corp
Original Assignee
Pioneer Electronic Corp
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Filing date
Publication date
Application filed by Pioneer Electronic Corp filed Critical Pioneer Electronic Corp
Priority to JP4084197A priority Critical patent/JPH05290741A/ja
Publication of JPH05290741A publication Critical patent/JPH05290741A/ja
Pending legal-status Critical Current

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 バリアリブの高さを低減して、製造時の歩留
を上げる。 【構成】 対向する表面基板11および背面基板12
と、バリアリブ21とでガス空間部13を形成する。3
つ以上の電極片にて上部電極16を形成する。電圧を印
加する上部電極16及び下部電極17を、互いに対向し
た状態で誘電体層15,18にて被覆して、背面基板1
2に形成する。ガス空間部13に、紫外線を生じる希ガ
スを封入する。上部電極16と下部電極17との間、お
よび各電極片の隣接するもの同士の間の各々に、電位差
を与えて制御する駆動回路を接続する。 【効果】 各単位セルは、輝度むらがなく、高輝度で発
光する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、面放電形プラズマディ
スプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に、プラズマディスプレイは、外部
より電圧が印加され対をなす電極と、これら電極間の電
位差により放電が生じる放電空間とから構成されてい
る。そして、このプラズマディスプレイのカラー化に
は、放電に伴う紫外線の放射により蛍光体を励起して発
光させる方式が採られている。
【0003】プラズマディスプレイは、電極構造により
dc形とac形とに分類され、さらに、ac形プラズマ
ディスプレイは、対向形と面放電形とに分類される。こ
のac形プラズマディスプレイは、その動作原理によ
り、いずれの電極も印加パルス電圧1周期毎に1度は陰
極となる。対向形プラズマディスプレイの場合、蛍光体
は、電極やその近傍の放電領域に塗布されているので、
放電によるイオン衝撃により損傷されてその寿命が短く
なる。しかし、面放電形プラズマディスプレイでは、蛍
光体が放電領域から離れた位置に塗布されているので、
イオン衝撃から蛍光体を保護することができる。
【0004】この面放電形プラズマディスプレイは、例
えば図1に示すように、互いに対向する表面基板1およ
び背面基板2と絶縁性の図示しないバリアリブとで区画
されたガス空間部3が単位セルとして形成され、このガ
ス空間部3に希ガスを封入し、互いに対向する一対のX
電極4およびY電極5とアドレス用の書込み電極6とを
それぞれ誘電体層7で被覆して背面基板2に形成し、さ
らに表面基板1に蛍光体8を塗布した構造が採られてい
る。そして、X電極4またはY電極5と、書込み電極6
との間に電圧が印加されると、各電極4〜6が位置する
背面基板2の上部に放電領域が生じ、放電領域から放射
された紫外線により蛍光体8が励起されて発光し、単位
セルに発光領域が生じる。この放電は、X電極4とY電
極5との間に印加された電圧によって維持され、X電極
4とY電極5に印加された消去パルスにより消滅する。
【0005】しかしながら、上記構造では、1つの単位
セルに一対のX電極4およびY電極5が存在するだけな
ので、放電領域は、X電極4およびY電極5の間隙を中
心として不均一に、かつ表面基板1に向けて大きく広が
って生じる。従って、放電により生じた発光領域は、放
電領域に最も近接する部分が非常に高輝度となる。そこ
で、蛍光体8をイオン衝撃から保護するために、表面基
板1と背面基板2との間隙を広くする必要があり、この
間隙の拡張に伴いバリアリブの高さを高く形成する必要
があった。
【0006】一方、放射された紫外線がガス中の距離ρ
離れた点に到達する紫外線量をL(ρ)とすると、 L(ρ)=A/√ρ A:定数……(1) となるので、表面基板1と背面基板2との間隙を広くす
ると、蛍光体8に到達する紫外線量が減少して蛍光体8
の輝度が低下することになる。
【0007】このように、単位セルにおいて放電領域が
不均一に生じるとともに、この放電領域と蛍光体8との
距離が単位セル内で異なると、蛍光体8に到達する紫外
線量が部分的に異なり、蛍光体8の発光にむらが生じる
ことがある。また、バリアリブの開口率を大きくとるた
めに、バリアリブの幅を狭く形成することが必要とな
る。しかし、バリアリブは、主に厚膜技術を用いて形成
されるので、高さを高くかつ幅を狭く形成することは、
製造に困難が伴い歩留を低下させる一因となっている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】本発明の目的は、上記
問題点に鑑みなされたもので、各プラズマディスプレイ
素子の発光が一様になる構造のプラズマディスプレイ装
置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明のプラズマディス
プレイ装置は、誘電体層で被覆され互いに対向する上部
電極部および下部電極部を含む放電生成部と、前記放電
生成部から発せられるイオンによって紫外線の発生をな
すガス空間部と、前記上部電極部及び前記下部電極部間
に電位差を与える駆動手段と、を含むプラズマディスプ
レイ素子の複数個からなるプラズマディスプレイ装置で
あって、前記上部電極部は、間隙を介して互いに隣接す
る少なくとも3つ以上の電極片からなり、前記駆動手段
は、前記電極片の隣接するもの同士の間にも電位差を与
えるものである。
【0010】
【作用】本発明によれば、各プラズマディスプレイ素子
において、ガス空間部から放射される紫外線量が単位面
積当り略一様になるので、各プラズマディスプレイ素子
の発光を略一様にする。
【0011】
【実施例】本発明のプラズマディスプレイ装置の一実施
例を図2から図7に基づいて説明する。図2において、
10はプラズマディスプレイ素子となる単位セルで、カ
ラーac形プラズマディスプレイの一画素となる。そし
て、この単位セル10は、ガラス製の表面基板11と背
面基板12とが所定の間隙L1を介して対向して形成さ
れたガス空間部13と、背面基板12に形成された放電
生成部14とを有するものである。
【0012】放電生成部14は、背面基板12に例えば
Si O2 からなる誘電体層15が表面基板11と対向し
て形成され、上部電極部としての上部電極16および下
部電極部としての下部電極17がこの誘電体層15に被
覆され互いに対向して所定の間隙を介して形成され、さ
らにこの誘電体層15の上部にMg Oからなる誘電体層
18が積層形成されている。上部電極16は、図2およ
び図3に示すように、少なくとも3つ以上の電極片、例
えば4つの電極片からなり、これらの電極片は例えば略
同一平面内に互いに隣接するように間隙L2を介して配
列されている。また、下部電極17は、図4または図5
に示すように、上部電極16と対向する適宜の形状に形
成されている。
【0013】ガス空間部13は、表面基板11と背面基
板12との間隙L1を絶縁性のバリアリブ21にて保持
され、このバリアリブ21にて隣接する単位セル10と
区画される。このバリアリブ21は、間隙L1を保持す
る高さに厚膜技術により形成される。また、ガス空間部
13には、He +Xe(1〜2%)などのペニング混合ガ
スが封入されている。そして、このガス空間部13に放
電が生じて紫外線が放射されると、この紫外線により励
起発光される蛍光体22が表面基板11に塗布されてい
る。
【0014】また、図6に示すように、下部電極17
は、駆動手段としての駆動回路23に電気的に接続され
ている。さらに、上部電極16の各電極片は、隣接する
もの同士の間に電位差を与えるために、例えば1つおき
に互いに電気的に接続されており、その接続から電気的
に分離された2つのX電極群16X,Y電極群16Y に分けら
れて各電極群16X,16Y がそれぞれ駆動回路23に接続し
ている。そして、この駆動回路23は、上部電極16及
び下部電極17間に電位差を与え、また、上部電極16
のX電極群16X とY電極群16Y との間に電位差を与えて
互いに隣接する電極片同士の間に電位差を与えるように
なっている。更に駆動回路23は、各電位差の印加のオ
ン・オフを制御するコントローラ(図示せず)を内部に
有している。
【0015】次に、本実施例の作用について説明する。
駆動回路23は、上部電極のX電極群16X 、Y電極群16
Y 、及び下部電極17の各々に印加する電圧Vx ,Vy
,Vw の駆動波形を、例えば図7に示すように出力す
る。すなわち、書込み期(W.C.)においては各電圧V
x ,Vy ,Vw の印加により、放電生成部14に放電が
生じて複数の放電領域が形成される。そして、これらの
各放電領域からイオンがガス空間部13に供給され、こ
のイオンにより紫外線が照射され、蛍光体22が励起さ
れて単位セル10に発光領域が生じるので、単位セル1
0の発光が開始される。
【0016】次に、書込み期(W.C.)に続く維持期
(S.C.)においては、各電圧Vx ,Vy ,Vw の印加
により放電領域が存在し続けるので単位セル10の発光
が維持される。さらに、消去期(E.C.)においては、
上部電極16に同時に消去パルスが印加されると、放電
領域は消滅して単位セル10は発光を停止する。
【0017】このように上記構成によれば、単位セル1
0が発光する際、放電生成部14近傍に電極片の個数に
応じた個数の複数の放電領域が生じる。これらの各放電
領域は、上部電極16の互いに隣接する電極片同士の間
隙L2を中心に生成し、この電極片同士の間隙L2は1
つの単位セル10当り複数形成されるために、従来の上
部電極に形成された単一の間隙よりも狭くなっている。
そこで、放電領域の各々は、従来の放電領域に比較して
その高さが低くなる。
【0018】従って、放電が表面基板11に向けて広が
らないので、蛍光体22へのイオン衝撃が減少する。故
に、表面基板11と背面基板12との間隙L1を短縮す
ることができ、バリアリブ21の高さを低減して形成で
きる。そして、バリアリブ21の高さが低くなるので、
このバリアリブ21の製造が容易になり製造時の歩留を
上げることができる。
【0019】また、1つの単位セル10に上部電極16
の互いに隣接する電極片同士の間に形成される間隙の個
数に応じた複数の放電領域が生じるために、単位セル1
0の単位面積当りの紫外線発光量が従来のものよりも均
一になる。さらに、放射された紫外線が蛍光体22に到
達するまでの距離も、放電領域の高さが低いために従来
のものよりも一様になる。故に、蛍光体22に到達する
紫外線量が略一様でかつ増大するので発光領域も拡張さ
れて、蛍光体22の発光が一様になる。このようにし
て、蛍光体22の発光の輝度むらが防止されて、単位セ
ル10を一様に高輝度に発光させることができる。
【0020】さらに、放電が、上部電極16と下部電極
17との間隙、および上部電極16の互いに隣接する電
極片同士の間隙L2と、少なくとも3ヵ所以上で生じて
1つの単位セル10内での放電領域数が増加するので、
放電開始を安定させることができる。
【0021】
【発明の効果】本発明によれば、プラズマディスプレイ
素子の発光状態では、放電生成部近傍に複数の放電領域
を生じさせることができ、これら放電領域の各々は、そ
の高さを低減できる。故に、ガス空間部の高さを蛍光体
へのイオン衝撃を防止しながらも低く形成できるので、
プラズマディスプレイの製造が容易になり製造時の歩留
を上げることができる。
【0022】また、1つのプラズマディスプレイ素子に
対して1つのガス空間部に複数の放電領域が生じて複数
の発光領域が生じるために、このプラズマディスプレイ
素子を一様に高輝度に発光させることができる。さら
に、1つのプラズマディスプレイ素子内で生じる放電領
域数の増加により、放電開始を安定させることができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のプラズマディスプレイ装置の斜視図であ
る。
【図2】本発明のプラズマディスプレイ装置の一実施例
を示す単位セルの縦断面図である。
【図3】同上上部電極の上面図である。
【図4】同上下部電極の上面図である。
【図5】同上他の構造を採る下部電極の上面図である。
【図6】同上上部電極と下部電極との電気的接続を示す
構成図である。
【図7】同上駆動回路が出力する駆動波形を示すグラフ
である。
【主要部分の符号の説明】
10 プラズマディスプレイ素子としての単位セル 13 ガス空間部 14 放電生成部 15,18 誘電体層 16 上部電極部としての上部電極 17 下部電極部としての下部電極 23 駆動手段としての駆動回路

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体層で被覆され互いに対向する上部
    電極部および下部電極部を含む放電生成部と、前記放電
    生成部から発せられるイオンによって紫外線の発生をな
    すガス空間部と、前記上部電極部及び前記下部電極部間
    に電位差を与える駆動手段と、を含むプラズマディスプ
    レイ素子の複数個からなるプラズマディスプレイ装置で
    あって、 前記上部電極部は、間隙を介して互いに隣接する少なく
    とも3つ以上の電極片からなり、 前記駆動手段は、前記電極片の隣接するもの同士の間に
    も電位差を与えることを特徴とするプラズマディスプレ
    イ装置。
JP4084197A 1992-04-06 1992-04-06 プラズマディスプレイ装置 Pending JPH05290741A (ja)

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JP4084197A JPH05290741A (ja) 1992-04-06 1992-04-06 プラズマディスプレイ装置

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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2000044025A1 (fr) * 1999-01-22 2000-07-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Panneau et dispositif a decharge dans du gaz et procede de fabrication
US6479932B1 (en) 1998-09-22 2002-11-12 Nec Corporation AC plasma display panel

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WO2000044025A1 (fr) * 1999-01-22 2000-07-27 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Panneau et dispositif a decharge dans du gaz et procede de fabrication
US7045962B1 (en) 1999-01-22 2006-05-16 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Gas discharge panel with electrodes comprising protrusions, gas discharge device, and related methods of manufacture

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